登録日：2020/08/30 (日曜日) 22:02:14
更新日：2024/04/24 Wed 08:18:19
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概要
わし座領域のかなたとは、Netflixで配信されている短編アニメーション集『ラブ、デス&ロボット』の一つ。
原作はアレステア・レナルズ、制作はフランスのユニット・イメージ社。
なんと言っても本作の特徴は実写と見紛うリアルな3DCGで、そのクオリティの高さは3Dで描かれた登場人物が、役者が実際に演技しているのかと錯覚するほど。
人物のみならず、宇宙ステーションの内装や背景の宇宙まで美しく描写されている。
注意として、『ラブ、デス&ロボット』という作品そのものが無修正の濡れ場ありゴア表現ありの内容の作品がほとんどで、この作品にも激しい濡れ場がある事。
だが、それらも全てモーションキャプチャーによる3DCGで描写されており、複雑な動きも丁寧に描き切っているためモーションアクターとスタッフたちの高い技術力と努力が垣間見れる。そういったシーンが苦手で無ければ是非とも見ておくべきだろう。
（ちなみに撮影は朝の8時、モーションキャプチャー用のスーツを着て周囲に技術者がいる中行っている）
あらすじ
宇宙空間を移動する間、タンクの中で眠っていた乗組員が目覚めると異常事態に。光速移動中に航路を外れた船は、どこにたどりついたのか。
（Netflixより引用）
登場人物
トム（CV:Henry Douthwaite /小松史法）
宇宙船ブルーグース号の乗組員の一人。船長。
仕事を終えて地球に帰還するためコールドスリープに入っていたが、目が覚めると地球ではなく本来の航路から何光年も外れたシェダル星区のサウムラキステーションに流れ着き、戸惑いを覚える。
そこで昔の彼女であるグレタと再会し、アーンなことをしつつトラブルの最中で知り合いと会えたことに安心感を抱くが……。
スージー（CV:Rebecca Banatvala/渡辺明乃）
トムの部下。
地球に帰還するための航路を設定していた。
サワムラキステーションに到着した当初はタンク酔いと、設定した航路から大幅に外れたことに対する戸惑いからタンクで再び休むことに。
しかし、次に目覚めた際はそばに立っていたグレタを訝り、ついには襲い掛かるが薬を打たれて再び眠らされてしまう。
レイ（CV:Delroy Brown/あべそういち）
トムの部下。
サワムラキステーションに到着してからはずっと眠っていたためほぼ出番なし。
グレタ（CV:Madeleine Knight 佐古真弓）
4年前付き合っていたトムの彼女で、サウムラキステーションのクルー。
漂着したトム達を暖かく迎え入れるが、再び起き上がったスージーとのトラブルで首筋に傷を負ってしまう。しかししばらくしてそれが無くなっていることから、トムからも「グレタではない」と疑われてしまい、そして……。
追記・修正はタンクの中からお願いします。
よせ、ごまかすな。本当のことを言え。
話したことは本当よ。あなたはルートエラーでここに来た。わし座領域を越えて地球からはるか彼方へ。
ステーションも実在している。ただ少し……違うの。
そ、それで、誰がこの嘘の現実とグレタを見せているんだ？
私よ。
じゃあ、君は一体何なんだ！
知らない方がいいわ。
それは俺が自分で決める。
こんなこと、何度も繰り返してきたのよ。あなたを傷付けたくない。
俺はここで何が起きているのかを知りたい。この場所も、君の正体もありのままを見たい！
あなたには無理よ、信じて。
いいから教えろ！
いいわトム。
でも分かって……。私には愛おしいのよ。ここに行き着いたすべての魂が。
ﾊﾞﾁｯ
トム（CV:Henry Douthwaite /小松史法）
ルートエラーでわし座領域の彼方にある『ある場所』に漂着してから、ずっとグレタに姿を似せた何者かに幻想を見せられていた。
幻想から解放されると、そこには痩せこけて髪も髭も伸び放題になった自身の姿と、変わり果てた乗組員の姿、そして 蜘蛛の巣を思わせる謎のコロニーだった……。
グレタ？（CV:Madeleine Knight 佐古真弓）
その正体は蜘蛛によく似た体躯と複眼を持つ昆虫型のエイリアン。
自分のコロニーに漂着した人間の記憶を読み取り、幻想を見せる力を持っている。
しかしSFホラーものにありがちな人間に危害を加えるような存在ではなく……。
- 自分のコロニーに流れ着いて帰還不能になった宇宙船の乗組員たちに親しい人に化けて幻想を見せる。
- 自身の容姿がトムたちにとって醜悪なことも自覚しており、正体を明かす際も一粒の涙を流す
- トムたちより以前に流れ着いた犠牲者を悼む。
などから、見た目を除けば性格は心優しく包容力がある善良な存在。
トムたちが流れ着く以前にも他の宇宙船も流れ着いて同じように幻想を見せていたと思われる。そして同じように正体も明かして……。
暗がりから現れる際、光が当たって女性のシルエットから本来のエイリアンの姿が露わになる演出は秀逸。
追記・修正はわし座領域の彼方でお願いします。
- ロボット・トリオ、スーツ、グッド・ハンティングの項目もお願いします。 -- 名無しさん (2020-08-30 22:10:05)
- え、これフルCGだったの！？ ラブ、デス&ロボットだと"目撃者"も好き -- 名無しさん (2020-08-31 09:46:41)
- 黒幕が優しいだけに誰も救われないのがなぁ -- 名無しさん (2020-08-31 23:03:36)
- 好きな作品だったから記事が作られていて嬉しい -- 名無しさん (2020-09-01 05:47:45)
- わし座星人は優しいけど、最後に映る大量の宇宙船の残骸見てると「事故で引き寄せた他種族を幻覚で酔わせて飼うのが趣味」とも取れてちょっと怖かったな -- 名無しさん (2020-09-02 16:22:44)
- ラブデスの項目が立っててびっくりした、宇宙っていう果ての無い闇に潜む何かっていう怖さが癖になるよなあ -- 名無しさん (2020-09-03 15:17:49)
- エロ漫画だとハッピーエンドが多いのになあ、宇宙人モノは -- 名無しさん (2022-02-04 23:25:20)
- ラブ、デス&ロボットはコレとソニーの切り札と氷河時代がSFとして好き -- 名無しさん (2022-02-04 23:32:37)
- 誰も悪意は無いんだけど、だからといって受け入れられる状況かというと... -- 名無しさん (2022-05-14 18:44:45)
- 去年(2,022年)にNASAが公表したばかりの約1,500光年離れてる領域ナンだけど、既に作品化されてるって不思議だな。NASAのホームページからわし座星雲の公式写真をダウンロードしてiPadの背景にしてる。此の作品はラブデスロボットの中で好きだな。 -- John934959 (2023-01-17 11:41:16)
最終更新：2024年04月24日 08:18
