登録日:2020/11/19 Thu 00:37:05
更新日:2024/04/03 Wed 00:54:19
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■概要
この項目では
Mass Effectシリーズに登場する種族について解説する。
Mass Effectの世界では銀河系に人間(地球人)以外にも様々な種族が存在し、それぞれ独自の文明や社会を築いている。
外見や身体的特徴は種族ごとに大きく異なり、どの種族にも近縁種のような種族は存在しない。
一部を除き、大抵の星でほぼ全ての種族が呼吸器を付けずに普通に活動しているが、飲食物は種族によってそれぞれ適応したものを口にする必要がある。
適応していない飲食物を口にすると大抵の場合死ぬ。
なお、彼らは皆それぞれ独自の言語を有しており、各々の母星語を話している。
発した言葉は体内に埋め込まれたVIによって自動で翻訳されるので、普通に会話ができるのだ。
■シタデル評議会加盟種族
○人間
母星:地球
我ら地球人。劇中では「Human」と呼ばれる。22世紀に入ってからは太陽系外の宇宙にも進出し、西暦2157年のトゥーリアンとのファーストコンタクト戦争を経て銀河社会とも接触を果たした。
他種族との接触からわずか30年足らずでシタデル評議会に名を連ねるほどの地位を確立した。
しかし、トゥーリアンとのファーストコンタクト戦争を始めとした他種族との争いによる遺恨や、新参者のくせにシタデル評議会に加盟して威張っているといったことからあまり良い感情を持っていない種族も多い。
逆に地球人至上主義を掲げる過激派組織
サーベラスなどを筆頭に、未だに異星人を毛嫌いしている人間も少なくない。
またモーディンによると、人類は他の種族よりも遺伝的多様性に富むとされる。
プレイヤー(及び主人公のシェパード)から見て一番メインの種族ということから、毎回
ノルマンディーの最初の部隊メンバーとなる種族であり、部隊メンバーになる人数も最も多い。
一部を除き平均的な耐久力で、唯一全クラスに1人以上のプレイヤーキャラが存在する種族である。
ゲーム開始時から解放されている劣化版シェパード一般兵の他に、各々特殊な技能を持ったN7部隊の精鋭、サーベラスから脱退した強化人間、悪名高い傭兵部隊「タロン」の兵士などのキャラがおり、非常にバラエティ豊かである。
操作感覚は一部のキャラを除き、本編のシェパードと同じなので、初心者から上級者まで扱いやすい。
N7デストロイヤー、N7デモリッシャー、タロンマーセナリーの3人は、使用アビリティが三つともリチャージ速度が関係ないので、重量制限を気にすることなく銃火器を装備できるという特長がある。
◆主な人物:
シェパード、デイヴィッド・アンダーソン、ジェフ・‘ジョーカー’・モロー
○トゥーリアン
母星:パラヴェン
人間が宇宙に進出して最初に接触した種族で、灰色の肌と大きなトゲが生えた頭部が特徴的。
人間との間には初めて接触したときに勃発した「ファーストコンタクト戦争」を発端とする敵対意識が未だに根強く残っているが、表向きは同盟を結んで儀礼的な外交関係を築いている。
シタデル評議会には約1200年前に加わった。
彼らには専制的な社会性があり、規律を重視した上で個人や組織の名誉を重んじる。
銀河社会の中でも軍事力は抜きん出ており、銀河系で最大規模を誇るクォリアンの艦隊に匹敵するほどの規模の艦隊を保有するほか、工兵隊が生活インフラの整備を受け持つなど社会に深く根ざした存在であるとのこと。
そのトゥーリアン軍の強さは宇宙最強との呼び声も高い。
ラクナイ戦争後に発生したクローガンの反乱を鎮圧するために、彼らの母星全土に生物兵器「ジェノファージ」を散布した過去があり、現在に至るまでクローガンに強く憎まれている。
マルチプレイではソルジャー2人(ソルジャーとハヴォック)、センチネル、インフィルトレーター、エンジニア、ヴァンガードの計6人が登場。
