浄化の精霊ウルス

登録日:2023/04/11 (火) 18:44:53
更新日:2024/03/18 Mon 20:08:57
所要時間:約 7 分で読めます






太古帝国が滅びた原因は、精霊が地上に降りてきたためだと言われている。




浄化の精霊ウルス》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-01に収録された光文明エンジェル・コマンドである。
DMC-54「レジェンド・クロニクル ライバル編」などでも再録された。


解説

浄化の精霊ウルス SR 光文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 6000
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップしてもよい。

W・ブレイカーを持ち、ターン終了時に任意でアンタップすることが出来るというクリーチャー。
最初のエキスパンションの高レアらしく、光文明がアンタップに長けていることを分かりやすく示す1枚。

DM-01時点のカードの基準で見れば自衛能力はやや高いが、別に強い訳でもなかった。
これはDM-01のカードプールの時点で既にアンタップ状態のクリーチャーに対する対抗策はそれなりに充実していたことが原因である。
低レアリティで長く使われた名カード《デス・スモーク》やDM-01の最強カードの候補とも言われるアンタップキラー持ちの《ガトリング・ワイバーン》などがいた。
ただし、アンタップ効果自体は任意能力なので《デス・スモーク》に関しては使われる可能性が見えたらあえてアンタップしないという方法もやれなくはなかったが。

一応まだTCGとしてようやく成り立つレベルだったDM-01環境では使われることもあったが、カードプールが拡大したDM-02以降はあっさり使われることは無くなった。
単純なカードパワーでも6コストで6000という標準的な設定だったため、インフレについていける可能性が無かったのも痛い。
現在は6コスト域限定で見てもこのクリーチャーよりも効果も多くパワーも高いエンジェル・コマンドは腐るほどいるため、環境的に使われる可能性はないだろう。

それでもメディア展開では漫画において白凰の最初の切り札として活躍しており、黎明期のDMを飾った功労者であることは疑うまでもない。
性能よりもそれ以外の部分での価値が極めて重要なクリーチャーでもあり、白凰や最初期のDMのファンならば是非とも入手しておきたいクリーチャーと言える。
ただし、白凰の切札枠は後の《聖霊王アルカディアス》がそのポジションに定着したため、ウルスの影が薄くなった部分はあるが。

ツインパクト

浄化の精霊ウルス VR 光文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 6000
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップしてもよい。
精霊・スパーク VR 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
文明を1つ選び、その文明と同じ文明を持つ相手のクリーチャーをすべてタップする。

DMEX-15「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」にてツインパクト化。
呪文面は指定した特定の文明のクリーチャーを全てタップするというS・トリガーのスパーク呪文となっている。

呪文面は文明指定なので単色デッキか逆に5色満遍なく投入しているようなデッキを相手にした場合は刺さる。
ただし、文明指定の効果自体の弱点として無色のデッキを相手にした場合は役に立たない可能性がある点は注意。

クリーチャー面は登場時点のカードパワー的に有効に機能する可能性は低く、特にマッハファイターが使われやすい現代ではアンタップ能力も有効な自衛手段とはなりにくい。
しかし、腐ってもコマンドなので進化元になりやすいことやサポートを受けやすい部分は嬉しい。

スパーク呪文を伏せ持つツインパクトカードは多いことからライバル候補は多く、デッキの戦略や環境によって採用率は変わってくるだろう。

派生カード

白騎士の聖霊王ウルファス C 光文明 (11)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 11000
ブロッカー
進化−自分の「ブロッカー」を持つクリーチャー1体の上に置く。
ソウルシフト
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。
W・ブレイカー

白騎士の聖霊王と化したウルスと思われる進化クリーチャー。
ブロッカー指定で進化をする大型ブロッカーであり、アンタップ効果と重コストを補うソウルシフトを持つ。
ソウルシフトのおかげで攻めも守りもこなしやすい万能なクリーチャーとなっており、聖霊王カテゴリとしては最低レアリティだが性能はコモン以上のポテンシャルを持っていると言える。

