サンダー(ガラルのすがた)

登録日:2020/10/30 Fri 16:40:00
更新日:2023/10/15 Sun 13:52:57
所要時間:約 6 分で読めます



ひと蹴りでダンプカーを粉々にする脚力をもつ。時速300キロで山を駆けるという。

サンダー(ガラルのすがた)とはポケットモンスターシリーズに登場するポケモンである。


■データ


全国図鑑No.145
分類:けんきゃくポケモン
英語名:Zapdos
高さ:1.6m
重さ:58.2kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別:不明

タイプ:かくとうひこう
特性:まけんき(相手の技や特性で能力ランクが下がった時、自分のこうげきランクが2段階上がる。)

種族値
HP:90
攻撃:125
防御:90
特攻:85
特防:90
素早さ:100
合計:580

努力値:攻撃+3


■概要


ソード・シールドのDLC「エキスパンションパス」第2弾『冠の雪原』で新登場した、サンダーリージョンフォーム
他にもガラルの姿でフリーザーファイヤーも登場しており、三匹纏めてファンからは「ガラル三鳥」 と呼ばれている。
何十年かに一度、カンムリせつげんに姿を現す渡りポケモンで、長い間、伝説のポケモン「サンダー」だと考えられていた
見た目も刺々しい羽毛に鋭い目付き等似通っており、鳴き声も同じである。
図鑑説明によると、羽毛が擦れるときの電気のような音から名付けられたとも。

しかし従来のサンダーとは生態が異なっており、
  • 黄色ではなくオレンジをベースとした体色
  • 羽が退化しており、飛ぶことは出来るものの苦手。どこかダチョウやジャイアントモアなどの走鳥類を彷彿とさせるフォルムである。
  • 後ろ脚が非常に発達しており、分類通りの健脚の持ち主。時速300キロで山を駆ける上に、一蹴りでダンプカーを粉々にする。
  • 気性が荒く、好戦的な性格。
  • 電気を操る能力を持たない。
等々、見た目と名前以外は全くと言っていいほどの別物っぷりである。
おまけに最近では従来のサンダーとは別種ではないかという説まで出てきており、ピオニーにガラルサンダーを見せるとなんちゃってサンダー呼ばわりされる始末である。
リージョンフォームとは一体…
その見た目や陸上型の鳥類であることからドードーのガラルのすがたと言われることも。

専用技はその健脚を活かした物理かくとう技の「らいめいげり」。
威力は90とそこそこ程度だが、命中すると確定で相手の防御を下げるので堅実な攻めができる強力な技である。

剣盾ではカンムリ雪原の「ダイ木の丘」に到着すると、木の実をめぐってガラルファイヤー、ガラルフリーザーと争っており、主人公の存在に気付くと三匹とも一斉に逃げ出すというイベントが発生する。
その後はガラル地方ワイルドエリアをシンボルエンカウントで巡回するようになる。
プレイヤーに気付くと即座にドタバタ逃げ出すが、これが尋常じゃないほどに速く、なんとロトム自転車の最大速度でも全く追い付けないほど。
いつかのはや~いヤドンを思い出した人もいるのではないだろうか。
しかし暫く追いかけると疲れたのか段々遅くなっていき、やがて立ち止まってしまうので、途中で見失わなければ追い付くのは容易である。終始逃げてばかりだが、何処が好戦的なのだろうか…

戦闘でもかなりのクセモノであり、「きあいだめ」で急所率を上げてから「ドリルくちばし」「らいめいげり」で攻め立ててくるので捕獲には苦労を要する。


■対戦でのガラルサンダー


種族値は原種サンダーの攻撃、防御、特攻を入れ換えたもの。
非常に高い攻撃をはじめ、耐久も並以上、素早さも激戦区の100と堅実かつバランスのいい配分である。

かくとう/ひこうの複合を持つポケモンは他にはルチャブルがおり、素早さで大きく負けているもののその他の能力で完勝している。

習得技についてはまず一致技が全体的に高性能かつ高威力である。
かくとう技は専用技の「らいめいげり」に加え、デメリットこそあるもののより強力な「インファイト」、ひこう技は「ブレイブバード」「ダブルウイング」とよりどりみどりで選択肢に困ることはあまりない。
因みに飛ぶことは苦手な筈だが「そらをとぶ」はちゃんと覚える。

