西住まほ

登録日:2021/06/10 Thu 01:44:42
更新日:2024/02/11 Sun 10:24:13
所要時間:約 3 分で読めます






撃てば必中、守りは固く進む姿は乱れなし。鉄の掟、鋼の心。それが西住流。




『西住まほ』とは、アニメ『ガールズ&パンツァー』の登場人物である。



【プロフィール】

所属校:黒森峰女学園
学年:高校3年生
担当:隊長・戦車長
身長:163㎝
出身:熊本県熊本市
現住所:黒森峰女学園女子寮
家族:父・母・妹
血液型:A型
誕生日:7月1日
年齢:18歳
好きな食べ物:カレー
好きな教科:歴史
趣味:チェス
日課:ジョギング
好きな花:桜
好きな戦車:パンターF型
CV:田中理恵



【概要】

黒森峰女学園戦車道チームの隊長にして、主人公・西住みほの実姉。

西住流戦車道の後継者としてずば抜けた実力の持ち主であり、
本編より1年前の全国大会では準優勝ながらMVPに選ばれ、国際強化選手としてメディアにも取り上げられている。

小・中学校時代にも名を轟かせており、様々な所で話題になっていたらしい。



【人物】

強豪校のトップで更に名家の後継者という事もあり、厳格で冷静沈着な性格。
あまり口数は多くなく常に冷静な表情で、表情豊かでよく喋る副隊長の逸見エリカとは対照的。

戦車道から一時距離を置き、黒森峰からも転校した妹のみほとは、彼女自身の負い目もあって疎遠になっており、
転校先の大洗女子学園で戦車道に復帰し、事実上みほは自分たちの敵になったため、エリカは彼女に度々挑発的な言動を向けていたが、
まほはエリカのように挑発や批難は向けないが、一方で友好的な言動も(表面上は)取ることなく、
初登場時の「まだ戦車道をやってるとは思わなかった」という不躾にも聞こえる物言いからも、姉妹間に確執があるようにも見えた。

しかし、表面上は冷淡な態度でありつつ、妹やそのチームメイトを気遣うような行動を度々取っており、
「実は妹想いのいいお姉ちゃんなのでは」と思わせる描写が見られた。
しほが西住流とはかけ離れた戦いをするみほに不満と不快感を募らせている際にも、
「みほには自由にさせてやってほしい」という旨の事を言いかけていた。


そして最終回では駆け寄ってきたみほと笑顔で言葉を交わし、彼女と和解。
以降は仲の良い姉妹に戻ったらしく、劇場版では実家に戻ってきたみほを優しく出迎えている。

実のところ、冷静沈着で生真面目な性格ではあるが、同時に温厚で優しく、妹想いの人物でもあり、
本編で冷淡に見えていたのも、まほが敢えてそういう態度を取っていたのもあるが、みほの側にまほや黒森峰に負い目があったのも原因である。
「まだ戦車道をやってるとは思わなかった」の一言に関しても、
そもそもみほが自分から「戦車道をやりたくない」と申し出て、戦車道の授業がない学校に転校したにもかかわらず、結局転校先で戦車道を再開しているという一連の行動を見て、
「(戦車道をやりたくないから転校したはずなのに)まだ戦車道をやってるとは思わなかった」と、純粋に疑問を口にしただけのことだと思われる*1
なお、かつてみほには「自分だけの戦車道を見つけなさい」と告げており、最終回では大洗女子学園で自分だけの戦車道を見つけたみほから、
「見つけたよ、私の戦車道!」と笑顔で報告されることとなった。

ちなみに劇場版ノベライズによると実はお父さんっ子で、実父が自分の乗機を整備した*2と聞いて明るい表情を浮かべていた。
曰く、父親の大きな手が大好きとのこと。

劇場版にて描かれた幼少期のみほが現在とは真逆の活発でやんちゃな子だったのに対して、
こちらは年相応な無邪気さを見せる事もあるとはいえ基本的に現在と変わらず落ち着いた、そして既にみほに気を遣う様子を見せる出来た子だった。

