アンシャントロマン ~Power of Dark Side~

項目が理不尽にも登録された日:2021/08/20 Fri 19:37:25
項目が理不尽にも更新された日:2024/01/12 Fri 14:10:49
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理不尽にも付けられたタグ一覧
22年越しのブーム FF7もどき PS RPG このクソゲーが高い どうしてこうなった アンシャントロマン アンシャントロマン ~Power of Dark Side~ ウォータードラゴン エスカの実 クソゲー ケチ サナトリの村 ストロングスタイル ツッコミどころ満載 ドケチ ネタが多すぎてタグに困る項目 バランス崩壊 パーフェクトクソゲー プレイステーション ムービーライクRPG レベルを上げて物理で殴ればいい 不協和音 住民の命をもてあそぶ男 反面教師 問題作 愛すべきクソゲー 日本システム 時代が追いついた 棒読み 棒読み辻斬りエルフ 理不尽にも吹き飛んだおっさん 理不尽にも立てられた項目 理不尽のゲシュタルト崩壊 衝撃のクソザコサウンド 風雅システム アナタガタガ、ピクシーノナカマダトハゾンジマセンデシタ アバレルゾー ウデガナルゼー オレサマノデバンダナ! コレカッテクレヨ ドケチ ヤリヤガッタナ!コンチクショウ!



ここより遥かな時空

永遠に続くと思われていた

ある文明が

理不尽にも吹き飛んだ。

幾年月も虚空をさまよった

いわれもなき憎悪が

十七年前のあの日

ハインローグの地に

襲いかかった。

カイよ、

幼い時より全てを失いし

悲しき王子よ、

平和を、愛を、

そして自分自身を取り戻せ。

少年の冒険が、

今、始まる。


アンシャントロマン
~Power of Dark Side~





【理不尽にも説明された概要】

『アンシャントロマン ~Power of Dark Side~』とは、1998年4月23日に日本システムから発売されたPlayStation用のRPGである。非公式だが略称は「アンロマ」「トロマン」など。
「ムービーライクRPG」を売り文句に、グラフィック・ムービー面を前面に押し出したRPGとして、当時大ヒットした『FINAL FANTASY Ⅶ』を参考にして開発されたとプレイヤーにより比喩された*1超大作志向のRPG作品として世に出た。

だがその実態は、「わざとでもここまで酷くはならないだろう」と思わせるレベルでゲームとしての完成度があまりにも低い、ほぼ全方位でクソ要素を備えたパーフェクトクソゲー。
この時代にKOTYがあれば、同年発売のクソゲー達と覇権をめぐり真っ向から殴り合えるレベルの作品である。


【理不尽にもよく分からないストーリー】

一つの星が爆発する。
爆発はその星系にある惑星とそこに生きるすべてを呑み込む…。
爆発の力はある星を襲う。
星は壊滅。闇を切り刻むかのような幾千もの流星。
その中に、異様な輝きを持つものがあった…。

そして1000年が経った。
ある王国の城の中、赤ん坊を抱えた王妃を、異形の生物が襲う。
赤ん坊はその生物に連れ去られてしまう。

その出来事から17年。
赤ん坊は山奥の鉱山の村でたくましく育っていた。
その名は「カイ」。

奇しくも平穏に思える世界は、しかし、
再び魔の力で漆黒の闇へと変貌しつつあった。
人間が妖獣化していく…。
そんな噂が日を追うごとに現実味を帯びてきていたのだ。

立つのは今…! カイは、ついに旅に出る。
この世に平和を、そして愛を取り戻すために。
美しい海と点在する島々。確かにこの世界にはまだ神が存在する…。
カイは、この世界を覆わんとする闇の元凶を見出せるのか?
そして、愛すべきものを全てを守ることができるのか?
(取扱説明書より)


【理不尽な目に遭う登場人物】

  • カイ・オルフェアス 
CV.高橋直純*2
本作の主人公であるハインローグの王子。作中ではさも「衝撃の新事実」のように描かれているが、取説やプロローグでネタバレされておりその点もネタにされている
赤ん坊の頃にゴブリンに誘拐され、理不尽にも17年間鉱山の町でゴブリン達により強制労働させられ続けていた。その鉱山で仲間と共に反乱を起こして魔物の支配を脱する所から物語が始まる。
ちなみに「カイ」の部分はゲーム開始時に任意で変更可能。入力前のプロローグでバラされているので変えづらいが…
肝心の性格や性能はというとどうもパっとせず、他のメンバーがストーリー後半でちょっと寄り道するだけで最強武器が手に入るのに対し、彼だけ期間限定のイベントを発生させないと同等の武器が入手出来ないため、装備面に至っては明確に格落ち扱いされやすい。
にも拘わらずメンバーなどからはやたら持ち上げられており、終始不思議な力を感じずにはいられない。

  • ミシリア・アルマイヤー
CV.中山真奈美(現・中山さら)*3
本作のヒロイン。順番的に2人目のパーティキャラ。
両親は幼い時に他界しており、鉱山の村で育つ。カイと同じくゴブリン達により強制労働させられていた。
カイに好意を寄せているがあんまり進展しない。でも最後には「とりあえずこれはお約束だよね」と言わんばかりに唐突にケコーンする。
魔法使い系のキャラクターだが、元来の体力・物理攻撃力の低さや魔法の仕様により戦闘要員としてはかなり不遇。なんとストーリー中でも最序盤、初対面の魔術師から理不尽にも足手まとい呼ばわりされる負の徹底ぶり。

