成島光我(ケンガンオメガ)

登録日:2021/02/05 (金曜日) 1:11:00
更新日:2023/10/04 Wed 05:22:07
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けどよ………俺は、許せねぇんだ。


この世に、俺より強え奴がいるなんてなッ。



成島(なるしま)光我(こうが)とは『ケンガンオメガ』の主人公。

●目次

【プロフィール】

異名:拳眼(けんがん)
身長:181センチメートル
体重:80キログラム
拳願仕合戦績:3勝0敗
煉獄C級戦績:3勝0敗
煉獄B級戦績:1勝1敗
年齢:20歳
誕生日:9月18日
趣味:ヴィンテージ古着集め
特技:道場破り


【概要】

物心ついた頃からグレており、様々な格闘技道場に入門するも直ぐに問題を起こして破門されている問題児。
物語開始の3年前(『ケンガンアシュラ』の開始1年前)に十鬼蛇王馬に惨敗しており、恨みを持っている。
王馬の足跡を辿り裏格闘技界の情報を集めていたところ、ダークウェブにて拳願絶命トーナメントで彼が戦っている静止画を発見したことで、彼が拳願仕合に参戦していたことを知る。
友人に頼んで拳願仕合について調べてもらい、山下商事に接触する。
そして一夫に連れられて見学した拳願仕合でレベルの差を痛感するも、誰より強くなるという野心を捨てられなかったため、見習い闘技者として山下家に居候しながら山下商事で働くことになる。

因みに原作のヤバ子氏がWEB連載していた「求道の拳」の登場人物である成島丈二は父親のはとこにあたる。
彼の紹介でフルコンタクト空手団体「六真会館」の地方支部に入門するも支部長や兄弟子を半殺しにしたため破門されており、丈二の顔に泥を塗る形になったため、彼には頭が上がらない*1


【人物像】

良くも悪くも田舎のヤンキー気質な性格。
身内には優しい反面敵と認識した相手には敵意を剥き出しにするが、一夫達との出会いで性質が少しずつ変化している。
反骨心が強く軟派で喧嘩っ早いが、意外に義理堅いところもある。

また殺人や危険行為を忌避するなど、際物揃いの闘技者たちや特殊な環境に慣れたメインメンバーと比べると思いのほか一般的なモラルや常識はある方で、倫理面だと特に一般人視点でのツッコミやブレーキ役としての側面も併せ持つ。

未熟故に闘技者としての実力はいまいちだが、強くなる事への情念が非常に強く、強くなるためならば誰かれ構わず教えを請うことができる貪欲かつ真面目肌な人間であり、多くの人間からその成長性を評価されている。しかし、その情念が強すぎて防具を着た関林ジュン(最強キャラ)とスパーリングをするといった、「正気かオメェ!?」って言いたくなるような無茶な修行もした事がある。マゾだな。あいつ


【戦闘スタイル】

独自の長所として、山下一夫と同じ超人的な動体視力を備えた眼拳眼(けんがん)の持ち主。
身体能力のポテンシャルや基礎は高く、超日本プロレスの地獄の基礎トレーニングに只管食らい付き、わずか2週間のトレーニングで元々持っていた身体能力の使い方をマスターする環境適応力の高さも特徴的。

流儀は空手をベースに過去に学んだキックボクシングと総合格闘技を独自に組み合わせて打撃主体で立ち回る「我流」
未熟故の発展途上の真っ只中で、現状実力は拳願仕合闘技者の最下層レベルに過ぎない。
だが格闘家としての資質や才能は本物であり、持前の反骨心からくる根性をバネに数多くの一流闘技者達に師事することで積極的に力を磨いており、対抗戦が終わって2年後では遂に才能が開花。
鍛錬が身を結び急激な成長を成し遂げた末に「徒手格闘の天才」と断言されるほどの実力を得た。

戦鬼杯の段階では、概ね空手をベースに王馬から学んだ「二虎流」を組み合わせたスタイルへと昇華。
拳眼で相手の攻防を見切って的確に攻撃の猛ラッシュを放ち、畳み込むように圧倒する戦闘スタイルを取っておりどちらかと言えば立ち技・打撃技が本領だが、基本的には何でも高いレベルでこなせる。
プロレスラーの関林・ホセ、グラップラーの暮石にも師事しているだけはあり、黒狼を完封し本職のレスラーにも対抗できる程にグラウンドにも長けるオールラウンダーに成長を遂げている。

