モーディン・ソーラス

登録日:2021/07/22 Thu 13:00:50
更新日:2024/03/28 Thu 09:09:34
所要時間:約 12 分で読めます





私は科学者、賢いサラリアン♪

なんでも研究、トゥーリアン、アサリにバタリアン♪

遺伝工学お手の物♪溢れ出る知識は泉の如し♪

探求を求めて、いざ世界を行かん♪

私は科学者、賢いサラリア~ン♪



【概要】

種族:サラリアン
性別:男性
英語版CV:William Salyers

モーディン・ソーラスはマスエフェクトシリーズの登場人物である。
初登場のマスエフェクト2では部隊メンバー兼ノルマンディー発明担当となる。
生存した場合は続編のマスエフェクト3にも登場し、一時的にノルマンディークルーとなるが、部隊メンバーとして前線に立つことはない。
また三部作で唯一部隊メンバーとなったサラリアンである。



【人物】

サラリアンの特徴として新陳代謝が非常に活発であり、常に早口で思考回路もフル回転している。
一人で自由に思考できるという理由から、普段は研究室を離れることはめったにないという。
また興味を惹かれることがあるとその場で独り言を口走って思考に耽るため状況によっては不謹慎と取られて周囲の気分を害することがある。

人間関係の面では描写が多くないものの、ダニエルやマエロンなど弟子にあたる者には厳しく接する一方でその能力を高く評価する場面が見られ、師としてもできた人物であることがうかがえる。

本人は至って真面目な性格だが、その妙な喋り方やノリノリで歌を歌う姿からノルマンディークルーのギャグ要員とされることも。



【過去】

かつてサラリアン特殊諜報部隊・通称「STG」に所属していた過去があり、今でもサラリアンたちの中では権威を持った優秀な科学者として名が通っている。
特殊部隊にいた頃に重傷を負ったようで、顔の傷と右側の角が折れているのはこの時の古傷だという。

またクローガンの出生率を抑えるために散布された生物兵器「ジェノファージ」の改良にも携わった。
1500年ほど前に起きたクローガンの反乱を鎮圧するため母星トゥチャンカにジェノファージをサラリアンしたが、長い時間をかけてクローガンはこの生物兵器の効果を克服しつつあったことが判明。
そこでモーディンはジェノファージを改良し、再びトゥチャンカに散布することでクローガンの出生率を抑え続けることにしたのだった。

だがこの新型ジェノファージの散布に関してモーディン自身も思う事があったようで、宗教に答えを求めたりと様々な葛藤があった。



【活躍】

■Mass Effect 2

  • 報告書:プロフェッサー
シェパードが訪れる数ヶ月前から、無法地帯オメガのスラム街で診療所を運営していたらしい。
住民はせいぜい「只者じゃない」という程度でモーディンの経歴を知らなかったようだが、オメガの支配者であるアリアは彼が「元サラリアン特殊部隊である」という情報を掴んでおり「彼は好きだね。治す気か殺す気かわからない」と評価していた。
そして2週間ほど前から謎の疫病が蔓延し、一帯が封鎖区域とされる中で逃げることなく周辺住民の治療にあたっていた。
コレクターに立ち向かうために仲間を探しているというシェパードの勧誘を受けるも、疫病を放置して診療所から離れるわけにはいかないと拒否。

しかし、丁度そのときヴォーチャによって一帯の酸素供給が停止させられてしまい、このままでは患者たちどころかスラムに居る全員が危ないという。
そこでモーディンは環境システムの復旧、疫病の治療薬の散布、行方不明の部下の捜索という三つの条件を出し、これらを全てこなせば仲間になると約束した。

シェパード達は三つの条件を全て満たし、約束通りモーディンはノルマンディーに乗船することを決める。
以降はノルマンディーの研究室に在中するようになり、装備品等のアップデートの実行やコレクターのシーカースワームに対抗するための装置の開発などを担う。


  • モーディン:愛弟子の行方
かつての愛弟子マエロンが、クローガンの母星トゥチャンカで傭兵部隊に捕まってしまったという情報を入手し、シェパードにトゥチャンカに向かうように要求する。
現地にいたレックスのアードノットクランの偵察部隊から、ワーロッククランがサラリアンを捕らえているという情報を得た一行はアジトである廃病院へと赴く。

