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仮面ライダー滅亡迅雷

登録日：2021/06/25 Fri 22:51:00
更新日：2024/04/20 Sat 15:16:09
所要時間：約 9 分で読めます

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3Dプリンター MONKEY MAJIK S.O.S ZAIAエンタープライズ この先ずっと笑っていたいね この手でこの目で未来は変えられるのさ ゼツメライズキー ゼロワン Others ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷 ターミネーター ダークヒーロー ダークライダーズ バッドエンド バッドエンド確定フォーム ヒューマギア ブレイズ・プラント ホラー マスブレインシステム マスブレインゼツメライズキー マッチポンプの被害者 メイナード・プラント 令和ライダー 仮面ライダー 仮面ライダーゼロワン 仮面ライダー滅亡迅雷 史上最悪のてんこ盛りフォーム 合議制 哀しき悪役 必要悪 悪役ライダーリンク 悪意 悲劇のヒーロー 指差し確認 日本刀 暴走 最強フォーム 最悪なガッタイダー 殺人マシーン 殺戮兵器 滅亡迅雷.net 滅亡迅雷ドライバー 縄田雄哉 自己犠牲 自殺フォーム 英語 衝撃のラスト 集団自殺 鬱展開



世界が必要とするならば、我々が“悪”となろう……。



俺達には俺達の正義がある！

ええ。ヒューマギアの夢と自由を、この手で守る。

二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、誰かがやらなきゃならないんだ…。

いざ……“聖戦”の時だ。

滅亡迅雷.netの……意志のままに……！


Your opinion has been……(あなたの意見は……)


可決！！


Accepted.(承認されました)


滅亡迅雷ドライバー！

マスブレイン！

プログライズ！


うあああああああああああっ……！！

……変身！！


Connection! Connection! Complete!

滅
迅　雷
亡

Quartet with unified will.


Go to Utopia!(自由な世界へ！)


仮面ライダー滅亡迅雷とは、『仮面ライダーゼロワン』のVシネクスト『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』及び『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン＆バルキリー』に登場した仮面ライダーである。

CV：メイナード・プラント、ブレイズ・プラント(MONKEY MAJIK)
スーツアクター：縄田雄哉


【スペック】

身長：205cm
体重：106kg
パンチ力：59.9t
キック力：120.8t
ジャンプ力：121.1m（ひと跳び）
走力：0.6秒（100m）


【概要】

『ゼロワン Others』のメインを飾る仮面ライダー。
明確な特定個人の変身者は存在せず、強いて言えば滅亡迅雷.netのメンバー全員が変身者であり、
彼らが「滅亡迅雷ドライバー」と「マスブレインゼツメライズキー」、集合知能システム「マスブレインシステム」を利用して変身を遂げた姿。
トレーディングカードゲーム『バトルスピリッツ』とのコラボ時のフレーバーでは、「滅亡迅雷ドライバーとマスブレインゼツメライズキーを用いて変身する、滅たち4人の意志が結集した姿」と紹介されている。

変身音声の最後に流れる英語を直訳すれば「接続！接続！完了！滅亡迅雷！」「意志が統一されし4人」。


その本質は滅亡迅雷メンバーの最終強化フォームなどではなく、ZAIAエンタープライズ本社CEO・リオン＝アークランドが画策した「ZAIAが兵器ビジネスを円滑かつ効率的に進めるための都合のいい必要悪」。
「アークの後継者」だった飛電或人、滅、エスの顛末を見てきたリオンの「負の感情は心を迷わせ、やがて人は己の悪意を乗り越えるが、正義は心を迷わせない」という悪魔の発想から、
アークを超える「人類が挑むべき脅威」として生み出されたアークとは異なる形の人類の悪意の結晶である。

当初は人類を脅かす絶対悪として君臨しながらも、世界の悪意とアークの出現を監視する組織になった滅亡迅雷.netを再び「人類の敵」たる絶対悪へと回帰させるための存在であり、
そして視点を変えれば仮面ライダーゼロワン ヘルライジングホッパー同様の「敢えての自滅を目的としたフォーム」という側面も持つ。

彼らが『ゼロワン』TV本編で「アークの意志のままに」犯してきた罪のツケが回ってきたと言えなくもないが、少なくともこのライダー絡みの一件に関して滅亡迅雷.netの4人は完全な被害者である。


