BLUE REFLECTION TIE/帝

登録日:2022/02/26 Sat 23:26:00
更新日:2024/04/27 Sat 13:00:28
所要時間:約 7 分で読めます





あの最期の夏、私たちは本当に大切なものを探す旅に出た。



SteamNintendo SwitchPlayStation4で配信、発売されているRPG
2017年3月30日に発売されたPSvita、PS4用ゲームソフト『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』待望の続編。

【ストーリー】

どこにでもいるごく普通の少女、「星崎愛央」は、ある日突然異世界へと迷い込んでしまう。
どこまでも続く夏の空と海の中にぽつんと学校だけが漂う世界。
学校では、記憶をなくした3人の少女たちが暮らしていた。
お互いに分かるのは名前だけ。
愛央は元の世界へ戻るべく、彼女たちとの奇妙な共同生活をすることとなる。

【概要】

発売元は「幻」と同じくコーエーテクモゲームス。
  • TVアニメ「BLUE REFLECTION RAY/澪
  • 本作「BLUE REFLECTION TIE/帝」
  • ソシャゲ「BLUE REFLECTION SUN/燦」
で構成される続編プロジェクトの一つで、時系列は「幻」→「澪」→「燦」→「帝」となる。

謎の閉鎖世界に飛ばされたとはいえ変わらず舞台は女子高。
発表時点での「燦」を含めた各作品の重要人物皆JK大集合のお祭りゲー。
ただし、病み上がりなどの理由で半数近くが変身不可となっている。
あの娘の変身姿を見たければ「燦」でガチャを回せ。うん。悔しいだろうが仕方ないんだ。

また、近年の規制強化で濡れ透け削除、揺れ&チラのナーフとなったものの、
一方、マップ風景の質感やゲーム性はその鬱憤を晴らさんとばかりにパワーアップ。
規制されても執念で四つん這いで狭いとこ通り抜けたり、
舐めるようなカメラアングルなどの奥ゆかしいフェチズムを導入している。

今回は、(いい意味でも)「ゲームつきサントラ&CG集」などと揶揄される「幻」
魔法少女同士のバトルが中心だった「澪」から、
ガストらしいお気楽異世界日常系RPGに原点回帰

リフレクターは近年のアレとかアレとかアレみたくタマの取り合いだの世界の危機だのまではいかない気楽なバイト*1稼業のはずなのだ。
人の「想い」に関わる仕事ゆえ、「澪」に続き悲しき過去のバーゲンセールではあるが暴力で物事を解決してるようにしか見えない敏腕交渉人同様、たまたま緊急事態ばかり描かれているだけなのだ。
+ 重大ネタバレ
バイト気分の気楽な稼業と言ったな。あれは嘘だ。
騙して悪いが曇ってくれ。

「幻」ラストで改心させた世界の管理者が何故か行方不明となった結果、
世界にバグが生じ*2、やがて人々に不治の病をもたらす「灰」(「澪」終盤のものとは違うっぽい?)が降り始める。
「バグった世界の初期化」と言う名の滅亡の始まりである。
ただし、すぐに異常が確認されたわけではなく、数か月から1年程度は平穏だったようではある。

「灰」はある程度積もることで一気に力を開放し、「燦」の時期には現実世界に初期化のための端末としてモンスターが出現。
リフレクター達は所属組織に関わらずモンスターたちとの戦いを強いられることになった。
行方不明の管理者除いて殲滅されたはずの原種の暗躍もあり、初期化は止まらずついに世界は無に飲み込まれ始める。

そんな中コモンの番人たる司城姉妹が起死回生の策として創り出したのが本作の舞台「雫世界」。
リフレクターたちに呼びかけ、彼女たちの想いをつなげて小さな世界を作り、
自分たちが擬似的な管理者となることで初期化を止めようとしたのであった。

しかし、策はうまく行かなかった。

絶望的な状況で呼びかけに応えたのはわずか9人、更に「雫世界」の創造自体も失敗に終わる。
姉妹の感情や戦闘能力等多くのものと引き換えに強引に「雫世界」の創造だけは完了させるも、
二人を含む招かれたリフレクター達は記憶を失い離散、多くが休眠状態となってしまった。
そして姉妹の策がようやく振り出しに戻った頃にはもう…

つまり今回は「幻」「澪」のような日常系+バトルじゃなくて、完全にアレの如き新日常系である。残念だったな!



【ゲームシステム】


行動力の概念やATB形式のバトル、拠点開発によるステータス強化など、
「幻」とはいい意味で別物となっている。

バトル

超☆攻撃型の戦闘システム。
とにかく敵を殴り続けてコンボを繋げ、必殺技で〆ると追うのが本作の大まかな戦闘の流れ。
ダメージ倍率の上昇がとにかく激しく、必殺技が使える頃には5倍近いダメージ補正がかかっている。
余程の高難易度や縛りプレイでもない限り必殺技発動=勝利と思っていい。
意識したかは不明だが、魔法少女アニメみたいなバトルができる。

エーテル(ATB)を消費して敵を殴る度に回復速度とコンボ数加算によりダメージ倍率上昇。
上昇度が一定に達するごとに「ギア」と言う数値も上昇し、既定値に達すると使えるスキルが増え、戦闘前に装備していたフラグメント(パッシブスキル)が発動する。
魔法少女姿に変身するのはギア3になってから。
なお、レベルの上昇に伴い、回復速度の初期値も増えるので、フラグメントも合わせていきなりギア3スタートも可能。

ヒーラーやバファーも定石と異なり、全員殴りヒーラー的な能力となっていて、
とにかくできるだけ殴り続けて支援回復はタイミングを見極めて一気に行くのが肝要。
敵の集中砲火ででこちらのギアが下がることもあるため、ヒーラーが攻撃できず本業に手一杯の状況はかえって不味いぐらいである。

前線メンバーは3人+サポーター1人で、サポーターは一定時間ごとにサポートスキルが発動する。ただし、発動確率を含めて条件が設定されている。
アイテムは行動可能な前線キャラかタイムラグがあるがサポーターが使用できる。
アトリエシリーズと違い、おにぎりなどの食べ物や催涙スプレーといった護身用で終始しており、回復アイテムはともかく攻撃アイテムは概ね妨害用。