だがそこではマエロンがクローガンの女性たちを利用し、ジェノファージを治療するための非道な人体実験に着手していると思しき痕跡を発見する。
これを見たモーディンはジェノファージによってクローガンの出生率を抑えたときのことを語る。
そして襲ってくる傭兵とワーロッククランの一員たちを片付けながら最深部にたどり着くと、そこにはマエロンの姿があった。

クローガンの傭兵部隊に拉致・監禁されて無理矢理ジェノファージの治療薬の開発をさせられているのだと思い込んでいたモーディン。
しかしマエロンはジェノファージに対して反対の意志を持っており*1、自主的に研究の協力をしていたと主張する*2

それを聞いたモーディンは、ジェノファージは正しい選択であり、マエロンの行った非道な人体実験は許されるものではないと主張し、マエロンを射殺、またはシェパードに説得されてマエロンを追い出す*3
マエロンの研究のデータを保存するか、破棄するかの選択をシェパードに委ね、一行はトゥチャンカを後にする。


  • コレクター基地
戦闘要員として特攻任務に参加。しかし、専門家としての出番は無く、ラストの防衛戦でもあまり役に立たない*4など出番は少ない。
だがアビリティは有機生命体のコレクターに有効なものが多く、部隊メンバーとして連れていけば戦闘面で活躍してくれる。信頼状態であれば、生存者のエスコート役も可能である。
イルーシブマンの提案に対しては、「この基地を保存するのはリスクが高すぎる」として反対の意志を示していた。


■Mass Effect 3

  • 重要:サーケシュ
サーケシュの基地に女性クローガンが監禁されているという情報を密かにレックスに流していた。
そしてサーケシュでシェパード達を出迎え、女性クローガンのイヴをトゥチャンカへと帰す手伝いをする。
ジェノファージの治療を阻止するためにサーベラスが襲撃してきた後はイヴを安全に脱出させるために輸送コンテナの操作を担当。
最終的にシェパードやレックスの活躍もあってイヴを無事に脱出させる事に成功した。
その後はレックス・イヴと共に一時的にノルマンディーに乗り、ジェノファージの治療薬の開発に勤しむ。

イヴのことは患者として丁重に扱っているようで、彼女からも特に警戒されている様子はない。
また時折歌を口ずさんでいる。


  • 重要:トゥチャンカ
治療薬を完成させたモーディンはジェノファージを散布したときと同じ方法*5を用いて治療薬を散布する事を提案、シェパード達と共にトゥチャンカに降り立つ。
サラリアンを憎むクローガンたちに攻撃されそうになるが、イヴの演説によってクローガンたちも協力する意志を見せる。

巨大なスレッシャー・モウとリーパーの大怪獣バトルを潜り抜け、シュラウドに辿り着いたシェパードとモーディンの二人は治療薬の散布を試みる。
しかし施設の近くで暴れていたリーパーのせいで施設は半壊している上に、サラリアン政府の妨害工作によって最上階にあるコントロールパネルを手動で操作しなければ治療薬の散布は不可能だった。

ここからはシェパードの選択によって展開が変わる。









【戦闘能力】

科学者や医者が本業なので銃撃戦は不得手だが、テックアビリティを駆使した戦闘能力は高い。
とはいえ、オメガで診療所を開いているときに略奪目的で襲撃して来たならず者を難なく射殺したというエピソードから、銃の扱いもからっきしという訳ではない模様。

部隊メンバーとなってからはサブマシンガンとピストルを使用。
銃撃は弱いがアビリティは強い、と他のRPGでいうところの魔法使いポジション。モーディンが提案してくるアップグレードも、アビリティの威力を上げるものになっている。
使用アビリティは有機生命体に対して効果が大きいものが多く、有機生命体の敵には滅法強いが、機械生命体の相手はちょっと苦手。ME2の終盤には有機生命体の敵が多く登場するため、活躍の機会は多い。
貧弱そうな見た目に反して耐久力はそこそこある。
以下アビリティ一覧。

  • インシネレート
火球を放ち、命中した敵を燃やして継続的にダメージを与える。
有機生命体とアーマーに対して効果大で、HPの敵をパニックにさせられることから、有機生命体が相手のミッションではメインの攻撃アビリティとして使える。

  • クライオブラスト
液体窒素を放ち、命中した敵を凍らせる。
機械生命体に対しても効果を発揮するが、それらがメインの敵として出現するミッションでは、素直にオーバーロードを持っているキャラを連れて行った方が良い。