【容姿】

「滅亡迅雷」の名を冠し、滅亡迅雷.netのメンバー全員で変身するといった点から一応は滅亡迅雷.net側の最終フォームに当たる存在。
ただし、全部乗せライダーではなく、最初にキーを使用した仮面ライダー滅 スティングスコーピオンに似ているだけで、見た目はアークライダーとも異なる完全なオリジナル。
敢えて言えば、
  • 全体的なシルエットや紫とガンメタルを基調としたカラーリング：滅
  • 赤い両肩：迅と雷*1
  • 全身を走る白色のライン：亡
……をイメージしていると思われるが、特徴的な両耳のアンテナを備えるマスク部分は滅亡迅雷.netのロゴマークを、胸部はマスブレインシステムのマークをそれぞれ模したものになっている。


【性能】


We will destroy you all.(すべてを破壊する)


最大の特徴は滅亡迅雷.netのメンバーの誰かが変身して戦うわけではなく、4人の意識が光の粒子となり、ヒューマギアの肉体を離れて仮面ライダーとしての姿を形作っている点。
一応劇中では滅と迅がドライバーとキーを使用しているが、この行為はあくまで要となるマスブレインシステムへの接続のために利用しているに過ぎない。
これを可能としているのは恐らくアークライダーに備わっている「空間への3Dプリントによる物質生成機能」の発展型と思われる。
迅がシステムへの入り口として装着している飛電ゼロワンドライバーはアズがもたらした複製品であるため、ある意味ではこのライダーもまたアークライダーの系譜と言える。
変身後は元の4人の身体は無防備な状態で停止するという、一見シュールな絵面であるが……（後述）。

顕現後はマスブレインシステムにより統一された4人の総意……言い換えれば「滅亡迅雷.netの意志のままに」行動する。
そのためか、戦闘では一切コミュニケーションを取らず、言動は全て英語で行われる上にその声も滅亡迅雷.netのメンバーではなく、プログライズキー関連システムの音声と同じという異質なもの。
そのため、「明確に別個体の肉体と意識を独自に得て顕現する」という昭和から現在の歴史を見ても極めて異色な存在*2である。

カタログスペックも仮面ライダーゼロツーと肩を並べる程で、機動力では劣るがキック力に関しては僅差ではあるものの上回る。
戦闘スタイルもロボットの如くゆっくりと固い動きから相手の一挙一動に即応し、冷徹かつ徹底的に叩きのめすという、仮面ライダーというよりは戦闘マシーンを思わせる無機質な威圧感を放っている。
徒手空拳だけで圧倒的な戦闘力を発揮する他、腕から紫色のエネルギーの光球を形成して発射する事も出来、その威力はビル1つを容易く吹き飛ばす程の威力を持つ。
加えて防御力も桁外れであり、アタッシュショットガンによる至近距離での銃撃でも怯まないどころか、続けざまに放たれた「パンチングカバンショット」の一撃を顔面に受けても一切動じなかった程。
一方でドライバーこそゼロワンドライバーの変異型だが、キーの方がZAIA製であるためか、極めて高いスペック以外にこれといった特徴がない。
ゼロツーや仮面ライダーアークワン、仮面ライダーエデンのような『ゼロワン』の世界における最強格のライダーの中では一際地味ではあるが、
「強者には特殊能力など必要ない」と言わんばかりに桁違いの基礎スペックを生かしたステゴロにより、問答無用で叩き潰す脳筋戦法がある意味で持ち味。

とはいえ、マスブレインシステムとソルドの接続を断ち切った際には滅 スティングスコーピオンの「アシッドアナライズ」らしき触手を左腕から伸ばしてプログライズキー／ゼツメライズキーを叩き落とした他、
『仮面ライダーバルカン＆バルキリー』ではザイアスラッシュライザーを使用しており、手数に関しては意外と多い方である。
また、ザイアとの初戦ではあちら同様にライダモデルの吸収能力を披露しており、ライダーとしてのベースの部分はZAIA系列のものが使われていると思われる。


マスブレインシステム



Your opinion has been……(あなたの意見は……)

Rejected.(否決されました)

CV：メイナード・プラント、ブレイズ・プラント(MONKEY　MAJIK)

仮面ライダー滅亡迅雷の要となる機能。
リオンが開発した、接続したヒューマギア達のAIを共有し、合議制によって各個体の意識を決定する集合知能システム。
このため、接続された個体はこの合議で可決されない限り、一切の行動を実行出来なくなる。
迅の言葉を借りれば「ヒューマギアの心を殺して奴隷にするシステム」で、その影響はプリズメントチェインによるアークの強制力すら凌駕する。
なので反逆も自由意志も全て否決され、統一された意志によってのみ行動する事を強制される。
そのため、ここに接続された兵士型ヒューマギア・ソルドは自律行動こそすれど個々の意思は持たず、当然ながらシンギュラリティに達する事もない。
リオンはこれによってヒューマギアを完璧に連携・統率された兵士として運用する事を目論んでいた。

