風鈴アスミ/キュアアース

登録日:2020/08/23 Sun 23:16:13
更新日:2024/04/16 Tue 17:39:04
所要時間:約 5 分で読めますよ




推奨BGM:ヒーリングっど・プリキュアTouch!!


ラテ様が風邪をひいちゃったラビ!

しばらくはゆっくり休ませないと…。

ビョーゲンズが来ませんように!

ラテ、私達がついてるからね。

く~…

ヒーリングっど・プリキュア!

ラテを守って…!
祈りの風と奇跡の少女

(ラテも、お手当てしたいラテ!)





ラテ様、貴方をお守りする為のこの力…貴方の願いの為に使わせて頂けますか?


風鈴アスミ/キュアアースとは「ヒーリングっど・プリキュア」の登場人物である。


概要

第19話終盤で登場し、第20話から本格的に物語に絡む。
ビョーゲンズバテテモーダが作り出したメガビョーゲンを前にプリキュアが全滅寸前かつ、これまでの戦いで既に大きく衰弱していたラテもバテテモーダに捕まってしまうという絶体絶命の状況の中で、突如として現れた謎の美女。

その力で3人とラテを助け、戦いが終わって変身を解くと、何と自ら風のエレメントボトルを生み出し、その力でラテを治癒して見せた。
その姿は、嘗てキングビョーゲンと戦った「古のプリキュア」そのものらしいが…?

正体と人物像

その正体は、テアティーヌの「娘を守って欲しい」という願いに呼応した地球が、風のエレメントを介して生み出した精霊。
かつてテアティーヌと共に戦った古のプリキュア・「フウ」と非常にそっくりであるが同一人物ではなく、あくまでモデルになっているだけである。
言わば「古のプリキュアの模造品」と言える*1
見た目こそ金髪ロングヘアーの麗しい女性(のどか達と比べて明らかに大人びており、東映アニメーションの公式サイトによれば外見年齢は20歳くらい)であり、会話も普通に出来るが、生まれたばかりでその実年齢は驚異の0歳

一人称は「わたくし」
常に穏やかな表情と敬語で話す姿は淑女そのもので神々しさすら感じさせるが、精神的な経験値はゼロ。
自分が何処から来た何者で、どんな状況に置かれているのかを理解しているなど知性は既に完成されているため余計にギャップが目立つ。
誕生理由である「ラテを守る」という使命感は強いが、どこか杓子定規なところがあり、表情の起伏の少なさも相俟って無機質な雰囲気を醸し出している。
花寺家の二階のベランダから颯爽と飛び降りて退出しようとするも、まさか自分が飛べないとは知らなかったため盛大に落下し、しかも精霊ということもあって普通の人間より体が頑丈なのか多少痛がる程度で済ませてしまうのは反応に困る迷シーン。

加えて人間ですらない為、人間界の常識を全く持ち合わせておらず、故に融通が利かなかったり、素っ頓狂な行動に走ることも少なく無い。
その為、のどか達を振り回すことも多く、彼女達をドギマギさせている。
彼女自身に帰るべき場所が無い為、第21話にてのどかから両親に対し「ラテの飼い主」「外国から来ていて日本に興味がある」という説明の元、花寺家に居候することになる。
しかし、居候早々に、「初めて食べ物を食べた」と言ってしまったり、風呂場の仕組みを理解出来なかったりとポンコツムーブをかまし、のどかをタジタジにしてしまった。
尚ラテは当初様付けしていたが、のどかから不自然さを指摘されて以降は呼び捨てるようになった。

登場するやいなや、いきなり「ここに留まっていては危険だから」と独断でラテをヒーリングガーデンへ連れて帰ろうとしたが、のどかに説得され、他ならぬラテの意見を聴いていないことに気付き踏みとどまる。
当初はラテの気持ちを理解できなかったが、話し合いを通じてテアティーヌやラテの覚悟を悟ったことにより、ラテ達と共に戦うことを決めた。
このことから根は悪い人物ではなく、精神的な成長の余地を多分に残しているといえる。
なお、何かしらの要因で気分が落ち込んでしまうと体が見る見るうちに透けていってしまう
完全の消滅してしまうのかまでは分からないが一応気分を持ち直すことができれば元に戻る