「祝」の頂 ウェディング SR 無色 (11)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 13000
T・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、相手はバトルゾーンの自身のクリーチャーまたは自身の手札から合計4枚選び、シールド化する。
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
エターナル・Ω(このクリーチャーが離れる時、かわりに手札に戻す)

エピソード2最強クラスのゼニスの一枚。詳細はリンク先参照。
明言はされていないがイラストや当時のメディアの紹介ではウルスとの関連性が匂わされており、背景ストーリーでもウェディングは闇文明エンジェル・コマンドを造り出していた。
ゼニス自体がクリーチャー達の思念体という設定もあるので、恐らくではあるがウルスがルーツになっている可能性は否定できない。

清浄の精霊ウル P(UC) 光文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 4000
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを1体選び、タップまたはアンタップする。

ウルスのリメイクカード。S・トリガークリーチャーの相手プレイヤーを攻撃できないブロッカーであり、cipで敵味方問わずクリーチャー一体のタップ状態を操れる。
タップによる純粋な足止めに使うのも良いが、自軍のタップ済みのブロッカーをアンタップして防御網を増やすなど様々な使い方が模索できる。
自軍のクリーチャーの攻撃中に何らかの方法で出せれば2回攻撃に繋げられるため、《聖獣王ペガサス》とは相性が良い。

浄黒接続 ウルガーン UC 光文明 (6)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 6500
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。

同弾出身の《暗黒の騎士ザガーン》とディスペクターとして接続されてしまった姿。
ザガーン側が準バニラという事情もあるが、アンタップ効果や多色にならずに光単色になっているなどウルスの成分の方が強かった模様。
性能的にはEXライフを備えたアンタップ能力持ちなので多少耐久力は強いが、王来篇のカードパワーで見るとアンコモンということを考慮しても純粋に力不足。

デュエル・マスターズ プレイス

BASICデッキに収録されている一枚であり、ゲーム開始時点で入手できるカード。性能面ではTCG版からの変更点はない。
パックを引いてカードプールが増えればすぐに使うことはなくなるが、BASICデッキにおける光のフィニッシャーとしては初心者には使いやすい部類。

フレーバーテキスト

フレーバーテキストでは「太古帝国」というエンジェル・コマンドに滅ぼされた国家について示唆されているが、その存在については現在まで議論になっている。
後に古代の住民として出てきたオリジンとの関連性を指摘する意見もあるが、オリジンはエンジェル・コマンドが多数所属している点やそもそもオリジンの歴史を考えると同一存在とは考えにくい。

メタ的に考えるとDM-01時点のカードなので、精霊の強大さを示すための文章というだけで深く考えていない可能性は高い。
或いは背景ストーリーの舞台となる超獣世界がDM-01の物語が始まる前から壮大な物語のあった長い歴史を持つ世界観であることを示しているとも解釈できる。

余談

  • 漫画版では白凰以外にもゼウスがザキラ*1による下剋上の際に使用しており、シールドをブレイクするなど割と活躍している。
    しかし、ザキラが後に掲載当時としては規格外のパワー設定や攻撃力を持つ《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》を召喚してくることを考えると、(作中の設定はともかく)基本セットのカードで戦っているゼウスはザキラに倒されるべき古き存在と化している演出になっている…のかもしれない。

  • スマートフォン用ゲームアプリ『パズル&ドラゴンズ』でも、デュエマコラボにおいて登場。進化するとアルカディアスになるが、究極進化で《聖霊王アルファディオス》まで繋げられる。
    ウルス単体の性能としてはスキルの能力が低いのでパーティで使える強さではない。



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最終更新:2024年03月18日 20:08

*1 ただし、ゼウスとのデュエルの時点ではまだザキラは自身の名前を持ってはいなかった