イブシマキヒコ/ナルハタタヒメ

登録日:2021/06/08 Tue 22:31:34
更新日:2024/04/22 Mon 00:06:06
所要時間:約 21 分で読めます










WARNING!!

この項目にはモンスターハンターライズの重大なネタバレが含まれています!











イブシマキヒコ及びナルハタタヒメは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスター。
どちらも初登場は『モンスターハンターライズ』(MHRise)。
MHRiseで登場した新要素「百竜夜行」、延いてはMHRiseのストーリー全体に密接に関わる存在である。


イブシマキヒコ





対は何処 対は何処


我は狂飆 並べて薙ぎ


楽土が辻の淵と成らん



___________
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   禍群の息吹   
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種族:古龍種
別名:風神龍(ふうじんりゅう)
危険度:★9


◆概要

風や竜巻を操る力を持つ、古龍種の超大型モンスター。
東洋の龍のような姿だが、左右に大きく開く下顎や口内に存在するもう一つの顎、何より常に上下逆さまの姿勢で浮遊する習性が特徴的な異色の古龍である。
身体の各部位に存在する風袋に特殊なガスを溜めることで自在な体勢で浮遊し、腕と尻尾にあるエラから生み出す逆巻く風に乗って天高く舞い上がる姿から「風神龍」と呼ばれている。
尚、古龍種では珍しく性別がであることが明言されている。

ストーリー上では、ちょうど上位クエストに差し掛かるあたりで発生するヌシ・アオアシラ撃退の緊急クエスト「青いヌシ」クリア後のムービーで登場。
実は一番最初のムービーで空を見上げるシーンをよく見ると、雲に紛れて飛んでいるのが見えていた。
里から百竜夜行を除けたハンター・「猛き炎」と住人たちが一息ついたところで突如上空に現れた…のだが、このとき里の受付嬢のヒノエが龍と「共鳴」してしまう事態が発生。
龍と精神が繋がったヒノエの口からは「対は何処、対は何処」と何かを探しているような声が漏れ、そのまま龍は去っていったのだが…。

その後の調査により、かの龍はカムラの里を幾度も襲った災禍「百竜夜行」の元凶であると判明。
龍の巻き起こす大嵐に追い立てられ、恐慌状態のモンスター達が里を襲撃する…それこそが百竜夜行の正体だった。
里から災禍を払うため、そして共鳴により体調を崩したヒノエを救うため、
「猛き炎」と里の住人達は風神龍イブシマキヒコと名付けられた龍に挑むこととなる。


◆クエスト『風神』

集会所上位 ★★★★★★ 緊急クエスト
百竜夜行クエスト
風神
目的地 クエスト規模 報酬金 12960z
翡葉の砦 群れ×3、規模:大
エリア数 受注・参加条件
2 HR6以上

百竜夜行の3WAVE目、最後の大物として登場する。他の百竜夜行と同様に設備が設置可能なので、火力の補助として積極的に使いたい。
主に使用する龍属性ブレスや球弾は高い威力と攻撃範囲を持つが、攻撃と同時に発生する上昇気流に乗る事で回避が可能。
一方で攻撃を食らうと空高く吹き飛ばされ、暫く行動不能になり追撃を貰いやすい。翔蟲受け身で速やかに対応しよう。
身体の各所に存在する風袋と呼ばれる光る部位を攻撃することで大ダウンを狙うことができる。
大技として最終関門の前で地面から多数の大岩を掘り出して浮遊させ、風力で関門に叩きつける攻撃がある。
放っておくと関門がかなりのダメージを受けてしまうため、岩を全て破壊するかイブシマキヒコをダウンさせる必要がある。
速射砲や破龍砲、里のツワモノなどの設備をフル活用し、なんとしてでも阻止しよう。ある程度体力を削るとお馴染みの流れでBGMが『英雄の証:RISE.ver』に変化する。
因みに超大型モンスターにしては珍しく、状態異常全般に弱い。30mをゆうに超す巨体がスヤスヤと眠りこける姿は必見。
弱点属性は龍と火。古龍種のお約束としては分かり易いが、柔らかい部位が多いので強い属性武器がなければ物理特化でもOK。