ただし、合議制による制御も完璧ではなく、ソルド自体がこのシステムによる統率を前提に設計されているため、システムが切断されると集団行動はおろか、自発的な行動すらほぼ出来ない烏合の衆と化す。
更に接続したヒューマギアが既にシンギュラリティに達している場合、その意志力によって合議の結果を強引に覆される致命的なリスクも抱えている。


装備

設定上では滅・亡・迅・雷の武器や装備を全て使用可能。

  • 滅亡迅雷ドライバー
仮面ライダー滅亡迅雷に変身する為の変身ベルト。
アズが提供した「飛電ゼロワンドライバー」をベースに変貌を遂げており、滅亡迅雷.netのメンバーが変身した際のモチーフとなる生物のイラストが描かれているのが特徴。
ただし、このベルト自体は実体としては存在しておらず、滅亡迅雷.netによる合議が可決される事によってマスブレインシステムの電子空間内に出現し、滅亡迅雷への変身と共にゼツメライズキーが装填された状態で実体化する*3。
こうした変身プロセスの特殊性から、いわゆる「変身ベルト」とは全く性質が異なる異質なドライバーである。
ちなみに情報が解禁されると「展開状態の見た目がどことなくダブルドライバーっぽい」という声が多く見られた*4。
『仮面ライダー滅亡迅雷』Blu-ray / DVDの初回限定生産版「DXマスブレインゼツメライズキー＆滅亡迅雷ドライバーユニット版」に付属のDX玩具版はゼロツードライバーユニットのリデコだが、音声切り替え用のピンが存在しないため、音声はゼロワンドライバーから変化しない。

  • マスブレインゼツメライズキー
仮面ライダー滅亡迅雷に変身する為のゼツメライズキーで、アビリティ名の後に流れる音声は「滅亡迅雷アビリティ」と「マスブレインアビリティ」。
アークワンプログライズキーやアークゼロワンプログライズキーに類似した形状を持つが、「アークオブゼム」に相当する箇所は仮面ライダー滅亡迅雷の頭部を模った造形となっている。
マスブレインシステムとリンクしており、滅亡迅雷ドライバーに装填する事で接続される。
ちなみに変身プロセスの関係上、
  1. 現実世界で迅が起動スイッチ「ゼツメスターター」を押してシステムを起動
  2. 電脳空間で4人が滅亡迅雷ドライバーに装填
  3. 出現した滅亡迅雷のベルトに装填済みの状態で構築される
……という流れになり、「変身のために取り出すキー」「実際に変身に使用するキー」「変身後のベルトに装填されているキー」が全て同じキーでありながら別物という、本作どころか歴代ライダーシリーズを通しても極めつけに特殊なアイテムである*5。
なお、ゼツメライズキーとしては唯一生物の力を持っておらず、何故ゼツメライズキーという扱いになっているのかは不明。
あくまで推測だが、集合意識を持った生物は存在しない＝「この世にない生命体の力」という括りでゼツメライズキーとして判定されたのだろうか。

滅が普段から持ち歩いている黒い刀。
戦闘ではさっぱり使用されておらず、滅亡迅雷も結局戦闘には使用していない。

  • アタッシュアロー
仮面ライダー滅が使用する弓型アタッシュウェポン。
特写写真集にて装備していたが、劇中では一切使用されなかった。

  • ザイアスラッシュライザー
仮面ライダー迅がバーニングファルコンへの変身に使用する変身アイテム兼武器。
『仮面ライダーバルカン＆バルキリー』にて使用された。

  • ヴァルクサーベル
仮面ライダー雷が使用する赤い剣。
『仮面ライダーバルカン＆バルキリー』のオープニングにて使用された。

  • ニホンオオカミノツメ
仮面ライダー亡が使用する両腕のアームストレンジャーから展開される鉤爪。
『仮面ライダーバルカン＆バルキリー』のオープニングにて左腕のみ使用された。


必殺技

下2種類はマスブレインゼツメライズキーを押し込む事で発動。
DX玩具版ではアークスコーピオンプログライズキーと同様、押し込む度に2種類の技名が交互に流れる仕様となっている。

  • デストロイスフィア
名称は『仮面ライダーバトル ガンバライジング』より。
指先から発生させたエネルギーを球状に形成して投げつける。
ZAIA日本支社を崩壊させたのはこの技。

  • マスブレインインパクト
マスブレインゼツメライズキーのマークを背に、紫色のエネルギーを右腕に込めた強力なライダーパンチを放つ。

  • 滅亡迅雷インパクト

ZAIA will be extinct.(ザイアは滅亡する)

