シムルグ(遊戯王OCG)

登録日:2021/01/10 (日) 16:45:07
更新日:2023/12/03 Sun 13:54:25
所要時間:約27分で読めます




大いなるの力を操り、華麗なバトルを挑め…!

シムルグとは遊戯王OCGに登場するカテゴリの一つ。
かつては《神鳥シムルグ》とその派生カードで構成された一種のシリーズカードであったが、10期パックのRISING RAMPAGEでカテゴリ化を果たした。

概要

モチーフは人語を喋り智慧と優れた知恵をもつ巨大な鳥で、神鳥とも霊鳥とも呼ばれるイラン(ペルシア)神話の・シームルグ
属するモンスターは全て鳥獣族で構成されており、風属性闇属性の2種類が存在する。
また、属する魔法・罠カードは「神鳥」と書いて「シムルグ」とルビを振っている。

メインデッキに入る下級モンスターのほとんどが以下の共通効果を持つのが特徴。

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に(~を対象として)発動できる。
(固有効果)
(2):このカードが墓地に存在し、相手の魔法&罠ゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。

下級「シムルグ」の召喚時の固有効果でアドバンテージを稼ぎつつ、隙を見て墓地から自己再生して最上級「シムルグ」やEXモンスターなどの素材として一気に展開して攻めるのが【シムルグ】としての基本戦術となる。



下級モンスター

ほぼ全員が風属性・鳥獣族と統一されているがレベルはばらけている。
前述の効果の通り、場を整えてエースに繋ぐ戦術の要。
また、一部のモンスターは最上級「シムルグ」の幼体らしき外見をしてるのも特徴。


《雛神鳥シムルグ》

効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズに「シムルグ」モンスター1体を召喚できる。
(2):(共通効果)

《神鳥シムルグ》もしくは《烈風の覇者シムルグ》の幼体らしき「シムルグ」。可愛い。
固有効果は「シムルグ」限定の召喚権追加。
下級「シムルグ」達は全員通常召喚時に発動する固有効果を持つので効果を発動しつつ数を並べてリンク召喚の素材や、後述する「シムルグ」魔法カードの効果による最上級「シムルグ」のアドバンス召喚などに繋げられる【シムルグ】の展開要員。


《招神鳥シムルグ》

効果モンスター
星2/風属性/鳥獣族/攻1000/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「招神鳥シムルグ」以外の「シムルグ」カード1枚を手札に加える。
(2):(共通効果)

《始祖神鳥シムルグ》の幼体らしき「シムルグ」。
固有効果は同名以外の「シムルグ」サーチ。
カード種類を問わないので状況に合った「シムルグ」カードをサーチできる【シムルグ】の要。


《死神鳥シムルグ》

効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻1500/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「死神鳥シムルグ」以外の「シムルグ」カード1枚を墓地へ送る。
(2):(共通効果)

《ダークネス・シムルグ》の幼体らしき「シムルグ」。後述する《神鳥の来寇》のイラストからして他3体と異なり《ダークネス・シムルグ》の配下らしい。
固有効果は「シムルグ」専用の終末の騎士
ほとんどの「シムルグ」モンスターは自己再生能力を持っているので墓地を経由した擬似リクルートが可能。
更に、後述する《神鳥の来寇》や《神鳥の排撃》は墓地発動する効果を持つので場合によってはこちらを落として狙うのもあり。


《護神鳥シムルグ》

効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1400/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、
相手の魔法&罠ゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):(共通効果)

《ダーク・シムルグ》の幼体らしき「シムルグ」。《ダークネス・シムルグ》の配下に見える凶々しい見た目をしているが、後述する《神鳥の排撃》のイラストからすると《烈風の覇者シムルグ》の側に属しているらしい。
固有効果は相手魔法・罠のバウンス。
妨害だけでなく、下級「シムルグ」の自己再生条件を満たしたり、最上級「シムルグ」の効果をサポートしたりも可能。


《絶神鳥シムルグ》
効果モンスター
星4/闇属性/鳥獣族/攻1800/守 500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに、自分が鳥獣族モンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合、
手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
「シムルグ」モンスター1体を召喚する。
(2):このカードが召喚に成功した場合、
デッキから「シムルグ」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
デッキから「シムルグ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「風」としても扱う。