  • バーク・シュワルツ
CV.野村広一
ゴブリン達により強制労働させられていた、馬鹿力の大男。
強面で近寄りがたい雰囲気を持つが、お茶目な一面もある人情家。
流れの木こりであり、流れ流れて鉱山の村に来たらしい。
初期から使えるメンバーであるため、セリフの棒読みが目立ってしまう。「ウデガナルゼ-!」
見た目通りの体力、攻撃力に優れる重戦士タイプ。安定して高い火力を出せるため、最後までエースとして暴れるぞぉ~↑!
3人目のパーティメンバーなのにエンディングクレジットでは理不尽にも最後尾に追いやられている(紹介順がおかしいのは彼に限った話ではないのだが、不自然さでは一番目立つ)。

  • ミーナ・エルノロア
CV.西村由美子
エルフランドを護る護衛隊の隊長。一応4人目のパーティキャラ。
魔物になる病気の治療法を求めエルフの里まで旅をしていたカイたちの前に現れ、話を聞くことなく理不尽にも突然斬りかかりファラがカイを庇う形で大怪我を負うこととなる。
その後、「ファラを負傷させた償いとして同行したい」と自らエルフの長老へ願い出てカイ達の仲間になる。
しかしその割にはストーリーの中でこれといった見せ場も無く、戦闘での性能も悪い意味で典型的な魔法戦士といった具合で芳しくなく、ファラと引き換えにしてまで加入させる意味があったのかは疑問が残る。
ちなみに、本作のエルフは魔物と人間のハーフらしきことが取扱説明書で示唆されている。そのため「見た目は人間でも中身は怪物」という差別発言が作中で飛び出すほか、影の薄い連隊長が加入中のみ発生する隠しイベントでは、最序盤で出土した「暗黒の気のカタマリ」にミーナだけが影響を受けて不調を訴える場面がある。
そして本作でも屈指の棒読み要員。「アナタガタガ、ピクシ-ノナカマダトハゾンジマセンデシタ」

  • サリナ・ジェナトス
CV.中島沙樹*4
ハインローグ国の兵士長ブロアの娘で、男勝りな性格の女剣士。5人目のパーティキャラ。
魔物に占拠されたとある街を解放するため乗り込み、魔物の親玉をぶっ飛ばそうとしたが捕まってしまった所を、同じく街を解放するため訪れたカイ達に助けられた。
加入から程なく発生する彼女の父親との再会シーンは感動……する訳が無く、あまりにも理不尽な超展開過ぎてプレイヤーは開いた口が塞がらなくなる。
ネーミングセンスが独特で、気に入った武具に自身の姓をつけたがる。だからってジェナトスちりとりはねぇだろ…
体力こそやや低めだが物理攻撃力に優れ、素の性能と装備補正共にパーティ内最速の素早さを誇る強キャラ。

  • バロア・カイト
CV.斎藤規
旅先で仲間になる船乗り。最後に加入する6人目のパーティキャラ。
ハードボイルドな言動が目立つ(説明書より)。
だが初対面の時はともかく要所要所のテンションは高めで、船乗りらしいといえばらしいがハードボイルドかというと…。
ただ、メンバーの中では魔王との因縁は特に無いながら最後まで付いて来て一緒に戦ってくれる点はナイスガイと言えよう。
戦闘面ではバークに次ぐ耐久・物理攻撃力の高さを持ち、バークとサリナを合わせた3人編成が本作最強のパーティと言っても過言ではない。
得物は槍でなおかつ船乗りとなると『FF7』のシドを彷彿とさせるが、当然何の関係もない。
こちらもやはり棒読みかつ、喉でも痛めたかのようなしゃがれ声が目につく。「ヤリヤガッタナァ、コンチクショー!!」

  • ファラ・ミスチル
CV.森本まり子
新ハインローグ城を目指す途中で仲間になる、ムービー→マップ上→戦闘中の順でサイズアップする特異体質を持つピクシーの少女。
かつて人間と確執があったようだがそれを感じさせない天真爛漫な性格で、皆と積極的に交流し特にカイにべったりであった。戦闘能力もかなり高く声の演技もメンバーの中では比較的まとも、そして可愛い…と色んな意味でパーティの中核を担うかと思われた。
だが道中で理不尽にもミーナの辻斬りに遭ってしまい離脱、まさかそのままラスボス戦までフェードアウトさせられるとは誰が思っただろう。
「スタッフの…ケチケチケチケチ、ケチ~!!!」
まあ、その分前日譚のドラマCDではカイの両親にがっつりと関与し、赤ん坊だったカイの命も救っていたりと活躍しているのだが。
また、イラスト上では可愛いのは間違いないが、ムービー中やそれを流用したメニュー画面の顔グラでは、作画崩壊によってとんだブサイク面になってるのもひどい。