というわけで集中砲火を受けてノックダウン(ピヨり)に追い込まれると、いわゆる変身解除に追い込まれてしまう。
上記の通りボス戦が高確率で必殺技による勝利になる点といい、
魔法少女モノ的な意味でわかってらっしゃるシステムである。

拠点開発&アイテム作成

本作の育成要素の二本柱その1。
ココロトープで拾ったガラクタでJKらしい頭のネジユルユルな学校施設を魔☆改☆造&グレードアップ。

元バレリーナ「プールをお風呂にしちゃえばいいんだよ!」

施設が増えるとステータスも増える。また、3回強化が可能であり、既存効果が強化されたり新規効果が追加される。
終盤の施設ともなると後述のタレントで直接育成するより遥かに大きい補正が入るので、
土建に励んでいれば最高難易度で隠しボスソロ攻略も夢ではない。

配置できる施設の数にはサイズごとに制限があり、スペースを最大まで広げても全て設置することは不可能。
設置した施設の組み合わせに応じて追加効果が発動したりもする。

注意すべき点は、防御力低下などのデメリットも持っている施設がある点と効果発動のためのアイテムが必要な場合がある点。
デメリット持ちは任意にON/OFFすることができる。
アイテムが必要な施設は、一回探索ごとにアイテムを消費する必要があるので注意が必要。

前作でほぼ無意味だったアイテムクラフトは拠点開発の導入で重要性が別ゲーレベルに上昇。
素材をかなりエグい量要求されるため、戦闘と採取はほぼ必須。
特に「強化○○」のレシピで施設レベルをMAXにできるようになると、
「木の板(の素材の砂粒*3)」「丈夫な布(の素材の砂粒)」の要求数がエグいことになり、

  • 最序盤のクソザコナメクジをひたすら開幕ワンパン(プレイ時間が犠牲に)
  • 効率ガン無視で他のアイテムを分解して砂粒に変換させられる精神攻撃(素材が犠牲に)
  • 作成数アップスキルや素材消費カットスキルの発動を狙い、1個ずつ作っていく地味作業(面倒)*4

のいずれかを強いられる。ドロップ率を上げれば1匹2個以上入手できる。
ライザのアトリエコラボダンジョンのギミック全開放を目指そうものなら、
もう意図的に稼ぎにいかないと完全に素材がカツカツになる。

なお、今作のフラグメントの多くは、設置した施設を特定のキャラとのデートで訪れる形で入手できる。
その際、3つの選択肢が表示され、その選択に応じて2つのうちどちらかが入手できる。
どちらかが極めて強力ということはないので、フィーリングで決めてOK。周回すれば両方入手できるし。
メンバーが増えたら適度に保管庫にしまっている施設を配置してデートイベントが発生しないかのチェックが必要。

タレント

本作の育成要素の二本柱その2。
JK同士でキャッキャウフフしてスキルポイントを獲得する。以上。
否、それ以上になにか必要かね君?
いや、クエストだのデートだのシステム上は色々だがほんとにキャッキャウフフしか無いんだ。

【用語】

  • リフレクター
異世界に飛ばされた少女たちが変身する魔法少女的なアレ。
今回は「帝」・「澪」&「幻」・「燦」のごとに衣装の方向性が異なる。
特に「帝」の3人は既に悪堕ち済なんじゃってぐらい「澪」&「幻」と方向性が違う。
が、所詮はガストちゃんの考えることなので説明があるまでは伏線とか気にしてはいけない。

AASA*5なる組織が開発または複製した、想いの力をエネルギーにする蒼の指輪「ブルーリフレクション」で変身する。
上記の通り本来ならバイトみたいなもので「澪」では実際にお給料もらってる子もいた。

純正品の蒼の指輪の他、別の組織の作った紅の指輪「ルージュリフレクション」も存在する。
こちらは負の想いをエネルギーとし、使い方次第では使用者の精神に致命的な負荷をかける。
なおこの「別の組織」は「帝」発売時点では一切詳細不明。
AASAと敵対しているのか、敵対していたとして別の正義なのか悪の組織なのか、
果ては「別の組織」自体複数あるのかどうかなどさっぱりである。

  • ココロトープ
飛ばされてきた少女達の記憶をもとにして作られた心象世界ダンジョン。
学校を改造して記憶の一部を思い出させてココロトープを出現させ、
本格的に記憶を取り戻しにゆく…というのが本作の大まかな流れとなる。深層心理や記憶が元になっている夢の中で見るような風景は美しくも基本的に支離滅裂な記憶と想いのコラージュである。
開発者のインタビューによるとココロトープはグラフィックBGM、採取できるアイテムやエネミー、オブジェクト同士の位置関係でさえ少女達に関連し彼女たちの過去の考察の助けになるんだそう。

  • フラグメント
想いの結晶。
本作では「幻」での強化パーツとして以外に登場人物の記憶や、
アイテムクラフトのレシピとしても登場する。
想いの結晶ということで精神を回復させる薬の材料になったり、割と何でもあり。



【登場人物】

「帝」「燦」のキャラクターと「澪」「幻」のキャラクターでは変身後の衣装の雰囲気がかなり違う。

【帝】のキャラクター

  • 星崎愛央(CV:柳原かなこ)
本作の主人公。周りの推薦で一行のリーダーに就任するが、本質は「特別」に憧れるごく普通のJK。
具体的には憧れすぎてラノべとか異世界転生とか大好きで中学時代には黒歴史ノートをしたためていた程。
想いの力の賜物か厨ニ臭い大鎌で戦い、変身後は更には光の片翼が生えてオッドアイ、必殺技では魔眼まで発動する。
ちなみに、愛読するラノベは「屍神の法則」(完結済)。どう見てもコスプレですよね?
…が、せっかく厨ニウェポンをゲットしたのにプレイヤーのせいでせっせと草刈りに励んで小銭とガラクタを集める、リーダーという名のパシリ。鎌の正しい使い方ではある。