滅亡迅雷.netのマークを背に、エネルギーを右脚に込めて放つ強烈な飛び蹴りを放つか、エネルギーを右腕に込めてパンチを放つ。
満身創痍のザイアに前者のパターンで放ち、挙句変身者のリオンを死亡させてしまった。
続く『仮面ライダーバルカン＆バルキリー』でも仮面ライダーバルカン ローンウルフ戦では事実上相打ちとなっており、劇中では当たって効かなかった事はない。
DX玩具版では特殊モードに切り替えると、この技のみ技名が復唱され、効果音も劇中準拠のものに変化する。
通常モードでもそうだが、「滅亡迅雷」のテンポが遅いせいで音声のタイミングが若干ずれてしまうのは大目に見よう


【そして…】



殺す必要はなかったはずだ！
……何黙ってんだ…？ 変身解除しろ！

────MetsuBouJinRai will be extinct.

今なんて言った…！？*6

ヒューマギアの夢と自由を護るべく再び「人類の敵」としての汚名を背負う決意を固めた4人の意思で顕現した仮面ライダー滅亡迅雷は、一方的な戦いで仮面ライダーザイア＝リオンを徹底的に叩きのめし、さらには殺害してしまう。
ソルド達を解放した滅亡迅雷だが、直後何を思ったか不破諫の糾弾に対し、上記の宣言と共に今までライダーの状態では全く使われなかった滅の日本刀で動かなくなった滅亡迅雷の4人の身体を跡形もなく破壊した挙句、
続けざまに光球を放ってZAIAエンタープライズジャパンの社屋をも爆破するという暴挙に出てしまう。
ちなみにこの破壊活動及び今回の騒動が契機となって、ZAIAエンタープライズは倒産することとなった。

そして全てが終わった後、その跡地ではまるで悲しむかのような、或いは「こんなはずではなかった」とでも言いたげな滅亡迅雷の4人の悲痛過ぎる絶叫が響き渡るのだった……

なお、不破に対して告げたこの宣言を直訳すれば「滅亡迅雷.netは滅亡する」。
そして発したのが仮面ライダー「滅亡迅雷」である事から、意味合い的には「俺達は滅びなければならない」となる*7。


【全てのヒューマギアのために】

彼ら「滅亡迅雷」の真意は、アークのテロリストという過去を持ち、今やヒューマギア全ての夢と自由を阻む存在となってしまった自分達を一纏めにして完全に滅ぼす事にあった。
滅亡迅雷.netはテロリスト。シンクネットの一件を経た今も、世間の認識は変わっていない。
そしてZAIAとの対立を宣言したあの時、彼らの存在そのものがヒューマギア全てに対する危険因子となってしまった。
かつて天津垓の策略によってヒューマギア全体の信用が落ちたように、今度は滅亡迅雷.netの存在がヒューマギアを追い込み、「あいつらのようになるかもしれない」と人類から排斥される未来が来てしまう。

新世代のヒューマギアの夢と自由……遅かれ早かれシンギュラリティに達し、芽生えるだろう「心」を守るためには、その「心」を危険因子に変えてしまう滅亡迅雷.netは障害でしかない。


考え得る最悪のケースは滅亡迅雷.netを倒すために戦闘用ヒューマギアが生産され、4人がそれと戦い続けるという泥沼の時代の到来。
そうなってはもはやアーク云々の問題ではなく、かつてのアーク同士のぶつかり合いの比ではない動乱の未来が訪れてしまう。
それは、全てのヒューマギアのために戦うと決めた滅亡迅雷にとって、絶対に許容出来ないものであった。

だから、滅亡迅雷(俺達)は滅びなければならない。

そこにどれほどの正義があろうと、行き過ぎたそれはもはや脅威でしかなく、脅威は滅ぼされなければならない。
そして、それを可能とする仮面ライダーという「抑止力」がこの世界には存在する。
それを世界に向けて明示し、同時に滅亡迅雷.netを「悪意の言い訳」として使われないために消し去る。
以て、新世代のヒューマギアに「命を守る」という概念をラーニングさせ、人類社会に存在するための道標を与える。

そのための「聖戦」こそが彼らの目的だったが、仮面ライダー滅亡迅雷は4人の個々の意志とは無関係に、変身時に取り決められた総意によってのみ行動する。
絶大な戦闘力を持つ滅亡迅雷を止めるのではなく完全に滅ぼす。あらゆる意味で、それが出来るのは不破諫ただ一人だった。

