マスタード(ポケモン)

登録日:2020/10/31 (土) 16:57:46
更新日:2024/04/11 Thu 14:28:14
所要時間:約 8 分で読めます





ワシちゃんは マスタード!

ポケモン めっちゃ 強いよん!

これから よろぴくねー!


マスタードとは『ポケットモンスター ソード・シールド』(以下剣盾)の登場人物である。


CV:魚建(薄明の翼)


概要

本作のDLCエキスパンションパス」で行けるガラル地方の孤島「ヨロイ島」にあるマスター道場の道場主。
かくとうタイプジムリーダーであり、ダイマックスが導入される前のガラルポケモンリーグのチャンピオンでもある。
現チャンピオンのダンデは弟子の1人であり、彼の才能を最初に見抜いた人物でもある。

優しそうな目つきが特徴の老人。猫背気味で長く伸ばした眉毛を垂らしている。
緑色のジャージと帽子を身に着けている。

ノリの軽い飄々とした人物。
一人称は「ワシちゃん」で、他人の事は「○○ちん」と呼ぶ。そのため最初につける自分の名前を「ちん」にして遊んだ人がいるとかいないとか
常に笑顔を絶やさないが、道場主だけあって人の素質を見抜く能力に優れており、人への気遣いも忘れない人格者である。
作中では、会って間もない主人公の素質を、軽い手合わせの中で即座に見抜き、彼(彼女)が成り行きで道場まで来た事を見抜いている。
また、弟子が勝利に固執するあまり、主人公との試合で不正を働いた時には、主人公に敗北した弟子を過ちを諫めつつも優しく諭している。
このように立派な指導者であるので、彼を尊敬して弟子入りを希望するトレーナーは後を絶たない。

普段はノリの軽い好々爺だが、本気となった時には現役時代を髣髴とさせる真の姿を見せる。
本気になる時には、着ているジャージと帽子を脱ぎ捨て、袖のない金色の拳法着姿となる
眉毛は逆立ち目つきも鋭くなり、背筋と膝も伸び、露出している腕には未だ衰えていない強靭な肉体の一端を垣間見ることができ、これまでとは180度違う風貌へと変化する。
口調も厳格なものへと変わり、一人称は「ワシ」、相手を「お主」と呼ぶようになる。対戦中は好戦的となり、八重歯を覗かせながらニヤリと笑うようになる。
真の姿を見せる時には大ジャンプしながら空中で回転するほか、腰を落とした構えやキレのある拳法の仕草など、真の姿を見せたときの身体能力には衰えを感じさせない。

モンスターボールはハイパーボールを使用。
手持ちをキョダイマックスさせる際は、かめはめ波を打つ時のようなポーズとなる。

道場は自宅も兼ねており、若い奥さんで道場の女将のミツバ、一人息子のハイド、その他大勢の門下生に囲まれて暮らしている。

ゲーム全般が好きで、稽古をつけていないときは部屋に籠ってゲームをしている。
ゲームの内容から、プレイしているのはSwitch版『ポケモンクエスト』と思われる。
ちなみに引退後からゲームにはまるようになったらしい。

なお、テレビの前にずっと立っているとテレビが見えないと言われ、何度も繰り返すと緩やかに注意を受ける。
テレビの前でぐるぐる回ってリザードンポーズを決めようものなら確実に中断される。
水上を除けば本作で唯一マホミルを進化させられないスポットである。


過去

ガラルポケモンリーグで18年間の無敗記録を持つレジェンドトレーナーで、かつては歴代最強のチャンピオンと呼ばれていた。
チャンピオンだった当時は強さを求めすぎるがゆえに自分にも他人にも厳しくしていたが、相棒のポケモンが亡くなった事がきっかけで徐々に負けが込みはじめる。
チャンピオンの座を譲り渡した後も絶大な人気を持ち、以降も1人のポケモントレーナーとして活躍していたが、当時のリーグ委員長(ローズよりも前の代と思われる)から優勝するための八百長試合を勧められた事で、引退を決意した。

引退後は世界中を旅するが、ガラルに帰ってきた頃にはなぜか性格が激変。今のような飄々とした性格となる。
当時無人島だったヨロイ島を買い取って、そこで後進のトレーナーの育成に励むようになった。
どうやら旅の中で、自分の価値観や考え方を変える出来事があったらしく、島を買い取った理由を聞かれた時に「世界には色んな強さがある。それをもっと見ていたいのよん」と答えていた。
なお、ヨロイ島の名付け親は彼。

チャンピオンだった頃の背番号は「0」。
レアリーグカードの写真は、約50年前に因縁のフェアリージムリーダーに打ち勝った末に優勝した時のもの(明言はされていないが、作中の時間軸やガラルスタートーナメントでの掛け合いから対戦相手はポプラと思われる)。
当時は上半身裸でマントを羽織っており、胸毛が生えていた。