体力を削りきれば見事討伐…とはならず、体の一部を残し空へと逃げ帰っていく。
素材は残された部位から剥ぎ取りは可能だが、なんとも締まらない終わり方である。
深手を負ったことからそう長く生きられるとは思えないものの、未だ収まらぬ百竜夜行、
そして何より、イブシマキヒコが探し求める「対」の存在が気になるところだが…。要はフラグである。

ちなみに、今回の力・守りの爪に使うモンスターの爪はこやつの尖爪。
初戦で2つ手に入ることも珍しくないが、運悪く足りなかったりすると再び百竜夜行からなので凹む。

ナルハタタヒメ





対よ 対よ 疾く参れ


典麗なる稲妻 此処に在り


八雲 ほろに踏みあだし


楽土が辻の源と成らん 



___________
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   禍群の鳴神   
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種族:古龍種
 別名:雷神龍(らいじんりゅう)
危険度:★10

◆概要

雷や磁場を操る力を持ち、イブシマキヒコが追い求める対…つまり同種のである超大型古龍。
そしてMHRiseの下位/上位のストーリーの(実質的な)トリである。
シルエットはイブシマキヒコと似ているが一回り大柄で、全身を覆う触手と腹部の巨大な発電器官「雷袋」が特徴的。風に乗って浮遊するイブシマキヒコに対し、こちらは雷により発生した磁場によって浮遊している。

イブシマキヒコを撃退して暫く後、受付嬢でヒノエの妹であるミノトも龍と共鳴する事件が発生。
尤もミノトはそこまで気にしていないどころか、寧ろ姉に近付けて嬉しそうなのだが。里の住民はおろか、ヒノエからも「私はあんなに大変だったのになんであの子あんなに元気そうなの?」と引かれるレベル
更に人里離れた奥深くで暮らしていたヤツカダキが姿を現したことから、ハンターズギルドは「対」の存在がいよいよ動き出したかと調査を開始。
その結果イブシマキヒコのつがいである巨大な龍を発見し、雷神龍ナルハタタヒメと名付けるに至った。
その後、ミノトの共鳴能力による探知によりナルハタタヒメの居場所も判明。ギルドから多くのハンターが派遣され挑んだが悉く返り討ちに合い、そこでイブシマキヒコを撃退した「猛き炎」に白羽の矢が立つ。

今度こそ百竜夜行を止める為、そして共鳴したミノトを救う…うん、多分救うため。なお当のミノトは「このまま倒さないのはいかがでしょうか!?」などという渾身の冗談をのたまっていた
「猛き炎」は里の住人達に見送られつつ、決戦の地「龍宮砦跡」へ向かうのだった。


◆クエスト『雷神』

集会所上位 ★★★★★★★ 緊急クエスト
討伐クエスト
雷神
目的地 メインターゲット 報酬金 17280z
龍宮砦跡 ナルハタタヒメの討伐
制限時間 受注・参加条件
50分 HR7以上
イブシマキヒコが龍属性の技を用いるのに対して、こちらは雷属性の技を用いる。
扱う雷エネルギーの多くは磁場で成形された光るリング状をしており、他のどの古龍種と比較してもファンタジー味が強い。MHFといい勝負である。

狩猟場所は決戦場フィールドの「龍宮砦跡」。かつて使われていた砦であり、なんとナルハタタヒメの磁気によって海中から引き揚げられたらしい。
ナルハタタヒメの放つ磁場によって攻撃の度に地面の一部が隆起もしくは浮上し、足場として弱点を狙ったり、攻撃の回避に使う事が可能。
時にはバリスタや大砲、速射砲のような兵器が岩ごと姿を現すこともある。
碌に整備されてないだろうに百竜夜行と同じように使用可能…どころか、ものによっては翡葉の砦のものを凌ぐ性能を誇る。
欠点としては時間経過で壊れてしまう点か。長年の整備不足が祟ってか耐久性は低いようである。
他にも撃龍槍や破龍砲が存在し、大ダウン狙いや大技の阻止に利用可能。