こころや伶那、詩帆がいるのでかすみがちだがプロポーションは良いほうに分類される。横から見ればお胸、下から見れば某錬金術士ほどではないにしてもふとももがムチムチしているのが分かる普通ってなんだ…?
主人公キャラクター特有の人たらし。「ソシャゲ主人公」らしき男から女を2人も引き剥がし、(元)キチ○イを漂白するほど。だから普通ってなんだ…?
そんな陽キャっぷりもあってか、他のオタ勢と違い言動の端々から「一般人から見たらオタクだが、重度のヲタから見たらニワカ」的なノリが感じられてしまう。ああ、普通ってそういう…
コマとしてはコンボ中断から味方を守れるほぼ唯一のキャラクターであり、ボス戦ではスタメン必須、いなければ話にならない(もう一人の陽桜莉は発動条件がきびしく、間に合わずに直撃を受けてギアが下がり、立て直し中にまたDANGER攻撃が…と負のスパイラルに陥る可能性すらある)。
それだけのキャラクターというわけでもなく主人公らしい器用万能さを誇るが、攻撃面ではクリティカル前提の追加効果が多く、完全に使いこなすには運の要素がどうしても絡んでしまうのが欠点。
彼女のココロトープは一見普通の街だが、彼女の記憶にない謎の構造物が現れるなど謎も多い。
+ ネタバレ
実は本当に「雫世界の外の世界」とも異なるガチの異世界(と言ってもファンタジーではなく実質並行世界)から召喚されている。例えるなら「建物ができあがったあとに裏口から入ってきた」イレギュラーであり最後の2つの希望の片割れ。


  • 靭こころ(CV:高柳知葉)
愛央以前にいたメンバーその1。田舎組。「~なのです」系女子。
「澪」では有理の知り合いとしてちょっとだけ登場、そして「燦」の詩帆とは幼馴染とシリーズをつなぐキャラクター。さらに、平原姉妹とも友達。
  有理
 /  \
ヒナ こころ  ←こんな感じの人の縁。
 \  /
  詩帆
マイペースで穏やかな心の持ち主(棒)。超サイヤ人かな。
カラテの心得があるが、変身後の得物はマジカル☆ハンティングライフル。
猟師であった父の影響で排莢機構や安全装置がきっちり再現されるほどに熟達している。スナイパーライフルに見えてアサルトライフルみたいな連射も可能。
ちなみに、地元の射的屋で出禁を食らったことあり
合体攻撃でコロニー落とし…否、米ニー落としするぐらいお米大好き。
なお単体必殺技では「ラストシューティング!」と叫んで上に撃つ
そんななのでシリーズ第二位の体重、むしろドムだろお前。と一行は口を揃えて叫びたいだろうが摂取した糖質はすべて乳と太ももに行っているので心配ないのです。
なお、メル作画では下半身は並のため、乳だけで第2位の体重である。
ヒナちゃん加入までのアタッカー。後半はデバファ―に移行するが、ヒナちゃんがぶっ壊れているだけで加入後も十分一線を張れる。無理やり弱点属性を付与してそれで攻撃できる自己完結型。
ヒナちゃんでは耐久力が心もとない時に。
ココロトープは紅葉が映える山々や仏像やお地蔵様が雑然と並ぶお寺など。

愛央以前にいたメンバーその2。AASA関係者だが、本作の面子では一番の新参。
言葉にとげが多いが根は優しく、物事をネガティブにとらえがち。要するに貴様さては理系だなと言ってやりたいツンケン理詰め系女子である。ロジックが不明なものはの嫌悪感を感じるタチであり、彼女からロボット型モンスターの討伐を依頼されるクエストもある。もしや伶那はきららとわかりあえないのか…
新体操経験者で武器はフラフープ。「お前フラフープで戦いそうな顔してるよな(笑)」と侮るなかれ。魔法の刃をはやしてマジカル☆八つ裂き光輪、魔法の加速装置となってマジカル☆ライダーキックなど、シンプルだからこそ応用の幅は広い。さすが理系
しかしてその正体はたまたま見かけたアニメにドハマリして一気に同人誌書くまでに沼に沈んだ重度の(隠れ)ヲタ。
そんな彼女が百合姫と言うよりきらら系なシリーズにおいて明確なガチ勢(澪の二人もどう見てもアレだが名言はされていなかった…と思う)、まさに理屈ではなく感情で突き進む様はまさに芸術。伶那と彼女のイチャコラはとても尊い。
最序盤のヒーラー。バファーを経て最終的に自己修復型のタンクになる。単純な耐久力なら上がいるが、ヘイトスキルは伶那の特権である。また、使用条件は厳しいが強制ノックダウンスキルも彼女の特権。反面攻撃手段が乏しいのでギアを上げにくい(特に序盤)点など、上級者向けの性能。ちなみに、タレントで習得しないと、ギア5で攻撃スキルが消える
ココロトープは不揃いな大きさの風力発電機が並ぶ海など。
ちなみに彼女のココロトープで流れるBGM 「希望的アストライア」は作中屈指の人気曲。 


  • ⾦城勇希(CV:芹澤優)
愛央以前にいたメンバーその3。非戦闘員。ロリ枠その1。
元気で活発。いたずら大好きのちんちくりん、つまりメスガ…もといムードメーカー。
実は現実世界を危機に陥れている脅威の犠牲者の一人で…?
ココロトープは病院
+ 重大ネタバレ
実は(少なくとも雫世界転移直前の時点ではもう)リフレクターではなく「世界」が送り込んだ無自覚なスパイ
というか灰病が治ることなく病死し(序盤の会話の保健室の匂いが落ち着く、ココロトープの病院以外の景色が玲那のココロトープにそっくり、そこで採取できるアイテムが「止まった時計」など伏線が張られていた)、「世界」により現実側のモンスターを呼び寄せるための生きたビーコンへと改造されてしまっていた。
リフレクターと誤認されて正規の手段で雫世界に入り込んだ(他キャラのネタバレに関わるので伏せ)ため、初期メンバーにもかかわらず終盤まで気づかれることはなかった。


