超神星アポロヌス・ドラゲリオン

登録日:2020/12/20 Sun 21:08:29
更新日:2023/12/03 Sun 00:39:32
所要時間:約 42 分で読めます







超神星アポロヌス・ドラゲリオン!!!



わたしはこのカードとともに神となるのだ!!!




超神星アポロヌス・ドラゲリオン》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-22「不死鳥編(スペクタクル・ノヴァ) 第4弾、超神龍雷撃(ザ・ドラゴニック・ノヴァ)」にて初収録された。
その後は構築済みデッキのエンドレス・オール・デリートおよびマスターズクロニクルパック、ゴールデン・ベストで再録されている。

ギリシャの太陽神、アポロンの名前を冠する太陽の超神星
ドラゲリオンの名の通りの龍の顔に阿修羅のような6本の腕、三つの太陽をその身にまとい大日如来のものに似た光背を背負うという古今東西様々な「太陽神」のイメージをひとまとめにしたような姿を持つフェニックス。
不死鳥編に登場した多くのフェニックスは女神像悪魔様々な物体のキメラなど一般的にイメージされる不死鳥像からかけ離れた姿をしたものが多いが、このカードは《超神星グランドクロス・アブソリュートキュア》と並んで従来のフェニックス寄りの姿をしている。


スペック 🜚

超神星アポロヌス・ドラゲリオン SR 火文明 (6)
進化クリーチャー:フェニックス/ティラノ・ドレイク 15000+
進化GV−自分のドラゴン3体を重ねた上に置く。
T・ブレイカー
メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーに「パワーアタッカー+15000」と「ワールド・ブレイカー」を与える。
相手は、このクリーチャーを選ぶ時、自身のマナゾーンにあるカードをすべて墓地に置く。

不死鳥編における多くのフェニックスと同じく、進化GVによって3体のクリーチャーを重ねて召喚される。
素材となるクリーチャーはドラゴンの種族を持ってさえいればなんでもいいので、様々なドラゴンを組み合わせて召喚することが可能。
登場当初は軽量ドラゴンにまともな奴がいなかったためかなり重いカードだったが、カードプールが増えた現代ではそれなりに出しやすくなった。
特に軽量クリーチャーの多いドラゴンギルドを進化元にできるようになったのは大きい。

T・ブレイカーとメテオバーンのほか、相手がこのカードを選んだ瞬間に相手のマナを全て焼き尽くす全ランデス効果を持つ。こんな巨大クリーチャーは相手からすれば一刻も早く除去したいだろうが、彼に除去したとしても自分のマナを空にされてしまうこの効果は見た目以上にいやらしい。多少クリーチャーが並んでいたとしても相手にとっては間違いなく大幅なテンポロスとなるだろう。この効果により実質的なアンタッチャブルクリーチャーとしての運用が可能であり、場持ちの良さはテキスト以上に良いと言える。しかしアンタッチャブルクリーチャーと違って選ぶこと自体はできるので、相手の盤面にクリーチャーが並んでいる状況ならば相手が全マナ破壊覚悟の除去を打ち込んでくる可能性もある他、アンタッチャブルクリーチャー同様アポカリプス・デイのような”選ばない”除去に対しては無力なので過信は禁物。


そしてメテオバーン効果はパワーを+15000した上で、デュエマ史上初となるワールド・ブレイカーを自身に付与するという豪快なもの。一度発動した時点で合計パワーは3万になり並みのクリーチャーでは歯が立たなくなる。さらにワールド・ブレイカーの付与により相手のシールドが何枚であろうと問答無用でダイレクトアタック寸前まで持っていくことができる。追撃を入れるクリーチャーが残っていればそのままダイレクトアタックによってゲームセットである。また、この効果によるパワーアップは永続的なものであるため、仮に二度目の攻撃をしてメテオバーンを再度発動した場合、再び15000のパワーが加算される。

以上のように豪快な効果を持つが、メディアでの華々しい活躍とは裏腹に当時のガチプレイヤーからの評価は高くなかった。
というのも運用に当たっての弱点が多く、特に良く言われる弱点を解説する。

  • 進化元が重い
今でこそ4コスト以下のドラゴンというのは珍しくないが当時は5コスト以下のドラゴンですらデメリット持ちだったりバニラだったりと使い辛いカードばかりであり、かといって6コスト以上のドラゴンだとわざわざ進化させずともそのまま殴れば良いだけの話。
同じ不死鳥編登場の《超神星 ヴィーナス・ラ・セイントマザー》《超神星 マーキュリー・ギガブリザード》は強力な効果も去ることながら進化元が軽量で並べやすい事で一定の評価を受けていたが、このカードは重いドラゴンを3体も並べなくてはならない他、自身も6コストと重めなのも評価を下げる一因となっていた。

  • 盤面に干渉する効果を一切持たない
人によってはこれが一番このカードの評価を下げる点かもしれない。
進化GVというのはクリーチャーの数が増えるどころかむしろ減るという大きな弱点を抱えており、その弱点をカバーするために《超神星 マーズ・ディザスター》《超神星 プルート・デスブリンガー》のような除去効果を持っていたり《超神星 ジュピター・キングエンパイア》のようなクリーチャーの展開能力なんかのアドバンテージを回復するための能力を持たされているのだがこのカードは完全にビートダウンに振り切った効果であり、除去された場合のディスアドが大きい。(一応選ばれたら相手のマナを吹っ飛ばせるが)
似たような進化条件を持ちつつ盤面のみならずランデスとドラゴンの踏み倒し効果を持ち、更に高い基礎パワーを誇る《超神星 ライラ・ボルストーム》の存在も痛かった。
というかそもそもドラゴンを進化元とするクリーチャーな時点であの《超竜 バジュラ》が存在していたため尚更肩身が狭かった。

  • ブロッカーに弱い
いかに強力なパワーを持っていたとしても攻撃が通らなければ意味がないので、ガーディアンなどの小型ブロッカーを数多く並べるデッキに対してはその決定力を大きく削がれてしまう。できるだけ召喚する前に呪文やクリーチャーなどで露払いをするよう心がけると良いだろう。