発想力も高く、教わった技を独自に使いこなすほか、融合させて発動するなど柔軟さもある。


拳眼(けんがん)

拳願会で古くから伝わる「あらゆる攻撃を見切り、全てを見通す至高の眼」
厳密に言えば山下一夫と同じ超人的な動体視力を備えた眼。
遥か格上に君臨する超一流闘技者達同士の戦いの様子を目で追う事が出来、豊富な格闘技の知識と合わさって強力な強みへと昇華されている。

とはいえ連載初期の時点では目では追えても身体の方が付いてきてない状態であるため、致命的な一撃をギリギリ回避することが関の山、またそれがどういう攻撃であるかの術理を理解できるかどうかは別問題であり、
加納アギト呂天の無形同士の戦いは、余りにハイレベルかつ異様な戦い過ぎて内容の理解までは不可能だった。
戦鬼杯の段階ではこの超人系動体視力を十全に扱えるレベルまで技術と身体能力が成長。
相手の攻撃を見切って難なく回避できるだけでなく、ガードを見切ることで『相手のガードをすり抜けてダメージを与える打撃』を実現できるまでになっている。

後に煉獄の闘士として参加した暗殺者のが拳眼よりも更に精度が高い『帝王眼』を使用しているが、あまりの情報量に常日頃からマスクなどで視界を制限しておかないとわずか60分で脳がパンクしてしまうくらい視えすぎるという致命的な欠点を抱えている。

しかし拳眼にはそういったリスクが発生していない。
つまり拳眼とは『必要な時だけ視えるうえに体調に悪影響が出ないように』昇華されたものであり、メリットとデメリットの落とし所を上手く擦り合わせた稀有な才能とも言えるのだが、連続使用すれば体力と集中力がガタ落ちするという欠点は存在するため使い所を見極める必要がある。*2


  • 三日月蹴り
親戚のおじさんである六真会館三強の1人・成島丈二から『必殺技を作れ』という指導を受け、そして煉獄のA級闘士弓ヶ浜ヒカルとの遭遇を経て見出した必殺技その1。
回し蹴りと前蹴りの中間ぐらいの軌道で肝臓を狙う空手の蹴り技。
命中すれば激痛により自分以上の巨漢相手でも動きを鈍らせダメージを刻み込める。
続けて喰らえば確実に戦闘に影響が出るため、相手は否応でもそちらに意識を割かざるを得ない。
戦鬼杯の段階ではしっかり決め技として成立している。

  • ブラジリアンキック
別名「縦蹴り」。
成島丈二から『必殺技を作れ』という指導を受けて編み出した必殺技その2。
相手のガードの上をくぐり抜けて頭にヒットさせる回し蹴り。
三日月蹴りとは異なり未だ必殺技としては候補止まりで威力も精度も今のところは未熟であったが、
戦鬼杯の段階では完成度を高めた決め技の1つとして成立している

  • 操流ノ型「柳」
王馬から教わった二虎流の3つの技の内の1つ。
相手の力を見極めてタイミングを見計らって僅か数mgだけその力に加重することで力の流れを乱し、相手の攻撃を逸らし体勢を崩させる柔術。
拳眼の恩恵もあって割と早く習得しており、王馬も高評価を与えていた。

  • 金剛ノ型「鉄砕」
王馬から教わった二虎流の3つの技の内の1つ。拳の筋肉を固めて拳を硬化させた上で攻撃する打撃技。
ただし練度は低く、攻撃面では問題ないものの、長時間使い過ぎた結果自身の手に逆にダメージを負っている。
また「硬化させた握り拳をすぐに元の状態に戻せない」という欠点も抱えているが、拳を硬化させた際の強烈な圧を応用し、「掴んだ相手の腕を強烈に握り潰して相手の腕の骨にヒビを入れる」という対極め技用の派生攻撃に転換させていた。*3

  • 火天ノ型「烈火」
王馬から教わった二虎流の3つの技の内の1つ。高速の歩法で一気に間合いを詰める。
劇中ではタックルに用いているほか、上記の鉄砕と連携して発動した。

  • 金剛ノ型「不壊」
王馬から教わった二虎流の技の内の1つ。全身の筋肉や関節を締めて硬化させる。
練度は低いものの実用段階には達しており、龍鬼の羅刹掌の回転エネルギーを防ぐことに成功している。
なおこの技を体得したのは戦鬼杯の1回戦と2回戦の間のインターバル中であり、王馬に急遽習ったものである。
オメーは格闘技史上最高の大天才か?

