天津垓/仮面ライダーサウザー

登録日:2020/01/12 Sun 20:46:39
更新日:2024/04/04 Thu 12:37:56
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これからは1000%、私の時代だ。


天津(あまつ)(がい)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』の登場人物である。
本項目では彼が変身する仮面ライダーサウザーについても記載する。

演:桜木那智




【概要】

国際的大企業ZAIAエンタープライズの日本支社・ZAIAエンタープライズジャパン代表取締役社長。
A.I.M.S.に技術協力を行っており、技術顧問として刃唯阿を派遣している他、エイムズショットライザーやギーガーなどの装備もZAIAで開発された物である*1

見た目は爽やかな青年といった感じで、「永遠の24歳」と称しており、実年齢が45歳高齢でありながら10数年前に撮った写真とほぼ変わらない風貌を保っている*2
全身の殆どを白い服で統一し、また、紫外線を気にしているのか、愛用している日傘の裏地も白。

経歴はかなり凄く、若干17歳で「サウザン・ネットワーク株式会社」を起業し、18歳でスターフォード大学経営学部を卒業し、経営学修士を取得。
22歳でサウザン・ネットワークをZAIAに売却して同社のAI事業チームリーダーに就任し、その後は33歳でZAIAエンタープライズジャパンに異動、飛電インテリジェンスを含むテクノロジー企業数社によるプロジェクトのマネージャーを務め、35歳で社長に就任。
福添准の項目にもあるが、この年で社長というのはかなり早い方である。

12年前から滅亡迅雷.netの活動をしていたヒューマギアだった例から警戒してしまうが、耳元を注視すれば分かる通り、純粋な人間である。


【人物像】

口調こそ穏やかだが、その実かなりの自信家であり、何かにつけて物事をパーセンテージで表現する癖がある。
口癖は「1000%」で、計画を自分の思惑通り、なおかつ圧倒的な差を付けて進める事を信条としている。
「当初の計画の10倍にしないと物事が進められないあたり、元々の見通しが甘すぎるんじゃないか?」とか突っ込んではいけない。
この大袈裟な表現は飛電或人達にとっても印象に残っているようであり、1000%以外の数値を口にした時はその事を指摘されて呆然とした事もある。
ちなみに車のナンバープレートも10-00(31-18((3)(1-1)(8)の語呂合わせ)の車もある)。サウザーも「thousand」から来てるが、「1000%」にこだわる理由は後述。

一方で、これに限らず自分のペースを乱されるような事態には弱いようで、精神的には案外脆い面が見られる。
とあるエピソードでは、マッチングアプリを使って結婚相手を探し、お見合いを段取りして貰うという意外な一面を見せたが、お見合い会場で自身の人間性を容赦なくダメ出しされた時は、表向きは平静を装いながらもあからさまに取り乱していた。

或人の祖父であり、先代飛電インテリジェンス社長の飛電是之助とは古くからの知り合いらしく、かつては彼を尊敬していたが、
彼がヒューマギア事業に乗り出してからは思想の違いから袂を分かち、後継者として或人を選出した事にはかなりの憤りを持っている。

一方で「会社のイメージを守る」という社長としての責務については良くも悪くも本気の姿勢を見せており、
たとえ自社側の人間であろうとも不正行為は見逃さず、生け花勝負では再戦を提案するなどフェアなところもある。
相次ぐヒューマギアの暴走で信用を失いかけている飛電インテリジェンスの現状を、決して他人事ではないと認識しているからだろうか。
が、他方では他社のイメージは下げて自社のイメージは徹底的に守る、というダブルスタンダードな面や自分の考え・信念に固執する石頭な側面も持っており、
その攻撃性と合わせて「自分の意志を手段を選ばず強引に押し通す」という、「社会人としてそれはどうなのか?」と言いたくなる傲慢さへ発現している。

さらに他人を勝手に実験体にする、部下を道具呼ばわりして自由意志を認めない、生身の人間を明らかに死ぬレベルの攻撃に巻き込んで平然としているなど倫理観もかなり欠けている*3
縁結びマッチ曰く「自意識過剰で傲慢なナルシスト」ナルシストで自意識過剰な正義のヒーローとはえらい違いである。

また、ブラック社長にありがちな「現場を知らない経営者」という欠点も垣間見られる*4一方、メタルクラスタホッパーの初戦では死に掛けるところまで追い詰められてなお高笑いしており、
人の命を何とも思っていない事に関しては自分自身も含まれている節がある。
そもそも天津の行動が原因で人類滅亡のリミットが刻一刻と迫っているのだが、その一環で自分が殺される危険性がある事には気付いていない、もしくは気付いていて知らないフリをしているのか定かではないが、
飛電インテリジェンス買収によるヒューマギア廃絶が空振りに終わって以降、一転して余裕を失って力技に偏重するようになっている辺り、イレギュラーにとことん弱いタイプと言える。

ちなみに自身の机の上にはブリキのおもちゃの『ゼンマイロボット(ブルーカラー)』が置かれているが、ブリキのおもちゃを収集する趣味があったりするのだろうか?
ブルーカラー*5のブリキのロボットという、悪趣味な例えの可能性も否定は出来ないが。


ヒューマギアに対する主張

劇中の人物に散見されるように、ヒューマギアに対しては「道具」としての見方で一貫している(究極的には正しい見方であり、この点では或人の方が異端と言える)。
が、天津の場合それに加えて「欠陥品ゆえに廃棄すべき」という持論が加わる。

これについて、アークマギアの件では「悪意を抑える理性がない」ことと、それに伴うアークマギア化による暴走の危険性を論拠として挙げている。
実際問題、お仕事五番勝負編におけるレイダーの変身者やZAIA側の人間の悪意ある接触により、アークから人類への悪意をインストールされて暴走、他人に襲い掛かる事例が相次いだ。

ヒューマギアはそもそも純然たる機械であり、自我を持つことにより人間同様の精神を備えるのだが、トリガーとなったのが敵意や殺意の類であった場合、人間であれば成長と共に育つはずの理性が伴わず、その悪意をノータイムで実行してしまう。
これにアークが同調する形でロストモデルを与えられたのがアークマギアである。
だがそもそも、このように社会で運用される機械というのは暴走しないように作られており、ヒューマギアをその視点から見た場合暴走するリスクを孕む時点で問題であり、そういう意味では確かに「欠陥品」である。
さらに五番勝負編で言及された「雇用が奪われる」リスクは、長い目で見ればヒューマギアが人間に成り代わり、やがて絶滅に追いやられる危険性の端緒だと言える。

これだけなら天津の主張は一見正しいように思えるのだが、ヒューマギアに暴走のリスクを与えたのは他でもない天津自身である。
ヒューマギアは「端末」であり、「本体」に当たるのはデータの一括管理を行う通信衛星である。
本来その役割は通信衛星アークが行うはずだったのだが、天津はこのアークに人間への悪意をラーニングさせ、結果「人類滅ぶべし」と言う思考を得たアークはヒューマギアをその思考のままに操り攻撃を開始。

打ち上げそのものは其雄の介入により寸前で阻止され、同型の通信衛星ゼアがデータの管理を行うようになったが、滅亡迅雷.netの暗躍によりアークの機能が復活した結果、ゼアに接続できるヒューマギアはそのままアークに接続できるようになり、結果アークマギア化の危険性が出現している。

つまるところ、ヒューマギアに対して「暴走の危険性」を論拠に排除を唱え実行する天津の姿勢は盛大極まるマッチポンプ、社会を巻き込んだ自作自演であり、おまけにそれが原因で起きたデイブレイクでは少なくない数の人命が失われている。
加えて滅亡迅雷.net自体アークが人間への悪意をラーニングせねば誕生自体せず、本編の裏で亡を使って裏から天津がコントロールしていたことが『プロジェクト・サウザー』で語られており、まさに文字通り「お前が言うな」である。