  • マクロード・エッシャー
CV.鮫沢祐二
ん?こんな奴居たっけって、ちゃんと居たじゃないか。ハインローグ守備隊の連隊長さんだよ!覚えてない!? な↑ぜだぁ~~~~~!?
まぁ序盤で少し顔見せしてその後少ししてちょこっとメンバーに加わってあとはおさらばしちゃうし、特に印象も残さないから忘れ去られるのも理不尽ではないけど…。

  • 理不尽にも吹き飛んだおっさん(仮称)
純然たる名無しのモブでありながら本作の顔とも呼べる存在。アンシャントおじさんとも呼ばれる。
オープニングムービーで語られた「理不尽にも吹き飛んだ文明」の住民だったようだが、目を丸くして口を半開きにした、驚いているような感じに見えなくもないなんとも言えない表情…というよりお笑い芸人のサンシャイン池崎みたいな顔で理不尽にも吹き飛んでいった。一度見たら忘れられない顔なので、気になった人はググってみよう。
多分本来ならグロ映像だったのだろうが、PS作品らしくポリゴンがバラバラになる演出だったおかげで「グロい」よりも「シュール」なイメージが理不尽にもついてしまった。
せがれいじりに登場する「くだん」に顔が似ていると言われ、同じ素材を使用したものと推測されている。

  • ギゼフィル
CV.不明(ゲーム) 大友龍三郎(ドラマCD)
本作のラストボス……なのだが、終盤にて唐突に存在が明かされ、結局何のために行動しているのかがよく分からない魔王。
世界を理不尽にも吹き飛ばした爆発の元凶なのか、その影響で生み出された存在なのかも不明。
冒頭でカイたちを奴隷として働かせていた奴の上司(の上司)もコイツだが、その目的(出土した暗黒の気のカタマリの詳細)も不明。
明確に分かるのは、冒頭の旅の目的であったが途中で忘れ去られた「怪物になる病」の元凶である、と言う点。
あと自分の身を護る城の門を開ける装置を、なぜか城の外に設置するというお茶目な一面がある。
本人は王道ゲームの魔王らしい立ち振る舞いをしてはいるが、対面時のカイの仲間達との言葉の競り合いは必見。とにかくお互いの主張がバラバラで何1つ噛み合っていない点がなお、肝心のカイ本人はただうろたえるばかりであるため仲間たちの熱い主張すら台無しである。
復活させた配下二人と共に戦う第一形態と、配下二人を吸収・変身した第二形態があり、第一形態は三人がかりということもあって中々手強いが、第二形態は後述するゲームシステムの煽りを受けて第一形態よりも楽に攻略できてしまう。
そして死に方も雑魚と変わらず、戦闘中の背景も何故か異空間要素ゼロの屋内CGを使い回してるなど、ラストバトルとしての特別な要素は出来の悪いBGMしかない。

なお、前日譚のドラマCDでは国の平定を願うルイス王に「強き王になる力を与える」と契約を結んだ直後に「いずれ代償としてルイスの最も大事なものを奪う」と宣告。
その後ブロアに「王となるのだ」と唆して、ルイスを暗殺するよう仕向けてルイスに自身の存在をちらつかせ、自己保身に走ってギゼフィルの手から逃れようとした彼を大勢の群衆の前でいずこかに誘拐するなど、きちんと魔王らしいことをやっている。

  • ルイス・オルフェアス
CV.不明(ゲーム)、高橋直純(ドラマCD)
カイの父で、17年前時点までのハインローグ王。
ゲームでは終盤になって唐突にハインローグの聖者から「魔物に操られているかもしれないから冥界に行って確認した方がいい」と告げられる形でシナリオ上に登場、ラストダンジョンのギゼフィル戦の前にギゼフィル本人を名乗りつつ立ちはだかる。
彼についてゲームで特に触れられる事はなく、倒した後はどこぞの主人公の母親が死んだときのイベントみたいなムービーが挟まれてあっさりご退場してしまうため、結局彼についての情報はほとんどない。

彼の仔細についてはドラマCDで語られる事になる。
国の貧しい現状を憂い悩まされた若き王だったが、ギゼフィルとのなし崩しもいいところな契約を経て「強き王」の力を得て国を大いに発展させることとなる。
だがその途上で力に目が眩んだのか完全に暗君化し、周囲の忠告を聞かず産業・軍備拡張を進めてエルフやピクシーと人間の関係を断絶に追い込み、自らは驕奢三昧の日々を送るようになる。
ギゼフィルに唆された兵士長ブロアによる暗殺未遂で改心の兆しは見えたものの、ギゼフィルが自分を脅かそうとしていることが発覚してからは自らがギゼフィルに払う代償がなんなのか悩み、隠者の予言によって「息子の手で自身が殺害される未来」を予言されると、
息子である王子カイの殺害を企図*5*6したり、カイの命名式の招待客から「冥界の神ギゼフィル」の使いを除外することを決める。
だがカイの命名式に突如乱入したギゼフィルに醜い自己保身ぶりを指摘され、彼の最も大事なもの、即ち自分自身をいずこかに連れて行かれた。

王としての国を思う心はあったものの、忠告や諫言に耳を貸さない反面流されやすく、大局よりも自己保身を優先するという統治者としては致命的な欠点を持っており、それにより働いた愚行の影響は計り知れず、本編の諸悪の元凶の一人である人物。