  • S(シールド) ・トリガーの一斉発動を許してしまう可能性がある
相手のシールドを一気に砕くという能力の都合上、シールドトリガーもまた一気に発動される恐れがある。
特にアポロヌスが出てから約10年後に登場したスーパー・S・トリガーはトリガー時に自分のシールドが1つもなければ強力な追加効果を発揮するため、シールドを一気に割り砕くワールド・ブレイカーとは根本的に相性が悪い。
もっともこれはこのカード特有の弱点というよりワールド・ブレイカーが持つ宿命というべきものだが。

  • そもそもこのカード単体ではフィニッシュまで持っていき辛い
ワールドブレイクして相手を丸裸にしたとしても追撃をいれるクリーチャーが残っていなければそのターン中にとどめを刺すことはできない。上記のようにS・トリガーを発動されないまでも、相手に大量の手札を与えてしまう他、自身は直接盤面のクリーチャーを除去する手段を持たないのでので、相手に十分な数のクリーチャーが存在していれば全マナ破壊を決めたとしても次の相手のターンに逆転されてしまう可能性も大きい。
また、いかに高いパワーを誇っていたとしても強制的に相打ちにされてしまうスレイヤーは大敵。スレイヤーによる破壊は選んで破壊する効果ではないので全ランデス能力も発動しない。
あらかじめとどめを刺せるクリーチャーを用意しておくか、《二刀流トレーニング》による二回攻撃付与によって召喚したターン中に勝負を決めに行けるように工夫したい。


以上のように取り回しが効きづらいという難点はあるものの、本体自体の性能は非常に豪快かつ強烈な魅力を持つカードであり、
イラストのカッコよさやメディアでの活躍もあって人気は高く、ファンデッキのコンセプトに据えるデュエリストも少なくない。

以下に挙げるカードを組み合わせて元祖ワールド・ブレイカーの力を味わうのも一興だろう。


相性のいいカード 🜚

黒神龍グールジェネレイド SR(VR) 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに戻してもよい。

みんな大好き不死身のゾンビドラゴン。
漫画でザキラがグール×3からアポロヌスへ進化させたシーンが印象的な人も多いのでは?
他のドラゴンが死ねば何度でも墓地から蘇る能力を持つため、墓地に数枚落としておけば多少の除去を食らったとしても自軍のドラゴンの数を減らすことなくデュエルを進めることができる。
ただし墓地利用の宿命としてメタカードが豊富なことには注意。
相手のデッキの方向性を見て、墓地を貯めることが難しければ欲張らずに一旦場に出しておくなどのプレイングも求められるだろう。
尚、アポロヌスはドラゴンを持たないため破壊された時にグールが反応できない上にアポロヌスの進化元になっている時は他のドラゴンの破壊にも反応できないので実は漫画のようにグール×3を進化元にするというのは余り推奨されない。
状況に応じて柔軟の進化元を変える必要があるだろう。

詳しくは個別項目を参照。

神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ P 闇/火文明 (4)
クリーチャー:ファイアー・バード/ドラゴン・ゾンビ 4000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。
自分の進化フェニックスを召喚する時、バトルゾーンにあるクリーチャーのかわりに自分の墓地にあるクリーチャーの上に置いてもよい。

フェニックスに墓地のクリーチャーを進化元に出来る能力を与えるクリーチャー。

わざわざバトルゾーンにドラゴンを用意する必要が無くなるので、アポロヌスの進化に必要な手間を大幅に減らすことができる。
登場時に一気に三枚のカードを墓地に落とせる点も優秀であり、進化元となるドラゴンを一気に落とせる他、上述したグールジェネレイドとは除去を受けやすい小型クリーチャーという弱点を補ってもくれるという抜群の相性を誇る。
自身もまたドラゴンであるため、いざという時には墓地のドラゴン+場のジュヴィラという変則的な進化も可能。

このカードの登場によって盤面のクリーチャーを減らすというアポロヌスの弱点を解消することができただけでなく、《暗黒王デス・フェニックス》とも組み合わせられるようになり、大幅な強化を受けた。
二枚とも採用してザキラの新旧切り札の共演を果たすデッキを作るのも一興だろう。

再録されたバージョンのフレーバーテキストには聖拳編と不死鳥編のそれぞれで登場したフェニックス達の始祖であるイデア・フェニックスについて書かれているが、果たして・・・

The ジョラゴンGS P 無色[ジョーカーズ] (4)
GRクリーチャー:マスター・ドラゴン/ジョーカーズ/ワンダフォース 2000+
バトルゾーンに自分のジョーカーズが3体以上あれば、このクリーチャーのパワーを+3000する。

ドラゴンの種族を持つGR(ガチャレンジ)クリーチャー。
GRクリーチャー特有の出しやすさによって高速でアポロヌスの素材を用意することが可能。
全部で4種類いるため、GRゾーンの3分の2をドラゴンで構成することでより確率が上がる。
また、召喚にあたってオレガ・オーラを使用した場合、そのクリーチャーの上に重ねた進化クリーチャーにもオーラの能力が引き継がれるので様々な能力をアポロヌスに付与することが可能。
ブロックされなくなる能力を付与できる《*/陸幻スルニャン/*》、除去耐性をつけることのできる《幽影エダマ・フーマ》を引き継がせればアポロヌスの決定力は大幅に上がるだろう。
ただしドラゴン主体でデッキを組む場合、これらのクリーチャーが持つ固有能力はほぼ使えないことには注意。


派生カード 🜚

超神星DEATH・ドラゲリオン SR 闇文明 (8)
進化クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/フェニックス 11000
マナ進化GV-闇のクリーチャーを3体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚まで墓地に置いてもよい。そうした場合、そのターン、こうして墓地に置いたカード1枚につき、バトルゾーンにあるクリーチャーすべてのパワーは-3000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される。)
W・ブレイカー