11期パックのBATTLE OF CHAOSにて登場の、少し成長した《死神鳥シムルグ》。
下級「シムルグ」唯一にして3枚目の闇属性「シムルグ」。闇属性「シムルグ」の例に漏れず風属性としても扱える効果も持っているので後述する《神鳥の来寇》との兼ね合いからフル投入が推奨される。
共通効果を持たない代わりに鳥獣族モンスターの召喚・特殊召喚時に手札から公開して「シムルグ」を更に召喚する形で展開をサポートする。そのまま自身を召喚すれば(2)の効果にも繋げられる。
更に自身の召喚時にデッキの「シムルグ」モンスターを墓地に送って「シムルグ」魔法・罠のサーチが可能。
サーチ対象は《招神鳥シムルグ》より狭く、墓地肥やし対象も《死神鳥シムルグ》より狭いが、妨害されにくい「コストで墓地肥やし」が同時に出来るため下級「シムルグ」の自己再生や最上級「シムルグ」の自己サルベージや自己再生に繋げやすいのがポイント。



最上級モンスター

【シムルグ】の主役その1。
バーンやバウンス、セット封じにカウンターとそれぞれ異なる効果を持つエースが存在する為、状況に応じて選びたい。
後からカテゴリ化された弊害とも言える。


《神鳥シムルグ》

効果モンスター
星7/風属性/鳥獣族/攻2700/守1000
このカードは特殊召喚できない。
このカードをアドバンス召喚する場合、
リリースするモンスターは風属性モンスターでなければならない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いのプレイヤーはお互いのエンドフェイズ毎に1000ポイントダメージを受ける。
この時、それぞれのプレイヤーが受けるダメージは
魔法・罠カードをコントロールしている数×500ポイント少なくなる。

ストラクチャーデッキ─烈風の覇者─にて登場した最初の「シムルグ」。
特殊召喚出来ず、アドバンス召喚のリリースには風属性しか使えないものの、エンドフェイズに1000バーンをお互いに飛ばす。
魔法・罠をコントロールしていれば軽減されるので、バウンスやセット封じを駆使して相手の魔法・罠を減らしつつ自分だけバーンダメージを回避する形で相手を苦しめる事が可能。
ただし、このカード自身には何の耐性もなく、他の「シムルグ」と違い、特殊召喚出来ない=墓地からの蘇生も出来ないと言う事なので除去されると再び場に出すのは手間になるので油断は禁物。


《始祖神鳥シムルグ》

効果モンスター
星8/風属性/鳥獣族/攻2900/守2000
このカードが手札にある場合通常モンスターとして扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
風属性モンスターの生け贄召喚に必要な生け贄は1体少なくなる。
風属性モンスターのみを生け贄にしてこのカードの生け贄召喚に成功した場合、
相手フィールド上のカードを2枚まで持ち主の手札に戻す。

LIGHT OF DESTRUCTIONにてとあるカードを救う為に登場した「シムルグ」。
手札にいる間は通常モンスターとして扱う効果と、風属性モンスターのアドバンス召喚に必要とするリリースを軽減する効果、風属性モンスターのみでこのカードをアドバンス召喚したら相手のカードを2枚までバウンスする効果を持つ。
初登場以降再録されておらずテキストが整備されてない為に分かりにくいが、リリース軽減はこのカードのコントローラーのみに適用される。
バウンスで妨害と他の「シムルグ」のサポートをしつつ、リリース軽減で後続の最上級「シムルグ」に繋げられるアタッカー。
リリース軽減効果はこのカードをアドバンス召喚しなくても適用されるのが地味に嬉しい所。

登場当初期も頑張れば使えないことはないカード。当時はすでに流行が収束しかかっていたが、《凡骨の意地》を用いた通常モンスターを用いるビートダウンデッキが存在していた。
これを風属性に寄せることで《女忍者ヤエ》などで墓地を自然に肥やしながら《決戦の火蓋》を用いて《始祖神鳥シムルグ》を何度も召喚していくというループコンボデッキで使うことができる。
手札では通常モンスターでありながらちゃんとバウンスという形で除去能力を持っているため、適切にデッキを組むとそこそこ強いカードである。
ただし同期のモンスターにはガイザレスだのライトロードだのという強豪がいたため、このカードで凡骨ループなんて組んで悠長に遊べる時代はとっくに終わっていた。

ちなみにその「とあるカード」だが、このカードをまじめに使うデッキを考えれば考えるほどにデッキから抜けていく。上述のデッキからは「凡骨を阻害するかから邪魔」と真っ先に抜ける。構築した当時の人間としてはデッキに入れる比較相手がほんとに《クイーン・バード》*1あたりになる。
このカードは悪いカードではないのだが、いろんな意味で出る時代があと半年早ければよかったのにという感じのカード。素直にレベル8の通常モンスター出してくれた方がほとんどのデュエリストにとってどれだけ嬉しかったことか……*2


ちなみに《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》が出るまでは鳥獣族最大の攻撃力を誇っていたモンスターでもある。