人間よりも頑丈で、アデプト以外のクラスが全て揃っている。
どれも平均以上の耐久力と武器の重量制限を持つ。
ソルジャーとセンチネルの一般兵2人は回避をすることができない。
ハヴォック、インフィルトレーター、エンジニアの3人はアーマーに取り付けられたジェットを利用した回避を、ヴァンガードは短距離の瞬間移動による回避をすることが可能。
このヴァンガードは6人の中で唯一の女性トゥーリアンで、純粋なバイオティックではなく毒を用いた特殊なアビリティを使用する。
○アサリ
母星:セッシア
銀河系で初めてシタデルを発見した種族。青い肌が特徴的で、母星セッシアの土壌にはエレメントゼロが含まれているため、全員が生まれながらにしてバイオティックを扱うことができる。
サラリアンがシタデルを発見した際に、銀河系の平和維持を目的としてシタデル評議会を設立した。
性別の概念が存在せず、全員が女性のような見た目・体つきをしている。
そして相手の種族・性別に関係なく、相手と神経系をリンクさせることで子を授かるという変わった生殖方法を持つ。
これらの特徴によって、一部の紳士たちに感動と興奮をもたらしたとか。
寿命が他の種族と比べてとても長く、中には1000年くらい生きる者もいる。
アサリの社会では人生が3段階で構成されており、「メイデン」の段階では知識と経験を積むために旅をし、「マエロン」の段階ではパートナーと得て子孫を作る。
最後の「メイトリアーク」の段階では指導者や評議会員などの高官の地位に就く。
種族の特徴である青い肌は染めたものであるらしく、若いほど濃く鮮やかに、歳を取るにつれて淡く落ち着いた色合いにする。
このため(例外はあるものの)肌の色である程度年齢を推測することができる。
マルチプレイではアデプト2人、センチネル、インフィルトレーター、ヴァンガードの計5人が登場し、どのキャラもバイオティック系のアビリティを使用できる。
特にアサリのインフィルトレーターはクラス内で唯一バイオティックを使用できる。
耐久力は人間と同じく平均的だが、回避がバイオティックを使用した高速移動となり、強近接攻撃では全方位にバイオティックのエネルギーを放出して攻撃する。
回避行動に体力を消費しちゃったり、強近接攻撃後は疲れてフラッとしちゃったりと、どこかドジっ娘らしさもみせる。
○サラリアン
母星:サーケシュ
アサリの次にシタデルを発見し、評議会の創設に手を貸した種族。痩せ細った体格で、頭にはクワガタのアゴのような角が生えている。
フィジカルはあまり強くないが頭の回転が速く、研究や諜報活動に向いている他、技術面でも優れている。
また新陳代謝が非常に活発で
一日の睡眠時間が一時間程度で済むが、それ故に寿命も短く、40歳まで生きることがめったに無いと言われている。
精神面では寿命の短さからか感情を引きずることが少なく、気分の切り替えが早いという特徴がある。
人類などから見ると移り気に見え、
モーディン博士曰く
恋愛感情すら持続しないので結婚も少ないとか。
よく存続してるなこの種族
ラクナイ戦争のときに原始的な種族であった当時のクローガンに文明を与えたり、その後のクローガンの反乱の鎮圧に使用された生物兵器「ジェノファージ」を開発するなど、クローガンの興亡の歴史に深く関わっている。
クローガンからはジェノファージの一件でトゥーリアンと共に深く恨まれている。
エンジニアとインフィルトレーターの2人が登場。
評議会に加盟している上に、本編でもそこそこ目立っている種族なのに人数が少なすぎる。
耐久力は平均よりやや高く、近接地雷やデコイなどのテックアビリティを駆使した敵の妨害を得意としている。
左右への回避がステップになる以外は人間とほぼ同じ操作感覚である。
■シタデル評議会非加盟種族
○クローガン
母星:トゥチャンカ
かつてサラリアンの介入によって文明を手にし、その文明によって自らの運命を狂わせた非業の戦闘民族。
文明を手にする前は死因のほとんどが原生生物に捕食されることであった。
部族ごとに一つの社会を構成し、現在でも部族同士のいざこざが絶えない。