有効な属性は龍と氷。爆破属性でもダメージが大きい。
一番の弱点は腹部の雷袋だが、通常時は後脚によってカバーされておりそこまでダメージが入らない。
しかし全身に存在する放電器官を攻撃してダメージを溜めることで大ダウンが発生。このとき腹部のカバーが外れ、おあつらえ向きに雷袋の高さに足場が生じる為弱点を狙いやすくなる。
一定ダメージを与えると爆発し、なんと1000ものダメージを与えられるため積極的に狙おう。

大技はフィールド中央で丸くなって浮遊し、一定時間後に飛び上がって上空からビームを薙ぎ払った後に雷リングを放つもの。
丸くなっている間は大砲が足場ごと浮上するため、これでダメージを与えることでダウンさせることで大技を防ぐことができる。
阻止に間に合わなかった場合空中の足場に居ないと被弾してしまい確定で気絶してしまう。攻撃モーションも長いため、失敗したら潔くモドリ玉で撤退し建て直すのも手だろう。

体力を削りきると空高く飛び上がり、力尽きて地に倒れ伏す。
そしてその衝撃で地盤にヒビが入り、生じた深い大穴に落下していく。
こうして百竜夜行の本当の原因は倒された…。



対よ 対よ 今こそ巡り逢わん


子々孫々 大地にあまねく


息吹け風 鳴れ雷




と思いきや、狩猟後の宴会の最中にヒノエ・ミノトが再び共鳴する事態が発生。
そしてその後の調査では大穴の中からナルハタタヒメの死骸は見つからず。またか
どうやら番の古龍は未だ生き延びているようであり、予断を許さない状況ではあるものの、MHRiseの物語はマスターランクの方向に向かってしまうのであった。


追記・修正お願いします。

























淵源 今こそ逢着せん



対よ 対よ 大地を喰らう轟雷よ



対よ 対よ 叢雲を薙ぐ烈風よ



稲妻 狂飆 ほろに毀つ



我ら楽土が かぞいろは




いざ眷属で以て 天地を治めん





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   百竜ノ淵源   
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タイトルアップデート第2弾(Ver3.0)で追加された新たなるクエスト『百竜ノ淵源』。
集会所上位 ★★★★★★★ 緊急クエスト
特殊クエスト
百竜ノ淵源
目的地 メインターゲット 報酬金 27000z
龍宮砦跡 イブシマキヒコ1体と
ナルハタタヒメ1体の討伐
制限時間 受注・参加条件
50分 HR8以上
まさかのイブシマキヒコとナルハタタヒメの両方がメインターゲット。初となる超大型モンスターの二頭クエストである。

撃退されたイブシマキヒコとナルハタタヒメは案の定生きており、再び発見された…が、時すでに遅し。2体は既に龍宮砦跡にて逢瀬を果たしてしまっていた。
さらにナルハタタヒメは産卵期に入っており、このままでは新たな風神龍と雷神龍が生まれてしまう。そうなれば百竜夜行がまたもや発生し、カムラの里どころか周辺の生態系そのものが滅んでしまうだろう。
カムラの里を、人を、モンスターを守るため、「猛き炎」は三度目の決戦へと向かう。
繁殖期限定の行動で年中他のモンスターを追い回している訳ではない筈だが。おそらく、未曾有の天災を予見できる内に断つという意味だろう。

超大型古龍の同時狩猟ということで戦々恐々とするだろうが、実際に龍宮砦跡に向かうとそこにいるのはイブシマキヒコだけ。という訳で最初は風神龍とのタイマンとなる。

百竜夜行以外での初の対峙となるが、基本的な行動は百竜夜行時と変わらない。慣れたプレイヤーにとっては、フィールドが広く護衛対象となる関門が存在しないため寧ろ楽に戦えるだろう。同時狩猟クエストであるからか百竜夜行に比べて体力も低く、普通に戦っても早々に瀕死マークがつく。
ナルハタタヒメと同じように攻撃に付随して岩が風で浮上し、足場として利用する事で急所を狙いやすくなる。
大技は地面から大砲や砲弾ごと岩を掘り出し、ハンターに向かって投げつけるものに変化している。
ナルハタタヒメ同様にバリスタが乗った岩が浮上するので、これで撃ち落として防ごう。岩を破壊する度に砲弾が爆発して300ダメージが発生し、さらにダウンも狙えるため大きなダメージソースとなり得る。