ダーク・シムルグ

効果モンスター
星7/闇属性/鳥獣族/攻2700/守1000
(1):自分の墓地から闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体を除外して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札から闇属性モンスター1体と風属性モンスター1体を除外して発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「風」としても扱う。
(4):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はカードをセットできない。

Vジャンプの付属カードで登場したダーク化《神鳥シムルグ》。通称「ダムルグ」。
闇属性と風属性をコストに墓地や手札から出せる緩い特殊召喚効果とセット封じと言う強烈な効果により、《魔封じの芳香》と共に【アロマダムルグ】としてその名を轟かせたモンスター。
【シムルグ】においても他の「シムルグ」がバウンスした後に出して再セットを封じて相手を制圧する事が可能。
登場当時は《忍法 変化の術》の対象モンスターとしてようやくまともな変身先が見つかったことで、当時の【忍者】を大きく強化した……のだが、この時期はこの先に始まるパワーインフレの過渡期。
「ファンデッキを使っているのにダムルグが強いだけだ」という批判を受けたりしたものである。シンクロ以降は本当に様々な意味でゲーム性が変わったのだ。

ただし、《死者蘇生》などでコントロールを奪われたら逆にこちらが苦しめられる事になるので要注意。


《烈風の覇者シムルグ》

効果モンスター
星8/風属性/鳥獣族/攻2900/守2000
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):アドバンス召喚したこのカードは相手の魔法・罠カードの効果の対象にならない。
(2):魔法・罠カードの効果が発動した時、
自分フィールドの鳥獣族・風属性モンスター1体をリリースし、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
(3):このカードが墓地に存在し、自分の鳥獣族モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。
このカードを手札に加える。

《神鳥シムルグ》の上位種らしき「シムルグ」。名前の由来は《神鳥シムルグ》が収録されたストラクチャーデッキの名前からか。
アドバンス召喚した自身が相手の魔法・罠の対象にならない効果と、魔法・罠の発動時に自分の鳥獣族・風属性をリリースして相手のカード1枚をデッキバウンスする効果、自分の鳥獣族が戦闘破壊されたら自己サルベージする効果を持つ。

デッキバウンスは強力だが、トリガーとなった魔法・罠の効果は無効にしていないので相手の魔法・罠をトリガーにする際は注意が必要。
一方で自分の魔法・罠もトリガーになるので展開しながらバウンスが可能なため、どちらかと言えば攻めに向いた効果と言える。
リリースコストは自身も含まれるので、対象を取らない除去が飛んで来た時などにはサクリファイスエスケープも可能。


《ダークネス・シムルグ》

効果モンスター
星8/闇属性/鳥獣族/攻2900/守2000
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、
自分が闇属性または風属性のモンスターのアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「風」としても扱う。
(3):魔法・罠カードの効果が発動した時、
自分フィールドの鳥獣族・風属性モンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

《ダーク・シムルグ》の上位種らしき「シムルグ」。設定上は《烈風の覇者シムルグ》がかつて捨てた己の闇であり半身とも言える存在らしい。
《ダーク・シムルグ》と同じ自身を風属性としても扱う効果と、自分の闇属性or風属性モンスターのアドバンス召喚時に手札・墓地から自身を特殊召喚する効果と魔法・罠の発動時に自分の鳥獣族・風属性をリリースしてそれを無効にするカウンター効果を持つ。

アドバンス召喚が主体の【シムルグ】なら特殊召喚自体は容易。《招神鳥シムルグ》や《死神鳥シムルグ》、《絶神鳥シムルグ》ですばやく手札や墓地に用意したい。
《烈風の覇者シムルグ》と違い、トリガーとなった魔法・罠の発動を無効にするので相手の反撃を潰して攻めにも守りにも使える制圧モンスター。
属性追加効果でリリースコストに自身も使えるが、このカードは場に残してなんぼな面もあるので、効果無効でも飛んで来ない限りはサクリファイスエスケープは微妙な所。



リンクモンスター

【シムルグ】の主役その2。
ただし収録パックの関係上、鳥獣族全般もサポート出来る効果となっているので、カテゴリ外での活躍も可能。
と言うか大体は出張がメイン。


《王神鳥シムルグ》

リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク3/風属性/鳥獣族/攻2400
【リンクマーカー:左下/下/右下】
鳥獣族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードはリンク素材にできない。
(1):このカード及びこのカードのリンク先の鳥獣族モンスターは相手の効果の対象にならない。
(2):このカードが戦闘で破壊される場合、
代わりに自分フィールドの「シムルグ」カード1枚を破壊できる。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
使用していない自分・相手の魔法&罠ゾーンの数以下のレベルを持つ、
鳥獣族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。