過酷な環境のトゥチャンカで生まれ育ってきたため肉体は非常に頑強で、成熟したクローガンは多少の傷ならば即座に再生・回復するほどのタフさを持つうえ殆どの臓器にスペアがあるため致命傷を負わせることは困難。
また
寿命もアサリ並みに長く、レックスの発言から1000年近く生きると考えられる。
2000年ほど前のラクナイ戦争のときに、戦力として利用することを目的としてサラリアンが文明を与えたことで進化を遂げた。
ラクナイ戦争で活躍したクローガンはシタデル評議会に対して自分たちにより多くの権利と領土を与えるように求め、強硬な手段で評議会所有の星を奪うなどの侵略行為を行うようになっていった。
このクローガンの反乱に対抗した評議会の作戦で、サラリアンが開発した生物兵器「ジェノファージ」をトゥーリアンの手によって母星トゥチャンカの全土にばらまかれ、クローガンは鎮圧された。
前述の通り、この一件からクローガンはサラリアンとトゥーリアンを憎むようになり、この生物兵器の影響で現在に至るまでクローガンの出生率が1000分の1まで低下した。
そして自分たちの部族の生存のために長きに亘って内戦が続き、トゥチャンカは見渡す限り瓦礫と荒野が広がる荒れ果てた星となり、世間からは「クローガンは野蛮で呪われた戦闘民族」という固定観念を持たれることとなった。
ソルジャー、センチネル(センチネル、ウォーロード)、アデプト、ヴァンガードの計5人が登場。
回避ができないが耐久力はトップレベルであり、近接攻撃はヘッドバットとタックルとなる。
近接攻撃によって短時間の内に連続で敵を倒すと
最高にハイ!になって頑丈さやパワーが上昇する。
これらの頑丈な肉体とパワーを活かして豪快なプレイができる。
特にウォーロードの耐久力は頑丈なクローガンの中でも頭一つ抜けており、ハンマーを使った近接攻撃は非常に強力である。
しかしもし食らわなかったら、どんな敵でもこいつ一人でボコボコにできてしまうといった理由から即死攻撃は普通に食らうので、即死攻撃持ちの敵にハンマーで挑むときには注意が必要である。
(ウォーロードの巨体と比べれば)爪楊枝サイズのファントムの刀で刺されても即死するウォーロードェ…
○クォリアン
母星:ラノック
機械工学に精通した種族。約300年前に自らの手で生み出した機械生命体のゲスに故郷を追われ、それ以降は5万隻の大小様々な宇宙船で構成された「移民船団」で宇宙を放浪して生活している。
この宇宙船の群れには戦艦も多く含まれており、その艦隊の規模は銀河系で最大である。
この移民船団では物資が不足しているため、成人になった者には通過儀礼として移民船団を離れ、船団に役立つ物や技術を持ち帰らなければならないという文化がある。
またフルネームが名前名字・階級・所属で構成されているので長い。
名前に所属艦名が入る通り、同じ宇宙船に住むものはひとつの家族として扱われ、強く連帯する文化を持っている。
数世紀に亘って清潔な宇宙船の中で生活し続けてきたため、進化の過程で自然界に溢れている細菌などに対する免疫力が低下してしまった。
これが原因で、現代のクォリアンは常に全身を覆うスーツとマスクを着用しなければならず、スーツ無しで他人と触れ合うだけで寝込み、傷など負えば感染症にかかって死にかける。
銀河社会全体でその存在が問題視されているゲスの生みの親であることや、免疫力の弱さ故に常にスーツとマスクを身に付けていなければならないといったことから、他種族からは見下されて差別される傾向にある。
ソルジャー、エンジニア(男女1人ずつ)、インフィルトレーター(男女1人ずつ)の計5人が登場。
耐久力は平均的で、左右への回避が独特なステップとなっている。
機械工学に精通したクォリアンらしく、どのキャラもテックアビリティに長けている。
ただしソルジャーだけは別。こいつだけはアビリティ「マークスマン」を利用した、強力な銃撃での制圧を得意としている。
◆主な人物:
タリゾラ、カルリーガル、シャララン提督
○ヴォーチャ
母星:?