【理不尽にも独特な問題点特徴】

◆タイトル

まずタイトルの英語表記は「Ancient Roman」とあるが、基本的にancientは「アンシャント」ではなく「エインシャント」や「エンシェント」等と読む。「アンシャ(ェ)ント」読みの事物もなくはないので誤用とまでは言い難いが、違和感を抱かせるのは間違いない。(ゲームカタログの1番前に掲載させるためという説もあり)
そもそも、「Ancient Roman」は直訳すると「古代のロマン」となるが、このゲームには古代要素もロマン要素もほぼ皆無。ギリギリ「Power of Dark Side」については取説内で示唆されているが、主題のほうはドラマCDのナレーションでふわっとした解説しかされない。

実のところ最低限のフォローが利くタイトル関係とは違って、本当にツッコミどころしかないのはタイトル画面の背景。
作中描写の限りでは完全に現実と関係ない設定でありながら、背景に用いられているのは なぜか地球の世界地図
そして案の定、地球の地図であることの意味が示されるようなことも全くない。
どういうことなの…

◆グラフィック・ムービー

先述の通りフィールド・キャラクターは3DCGで制作されており、ムービーも3Dで表現されるのが特徴だが、全体的にグラフィックの出来は劣悪。前年に発売されたFF7と比較するとその差は歴然。
町のマップは各店舗の区別が難しく、広大なエリアは画面スクロールなしで全表示した弊害でキャラの見分けが困難。そして会話イベント等のキャラの挙動は、不自然に腕を上げ下げしたり超高速で縦横に方向転換しながら斜め移動したりと、いっそ不気味ですらある。
ムービーのポリゴンは静止画として見る分なら時代相応と評価できる場面もあるものの、キャラの質感がソフビ人形めいているだけでなく、走る・斬りつけるといった素早い動作のぎこちなさが非常に目立つ粗い仕上がり。

◆BGM・音声

BGMについても、あまりにも前衛的…というかはっきり言って不協和音である。特に一部ダンジョン用やボス戦用のBGMは聞けたものではない。
サナトリの村のBGMは異常性も際立つが、曲の展開自体は分かりやすく主旋律も聞き取りやすい方なので何とか……。
上記のものほど際立つ酷さがなく比較的安定して聴ける曲もあるが、サウンドエンジニアがPS内蔵音源の仕様をよく分かっていなかったか納期の問題かあるいは両方で音質が悪くてノイズが入っているものばかりという状態で、悪い意味で隙のない楽曲ラインナップを誇る。
「クソゲーもBGMだけは良い」という、2000年代~2010年代前半にまことしやかに語り継がれていた俗説を発掘・流行と同時に理不尽にも吹き飛ばしたという点でも画期的と言えるだろう。
間違いなく愕然とするのでとにかく一度聞いてみよう。

一方、サウンドトラックも何故かゲーム発売の一月前に発売されたのだが、そちらのBGMはかなりまとも。ボス戦、ラスボス戦といったゲームでは曲とも呼べないBGMが、元の面影がありながらも本来は非常に熱いBGMであっただろうことが分かる。
それでも一部変な音程や変調で違和感を催す曲もあるが、ご愛敬と受け流せるレベルではある。
ちなみにサントラ版の曲名の中には、サナトリの村のBGMが「マーメイドの町」となっている点を始め、実装されなかったエリアの名残が見て取れる。

また、ムービー中のBGMは音質こそやや悪いがサントラとほぼ同様のまともなBGMである。
このためラスボスの 本来の BGMが、ラスボス戦直前のムービーで少し聴ける。
同じ曲でもムービーでは問題がなく、実機版の設定がおかしくなっていることが分かる。
映像依存なので一曲フルで聴ける場面は少なく、声やSEも入るのでBGMだけ傾聴するのは難しいのが惜しい。

実はゲーム内の不協和音だらけのBGMは 何らかのトラブルでキーが理不尽にもズレてしまった可能性が高い *7
かの有名なゲーム内のサナトリの村もパートごとや最終盤4小節で丸ごとズレており、高さを揃えるだけでかなりサントラに近くなる。
ただ、それを抜きにしてもそもそもBGMの打ち込みの技量自体が足りていないという指摘がある。マウタスの町のBGMで途中でタメが入る部分などは非常に分かりやすい。
そもそも音楽の心得のないスタッフが打ち込みを担当したのかもしれない。

キャラクターボイスを搭載しており、この時代としては比較的頑張った要素と言えるが、前述の通り肝心の声優陣の演技力がかなり酷いため完全にマイナス要因。
特にミーナの「あなた方がピクシーの仲間だとは……」という台詞は棒読みなんてレベルではない。
昨今の洋画吹き替えやアニメ映画などに声優として起用される俳優やTVタレントでさえ、ここまで酷いケースは少ないだろう。
もはやそういう演技指導があったのではないかとも疑いたくなるが、過去に感情を失ったなどの背景がある訳でもない。現にミーナは所々で面白いかどうかは別としてボケも挟んでくるキャラなので、感情の起伏が小さい性格だとしてもやはり不自然。
ちなみに例の投稿者は初プレイ生配信中、この台詞を聞いて爆笑していた。
一方、悲しいことに本作は声優雑誌とタイアップして声優オーディション企画を行っており、そこで採用された面々(上で補足のある3人とファラ)についてはまともな品質である。

