狗巻棘(呪術廻戦)

登録日:2021/06/16 Wed 12:38:14
更新日:2024/04/11 Thu 22:29:08
所要時間:約 4 分で読めます





しゃけ いくら 明太子


狗巻棘(いぬまきとげ)とは、漫画・アニメ『呪術廻戦』およびその前日譚である『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』(以下『呪術高専』)の登場人物である。



プロフィール

所属:東京都立呪術高等専門学校2年
等級:2級(呪術高専)→準1級(本編)
誕生日:10月23日(てんびん座)
身長:170cm弱*1
趣味:YouTube
好きな食べ物:おにぎりではツナマヨ
嫌いな食べ物:魚卵
ストレス:朝礼

その他:実は朝はパン派。好きな食べ方はハムチーズにタバスコを少々。


概要

呪術高専東京校2年の一人。
口元を隠し、ダウナーな雰囲気を纏う短髪の少年。アニメ版ではくすんだ白髪と紫目。
『呪術高専』の頃は虎杖に似た感じのスパイキーショートだったが、『呪術廻戦』ではマッシュルームヘアに変えている。*2

また、テレビアニメ放映終了後に発表された『呪術高専』のアニメ化作品『劇場版 呪術廻戦 0(ゼロ)』では原作者の要望から更にリデザインされ、スパイキーショートはそのままに、前髪をアップにしたいわゆる『おでこ出しヘアー』にすることで虎杖との差別化を図った。


呪言(じゅごん)という術式を代々受け継ぐ家系「狗巻家」の出身。
平安時代の術師である烏鷺亨子が狗巻家の呪印を認識していたことから、少なくとも平安時代から続く由緒ある家柄だと思われるが、呪術界ではアウトローな存在らしい。
現在の狗巻家は家系から呪術師を絶やそうとしているが、たまに棘のような術式を受け継いだ人物が生まれるという。


人物像

術式の特性上、普通に言葉を発しただけでも他人を呪ってしまうため、
日常会話の語彙をおにぎりの具材に限定しており、「しゃけ」は肯定、「おかか」は否定の意味として使う。
それ以外は作者もよく分かっていない(≒明確な法則性を決めていない)とのこと。
だが、同級生など親しい人間であればある程度はニュアンスを察することもできるらしく、東京校の人間とは問題なくコミュニケーションが取れている。

基本的に無表情で寡黙なため、初対面の人物には「何を考えているのか分からない」と敬遠されてしまうことが多いが、本人は他人への思いやりが深く温厚な好青年。
緊張している友人の身を案じたり、時には仲間を救うために限界を超えて戦うなど、非常に仲間想いな性格の持ち主である。
クールに見えるが根は明るい性格で、小説版やアニメのじゅじゅさんぽでは年相応の悪ノリをする場面もある。


戦闘能力

術式の性質上中・遠距離戦を得意とするが、素の身体能力も割と高く、呪術甲子園ではなかなかの走りを披露していた。


●呪言


"動くな"

狗巻家相伝の生得術式。
呪力を込めた言葉(言霊)により、主に命令形の言葉を聞いた相手にその通りの現象を発生させる術式。
「動くな」と言えば動きが封じられ、「潰れろ」と言えば聞いた対象が押し潰されミンチになるなど非常に凶悪。
味方や巻き込まれた一般人などに対して撤退などの行動を促すこともできるなど、サポートにも応用が利く。
電話を使用して電話越しの相手に言霊を送り込む、メガホンなどを使って命令を広範囲に拡散させるなどの芸当も可能なほか、他人の術式に干渉することも可能。
また、“声”という媒体の特性として姿を晒さずに相手を攻撃できるため、「敵に呪言師がいる」という情報だけで相手に「どこから攻撃されるか分からない」というプレッシャーを与えることもできる。

口の両端には「蛇の目」、舌には「牙」という狗巻家の呪印が刻まれており、呪言を使う際は口許を晒す。

ただし術者の喉への負担も大きく、大規模な言霊*3を使えば喉がガラガラになり、吐血し喋れなくなることすらある。そうなれば勿論術式は使用不能。
更に対象の呪力が術者よりも格上であるほど負担も増し、術者に反動としてダメージが返ってくる恐れもある。
また音に呪力を乗せる性質上、耳から脳に掛けて呪力で守られると防がれてしまうため、対呪言に備えている術師相手には無力。
ただし上記のように「いる」というだけでプレッシャーを与えられる存在であることには変わりなく、また集団戦であれば敵の注意力を呪言の対処に割かせて撹乱するなどデバッファー的な役割も持てるため、完全に無駄というわけではない。