  • 金剛・火天ノ型「瞬鉄(しゅんてつ)・砕」
火天ノ型「烈火」のスピードを乗せた踏み込みで急接近し、「鉄砕」で固めた拳のストレートを撃つ複合技。
王馬からこの技はまだ教わっておらず、龍鬼との死闘の中で自力で編み出して実戦投入したシロモノ。
師の王馬すら驚愕した偉業に近いミラクルだが、光我の場合鉄砕の練度不足+龍鬼の方が不壊の練度が高かったせいで2度打っただけで光我の拳の指の骨が軒並み複雑骨折&指から大量出血する致命的なデメリットを背負っている。

  • 臥王流「地伏龍(チフクリュウ)
土下座のような低い姿勢から相手を腹目掛けてボディーブローで突き上げる臥王流の技。
龍鬼を憧れのライバルとして長年見続けてきたが故に会得することに成功した。


【人間関係】

友人兼ライバル。
当初は自分を差し置いて闘技者になった事への対抗心と怒りに満ちていたが山下家での共同生活の中で打ち解け、切磋琢磨し合う友人関係になった。
とはいえ龍鬼の極端な倫理観を垣間見た後は、その気質を糾弾する姿も見せた。

  • 山下一夫
『山下商事』社長で、光我と龍鬼の事実上の上司兼保護者。
当初は光我が闘技者になることには否定的だったが、王馬を彷彿とさせる闘志を垣間見たことから評価を一転。
様々なパイプを駆使して光我の修行先を見繕った。

前作主人公にして光我因縁の相手。
当初は復讐を考えていたが、後に邂逅した際自身のことを憶えていたことから評価を反転。
敵ではなく明確に超えるべき高き壁と見据えるようになった。
また王馬も、盟友である山下社長を命懸けで救った光我に感謝を述べている。
対抗戦が終わった2年後の段階では非常に良好な関係を築いており、
王馬も光我を高く評価し二虎流の技を伝授するなど事実上の師弟関係にある。


『獄天使』の異名を持つトップクラスの強豪闘技者。師匠その1。
当初は光我自身プロレスを「八百長ショー」と揶揄し甘く見ていたが、超日本プロレス伝統の地獄のトレーニングを受け評価を変え真摯にトレーニングに励んでいた。
下手な入門者以上の根性とスタミナ、身体能力から関林自身の心象も良く、内心プロレスラーへの転向を期待されている。
考案中のリングネームは「ドリクル光我Jr.」。一度明確に却下されたが諦めきれないでいる。
スパルタを嫌う彼だが、光我に頼まれた際には全身に防具を装備したアーマード関林(仮)と化し、
躊躇いながらも光我とスパーリングを行い彼に厳しい修行を施した。

  • ホセ神崎
『エル・ニンジャ』のリングネームで活動する超日本プロレスのレスラー。
煉獄のA級闘士でもあり、『四次元ラティーノ』の異名を持つ。
超日での修行を拒否していた光我に関林が提案した、修行を免除するための試験相手として対戦。
3分間、光我の一方的な攻撃を余裕で受けきり、圧倒的な力量の差を示して光我を愕然とさせた。
光我の素質や性格を気に入り、煉獄へとスカウトする。
煉獄での対戦でホセが弓ヶ浜ヒカルに負けて入院していた際は、トレーニングの合間を縫って何度かお見舞いに行っていた様子。
上述のアーマード関林とのスパーリングでは「光我が死ぬぞ!」と必死の形相で止め、その後もやりすぎないように様子を見守っているなど、光我を気にかけている。