◆ストーリー

先述の通り理不尽に吹き飛んだ文明という要素があるのだが、それに触れることは一切ない。
この文明の廃墟(遺跡)へ向かうサブイベントがあるにはあるが、それも隠し魔法を手にいれるだけで掘り下げの類はない*8
他にも……
  • プロローグで文明と共に謎のおっさんが吹き飛ぶ。
  • 奴隷村の管理長が「指示があるまで小屋で待機していろ!」と言ったのに奴隷たちは小屋に戻る気配が無い。普通なら見せしめに何人か鞭打ちの刑の類にされるレベル。
  • 主人公達が病気の治療法を模索しようとするがどいつもこいつも治療法も解決法も、果てはこの病気の存在自体を知らない連中ばかりで悉くたらい回しにされ、ストーリー中盤に差し掛かると何故か旅の目的が「神の力」探しになる挙句 しまいにはほぼ忘れ去られる 。バーク「何でえ、またムダぼねか」
  • ラスボスの正体や病気の原因についても「神の力」探しの途中で唐突に明らかになる。
  • ダムを壊さないと行けないダンジョンがあった、しかし下流の廃墟にラスボスの手先により集められた人がいた、でも避難させるのは時間がかかるので、『これからダムがぶっ壊れるけど、自分たちが用意した水中でも呼吸ができるエスカの実を食べておけば大丈夫』と主人公が説明し、本当にダムを破壊して彼等を洪水に巻き込む*9*10というぶっ飛んだ展開。
    でも廃墟の人達はエスカの実のお陰で全員無事でした☆……呼吸より水圧の方が問題だと思うが『あんたたちのお陰で助かったよ、ありがとう。』とピンピンしていた。なお、主人公達がダム破壊を実行する事は聞かされてないし、最後まで気付かなかった。
……などなど、ひとつの物語の脚本としてあまりにひどく、ツッコミ処満載の内容となっている。

◆ゲームシステム

店でアイテムを買う際に、仲間に「これ買ってくれよ」とボイス付きで言われることがある。
斬新な要素と言えば聞こえはいいが、買わないと「ドケチ」などと罵られるのがアレ。
しかもこちらの所持金や購入の可否への配慮は一切なく、こっちの所持金の数倍の代物をせがんで一方的に文句垂れる姿は一種の殺意すら抱かせてくれる。
しまいには「テメエエエエ~!(棒読み)」と因縁つけてくる輩もいるのでタチが悪い。おめーのことだよバロア。

魔法も店の売買画面や修得魔法一覧で効果と消費MPの説明がないため、実戦で使ってみないと分からない。
魔法の名前もヘカル(回復魔法)のような本作独自の名称になっているものが多いので、名前だけで判断するのは難しい*11
特にダメージ・回復数値の出ない補助魔法の場合、「攻撃力が上がった!」などの効果説明が一切なく、効果の把握が困難という超不親切仕様。
アイテムや装備品もまた同じで、回復量やステータス上昇値、果ては(ヘカ系マカ系は除いても)HPとMPどちらを回復させるかも説明がない。
挙句の果てに状態異常ですら成否はもちろんのこと、視覚的に状態異常になってるかどうか一切分からずコマンド選択までできるので、実際にそのキャラの手番にならないと分からない。
あとブラッドソードなど「攻撃した敵のHPを吸収する」効果も説明がない…どころか、表示上のダメージ数値とは別に100ダメージ&100回復という代物。回復効果の存在自体はともかく、不可視の固定値での追加処理とかそんな仕様分かるか。

ランダムエンカウントの度に最大数秒のロードが入り、その間なんの演出もなく画面停止するので、初見だとフリーズしたかと勘違いしてしまう。
かと思えば○ボタンを押しながら移動することで、一切のランダムエンカウントが発生しなくなる。なんだこのガバガバっぷり。

戦闘中の演出に目を向けると、物理攻撃のエフェクトが「ババババッ!」という耳障りな効果音付きの斬撃1種類のみで、魔法の演出も何やってんのか分からないくらいチープなものが多い。
しかも攻撃ヒットや魔法発動の直前など、効果音の鳴るあらゆるタイミングでいちいち読み込むため、戦闘のテンポを著しく損ねている。
そして敵を倒すとダメージ表記と共に画面外に向かって理不尽にも回転しながら吹っ飛んでいく。なんだったら力尽きた味方も同様の軌道で吹っ飛ぶ。
レビュー動画においては「画面上で倒れ、消滅させる」という技術ができなかったが故の苦肉の策ではないかと言われる。
また戦闘中は敵味方の行動に合わせてカメラアングルが自動的に切り替わる仕様になっているが、このカメラワークも非常に劣悪。敵キャラクターがステータス画面に隠れたり、体が見切れたりすることが頻発する。