イブシマキヒコの体力を削り切ると、かつてのナルハタタヒメと同じように倒れた衝撃で岩盤にヒビが生じ、大穴へと落下していく。
それを追ってハンターも大穴へと飛び込むと、目に入るのは妖しげな色をした巨大な空洞と、待ち構えるナルハタタヒメ。
2体の古龍は仲睦まじげに舞い、いよいよ同時狩猟が始まる…。



と思いきや、突然ナルハタタヒメは瀕死のイブシマキヒコに喰らい付き、その養分を吸い取り始める。
驚くハンターをよそに完全に力尽きたイブシマキヒコは地に堕ち、討伐完了の表記と共に落とし物だけ残して消えていく。
そして養分を吸い終えたナルハタタヒメは風を操る力も覚醒した異形の姿へと変貌し、生存の為、子々孫々の繁栄の為、目の前の敵を完全に排除するべく挑みかかるのだった。
ちなみに切れたイブシマキヒコの尻尾も一緒に落ちてくる為、地上で慌てて剥ぎ取る必要はない。



百竜ノ淵源ナルハタタヒメ


ナルハタタヒメの特殊個体にして下位/上位のストーリーにおける真のラスボスVer10.0では「」になっちゃったけど
産卵期のナルハタタヒメが対であるイブシマキヒコの養分を吸い取り、風神と雷神の力をその身に宿した姿である。
外見はナルハタタヒメの体色がイブシマキヒコに近いものに変化しているほか、
雷袋の表面に見られる球状の物体はおそらく彼らのであり、最早一刻の猶予も無いことを伺わせる。


◆戦闘能力

イブシマキヒコの力を取り込んだことで龍属性、雷属性もしくはその両方を使用するほか、通常種に比べ攻撃が激化し、範囲も広くなっている。
特に注意すべきは攻撃に付随する雷であり、ダメージを食らったとて下手に翔蟲受け身を取ると追撃を貰ってしまう。
かといって受け身を取らないでいると起き攻めを食らう可能性があるため、受け身の方向、タイミングを冷静に判断しなければならない。そもそも初撃を食らわないに越したことはないのだが。
幸いにも大穴の中には何故か環境生物が大量に生息するため有効活用しよう。
特にヌリカメはスキル:根性と同様の効果を持つため非常に頼りになる。

大技も通常のものから変化している。
第一段階としてフィールド中央で丸くなり、周囲に雷撃を発する。
この際速射砲がせり上がり攻撃に使えるが、無理に速射砲へ向かおうとして雷に当たらないように注意。

第二段階からが問題であり、磁場で撃龍槍を何本も地面から引きずり出し、直立させたまま風の力で竜巻の如くぶん回す「撃龍・霹靂神というとんでもない攻撃を行う。
ハンターは風で中央に吸い込まれ撃龍槍は回転半径を広げながら迫りくるため非常に避けにくい。
撃龍槍に激突すると大ダメージを受けつつ吹っ飛ばされる…が、この際下手に翔蟲受け身を取ってしまうと回転する別の撃龍槍に激突し、また翔蟲受け身を取って激突し…、というようにあっという間に体力が0になってしまう。マルチでは下手したらこの攻撃で3オチ…どころか全員アウトすら起こり得る。
対策として中央のナルハタタヒメの真下は撃龍槍から逃れられる安全地帯になっている上、一定以上のダメージを与えれば大ダウンを狙える。
だが攻撃と同時に足元に雷球を生み出すため、雷球が無くなるタイミングを見計らって暴れ狂う撃龍槍を避けつつ近付くのは中々難しい。
撃龍槍同士の隙間を見計らって翔蟲で入り込むか、スキル「飛び込み」を付けた状態で緊急回避する、あるいはモドリ玉でBCに戻ってしまうのも手。
撃龍槍の挙動を見切った熟練ハンターは肉を焼いたり武器を研いだりしながら悠々と隙間を抜けていくのだとか…