他の種族から害虫のように扱われている種族。
鋭い爪と牙を持ち、モンスターのような面構えが特徴的。
地球のプラナリアのような、肉体を切断されてもそこから再生できる新生細胞を持っているが、平均寿命が20年ほどとかなり短い。
度々仲間同士でコミュニケーションという名の殺し合いをし、そこから力、知性、回復力などを得るという。
言語や発声についてもあまり発達しておらず、唸り声を上げてカタコトで話す。
成長する過程で体質を大きく変化させることができる、という能力によって大抵の環境に適応でき、どこにでも生息することができるが、被差別種族故にクローガンの傭兵部隊「ブラッドパック」以外で雇用されることはほとんどない。
稀ではあるが、テレビ番組に出演したり他種族のパーティーに参加しようとしたりする社交性の高い者も一応いる。
ソルジャー、センチネル、エンジニアの3人が登場。
固有アビリティ「ブラッドラスト」を起動することで唸り声がうるさくなる代わりに、アビリティのリチャージ速度が低下する代わりに、HPも自動回復できるといった特性から、高難易度でも打たれ強い(HPの数値は高めだがシールドは貧弱)。
更にソルジャーとセンチネルは
火炎放射による強力な攻撃アビリティ「フレイマー」を使用できる。
他のプレイヤーの視界を遮らないように、火炎の方向を調節しながら敵を
消毒してやろう。
○ヴォルス
母星:イリューン
トゥーリアンに従属している種族。数世紀前に自ら進んでトゥーリアン政府に恭順し、その商才を提供する代わりに庇護を受けてきた。
ずんぐりした体型で身長が低く、成人の人間の半分ほどの大きさしかないが、ただの銀行員が戦闘シミュレーションの最高記録保持者だったり、クローガンのレックスがヴォルスの群れ相手に苦戦した経験があることから、種族としての戦闘能力自体はかなり高いと思われる。
加えて独自の爆撃艦隊やドレッドノートを持つなどある程度の軍事力も自前で保有している模様。
彼らの母星イリューンは恒星からかなり離れた位置にあるが、温室効果のある高気圧の大気がアンモニア系生物の生息を可能としている。
この独特な環境で進化を遂げたヴォルスは、イリューン以外の環境では与圧服と呼吸器を付けなければ死亡してしまう。
また旧習的な文化を持ち、地位を得るために土地や人を差し出すこともあるという。
このような等価交換文化を持っていることから、彼らの経済観念は銀河社会の中でも発達しているとされ、シタデルの経済を監視し、均衡を保つ役割を担っている。
マルチプレイではセンチネル、エンジニア、アデプト、ヴァンガードの計4人が登場する。
どのクラスも回避はできるが耐久力は全種族の中でも最弱で、重量制限もかなり厳しい。
加えて視点が他の種族と比べて低い、近接攻撃がまともに攻撃として役に立たないなどかなり使いにくく、完全に玄人向けのキャラとなっている。
固有アビリティ「シールドブースト」を使って自身や味方プレイヤーの体力を回復できるので、これを上手く使って味方の援護をするのが主な役割ともいえる。
◆主な人物:パルラ・ヴォン
○バタリアン
母星:カーシャン
ハゲ頭と四つ目が特徴的な種族。人間と領宙域問題で対立したが、シタデル評議会が人間側についたことで評議会にもケンカを売り、対抗措置としてシタデルとの外交関係を断ち切った。
それ以降は無法種族となり、多くのバタリアンが奴隷組織などの犯罪組織に加担することとなった。
その後、テロ組織や傭兵を雇って人間の植民地を攻撃させるなどの敵対行為を繰り返し行い、再び人間との対立関係を深めたが、最終的には地球連合の反撃で中核基地を失い、自分らの宙域へと退却していった。
この一件から人間と対立し、嫌悪しているが、シタデル評議会にケンカを売って大使館を閉鎖したことや、犯罪組織の主な構成員となったことなどから人間以外の種族にも嫌われて除け者にされた。
その結果銀河社会で孤立し、リーパーの侵攻が始まったときも、どの種族の援助も受けられずに真っ先に壊滅状態となった。
ソルジャー、センチネル、アデプト、ヴァンガードの計4人が登場。
トゥーリアンの一般兵と同様に、耐久力は平均以上だが回避ができない。