戦闘の難易度は極端で、特に単体で現れるボスが異常に弱い。ステータス値だけでなくレベルによる与・被ダメージ補正が存在し、レベルを上げて挑めば2~3回の物理攻撃で大体倒せる。しかし逆に言えばレベルを上げないと瞬殺されるバランスであり、某ゲームより12年も前に『レベルを上げて物理で殴れば良い』を体現している
物理攻撃が猛威を振るう一方で、味方が使う攻撃魔法の仕様は、IQ(魔法攻撃力)とMG(魔法防御力)の役割が逆になっていたり、魔法ダメージ計算時のステータス値を参照するキャラが敵味方の並び順に左右されるという複雑怪奇なことになっている。
また、一回で雑魚の群れを殲滅できる魔法もあるが消費MPが非常に多く気軽に使えず、「結局物理で殴ればいいよね?」となりがち。
ただし補助魔法はMP消費を大きく上回る恩恵をもたらす“ぶっ壊れ”が混ざっており、物理ダメージを体感1割にまで軽減する防御強化魔法や、10ターンの間ラスボスすら置物に変える石化魔法はその筆頭である。

狂人による解析と研究の果てに編み出されたRTAではこの魔法が積極的に活用され、通常プレイではベンチ行き確定の足手まといだったミシリア並びにミーナがスタメン入りする一方で、通常なら不動のスタメンの筈のバークやバロアが逆にベンチ行きになるという同じ『レベルを上げて物理で殴れば良い』ゲームとは真逆の様相を呈する
なおカイはこちらでも相変わらずベンチ行きと主人公とは思えぬ不遇

◆まとめ

……とまぁこんな感じで、「どうしてこうなった」と言わざるを得ないなんとも香ばしさが漂う仕上がりになっている。
体験版はまだマシだったのだが……。

しかし、本作が発表された時期はPS版FFシリーズが良くも悪くも話題を拐い、ゼノギアスサガフロンティアスターオーシャン セカンドストーリーテイルズ オブ デスティニーエリーのアトリエ、マール王国の人形姫など、後に繋がる名作・大作RPGも数多く発表された稀に見るRPG大豊作期。

さらにクソゲー界隈ですら、本作発売の2年前に既に『里見の謎』『黄昏のオード』というで本作以上のインパクトの強さを誇るクソRPGがあったり、なにより芸術的なまでのシュールさによってクソゲー界の伝説となった『デ ス ク リ ム ゾ ン』があったせいで、映像面はともかく特にこれと言ってゲーム面では突出したインパクトを持たなかったアンシャントロマンは理不尽にも歴史の闇に葬り去られることになった。
その結果、2020年まではクソゲーに詳しいネットユーザーが知っているマニアックなゲームという立ち位置であり、中古では下手したら送料の方が高かったとか。


【理不尽にも残されていた評価点】

散々言ってきたが、こんなクソゲーでも評価点はある。

ストロングスタイルのクソゲーだという点である。
「ストロングスタイルとはなんぞや?」という人のために一言で言うと…

「開発側の熱意は伝わるし、ゲームとしては一応成立している」

ということである。プロレスのファイトスタイルが語源なのだが、要するに下手な小細工が無くクソ要素の主軸が「単純に完成度が低い」という一点に集約されている。
もう少し詳しく言うと「明らかに手抜きのスカスカなボリュームというわけではない」「致命的なバグがない」ということで一応最後まで遊べるようにはなっており、上記の問題点はどれも修正が効くレベルなので何をトチ狂ったのかリメイクを望む声も少なくはない。奇天烈な挙動がいくつもあるのに進行不能のバグがないのはある意味奇跡。

それ以外だとキャラデザも好評。
当時の開発スタッフの一人で風雅システム所属の大田恵伸(現・楓牙)氏が描いたキャライラストは、のちに成人向け漫画家として名を馳せるだけあってかなり良く、イラストがゲーム本編中でも使われていれば多少は高く評価されたかもしれない。
しかし、特に女性陣の服装に対して「98年当時のデザインとしては些かセンスが古い」という声もない訳ではない。とはいえこの辺りは各人の好みの範疇ではあるだろう。


【理不尽にも出された体験版】

何気に1997年秋の東京ゲームショウに出典されていたこともあるという輝かしい過去があり、雑誌でも大々的に宣伝されていた。
別のイベントで頒布された体験版では斬撃だけでなく打撃エフェクトもあったほか、「変身」という使用不可のコマンドも用意されていた。後半の展開のネタバレになるので詳しくは記述しないが、もしかすると変身はその時の為にあったのかもしれない。
また、戦闘開始時・クリティカル発生時はイラストによるカットインが入る。(雑誌ではこのシーンが「キャラが喋りまくる斬新なRPG」として紹介されていた)
このように本作の体験版には「なんで削ったんだ」という要素が非常に多い。

一方で戦闘シーンでは走って攻撃した後も更に同じ方向の画面外へと走ってゆき、反対の画面外から出現する「地球一周」と評されるシュールな演出が修正されるなどの改善点もあるにはあった。
また、体験版ではマップ移動時と同じ4頭身グラフィックで戦闘しており、製品版を出すにあたりリアル等身のキャラを追加で作った事が窺える。
もっとも、そのキャラグラのクオリティ自体は低く、(実際の因果関係はともかく)それと引き換えに削除された戦闘演出の存在を鑑みると、「無理に新しいグラフィックを作らない方が良かったのでは?」とも考えさせられる。