なお、本編での行動は『仮面ライダードライブ』に登場した蛮野天十郎とよく似ているとも言われている。
悪意をロイミュードに学習させ、自分に歯向かおうものなら容赦なく破壊する点は同じだが、あちらは自分自身の手で人類を滅亡させる為に動いており、その為にわざわざクリム・スタインベルトと同じように人間を辞めているという違いがある。
また、目の敵にしている人物の作り出した技術への見方の違いとして、一貫して飛電の技術であるヒューマギアには否定的である天津と違い、蛮野はクリムから提供された技術(プロトゼロやドライブドライバー)や、彼の開発した技術を悪い方向にだが活用させてもらっている。
ただそんな天津も婚活はヒューマギア頼り。45歳独身はかなり遅い方なので、ヒューマギアに縋ってでも婚活しないとまずいだろう。


【劇中での動向】

序盤から密かに唯阿に指示を出す謎の人物として登場しており、しばらくして或人の前に姿を現す。
そして彼に「飛電インテリジェンスをお売りいただきたい」と自身の目的を明かす。
当然或人は認めなかったが、彼にヒューマギアがまた事件を起こすであろうと伝える。
その後、その予言通りの事件が起きてしまった。

その後、滅亡迅雷.netの主要メンバーがゼロワン達の活躍で撃破されたタイミングで彼等の本拠地であるデイブレイクタウンに現れ、
そこで彼らが守っていた装置「アーク」が製造したプログライズキーとゼツメライズキーを回収、そしてアークの製造に関わっていた事、そしてアークに人間の悪意をラーニングさせ、人類を滅亡させるように仕向けた事を語るのだった。
つまり彼こそが、「デイブレイクの発生」「滅亡迅雷.netの誕生」を引き起こした元凶であるといえる。
そのデイブレイクもアークの打ち上げを阻止するために起きた自爆だったため、其雄が手を打たなければ世界は間違いなく大変な事になっていただろう。

それは自社が世界を席巻するための布石であったようで、再びヒューマギアの暴走が始まった事に対する記者会見の場に登場し、再び飛電の買収を宣言する。
そして自社製品であるZAIAスペックとヒューマギアの5番勝負を持ち掛け、自身も仮面ライダーとして戦闘にも参戦するようになり、その圧倒的な力を見せつけるようになる。

さらに或人と不破に対して、滅亡迅雷.netに対して結成されたA.I.M.S.に技術支援を行うことで軍事ビジネスを勧め、飛電を買収したのちにはそれらの技術も軍事転用する、という展望を語っている。
つまるところこれが正しい場合、滅亡迅雷.netは天津の利益のために用意された当て馬の敵であり、これを聞かされた或人は「無責任だなぁ!?」と一言で切って捨てている*6

天津の目的は「飛電の商品であるヒューマギアを暴走させることで信頼性と評価を低下させ、それを止められる力としてZAIAを宣伝する」ことで一貫しており、お仕事五番勝負での立ち回り方も(その是非はともかくとして)それに則っている。

第22話では遂にアークへの介入を或人に掴まれるが、「だったら? 私はただ事実を学ばせたに過ぎない」
「人類滅亡の決断を下したのはアーク自身だ。つまり、人類の自業自得と言うことだ」
と完全に開き直って自己正当化。
ブチキレた或人が変身したゼロワンと戦闘になるが、スペック差に物を言わせて圧倒。

さらに変身解除された或人のドライバーに謎のプログライズキーを装填。
プログライズキーに含まれるアークの悪意の力によって制御の利かず他の形態への変身すら封じる新形態「メタルクラスタホッパー」へと強制的に変身させ、ゼロワンを事実上封じ込めることに成功。
しかし、メタルクラスタホッパーの圧倒的な力に初めての変身解除を晒すこととなり、バルカンが止めていなければ命の危機すらあったが、
ゼロワンを封じ込めたことを確信してなのかはたまたその他の意図か「ZAIAのシナリオがクライマックスに達する」と歓喜の声を上げながら立ち去る。

しかし、第24話にてこれまで或人に助けられたヒューマギア達の協力によりヒューマギアの善意の結晶である「プログライズホッパーブレード」が完成。
暴走状態ですら苦戦気味だったメタルクラスタホッパーを完全に制御下におかれたばかりか、
暴走してマギア化したヒューマギアを元に戻す能力まで兼ね備えていたことで計画に大幅な狂いが発生。
かつてない怒りを見せながら斬りかかるも逆に圧倒され、黒焦げのボロボロの姿となり完全な敗北を喫したが、
それでも諦めず「残りの5番勝負で飛電を潰す」という旨の捨て台詞を吐きながら撤退することとなる。

なお、この時点ではまだZAIA側が勝ち越していたものの、
  • メタルクラスタホッパーを制御されたことでゼロワンの戦力が格段に上昇
  • プログライズホッパーブレードの技術転用でアークマギア化が阻止されたことでヒューマギアに対する信頼性が回復
  • 危険性をアピールするための暴走を起こすにはゼツメライザーを用いるしかなくなる(テロ行為である
  • 万一暴走の瞬間を目撃されると、既にテロリストとして周知されている滅亡迅雷.netとの繋がりが疑われる
  • 暴走させてもメタルクラスタホッパーによって復旧され、阻止したければそのメタルクラスタに勝つしかない
    • しかしそのメタルクラスタの戦法を簡単にラーニング出来るヒューマギアと違い、自身は純粋な人間なので対策には数回ほど実戦で学ぶ必要がある
と、天津個人としてはかなり追い込まれた状況にあった。

五番勝負の四番目となる火災訓練施設での仮想救助対決ではこの焦りが出たのか、飛電側の代表である消防士ヒューマギア・119之助唯阿に命じてゼツメライザーで暴走させ、近くに別の取材で来ていたカメラを利用してその危険性をアピールするという暴挙に出ている(ゼツメライザー装着の瞬間は自身が遮蔽になって隠している)。
さらにこの時、ZAIA日本支社の社員が変身していたスカウティングパンダレイダーによって火災訓練が本物の火災になってしまった際も、この機に乗じてとばかり勝負を切り替えて続行させ、最終的に対決自体は勝利した。
が、直後にレイダーの変身者だった社員*7が不破に連行され、レイドライザーもZAIAの製造物であったこと、そしてZAIAの社員が飛電側の妨害を行っていたことが発覚。

おまけに証拠となるZAIAスペックも不破に回収されていたが、「そのZAIAスペックは回収させてもらう」とサウザーに変身してアサルトウルフを叩きのめし、スペックを破壊するという証拠隠滅に出ている。*8
そこに迅が現れて彼と戦闘になり、必殺技の打ち合いで引き分けるも衝撃で落としたスティングスコーピオンプログライズキーを回収された。
結局この勝負はZAIA側に非があったということで飛電側の勝ちとなり、決着は最終対決に持ち越されることになる……。

そしてヒューマギアの都市計画の是非を問う住民投票と、それに先駆けた演説対決だが、ZAIA側は何と演説を依頼した政治家が収賄を行っていたことを飛電側に掴まれてしまう(言うまでもないが普通に犯罪である)。
或人はこれを取っ掛かりにしようと試みるが、その場で通報しなかったのが仇となって証拠隠滅の時間を与えてしまい、結果偽の映像を用意した政治家側は飛電に責任を問う。
さらに、一連の事態に同席していた飛電側の代表・MCチェケラが負のシンギュラリティに目覚めて敵対したのを見た天津は、ゼツメライザーをこっそり投げ渡して挑発、それに乗ったチェケラはドードーマギアになってしまう。