ナルハタタヒメが大ダウンしなかった場合第三段階に移行する。
大穴の中が暗くなり周囲に岩が浮上、そして飛び上がったナルハタタヒメは水滴のようなエネルギー球を落とす。
それが地面に着地した次の瞬間、視界を白く染め、大穴の内部を隅々まで照らす程のド迫力の大爆発が発生する。
通常種の似たような大技に比べ範囲が拡大しており、被弾すれば大ダメージ+確定気絶とタダでは済まないためなんとしてでも避けたいところ。
緊急回避はできないが、浮上した岩に乗っていれば避けられる上にバリスタで反撃できるため、風に乗るか翔蟲を駆使して辿り着こう。


マガイマガドが
出現しました

一定まで体力を削ると、なんと今作のメインモンスターであるマガイマガドが大穴に乱入。まさかの同時狩猟かと思いきや、ナルハタタヒメに猛然と挑みかかっていく。
流石に分が悪く押し負けてしまうも、今度は操竜待機状態となって操竜が可能に。
このときマガイマガドは必ず鬼火纏い状態というサービス付きである。
まさかのメインモンスターとの共闘ということで、胸が熱くなったハンターも多いだろう。
操竜を終えたら狩猟対象になるかと思えばそうでもなく、用は済んだとばかりに立ち去っていく。
尚、何故マガイマガドが龍宮砦跡に姿を現したのかは不明。食欲のままに百竜夜行の淵源すら捕食対象にしようとしたか、もしくは追われ喰われたモンスター達の怨念か、あるいは…。
因みに一度クリア後に再挑戦すると、乱入モンスターがクシャルダオラテオ・テスカトルになる場合もある。
あまりに強大な力を得た結果、同じ古龍である彼らからも脅威と見なされていたのかもしれない。古龍の癖に操竜がマガドより弱いとか言ってはいけない。

このクエストでは操竜大技が過去作の撃龍槍や巨龍砲のポジションにあたり、発動するとBGMが『英雄の証:RISE.ver』に変化する。
お馴染みの演出に否応なくテンションが上がる…が、実はこのクエストはこれからが本番。ナルハタタヒメの方も本気になりより攻撃に苛烈さを増すため、体力があと少しだと思って無暗に突っ込めばあっという間に返り討ちにあってしまう。
最悪ここから一気に3オチで失敗に終わる場合すらあるので、はやる気持ちを抑えつつ冷静に立ち回ろう。

見事体力を削り切れば今度こそナルハタタヒメも討伐され、空に黄金の粒子が舞う美しい光景が見られる。
百竜夜行も元凶が倒されたことで徐々に落ち着きを見せつつある。偉業を成し遂げた「猛き炎」を住人たちは総出で迎え、カムラの里に再び安寧の時が訪れるのだった。




たたら火 耀いて煌々

天の原 澄み渡って蒼々

民は 活気に満ちて凛々

災禍なく 泰平にして悠々


英雄が護る安寧の焔 カムラの里


近くで 一狩りなさるなら――

どうぞお立ち寄りくださいな

ここは 温かなる火の里――

皆様を 歓迎いたします



尤も、Ver10.0のメインストーリーで起こる出来事や、その後HRが更に上がると里を襲撃する新たなる災禍もあるのだが、それらはまた別の話。




◆装備

◆武器

イブシマキヒコは「あかしまの○○」→「神淵ノ○○」→「神〇・風雲□□」。風をイメージした青白い外見と目玉のような意匠が特徴。
近接武器の場合共通して高めの攻撃、低めの龍属性、長い青ゲージを持ち、空きスロットが無いことを除けば扱いやすい。
MRでは攻撃力が大きく伸び、短い素紫を獲得するが、なんと白を飛ばして長い青に落ちる。一見すると無視できないデメリットだが、新登場した研磨術【鋭】との相性がいい。
百竜強化には”属性強化【龍】Ⅲ”と”空棲系特効”のほかに”風神龍の魂”が付与可能で、これはナルハタタヒメの装備「なるかみシリーズ」の装備数に応じて武器に防御力ボーナスが付くというもの。
属性的にも百竜強化的にも自分とナルハタタヒメに思いっきりブッ刺さるというオチが付いたりもする。