喉への負担もあってか術を使った後はのど飴を舐めたり、のどスプレーを直接飲んだりしている。
勿論本来はとても危険な行為*4なので良い子は真似しないこと。

主なバリエーション

  • 「爆ぜろ」
対象を爆殺する。低級呪霊の群れ程度なら一掃できる。

  • 「捻じれろ」
対象の肉体を文字通り捻り潰す。

  • 「潰れろ」
対象を横から挟む様に圧殺する。準1級クラスの呪霊すら一撃で倒す程の威力を誇る。

  • 「堕ちろ」
地面に大穴が空く程の圧力を対象にかける。

  • 「動くな」「止まれ」
対象の動きや攻撃を止める。

  • 「眠れ」
対象を眠らせる。

  • 「戻れ」
式神を引っ込める。
自分に付けてもらっていた恵の玉犬(黒)に対して使用。

  • 「逃げろ」
対象をその場から避難させる。

  • 「ぶっとべ」
対象を後方へ大きく吹き飛ばす。特級相当の敵に対しても有効。



活躍

呪術高専

憂太との合同任務で低級呪霊の群れと遭遇。「"爆ぜろ"」の一言で全滅させるも、そこへ報告に無かった準1級相当の呪霊が登場。
躊躇なく「"捻じれろ"」と言い放つも、喉が枯れていたため即死には至らず、せき込んでしまう。
しかし憂太が斬撃で呪霊を怯ませたのちに喉薬を投げ渡したことで調子を取り戻し、「"潰れろ"」の一言でトドメを刺した。
憂太からは当初、苦手意識を持たれていたが、この一件で仲間のために懸命に戦う姿を見せたことで大切な友人として認識されるようになった。

その後仲間達とともに件の呪霊をけしかけた夏油と対決。重傷を負ってしまったが憂太の反転術式によって事なきを得た。


本編初登場~交流会

悠仁の死に落ち込む野薔薇の前にパンダと共に登場。事情を知らず不謹慎なセリフを言った真希「おかか」と発言していた。

交流会では実は生きていた悠仁が京都校に狙われてしまい、ゲームをいち早く終わらせるべくボス呪霊の捜索に乗り出す。
その最中に見つけたメカ丸のスマホを通して「"眠れ"」の一言で三輪を眠らせたが、そこへ特級呪霊の一体花御がボス呪霊を祓いながら乱入。そこから逃げる最中恵と憲紀を攻撃から逃がし、二人と共に戦闘を開始する。
だが花御の堅牢な肉体にはダメージがほとんど通らず、更に格上に呪言を使った反動により吐血してしまう。
憲紀が戦闘不能になる中、最後の力を振り絞って「"ぶっとべ"」と言い放ち、大量の血を吐きながらリタイアした。

渋谷事変

夏油と特級呪霊達の作戦により、大惨事に発展した渋谷。
棘は呪言で一般人を逃がす役割を担っていた。

その後の動向は詳しく描かれていなかったが…


五条先生の教え子とか関係ないですよ

彼は渋谷で狗巻君の腕を落としました

第137話にて、帰国した乙骨の口から何者かに左腕を切断されたことが判明*5
他にも逃がした一般人が宿儺によって虐殺されており、様々な不幸が降りかかっている。

人外魔境新宿決戦

渋谷事変以降、なかなか安否を言及されなかったが久しぶりに登場。
やはり左腕は宿儺によって切断されてしまったようだが、虎杖にはその事を伝えないようにと乙骨に念押しをしていた。

宿儺との決戦に向かう五条先生を他の生徒と共に送り出した。


余談

何故か具の定番である「梅干し」と口にしたことはない。読者の中には「ウメ」は「埋め」「膿め」「産め」などに繋がるため、無闇に使えないのではないかと考察する人もいる。同じく「しゃけ」も「サケ」と発音した場合「裂け」に繋がる為危険ではないかと考えられている。

ファンからの愛称は「おにぎり先輩」など。

本編での活躍はまだそこまで多くない彼だが
  • 童顔の美少年
  • おにぎりの具でしか喋らない
  • 無口だが実は心優しい
といった様々な『ギャップ萌え』要素が一部の読者の心を掴み、一回目の人気投票では何と4位へランクインするという大健闘をみせた*6
一方で作者曰く「過去を掘り下げていないのに人気があるのが釈然としない」らしい。

追記・修正はおにぎりに限らず豊富な語彙でお願いします。


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最終更新:2024年04月11日 22:29

*1 場面によっては165cm程に見える

*2 虎杖とのキャラ被りを避けるため

*3 「潰れろ」「爆ぜろ」などの殺傷力が強い言葉

*4 必要量以上の薬液を誤飲した場合は医師の診療が推奨される。そもそも直接飲んでも効果が増すことはない。

*5 「高専だより」によると伏魔御廚子に巻き込まれたらしい

*6 1位虎杖、2位伏黒、3位五条