マギア自体は唯阿が変身したレイダーによって撃破され、さらに生放送でこの一部始終が流れたことにより、住民の感情は一気に反ヒューマギアに傾いたため、過半数の反対を勝ち取りZAIA側が勝利。
そのままTOBの手続きを進め、遂には飛電インテリジェンスの子会社化に成功。或人に代わって代表取締役社長の座に就任した。

なおレイドライザーの正体は一般人用の変身ベルトで、暴走したヒューマギアに対する抑止力として流通させる予定だったのがプログライズキーごと盗難されていた、と見せかけ、第29話の回想で自身の手でフードの人物(亡の人格に乗っ取られた不破)を通じて横流ししていたと明らかになる。


飛電乗っ取り後

A.I.M.S.を組織改編し、自身の手駒として掌握。表ではヒューマギアのリコールを進める傍ら*9、滅亡迅雷.netの捜索に乗り出した。
機能停止したまま保管されていたイズとゼロワンドライバーが迅に奪取されたことを受け、唯阿に命じて衛星ゼア内のヒューマギアのデータを全て消させようとするが、何とゼアの中にはヒューマギアのデータが一切存在せず、空になっていた。
実はこの意図を察していた或人が、会社を出る前にゼア内のデータを全てジョブキーに保存、そのまま持ち出していたのだ。

バトルレイダーを率いて後を追った垓は、社長でない以上或人は変身できないと告げ、再起動していたイズを会社の所有物として破壊するべくレイダーを差し向け、自身もサウザーに変身して攻撃を開始するが、土壇場でゼロワンに変身した或人に蹴散らされ返り討ちに遭う。
シンギュラリティに到達したイズが、或人を社長とする新しい会社「飛電製作所」の設立を完了し、それをゼアが認証したことで或人は再びゼロワンへの変身を可能としていた。

飛電インテリジェンスの所有物を横領する気かと怒鳴る垓だが、イズからさらに、ゼロワンとヒューマギアに関する全てのテクノロジーは是之助から或人に相続された個人資産であることが説明され愕然となる。
ヒューマギアを社会から一掃するために飛電インテリジェンスを乗っ取り或人を追い出したのに、その或人がヒューマギアの特許権の持ち主だったのでは本末転倒どころの話ではない。

大目的の前提が消滅した垓は辛うじて「覚えていろ……!」と捨て台詞を残し、ボロボロのまま撤退して行った。

第31話では迅に連れ去られた後一人で歩いていた森筆ジーペンを破壊しようとA.I.M.S.を差し向けるが、接触直後に或人が追い付き、「夢」を問うたことで素地のあったジーペンはシンギュラリティに到達。
唯阿がそのまま撤収したことに激昂した垓はバトルレイダーを率いて飛電製作所に現れ、今度は「言い値でヒューマギアの特許権を買い取る」という破滅フラグの立ち始めた悪徳企業家のテンプレ的提案を持ち掛けるも当然ながら或人は拒否し戦闘に突入、3対1という物量戦法でメタルクラスタホッパーと渡り合うが、或人の語る「ヒューマギアの夢」に解放の可能性を見出した迅が乱入、ゼロワンに加勢したことでまたも惨敗。
「このままで済むと思うな、飛電或人ォ!お前の会社は、潰してやる!」と喚きながらも、這う這うの体での撤退を余儀なくされた。

そもそも飛電インテリジェンス買収の目的はヒューマギアの廃絶だったのだが、それが不可能になった途端に力技に訴えるようになっている。
飛電製作所は実質的に或人の個人事業であり、その或人と敵対している以上垓の目的である「ヒューマギア廃絶」は不可能。
中小企業ゆえに侮っている節もあるが、ただでさえ無茶苦茶に強いメタルクラスタホッパーに加えて、離反した不破が警備主任として居ついたことで戦力が完全に逆転しており、業務妨害に出ては毎度撃退される憂き目を見ている。
第32話では遂に手駒として使役していた亡にすら離反され、更にはその亡の手で今まで暴走するヒューマギアよりも安全だと宣伝していたZAIAスペックの一斉暴走を起こされてしまっている。
セキュリティを強化すると同時に復活した滅亡迅雷.netを潰そうとA.I.M.S.を率いるも、ゼロワンに邪魔をされて滅を始末し損ねる。
更にZAIAのプログラムの癖を知っている亡にセキュリティを破られ再度ハッキングを受け、滅亡迅雷のトリロバイトマギアだけでなく自らが連れてきたバトルレイダーとギーガーからも攻撃される四面楚歌の状況に追い込まれ、最終的には滅の「スティングユートピア」を食らって敗北。「ありえない…1000%ありえない…。許さん…絶対に許さんぞ!!」の捨て台詞と共に撤退した。
この時、自分を助けようとするA.I.M.S.隊員の手を「やめろぉ!」と振り払っている辺りから精神的にもかなり追い詰められている事が窺える。

第36話ではZAIAスペックのハッキング対策は本当にどうしようも出来なかったらしく、「ヒューマギアの暴走対策」として世間にアピールしたレイドライザーを「ZAIAスペック着用者の暴走への自衛手段」と言う名目で一般販売を強行。
自社製品の不具合を別の自社製品で対応させるという一種のマッチポンプとも言えるこの件に関しては、
  • 「飛電インテリジェンスの名義で販売」
  • 「元から飛電の社員であった副添副社長に発表させる」
…といったように飛電の製品であるかの様な印象操作を行う事でZAIA側のイメージダウンを避けようとしている辺り、流石に世間体が良くない事は自覚している様子である。

第37話ではレイドライザーを更に売る為にZAIAスペックをわざと暴走させるよう指示。
だがこれを機に福添副社長以下経営陣は天津を完全に見限り、飛電製作所により復活したシェスタによる天津の悪事の洗い出しを決意。その結果発覚した天津の悪事は衝撃の1843件*10
更にアークゼロ以下滅亡迅雷ライダーにズタボロにされ、会社に戻ったところでこの悪事を暴いて社長から降ろすことを福添副社長と山下専務に明かされる…

…と、第37話での役回りはシリアスなものだったのだが、それ以上に衝撃だったのは仮面ライダー亡初変身のシーン。
これはドードーゼツメライズキーを取り返す為に潜入した亡と雷に遭遇した天津なのだが、ライダー亡の爪により、服をズタボロに引き裂かれ、パンツ一丁になるという衝撃的な姿を見せた。
それでいてやりとりはシリアスなのだから全く締まらない。この姿には亡役の中山咲月氏も笑ってしまったらしく、キャストブログでは「せっかくの初変身を天津に持ってかれた」と嘆いていた。
ちなみにこのパンツもZAIAのロゴが描かれており、プレミアムバンダイがすぐに動いた。相変わらず仕事早過ぎです


サウザー誕生の裏側

『プロジェクト・サウザー』で断片的に提示された情報からすると、滅亡迅雷.netとの戦いは天津が仮面ライダーサウザーを完成させるべく、データ取りのために起こした盛大極まるマッチポンプだった可能性が高い。

デイブレイクの際に滅亡迅雷の一人・亡を回収した天津は、本編の少し前に彼女を使って滅亡迅雷.netに8種のゼツメライズキー*11を流し、是之助の死に合わせてマギア作戦の発動を亡を通じて指令*12
天津の狙いはA.I.M.S.と滅亡迅雷.netを戦わせることで、プログライズキーとゼツメライズキー*13の戦闘データを収集することだったが、是之助の遺言によりゼロワンとなった或人がこれに巻き込まれ、そのまま事件に関わるようになったことで、プログライズキーのデータが飛電インテリジェンスに残っていることを突き止める。