【幻】のキャラクター

元祖主人公。元天才バレリーナだったが、膝の故障で挫折した過去の持ち主。
岸田メルからはすっかりお気に入りのようで、曰く「もう娘みたいなものなので特に言うことはない(意訳」とのこと。
ライム、ユズと共に、100万年周期で世界の支配権を賭けて戦う『原種』と呼ばれる巨大生命体達を打ち倒し、更には人類の神にして一度は人を見限った前回の優勝者『ダアト』に人類の存続を認めさせた。
規制のせいかちょくちょく前作と比べると明らかにパンツも揺れも減った
武器は「幻」同様リフレクター制式採用ソード(仮)。しかし、斬るだけで爆発を起こし、斬撃を飛ばす際も詩帆よりモーションが小さいなど、世界を救った経験者はやはり一味違う。
スピードタイプとされているが、そのスピードで攻撃力が増すので実際は超のつくアタッカー。
斬撃属性一色なので耐性持ちに弱いと思いきや、難易度次第では耐性ぶち抜いて開幕ワンパンで戦闘終了することすらある。
HPの低さが難点。ノックダウン耐性も低い。バレエを奪われて一度空っぽになってしまった弱さを表現しているのだろうか(「幻」の特典小説を見ると人生の目標を奪われた彼女の放心ぶりが痛いほど分かる)。
昔はあなたのようなバレリーナだったんだけど、膝に矢を受けてしまって…
ココロトープはデッサン人形がバレエのポーズをとっているなどバレエに関連したものが多い。また前作の舞台の高校に似た校舎も出てくる。


  • 司城夕月(CV:高野麻里佳)
戦闘システムに関わらない完全なNPC。司城姉。
魔法少女的に言うと妖精で魔法少女で魔法の国の女王と言う多忙な子。
今作では多忙すぎて感情まで失ってしまった(嘘はいってない)。
終盤感情と記憶を取り戻すが、完全に別人なので面識のない面々はちょっと退いていた。

  • 司城来夢(CV:秦佐和子)
ユズ同様戦闘システムに関わらない完全なNPC。司城妹。
とある理由で昏睡状態に陥っており、彼女の救出も本作の目的の一つとなっている。
終盤ユズとほぼ同時に復活し、物語は終幕へと向かう。
+ ちょっとしたネタバレ
リフナビの正体は昏睡中の彼女が切り離した自分の一部。
あんな性格*6になるとは思っていなかったらしくライム自身ドン引きしていた。

【澪】のキャラクター

『澪』の主人公。「澪」後は本格的にAASAについた模様。
アニメ終了後我らが詩さんと一頓着あったが、おかげさまで完全に憑き物が落ち脳筋のアホの子と化した。これでも年長者である。ロロナ症候群。
アニメ作画が微妙だったこともあり、今回のひおりんは実にJKらしく瑞々しい。
武器は日菜子と同じく制式ソード(仮)。発売前は二刀流をウリにしていたが、実際はほぼ使わない。勝利ポーズだけでダース・モールめいた連結刃を出して「それ使えよ!」といいたくなるのが日常。必殺技は二刀流で超連続斬りなのだが。
鈍重だが開幕から強力な技が使える速攻型アタッカーと言う触れ込みだが、実際はピヨり特化で長期戦やボス戦で真価を発揮するスロースターター。通常戦闘はヒナちゃんが強すぎるため、耐性下げて自前で弱点をつくこころ同様の運用が吉。
ココロトープは平原美弦と2人で一つのココロトープを共有しているというかなり異質なもの。

シスコンお姉ちゃん。非戦闘員。「澪」での最終決戦において自身のフラグメントを破壊され消息不明となっていたが、本作序盤で無事に生存が判明している。
妹ともども「澪」後はAASAのお世話になってる模様。
陽桜莉同様に詩さんのおかげで完全に憑き物が落ち、ただの過保護なお姉ちゃんと化した。
そのためか、現代の家庭の味・カレー絶対作るウーマン。ママァ…
体験版は昏倒している彼女を発見するところで終了する。
アニメの作画が微妙だったのが逆にいい方向に働いていたことが発覚。メル作画の彼女から漂う雰囲気は大人びているを通り越してもはや人妻で未亡人。苦労しすぎたんですね…
つーか他メンバーの年齢学年から逆算すると登場時点、あるいは途中で19≒JK卒業疑惑何着せてもそういうプレイにしかみえない

  • 駒川詩(CV:田辺留依)
「澪」チーム。非戦闘員。
アニメ視聴者にはもはや説明不要のやべーやつ・オブ・やべーやつ
サイコパスが命の危機を知り変貌を遂げたサディストにしてマゾヒスト。
本作ではやべーやつに覚醒して以降の記憶が失われたせいで(いい意味で)変わり果てて登場。無垢な状態から健全に感受性、共感性を育て直してゆくが…?
「澪」では「狂言回しとたラスボスの間をフラフラ」した末、最後は一般人にフライパンで殴られて気絶、目が覚めたら最終回ラスト5分という愛すべき悪役として終わりを迎えた。
が、世界が「燦」の状況に移りゆく中であの天才科学者あの破壊大帝のごとく愛せない悪役への一線を越えてしまったらしく、「(別人格化しているのはわかってるけど)恨まずにはいられない」と詩帆に言わせるほどの所業を重ねている。どうも、世界の管理者を除き討滅されたはずの原種が背後にいた模様。その辺は「燦」で描かれるのだろう。
最終的にはその原種か、あるいは他の誰かにまんまと利用されてわからせ案件となったようだが…
ココロトープは「苦痛こそ生活」など結構アレなことが書かれた看板が並ぶ。
+ カプ的なネタバレ
ある意味、本作の真のヒロイン。
過去のやらかしで「澪」チームとは最後まで微妙な空気のまま。
「燦」とも同様な上に彼女たちには「リーダーさん」という男がいる。
「幻」も内輪で完結し、愛央以外の「帝」にも相手がいる。
ここまでなら愛央と詩は余り物ペアに見えるが、愛央とは理由が異なるものの「未知と言う名の最後の希望」コンビとなる。
ココロトープ探索が半ばマンネリズムを感じて来るだろう頃に詩が参入し、物語が急展開。
彼女の過去の所業を知る者とそうでない者で一行が分裂し、テンパった愛央が初の挫折を迎える。
と、とにかく我らが詩さんはきれいになっても物語を動かしてくれるのだ。
+ 掘り下げ的なネタバレ
面倒なので、記憶を失う以前の詩をM詩、後の詩を白詩とする。
M詩は白詩に記憶を取り戻させ、自分の意識を復元させようとしていたが、ある記憶だけは取得を阻もうとしていた。その記憶というのは、祖母の死に対し、彼女が何かを感じたという事実。
作中ではあまり触れられずに終わるが、実はよく考えるとかなり深い。
その感情が何であったかは問題ではない。何かを感じることができたということが問題である。
つまり、彼女にも痛みしか感じることができない訳ではないということ。彼女が他人を頼ってそれに向き合い、改善を試みれば或いは治る可能性があるものだったのである。
原種に騙されたと知る直前まで世界の敵側になるほどのM詩の自意識は、痛みしか感じられない異常者という自覚故。
しかし、もしそれが単純に得手不得手レベルの問題だったら?物貰いなどのよくある病を覚醒の兆しと勘違いするのと同じレベルだったとしたら?
これまで散々積み上げたやらかしの数々が、全て痛々しい黒歴史化するのである。
そりゃ全力で阻むわ。もしかして、ひまわり畑がある第三層手前で暴れ出したのも、それに気づいたからじゃ…?
燦が配信される前だって言うのにその行動の全てが「厨二病乙w」で処理できることになったM詩の運命やいかに。