時を経て戦国の世に復活を遂げた新たなドラゲリオン。
コストは8と重くなったが、代わりにマナ進化GVを持ったことで盤面にクリーチャーがいなくとも出せるようになった。
召喚するとマナが一気に3枚も減ってしまうが、裏を返せばマナに置いた墓地利用カードをメテオバーンによって即座に墓地に落とせるということでもある。
序盤に泣く泣くマナに置いたグールを進化元にして自分のドラゴンを巻き込みつつ相手の盤面を破壊すれば、邪魔なブロッカーやクリーチャーを除去しつつグールを展開できる。
メテオバーンをフルで使えば自身のパワーは2000と貧弱になってしまうが、このカード自体もドラゴン・ゾンビを持つため破壊されればグールが復活する。
次のターンに生き残ったら呼び出したグールもろともアポロヌスの進化元にしてしまえば無駄がない。
どちらかと言うとカイザーフェニックスこと【ユニバースエクストラウィン】で使われていたイメージが強いか。
盤面に左右されず呼び出せ、メテオバーンで一気に進化元を落とせるため《究極銀河 ユニバース》のエクストラウィンを一番狙いやすいカードだったのである。

見た目はアポロヌスが黒に染まったような姿をしており、その名前と姿からはアポロヌスと同じくザキラの切り札であった《暗黒王デス・フェニックス》《破壊神デス》を彷彿とさせるが両者との関係は不明。
DMX21に収録された《ダーク・ルピア》のテキストによれば、デスフェニックスとアポロヌスが時代を超えて手を結んだと書かれているので、デスフェニックス由来なのかもしれない。

シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン VIC 光/闇/火文明 (39)
サイキック・スーパー・クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/エイリアン 39000
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
このクリーチャーが攻撃する時、呪文を3枚まで、自分の墓地から手札に戻してもよい。その後、そのターン、バトルゾーンにある他のクリーチャーすべてのパワーは-9000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
ワールド・ブレイカー
リンク解除(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、そのサイキック・セルのいずれか1枚を選んで超次元ゾーンに戻し、残りのカードを裏返す)

ストーリーや名前で明言はされていないが、エイリアン化した三体のドラゲリオンが融合したようなデザイン、性能をしている。
イラストレーターも同じタカヤマトシアキ氏。
尚、サイキックセル状態の3枚はイラストが繋がっており、あのヘヴィ・デス・メタルを彷彿とさせる構図になっている。

サイキックセルの1体である《レッド・ABYTHEN・カイザー》が持つのはアポロヌスの選ばれた時にマナを吹き飛ばす能力。
単体でデッキの主格となれるようなスペックでは無いが、選択肢の一つとしては申し分無いため、かつては火のサイキックを使うデッキでは超次元の枠埋めとして高確率で採用された。

サイキックセルの1体である《ブラック・WILLOW・カイザー》が持つのは廉価版のDEATHドラゲリオンのような能力。
元となったDEATHドラゲリオンと違い味方を巻き込まない代わりに下降幅も狭い上に単体指定、オマケに場持ちも悪いのに即効性は無しと、単体での性能は散々。

そしてサイキックセルのラスト1体である《ホワイト・TENMTH・カイザー》……誰だお前は!?
能力自体は攻撃時の呪文回収と、呪文で呼び出されることの多いサイキッククリーチャーとしては使いやすい能力を持っている。
そのため真っ先に狙われやすい。

この3体が覚醒リンクすることにより、全てのドラゲリオンの合わさった、いやそれ以上のカタログスペックを持つ《シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン》となる。
持つ能力はアポロヌスのワールドブレイカー、選ばれた時の能力が発展したアンタッチャブル効果、メテオバーンによる回数制限の無いDEATHドラゲリオンのパワー下降、そしてどこからか生えてきた呪文を3枚回収する能力。
特にワールドブレイカーと全体パワー下降の組み合わせが強く、アポロヌスの弱点であった小型ブロッカーをまとめて一掃することができる。
ただし効果のロマン相応に出しにくく、覚醒リンクの成立難度は全サイキックスーパークリーチャーの中でも随一。
一応特化すれば1ターンで3体同時に並べるのも不可能ではないが全員パワーが高いわけでもないため普通に狩られてしまう事が多い。

…なんでエイリアン化したら名古屋名物を冠するようになったかは永遠の謎。

詳しくは個別項目を参照。

超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン SR 火文明 (6)
進化クリーチャー:フェニックス 15000
究極進化:進化クリーチャー1体の上に置く。
侵略:火の進化ドラゴン(自分の火の進化ドラゴンが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
T・ブレイカー
相手がこのクリーチャーを選んだ時、カードを2枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。
メテオバーン:このクリーチャーが出た時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする。

『20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX』にて登場したリメイク版。よく見ると頭部に超神星の方のアポロヌスがいる。
進化条件の厳しい究極進化に設定された一方で侵略によるタダ出しが可能になり、肝心のメテオバーンは史上初のcipで発動する物となり、下のカードを 3枚 捨てれば相手のシールド全ブレイクが行えるという、どちらかと言えば本家よりも後述するプレイス版のリメイクに近い性能をしている。
侵略しつつメテオバーンを使えばプレイス版のワンショットが擬似的に再現出来る。

1コストクリーチャーから進化させ、《轟く侵略 レッドゾーン》とこのクリーチャーを同時侵略させれば相手の場を壊滅させつつメテオバーン3枚も達成となる。
他にも《我我我ガイアール・ブランド》型や《超竜キング・ボルシャック》型など様々な踏み倒しギミックを取り入れたデッキが開発され、2022年現在はオリジナル環境下で大流行している。

詳しくは個別項目を参照。

超神星DOOM・ドラゲリオン SR 闇文明 (12)
進化クリーチャー:フェニックス/デーモン・コマンド/ドラゴン・ゾンビ 12000
このクリーチャーの進化元クリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
超無限墓地進化:クリーチャーを1体以上自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
T・ブレイカー
メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、その選んだクリーチャーのパワーを-9000する。その後、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」に収録されたドラゲリオン。今度はDEATHがリメイクされた。
超無限墓地進化によって召喚され、墓地を肥やす程にコスト軽減とメテオバーンの玉が充実できる非常に完成度の高い性能をしている。

