ファイヤー(ガラルのすがた)

登録日:2020/11/15 Sun 08:48:16
更新日:2023/10/27 Fri 00:39:40
所要時間:約 5 分で読めます




烈火のごとき邪悪なオーラに当てられると精魂が 尽き果て真っ白に燃えつきてしまうのだ。

出典:ポケットモンスター、22話『激突!ガラルこうざん』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ファイヤー(ガラルのすがた)とは『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンである。


【データ】


全国図鑑№:146
分類:じゃあくポケモン
英語名:Moltres
高さ:2.0m
重さ:66.0kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別:不明

タイプ:あくひこう
特性:ぎゃくじょう(相手の攻撃技により自分のHPが1/2以下になった時、特攻が1段階上がる)


HP:90
攻撃:85
防御:90
特攻:100
特防:125
素早さ:90

合計:580

努力値:特攻+3


【概要】


ソード・シールドDLCエキスパンションパス」第2弾『冠の雪原』で登場したファイヤーリージョンフォーム
同じくガラルの姿で登場したサンダーフリーザーと合わせ「ガラル三鳥」と呼ばれている。

何十年かに一度、カンムリ雪原にやってくる渡り鳥で、その姿から長年伝説のポケモンの一種であるファイヤーだと思われていたが、最近では姿が似ているだけの別種だとも考えられている。

炎を纏った鳥、というシルエットは原種と共通しているが、炎のように見えるのは体内をほとばしるエネルギーが元となった邪悪なオーラで、それを頭と翼と尾から放っている。
体色は黒と赤の二色で、纏っているオーラは禍々しい赤紫色。
くちばしは先端が下がった形状で、口元は卑しく笑っているようにも見える。
身体のシルエットこそ原種とそっくりだが、近くで見る印象はガラル三鳥では一番原種からかけ離れている。にらみつけるはより似合っていそうである

その翼から放つ「もえあがるいかり」は精神攻撃に特化しており、受けると精魂が燃え尽きたような疲労感に襲われるらしい。


【ゲームでのガラルファイヤー】


カンムリ雪原の「ダイ木の丘」のイベント後にサンダー・フリーザーと共にいずこかへと飛び去って行く。
ファイヤーはヨロイ島に滞在し、様々な場所で見かけるようになる。
そしてこちらを見かけると襲い掛かってくる。

ただかなり高空を飛んでおり、行動範囲も広いので追いかけづらく、なかなかこちらに気付いてくれない。
オススメはマスター道場付近で、ファイヤーの進行方向に向けて待ち伏せのように移動することで気付いてもらえる。

こちらに気付けばバトルになり、捕獲が可能になる。


ピオニーからは「目付きが悪くて親近感がわく」と言われた。


【対戦でのガラルファイヤー】


タイプはドンカラスバルジーナイベルタルと同じあくとひこうの複合。
原種ファイヤーのHPと素早さ以外の能力をシャッフルした種族値となっており、特防のステータスが特に高いものの、攻撃面は並程度という、意外にも防御寄りのステータスをしている。
だがジジーロン以来となる特性「ぎゃくじょう」により特攻の底上げができるので、あくタイプでは希少な特殊アタッカーとなる。

対戦ではぎゃくじょうに「わるだくみ」を合わせ超火力を得ての特殊アタッカーが主流。
ちなみに一度回復してもう一度半分になれば再度特攻が上がる。

メインウエポンは悪は専用技「もえあがるいかり」ほぼ一択となる。
これはPPを少なくした変わりに威力を90に高めた「あくのはどう」の上位技で、さらにダブルだと相手全体が対象となる。ひるみ効果は健在。
他にも物理攻撃ではあるが「ふいうち」も覚える。

ひこう技は威力に優れる「ぼうふう」、暴風より安定した命中率とひるみ効果を持つ「エアスラッシュ」をどちらも覚える。

耐久性能が優秀かつ4倍弱点がないので、単純に耐久を倍にして「ぎゃくじょう」の発動を狙いやすいダイマックスと相性がいい。
一致技もダイマックス状態だと極めて優秀で、「ダイアーク」の相手の特防低下により半端な受けを許さず、「ダイジェット」の素早さの強化で抜き性能を更に上げてくるため、種族値のパッとしなさに反して非常に凶悪な攻撃性能を発揮してくる。
ダイマックス終了後も素早さを上げた状態から「もえあがるいかり」による怯みを狙えるなど抜かりがない。