【燦】のキャラクター

  • 春日詩帆(CV:陶山恵実里)
『燦』と本作の物語を繋ぐキーパーソンの一人。バレエつながりで日菜子と繋がりがあり、こころとも幼馴染。
AASAとは別の組織に所属していた。
ソシャゲヒロインゆえ、ソシャゲ主人公らしき「リーダーさん」「彼」なる男の影がちらつく百合過激派には許しがたい存在。特に愛央を励ますとある重大シーンは発狂ものかもしれない(選択肢で回避可)。
そこさえ目を瞑ればお嫁さんにしたいリフレクターNo.1で文句なし。文句あるやつぁ出てこい。「オタクの人ってこういうのが好きなんでしょ?」ってお出しされるような理想の美少女やぞ。
曲者ぞろいのリフレクターズの中で世話好きで家事が得意、芯もしっかりしているという絵に書いたような優等生の美少女なのだ。
一方で幼少時は非常に活発だったようで、運動神経が弱いと自嘲している割にどう見ても戦い慣れている。
「燦」でガチャを回させるべく体を張った営業に熱心で、変身シーンでは高確率で揺れる。
というか、変身後の格好も左肩から脇にかけてガッツリドレス部分がなく、半分くらいうっすい肌着のようなもので覆われているだけという大変けしからん有様。
ついでにアクセサリとして腕やら首やらは拘束具のようなベルトが巻かれているというかなり業が深そうなおまけがついている。
更にじゃ前作からお色気が大幅に減った本作でパンツの大盤振る舞いを行う。基本技ですらガッツリ見えます。

ちなみに、きららもそうだが、そんな身の上なのに愛央への恋愛的デレが他の面々より明らかに速い。
彼女の場合、メインとなる技がタレントレベル比例、つまり愛央と一杯イチャイチャすると強化される
その百合属性の盛りっぷりで男といちゃつかれるとダメージが増すんですがどうするんですか、ガストさん。

戦闘では殴りヒーラー。回復役としては詩帆が加入すれば伶那はほぼお役御免となる。
というのも、伶那の回復スキルが発動に数秒かかる上にDQの薬草以下のスペックなのに対し、こちらは即発動な上にタレントレベル比例なのでかなり回復するのだ。ついでにギアの上昇でリジェネが付く。
攻撃面では、他のキャラがギアの上昇とともに下位スキルが減ってしまう*7のに対し、彼女は常時基本技の「矢車」なので使用感が変化しない上にタレントレベル比例系。また、デバフ付き無属性攻撃なども可能。
加えて、全体回復にリジェネ付きエスナ、更には永続スリップや麻痺といった当たれば非常に強いデバフさえも有する。また、サポーターになれば他よりもデフォルトで発動が早いというおまけつき。
つまり、何をやらせても大体OKというマルチキャラ。そんなのが初期メンバーの次に来る。ちなみに、2周目は引継ぎによりタレントレベルが5くらいになっているので高難易度でも頼れる。
ココロトープは見渡す限りの青空、透き通った水、沈んだ線路と彼女のイメージに沿ったもの。
+ その過去
上記の通りこころと幼馴染で、当時男子にいじめやからかいを受けていたこころを守るため避難所も兼ねた秘密基地を作成。
――が、これが癪に障ったのかいじめっ子グループが秘密基地を破壊。
激怒した詩帆は男子達を殴りつけ、転校することに。
ただ、自分の行動が原因で引っ越しをした両親。とくに、今まで勤めていた仕事を辞め喫茶店を開いた父に対し深い負い目があり、今まで習っていたバレエも辞め、放課後などといった時間を無理に割いて店の手伝いをしていた。
ある時、まだバレエマシーン状態だった日菜子と出会い、短いながら親交を深めたことで店の手伝いに対する考えを改め、父と本当の意味で解りあえている。
なお、父に対する深い負い目があったのだが、
いじめっ子たちを鉄拳制裁したことに対しては、「秘密基地より守るべきものを守れた」「むしろ勲章」と言っているため後悔はない模様。