詳しくは個別項目を参照。

暗黒神星アポロデス・フェニックス SR 闇/火文明 (7)
進化クリーチャー:フェニックス/アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ 15000
デッキ進化GV:このクリーチャーを、自分の山札の上から3枚の上に重ねつつ出す。(山札のカードは、裏向きのまま、見ないで下に重ねる)
T・ブレイカー
メテオバーン:このクリーチャーが攻撃するとき、このクリーチャーの下にあるカードを好きな枚数墓地に置いてもよい。このターン、こうして墓地に置いたカード1枚につき、相手のクリーチャー全てのパワーを-4000する。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、相手のシールドを2つ選び、相手はそれを墓地に置く。

同じくザキラの切り札であるデスフェニとまさかの合体を果たしたクリーチャー。
DMX21に収録された《ダーク・ルピア》のテキストに書かれていた「デス・フェニックスとアポロヌス・ドラゲリオン。時代を超えて、二人の王が手を組んだ。」という記述が八年越しに実現する事となった。
効果についての解説はデスフェニの記事に詳しいが、メテオバーンでパワー低下を発したりアンタッチャブルがシールド焼却になっていたりと、歴代ドラゲリオンの要素を踏襲しつつ上手い具合にデスフェニの効果も盛り込んでいる。


漫画および背景ストーリーでの活躍 🜚




最終兵器!!! ワールドブレイカー!!!



漫画においては第二部FE(ファイティング・エッジ)におけるスペインのデュエルマスター、エスメラルダ VS ザキラのデュエル、および番外編におけるゼウス VS ザキラのデュエルにて登場。
エスメラルダによる《ザ・ユニバース・ゲート》による3ターンの行動停止を受け、エスメラルダのシールド14枚、ザキラのシールド0枚、さらには次のターンに究極銀河ユニバースのエクストラウィンという三重の構えによって追い詰められた状態でザキラが召喚した。
なんで3ターンのエクストラターンの内にトドメを刺せなかったのかは気にしてはいけない
進化元は《魔竜バベルギヌス》とグールジェネレイドを使用したことまでは確認できるが、あとの一体は不明。
作中においては先代デュエルマスター・ヤエサルが封印していたフェニックスであり、召喚するだけで周囲の砂漠が火の海へと変貌した。
冒頭のセリフとともに召喚され、エスメラルダの14枚のシールドを全て焼き尽くした。
この時エスメラルダのシールドにはホーリースパークがあったが、ザキラの場には踏み倒しに反応して相手クリーチャーを破壊する《百発人形マグナム》が存在していたためシールドトリガーを使用すればユニバースが破壊されてしまう状態であり、発動することができずにそのままマグナムのダイレクトアタックを受けて敗北した。
しかしザキラもまた少なからぬダメージを受けたことでその隙を突かれ…


番外編のゼウスとのデュエルでも同様に召喚される。
《浄化の精霊ウルス》による攻撃によって追い詰められる中で召喚され、ゼウスのシールドを全て焼き払った。
ゼウスが発動したシールドトリガーの《デーモン・ハンド》によって破壊されてしまうが、それによりゼウスのマナを全て破壊。
ウルスの攻撃でシールドを全て失ってしまうが、返しのターンでの《黒神龍ゼキラ》とグールジェネレイドのコンボによって再度召喚され、ゼウスにトドメを刺した。
名無しのガルドはゼウスを倒したことによって新たな「Z」の称号を簒奪し、O(オアシス)からゼウスを倒した神の名、ザキラと名乗るようになった。

原作における出番はこの2デュエルしかなく、そのあとのデュエルではヘヴィ・デス・メタルに取って代わられてしまったが、そのデュエルにおける鮮烈な活躍と史上初のワールド・ブレイカーを持つクリーチャーであることが合わさってザキラを代表する切り札の一つに数えられる。

以上のように出番が少ないながらも印象深い活躍をした漫画版だが、背景ストーリーでは対照的にユニバース・ゲートによって飛来した上位フェニックスであるということくらいしか記述されておらず、これといった活躍はしていない。
もっともこれは不死鳥編の殆どのフェニックスに言えることだが。
ただその後の物語でデスフェニックスと手を結んだりしているなど他のフェニックスに比べると活躍はしている方である。


デュエル・マスターズ プレイス 🜚


世界各地に龍が現れた矢先、時空の裂け目から3体目のフェニックスが新たに飛翔した。

3体目に出現したフェニックスは世界を一瞬で焼き尽くすほどの力を持つ、神にも等しい存在だった。



太陽と龍を司るフェニックスは


大地を極熱焦土へと変えるべく軍勢を引き連れ、



世界に降り立つ



超神星アポロヌス・ドラゲリオン SR 火文明 (6)
進化クリーチャー:フェニックス 30000
進化GV-ドラゴン3体
シンパシー:ドラゴン
ワールド・ブレイカー
メテオバーン3:攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカード3枚を墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のシールドをすべてブレイクする。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、相手のマナゾーンにあるカードをすべて墓地に置く。

DMPP-07 第7弾「超神星爆誕 -GATE OF DISASTER-」にて収録された。超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザーと並ぶDMPP-07の看板カードの一枚であり、シークレット版も存在している。
シークレット版のイラストはアーマード・ドラゴン進化クリーチャーのように胸部がドラゲリオンの頭に変化しているほか、顔自体の造形も四つ目から八つ目へと変化しツノが増えるなどの差異が見られる。

紙版との相違点は主に以下の通り。

  • 種族からティラノ・ドレイクが削除された
  • シンパシーの追加
  • 素のパワーが倍加し三万に
  • メテオバーンが一回に三枚消費するメテオバーン3へと変更