【理不尽にも語られる余談】

  • 本作にはカイの父・ルイスを主役とする所謂前日譚のドラマCDが存在しており、こちらは本編より演技やストーリーがまとも…どころか馬鹿に出来ない完成度である。
    何故かサウンドトラック共々ゲーム発売前でのリリースとなっているが。

  • 理由は不明だがこの項目は立てられた直後は理不尽にも開けなかった。らしいといえばらしいが。




永遠に続くと思われた項目は理不尽にも埋もれていった…














時は流れ2021年
新型肺炎が世界で猛威を振るい
FF7リメイク インターグレードの発売も近付く中
発売から20年以上の時を経て

ヤツ(・・)理不尽にも帰ってきた







【理不尽にも大流行したクソゲー】


2020年9月に理不尽にもブラック企業で働かされ、退社してYouTuberとなったとあるクソゲーハンターが本作のプレイ&レビュー動画がYouTubeにアップされたことがきっかけで、知名度と中古価格の相場が劇的にアップ。
どのくらい上がったかというと、500円程度であった中古ソフトや体験版の相場が3〜4万円程まで高騰

ゲームソフトのレビューを取り扱っているサイトでも閲覧数が激増してアクセス数上位の常連になった。
当然本wikiでもアクセスランキング3位(1・2位はトップページと右メニューなので実質1位)を作成から2日で獲得した。あれ、こんな感じの流れをどこかで...

OP冒頭で理不尽にも吹き飛んだおっさんの人気も主人公達を差し置いて理不尽にも爆発的に上昇。コラ画像やファンアートが大量に出回ることとなった。
挙句には「ギラギラ君 眠気スッキリタオル」という眠気覚まし成分を含んだウェットシートの商品パッケージの男性がこのおっさんにそっくりと話題になったことも。
直接言及はしていないものの、似ていることについてのツイートをギラギラ君公式Twitterアカウントがリツイートしていることから、一応このことは認知している様子。

このブームを機にサナトリの村のBGMをアレンジした動画も出回っており、YouTubeやニコニコ動画で「サナトリの村」と検索すると出るわ出るわ...。

普通はここまでクソゲーでブームが起こることはないはず…なのだが、
奇しくも2020年のKOTY大賞作品の『ファイナルソード』は、そのひと目でわかるチープさが大いに注目され、
発売直後から問題点をネットニュースに取り上げられたり、ガバガバ翻訳の数々が「ファイナル語録」と名付けられネットスラング化したり、「エンタで陣内がやるゲーム」と揶揄したら本当に陣内智則氏がYouTubeでプレイすることになったり、バグ技を駆使したRTAが流行したりといった出来事で話題になっていた…ということで、
界隈以外の人達にもクソゲーというものの魅力が伝わったことが、トロマンブームに拍車をかけているものと思われる。

まさか「アンシャントロマン(古代のロマン)」ってそういうこと...?

なお、令和になってからの例の投稿者の動画が一般のネットユーザーに広く知られる転機ではあるが、本ゲームをプレイしている人自体は以前から存在し、界隈ではそれなりに知名度があった事は留意しておく。例えば、この動画投稿日より8年前(2012年)にもクソゲー界隈では有名だった人物がこのゲームをクリアし、その酷い有様を自身のサイト内でレビューしている。
クソゲー愛好家ならば上記レビューを見て先に知っていたという人も多いだろう。

ゲーム自体の評判は知れ渡っていたようだが、当然ながらこの頃はあまりにもクソマイナー過ぎて発売から14年が経った当時でも攻略サイト1つ存在しないという状態であった。

なおここまで読んだアニヲタ民なら分かる通り、本作の魔法はどこにも解説が乗っておらず、使ってもどういう効果が発揮したかが極めて分かりづらいという問題点がある。
そこでプレイヤーは自力で本作の魔法を全て調査して一覧表を作るという骨折り損のくたびれ儲けな実績を残した。後にこのゲームをプレイした者はこちらを参考にしたかもしれないし、今後このゲームに挑戦しようとする変わり者なら、参考にしてみるのもありかもしれない。
とはいえ本作の魔法の不遇度合いはお察しの通りであるし、このプレイヤーの調査で魔法攻撃力とされるステータス「IQ」が実は魔法のダメージ増加には無関係と言う事実(前述)まで明らかになっている*12ので、無理して魔法を使うまでも無かったりはするのだが。
当時の某カタログwikiもそのレビューから参考にしたと思われる文章が見られるので、このゲームの悪評を広めることに一役買ったと言っても良いと思われる。
そちらはそちらでキレのあるツッコミをしながらレビューしているので、興味があれば探して見るのも有りである。

ちなみに先のプレイヤーは本作のダメージ計算システムを割り出そうとしていたが、防御力が低い方が受けるダメージが少ない等の謎の現象*13が発生するため、長らく謎に包まれていた。
が、2022年に上記の魔法攻撃の更に詳しい仕様だけでなく物理ダメージ計算式も解析され、「受け手の最大HPを攻撃値・防御値で乗除算して4で割り、互いのレベル差から算出した倍率を掛ける」という仕様だったことが発覚している。