  • 久野きらら(CV:大野柚布子)
詩帆を含む8人チームで戦っていたリフレクター。非戦闘員で田舎組でヲタ勢。
本作では登場時点で昏睡状態になっていた程に精神力を削られており、病み上がりで戦闘には参加できない。
きららの変身が見たい?ガストの神に石を捧げるのだ。今のうちに貯蓄をするが吉
勇希と双璧をなすロリ体型だが、水着を着るとこちらは尻に素質がある。詩帆とは別の方向に「オタクの人ってこういうのが好きなんでしょ?」を詰め込んだ理想の女子。
ほぼ最初から愛央を性的にロックオンしてる高純度百合っ子。
不思議ちゃんのように見えるが本物の予知能力者。本人曰く「自分にとって超能力ではなく五感と同じ(意訳」と言うくらいに予知ありきの人生を送っている。更に予知の手順は「神(仮)から未来のビジョンがいくつか送られてきて、そこから答えを推測する」という感じなので、常人と感性が違ってしまうのは良くも悪くも当然といえる。
ただでさえ田舎者が多い本作でも、エロゲの舞台になりそうな「奇妙な因習が残る閉鎖的な寒村」の出身(どころか作中の描写を見る限りネット上の偏見の「ど○○○く」と言う可能性すらある)で、更に「能力に目がくらんだ親に軟禁される」と言う悲しき過去ランキングでは上位に食い込みそうな経歴の持ち主。
だがそんな過去を感じさせない心が強い子。悪く言えば図太い。軟禁を利用して引きこもりオタク生活を怠惰に満喫してたんじゃ?と疑いたくなる。曰く「働くくらいならデザートなしでいい」人。データベース項目の解説も明らかにやる気なし
厨ニAO、同人07、そしてガンプラのきららと言った棲み分けである可能性が高い。有り余る時間と欲しい物なんでも買ってもらえる権利があり、更には上記のデータベースでは解説そっちのけでロボ系エネミーのフィギュア化を希望している。ニッチな立体化はコトブキヤに頼め
ただし、流石に体型に関しては「ないすばでー」を所望する程度には気にしている模様。そのままの君が一番さ
ココロトープは屋台が立ち並ぶどこか寂れた印象のある村が広がる。
+ ちょっと待つのだ。これではまるできららがネタキャラなのだ
軟禁されるに至った経緯は、予知(神の声)と偽って幼馴染♂にして村長の息子の罪を幼馴染♀のユカになすりつけることを父親に命じられた際、土壇場で掌を返したため。この結果父親は村長の怒りを買って政治生命を(生まれる前に)断たれることになり、その怒りは当然きららにも向けられることになった。

「奇妙な因習が残る閉鎖的な寒村」というのはガチであり、村の祠には眉唾な伝説*8とともに古くから伝わる壺が祀られており、これを信仰する「長老達」が村の真の最高権力者であった。
幼馴染♂がイタズラでこれを壊したせいで、壊した本人どころか村長一家そのものが良くて村八分、最悪追放という窮地にあった。

この事態を打開するために白羽の矢が立ったのが、シリーズのあの子同様に新興宗教の神託の巫女に祭り上げられていた当時のきららであった(周囲の大人から見れば、あの子もきららも本物か偽物かなど区別はつかない)。
きららの力にすっかり溺れた彼女の父親はきららの力を利用し、将来的な市長就任を見据えて政治家人生を歩みだそうとしていた。しかしそこは大人の世界、一歩踏み出すには村長や長老達の支持が不可欠であり、村長の失脚は自身の失脚も同義。そこで村長の「嘘」の提案に乗ったのである。
父親の言いなりであったきららは一度はそれを承諾したものの、「はじめて自分が予知能力者だと信じてくれた」ユカを裏切ることはできず、欲しい物が何でも与えられた生活と父親の出世を投げ捨てて友情を選び、代償として自由を失うこととなった。

ここで重要なのは「他者に説得された」とか「痛い目をみた」とかではなく「自力で親のいいなりから逃れた」というきららの聡さである。
人生を救われたユカちゃんのその後は不明であるが、きっと「燦」できららちゃん大好き勢として実装されてくれるだろう。
さぁ、ガチャを(ry



【余談】

  • 本作では未回収、あるいは風呂敷広げるだけ広げて畳む気なさそうな設定が多々ある。これだけならガストちゃんにはいつものことだが今回は「燦」と言うソシャゲが控えているのがはっきりしているため、本作は「燦」の販促の側面もあるといえる。「リーダーさん」になって詩帆やきららとイチャコラしたい人は今から銭をためておこう。
  • ソフィーのアトリエから始まった「図鑑メニューの解説がキャラの寸劇」という形式は本作でも健在。今作はメンバー1名による主観入りまくりの一言コメントという形となる。ここはお前の日記帳じゃね―んだよ
  • 結果、一番マトモなのがよりにもよって詩さんという酷いことになっている。

+ ココロトープの考察・登場人物の記憶のネタバレあり、些細なことでも追記よろしくお願いします
※編集者一同やネット上のものなど確証はないこと、考察としてしっかり練られていない思いつき程度のものもあることに注意(極めて主観的になりやすいですが、考察として成立している判断できる場合、考察のタイトル横に(考察)と書き入れてください 。)

●愛央のココロトープ
  • コンビニエンスストア『プラタナス』
ココロトープ内にあるコンビニ。愛央がオープニング時にスマートフォンを落としたのもここ。プラタナスとは樹木の一種で街路樹として広く用いられる。街路樹つながりでコンビニエンスストアの『ポプラ』のパロディだと考えられるが、深読みすると樹皮は迷彩状に剥がれることから、「普段は街の風景に溶け込んで目立たないが必要な時にすぐ見つかるほど身近な存在になりたい」という愛央がいた作中世界のコンビニ創業者の願いが込められているのかもしれない。
  • 普通と不連続
「あり得ない物」が鎮座する方角には大量の停止標識が配置されている。アレに対する忌避感が表れた物か。
愛央以外のココロトープが支離滅裂な風景ばかりに対してココロトープの名前のように"ありふれた街"であるのは記憶にも見られるように愛央の空虚とも思える"平凡な人生"の暗喩か。
また特別に憧れるからか、「HERO」というグラフティが随所にある。*9
  • 開発者?
点在する選挙ポスターには「たつたとびへい」「岩瀬サトル」「佐川じゅり」などが書かれているが「納期を守る!」「JKを守る会」なども併せて書いてあるあたり、開発に携わった人たちなのかもしれない。
  • ループの痕跡
住宅街の中にあるバス停は学校で作れる施設の「駅」や「畑」同じ「星ノ宮」という文字が書かれている。オリジンが見えるのは愛央がループ(1周目と2周目のEDが違う)しており本人でも気づかない無意識の記憶が反映されている? 