そのほか、選ばれた際の全マナ破壊能力は紙版のものがそのまま実装された。

以下、性能を解説していく。
まず、シンパシーの追加によって格段に出しやすくなった。召喚するのに3体のクリーチャーを必要とするところは変わらないが、シンパシーによって召喚時のコストは最高でもわずか3コストですむ。当然、より多くのドラゴンを展開していればわずか1コストで召喚することすら可能。

次に素のパワーの倍加。紙版はメテオバーンを使わなければならなかったが、こちらは常時三万のパワーを持つ。それによって無条件でワールド・ブレイカーを持つようになった。今でこそ紙版ではパワー99999とかパワー999999とかパワーアタッカー100万とか、挙げ句の果てにはパワー無限のクリーチャーなどの規格外のパワーを持つカードが居るが、パワー三万というのは現時点のデュエプレにおいて並ぶもののいない最強のパワーである。彼が登場するまでデュエプレの素のパワーの最大は15000であり、これまでの最大パワーを2倍で更新した。素でワールド・ブレイカーを持っているのも彼が初でQ・ブレイカーよりも先に登場している。彼にフルパワーの《剛撃聖霊エリクシア》のパワー18000をぶつけたとしても全く歯が立たない。
スケールが違う御仁と比べてもさらにスケールが違う

最後にメテオバーン能力の変更。パワーの倍加に伴って素でワールドブレイカーを持つようになったことで、ワールドブレイカー付与からアタックトリガーで相手のシールド全てをブレイクする効果に変更された。また効果の発動に必要なコストが1枚から3枚になったことで連発することができなくなったが、もともと一発使えれば十分な効果なので問題はない。むしろ進化元にしたグールジェネレイドを一気に墓地に落とすことでシールドトリガーをケアしつつ再びリアニメイト能力を狙うことができる。
この能力で特筆すべきことはシールドのブレイクが効果によるものであり、攻撃とは別であるということ。
わかりやすくいうとこの効果によってシールドが全て砕かれ、有効なシールドトリガーが発動しなかったりブロッカーがいない場合アポロヌスの攻撃がそのまま相手のダイレクトアタックになる。
要するに1回だけ使える紫電効果(二回攻撃)なのだが、この効果は従来のそれとは違い《ホーリー・スパーク》などのタップ効果、《調和と繁栄の罠》などの攻撃制限を全てぶち抜いてダイレクトアタックを決めることができる。
これはアポロヌスがメテオバーン効果を発動してワールド・ブレイクを決めた時には既にアポロヌス自身はアタックを完了しタップ状態にあるため。
相手に対抗策が何もない場合、たった一度の攻撃でシールドごと相手プレイヤーを灰にする様はまさしく超神と言う他ない。

???「火の鎧を雷の矢ごときが貫けるとでも思っていたのか!」
漫画やアニメだったら間違いなく相手プレイヤーは消し炭となっているだろう

以上が主な変更点であるが、結論を言うとメテオバーンによる擬似的な二回攻撃、シンパシーによる大幅なコスト軽減、他の追随を許さぬパワー3万、実質的なアンタッチャブルといった個々の能力が絶妙に噛み合った結果
凄まじい破壊力を持った恐るべきフェニックスへと変貌を遂げた
まずメテオバーン能力と全マナ破壊のかみ合いの良さである。
上述した通りメテオバーンを発動して相手の場にブロッカーがいない場合相手はシールドトリガーに全てを託すしかないのだが、《デーモン・ハンド》《ナチュラル・トラップ》《アクア・サーファーといった汎用シールドトリガーではこのカードを選ぶしか攻撃を止める選択肢がないため、相手は全ランデスかダイレクトアタックを受けるかの強制二択を迫られてしまう。
仮にアポロヌスの攻撃を止めることができたとしても相手の場に追撃を入れるクリーチャーがいればそのクリーチャーによるダイレクトアタックを受けてどのみち敗北する。
そして追撃を与えるクリーチャーとアポロヌスの両方を除去できたとしても、次に自分が使えるマナはチャージした1マナしかないためほぼ動くことができない。
そのわずかなマナで相手の追撃を防ぐのは至難の業である。

次にシンパシーの追加による早期召喚および低コスト召喚。この能力によって実質的なコストが3マナ以下になり、5、6ターン目に召喚して一気に勝負をつけに行くことができるようになっただけではなく、召喚酔いをしているクリーチャーを即座に攻撃可能な超大型クリーチャーへと変換することができるようになるなど取り回しの軽さが大幅に上がった。様々な要因が噛み合えば、《コッコ・ルピア》の能力によって2コスまで軽減された召喚酔いしているドラゴン3体をアポロヌスに変換する、という芸当すら可能。
いきなり相手の小型ドラゴン3体が天地を焦がし尽くす超巨大フェニックスへと変貌を遂げる様は相手にとって恐怖以外の何者でもない。

そして2020年12月現在のデュエプレにおける名実ともに最強のパワーを持つため、どんな強力なブロッカーでもチャンプブロックすることしかできない。

パワーが3万から追加できなくなった、メテオバーンが一回だけしか使えなくなったなどの変更点もあるが、半ばロマンカードであった紙版と比べて全体的に凄まじい強化を受けたといっていい。
と言うよりメテオバーン効果やシンパシーの追加などから、もはや別物といっても過言ではないだろう。

対策および使用時の注意点 🜚

上述した通り超神級の破壊力を持つ規格外のカードであるが、対抗策が全くないと言うことは決してない。
以下、アポロヌスの対策となるカード、およびアポロヌスを使う際に気をつけるべき点を書いて行く。

