フリーザー(ガラルのすがた)

登録日:2020/11/08 Sun 10:54:57
更新日:2024/02/24 Sat 20:56:31
所要時間:約 4 分で読めます




凍りついたかのように体の自由を奪うビームを撃ちだすフリーザーの名をもつポケモン。

フリーザー(ガラルのすがた)とはポケットモンスターシリーズに登場するポケモンである。


■データ


全国図鑑№:144
分類:れいこくポケモン
英語名:Articuno
高さ:1.7m
重さ:50.9kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別:不明

タイプ:エスパーひこう
特性:かちき(敵から能力ランクを下げられたとき、とくこうのランクが2段階上昇する)


種族値
HP:90
攻撃:85
防御:85
特攻:125
特防:100
素早さ:95
合計:580

努力値:特防+3


■概要


ソード・シールドDLCエキスパンションパス」第2弾『冠の雪原』で新登場した、フリーザーリージョンフォーム
他にもガラルの姿でサンダーファイヤーも登場しており、「ガラル三鳥」と呼ばれている。
何十年かに一度、カンムリせつげんに姿を現し、長年伝説のポケモンであるフリーザーだと思われていた。
長い尾とキラキラ輝く翼等一部似通っている所はあるが、異なる部分も多い。

体色は紫色で、まるで黒い仮面を被っているかのように鋭くなった目元が特徴。
その目で全てを見下す冷淡な性格だが、その振る舞いは上品さすら漂わせる。

強力なサイコパワーを操り、特に目から放たれるビーム「いてつくしせん」は触れると凍り付いたように動けなくなる。
その動けなくなった相手に、サイコパワーで強化した羽で切り裂いて止めを刺す。
翼はほとんど動かさず、サイコパワーで飛行しており、翼は体の前で交差させるようなポーズをとっている。

その性格や戦法はまるで冷酷な暗殺者やダークヒーローを思わせる(そして名前が似ているどこぞの宇宙の帝王感がさらに増した)。
ピオニーはその顔を「おかしなマスク」と評している。


■ゲームでのガラルフリーザー


カンムリ雪原の「ダイ木の丘」でのイベントでサンダー・ファイヤーと共に登場。
イベント後に3匹は散り散りになるが、フリーザーはカンムリ雪原に留まるため、多くのプレイヤーが最初に狙うことになると思われる。
カンムリ雪原のどこかでたまにフリーザーが飛んでいる姿を見かけることがあり、
追いかけるとある地点で停止しそこで、


3匹に分身する。


そのまま高速回転し、主人公が偽物に触れると消え、本物に触れればバトルとなる。
本物は分身後に羽を広げるので、よく動きを見て接触しよう。
ちなみに本物に触れても一瞬消え、いきなり主人公に重なるように現れるのでドキっとする。

間違えるとフリーザーは飛び去り、再チャレンジとなる。
このとき再チャレンジする度に難易度が下がり、三度間違えると四度目以降は追いつくだけで向こうから勝負してくる。
戦いを嫌い姑息な手段で敵を追い払おうとしながらも、分身を見破ったり何度も追いかけていると向こうから勝負を仕掛けてくる辺り、実力を認めた相手にはこいつなりに敬意を払う律儀な性格なのかもしれない。

なお、「雪中渓谷」へ飛んだときが最もフリーザーを見つけやすいが、出現地点は固定されていないのでカンムリ雪原内であればエンカウントのチャンスはある。
例えばフリーズ村など、野生ポケモンが出現しない場所でも遭遇できるので、出会った場所にこだわる人は色んな場所で試してみよう。

後は従来通り弱らせて捕まえればいいが、カンムリ雪原のフィールドはあられ状態になる確率が高い。
このフリーザーからはこおりタイプが抜けているので、放っておくとあられのダメージを受けて自滅する。
状態異常はねむりがベター。まひだと「サイコシフト」で返される恐れがある。
捕獲には速攻が求められるので、クイックボール、もしくは思い切ってマスターボールを使ってもいいだろう。
また、あられ対策でトリック/すりかえでぼうじんゴーグルを押し付けるなり、特性マジックガードかぼうじんをスキルスワップで押し付けるなり、特性がノーてんきのポケモンで挑むなりするのも良い。