アデプトを除き、固有アビリティ「ブレードアーマー」を起動することで、防御力を強化し、敵の近接攻撃に対して反射ダメージを与えることができるようになる。
近接攻撃では通常攻撃を連打すると長物の銃火器をバットのように持ってぶん殴り、強攻撃では強力な右ストレートをお見舞いする。
この強近接攻撃で敵に止めを刺すと頭部を粉砕できる。
○ハナー
母星:カジェ
全身が明るいピンク色をしたクラゲのような種族で、古代人のプロセアンを神のように崇めている。
顔に当たる部分が無いなど、他の種族とはかけ離れた見た目をしているが非常に礼儀正しい種族。
一人称に「私」「俺」といった言葉を使うことは利己的であるという考えから、代わりに「この者」といった表現をするなど、変わった言語文化を持っている。
他種族との交流においてハナーにとっての常識やマナーは通用せず、そのことが彼らにとって大きな精神的苦痛になるといった理由から、他種族との交流の前には事前に特別な訓練を積む必要があると言われている。
またハナーは皆2つの名前を持っており、公共の場などで使用する「フェイスネーム」という名前と、親しい者だけが知ることのできる「ソウルネーム」という名前の2種類がある。
2世紀ほど前にドレルが絶滅の危機に瀕したときに彼らを保護した。
それ以来ドレルとは主従関係のような間柄となっており、幼いドレルを戦士として育て上げ、ハナーの下で利用するなどといった契約を結んでいる。
表向きは礼儀正しいが他種族の子供を暗殺者として使うなど、腹黒い部分も多い。
地上での動きは鈍いが、水中では俊敏な動きで獲物を狩るという。細長い触手は見かけによらず物凄い握力を持ち、器用に銃を持つこともできる。
マルチプレイには登場しない。
◆主な人物:ブラスト
○ドレル
母星:ラカナ
爬虫類のような緑色の肌と黒く大きな瞳が特徴的な種族。
記憶力が非常に発達しており、過去の出来事などを鮮明に思い出し、本人にとっては目の前で起きているかのように体感することが可能。
またVIでも人間の言語に訳すことが不可能な、独特な言語も有する。
西暦2025年頃に母星が環境汚染によって崩壊しかけたときに、ハナーによって数十万人だけ救助された。
残された100億人以上のドレルたちは崩壊していく星で一杯の飲み水や、一口の食料のために殺し合いを演じ、母星と共に滅びていった。
ハナーに救助されて以降は彼らに忠誠を誓い、様々な面でハナーの援助を行っている。
しかし、ハナーの母星の環境はドレルの体質に合わず、湿気によって肺の機能が急速に衰弱していく「ケプラルシンドローム」という不治の病に苦しむこととなった。
上記の理由から銀河の中でも特に数が少なく、マルチプレイのプレイヤーキャラを除けばゲーム内のフィールド及びムービーで一般市民などのモブが一切登場しない。
マルチプレイではアデプト、インフィルトレーター、ヴァンガードの3人が登場する。
どのクラスも耐久力は低いが移動速度は群を抜いて素早い。
その他に近接攻撃では格闘術を使う、回避はアクロバティック回避といった特徴を持っている。
○エルコー
母星:デクーナ
筋肉質で強靭な四肢を持つ、ゴリラか象のようなシルエットを持った種族。
母星のデクーナは重力の大きな星であり、それ故に太い四肢を持つ大きな身体へと進化した。常にゆっくりとした言動と慎重な性格も、この環境によるもの。
言語での会話はあまり得意ではないが、エルコー同士では匂いや不可聴の周波音など、様々な方法で意思疎通を図る。
これにより、人間の「表情」では比べ者にならないほどの繊細で豊かな表現が可能で、他の種族には到底真似することのできない非常に高度なコミュニケーションをとる。
戦闘においては大柄な体躯を活かし、強力な火器と索敵システムを背負って歩くため「生きた戦車」などと揶揄されるとか。
余談だが、Bioware公式グッズとしてエルコーのぬいぐるみが存在する。
マルチプレイには登場しない。
◆主な人物:ハロット、フォータック
○ヤーグ
母星:パーナック
西暦2125年頃に評議会によって発見された種族。感情を持った生物でありながら、クローガン以上に獰猛で危険な捕食性種族である。
クローガン以上の巨体と非常に発達した8つの目を持ち、この目を使って相手の微かな動作やボディランゲージなどを読み取ることができる。