LINK VRAINS PACK 3で登場したリンク「シムルグ」。
《烈風の覇者シムルグ》が己が半身の《ダークネス・シムルグ》を受け入れて一つとなった真の姿との事。攻撃力が下がっている点には触れるな

自身とリンク先の鳥獣族に効果対象耐性を与える効果と、自身が戦闘破壊される時に自分の「シムルグ」カードを身代わりに出来る効果、エンドフェイズに自分と相手の使用してない魔法・罠ゾーンの数以下のレベルを持つ鳥獣族モンスターを手札orデッキから特殊召喚する効果を持つ。

リンク3とカテゴリリンクにしてはやや重いが、並べやすい下級「シムルグ」を駆使したり、《水晶機巧-ハリファイバー》などの鳥獣族をリクルートするリンク2を使うなりすれば出しやすい。
特筆すべきは(3)の効果。相手の魔法・罠を減らしやすい【シムルグ】なら最上級「シムルグ」の降臨が狙いやすく、【シムルグ】以外でも先攻1ターン目なら最上級モンスターが呼びやすい。
発動するのが互いのエンドフェイズなので、上手く相手のターンを生き延びればアドバンテージを稼ぐ事が可能。

ただし、このカード自身の打点は低く、戦闘破壊の身代わりに出来るのが「シムルグ」カードのみであり、対象を取らない除去には無力なので過信は禁物。

最近では鉄獣戦線に出張し、展開の〆に《烈風の結界像》や《霧の谷の巨神鳥》を引っ張り出して相手をロックするという制圧に利用されている。
このコンボで猛威を振るった結果、海外では哀れ禁止カードになってしまった。


魔法カード

通常魔法には以下の共通効果がある。

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):(固有効果)
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札の鳥獣族モンスター1体を相手に見せる。
このターン、そのモンスター及び自分の手札の同名モンスターのレベルを1つ下げる。

この効果により、1枚で《神鳥シムルグ》と《ダーク・シムルグ》が、2枚で《始祖神鳥シムルグ》・《烈風の覇者シムルグ》・《ダークネス・シムルグ》がリリース1体で出せる様になり、「シムルグ」以外もレベル次第ではリリース軽減が可能なので混合構築でもアドバンス召喚の助けになる重要なカードとなる。
また、地味にこちらの墓地効果は「カードの発動」を介さない「効果の発動」なので「『このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。』と言う制約に引っ掛からない」と言う強みもある。
故に手札から発動した直後に除外して展開すると言う芸当が可能。


神鳥(シムルグ)の霊峰エルブルズ》

フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):フィールドの鳥獣族・風属性モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):手札のレベル5以上の鳥獣族・風属性モンスター1体を相手に見せて発動できる。
このターン、自分は鳥獣族モンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくできる。
(3):自分フィールドに鳥獣族・風属性モンスターが存在する場合に発動できる。
鳥獣族モンスター1体を召喚する。

「シムルグ」達の住処である山脈。《烈風の覇者シムルグ》が見回りをしている。

鳥獣族・風属性モンスターの強化とレベル5以上の鳥獣族・風属性を手札から公開して鳥獣族モンスターのアドバンス召喚のリリースコストを軽減する効果、自分の鳥獣族・風属性モンスターが居る時に鳥獣族モンスターを召喚する効果を持つフィールド魔法。そしてとあるカードの存在意義を奪った。


パンプアップは微弱ながらも最上級「シムルグ」達の打点が《青眼の白龍》と互角あるいはそれ以上となり、場に維持したい《王神鳥シムルグ》も2700と及第点レベルにはなるので地味に馬鹿に出来ない。
また、リリース軽減と追加召喚効果はどちらもアドバンス召喚を主軸とする【シムルグ】には欠かせない効果であり、
鳥獣族・風属性なら恩恵に預かれるので召喚効果による展開強化を目当てに【ハーピィ】や【ドラグニティ】などへの出張も視野に入る。
《招神鳥シムルグ》で真っ先に引きこみたいカードである。


神鳥(シムルグ)の来寇》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札から鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから「シムルグ」モンスター2体を手札に加える(同じ属性は1体まで)。
(2):(共通効果)

手札の鳥獣族をコストに属性の異なる「シムルグ」モンスターを2枚サーチする通常魔法。

属するモンスターの都合上、風属性と闇属性の「シムルグ」を1枚ずつサーチする事となるので、デッキ内の《絶神鳥シムルグ》と《ダーク・シムルグ》、《ダークネス・シムルグ》の残り枚数には気をつけたい。
コストには自己再生能力を持つ下級「シムルグ」や自己サルベージを持つ《烈風の覇者シムルグ》辺りを活用したい。
《神鳥シムルグ》か《ダーク・シムルグ》をサーチしたなら墓地効果でリリースなしで出せる様になるのも強み。