愛犬家でもあり、実家で飼っている犬をよく散歩に連れ出してやっており、
近所の公園でリードから解き放つ時は「つかの間の自由を楽しめ」とジョークじみた発言をしている。


【本編での活躍】

グデーリアンは言った、「厚い皮膚より速い脚」と。

TVアニメ版序盤から、大洗女子学園再び戦車道を始めたみほと戦車道カフェで偶然再会したり、
彼女の友人である冷泉麻子(の祖母の危機)の為に(おそらくは)乗って来たヘリを提供し、
みほに勘当を言い渡そうとした母・しほをそれとなく制止したり等、要所要所で登場。

そして、決勝戦で勝ち上がってきた大洗と直接対決。
自身はティーガーⅠに搭乗、フラッグ車を務める。

黒森峰の戦力を知っているみほに対し予想外の陣形や戦法で圧倒*3
それでもみほ率いるあんこうチームは姉との一騎打ちまで持ち込み、互角以上に渡り合うが、
破損覚悟で行った相手のドリフトで背後を撮られ、零距離射撃を受けて撃破された。

試合後、自分の戦車道を見せたみほを讃え、握手を交わした。この時「黒森峰に戻ってこないか」と誘いもかけていたが、彼女の意思を尊重している。



【劇場版での活躍】

学園艦の解体に伴う転校手続きのため、保護者である母の署名と印鑑をもらいに来たみほを優しく出迎え、
母に会いづらいであろう彼女の立場を慮り、こっそり手続きをしてあげた。
既にみほとは仲良し姉妹の関係に戻っているためか、こっそり持ち出した印鑑をいたずらっぽく掲げる茶目っ気も見せている。
この時初めて私服姿を見せ*4、彼女らしいそれほど着飾ってないような感じのものであった*5
帰りはII号戦車F型でみほを駅まで送って行った。

その後、廃校をかけて大洗と大学選抜チームとの試合が決まった時、聖グロダージリンからモールス信号を受け……、



待ったーっ!!


試合当日、まほのちょっとうわずった叫びが轟き、他校の生徒らと共に大洗に短期転校して即席ながらチームに加わった*6
ちなみに、ティーガーIに搭乗して黒森峰の戦車軍団を率いて一番乗りに現れている*7

作戦会議では冷静な態度は変わらないながら、作戦内容ではなく作戦名について議論するというよくよく考えるとどうでもいい流れになっても止めたりはせず、
各々の好きな食べ物名の提案大会になっても怒ったりせず、自身もカチューシャから作戦名について水を向けられると、
「三幕から成るオペラ」であることに因みニュルンベルグのマイスタージンガー作戦を提案するノリの良さ(あるいは天然っぷり)を見せている。
なお、「ニュルンベルグの(ry」は桃から「長い!」と怒られたため、少々バツが悪そうにしながらみほに最終決定を任せる事となった。

試合では実質的な副隊長となり、「ひまわり中隊」の隊長も務めた。
試合中は終始みほを補佐し続けるが実力差から劣勢に追い込まれ、最終的には自身とみほの戦車だけとなり、ここに初の姉妹共闘が実現する。
最後は島田愛里寿に対し一対二と数的有利を持ちつつも決め手に欠けていたのだが、目配せだけでみほの策を察し、
空砲であんこうチームの搭乗戦車を急加速させ、ありすの乗る隊長車に突撃して撃破するという戦法を展開*8
この作戦で愛里寿の乗っていた隊長車・センチュリオンは見事に撃破され、その代償にみほの乗るⅣ号戦車も行動不能となるが、
まほの戦車は当然ながら無傷であり、それ以外の戦車は両チーム共に全て行動不能となっていたため、大洗女子学園の勝利で終わった。

試合後はみほと談笑し、エリカと共に帰っていった。
この時、珍しく満面の笑みを浮かべるシーンがある



【最終章】

物語開始時点でニーダーザクセン大学*9への留学が決まり、ドイツへと渡っている。
そのため隊長の座を逸見エリカに引き継がせており、無限軌道杯前夜には不安からかテレビ通話で相談してきた彼女に激励の言葉をかけている。
まほ自身も精神的に成長したようで、エリカには「今までの西住流や黒森峰の戦術に捕らわれない自由な戦車道をしてほしい」とアドバイスした。