そこで、ゼロワンの持つキーのデータも集めようとマギア作戦を進め、亡に命令し新たなフォースライザーを滅亡迅雷.netへ流す。このフォースライザーは結果的に滅を通じて迅に渡っている。
その後、飛電インテリジェンスを乗っ取る布石を打つべく、唯阿を使って暗殺ちゃんを捕獲、データを書き換えることで「ゼロワンを暗殺すると言う正しい命令」を実行させ、「アラートが青のまま人を襲うヒューマギア」という状況を創り出した。
さらに、ヒューマギアをコントロールするメカとしてギーガーを創り出すが、滅との会話を通じてシンギュラリティに達しつつあった亡が叛意を抱き、独断でギーガーのデータとアメイジングヘラクレスプログライズキーを滅にリーク。

これを知った天津は人間との共存を問う亡を銃撃で破壊するが、同じタイミングで滅に敗れ、重体となった不破が病院に担ぎ込まれる事態が発生。
機能停止した亡を見下ろしながら「まだ使い道がある」と呟いた天津は、その後AIチップを不破の脳内にインストールさせている。


過去と再出発

そんな垓だが、その歪な人格形成の原因は少年時代に端を発している。
父・天津一京(演:加藤厚成)は度を越した完璧主義・成果主義者で、「100点満点のテストで1000点を目指せ」と言う普通に考えて達成出来るはずのない目標を垓に与え、故に全てにおいて満点を出して然るべきだという教育方針を押し付けていた。
そんな父親だけに、学校のテストで1点でも落とそうものなら烈火のごとく怒り叱りつけるという融通の利かなさも持っており、幼心に垓も息苦しさを覚えていた。

そんな垓にとって、心の支えとなっていたのは、当時飛電インテリジェンスが発売していたペットロボット・ドッグギアの「さうざー」だった*14(演:AIBO)。
だが、あるテストで垓が満点を取れなかった事で、一京はさうざーを指して「こんなものに現を抜かしているからだ!」と罵倒。

一京が求めているのは「垓が出す成果」であり、垓自身には価値を見出していないことを悟り、完全に心を閉ざしてしまった垓はそれ以降さうざーを仕舞い込み、それこそ「1000点」を取るためにひたすら自分だけを信じ、自分以外の価値観を否定するように突き進み始めた。

この結果形成されたのが、本編におけるあの人格である。
他人を道具扱いし、自分の力だけで全てを成し遂げようとしていたが、それは見方を変えれば父に刷り込まれた完璧主義・成果主義を己に適用していたがため。
目的とする成果を上げるためなら自分の命すら道具扱いする*15極端なスタンスがその傍証だが、そもそも自分を大切に出来ない人間が他人を大事に出来るワケもない。

天津垓という男にとって、周囲の人間も自分自身も、成果を出すための道具でしかなく、彼にとってはそれが普通だったのである。
同時に或人を敵視し、飛電インテリジェンスの買収を進めていたのは、或人の描く「ヒューマギアとの共存」という夢が、父に否定されたかつての自分と重なった事による嫉妬が大きな部分だった*16

だがその裏には、少年時代から隠していた本心「他人とのつながりが欲しい」という願望があり、それが本編でのどこかちぐはぐな立ち回りに繋がっていた(ZAIAの技術があるのに何故か飛電由来の技術を使いまくる、サウザンドジャッカーで片っ端から他のライダーのデータをコピーするなど、「他人の力」を頼ろうとする傾向は当初からあった)。


社長職の解任騒ぎの直後、立てこもっていた秘密ラボにおいて、或人が置いて行ったアイちゃんから本心を言い当てられ、観念したかのように項を垂れる。
そして、アイちゃんとの会話内容を読み取ったゼアによって、2代目さうざーが構築され、初代同様寄り添ってくるドッグギアに憑き物が落ちたかのように呟く。


変わってないな……。こんな私なのに……傍にいてくれて……ありがとなぁ……。

久方ぶりに「友」と対面した垓は、己の来た道を振り返り、今この時になすべきことを見定めると、さうざーと共にラボを出て出撃。アークゼロと戦っていたゼロワンのもとに助っ人として駆けつける。


心の底から、許せなかった……。君の事も、ヒューマギアの事も……。
青臭い夢ばかり掲げる経営が許せなかった。その理由はただ一つ……

私が飛電インテリジェンスを愛していたからだ!!


友たるさうざーを自分のもとに届けてくれた、父に縛り付けられる日々の中で心を支えてくれた飛電インテリジェンスを、ドッグギアを生み出した飛電是之助を敬愛していた。
だからこそ、その孫でありながら、かつての自分が見る事も叶わなかった、しかし望んでいたのと同じ夢を抱き、それを実現しようと馬鹿正直に、しかし真っ直ぐに走る或人が認められなかった。
「ゼロワンとサウザーが共闘する」という想定外の事態に混乱したアークゼロを撤退に追い込み、帰還した後はこれまで利用してきた面々にさうざーと共に謝罪に回っていた。謝罪の気持ちが足りない事をさうざーに指摘された際には、猫撫で声で宥める一幕も
だが、A.I.M.S.隊員の報告と、アークゼロが撤退直前にサウザンドジャッカー内部のデータをコピーしていった事実から、アークが飛電ゼロワンドライバーをバックドアに、ゼアの乗っ取りを画策している事を看破。
ちなみにこの時もさうざーを抱きかかえていた他、隊員への謝罪を「そんな事よりも」と切り捨てられた事にショックを受けていた
大慌てでイズにコンタクトを取りこれを伝えるが、時既に遅し。或人はアークの罠に引っかかり、アークゼロに敗北していた。


その後、総会の場で正式に社長職の辞任を表明し、後任に或人を指名。
自身はZAIA日本支社に戻ったが、アークを生み出しておきながら制御出来ず、この大惨事を招いた事実は本社も見逃せず、日本支社長も解任され、後任の与多垣ウィリアムソンにより「サウザー課」への左遷を命じられた。

左遷後はサウザー課の課長として仮面ライダーアークワンと滅への対処に回る傍ら、A.I.M.S.を政府直轄に戻し、新たに唯阿を隊長に任命させるなど手を回していた。
終盤でアークワンにドライバーとキーを破壊されるも、最終話では修復に成功し、事件の解決後も一連の事態を招いた贖罪のためにサウザー課として活動を続けている。


立場など些細な事だ。大いなる夢を抱いた時、誰であろうと社長となる……。

さあ、サウザー課の仕事を始めようか。


最終回後の『ファイナルステージ』における、アズによって勃発した「暗殺迅雷.net」との騒動では、或人から借りたゼロツープログライズキーを介してゼアの力を借り、アークワンに消された不破と唯阿の脳内チップの情報を復元。
その後のアークゼロワンとの戦いではサウザーに変身して戦闘に参加した。

ちなみに、どうやら業務中は変身したまま活動しているらしい。

私はサウザー課の課長だ。これは私のスーツでもある。

その後、映画『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』にて不破達に新型ZAIAスペックを与えると自身は福添達と共にZAIAジャパン常務取締役の野立万亀男を尋問し、
最終決戦ではサウザーとして参戦するなど、シンクネットによる大規模テロ事件の収拾に力を貸したが、
Vシネクスト『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』にて来日した本社CEO・リオン=アークランド仮面ライダー滅亡迅雷に殺害され、更にZAIAジャパン社屋も崩壊する事態に。
なお、天津もそれに巻き込まれたが、サウザー課のオフィスが地下に位置していたために続く『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』にてどうにか救出されている(この時、瓦礫の中を掘り漁ってドライバーとキーを回収している)。
だが、リオンが進めていたヒューマギアの兵器化計画「ソルドプロジェクト」が露見した事でZAIAエンタープライズそのものが倒産。
失職した天津はその後、『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』にて秘書型ヒューマギア・厘を相方にデイブレイクタウンに拠点を構える形で「株式会社サウザンインテリオン」を起業し、再スタートを切る事となった。
ただ、その矢先に傍迷惑な親子喧嘩に巻き込まれるハメになったが……。


【仮面ライダーサウザー】




この時を待っていた、ゼロワン……。

ようやく私の正しさを証明する事が出来る……。


サウザンドライバー!