イラストは《雛神鳥シムルグ》が見上げる中、《ダークネス・シムルグ》が《死神鳥シムルグ》を引き連れて《神鳥の霊峰エルブルズ》に襲撃を仕掛けに来たシーンと思われる。


神鳥(シムルグ)の排撃》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札から鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。
相手の魔法罠ゾーンのカードを全て持ち主の手札に戻す。
(2):(共通効果)

鳥獣族をコストに相手のみ《ハリケーン》と言う豪快な通常魔法。
相手の妨害を防ぎつつ下級「シムルグ」の自己再生の条件を満たせるので大量展開から一気に勝負を決める事も可能。

イラストでは《神鳥の来寇》の続きか、《ダークネス・シムルグ》の攻撃から《雛神鳥シムルグ》と《招神鳥シムルグ》を《護神鳥シムルグ》がバリアで守っている様子。



罠カード

現状では永続罠1枚しかないが、鳥獣族全般のサポートも出来る重要なカードである。


神鳥(シムルグ)の烈戦》

永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの鳥獣族モンスターの内、
攻撃力が一番高い鳥獣族モンスター以外の鳥獣族モンスターは、
攻撃対象にならず、相手の効果の対象にもならない。
(2):自分フィールドの、元々のレベルが7以上で元々の属性が異なる
「シムルグ」モンスター2体とこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのカードを全て持ち主の手札に戻し、自分は手札に戻した数×500のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。

自分の攻撃力が1番高い鳥獣族以外の鳥獣族を攻撃対象から外しつつ対象耐性を与える効果と、属性の異なる最上級「シムルグ」と自身をコストに場のカードを全てをバウンスしつつその数×500のダメージをお互いに飛ばす永続罠。

《王神鳥シムルグ》の様に攻撃力は低いが場に残したい鳥獣族を守れ、
【シムルグ】以外でも《RR-アルティメット・ファルコン》の様な高打点かつ耐性持ちの大型鳥獣族を出しておけばそれ以外を守れる様になる便利なカード。
後半のバーンはコストが非常に重く、また自分が先にダメージを受けるので自分の方がライフポイントが少ない時に使うと自滅してしまい、かと言って自分が優勢の時に使うと場が空になってしまうので仕留め損なうと逆にピンチに陥ると言う、如何にも使い勝手に困る効果。
使うのであればこのバーンで確実に勝てる時に使いたい。

イラストでは荒れ狂う風の中、《烈風の覇者シムルグ》と《ダークネス・シムルグ》が対峙している。ここから《神鳥の烈戦》が始まると言う事か。



相性の良いカード

アドバンス召喚が主軸でEXデッキの枠をほとんど使わず、また鳥獣族全般をサポートする効果を持つので相性の良いカードと組み合わせた混合構築や出張がしやすい。
中でも風属性なら更にサポート対象が増え、闇属性なら《ダーク・シムルグ》のコストにも使える為、【シムルグ】を中心にするならこの2属性のカードに狙いを絞りたい所。


WW

風属性のシンクロカテゴリ。
モンスター3種でほぼ完結しているのでデッキスロットをあまり圧迫せず、耐性持ちの《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》で【シムルグ】の弱点である効果モンスター対策が可能。
EXをあまり使用しない【シムルグ】なら競合せず気軽にシンクロを採用可能なのも追い風。


霊魂

鳥獣族の儀式カテゴリ。
自己サルベージを持つ《烈風の覇者シムルグ》や自己再生を持つ《ダークネス・シムルグ》が共にレベル8なので「霊魂鳥神」のリリースに使いやすく、
「霊魂鳥神」の3枚バウンスで露払いをしつつ下級「シムルグ」の自己再生からの展開に繋げられる。
「霊魂鳥神」が手札に戻る時に残す鳥獣族・風属性トークンも《烈風の覇者シムルグ》や《ダークネス・シムルグ》のカウンター効果のコストに使いやすく、《神鳥の烈戦》でトークンを守りやすい。
また《神鳥の来寇》や《神鳥の排撃》のレベル変動効果で、自己再生を持つ《ダーク・シムルグ》を「霊魂鳥神」のリリースに使う事も可能。
儀式召喚用のギミックでデッキを圧迫しやすいのが玉に瑕。