ナルハタタヒメは「かんなりの○○」→「神源ノ○○」→「神〇・雷禍□□」。雷のような黄色い外見と、こちらも目玉のような意匠がある。
近接武器は共通して低めの攻撃力、高い雷属性、長い黄色ゲージと短い緑、青ゲージが特徴。活躍させるなら匠か業物が欲しいところ。こちらも空きスロットは無し。
MRでは属性値が大きく伸び、斬れ味と攻撃力もある程度改善される。
百竜強化には”攻撃力強化Ⅱ”と”空棲系特効”のほかに”雷神龍の魂”が付与可能で、こちらはイブシマキヒコの装備「しまきシリーズ」の装備数に応じて武器に会心率が付くというもの。
なお、上位最終強化といっても強化は1回だけの説明文が真エンディングを迎えた前提の内容となっており、中々感動的。
スラッシュアックスみたいにあまり関係ない説明もあったり、ランスは新たなる災禍の襲来を予告していたりするが


◆防具

防具は先述した通りイブシマキヒコの「しまきシリーズ」とナルハタタヒメの「なるかみシリーズ」であり、それぞれ風神雷神図屛風の風神と雷神がモチーフとなっている。
日本語ロケールでは各部位のネーミングに古語を使っているが、そもそも銘がひらがなとかなり異質。
ただし、このあたりでも使われている頭の「こうべ」、腕の「かいな」は想像がつく可能性もあるが

肝心の性能はというと、一式装備した場合の発動スキルを見てみよう。

しまき一式:風紋の一致Lv5, 集中Lv1, 回避距離UPLv1, ガード性能Lv1, ひるみ軽減Lv1, 体術Lv1, スタミナ急速回復Lv1, 強化持続Lv1, 回避性能Lv1, KO術Lv1, ガード強化Lv1

なるかみ一式:雷紋の一致Lv5, 高速変形Lv1, 攻めの守勢Lv1, 体術Lv1, 抜刀術【技】Lv1, ガード性能Lv2, 破壊王Lv1, 砲術Lv1, 回避性能Lv1, ランナーLv1

発動するスキル数は多いものの、なんとほとんどがLv1。それもそのはず、各部位のスキルポイントがものの見事にバラけているのである。
ならば装飾品で補おうと思いきや全部位空きスロット無し。唯一Lv5まで発動する風紋/雷紋の一致も、得られるものは龍/雷耐性upと強運のみ。
このように、一式で使うのはどうしても無理がある、どころか部位毎に見ても空きスロット無しが足を引っ張るという有様に。どうしてこうなった。
防具がこんな有様のため、先述した百竜強化”○○龍の魂”も付与する人は少ないだろう。防御力だけは高いのがせめてもの救いか。

…と、ここまではVer2.0時点の話。
Ver3.0で百竜ノ淵源ナルハタタヒメが追加されたことで防具の強化段階が解放され、各部位に新たに”風来合一”というスキルが付与されるようになる。
どのようなスキルかというとLv4で防具の全スキルを+1Lv、Lv5で+2Lvするというもの。
これにより殆どのスキルがLv3以上になるため、一気に実用可能な圏内となる。
といっても上記のスキル構成を見ればわかるように殆ど攻撃スキルが存在しないため、一部位のみ別装備にするなど工夫が必要かもしれない。


余談だが、女性用なるかみ装備の脚はぶっちゃけるとパンツであり、さらにその内側に黒い紐パンが入ってるという中々にえっちいデザインをしている。
そのため一部の紳士からの人気は高かったりする。