絞殺王(キング・オブ・ストラングラー)』の異名を持つ闘技者で、自身と同年代でありながら遥か格上の実力を見せつけられた相手ではあるが、友人としては気が合うのか暮石への弟子入りの際にはあっさり打ち解けている。
ダイジェストではあるが組み技を教えているシーンがあるので、彼も師匠役として光我の修行に参加していると思われる。

  • アダム・ダッドリー
『皇帝』の異名を持つ闘技者で、異常に優れた体幹と筋力を持った元アイスホッケー選手のハードパンチャー。
オメガでは暮石の道場に弟子入りしており、光我を道場に招く前のデモンストレーションとして無駄な力みを逃がす基本を実感させるべくアイススケートによる修行を強行させたものの、自身の予想よりも早くコツを掴んでみせた光我の才能を評価している。

  • 暮石光世
『怪人』の異名を持つ武術家。師匠その2。
クレイシ道場を御茶ノ水に開いており、光我の欠点だった「身体の無駄な力み」を解消させるために門下生のアダム・ダットリーを遣わせた張本人。
以後も真摯に光我を門下生として扱い指導に励んでいる。
癖の強い師匠達の中では関林と並びかなり常識人な部類に入る。オメガ初登場シーンがイナバウアーだったことは内緒だ。
光我のことを可愛がっており、彼が蟲に痛めつけられた時は内心かなり怒っていたようで、
成島と共に蟲の幹部である夏忌をお返しとばかりに散々に痛めつけた。私怨よりも嗜虐趣味の方が色濃いような気はするが。

  • 成島丈二
光我の親戚でフルコンタクト空手団体「六真会館」の師範。師匠その3。
身体の無駄な力みが解消された光我の新たな修行先として道場に呼び込み、
空手技術の向上のため道場の人間とのハードなトレーニングを課した。
必殺技の習得を勧めたのも彼の仕業。
丈二本人はだんだん考えるのに飽きて最後には噛み付きを必殺技に推奨していたが流石に困りながら拒否された。
また、一時期光我は六真会館の地方支部に丈二の紹介で入門したものの(非はどちらかと言えばあちらにあるとは言え)その支部の支部長や兄弟子を半殺しにして破門された経緯がある為、
修行先として六真会館へ向かった際は「殺されちまう」と本気で怯えていた
光我が蟲に重傷を負わされた際はかなり怒っていたようで、
暮石と共に首謀者であった夏忌を徹底的にボコボコにした。

  • 打吹黒狼
『ウルフソルジャー』の異名を持つ闘技者。事実上の師匠その4。
ニュージェネレーションズの中では最高峰の実力を持つ強豪。
当初光我が闘技者の資格を奪うため闇討ちしボロ負けした因縁の相手だったが、闇討ちこそすれど卑劣な凶器攻撃などには手を染めなかったことから割と心象は良かった模様。
後に速水正樹に敗北したことで代表戦選考から外れ、修行中の光我に組み手を持ちかけたことから、トレーニング仲間として互いに鍛え合う仲になった。
2年後での仕合では光我に絞め落とされ完敗を喫し、「どれだけ強くなってるんだ」と独白するが、
特に遺恨も無いどころか、その後も光我のセコンドを甲斐甲斐しく務めるほど仲が良い。

  • 船山義樹
『次世代ハイブリッドレスラー』の異名を持つ。
『実戦プロレス』を掲げる団体に所属する煉獄の闘士。
怪我に泣かされ昇級はできなかったが、実力はC級最上位(B級中堅)の実力者。
自身の所属団体が総合格闘技にとって変われないことを痛いほど理解しつつも、
零細である団体の運営を軌道に乗せるために裏格闘技で食い扶持を稼ぐ苦労人。
レスラーだが打撃にも長じ、王馬にも「強いな?」と言われる確かな力量を持つ。

団体のために必要な賞金5000万を目当てに戦鬼杯に参戦、
超新星と持て囃される光我を討ち取って名と査定を上げることを目論むが、
打撃に長けグラウンド対策も十二分な光我に完敗を喫してしまう。
しかしその後は光我と親交を深め、「お前がビッグになればなるほどリベンジの価値が高まる」と言いつつも黒狼と共に彼のセコンドを務める。