鉄獣戦線

鳥獣族を含めた3種族混合カテゴリ。
「トライブリゲード」の共通効果で《王神鳥シムルグ》が出しやすくなり、《鉄獣戦線 ケラス》や《鉄獣戦線 フラクトール》で下級「シムルグ」を墓地に送って蘇生効果に繋げて並べたり、《鉄獣戦線 ナーベル》を《来寇》のコストにしてサーチを誘発したりと展開がしやすくなる。
また、《鉄獣の抗戦》で溜まった除外リソースを墓地リソースに変換出来る為、除外デメリットを持つ下級「シムルグ」の回収も可能。


ネフティス

魔法・罠破壊が得意な《ネフティスの鳳凰神》を擁する、鳥獣族カテゴリの先輩。
魔法・罠除去で下級「シムルグ」の自己再生のサポートをしつつ、
《守護神-ネフティス》でサーチした《烈風の覇者シムルグ》・《ダークネス・シムルグ》を《ネフティスの蒼凰神》のリリースに使用して墓地に送り、隙を見て回収or自己再生して場を繋ぐ。
サーチ効果を持つ《招神鳥シムルグ》が下級「ネフティス」と同じレベル2なのでランク2が採用しやすく、《ダイガスタ・フェニクス》で「シムルグ」の攻撃回数を増やす事が容易。


「ハーピィ」

魔法・罠の除去に長けた風属性・鳥獣族カテゴリ。
下級「シムルグ」の自己再生後でもリンク召喚可能なリンク2の《ハーピィ・コンダクター》を擁しており、
《神鳥の霊峰エルブルズ》で召喚権を増やしつつ展開して相手の魔法・罠を除去して下級「シムルグ」の自己再生や最上級「シムルグ」の降臨をサポートし、《ハーピィの羽吹雪》で【シムルグ】が苦手とするモンスター効果への対処が可能。
また、《ハーピィ・ダンサー》や《ハーピィ・ハーピスト》で下級「シムルグ」を回収して次のターンに再びその効果を利用すると言った使い回しも可能。
《護神鳥シムルグ》が《ハーピィ・ハーピスト》のサーチ対象になっているのも大きい。


BF

闇属性・鳥獣族のカテゴリ。
BF-精鋭のゼピュロス》を始めとした出しやすいモンスターが多く、《ダーク・シムルグ》の特殊召喚条件を満たしやすい。
EXの枠が空いているのでシンクロモンスターを採用して最上級「シムルグ」降臨の時間も稼ぎやすい。


ご存知アドバンス召喚の本家。
風属性・鳥獣族の《風帝ライザー》・《烈風帝ライザー》や闇属性の《邪帝ガイウス》辺りの使いやすい帝のアドバンス召喚に反応して《ダークネス・シムルグ》を呼び出せる。
【シムルグ】自体はEXデッキをほぼ使わない為に帝サポートも共有しやすく、《真帝王領域》の為にEXデッキを犠牲にしても【シムルグ】は戦える点も好相性。


LL

展開力の高い風属性・鳥獣族のカテゴリ。
「シムルグ」のアドバンス召喚やエクシーズ召喚・リンク召喚の素材、最上級「シムルグ」達の効果のコストを用意しやすく、攻撃力の低い「LL」モンスターを《神鳥の烈戦》で守ったりがしやすい。
《雛神鳥シムルグ》が《LL-コバルト・スパロー》と《LL-リサイト・スターリング》のサーチ対象になっており、《ワンチャン!?》などのレベル1サポートを共有出来るのも大きい。


霊使い

ご存知六属性にまたがる魔法使い族カテゴリ。
《死神鳥シムルグ》が風属性かつ攻撃力1500・守備力200なので、《大霊術-「一輪」》で風属性を見せた時のサーチ対象と《ランリュウ》の蘇生対象になっているのが特徴。
手札から風属性モンスターを捨てて守備力1500以下の風属性をサーチ出来る《風霊媒師ウィン》で《雛神鳥シムルグ》以外の下級「シムルグ」をサーチしつつ「シムルグ」を墓地に送って展開の準備を整えたりも出来る。
ただし、「シムルグ」には鳥獣族しか居ないため、採用するなら同じ風属性かつ魔法使い族カテゴリである「WW」や「マジェスペクター」辺りと組み合わせたい所。


A・ジェネクス・バードマン

ご存知トリッピー。
下級「シムルグ」を回収して召喚時効果の再利用が可能。
並べてシンクロやエクシーズにも。


EM五虹の魔術師

セットカードが1枚もなければモンスターの攻撃と効果を使用不可能にするP効果を持つレベル1モンスター。
相手の魔法・罠を空にしてから《ダーク・シムルグ》で蓋をすれば【シムルグ】が苦手とする相手モンスターの効果への対策が可能。このカードを狙う除去魔法は《ダークネス・シムルグ》で守れる。
ただし、種族・属性が合わない上に、【シムルグ】では基本的にP召喚を使わない為、一度EXデッキへ行ったら回収手段がない事には注意したい。
どちらかと言えば《魔封じの芳香》と組み合わせた【アロマダムルグ】向け。