サブウェポンも粒揃いであり、
  • ほのお技の「ブレイズキック」
  • じめん技の「じだんだ」
  • あく技の「じごくづき」
  • はがね技の「はがねのつばさ」
  • むし技かつサイクル戦で優位に立てる「とんぼがえり」
と一通り揃っており、威力がやや不足気味だが優秀な部類である。他のガラル三鳥のサブが貧弱なぶん余計に目立つ。
しかし原種と違ってでんき技は一切覚えないこいつやっぱり別種なんじゃ…

変化技については原種と同じく「ひかりのかべ」「みきり」「こうそくいどう」を覚えるが、こちらはそれらに加えて「ビルドアップ」「コーチング」等かくとうタイプらしい技の他、「ちょうはつ」も覚える。

ルチャブルやエースバーンで証明されたように、ダイマックス時のかくとう・ひこうの攻撃性能は非常に強力。
タイプ一致の「ダイナックル」「ダイジェット」で殴りながら攻撃と素早さを上げてくるのは極めて厄介である。
特性「まけんき」もその抜き性能に一役買っており、安易に「いかく」持ちを受け出そうものなら逆にサンダーを強化してしまい、いよいよ手が付けられなくなる。
本来相性で不利なランドロスギャラドスを返り討ちにするなんてことも。

弱点タイプはこおり、ひこう、エスパーフェアリーサンダーって名前の癖にでんきと、ほぼ全てがメジャーであり、特に相手の「ダイジェット」に弱い点が最大のネック。
しかしその脆さを逆手に取って、「じゃくてんほけん」を持たせたエース運用もありえる。

そんな強力なガラルサンダーであるが、とある重大な弱点のせいで、採用率が伸び悩んでいる。
その弱点とは……サンダーであること

剣盾環境での原種サンダーは環境トップクラスに入るほど強いのだが、対戦で原種のサンダーをパーティーに入れるとこちらのサンダーを入れられない。
そのため、「ガラルサンダーを使いたいけど、もうサンダー入れてるし……」と言う事態が頻発するのだ。
一部からは、名前が最大の弱点と言う、前代未聞の評価を受けている。

更に言えば、原種サンダーは一致技を両方半減してくる上に、弱点を突いてくるので、ガラルサンダーにとって最大の天敵である。
それと物理攻撃他の高いかくとうでありながらいわ技が「げんしのちから」のみでは……。
まさに踏んだり蹴ったり。
とはいえ、こちらの使用率もそれなりには高く、原種とリージョンの両方がしっかり使われているという珍しいケースとなっている。


SVでは2023年からPokémon HOMEと連携できるようになったことで、SVにも怨敵の原種共々ガラルサンダーを連れていけるようになった。
ランクバトルでもレギュレーションDより使用可能になっており、今作ではダイマックスがないこともあって弱点のひこう技があまり飛んでこなくなっているのがガラルサンダーにとってはかなり都合がいいと考えられる。
が、やはりというか原種サンダーが(第8世代程ではないとは言え)相変わらず高採用率を誇っているせいで、名前被りを起こしているガラルサンダーの採用率は低いまま。

サンダー自身の性能に関してだが、「じごくづき」「ブレイズキック」「はがねのつばさ」といった有用なサブウェポンを失い弱体化してしまった。
「じだんだ」がないと環境トップクラスに位置するサーフゴーにまともに攻撃が通らないという悲しい事態になってしまっているのだが、テラスタルを駆使すれば不利関係を逆転できるのでこれでなんとかしたい。
DLC第1弾ではわざマシンで「はたきおとす」を新規習得し、結果的に前世代と同等以上にサブウェポンが充実するようになった。


ガラルサンダー「我は別名義って事にできませんかね」
原種サンダー「ダメです」
ガラルサンダー「そんなあ」


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最終更新:2023年10月15日 13:52