ダージリンやカチューシャも留学が決定しているが、まほは既に渡独してしまっているため、出番がかなり少ない
2021年現在では全キャラ中トップクラスに登場頻度が少なく、彼女より出番が無いのは役員大学生など極一部に限られる。



【余談】

スピンオフ作品やコミカライズ系では、妹想いが祟ってシスコンキャラになりやすい。
また作中序盤が特に顕著だった寡黙で冷徹な面とエリカ以外のキャラクターと絡みが無い事からぼっち扱いされる作品もあったりする。
他の隊長たちと比べても、みほ、ケイ、アンチョビ等が親しみやすい人柄で部下からも慕われていたり、ダージリンとカチューシャが茶飲み友達だったり、
やはり部下に囲まれている中で彼女だけ尊敬されてはいても対等の友人らしき人物の描写がまるでない事も、ぼっちのイメージに拍車をかけているのだと思われる。

他にも天然キャラや、他キャラのボケに振り回される唯一のまとも枠になるなど、良くも悪くも作者によって扱いが大きく異なるキャラである。

エリカのハンバーグに続き、好物がカレーという湛える雰囲気に対してやけに子供っぽい所もギャップの大きさからか、高確率でネタにされる。
参考までに、優花里も好物は「母の作ったカレー」なのだが、ほとんどネタにされていない。

またドイツとイタリアの枢軸国繋がりなのか、キャラや校風が好対照なのが受けたのか、他校の隊長格ではアンチョビと絡む二次創作が多く、
それらを意識しているのか『リボンの武者』や『もっとらぶらぶ作戦です!』、アニメ誌の版権イラストなど公式の他メディア展開でも絡みが描かれている。

劇場版コミカライズ『variante』ではそうしたネタ要素が散りばめられ、初登場シーンはみほの部屋を掃除するための掃除姿で登場する。更に愛犬との散歩では「つかの間の自由を謳歌するといい」と言いリードの制限を緩めたり、みほが黒森峰へ戻ってくる事への期待を無自覚ながら口にしてしまうなど、どこか抜けてる風が強調された。
大学選抜戦後半では、カチューシャ及びアンチョビを隊長の格として非常に優れていると褒めた他、サンダース陣営と連携するなど劇場版本編では見られなかった絡みもあった。





あきらめないこと、そしてどんな状況でも追記・修正することですね。


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最終更新:2024年02月11日 10:24

*1 よく見ると件の発言を聞いた(事情を知らない)優花里が「お言葉ですがあの試合のみほさんの判断は間違ってませんでした!」と怒りを露わにした直後、まほ自身は「行こう」とだけ述べてとっとと退散しようとしていることから、「妹にも事情があるんだろう」と察していたものと思われる……直後のエリカの挑発的な発言でこじれてしまったが

*2 父親は自動車工をしている。

*3 特に超重戦車マウスは大洗の半数近くを撃破している

*4 劇場版コミカライズ『ヴァリエンテ』では、この私服の上に「前進あるのみ」と大書きされクマのアップリケが施されたエプロンを着用している。

*5 これに対して、彼女のファッションセンスに疑問を呈する声が挙がることもあるが、たしかに素材が並外れたものであるとはいえ、そもそも彼女は片田舎の女子高生であるから、無理はないとも言えよう。

*6 声に関しては「普段大声を出し慣れていないからでは?」などと推測されている。

*7 劇場版で使用しているのはいつもの愛車であるが、劇場版ノベライズでは「搭乗しているティーガーはみほが黒森峰時代に搭乗していたものであり、みほが黒森峰を去った後、予備車両として西住家に戻され保管されていた」ということになっている。

*8 ちなみにこの際、みほの提案した策であるとはいえ、妹とその仲間たちが乗る戦車に砲撃することをどことなく厭うような表情を一瞬浮かべている。

*9 言うまでもないが「架空の大学」である。