一方敵であるビョーゲンズには一切の情け容赦はなく、バテテモーダと対峙した際にも、「名前など知る必要はありません。今、この場で浄化しますので」と冷たく突き放し、そのまま浄化してしまった。

当初は名前が無かったが、後に変身した姿の「アース」になぞらえて「アスミ」と名付けられた。
…が直後に「アスミ」「アスミちゃん」「アスミン」とちゃん付けやあだ名で呼ばれたことで「どれが私の名前でしょうか?」と少し混乱していた。
また「風鈴」という苗字は、のどかがアスミを両親に紹介する際に偶然目に入った窓の風鈴から咄嗟に思いついたもの。

ビョーゲンズたちとの大戦が終結して以降は、今後もラテのそばにいたいという意向からアニマル達と共にヒーリングガーデンに帰り、その復興に尽力している。
しかし、最終回ではっきりした事は、ヒーリングアニマルもアスミも地球の守護者であって必ずしも人間の守護者では無いという事である。
ヒーリングアニマルのサルローの「地球を蝕むという視点では、今の人間たちもビョーゲンズとそう変わらない」「オレに言わせりゃ、ヒーリングアニマルは人間だって浄化していくべきなんだ。この星のためにな」との言葉にのどか達は動揺しラビリン達は反発するが、アスミは「そういう考え方もあるのですね」と答えただけだった。無論ラビリンからは「ないラビ!」と反論されているが。

地球の精霊であるアスミが、未来も人間の味方であるとは限らない。人間が地球環境を害し続ければその先の未来では、アスミはヒーリングアニマルと共に人間をビョーゲンズと変わらぬ害毒として浄化しに来るかもしれない

風鈴アスミことキュアアースは、シリーズでも異例の立ち位置のプリキュアとなった。


アスミに残された懸念

最終決戦でネオキングビョーゲンのバリアを突破するために浄化したシンドイーネの一部(ナノビョーゲン状)を取り込んだキュアアース。
最終回後もアスミの体にナノビョーゲンになったシンドイーネが残っているとしたら、何らかの原因でシンドイーネが復活する可能性がある。

シンドイーネは自らを利用し、愛するネオキングビョーゲンを攻撃したキュアアースを決して許さないだろう。

もしキュアアースの体内でシンドイーネが復活してしまった場合、どうなるのだろう…。


ラテ



(お願いラテ!地球さんからもらったパワー、ラテを守る為よりお手当てに使って欲しいラテ!)


CV:白石晴香
小犬型アニマルでガーデンの姫君。見た目は普通の犬とほとんど変わりない。
その立場上他のアニマル達からは様付けされて丁寧に接されている。
第2話にて迷子犬として花寺家で飼育されることになる。
他の三匹と違ってまだ言葉は話せず、専用の聴診器を使うことで他者と意思疎通が可能。
その際には語尾に「ラテ」と付く。
エレメントさんと同調しており、エレメントさんがメガビョーゲンに取り込まれると体調を崩してしまう。
そうなると聴診器でメガビョーゲンの出現場所を聞き出した後、早急に倒す必要がある。
早期にメガビョーゲンを倒せば直ぐに回復するが、倒すのが遅れると体調が治らず、エレメントさんの力を注ぐことでようやく復活する。
一方、メガビョーゲン関係なしにラテが弱ると探知能力が低下してしまう。

まだ幼いながらも、芯の強い性格。
度重なる戦いで衰弱しながらも、「自分自身もお手当したい」と強く思うようになる。
そして、自分をヒーリングガーデンへ連れ帰ろうとするアスミを体を張って説得し、彼女と正式なパートナーとなった。

最終回では少しだけ言葉を話せるようになったようだが、ラビリンのことを「すあま」と呼んでしまっている。

本編最終話から約1ヶ月後を描いた「ヒーリングっど・プリキュア」の朗読劇では、更に話せるようになっていた。のどか達とお話ししたくて頑張ったらしい。

メガビョーゲンが暴れている最中は弱っているにもかかわらず、変身になると元気に走り回る姿から、一部視聴者には「無理してる?」と心配されている

キュアアース


(スタート!)