  • レオナルド・シウバ
『サンパウロの奇跡』と謳われるグラップリングの達人。
光我と共に超新星と呼ばれる新世代のファイター。
ほとんど打撃を使わない生粋のグラップラーである。

戦鬼杯の本戦第一回戦において光我と激突する。
予選で負った怪我、鉄砕の打撃力に苦しめられながらも、
黒狼を絞め落としレスラーの船山を凌いだ光我のグラウンド技術をものともせずチョークを極めて勝利を確信する。
…が、その直後に鉄砕の握力で腕を握り壊されて技を解いてしまい、その動揺を突かれてラッシュを受けて敗北。
光我に差をつけられたことを痛感しながらも、リベンジを誓って退場した。

なお飄々とした性格で、光我を年下扱いしておちょくったりもするが、
普段は光我を含めた超新星のメンバーとは仲が良い模様。

  • 村雨秀哉(むらさめ しゅうや)
『鬼鯱』の異名を持つ、光我の闘技者採用試験の相手。
2mを超える大男でそのガタイを活かしたパワーファイトが主体の闘技者で、発勁のような原理で打ち出される右手のフィニッシュブロー『鉄槌』の一撃は、真正面からまともに喰らえばガードも破壊されてしまう。
激戦の末に光我は村雨を討ち取り、見事に闘技者としての資格をもぎ取った。

………が、彼の拳願試合の戦績は1勝3敗という惨憺たるものであり、その1勝も試合後に即引退した相手から得たもので
先述の『鉄槌』も実は発勁と呼ぶのも烏滸がましい稚拙なレベルなうえに右手でしか放てないなど、ぶっちゃけ体格に物を言わせただけの雑なファイターであり、雑魚キャラ扱いされている弓ヶ浜よりも弱い(作者いわく「天地ほどの実力差がある」)*4
つまり闘技者としては最底辺クラスと評しても過言ではなく、苦戦して倒した村雨の戦績を聞いた光我は自分の実力が未だ「ドンケツ」であることを強く実感するのだった。
作者によれば中小裏格闘技団体であれば目立った活躍ができるであろうポテンシャルを持つが、裏格闘技のメジャーリーグでもある拳願仕合や煉獄に参戦している猛者達の中での実力は最下層とのこと。

なお彼は試合前に弟子の門出を見届けに来た暮石や丈二にケンカを売るような言動をしていたが、危うく酷い死に方をする所だった。よし、殴ろう。

師匠(?)枠その5と6。
対抗戦後の2年間の間にコネクションを構築できたのか、煉獄と拳願仕合の雄とも言える2人のキングと組み手や指導をしてもらえるようになっていた。

師匠枠その7。
減量の調整ミスでうっかりB級に落ちた際に光我と手合わせしており、その後速攻で教えを請いに来た関係から指導を快諾していた。
良い意味でプライドのない素直な性格や「強くなれるのは貪欲な奴だけだ」というメデルの信条もあってか気に入られており、光我も「メデルのとっつぁん」と呼ぶくらいには友好的。

師匠枠(?)その8。
年齢も近く意気投合したのか煉獄に出向している間に仲良くなったらしい。
「寝技を掛けられ慣れている」という理由から寝技の対策には割と詳しく、光我に対処法を伝授していた。*5


  • 夏忌(シァ・ジー)
蟲の極東本部長として暗躍し、自分と山下一夫を暗殺しようとした宿敵。
当時は相対しただけで圧倒的な実力差を感じ取ってしまい、不意打ちをかまして逃げることしか出来ないどころか、彼の弟子にすら殺されそうになるほどの力量差があったが
1年間、超一流の達人とひたすら修行を積み重ねてきた光我と、努力を放棄して楽な方にばかり流れる夏忌の実力差はあっさり逆転し、彼らの間にはもはや超えられないほどの壁が出来てしまい、真っ向勝負においても敗北を喫する。
その際のあまりに身勝手かつ無様な命乞いには、勝負後の生殺与奪など微塵も考えていなかった光我でさえも思わず殺しにかかろうとするほどみっともないものであった。
「お前と戦っても何も得るものがない」「せいぜい怯えて生きていけ」と、覚えておく価値すらないくらいどうでも良い存在と成り下がった。