●こころのココロトープ
第一層 そよ風の林道
  • 田舎嫌いについて(考察)
ゲーム内の会話でも描かれているが、こころは田舎を嫌い、都会に対してコンプレックスを抱いていた(但し田舎での生活は気に入っていた)と思われる。ココロトープ内でも入り口のトンネルにすぐに錆びた「田舎禁止」の標識が存在している事や建造物の上の倒木や第二層の焦げた廃車の山があるなどココロトープの環境全体が荒廃している事から、かなり幼い頃からその想いを抱き、自覚していた事がわかる。
  • 出身地の考察(考察)
ココロトープ内に点在する小屋は全て越屋根という断熱性と通気性を両立する特殊な構造の屋根なため、こころの田舎は暖かい地域に存在していたと考えられる。また、熊や鹿に対する注意を呼びかける標識が存在しこころの父のようなマタギが生活を営んでいる地域として東日本が考えられる。これらの要素を両立する地域として、東日本の盆地の可能性がある。

第二層 秘められた村
  • 飲料の看板(考察)
「光栄牛乳」、「絶対全敗飲料」の二つが確認できる。特に「光栄牛乳」は「ミルクフラワー」が採取できる事からも分かる通りこころにとって牛乳が重要な記憶の一つであるのは間違いない上詩帆のココロトープの第二層でも確認できるため二人の共通の思い出の可能性もある。
  • 秘密基地(考察)
上述のように二人の思い出である秘密基地。完成はしなかったものの、採取できる物が理想の秘密基地に存在したり材料になったりするものばかりなので作っていた最中もこころに深く印象づけられたと考えられる。また、家屋の縁の下などを四つん這いで歩く箇所が多いためこれも二人で遊んだ記憶からきていると思われる。
  • 石灯籠と霧
メインストーリーや詩帆の依頼でギミックとして登場するこれらは、ゲームギミックとしては愛央が詩帆とのフラグを成立させること以外はゲームに与える影響が小さく、極端に言えば無くともゲームは成立する。以上のことからこころの記憶に関係すると思われる。霧が秘密基地や最深層への入口へ行くのを阻む役割なのがかなり考察の要素として重要な気がするが、編集者にはわからなかった。

最深層 覚悟の廃屋
  • お地蔵様(考察)
お地蔵さまはあえて現世に残り衆生を救う冥府の救済者であり、賽の河原で鬼達に虐げられている子供たちの霊を救うお方である。これはいじめっ子グループを叩きのめし、自分を救ってくれた志帆のことを暗喩しているとも考えらえる。寺全体が暗くホラーな雰囲気になっているのはお地蔵様の詩帆か転校したためであろう。
  • 灯籠(考察)
道中の灯籠を灯す箇所やボス戦直前の沢山の浮遊する灯籠。灯篭は夜道を歩く時に道を照らす物であるため、志帆との別れの際、彼女がくれた言葉を胸に刻み、こころが優しいながらも強くなったこころを表しているともとれる。
  • ボス〈アトラシズ〉(考察)
フラグメントがまだ装備できないため序盤の強敵となるアトラシズ。隆々とした四肢から山間に生息する獣がモチーフと推測されるが、技のモーションは瓦割りなどこころの特技である空手が現れていると考えられる。

●玲那のココロトープ
遠くに見える風力発電機などは「展望台」でも確認できる。
BGM「希望的アストライア」のアストライアは神話の神の名前で意味は「星の如く輝く者」「戦乙女」。
灯台守の娘であるため灯台が存在。
  • ボス〈ナーガ〉(考察)
蛇は脱皮を繰り返し表面の傷が消えていくことから、古代から医療、治療、再生のシンボルとされている*10
怜那はある事情からある病の治療法を探しており、このことからココロトープのボスがナーガになったと思われる。
  • 出身地
ココロトープ内にあるリンゴ、リアス式海岸と灯台がある事から、怜那は東北出身疑惑がある。

●勇希のココロトープ
精神の幼さが現れているのか、天井の案内図は「お腹すいた科」、「頭いたい科」、「眠たい科」などが書かれている。
また「白き牢獄」から「別れの海」へ行ける入り口は病室の唯一開いた窓であるのは勇希の希望だからとおもわれる。
また、ここで流れるのは「諦念的カスケット」、病室で灰病が治ることを諦めていたと思われる。
また海岸のロケーションは玲那のが「海岸1」、勇希のが「海岸2」、「海岸3」と連続してナンバリングされているのは玲那と勇希の深い心の結びつきを表しているのだろうか。

●日菜子のココロトープ
  • バレエをするデッサン人形たち→バレエ一筋で、ある意味盲目的だったことの暗喩?
  • 色の抜けた世界→バレエという唯一の生きがいを失い、日菜子の色褪せた世界を的確に表現?
  • 色づいた世界と、虹の橋が架かる雲の上にある学校→ユズとライム、そして多くの仲間たちと出会いによって変われた日菜子を表現?
虹の橋が架かる雲の上にある学校や、最深層各所に存在する通学路の風景と記憶を見る限り、日菜子は通学と学校生活を満喫していたようだ。
また、道中にある細い棒はバレエバーと呼ばれる手すりで、
バレエの象徴物を乗り越えて次に進むということ自体が日菜子の人生の中であった印象的な物事として描かれている*11

●ユズ・ライムのココロトープ
コモンと縁が深い故か、前作の探索フィールドを連想させる風景が広がる。

●平原姉妹のココロトープ
  • 一層目のクーラーボックスやテーブルは、父が健在のころ様々な場所へと連れて行ってもらったことが深く影響?
  • 最深層「閉じられた空」で見られる看板の内容は、「アルバイト募集 フリーター・学生」、「前者禁止」
ボスモンスターの名前は「ダインスレイブ」「ティルフィング」。
二体とも原種・ネツァクに姿が似ており、美弦はリフレクターとして交戦した際に敗れ戦死しており、そのトラウマが具現化したともとれる。
また二体の名前は北欧に伝えられる魔剣の名前で、どちらとも持ち主を破滅に導く呪いが込められており、これは妹のため、姉のためと言って周囲を巻き込んで未曽有の事件を引き起こしてしまった姉妹のことを暗喩しているともとれる。