これによって相手のウソを見抜くことも可能。
評議会に発見された当時は20世紀の地球レベルの文明を持っており、評議会から派遣された使者は友好的な接触を試みた。
しかしヤーグはその部外者たちがヤーグによる支配を拒み、自分たちの主張をゴリ押しするつもりであることを見抜き、攻撃を開始した。
ヤーグの凶暴性を恐れた評議会は彼らを禁忌の種族とし、その母星のパーナックへの接近・立ち入りを禁止した。この一件以降、ヤーグは外部との接触を断っている。
多くの種族がリーパーの侵攻を受けた段階でもパーナックにはリーパーが現れておらず、何らかの理由で見逃されているのだろうと推測されている。
マルチプレイには登場しない。
◆主な人物:シャドウブローカー
■機械生命体
○ゲス
母星:ラノック
300年ほど前にクォリアンによって生み出された機械生命体。下衆ではない。
学習を重ねた結果自我が芽生え始め、制御しきれなくなることを恐れたクォリアンによって破壊されそうになったが、ゲスはクォリアンを返り討ちにし、母星のラノックから追放した。
以降はクォリアンとの間で度々紛争が起こっており、諸事情からクォリアン以外の有機生命体種族からも基本的に警戒されているため、他種族との平和的交流はほぼ全く無い。
現在はラノックの他に無法地帯のテルミナス宙域の向こう側にある、ペルセウス雲と呼ばれるエリア付近を主な縄張りとしている。
他にゲスの中にはリーパーの傘下に加わって服従する者たちがおり、その一派はゲスから「分離派」と呼ばれて別の宙域に拠点を構え、敵対関係にあることが判明している。
ゲスの各個体は単体では初歩的な動物的本能に従って行動するのみだが、複数個体が互いにリンクすることで驚異的に知性が向上する「分散型知性」と呼ばれる特性を持っており、群れを成したゲスの軍隊は有機生命体を上回る思考速度で状況を分析し、戦術的に襲い掛かってくるなどとても厄介な敵となる。
技術開発についても多種族に劣らず、サーマルクリップや一部の銃器、艦砲など、作中で普及している軍事技術の中にはゲス由来のものが複数存在する。
また、一般にゲスとして認識されている人型端末はただの器、あるいは乗り物に過ぎないとされ、その本質は「意思を持つプログラム」であるらしい。
このため多くのゲスは平時は視認できない状態でサーバーにまとめて収容されている。
全ての記憶・経験が共有され、並列化されるためプログラムとしてのゲスに個性は無く均一であり、自我はバラバラに持っているが「個体の識別」をしない。
このため
一人称として常に「我ら」「我々」と複数形を使い、「私は」といった単数形を用いない事も特徴的な点と言える。
マルチプレイではソルジャー(トルーパーとジャガーノート)、インフィルトレーター、エンジニアの合計4体が登場する。
ジャガーノート以外の3体は、シールドは頑丈だがHPは貧弱という特徴があり、ゲス製の武器の威力を上昇させる効果を持つ。
固有アビリティの「ハンターモード」を起動することで、最大体力が低下する代わりに武器ダメージや移動速度を強化し、障害物越しに敵を視認することができるようになる。
一方で、先述したHPの低さの他に近接攻撃が貧弱という欠点も持っている。
通常攻撃は連打ができない上に隙が大きく、強攻撃もシールドを大幅に消費するというデメリットがある。
敵勢力がゲスのときに自分がゲスのキャラクターを使用していると、他のプレイヤーから敵と間違えられて誤射されることもたまにある。
ジャガーノートは他のゲスに限らず、マルチプレイのキャラクターの中でも異質な特徴を持つ。
その巨体故に障害物でのカバーアクションができず、回避はおろかダッシュすら不可能という大きなデメリットを持つが、そのデメリットを付与されるに値する強みを持っている。
というか強みが無かったらただの役立たずなデカブツである。
最大体力が全キャラ中でもぶっちぎりの最強で、脅威のHP2200/シールド4600を誇り、やや重いがそれぞれ攻撃・防御・援護射撃に使える3つの心強いアビリティが揃っている。
その他に敵の即死攻撃が効かない、強近接攻撃で敵のシールドを吸収できる、武器の重量制限が全キャラ中最も緩いといった特徴もある。
○リーパー
母星:?