【劇中での活躍】

初登場では総合空手の大会で大暴れし反則を駆使して勝利。そのことを咎められると「控えめに言って……アンタの空手はクソであります」と侮蔑しきった表情で虚仮にし乱闘騒ぎを起こすなどインパクトあるデビューを果たす。
大会後、当然ながら道場から破門され、地元に居られなくなった事で、スポーツではないルール無用の本物の闘いを求めて裏格闘技の世界に足を踏み入れる。
山下商事に入社した後は闘技者になるための修行として
  • 関林ジュン率いる「超日本プロレス」
  • 暮石光世が開き、アダムやコスモが所属する「クレイシ道場」
  • 自身の叔父である成島丈二が所属する「六真会館」
を毎日行き来しつつ、更に今作の有力闘技者『ウルフソルジャー』打吹黒狼との個人訓練に明け暮れ順調に肉体を鍛錬。
遂には拳願会闘技者として入門を果たす。

拳願会vs煉獄の対抗戦参加を目標に順調に修行とトレーニングを積んで実力を高めていたが、対抗戦が間近に迫った11月30日の夜。
王馬に関する情報を探ろうとした山下一夫の暗殺の為に襲撃した夏忌その一派から一夫を逃すため、単身で夏の弟子達を相手に奮戦。
全身を凶器でめった刺しにされ瀕死の重傷を負うが、駆けつけた護衛者の一団によって救出され緊急手術の末に一命を取り止めた。
しかし1ヶ月後の対抗戦出場は事実上不可能となり、当初ライバル視していた王馬からも諭されて涙ながらに出場辞退を表明した。*6


……ありがとよ 「ダチ」を助けてくれて。

――強くなったな


(……覚えていたのか……俺のことを……)

(………終われねえッ。終わってたまるかッッ…!!!!)


しかし自身の事を憶えていた王馬に強くなったことを認められ、彼からの感謝の言葉を受けたことで感涙。
その後はもっと強くなることを誓い、対抗戦でも拳願会側の観客として仕合を見て多くを学んでいる。

対抗戦後は闘技者デビューし、そこから2年の間で煉獄へのレンタル移籍等を経て着実に実力を身に着け、両団体の若手トップ集団『超新星(スーパーノヴァ)』の一人として数えられるようになる。
リスペクトすべき相手には頭を下げる素直な姿勢もさることながら、打てば打つだけ響く才能の原石が強者達の育成心を唆らせるのか、超一流闘技者達が自分から積極的に教えに来るという夢のような環境を手に入れているおかげで実力は僅か1年の間に急成長している。*7

戦鬼杯にもエントリーし多少苦戦することはあったものの順調に勝利を重ね本戦進出を決める。


【余談】

作者によれば王馬と違って発展途上タイプの主人公として設定したとのこと。
本編が異次元の領域でハイレベルな戦いを繰り広げてしまったせいで、
光我が今後インフレした強者達に挑めるのか若干不安視する声があったが、
2年後には経験不足ながらも上位に食らいつくほどの地力を身につけるに至り、
主人公としてようやく本格始動した感がある。今後の成長に期待である。


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最終更新:2023年10月04日 05:22

*1 ただしこの件は支部長や兄弟子達が生意気な弟弟子をシメようと先に仕掛けてきたらしく、事件後に関係者は全員館長の青賢二によって破門されている。

*2 山下一夫の先祖である山下一之進が拳願試合決勝前に命を落としたのも、相手から受けたダメージと同時に拳眼の過度な使用による負荷が原因と思われる。

*3 ただし効率だけを考えるなら「鉄指」を利用するのが正解。光我が鉄指を習得してないが故の苦肉の策である。

*4 作中での評価は散々だが弓ヶ浜は一応『滅堂の牙』を戴いた実績があるのでさもありなんといったところ

*5 尤もそのアドバイスは「絞め技は完璧に受けた時点で負けだからなんとかして防げ(意訳)」という身も蓋もないものだったのだが。

*6 この段階ではどう甘く見繕っても対抗戦出場レベルには達していないので、仮に体調が万全だったとしても参加不可能だったのは間違いない。

*7 護衛者である二階堂にも『徒手格闘の天才』と断言されている。