サウザンドライバーはZAIAの芸術作品。
ゼツメライズキーも……


ゼツメツ!Evolution!


プログライズキーも両方使える。


ブレイクホーン!


その強さはゼロワンドライバーの1000%。

変身……


パーフェクトライズ!


When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born.

Presented by ZAIA.


仮面ライダーサウザー。私の強さは……桁外れだ。


スーツアクター:永徳、中田裕士(永徳氏が仮面ライダー迅としてアクションを行う際の代役


天津がライダーシステム「コンセプトサウザー」によって変身する仮面ライダー。
「ザイアサウザンドライバー」「アメイジングコーカサスプログライズキー」「アウェイキングアルシノゼツメライズキー」をセットして変身する。
金と黒をベースに紫のアクセントが入ったボディカラーが特徴で、アーマーの色は銀。
変身プロセスでは円形のエフェクトが現れ、2つのモデルを強引に引き寄せるようにアーマーとして装着し、頭部に5本角を連続で装着する。

英文意訳は「5本の角が交わる時、黄金の戦士サウザーが誕生する」「ZAIAエンタープライズの提供でお送りします」という感じである。
なお、「golden soldier」ではあるが、2年前心火を燃やすロボットゼリーのライダーではない。
「evolution」だが、地球を狙う悪のライダーでもない。

お馴染みの技名表記演出は全て英語で表示され*17「©ZAIAエンタープライズ」という著作権表示まで小さく入っている。


◇スペック

身長:204.2cm
体重:99.1kg
パンチ力:42.4t
キック力:86.5t
ジャンプ力:ひと跳び58.1m
走力:100mを1.8秒
生物モチーフ:コーカサスオオカブト・アルシノイテリウム


頭部「サウザンドヘッド」は硬質・鋭利な5本角と、それらを装備した頑強な顔面装甲「サウザンドクラッシャー」によって保護されている。
黒い3本の角「アメイジングトライデント」は超硬鋼「ZIA-1000」製で、対象を挟み込んで放り投げることが出来る。
また、内蔵された聴覚装置は3点から集音可能で、立体音響により空間把握能力を高めている。
銀色の2本の角「アウェイキングランサー」は新合金「スノーヴィガー」製で、矛のように対象を切り裂き刺突できる。
また、内蔵されたフェーズドアレイレーダー*18により全周を索敵可能。

紫色の複眼「サウザンドアイ」は、バルカンとバルキリーを上回る常人の10倍の動体視力や全方位200度の視角を有する。
更に後述のテクトグラブで物体に触れた際の情報がここに送られることで、千里眼のようにあらゆる情報を表示できる。
眉間の演算処理装置「サウザンドシグナル」は相手をラーニングして数万通りもの行動を予測し、約0.001秒で最適解を導き出す機能を持つ。
これはゼロワン シャイニングホッパーの演算処理装置の性能をも上回り、作中でも無数の攻撃パターンを最終的に予測しきり打ち破っている。

パワードスーツ「インフラストテクター」はゼロワンのライズアーキテクターを参考としたコンセプトサウザーの基本装備であり、徹底調査により性能が大幅に上回っている。
これにより両腕・両脚はゼロワン ライジングホッパーの約10倍もの腕力・脚力を発揮できる。
人間強化システムも同様だが、内部の液体装甲「n-NA」は部位ごとに流量調整を行う機能が追加されており、
グローブ「テクトグラブ」も内部で液体を加圧して高密度化させることでパンチ力を大幅に引き上げることが可能。
また、スーツ表面には宇宙線も防ぐほどの耐久性を有する「ザイアゴールデンコート」が施されている。

角張った形状の胸部装甲「サウザンドブレスト」は2種類の装甲を組み合わせたコンポジット・アーマーで、傾斜のある複雑な面構成により跳弾性能にも優れる。
先述のサウザンドヘッドの5本角と同じく、新合金「スノーヴィガー」製と超硬鋼「ZIA-1000」製の素材が用いられている。
前者はゼロワンのヒデンアロイを上回るヌープ硬度10000の硬さを持ち、後者はその数字からバルカンとバルキリーのZIA209-03の上位モデルと思われる。

両足の「サウザンドブーツ」は新合金「スノーヴィガー」製の装甲で覆われ、連続キックによる攻撃に特化している。
これにより、ヒデンアロイ+ジャンプ特化のゼロワンのホッパーブーツ以上にキックの破壊力と防御力が向上している。
更に下半身の装甲には約1000倍の重量や衝撃にも耐えられる耐荷重装置「アメイジングローダー」と脚力増強装置「アウェイキングチャージャー」が搭載され、もはや過剰ともいえるほどに脚力が強化されていることが分かる。

ただし、泣き所としてはドライバーにオーソライズ機能がないため、他のプログライズキーでは変身出来ないというものがある。
派生形態が存在しない上に、ゼツメライズキーもアウェイキングアルシノ以外に対応していないため、性能で上を行かれると手も足も出なくなる傾向が強く、
自身より前の型であるアサルトウルフやシャイニングホッパーは一方的に圧倒出来るものの、バーニングファルコンとは互角、メタルクラスタホッパーに至ってはほぼ全敗である。

また、サウザー本体にも目を向けると目立った特殊能力がない「ただ基礎能力が高いだけのライダー」でしかなく、変身者のセンスが大きく反映されるライダーシステムに仕上がっている。
加えて基礎スペック以外の強みのほとんどをサウザンドジャッカーに依存するため、これを失うと途端に徒手空拳での戦闘を強いられるなど欠点も明確。
飛び道具や拡張性、飛行手段などもサウザンドジャッカーの内包データ頼りであり、それ故に滅に空中から攻撃を仕掛けられた際はフライングファルコンを呼び出して逃げ回り、ランペイジバルカン戦でも狼型弾丸やシャインクリスタを破壊されるなど、対空手段は非常に乏しい。
総じてライダーシステムとして完成している分、発展の余地が切り捨てられた頭打ち状態である。
後にこのライダーの上位互換である仮面ライダーザイアが登場したが、こちらは仮面ライダー滅亡迅雷に手も足も出ず殺されており、相対的に天津の戦闘センスの高さが評価されるという事態も起きた。


なお、本人は「ゼロワンの1000%」と豪語しているが、実際のところ初登場時の最強のゼロワン シャイニングアサルトホッパーと比較するとパンチ力とキック力しか勝っておらず*19、パーセンテージで表すとパンチ力はゼロワンの150%、キック力は120%程度。
ただし、これは純粋なスペック勝負をした場合の話であり、実際はサウザーにはサウザンドジャッカーがある為、アサルト以前のゼロワン・バルカン・バルキリーには優位に立てる。
一方で滅・迅の場合はラーニングによって強くなる人工知能という強みがある為、サウザーにとっては良くて互角、悪くて劣勢になる。