《九蛇孔雀》

場からリリースされたら同名以外の下級風属性をサーチorサルベージ出来る下級風属性・鳥獣族モンスター。
アドバンス召喚主体かつ《烈風の覇者シムルグ》《ダークネス・シムルグ》の発動コストに風属性・鳥獣族のリリースを要する【シムルグ】では発動しやすい。
下級「シムルグ」全てにアクセス可能であり、鳥獣族以外もサーチ可能なので混合構築でも役に立つ。


《こけコッコ》

特殊召喚しやすい風属性・鳥獣族チューナー。
特筆すべきはこのモンスターの元々のレベルは5、つまり《神鳥の霊峰エルブルズ》のリリース軽減効果を起動出来るモンスターである点であり、このカードの特殊召喚からすぐに最上級「シムルグ」のアドバンス召喚に繋げられる。
レベル変動効果も、下級「シムルグ」とのシンクロやエクシーズに利用しやすい。


D.D.クロウ

汎用性の高い手札誘発の闇属性・鳥獣族モンスター。
相手の墓地リソースを奪いつつ《ダーク・シムルグ》のコストになれる。
ただし、後述するように【シムルグ】の天敵でもあるので不採用にしろ念頭には入れておきたい。


《魅幽鳥》

モンスターゾーンの位置によって効果が変わる闇属性・鳥獣族モンスター。
特筆すべきなのはEXモンスターゾーンの前のモンスターゾーンにいる時に適用される「同じ縦列にいるモンスターの効果の発動を封じる」効果。
これにより相手のリンクモンスターを使った展開に制限をかけられる。
ただしステータスが貧弱で倒されやすい点と、自分でもう片方のEXモンスターゾーンを埋めておかないとそちらを使われてしまう点、永続効果は止められない点には要注意。


霞の谷の巨神鳥

自身を含む「ミスト・バレー」を戻してカウンター効果が使える最上級鳥獣族モンスター。
《神鳥の霊峰エルブルズ》や《神鳥の来寇》《神鳥の排撃》のリリース軽減を利用しやすく、《王神鳥シムルグ》でのリクルートにも対応している。
コストに最適な《霞の谷の雷鳥》を《神鳥の烈戦》で守りやすいので何度でもカウンターが狙いやすいのもポイント。
【シムルグ】の弱点であるモンスター効果対策に。


《烈風の結界像》

風属性以外の特殊召喚を封じる「結界像」シリーズの1体。
レベル4・鳥獣族と《王神鳥シムルグ》でリクルートしやすく、【シムルグ】ではアドバンス召喚主軸であり、リリース元になる下級「シムルグ」は風属性なので制約をすり抜けて特殊召喚可能な為被害が少ない。
その圧倒的な制圧能力から《王神鳥シムルグ》と共に【鉄獣戦線】や【LL】と言った鳥獣族デッキへ出張する事もしばしば。
ただし、【シムルグ】でも《ダーク・シムルグ》と《ダークネス・シムルグ》はモンスターゾーン以外では闇属性なのでこの制約に引っ掛かり、出張先でも他の属性のモンスターを採用している場合は展開が阻害されてしまうので、出すなら展開しきってからにしたい所。


《異次元からの埋葬》

デメリットで除外されてしまった下級「シムルグ」や《ダーク・シムルグ》のコストで除外されたモンスターの回収に。
下級「シムルグ」なら自己再生ですぐ場に戻せるのが強み。


簡易融合

風属性・鳥獣族の《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》なら下級「シムルグ」のデメリット下でも呼び出せ、アドバンス召喚やカウンター効果のリリース、エクシーズやリンクの素材に出来る。


《スワローズ・ネスト》

ご存知鳥獣族の入れ替えカード。
速攻魔法なので最上級「シムルグ」を入れ替えての追撃やサクリファイスエスケープ、《烈風の覇者シムルグ》のトリガーにするなどと言った使い方が可能。
闇属性「シムルグ」達は自己再生もしやすいのでコストに使いやすい。
《星向鳥》を使えば最上級「シムルグ」を呼ぶ事も可能。


《ゴッドバードアタック》

ご存知鳥獣族の汎用除去カード。
自己再生のしやすい下級「シムルグ」や闇属性「シムルグ」達をコストに使えば損失を抑えつつ相手のカードを破壊出来る。


エクシーズモンスター

下級「シムルグ」達は自己再生後に場を離れたら除外されるデメリットがあるが、エクシーズ素材にする事でそれを回避可能。
ただし、その場合は同時に鳥獣族モンスターしか特殊召喚出来なくなるので、鳥獣族エクシーズが主体となる。