  • サラリアンサイエンティスト
モーディン自身のHP/シールドや武器ダメージを強化する。
武器の火力を補うにしても焼け石に水なので、体力を強化してダウンする可能性を少しでも下げるべきだろう。

  • ニューラルショック
有機生命体に激痛を与え、一定時間行動不能にする。
自分の好みや場面によってインシネレートと使い分けるのが良いか。



【主なセリフ】

  • 「さて人間。興味深い。避難民にしては武装が充実している。強制隔離は進行中のはず。なら別件か。ヴォーチャか?討伐隊?いや違うな。疫病調査か?生物兵器の転用を調べに?違う。科学者の装備ではない。傭兵か?人探し?誰を?有能で秘密を持つ者例えば私とか……」

  • 「サラリアン政府は顔が広い。諜報活動のプロだ。情報は入ってくる。」

  • 「時に患者を治療し、時に危険人物を処刑する。いずれも人助けだ。」

  • 「あらゆる命は貴重だ。宇宙に多様性は不可欠だ。」

  • 「個体数を安定させなくてはならなかった。1000分の1が理想的な出生率だ」
    「どんなに言い飾っても何百万人もの殺人だ」
    「誰も殺していない。出生率を抑えただけだ。人殺しは君だ。銃にナイフに薬にテック。だが医療では人は殺せない。」

  • 「輪廻、サラリアンの概念だ。人間でいう転生だな。人生に終わりは無く、過ちは来世で正せば良い。命はこの世限りではない。過ちを正さねば。やることが山ほどある。」

  • 「安らかに。神が魂を導かんことを」

  • 「やけに会いに来ると思っていた。他種族に口説かれた事はあるが興味はない。」

  • 「心外な発言だ!医者の守秘義務は絶対だ。楽しめる内に楽しんでおけ。私はここにいる。研究だ。アルコールもムード音楽も必要ない。」

  • 「もう多くの事を成した。ジェノファージの改良に治療、コレクターとの対決…休むのもいい。海を眺め、貝殻を拾い集めたり……」
    「すぐに飽きてしまいそうだな」
    「ならば貝殻で実験をしよう」

  • 「古い手法のバイパスだ。標準的な安全装置。素晴らしい、いいぞ。ジェノファージを治療。クローガンは自由。新たな始まり…」



【関連人物】

  • ダニエル
オメガで診療所を運営していた際に助手を務めていた人間の男性。
疫病の治療薬を配布しに行こうと一人でスラム街に向かったところ、バタリアンのチンピラに襲われていた。
モーディンからは「いい奴だがまだ青い」と言われている一方で「独りでも診療所をやっていける」という評価もされている。*6

  • マエロン・ヘブローン
かつてモーディンと共にジェノファージの改良に携わっていたサラリアンの研究者であり、彼にとっては愛弟子と呼べる存在だった。
トゥチャンカでシェパード一行に見逃してもらえた場合はオメガで診療所を開業した。
しかし治療薬を完成させずに逃亡したとしてワーロッククランから懸賞金を掛けられ、現在は逃亡生活を余儀なくされているという。

  • パドク・ウィクス
STGに所属していたときのモーディンの同僚。
モーディンがME2で死亡した場合はこのパドクが代わりを勤める。
かつてモーディンと殴り合いの大喧嘩をしたことがあるらしい。



【余談】

シタデルのパーティーには出席しないが、朝起きるとタブレット端末がシェパードの元に届く。
この端末を調べると彼が若かった頃の音声記録や、「楽しい科学」という子供向けの科学番組に出演した際の音声を聞くことができる。





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最終更新:2024年03月28日 09:09

*1 マエロン曰く「偉大なソーラス博士には誰も逆らえなかった」とのこと

*2 力のあるレックスの元では人体実験など許されるはずもないので、ワーロッククランに協力していたという

*3 彼を生かした場合でもこれ以上の研究を一人で行うのは不可能と判断する

*4 防衛戦での生存判定に使われる隠しパラメータがとても低いため、防衛部隊に残していくとまず真っ先に死ぬことが多い

*5 シュラウドという施設の装置を使って霧状になった薬を星全体に散布する

*6 仲間にしたモーディンをオメガに連れて行くと、ダニエルが診療所をしっかり運営していることを確認し「彼ならできると思っていた」と発言する。