或人であれば間違いなく「助けに」来る。だがそれでは滅亡迅雷の脅威は去らず、またヒューマギアの未来を守る存在でもある飛電インテリジェンスの世評も再び大きく傷つく。
だが不破ならば、そんなものは関係なく、ただ脅威として「ぶっ潰しに」来てくれる。
だからこそ滅はリオンとの対決の直前、不破に問いかけたのだ。


……不破諫。俺達が人間に刃を向けたらどうする？

あ？

飛電或人と同じように、それでも俺達を許すか？

それには理由があんだろ？ “アークを滅ぼすため”とかよ。

アークとは関係がない。お前の大切な人間に刃を向けたとしたら……それでも許すか？

許すわけねえだろ。そん時は全力でぶっ潰す！

……フッ。フフッ、フフフフフフフ……

何がおかしい？ 馬鹿にしてんのか？

……馬鹿なのは俺の方だ。悩む必要などなかった。

不破のその答えが、4人の背を押した。
不破諫なら―――仮面ライダーバルカンなら、未来への脅威となった滅亡迅雷を必ず滅ぼしてくれると。
それが大切なものを守る「仮面ライダー」であるが故の、4人が出した結論だった。

Valkyrie will be extinct.(バルキリーは絶滅する)

ZAIAエンタープライズジャパンの崩壊後は不破を焚きつけるため、執拗に刃唯阿を狙って行動。
数度の交戦を経てソルド達が仲間割れを起こす、不破が変身不可能になるというアクシデントこそあったものの、途中バルキリーとの交戦でドライバーを損傷した事で行動不能になり、旧アジトに戻って修復を余儀なくされる。

The power unit has been broken down…

The power unit repair has been finished.

そこで最終的に4人の真意を悟り、ゼロワンドライバーを手に仮面ライダーバルカン ローンウルフへと変身を果たした不破と対峙。
壮絶極まる殴り合いの末、「ローンウルフインパクト」と「滅亡迅雷インパクト」のぶつかり合いで相打ちとなり、限界を迎えた滅亡迅雷は爆発四散、同時に4人のデータも完全に消滅。

これを以て滅亡迅雷.netは崩壊し、その理念のみをソルド9とソルド20が受け継ぐ事となった。


【余談】

  • 『ゼロワン』関連作品において唯一、明確に殺人行為を行った仮面ライダーとなる。

  • システムボイスを担当したMONKEY MAJIKのメイナード・プラントとブレイズ・プラントは『仮面ライダー滅亡迅雷』と『仮面ライダーバルカン＆バルキリー』にて主題歌「S.O.S」、「Frontier」を歌唱している。

  • 『仮面ライダー滅亡迅雷』劇場パンフレット掲載のインタビューにて、滅役の砂川脩弥氏は「最初名前を聞いた時、電王のクライマックスフォームみたいのを思い浮かべました」と語っている。ですよね。

  • バルカンと相打ちになる形で破壊された滅亡迅雷だが、これにより状況的に死亡したと思われる不破も含めて仮面ライダーが5人まとめて消え去るという深刻な事態が発生している。誰がここまでやれと言った
    加えて或人は未だ宇宙、唯阿はエイムズショットライザーの破損により変身不能*8で、動けるのは天津＝仮面ライダーサウザーただ1人という『ゼロワン』の世界においてかなり崖っぷちの状況に陥っている。そんな状況の中、そこに襲来したのは……


追
修　正
記




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最終更新：2024年04月20日 15:16

*1 一部スチールなどではライティングの影響で右肩と左肩で色の濃さが微妙に違って見えるカットも。

*2 類例としてはエクストリームメモリに吸い込まれるフィリップや、VR空間のアバターが変身する仮面ライダーエグゼイド クリエイターゲーマーか。

*3 同時に迅のボディにも同様の状態で実体化する。

*4 偶然だが、仮面ライダーWもまた変身者（の片方）の意識が肉体を離れて変身するという共通項がある。

*5 この関係上、滅亡迅雷の出現後も現実側のキーは引き続き迅が所持している事になる。

*6 別に真意を問うたわけではなく、本当に何と言ったのか単純に理解出来なかっただけである。

*7 これまでの台詞では字幕が日本語訳込みで表示されていたが、この台詞に限って訳が表示されていない。

*8 とはいえ、今回はチップのデータ自体は無事な上にショットライザーを唯阿主導で再製作するか予備があれば変身自体は可能と思われる。なお、『仮面ライダージャンヌ＆仮面ライダーアギレラ withガールズリミックス』への客演時にはバルキリーとして活動していたが、現状では『ゼロワン Others』と『ガールズリミックス』の正確な時系列は明かされていない。