ブロッカーの横並び

紙版と比べると圧倒的な突破力を持った本カードではあるが、それでもブロッカーに攻撃を止められてしまう点は紙版と変わりはない。
大量の小型ブロッカーによる強固な壁を築かれた場合、アポロヌスのみで突破するのは難しい。
《光神龍セブンス》《キャプテン・ミリオンパーツ》といった特定のクリーチャーにブロッカーを付与する能力も有効。
特にミリオンパーツはトリガーで出てきた《転倒専機コロビナー》をブロッカーにすることでアポロヌスの防御ができるだけでなく、コロビナーの能力によって後続のクリーチャーの追撃をも防ぐことができる。
セブンスもスレイヤー能力を持つ《神滅翔天ザーク・ゼヴォル》をブロッカーにすることでアポロヌスを相打ちに持ち込むことができるため、アポロヌスに対する強力な牽制になる
他には破壊されても手札に戻る能力を持つ上にシールドトリガーまで持っている《アクア・リバイバー》による防御などが有効。
相手の場に存在するクリーチャーがアポロヌスのみの場合、相手の動きを強烈に制限できる。
《封魔メールワスプ》は素でブロッカーとスレイヤーを両立させているため、いるだけでアポロヌスの牽制になる。

対策としては事前にブロッカーを除去することと追撃を入れるクリーチャーを配置することが挙げられる。
アポロヌスの持つ火文明はブロッカーの除去手段が豊富であり、《クリムゾン・コミューン》《火炎流星弾》などによるブロッカー破壊、《バースト・ショット》《地獄スクラッパー》による火力効果などで除去すると良いだろう。
火文明以外だと光文明の《ソーラー・コミューン》《ホーリー・スパーク》によるブロッカーの無力化なども有効。

変則的な例では《無限掌》をアポロヌスに使用して擬似的なブロッカー貫通を試みる手もある。
上記の通り、現時点でアポロヌスのパワーを上回るブロッカーは存在しないので、どれだけブロッカーが並んでいようが無限攻撃によって一掃できる。
そうなると相手はトリガーによる除去しか防ぐ手段がなくなるが、このカードを選べば相手はマナを全て破壊されてしまうため、上述した強制二択がさらに重いものとなる。

有効なS・トリガーによる防御

前にも書いたように従来のシールドトリガーではアポロヌスを止めれないか止めたとしても甚大な被害を被ることになるが、アポロヌスに通用する有効なトリガー自体は存在する。
前にも書いたようにシールドを一気に砕くという能力の都合上相手のトリガーを一気に踏み抜いてしまうのでそこを狙ってトリガーを多めに採用するのもいいだろう。
まずはブロッカー召喚によるブロック。
先述した《アクア・リバイバー》をはじめとし、《光神龍ベティス》《清浄の精霊ウル》などのブロッカーによって攻撃を防ぐことは可能。
ベティスはドラゴンであるため、墓地にグールがいればそのままリアニメイトすることも可能。

次にシールド追加による防御。
出てきたときにシールドと追加する《予言者リク》、汎用性は低いがドラゴンをタップすればシールドの追加ができる《ドラコ・バリアー》などが有効。
特に《ヘブンズ・ゲート》《血風聖霊ザーディア》を召喚すればブロッカーとシールド追加能力による二重の防御を実現できる。

最後に対象を取らない除去を放つシールドトリガー。
相手に選ばせる《死の宣告》、盤面のクリーチャーもろともアポロヌスを一掃する《アポカリプス・デイ》など限られてはいるが除去手段自体はある。
しかし前者は場に存在するクリーチャーがアポロヌスのみでなければ除去することができず、後者は場にクリーチャーを6体以上必要とするため、両者ともに有効な状態で発動できないこともままある。

アポロヌス側の対策としては追撃を入れるクリーチャーを多めに用意するか、露払いとして事前にシールドをある程度砕いておくなどが挙げられる。
ただし追撃を入れるクリーチャーごと除去されてしまったり、露払いのつもりが強烈なトリガーを踏み抜いて逆に窮地に陥る…なんてことも往往にしてあるので、攻撃を入れるか否かは相手が使用するカードやマナゾーンに置いたカード等を見て適宜判断できるようにしたい。

前にも言った通りベティスはドラゴンであるため、アポロヌスに組み込むことも可能。
特にミラーマッチに置いてはベティスがシールドから出るか否かで勝負が決まると言っても過言ではない。

進化元となるクリーチャーの除去

アポロヌスは進化GVによって召喚されるクリーチャーであるため、場に3体のドラゴンがいなければ召喚することはできない。
進化元に使われるドラゴンたちはほとんどがパワーの低いクリーチャーであるため、《サウザンド・スピア》《炎槍と水剣の裁》による除去、もしくは大抵の進化元をマナ送りにできる《無双竜機ドルザーク》が特に有効。
また、相手のメインエンジンである《コッコ・ルピア》を除去できるか否かはデュエルの雌雄を決する要因といっても過言ではない。
早いターンで対抗できるように《ファントム・バイツ》《幻竜砲》などの低コストの除去カードをなるべくデッキに搭載するようにしたい。

アポロヌス側の対抗策としては高いパワーを持ち、かつ容易に召喚が可能なクリーチャーを数多く採用するといったことが挙げられる。
火のドラゴンが2体以上いればノーコストで召喚できる《バルケリオス・ドラゴン》、場にあるドラゴンの死で蘇る《黒神龍グールジェネレイド》を採用して除去をかわせるようにしたい。
また、デッキのメインエンジンである《コッコ・ルピア》の召喚のタイミングを計ることも重要になってくる。
相手の除去を警戒する場合、あえて最速召喚を狙わずに《ロスト・チャージャー》を発動したり《黒神龍メギラ》を召喚して様子を見るといったプレイングも重要になってくるだろう。

以上にあげた3つ以外にも弱点や対抗策はあるが、それでもアポロヌスが圧倒的な突破力と破壊力を持ったクリーチャーであることに疑いの余地はない。
それに上記に挙げた対抗策やS・トリガーはアポロヌスの対策に有効なのは確かだがカードの性能そのものは汎用カードと比べると低いので、アポロヌスを意識しすぎるあまりこれらにデッキの枠を割いてしまうと、今度はアポロヌス以外のデッキに遅れを取る可能性もある。
それでも2020年12月現在のデュエプレの環境ではアポロヌスの対策を取ることが半ば必須になっているので、デッキ構築の際は環境の潮流をよく読みつつ組めるようにしたい。
なんにせよたった一枚の存在だけでそれまでのデュエルの定石を覆すあたり、アポロヌスが持つ強烈な影響力がうかがえる。