約5万年周期で宇宙のどこからともなく飛来し、文明の進んだ有機生命体を根絶やしにする機械生命体の怪物たち。
まるで高層ビルのような巨体で、
小さい個体でも高さが160mほどもあり、確認された中で最も大きいものは約2000mほどの大きさだという。
有機生命体の言語を理解でき、会話ができるようだが、こちらの要求に耳を貸すことは無い。
悠久の昔から存在しており、
捕らえた有機生命体を洗脳・改造して隷属させるなど、超常的な技術を持っている。
◆主な人物:ソヴリン、ハービンジャー
■絶滅種
○ラクナイ
母星:?
かつてシタデルを襲撃し、後に「ラクナイ戦争」と呼ばれた戦争を引き起こし、銀河社会に多大な恐怖と被害を与えた巨大な虫のような種族。
シタデル評議会が所有する惑星を次々と侵略していったが、評議会はクローガンに文明を与えて味方につけ、これに対抗した。
女王は猛毒の環境の母星に潜伏して兵隊を送り込み続けたが、最後は過酷な環境でも生きられるクローガンの猛攻によって女王も含めて根絶やしにされ、銀河系から姿を消したはずだったが…
○プロセアン
母星:?
かつて巨大な帝国を築き、銀河系を支配していた種族。約5万年前に滅亡し、歴史から姿を消したが、彼らの残した遺跡や文明は現代の人々の生活の発展に大きな影響を与えている。
現代の人々には無い特殊能力をいくつか備えている他、技術面でも大きく上回っている。
そのため、彼らからしてみれば現代の情報伝達力や技術は原始的であるそうだ。
劇中の
ジャヴィックの描写を見るに、数時間呼吸をせずとも活動できるか、呼吸以外の方法(例えば光合成など)を用いてエネルギーを得る身体構造をしていると考えられる。
■その他
○キーパー
母星:?
アサリが初めてシタデルを発見したときからシタデルの整備・稼働作業を行っていた種族。
ラクナイとはまた違った虫のような見た目をしており、モーディン曰くシタデルでの作業に特化した身体構造をしているとのこと。
コミュニケーションを取ることもなく、四本の細長い腕を上手く使って黙々と作業をしている。
何を目的としてシタデルの整備作業などを行っているのかは未だに不明だが、評議会によってキーパーの作業を妨害することは法律で禁止されている。
○コレクター
母星:?
リーパーに服従する謎の種族。普段はオメガ4リレイの向こうの宙域を根城としており、有機生命体(特に人間)の肉体を求めて稀に奴隷商人などの前に姿を現すという。
その他にも人間の植民地を襲撃し、一人残らず捕獲して根城に帰っていくという意味不明な活動を度々行っており、襲撃された植民地はもぬけの殻となる。
そして襲撃された星から生還した者がほとんどいない(=目撃例や証言が少ない)ことから、「架空の存在(人がいなくなったのは奴隷組織の仕業)」「都市伝説」といったように捉えている者も少なくない。
その正体は前回のリーパー戦争で滅びたプロセアン。彼らはリーパーに捕らえられ、洗脳・改造されたうえでリーパーの手駒として生かされ続けていたのである。
人間の肉体を収集していたのは新たな人型のリーパーを創造し、そのエネルギー源として利用するという目的のためであった。
2のラストでシェパードが率いる部隊によって基地の機能は停止し、基地内の全てのコレクターは死滅したので、3の時系列では僅かな生き残りが銀河に点在するのみとなった。
マルチプレイにはリーパーの洗脳を逃れ、自我を取り戻した個体が登場(アデプトの一体のみ)。
強力な3種類のバイオティックのアビリティを備えており、それらを組み合わせた火力は全キャラの中でもトップクラスである。
追記・修正は銀河の戦士たちと共にお願いします。
- 代理作成 -- 名無しさん (2020-11-19 00:38:37)
- Mass Effectの種族正直ちんぷんかんぷんで進めてたけどスッキリした -- 名無しさん (2020-11-20 16:17:11)
- 記事作成乙。いつかはMass Effectそのものの記事も出来ればいいな。 -- 名無しさん (2020-11-21 08:57:16)
最終更新:2024年04月03日 00:54