ちなみに、現役時代はイメージを崩さぬようにキャラ作りをしていたらしい。


活躍

主人公が成り行きでマスター道場を訪れた時に優しく出迎える。
主人公との短い会話の後で手合わせをし、その中で主人公の素質を見出し、彼(彼女)が成り行きでここに来た事も見抜いたうえで、彼(彼女)を含む門下生達に、第一の試練を課す。
その後は第二の試練、最後の試練を行い、クララorセイボリーに勝った主人公に、「秘伝のヨロイ」としてダクマを授けた。
なお、クララorセイボリーが試練の最中に不正を働いていた事は見抜いていたが、彼女(彼)の為を思ってあえて見過ごしていた。
クララorセイボリーが主人公との勝負で敗北すると、自信を失いかけていた彼女(彼)の過ちを正しつつ、「これからは心も強くなっていこう」と優しく諭していた。

主人公に授けたダクマは人見知りが激しく自信が持てない性格だったので、主人公にダクマと共に冒険する事を勧める。
主人公がダクマとヨロイ島各所のスポットを巡り、ダクマのなかよし度が一定以上に達していると、ヨロイ島の2ヵ所に建つ、通称「双拳の塔」に挑戦する権利を与えた。

塔の最上階で待ち構え、主人公が最上階に辿り着くと、本気の姿となってもう1匹のダクマで1対1の勝負を仕掛ける。
主人公が自分に勝つと、塔にある秘伝の掛け軸をダクマに見せる事を許可し、道場へと戻った。

次はウーラオスにダイスープを飲ませキョダイマックス出来るようにする事を言う。
だが、ダイキノコが苦手なウーラオスは普通のダイスープは受け付けないので、主人公に「甘い素材が必要」と教える。
しかし肝心な甘い素材の正体を忘れてしまっていたので、主人公は研究のためにヨロイ島を訪れたホップと共に甘い素材を求め島内各地を巡る事となった。
ちなみに後で判明する事だが、素材の正体を忘れたというのは嘘であり、主人公達を試すために嘘をついていたらしい。

主人公達が甘い素材「ダイミツ」を持ってくると、最後の試練として主人公と真剣勝負を行う。
切り札は、主人公が選ばなかったほうの型のウーラオス。主人公に負けると、彼(彼女)の強さを称え、一連の修行を締めくくった。

最終試練の後は、1日に1回だけ勝負ができるようになる。
繰り出してくるポケモンとレベルは3回目と同じだが、ガラルスタートーナメント開催後は手持ちのレベルが5ずつ上がる。
チャンピオンカップの再戦と違って金策よりもお楽しみ要素が強く、試合開始時、主人公orマスタードが効果ばつぐんを引いたときor急所を引いたとき(各1回ずつ)、ダイマックスを発動するときにカットインが入る。
経験値稼ぎor金策の相手として殴っても良いが、純粋にシナリオのノリで師匠の胸を借りるのも楽しいだろう。


ガラルスタートーナメント

DLC「エキスパンションパス」第2弾で追加される「ガラルスタートーナメント」にも参戦。
試合でのパートナーは、弟子のダンデ、クララorセイボリー、バージョン限定のジムリーダーの1人サイトウorオニオン、因縁の相手と思われるポプラ、DLCで追加された者&元チャンピオン同士のピオニー
オニオンとの繋がりはよく分からないが、サイトウの方はかくとうタイプ使いという繋がりがあり、彼女からは先輩として尊敬の眼差しを向けられている。
8回優勝するとプレイヤーがパートナーとして誘えるようになる。
また、プレイヤーが一度ガラルスタートーナメントで戦うと、道場で再戦時に繰り出す手持ちのレベルが5ずつ上がる。


使用ポケモン


●1回目 マスター道場

いぇーい!

チミの サイコーの 戦いを

見せて ちょーだいね!

道場中央のバトルコートで戦う。
初戦のBGMは中華風でゆるいテンポのBGMとなる。この戦闘BGMはシナリオ中、手加減マスタード戦とはや〜いヤドン戦3回でしか聞けない。
このときは本気を出していないのでジャージや帽子は脱がないが、戦闘前に中国拳法っぽいポーズを構えるなど、伏線らしき演出がある。
左はムゲンダイナイベントの前、右はイベント後のレベル。

  • コジョフー ♂ Lv.13/Lv.61
  • コリンク  ♂ Lv.13/Lv.61

●2回目 あくの塔/みずの塔


さぁ! 五感を 研ぎ澄ませ!

戦いの中で 成長せよ!