そのフィニッシュ力と強固な耐性、そして召喚の手軽さから7弾で登場してのち様々なカードが追加されてもなお環境の一線で活躍を続けた本カードであったが、そのあまりの決定力の高さにゲーム性を損なうと判断されたのか2021年7月21日にデュエプレ史上4枚目となるDP殿堂に指定され、デッキに一枚しか入れられなくなってしまったことでこのカード主体のデッキを組むことは難しくなった。
とはいえそのフィニッシュ力は健在なので、今後は他のドラゴンデッキにおけるサブプランとしての運用が主となるだろう


相性のいいカード(デュエプレ版) 🜚

センチネル・ドラゴン C 火文明 (4)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 3000+
バトルゾーンに出た時、自分の山札から《センチネル・ドラゴン》を1枚を公開してから手札に加える。その後、山札をシャッフルする。
パワーアタッカー+1000

ボルシャック・バディ・ドラゴン R 火文明 (4)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 3000+
バトルゾーンに出た時、自分の山札からファイアー・バードを探索し、1枚を公開してから手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
攻撃中、自分のファイアー・バード1体につきパワーを+1000する。

神滅翔天ザーク・ゼヴォル UC 闇/火文明 (4)
クリーチャー:ファイアー・バード/ドラゴン・ゾンビ 4000
バトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、カードを1枚引く。
スレイヤー

アポロヌスの進化元となる低コストのドラゴン達。
そのままでも4コストと比較的低いコストでの召喚が可能だが、コッコ・ルピアがいるときはわずか2コスという破格の低コストで召喚が可能。
ルピアが存在している状況で一気に2体展開すれば次のターンに2コスとなったドラゴンを召喚することで5ターン目からアポロヌスによるワールドブレイクを叩き込むことも可能。
特にセンチネル・ドラゴンとバディ・ドラゴンの2体は後続のサーチ効果も持っており、アポロヌスの弱点であった消費の激しさを緩和することができる。
バディの方はゼヴォルと同時採用することで擬似的なセンチネルとして使うことも可能。
ただし、《炎槍と水剣の裁》には要注意。素のパワーは3000のため《コッコ・ルピア》ごと焼き払われる上に手札補充までされてしまう。

ザーク・ゼヴォルも手札交換効果を持っているため、手札で腐っているカードを交換することができるだけでなく、後述するグールジェネレイドを墓地に落とすことができるため非常に使い勝手がいい。
以上にあげたカードの他にはザーク・ゼヴォルのような手札交換効果を持つブロッカードラゴン、《蒼神龍ノースグレイ》、グールと色が合う上に相性も最高な《黒神龍メギラ》《黒神龍ゼキラ》《黒神龍ゾルヴェール》などが主な候補となる。

コッコ・ルピア UC(C) 火文明 (3)
クリーチャー:ファイアー・バード 1000
自分のドラゴンの召喚コストを2少なくする。ただし、コスト2より少なくならず、かつそのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。

みんな大好き、ドラゴン永遠の友。
ドラゴンを含んでいないためアポロヌスの進化元になることはできないが、ドラゴンのコストを2下げる強力なサポート能力を持つ。
こいつを召喚した上で次のターンセンチネルドラゴンを召喚すれば、手札をへらさずにドラゴンを二体展開できる。
さらに上振れた場合、上述した通り2コスとなったドラゴンを3体展開し、召喚酔いしているそいつらを素材にアポロヌスを召喚することも可能。
具体的には7マナがあり、場にルピアと適当なドラゴン2体がいる状態で2コストとなったセンチネルなどを3体召喚すればそれらの上に1コストに軽減されたアポロヌスを重ねることができる。
このように強力なサポート能力を持つまさにアポロヌスデッキの心臓とも言えるカードだが、その優秀さゆえに真っ先に除去の対象となってしまうことには注意が必要。
《ファントム・バイツ》一枚で簡単に除去されてしまうので、そうならないように3ターン目に召喚するかどうかは自分の手札と相手の出方をよく見て判断できるようにしたい。


アポロヌスをサーチできるドラゴン

ヘリオライズ・ドラゴン UC 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 4000
バトルゾーンに出た時、自分の山札からフェニックスを探索し、1枚を公開してから手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。

デュエプレオリジナルの火文明のドラゴン。
召喚した時フェニックスをサーチできる能力を持つのでデッキに入れると安定感が一気に上がる。
ただし上述したドラゴンたちと違い素のコストが5マナなので若干重いことは注意が必要。
もっとも彼らと同じ4コストだった場合、5ターン目のアポロヌス着地がより安定していたであろうことは楽に想像できるため、ここら辺は意図的な調整だろう。

召喚時や能力発動時のボイスを聞く限り、本来不死鳥と敵対するドラゴンでありながら不死鳥を信奉し、その力となるべく戦っている模様。
シークレット版のアポロヌスのフレーバーにある軍団というのは彼のようなフェニックスの信奉者たちを集めたものなのかもしれない。

S・トリガーを持つドラゴン

ボルテール・ドラゴン C 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 4000
S・トリガー

光神龍ベティス C 光文明 (6)
クリーチャー:アポロニア・ドラゴン 4000
S・トリガー
ブロッカー
相手プレイヤーを攻撃できない。

ドラゴンの種族を持つS・トリガークリーチャー。
トリガー能力を持つため素のスペックこそ低いものの、デッキに入れれば速攻などの対策がある程度安定する。
特にベティスは速攻の対策となるだけでなく、前に述べたようにアポロヌス同士のミラーマッチでの有効な防御札となるため重要性は高い。

踏み倒し手段を持つドラゴン

バルケリオス・ドラゴン VR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
G・ゼロ−バトルゾーンに自分の火のドラゴン2体以上
W・ブレイカー