■対戦でのガラルフリーザー


原種フリーザーの特攻と特防、防御と素早さを入れ替えた能力値になっている。
反面防御はやや下がっており、わかりやすく特殊アタッカー向けの性能になっている。
初代の原種フリーザーは特攻が現在の特防と同値であったため、ある意味かつての攻撃性能を取り戻したと言える。

専用技「いてつくしせん」は1割の確率でこおり状態にするエスパー技。
エスパー版「れいとうビーム」と言って差し支えないだろう。
当然エスパー恒例の技も概ね習得可能。
ひこう技も自力で「ぼうふう」、わざマシンで「エアスラッシュ」を習得可能。

変化技もエスパーらしくそれなりに揃っている。
両壁や「めいそう」「さいみんじゅつ」「おいかぜ」と一通りの事はこなせる。
残念ながら「はねやすめ」は覚えず「じこさいせい」を覚える。やっぱり羽ばたいてないからか?

その特性により現環境で猛威を振るう霊獣ランドロスに有利に立ち回ることができる。
ただ環境の「いかく」持ちはランドロス以外だとガオガエンのような苦手な相手の事も多いので何ともピンポイント。



欠点は原種同様の壊滅的なサブウェポンの質。
何とノーマル技以外は「シャドーボール」と「げんしのちから」のみ
一応物理に幅を広げればもう少しバリエーションが増えるもののそれでもなお狭い。
とにかくあくタイプはがねタイプに来られると出来る事が一気になくなってしまう。
バンギラスなんかに来られたら終わる

ダイマックスとの相性は悪くはないのだが、特別良いとも言いづらい。
ダイジェット」はともかく「ダイサイコ」(サイコフィールド)「ダイホロウ」(防御低下)「ダイロック」(砂嵐)と本人とどうにも噛み合っていない技ばかりになってしまうのが地味に痛い。
一応耐久上昇を活かして相手の「ダイアーク」や「ダイホロウ」を受けると言う手もあるが揃って弱点なのでよく考えて動かないとリスクがデカい。

一応、浮いている「かちき」持ちとして評価できる点もある。
が、それでも現環境では動きやすいとは言い難いエスパータイプなのもあり、採用率はよろしくないのが現状。

第9世代では廃止されてしまった「こころのめ」の代わりに「かげぶんしん」を習得。なるほど納得である。
めぼしい新技としては「トリック」辺りか。
しかし相も変わらずサブウェポンは貧弱なままであり、ダイマックスが無くなった為「かちき」の発動も難しくなってしまった。
おまけに原種が新天候「ゆき」とのシナジーを発掘され、上位とは言えないにしろようやく戦う道を見つけてしまう。
前の世代もそんなに強くなかったのに逆風の方が強く、採用率は前世代同様芳しくない。
一応、ダブルではそれなり程度には使われているもののやはり名前が悪すぎる


なお、原種とは異なりこおり技は一切覚えない。それどころかこおりに弱くなっている。



■余談


こおりタイプ以外でこおり状態にする追加効果を持つ技は、いてつくしせん以前だと「トライアタック」と「ひみつのちから」のみであった。
トライアタックの追加効果は「やけどまひ、こおりのいずれかの状態」を2割の確率で発生させるものであり、ひみつのちからの追加効果は地形によって異なる効果を3割の確率で発生させるものである(しかも通信対戦ではこおりにできない*1)。このため、純粋なこおり状態の追加効果を持つのはこおりタイプ以外だと「いてつくしせん」が初めて。


追記、修正は3匹に分身してからお願いします。

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最終更新:2024年02月24日 20:56

*1 通常・エレキフィールドでまひ、グラスフィールドでねむり、ミストフィールドで特攻1段階ダウン、サイコフィールドで素早さ1段階ダウン