◇装備

  • ザイアサウザンドライバー
サウザー専用の変身ベルト。
本体左右にプログライズキーとゼツメライズキーの装填用スロット「ライズスロット」と「ゼツメライズスロット」が設けられており、
ゼツメライズキー→プログライズキーの順番にセットすることでラーニングが実行され、生物種のデータイメージ「ライダモデル」と絶滅種のデータイメージ「ロストモデル」が反応炉「フュージョンリアクター」へと送り込まれる。
中央のカバー状の保安機構「ゲートリベレーター」がビーストドライバーのように展開してフュージョンリアクターを開放し、
2つのモデルを融合反応させることで、シナジー効果を最大化した形態に変換する「パーフェクトライズ」を実行して変身する。
ベルト中心の照射成形機「サウザンドエクイッパー」には、合わさった2つの生物のアイコンが浮かび上がる。

DX玩具版では他のプログライズキーとも連動可能で、交換して押し込むことで必殺技「ブレイクライズ」が発動する。
一応、他のベルトを用いたり上部のスピーカー付近に近づけたりしてプログライズキーをオーソライズする事で変身音を鳴らす事も可能。

  • アメイジングコーカサスプログライズキー
コーカサスオオカブトのデータが組み込まれたプログライズキーで、アークによりアメイジングヘラクレスプログライズキーを進化・発展させたもの。
アビリティは「ブレイクホーン」だが、他に「アメイジングホーン」「サウザーホーン」も存在する(「サウザーホーン」のみDX玩具版で確認可能)。
他のプログライズキーと異なり生体認証システムが組み込まれており、スイッチを押すだけでキーモードへと移行する。

DX玩具版ではゼロワンドライバーやエイムズショットライザー、アタッシュシリーズとの連動も可能。
なお、滅亡迅雷フォースライザーとも連動可能(ただし、DX玩具版は自動展開ギミックの都合もあるため、実行するとすれば食玩・ガシャポン版がベター)だが、
スティングスコーピオンやフライングファルコン同様、変身音声の最後の部分(通常のキーの英文の箇所)が省略され、フォースライザー側の「Break down.」と被らない形になっている。

  • アウェイキングアルシノゼツメライズキー
絶滅哺乳類「アルシノイテリウム*20」のデータが組み込まれているゼツメライズキー。
こちらもアークにより、唯阿から入手したアルシノゼツメライズキーを進化・発展させたもの。
他のゼツメライズキーとは異なり、向きが逆になっているため、ザイアサウザンドライバー以外で使用できるかは不明。

DX玩具版ではギミックも音声も発光もない完全なプラの塊となっている。要はジオウライドウォッチⅡの「D'3サイド」と同じ扱いである

  • サウザンドジャッカー

「テクノロジー、いただきます」

サウザー専用のを組み合わせたような外見の武器。
先端のハッキング穿孔ユニット「ジャックサクション」を対象のプログライズキー/ゼツメライズキーに突き立てて、柄「ザイアグリップリンカー」の先に付いたレバー「ジャックリング」を引くことで準備完了。
ライダモデル及びロストモデルの能力をコピー・抽出して攻撃する「ジャックライズ」を実行し、ザイアグリップリンカーに設けられた引き金「アタックトリガー」を引く事で各種必殺技を発動させる。
ギミック的には2年前のドラゴンの力で戦うビルドの相棒!燃える熱血ライダーの武器に近い。

中央の記憶装置「ゲインストッカー」には、文字通り抽出したモデルの能力が保管され、モニターにその時点の稼働状況が表示される。
モデルの能力を用いた必殺技は、発動時にゲインストッカーから供給されるデータのエネルギーを刃「ジャックエッジ」に纏わせて攻撃する。
装填用スロット「ユニバーサルスロット」にキーをセットすることで、キーの能力の一部を付加した必殺技が発動する。
また、キーをセットした状態でジャックリングを引くことで、最大攻撃の「サウザンドライズ」を実行し、必殺技が発動する。

通常の武器としても性能が高く、サウザーと同様に超硬鋼「ZIA-1000」製の素材を用いることで、1mの特殊合金をも貫くほどの穿孔力を獲得。また全周を囲む刃は切断より物理破壊を目的としている。
「スペックが高いだけで際立って特殊な機能を持たない」サウザー最大の欠点をフォローするための武器であり、技の引き出しや対応能力を増やし、敵の弱体化も狙えるという一石二鳥のアイテムであるが、それ以上に際立つのは武器としての信頼性
この手の吸収能力持ちは許容量超過によるオーバーフローで破損したり使えなくなったりするパターンが多いが、サウザンドジャッカーはそれとはまったくの無縁であり、アークライダーの膨大なデータを吸い上げてもびくともしない頑丈さを持つ(途中で妨害されて最後まで吸い出せなかったが)。
そのためか、後にエス/仮面ライダーエデンもこれを自身の能力で複製・改造したものを用意し、計画のために使用している。

なお、他社のアイテムを使っているのにも拘わらず「©ZAIAエンタープライズ」の表記は相変わらず出るのでかなりタチが悪く、著作権侵害で訴えられるレベルである。
まあ、他人のアイテムを強引に使って変身や攻撃をするライダー(っぽいキャラクター)は過去作品にもいたが。
後にこの武器やサウザーを含めたZAIAの技術・装備・データが強奪・複製・他勢力に横流しされるのは皮肉というか、因果応報というか……。

  • ZAIAスペック
ライダとしてのー装備ではないが、一応ここに記載。
ZAIAエンタープライズが販売している眼鏡型のインターフェース。
装備した人間に人工知能と同等の思考能力を与える効果があり、記録媒体としての機能もある模様。
天津はこれを装着した人間と飛電のヒューマギアとの勝負を持ち掛けている。
ちなみに本体は片耳にかけるだけの超小型だが、データ投影用のスクリーンとしてメガネとの併用が前提とされている。
機械である人工知能と同等の思考力を生身の人間に与える、という点で脳や肉体への負担が心配される*21が、その辺りについては特に触れられる事はなかった。


◇必殺技

  • サウザンドディストラクションⒸZAIA エンタープライズ
アメイジングコーカサスプログライズキーを押して発動するライダーキック
脚部に黄金と紫のエネルギーを纏わせて飛び蹴りを放ち、さらに4連続で蹴り込み追撃する。
第18話では膝蹴りで浮かせた相手を両足で踏みつけ、地面に叩き付けるというパターンを使用した。
第27話では迅の「バーニングレインラッシュ」の飛び蹴りを後ろ回し蹴りで迎撃し、直後に前蹴り同士の撃ち合いとなった。
第35話では滅に対してジャックライズで弱体化させたところへ回し蹴りを叩き込んで変身解除に追い込みジャッキングブレイクへと繋いだ。
第39話ではゼロワンと組んでアークゼロに挑み、激闘の末いダブルライダーキックで撃退させた。
なお、一部では「サウザンドストラクション」という記述となっている。

  • ジャッキングブレイクⒸZAIA エンタープライズ
サウザンドジャッカーでコピー・抽出したライダモデル/ロストモデルの能力を利用した攻撃を行う。
一度抽出したデータは武器内に蓄積されており、いつでも引き出して使うことができる。

  • ハッキングブレイクⒸZAIA エンタープライズ
サウザンドジャッカーにプログライズキーをセットし、トリガーを引くことで発動。

  • サウザンドブレイクⒸZAIA エンタープライズ
サウザンドジャッカーにプログライズキーをセットし、ジャックリングを引くことで発動。

  • カメンライディングベストマッチングディストラクション
『ガンバライジング』で使用。
仮面ライダーディケイドのデータイメージを保存した「カメンライディングディケイドプログライズキー」と、
仮面ライダービルド ラビットタンクフォームのデータイメージを保存した「ベストマッチングビルドプログライズキー」を起動してディケイドとビルドを召喚し、
「ディメンションキック」と「ボルテックフィニッシュ」をラーニングして数式で固定された敵に殺意高過ぎなトリプルライダーキックを叩き込む。
ディケイド、ビルド(桐生戦兎ではなく葛城巧)共にサウザーとは実は敵組織の首領・創始者であるという共通点がある*23
……本編で「自意識過剰で傲慢なナルシスト」と評された彼が「自意識過剰な正義のヒーロー」たるビルドの力を使うのは、ある意味皮肉である。


仮面ライダーサウザー(ゲーム病)



黙れウイルス!お前は私が倒す…!