プリキュア、オペレーション!

(エレメントレベル上昇ラテ!)

キュアタッチ!

時を経て繋がる二つの風!

キュアアース!
ワン!


風鈴アスミがラテに風のエレメントボトルをセットして変身した姿。
その姿は他の3人とは大きく異なり、アシンメトリーのロングスカートを纏い、白い長手袋をはめているのが特徴。
足には紫のフラットシューズを履いており、右の太腿に金のアンクレットがはめられている。
また、髪色も黄色から紫になって頭にティアラを付ける等、全体的にエレガントさを押し出した大人びた姿になっている。

戦闘能力は他の3人を大きく上回り、あのバテテモーダを圧倒した挙句一人で浄化してしまった程。

3人と異なり、ヒーリングステッキを持っていない為キュアスキャンは出来ないが、両手が開いている分3人よりも幅広い戦い方が出来ると思われる。

因みに変身に使う風のエレメントボトルはラテと正式にパートナーとなった際に再度生産したもので、元々彼女が宿していた物はラテを治療した際に消費している。
その為、嘗ては飛行能力を備えていたが、現在は失われている。

装備

  • アースウィンディハープ
キュアアースが持つハープ型アイテム。
エレメントボトルをセットし、奏でることで各種技の発動に使用される。
ステッキと違い、変身完了時と必殺技の発動時にのみ出現する。

  • エレメントボトル
エレメントさんの力が宿ったアイテム。
キュアアースは自分の力とラテの祈りの力から生み出された「風のエレメントボトル」を変身に使用する。
戦闘時には第28話から手に入れた「空気のエレメントボトル」や第30話から手に入れた「音のエレメントボトル」を使用することもある。


使用技

  • プリキュア・ヒーリングハリケーン


アースウィンディハープ!

舞い上がれ、癒やしの風!

プリキュア・ヒーリングハリケーン!


アースウィンディアハープに風のエレメントボトルを装填し、一回奏でることで発動。
紫の竜巻を放ち、敵を浄化する。

  • 空気砲(正式名称不明)
空気のエレメントボトルで発動。
巨大な空気の塊を連射し、相手をその中に閉じ込めて拘束する。

  • 音波攻撃(正式名称不明)
音のエレメントボトルで発動。
波状の音波を放ち、敵を攪乱する。

余談

  • 登場当初は名前が明かされておらず「精霊少女」とクレジットされていた。
  • 演者の三森氏はプリキュアシリーズ初出演だが、過去に何度もオーディションを受けていたとのこと。
  • 上記の通り精神年齢こそ赤ん坊そのものであるものの、歴代プリキュアの中でも初の「初変身時点で成人している」プリキュアである。
  • 外見年齢と実年齢が全く噛み合っていない彼女だが、奇しくも同年に登場したニチアサの追加キャラクター達も、外見年齢と実年齢が合致していない。但し、アスミが外見年齢>実年齢なのに対し、彼らの場合は外見年齢<実年齢である。
  • 前作の追加戦士だったユニ同様、学校に通うことはなかったプリキュアである。
  • キュアアースが、「わたくしの心も体もわたくしのものですから」と言いながらもシンドイーネの一部であるナノシンドイーネを利用し彼女の愛するネオキングビョーゲンを攻撃した事には、ダブルスタンダードではないかと批判がある。ただ元々はメガパーツを利用する計画だったためナノシンドイーネを利用したのは不可抗力であったかもしれない。
  • 劇場版『ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』の後は、2023年公開の『映画 プリキュアオールスターズF』まで台詞付きでの客演が無かった。

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最終更新:2024年04月16日 17:39

*1 その事は本人も自覚があり、初戦闘が終わった後に自らのどか達へ説明している。