黒神龍グールジェネレイド SR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに戻す。

踏み倒し手段を持つ古豪のドラゴンたち。

バルケリオスはG・ゼロによる召喚によって容易に召喚することができる。
特にデュエプレには低コストのドラゴンが充実しているため、容易にG・ゼロの条件を達成することが可能。
素のスペックも6000パワーのW・ブレイカーと強力だが、場合によっては召喚酔いしているこのカードをアポロヌスに重ねるという使い方もできるだろう。
ただしG・ゼロの条件となるのは火文明のドラゴンだけなので、その他の文明のドラゴンと組み合わせる場合は注意が必要。

グールジェネレイドは紙版同様相性がいいが、デュエプレではゲームオリジナルの低コストブロッカードラゴンや手札交換できるドラゴンなどが存在しているため、紙版よりも強力なデッキを組むことができる。
7マナと高いコストを持つため調整を受けた《ロスト・チャージャー》とも容易に組み合わせられる。
ただしロスト・チャージャーを採用する場合強力なS・トリガーである《地獄スクラッパー》を採用できないことには注意。
また、同時に収録された《埋め立てロボ・コンクリオン》による墓地メタには注意。


その他のカード

レジェンド・アタッカー R 火文明 (3)
呪文
このターン、自分のクリーチャーはすべて「パワーアタッカー+4000」を得て、種族にドラゴンを追加する。

自分のクリーチャー全てにドラゴンを追加する3コスの呪文。
1、2コストで召喚した軽量クリーチャーをドラゴンに変換することでその上にアポロヌスを重ねることができる。
展開力とリソース回収に優れるスノーフェアリーに組み込んでみるのも面白いかもしれない。
スノーフェアリー自体はアポロヌス抜きでも十分以上に強いデッキであるが、奇をてらってこのカードを採用してみるのありだろう。

無限掌 R 火文明 (3)
呪文
このターン、自分のクリーチャー1体は「バトルに勝った時、アンタップする。」を得る。

お馴染み、エンドレスな拳。
紙版よりにコストが2重くなる手痛い弱体化を受けたが、上述した通りアポロヌスとの相性は抜群。
アポロヌスに使えば事実上のブロッカースルーになるだけでなく、相手にアポロヌスの除去を半ば強制させる効果も持つため非常に強力。
コストが重くなったこともアポロヌスのシンパシーによる軽減で補完が可能。


余談 🜚

太陽神の名を冠し、三体の生贄を束ねて召喚される龍にして不死鳥の神…。
はて、別のカードゲーム似たようなモンスターがいたような…?
ついでに言うと両者とも主人公の宿敵であるボスキャラに使われたり、召喚されてからの速攻ワンショットキルを得意とするなどの共通点がある。
まあこいつの色は赤だから別のモンスターにも似ているが。ちょうどどっちも龍だし。
ついでに言うとデュエプレで実装された際に同時に収録されたフェニックスはドラゲリオンの他には《超神星マーキュリー・ギガブリザード》《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》の三枚であったが、ちょうどこの三枚のカラーは黄色である。
まあこれに関しては偶然であろう。…多分

それを抜きにしても元来太陽とフェニックスには密接なつながりがある。
詳しくはフェニックスの項目を参照してもらいたいが、空に浮かび沈んでは昇る太陽と空を自由自在に飛ぶ鳥は太古において不死の存在として結びつけられた。
異形のフェニックスが多い不死鳥編において鳥の姿に近いのはそういった理由のためだと思われる。

このカードは4回収録されているが内三枚は違う絵柄で収録されており、さらにそのうち2枚は《龍炎鳳エターナル・フェニックス》などを手がけたタカヤマトシアキ氏が担当している。
特にエンドレス・オール・デリートにおける曼荼羅のようなポスターの上に君臨するアポロヌスの姿は必見。
ただしこのデッキは火文明が3枚しか入っていない(しかもうち一枚は水と火の多色)ので、このデッキでアポロヌスを召喚することはまず不可能。
ザキラの象徴的な切り札の一つとして採用されたのだと思われるが、もし使いたいのであれば火文明のカードをDEATH・ドラゲリオンに差し替えるか、逆に火文明のカードを増やすなどの改造を施したい。

紙版では何故か種族にフェニックスだけでなくティラノ・ドレイクまで持っている。
強大な種族であるフェニックスが他の種族と複合するということは結構珍しい。
まあそのおかげで《闘龍鬼ジャック・ライドウ》によるサーチに対応するなどあって困るようなことではないが。
デュエプレ版ではティラノ・ドレイクの種族が削除されてしまった。
登場当初こそ有力なティラノ・ドレイクサポートがまだ存在していなかったのでそこまで気にするような弱体化ではなかったが、次弾から《衝撃のロウバンレイ》《超竜騎神ボルガウルジャック》《闘龍鬼ジャック・ライドウ》といった強力なティラノ・ドレイクサポートが登場したため、この点では若干TCG版よりも弱体化してしまっている。
とはいえ前述した通り素のスペックはTCG版より遥かに優れているほか、共にデッキに採用することも可能なのでそこまで手痛い弱体化というわけではない。
特に上記の2枚はアポロヌス単体では対処が難しいブロッカーや小型クリーチャーの処理を得意とするので、純粋にデッキパワーの底上げにも使える。
ドラゲリオンなんだからドラゴンの種族つけりゃ良かったんじゃないの?と思うが、おそらく出た時点でも種類が豊富なドラゴンサポートを受けないように調整されたためだと思われる。
大半のサポートは弱すぎて当時から使われてないとか言ってはいけない。

デュエプレではページ冒頭のザキラの「わたしはこのカードとともに神となるのだ!!!」は、ザキラスキン使用時に切り札に設定したカードをドローした時のボイスとして設定されている。


3体目に出現したフェニックスはwikiを一瞬で追記・修正するほどの力を持つ、神にも等しい存在だった。

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最終更新:2023年12月03日 00:39