ゼツメツ!Evolution!

ブレイクホーン!


ウゥッ…!変身……!


パーフェクトライズ!


When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born.

Presented by ZAIA.


くっ……。ハッ……!?何故黒いんだ!?

ブァハハハハハハァッ!!ブゥン!!

ゲーム病の副作用さ。その色は私の…イメージカラーだからね。


『ゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』にて、バグスターウイルスに感染した天津が変身した際に、ゲーム病の副作用の影響で外観が黒く変色してしまったサウザー。
その姿は(プログライズキーとゼツメライズキーを除けば)仮面ライダーザイアと全く同じだが、一応檀黎斗の趣味によるカラーリングであるため、あくまでも偶然の一致である。
メタな話で言えば『ゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』が『仮面ライダー滅亡迅雷』の合間に撮影され、かつザイアに改造されたサウザーのスーツがアップ・アクション兼用の一着しか存在しない都合によるものだが。

ゲーム病の影響か、通常のサウザーよりもスペックがかなりダウンしている様子であり、
仮面ライダーゲンム アクションゲーマー レベル2を相手にさしたる抵抗も出来ず、必殺技の撃ち合いで呆気なく変身解除されてしまった。

『仮面ライダーバトル ガンバライジング』ではZB5弾のLR ザ・プレジデンツのメモリアルチェンジという形で参戦した(上記の名義はその際のもの)。


【仮面ライダーサウザンドアーク】



これはアークを生み出した私なりの償いなんだ。

たとえこの身が滅びようとも、人々の未来のために───私は悪意の化身となる……!

変身!


サウザンドアーク!


シンギュライズ!

ぐあッ…!ウゥッ、ウゥ……!アァッ…!アァアアアアアーーーッ!!


When the five horns cross, the THOUSAND ARK is born.

Presented by ARK.


“アーク”?悪意の超知能と融合するとは…。

検索したところで私の強さはラーニング出来ないぞ。


東映特撮ファンクラブ配信作品『仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』に登場。
天津が「アークドライバー」「サウザンドアークプログライズキー」を用いて変身したサウザーの強化形態。
ただし、使用するプログライズキーはおろかドライバーも異なるため、厳密にはサウザーとは別のライダーに当たる。
変身音声を意訳すれば「5本の角が交わる時、サウザンドアークが誕生する」「アークの提供でお送りしよう」

ネットワーク上に突如発生した「過剰なる善意のAI」ことゼインに対抗するため、敢えて悪意の概念であるアークの力を使う事を決めた天津がアークドライバーと共に新造したライダーシステムで、
外見としては下半身はザイア及びゲーム病感染状態のサウザーと同一だが、そこにアークワンの上半身を丸々組み合わせた「サウザーとアークワンのキメラとでも呼ぶべき姿をしており、
頭部の方も造形こそサウザーのままだが、5本角のうち両脇と中央の3本が白く塗りつぶされ、複眼も赤く染まったカラーリングに変化。
また、変身音声もそれを表すかのようにサウザーとアーク双方の要素を継ぎ接ぎして無理やり一つにまとめたかのような歪なものとなっている。

「悪意」の力を持つ所謂「アークライダー」に分類されるが、天津の意志力の強さとアークの力に関する理解度、「アークの意志」の不在などの要因が重なり、肉体的な負担は大きいものの、精神を支配される状態にはなっていない。
劇中ではサウザンドジャッカーのような武器は一切使わず、悪意の力を纏った肉弾戦でゲンム レベル2を一方的に叩きのめして変身解除に追いやっている。


◇装備

  • アークドライバー
サウザンドアークへの変身に用いるベルトで、新たに天津によって製造された。
待機状態ではアークドライバー ゼロだが、プログライズキーをセットするとアークドライバー ワンへと変形する。
新造に伴い、人工知能アークも(天津に行動を抑えられながらも)復活を遂げている。
だが、無双ゲーマーとの戦いに敗れた際、破壊されてしまった。

  • サウザンドアークプログライズキー
サウザンドアークに変身するためのプログライズキーで、ゼインに対抗するため、アークの力を使う事を決めた天津がアークドライバーと共に新造したもの。
アビリティは「サウザンドアーク」で、アタッシュカリバーなどに装填した場合の音声は「アークズアビリティ」となる。
形状はアークワンプログライズキー及びアークゼロワンプログライズキーと同一で、カラーリングもアークワンプログライズキーのそれとほぼ同じだが、唯一「アークオブゼム」に相当するパーツの右眼の色がメタリックレッドになっている。


◇必殺技

  • ジャッジメントコンクルージョン
サウザンドアークプログライズキーを押し込んで発動。
『スマートブレインと1000%のクライシス』では左腕から悪意のデータでできた触手を伸ばして攻撃したが、ゲンム 無双ゲーマーの時間停止能力によって攻撃を防がれてしまった。
また劇中では使われていないが、ドライバーの仕様の関係でアークワンの「パーフェクトコンクルージョン」と同じく、10段階のラーニングレベルを設定可能。


【余談】

  • 何かと1000%と連呼するため、視聴者からは「1000%おじさん」「1000%社長」「センパー」という異名を付けられている。他には「45歳」「45%」などというのも見られる。

  • 上記の通り、愛車のナンバーも10-00が付与されており、彼の1000に対するこだわりを垣間見ることが出来る。
    ちなみに車種はBMW X1で、お値段はおよそ440万円と決して手軽に手が出せる領域ではないが、実は飛電インテリジェンスの社用車であるメルセデス・ベンツ・SクラスAMG(およそ2500万円~)よりはずっとお手頃だったりする。個人所有と会社所有だから当然といえば当然の違いだろうか。

  • 東映公式サイトによると彼の登場はもっと後の予定だったが、オーディションにおける桜木氏に対し、制作陣が「逃す手はない」と高評価を下したため、急遽第3話から断片的な先行登場、第10話より本格的出演になったらしい。
    ちなみに桜木氏は或人役のオーディションに出ていたとか…

  • 自信家で社長と、かつての土管神を思い出した視聴者も多かった事だろう。彼も事件の元凶でありながら後に共闘、そしてその奇抜な行動や言動からかなりの人気を得たが、
    やっていることや立ち位置は自分以外全て道具扱いする姿勢とも合わせ、キャラクター造形的に近いのはむしろその父親の方だった。
    • ちなみに実際のところ、正宗との共通点は多い。
      • 会社の社長(幻夢コーポレーション/ZAIAエンタープライズジャパン)
      • 外見は若いが実年齢はおっさん
      • 一連の事態の黒幕(仮面ライダークロニクル/デイブレイクに始まる滅亡迅雷.net暗躍)
      • 倫理観に欠けた利益優先主義(天津はどちらかというと個人の目的優先)
      • 使用するライダーシステムは強力だが突破されると切り返せない(ポーズがムテキゲーマーに破られる/メタルクラスタホッパーを制御されて返り討ち)
      • 用いるテクノロジーが大体他人のもの(黎斗の開発したゲーマドライバー&ガシャットシステム/其雄の遺したドライバー&プログライズキーシステム)

  • ライダー名及びそのカラーリングなどから、どこぞの聖帝様を想像した人も多かったとか何とか。ただし、見てわかる通りこちらの名前の由来は「thousand(1000)」}であり、あっちの方は「south(南)」}が由来なので、単なる偶然の一致と思われる。