変化技は「わるだくみ」の他に、回復技の「ねむる」や変化技封じの「ちょうはつ」を覚える。
ただし「ぎゃくじょう」の悪用を危惧されたのか、原種では自力習得可能な「はねやすめ」をガラルファイヤーは覚えない。
役目を終えた後は思い切って「おきみやげ」で後続に託すのもアリか。

サブウェポンが非常に乏しいことが主な欠点として挙げられる。
「げんしのちから」「とんぼがえり」くらいしかない。
一致技の一貫性が優秀なので、あまり気にすることはないかもしれないが。
ただし、バンギラス相手は高耐久、すなおこしで特防1.5倍、タイプ一致技半減*1と致命的に相性が悪い*2

また、原種とは異なりほのお技は一切覚えない。似合いそうな「しっとのほのお」でさえも。案外誠実な奴なのかもしれない。

耐性もやや貧弱。
特に弱点タイプがいわでんきこおりフェアリーと全てメジャーであり、種族値通りの耐久性能を発揮する場面は多くない。
ただし弱点が多いということはダイマックスと併せて「じゃくてんほけん」を発動させやすいことにもなるため、一概に欠点とは言い辛い。
実際にランクバトルシーズン12では弱点保険がトップの採用率となっている。

他にも相性の良い持ち物としては前述の通り体力を回復させて再度「ぎゃくじょう」の発動を狙える「オボンのみ」、一度きりだが「ねむる」で完全回復してから特性の再発動も可能な「カゴのみ」、火力の強化を「ぎゃくじょう」に任せて高い特防をさらに強化して要塞化する「とつげきチョッキ」等が挙げられる。

第9世代ではHOME連携で原種共々解禁。
めぼしい新技は天候技3種と「おいかぜ」辺りと少し控えめだが、特に必要な技を失っているわけではない為そこまで大きな変化はない。
残念ながら前世代に引き続き「はねやすめ」はもらえなかった。
さすがにダイマックス無しで弱点を捌くのは厳しいのか、持ち物は「オボンのみ」が主流になっている。
(一応、「じゃくてんほけん」も次いで使われている)


【アニメでのガラルファイヤー】


アニメ第8シリーズで初登場。
100年前に存在した「いにしえの冒険者」ことルシアスのパートナーポケモン「六英雄」のうちの一匹。第22話から登場。
ガラル鉱山に生息しており、リコたちが訪問した時はどういうわけかもえあがるいかりで作業員の精神を燃やして大暴れしていた。
ライジングボルテッカーズ屈指の実力者であるキャプテンピカチュウですら相手にならないほどの強さの持ち主である。

ゲーム『ソード・シールド』を基にしたWEBアニメ『薄明の翼』では特別編(通算第8話)にてカンムリ雪原の上空を飛んでいた。また、テレビアニメ版よりも先に登場した。


【余談】


色違いは原種ファイヤーそっくりの色合いになる。
また、色違いの個体が「もえあがるいかり」を使用すると技エフェクトの一部の色が変化するメタモンが「へんしん」して「もえあがるいかり」を使用してもエフェクトは変化しないため、所謂一種の専用モーションと言える。
この現象が見られるのは剣盾のみであり、ポケモンSVでは色違い個体であっても赤黒いエフェクトになる。その一方で、DLC前編「碧の仮面」にて登場したカミッチュの専用技「みずあめボム」は色違い個体が使用すると発射する水飴が黄色に変化するようになっている。

原種でも散々ネタにされた「にらみつける」を相変わらず習得できる。
その邪悪な表情からより似合ってるのが何とも言えないが…



追記、修正はファイヤーをどこまでも追いかけてからお願いします。

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最終更新:2023年10月27日 00:39

*1 一応「とんぼがえり」で抜群自体は取れるが、物理技なので大したダメージは期待できず「じゃくてんほけん」を発動させかねない

*2 タイプ一致技を半減するポケモンはカプ・コケコモルペコ等他にもいるが、そいつらは耐久が低いので積まれると半減でもゴリ押しされかねない