  • ダクマ ♂ Lv.30/Lv.70

2戦目以降は本気の姿になる。ただし、お互いの手持ちがダクマ1匹固定なのでこれでも手加減気味。
本気モードBGMはアップテンポながらどこか重い雰囲気があり、「ハッ!」「セイヤッ!」などの合いの手が入るなど強敵感が漂うものとなっている。
マスタードのダクマは初手で必ずつばめがえしを打ってくるが、次のターンはかわらわりときあいだめのPPが切れるまでそちらの技を使い続ける。
ちなみに塔の中に入ってからふしぎなおくりもので配信ポケモンを受け取った場合、本来ダクマ1匹固定の手持ちを増員することができるという裏技がある。
左はムゲンダイナイベントの前、右はイベント後のレベル。
勝利するとマスタードのリーグカードがもらえる。


●3回目 道場裏バトルコート


おぬしらの 修行の 成果

この 勝負で 出しきるのだ!


道場の裏に用意された、パワースポットのあるバトルコートで全力を出したマスタードと戦うのが最後の試練となる。
殿堂入り後の伝説のポケモンに関するイベントをクリアしていないとこの試練を受けることはできない。

本気を出したときのパーティはかくとうタイプを中心としたフルメンバー。
レベル差でのゴリ押しは可能だが、レベル差が少ないパーティで挑むと苦戦しかねない強敵である。
ひこうエスパーフェアリータイプのポケモンを入れておくと有利。
ウーラオスは主人公が選ばなかった型を出してくるので、相手の型を見極めて弱点を突くようにしたい。

なお、このバトルによって選ばなかった方のキョダイマックスのすがた自体は図鑑に登録できるが、図鑑説明はそのキョダイマックスを実際に使わないと登録できない。



強さとは 生生流転

手にしても すぐ こぼれ落ちる

だが ワシを 打ち倒した

その 強さは 今 揺るぎない

心から おめでとう!

勝利するとレアリーグカードを手渡され、クララ/セイボリー、道場の門下生たち、ミツバ、ハイド、ホップから祝福を受ける。
そして来るべきときのためにまた戦って鍛え合おうと再戦の申し出を受けることになる。


●4回目以降 道場裏バトルコート


才ある者との 勝負は

何度でも 心 震える……

さぁ 早く 始めよう!

経験値を 奪いあおうぞ!

  • コジョンド  ♂ Lv.73/Lv.78
  • レントラー  ♂ Lv.73/Lv.78
  • アーマーガア ♂ Lv.74/Lv.79
  • ルガルガン  ♂(まひるのすがた)Lv.75/Lv.80
  • ジャラランガ ♂ Lv.75/Lv.80
  • ウーラオス  ♂(れんげきのかたorいちげきのかた)Lv.75/Lv.80〈キョダイマックス〉

マスタードに話しかけることで一日一回バトルをすることができる。
再戦時もパーティの構成とレベルは同じだが、ガラルスタートーナメント開催後は手持ちのレベルが上がる。
左はガラルスタートーナメント開催前、右は開催後のレベル。


●ガラルスタートーナメント


強者に 揉まれ 更に 強く!

ワシらの 進撃は ここからぞ!
  • コジョンド  ♂ Lv.80
  • ジャラランガ ♂ Lv.80
  • ウーラオス  ♂(れんげきのかたorいちげきのかた)Lv.80〈キョダイマックス〉

ガラルスタートーナメントでは全てかくとうタイプで統一。
技範囲は広く等倍を取れる相手は多いが、かくとうタイプの弱点が一貫している。
パートナーにする場合はかくとうタイプの苦手なフェアリーやひこうを優先して片付けよう。


Webアニメ『薄明の翼』において

「EXPANSION ~星の祭~」で初登場。久しぶりに訪ねてきたダンデと道場裏のバトルコートで一戦交える。
ちなみにミツバもセリフはあったがキャストクレジットはなかった。

余談

名前の由来は、ポケモンの人名はほとんどが植物由来なので、カラシナの英名「mustard」と思われる。花言葉は「チャレンジと成長」。
また、師匠キャラなので「master」、「master」に過去形の「ed」を合わせた「mastered(過去のマスター(チャンピオン))」という意味もあるのではという説もある。
余談だが、この花から採れる種子は調味料の「オリエンタルマスタード(和カラシ)」の原料である。

ちなみにミツバはセリ科ミツバ属の「三つ葉」と思われる。こちらの花言葉は「意地っ張り」「奔放」。
息子のハイドはアジサイ科アジサイ属のセイヨウアジサイの英名「Hydrangea」と思われる。花言葉は「浮気」「移り気」「辛抱強い愛情」「家族団らん」「156cm」

ダクマを譲り受けた後で、交換したり逃がしたり『ポケモンHOME』に預けてから試練に挑もうとすると、試練を続けようとする度に「ダクマがいないと本当に意味ないけど」と主人公に確認してくる。
それでも一応試練は続行出来、最後まで進める事は可能だが、マスタードの気持ちを考えるとやるせない感じにさせられる。
ダクマなしで試練を続行した場合、塔の中で戦闘する際にセリフ付きカットインが入らなくなる。






強者に 揉まれ さらに 強く!
ワシらの 追記・修正は ここからぞ!

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最終更新:2024年04月11日 14:28