ランク1なら「LL」のエクシーズの他、カード効果を受けない上に一度だけ戦闘破壊とダメージを防ぐ《キキナガシ風鳥》
ランク3なら魔法・罠へカウンター出来る《トーテムバード》、対象耐性を持ち破壊される代わりにX素材を1個消費する上に使い回しも可能な《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》
ランク4ならデッキバウンスの《鳥銃士カステル》、相手の表側カードの効果を無効化する《零鳥獣シルフィーネ
辺りか。

また、最上級「シムルグ」を並べやすいのもあってランク7・8も充分に採用圏内。ただしランク7・8の鳥獣族は「RR」モンスターの2体しかおらず、【シムルグ】でまともに扱えるのはレベル4鳥獣族をリクルートするランク7の《RR-アーセナル・ファルコン》しかいない。
後述する様な汎用エクシーズを出す際には下級「シムルグ」の自己再生を使わない様に注意したい。

鳥獣族以外では、強力なモンスター対策としてコントロール奪取の《No.11 ビッグ・アイ》やアドバンス召喚用のトークン生成と除去の《幻獣機ドラゴサック》、墓地送りの《宵星の機神ディンギルス》、打点要員やコントロール奪取に効果無効を擁する「ギャラクシーアイズ」エクシーズ達が候補に挙がるか。


グレートフライ》・《小法師ヒダルマー》・《HSR-GOMガン

下級「シムルグ」2体で出せるリンク2達。
ただし、彼らは鳥獣族モンスターではないので先に下級「シムルグ」の自己再生を使った場合は出せないので要注意。

《グレートフライ》は風属性の全体強化&地属性の全体弱体化と被破壊時に風属性サルベージ効果を持つ。
数値自体はそれ程大きくないが《神鳥の霊峰エルブルズ》の強化と合わせれば最上級「シムルグ」と《王神鳥シムルグ》の打点が青眼ラインを越えるので安定して戦える様になる。

《小法師ヒダルマー》は魔法・罠破壊に加えて獣・獣戦士・鳥獣族の数だけ自己強化&戦闘勝利時に墓地or除外ゾーンの獣・獣戦士・鳥獣族を回収効果を持つ。
下級「シムルグ」の自己再生のサポートと除外された下級「シムルグ」の回収を行える。

《HSR-GOMガン》はEXからはシンクロモンスターしか出せなくなる代わりに風属性モンスターを召喚する効果を持つ。
《雛神鳥シムルグ》の通常召喚から下級「シムルグ」を2体並べてリンク召喚し、2体とも自己再生させられれば効果のリリースコストを残しながら最上級「シムルグ」へと繋げられる。
制約もEXをあまり使わない【シムルグ】なら被害は少ない。


+ 悲しい余談
ウィンドフレーム
皆さんご存知悲劇のカードにして「シムルグ」のカテゴリ化で存在意義を奪われてしまったカード。
詳細は彼の項目を参照して頂きたいが、彼を救う為だけに《始祖神鳥シムルグ》が「手札にいる間は通常モンスターになる」効果を提げて来たのだが、「シムルグ」のカテゴリ化により彼を使わずとも、カテゴリ内のカードだけで、リリース1体でアドバンス召喚可能になった為、彼だけが唯一のサポート先から見放される結果となってしまったのである。
一体彼が何をしたと言うのだろうか…



弱点

墓地からの自己再生を中心にしている為、《D.D.クロウ》や《墓穴の指名者》の様な墓地のカードを的確に除外してくるカードや《マクロコスモス》の様な無差別除外に非常に弱い。
また、カテゴリ内でモンスターの除去やモンスター効果を止める手段が存在しない為、耐性持ちの大型モンスターなどへの対応も苦手。
更にフィールドの魔法・罠には滅法強いが、手札から発動可能な罠カード、特に《無限泡影》や《拮抗勝負》の様な汎用性の高いカードを止める手段がないのも痛い。

アドバンス召喚主軸であるデッキの宿命として手札事故の危険性も高く、1枚で劣勢を切り返したり大量展開の起点となる様なカードもない為、ペースを奪われたらそのまま敗北一直線になりやすい。



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最終更新:2023年12月03日 13:54

*1 レベル5で攻撃力1200、守備力2000の通常モンスター

*2 当時は《高等儀式術》が儀式召喚の手段として人気であり、特にレベル8のモンスターを指定して通常モンスターを墓地に送るという手法が非常に好まれていた。レベル8の風属性モンスターはそれだけでニッチな需要を占められたはずなのである。