●詩のココロトープ
途中には祖母の幻影が登場し、最終層では祖母が目指すと言っていた向日葵の迷宮がある辺り、
疎んじていたはずの祖母との思い出が詩の心の奥底にあるという矛盾がある。
またBGMのタイトルは「黄金律アンチノミー」。そしてボスは蠍型の大型エネミー。
痛覚至上主義を掲げ、想いを否定しながら祖母との思い出が心の奥底にあった矛盾。
過去の自分という毒を持つ詩にとってふさわしい心象風景ともいえる。
ココロトープ内で見つかる「ひまわり迷路」の看板だが、実はそのまま同じものが山形県の天童市にて発見されたため、祖母はそこの住民である可能性が高い。

●詩帆のココロトープ
第一層 人無し駅
詩帆は人生をレールのようなものと考えており、これが一貫してココロトープのテーマに反映されている。
  • 自由に動けない(考察)
「車両侵入禁止」「規制エリア内」「通行止め」「指定方向以外進行禁止」の標識。これらの標識はどれも一方通行が強制し通行を規制する標識である。また、標識にマーカーか何かで粗雑に描かれた落書きは深く悩み、反抗心を童心しか表せずこころと共にいた幼い頃の無謀とも言える決断力に憧れる詩帆の心が現れていると考えられる。また、決まった所にしか行けず、時刻ダイヤに縛られ、挙句にココロトープ内では沈んでいたり脱線したりしているレールと列車や、錆び付いた自転車や(女の子の絵だが)飛び出し坊やなど、自由に動けない詩帆の姿のメタファーが点在する。
  • 引っ越し先(考察)
駅のホームの看板には『幻』の星ノ宮女子高等学校がある「星ノ宮」や『燦』の舞台となる「日の杜」、詳細は不明だが星や太陽からの連想であろう月の「きづき」が書かれているが、注目するのはホームの屋根。実は、愛媛県の海岸沿いの駅にそっくりなのだ。もちろん、詩のココロトープや学校内での工作で作れる駅にも同じ3Dモデルの駅が存在するため一概にその地域だとは言えないが、少なくともモチーフにされていると推測される。また、たこ焼き屋台でのデートイベントで「関西あたりの方に住んでいる」と話すため、愛媛の可能性がかなり高い。

第二層 レールの分かれ道
  • 鉄道橋(考察)
ココロトープ内には鉄道橋が二つ存在するがどちらも途中で途絶えている。鉄道橋とは路線が分岐する駅で立体交差にした場合や
別系統の鉄道が立体交差する際に作られる物なので、周囲の誘いなどを断り孤立していた当時の詩帆の姿や途絶えた道を表していると思われる。
  • 喫茶ラタン(考察)
喫茶ラタンの前には「駐車禁止」「駐停車禁止」「自転車を除く 日曜・休日 13-18」の標識がある。これは、引っ越し先で生活していたため無意識に毎日見ていたか、あるいは日曜・休日は止まらない=働く、の意味ともとれる。また、鉄道の踏切の遮断機の近くにある踏切警報機もあるが、両方からの列車が来ていることを示しているため喫茶ラタンに縛られることを暗喩と考えられる。また、レールの先に喫茶ラタンが存在するのはこころを守るとはいえ問題を起こして両親を引っ越しさせ、仕事を辞めてしまった父に対する贖罪を表しているのかもしれない。

最深層 終着都市 
日菜子と思い切って自分一人では到底考えもつかなかった遠出、つまり今までの生き方から外れてみた記憶が色濃く表れている。
  • 珈琲の看板
先ほどとはうって変わって夕暮れ時の摩天楼が立ち並ぶ都会だが、「カメノ珈琲店」「月乃珈琲店」「下島珈琲店」など喫茶店の看板があらゆる所に見受けられるため内心喫茶ラタンが気が気でなかったのであろう(あるいはただ単に喫茶店が多い地域だった可能性もあるが)。しかし、ボスが現れる最後の広場では看板は一切なくなった事からやっと吹っ切れたのかもしれない。
  • ボス〈ヴォワド〉
ヴォワドの由来については不明。しかし、大技の「インフォニガレッシア」はイタリア語で「無限の銀河」という意味だったり、隕石を飛ばしてきたりなど宇宙関連の技や蹴り技が多いためもしかしたら『燦』でなにか明かされるかもしれない。

●きららのココロトープ
  • 「まつりの村」"祭り"ではなく"まつり"というのは"祀る"の意?
  • とれるアイテムは「からっぽの金魚鉢」「錆びたチェーン」「カラフルキノコ」「重力りんご」「苔むした瓦」「ゲーミングろうそく」。

追記・修正は魔法少女出身の人がお願いします。

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最終更新:2024年04月27日 13:00

*1 場合によっては本当に給料が出る

*2 「幻」エンディングにおける時間の巻戻りすらバグの一種であった

*3 本作は建材系アイテムの作成には敵がドロップする砂粒系アイテムが必要となる。建材によって必要な砂粒が異なり、ココロトープごとに決まった砂粒を基本的に全てのモンスターがドロップする。ラスダンのみ、モンスターごとに決まった砂粒をドロップ。

*4 キャラが習得するタレントスキルは、例え大量に作ったとしても1個分しか恩恵が受けられないため、その効果を最大限受けるためには1個ずつ作るしかない。最終的には毎回2個ずつ位できるようにはなる。

*5 Ancient Ark Solving Agency(超古代遺物研究機関)の略称

*6 妹の一部にもかかわらず、ユズがプレイヤーをミスリードするぐらいに怪しんでいた

*7 下位スキルが消えたからと言って上位スキルで補えるかと言えばそうではなく、貫通属性が消える愛央や下手をすると攻撃自体出来なくなる伶那など、対応力は減少する傾向にある。

*8 魔法少女や髪の居る世界観なので完全なホラではない可能性もあるが

*9 なお愛央の英語版の名前はHERO

*10 WHOのマークは蛇二匹が絡んだ杖

*11 「ガストブランドの集大成とも言える作品」―『BLUE REFLECTION TIE/帝』細井総合P&土屋開発Pが語る制作秘話より