◆余談

特徴的な名前の由来は、イブシマキヒコは息吹(いぶき)風巻(しまき)+彦或いは比古神(ひこのかみ)、ナルハタタヒメは鳴神(なるかみ)霹靂神(はたたかみ)+姫もしくは比売神(ひめのかみ)だろうか。
いずれも風と雷を意味する単語と男神、女神を組み合わせており、また織姫や彦星ということで七夕伝説も思わせるナイスネーミングである。

デザインモチーフはおそらくウツボ。頭部の構造や咽頭顎という口内の第二の顎を持つ点が共通する。
また左右に開く特徴的な下顎は蛇と共通する特徴のほか、ナルハタタヒメの腹部の雷袋はタツノオトシゴの育児嚢を思わせる*1
2体のモンスターアイコンを並べると丁度陰陽図のような構図になるため、こちらもモチーフに含まれるかもしれない。

鬼嫁だのなんだの言われているが、産卵期の雌が雄を共食いする行動は現実のカマキリなどにもみられる習性である。
モンハンシリーズでは不幸虫アルセルタスとゲネル・セルタスのものが有名だろうか。
尤もおやつ感覚で消費されるあちらとは違い既に交尾を終えた後のようなので、子孫繁栄の礎となれるならイブシマキヒコも本望だろう。実際、この時養分を吸収されて息絶えるイブシマキヒコは抵抗する素振りを一切見せず、なすがままである。

百竜夜行を率いるヌシたちは、明言こそないもののイブシマキヒコの狂飆に巻き込まれ傷つき、怒りと恐怖で変異した姿だと思われる。
なぜ傷ついたモンスター達があのような変貌を遂げたのか不明だが、Ver3.0アップデートで百竜ノ淵源と共に実装されたかのモンスターを見るに、龍属性エネルギー自体にモンスターを暴走させる何かがあるのかもしれない。

モンハンのラスボスにありがちな事だが、素材をマカ錬金壺に入れた際の素材ポイントの高さから、ナルハタタヒメ(通常種)はプロハンの乱獲の対象となっていた。
特にVer2.0より前では顕著であり、実質ナルハタタヒメか百竜夜行の二択という状況であった。結局旦那も狩られてるじゃないか!
おまけに腹部のブヨブヨした発電器官がアレにしか見えない事から金〇という不名誉な仇名が付けられ、ナルハタタヒメを周回する事がキン〇マラソンとまで呼ばれる始末であった。仮にも雌なのに…。
このようにかつてのATMアカムトルムカマキリアトラル・カを彷彿とさせる悲惨な状況であったが、現在はう〇こ爆撃機バゼルギウスなど同等以上のポイントを持つモンスターが増え、百竜ノ淵源ナルハタタヒメについても素材数は優れるものの効率に劣るため以前ほどは乱獲されなくなっている。
一説には百竜ノ淵源の強さは、今まで大穴に落とされた幾千もの雷神龍の恨みによるとか…。

溶岩洞の奥地には、洞窟の天井から意味ありげに突き出した巨大な骨があるが、これはナルハタタヒメの骨である。
その特徴的な顎の形状などから考察班の間でも噂されてはいたが、Vジャンプの公式対談動画で製作陣が明言した事で確定した。
曰く、百竜夜行がカムラの里以外でも起こっていた事を示すフレーバーとして設置されたとの事。
なお、同じ箇所には同スケールの壊れた骨もあり、そちらがイブシマキヒコではと言われる事もあるが、これに関しては公式では不明。

Ver10.0の超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』のストーリーの解放条件は、集会所★7「雷神」、即ち上述のナルハタタヒメ通常個体のクエストクリアであることがアップデート前から強調されてきた。
Ver3.0の拡張コンテンツとしてナルハタタヒメの特殊個体を交えた一連の物語が描かれたにも関わらず、上位の特殊個体は途中から枝分かれしてスルーされる側という微妙に悲しい立場になっている。
尤も、MR版のイブシマキヒコ・ナルハタタヒメとも対峙するエピソードはしっかり描かれたのだが。


追記・修正は翔蟲で空中の岩に乗るのに失敗してからお願いします。

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最終更新:2024年04月22日 00:06

*1 尤もタツノオトシゴの場合、育児嚢を持ち卵を孵化させるのはオスの役割だが。