  • 桜木氏もまた不破役の岡田氏同様、キャストブログで役にのめりこんでしまっている。
    また、氏は天津を徹底的に嫌なヤツとして演じており、放送後にSNSで天津への悪口を見て喜んでいるらしい。
    一方で天津垓というキャラクターに対しては「宇宙船」2020年春号のインタビューにおいて「自分が悪なんだと気付いていない」「つまり垓という男はこういうヤツなんだと思います」と述べている。

  • 氏自身は普段は関西弁で話す非常に明朗な人物で、唯阿役の井桁氏を「いげっちゃん」と呼んでいる。撮影中にうっかり関西弁が出てNGを食らったことも多いとか。
    • ZAIA編における天津の徹底した悪役ぶりや、半ば一方的に或人達を追い詰め続ける展開が数ヶ月も続いた影響で、SNSでは天津ばかりか、番組に関する感想までもが殆ど暴言紛いのクレームが大多数を占める事になったばかりか、一時期はキャストブログもコメントを規制せざるをえないまでに制作陣や出演者への罵詈雑言、誹謗中傷も殺到する事態となり、この頃蔓延し始めていた新型コロナウイルス感染症や、その影響による撮影の大幅な制限などの事情も重なり、撮影現場はスタッフ同士の衝突が頻発したり、出演者達も終始精神的に疲弊した様子を見せるなど、非常に険悪な雰囲気に包まれる事となったそうだが、その際、一番辛い立場にある筈の桜木氏が、率先して周りの雰囲気を少しでも和ませたり、小競り合いが発生すると真っ先に仲裁に入るなど、気配りを欠かさなかった為、最終的になんとか上手く撮影を乗り越える事ができたと、後に井桁氏が桜木氏に感謝する旨のコメントを明かしている。

  • 上述の通り第37話にてパンイチ姿を晒した際、微妙に弛んだ腹等ややだらし無い身体付きも見せたが、これは桜木氏が天津の設定年齢である45歳という事にリアリティを持たせる為に敢えてそう身体を作り替えた故。
    氏いわく「人生でもっとも身体が重かった時」と言わしめる程で改めて桜木氏の役への熱の入れぶりを感じるが、一方で初期案の話し合いでは悪ノリして「令和の尻彦になろう」と言った結果、どういう事かをヘビーなライダーヲタでもある岡田氏から説明された女性陣から叱られたという。
    流石に今のニチアサでフルチンは…

  • またその後の過去回想で子供時代を演じた子役の小野寺星流君は、何を隠そう仮面ライダーシリーズの生みの親たる石ノ森章太郎先生の孫(父親が章太郎先生の次男・小野寺丈氏)である。


追記、修正の進捗率は1000%だ。


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最終更新:2024年04月04日 12:37

*1 そのためか、バルカンとバルキリーの装備には「ザイア」の名を冠するものも存在する。ゼロワンにヒデンと書かれた装備があったことから、この辺はファンの間では早々から考察対象になっていた。

*2 ちなみに演じた桜木氏の実年齢(『ゼロワン』撮影当時)は23歳であった。

*3 第30話でのA.I.M.S隊員はイズを庇った或人に弾丸に当たった事に明らかに動揺していた為、どうやら部下にまでこの思想が浸透している訳ではないようだ。

*4 ヒューマギアの社会からの一掃を目論んでいるが、病院などヒューマギアで人手を賄っている業種はどうするのか、という問題への解決策がない。ZAIAスペックは個人の効率を上げるが、物量を補えない。

*5 生産現場で生産工程・現場作業に直接従事する労働者を指す。

*6 天津が実際にどこまで意図していたかは不明だが言動を鑑みるに、アークに影響されて人類の敵に回るヒューマギアが出ることは予想していたと思われる。

*7 火災の直後にゼロワンと戦闘になり、これを振り切って逃亡していたが不破に見つかり捕縛された。

*8 弁護士ビンゴの件の際にもこの時にも或人とイズが同席している。

*9 飛電インテリジェンスに提出することでZAIAスペックがもらえるというキャンペーンを始めていたが、不法投棄が相次いでいる。

*10 有志により描かれていた悪事の内容が詳しく解析され、Twitterにアップされている。内容はセクハラ(彼のすぐそばにいた女性といえば…)、パワハラ、モラハラ、退職金詐欺、不正入札、欠勤理由の虚偽、架空口座、密売、キックバック(賄賂のこと)、名誉毀損、架空出張、不正アクセス、違法労働強要、不正取引、行動予定虚偽、経費でヘアサロン利用、労基法違反、贈収賄、不正請求、脱税、在庫の横流し、技術横領(サウザンドジャッカー?)、兵器密造、経費で岩盤浴利用、架空取引、経費で私的外食、年齢詐称(書類に永遠の24歳とか書いていたのだろうか…)、必要以上の高級茶葉購入、違法行為の強要、社員への○○(解読不可だったようだ)、社員の○○解雇(不当な解雇だったのだろう)…視聴者の皆さんにも「これ本編でもやってたよな」と、見覚えがある物もあるだろう。

*11 前編でデータ収集の画面に映っていたのはベローサ、クエネオ、エカル、ネオヒ、オニコ、ビカリア、ガエルの7つ。残り1つは後編でドードーと判明。

*12 これら天津の暗躍は滅亡迅雷側には全く伝わっていない。

*13 ライジングホッパー、シューティングウルフ、ラッシングチーター、バイティングシャーク、フライングファルコン、パンチングコング、フレイミングタイガー、ライトニングホーネットに加え、上記8種のゼツメライズキー。これらとは別にフリージングベアーのデータも収集済みと思われる。

*14 ちなみにドッグギアのパッケージの売り文句は「ドッグギア オンリーワン!」。

*15 自分が死ぬかもしれないのに暴走フォームのメタルクラスタホッパーを目の前で起動させるなど。

*16 劇中の一般的な視点から見ればヒューマギア自体がそもそも「人類の生活を豊かにする道具」であり、垓からすればある意味「同類」であることも一因とする見方もある。

*17 「ZAIAが世界に進出している企業だから」という見方もある。

*18 戦艦や戦闘機に搭載されている、高速で立体観測出来る三次元レーダー。

*19 機動力を捨てた攻撃特化型なのか、走力は元々シャイニングホッパーの高速移動があり、跳躍力もバッタなので仕方がない…と言いたいところだが、この2点はライジングホッパーにすら負けている。

*20 サイに似た哺乳類だが、「重脚目」という既に絶滅した全く別のグループ。むしろゾウに近い。角の材質もサイはケラチン質だがアルシノイテリウムは骨。

*21 近いものでは『仮面ライダーアギト』関連作品に登場した仮面ライダーG3-XとG4が挙げられる。前者は訓練を受けていた氷川誠でさえ制御チップによる補助が無ければ扱えず、後者は装着=死と言っても差し支えないレベルの危険物。

*22 サメ、ハヤブサ、トラ、マンモス、オオカミ、ゴリラ、チーター、ハチの8種。このうちチーターとハチは戦闘中にサウザンドジャッカーで抽出したシーンは確認出来ないため、如何なる形で保存していたのかは不明だが、ハチに関してはプログライズキーをサウザンドブレイクで使用した事があるため、この時点で保存されていた可能性はある。

*23 ディケイドは大ショッカーの大首領、葛城巧はファウストの創設者の1人(実際には表の指導者となっていたのは氷室幻徳/ナイトローグで、裏で動かしていたのは石動惣一に憑依したエボルト)であり、天津はアークに人間の悪意をラーニングさせた張本人。