2022年8月には、日本最大級のRTAイベント「RTA in Japan」のタイトルの一つになにをどう間違ったのか選出。*14
夕方くらいのなかなかいい時間帯から、RTAのイベントなのに理不尽に吹き飛んだおっさん始めとするスキップ可能なムービーを、「走者自身のお気に入りシーンだから」とスキップせず流すRTA芸を見せる*15だけでなく、理不尽な仕様やツッコミどころをプレイしながらノンストップで解説していくスタイルなどで、
アンシャントロマンガ、クソゲーノナカマダトハゾンジマセンデシタRTA視聴者勢の間でも話題になり、 遂にTwitterのトレンドにまで乗る ことになった。

【理不尽にも風評被害を受け(巻き込まれ)たゲーム会社】

本作は、発売元が日本システムである事は取説やスタッフロールで明記されているその一方、開発元となる企業がどこであるのかは全く触れられていなかった。
このように開発元が未表記の場合、『FF』シリーズのようにそもそも発売元が作品を作っていたケースが一般的だが、ゲームカタログwikiではイラストレーターが楓牙氏と判明していたことから「風雅システムが開発した」という認識が広まり、
さらに例のレビュー動画投稿以降に本作の作曲家である松本達哉氏もまた風雅スタッフだったと判明したため、(スタッフロールに彼ら以外の風雅スタッフの名が複数名載っている点も含め)この定説はさらに補強されていった。

しかし、本作の知名度と風雅システムへの風評被害が理不尽にも高まった結果、2021年9月には楓牙氏がTwitter上で当時の開発状況について以下のように暴露している。
  • 「風雅システムのスタッフは当時の社長が本作の開発会社役員を兼任してた関係で、 開発も後半に差し掛かった時点でヘルプとして駆り出されただけ である。」
  • 「大半のスタッフは少し手伝っただけで、 最後まで本作の開発現場に残ってた風雅社員は自分しかいない 。にも拘らず風雅システムが『アマランス』シリーズだけでなく本作も作ったと言われるのは不本意である。」
  • 「(半月後の追加情報として)件の開発会社はアンシャントロマン開発のためだけに立ち上げられた会社で、 開発スタッフにゲーム制作経験者が全くいない という状況だった」
(※全て要約・意訳)

…当時の風雅システムスタッフ達からすれば今回の周囲の認識は、「自分たちが深く関与したわけでもない他社作品のヘルプとして社長命令で投入され、納得いかないであろう低クオリティで世に出た挙句、20年越しに自分たちが作った事にされヘボデベロッパーと酷評された」という理不尽極まりない仕打ちであり、
自らのペンネームの由来とするほど古巣への思い入れが深い楓牙氏が、このような事実誤認に対して言及するのは必然だったといえよう。



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最終更新:2024年01月12日 14:10

*1 しばしば勘違いされるが、FF7を意識したというのはあくまでユーザーの憶測であり、公式は一切言及していない。当時はPSの描写性能を活かしたグラフィック・ムービーに力を入れたゲームは多かったらしい。

*2 後に『遙かなる時空の中で』『デジモンアドベンチャー02』などに出演し大成する。

*3 本作唯一(当時)のプロ声優。

*4 のちに『デュエル・マスターズ』の黄昏ミミ役などで大成する。

*5 最初は窓から落として殺そうとしたがファラに止められて失敗。その時点ではファラの叱咤もあり落ち着いた様だが、直後に大臣との会話で命名式にギゼフィルが関与する余地があると知り戦慄。最終的に命名式の日にゴブリンに誘拐と殺害を依頼する。

*6 ギゼフィル対策と言わんばかりにゴブリンへカイの殺害依頼した動機としては、少なくともルイス本人の中ではカイを大事な存在として見ていたため、「ギゼフィルにより大事なものとしてカイが連れ去られる→人ならざる存在に育てられたカイが予言通り自分を殺す」という未来を予想してしまったからだと思われる。

*7 楽曲データを弄って修正を試みた人がいたが、その時一部データがバグっていたとのことだったため、信憑性は高い。また、音楽を耳コピして音楽面から検証をかけた人もいたが、これもキーに注目して訂正をかけることで不協和音を解消した。

*8 一応理不尽にも吹き飛んだ際に、この文明の怨念が魔物や魔界を生み出した…と思われる経緯が取説で書かれている。

*9 最初こそ避難させようとしたが自力で動けない老人も居る事やバロアの的外れな屁理屈に折れ、ミーナのエスカの実案にすがりつく形でお流れにされてしまう。イベントの展開および世界情勢的に人質の救出を優先しない理由が全くないのだが。

*10 この時のダム破壊のSEもとても安っぽい。例えるなら植木鉢が割れる音。

*11 氷魔法の「アイスロック」などとわかりやすいものもあるが、これはこれで統一性がない。

*12 ここで判明したのはIQの数値差で魔法ダメージに大きな違いが出ないという検証結果であり、MG(魔法防御)と役割が逆という仕様は2022年のRTA走者のフォロワーが見つけたものである。

*13 より正確に書くと、防御力やレベルを揃えて同じ敵に殴らせても、キャラごとにダメージの格差が存在する。例えば最初の奴隷村決起では「ミシリア<バーク<カイ」の順にダメージが増減する。

*14 実は候補としては昨年冬から挙げられていた。

*15 しかし会場では理不尽に吹き飛ぶムービーやアナタガタガ…のムービー後には何故か拍手が沸き起こった。