バリエント/ガディール

登録日:2022/04/17 Sun 12:55:02
更新日:2024/02/13 Tue 23:40:20
所要時間:約 5 分で読めます




バリエントとは、『機動新世紀ガンダムX』に登場するモビルスーツ(MS)である。
本項目ではバリエントと同じコンセプトで開発されたモビルアーマー(MA)・ガディールについても解説する。






【バリエント】

BALIENT

型式番号:NR-001
所属:新地球連邦軍
開発:新地球連邦軍
頭頂高:17.0m
重量:6.2t
武装:ビームライフル
   ビームサーベル
   連装ミサイルランチャー
パイロット:ジェシカ・テイラー
      新地球連邦軍一般兵士



【機体解説】

新地球連邦軍が開発した初めての量産型MS。
開発コードは「NRX-009」*1であったが、正式採用にあたって「NR-001」へと改められた。

バリエントは制空権を得ることを主眼に設計された空中戦用MSであり、脚部に簡易的な変形機構を取り入れたことによってそれ自体を推進器として高い機動性を実現し、飛行しながらの高機動戦闘が可能。
その分歩行機能が無く、あくまでランディングギアとして割り切られている。
陸戦こそ不可能であったが、宇宙空間でも問題なく戦闘可能となっており、大気圏内外の両面での運用が可能と汎用性も優れている。
更に機動力もさることながら、出力も旧来のドートレスを数段上回る。


本来は汎用機としてドートレスを、空中戦用機としてバリエントと住み分けて運用される予定であった*2が、バランスの良さと扱い易い武装が揃っていることもあってドートレスに代わる新連邦軍の主力量産機として各地に配備が進められ、最新鋭のドートレス・ネオが制式採用前だったこともあって第8次宇宙戦争でも主力として最前線で戦い続けた。



【装備】

  • ビームライフル
バリエントの主兵装。
威力は平均的だが、照準補正用のレーザーセンサーによって高い命中率を誇る。

最新鋭のドートレス・ネオは武装の調整が終わらないまま実戦投入された機体もあったため、代わりにこれを装備した機体もあった。


  • ビームサーベル
手首のサーベルラックに搭載されている。
サーベルそのものは新連邦の標準規格で、こちらも未調整のドートレス・ネオが使用する。


  • 連装ミサイルランチャー
前腕下部のウェポンベイに搭載されたミサイルランチャー。
威力は結構高く、複数のMSをまとめて撃破する威力を持つ。


各部にある丸いモールドは各種増設装備を予期したハードポイントとなっている。



【劇中の活躍】

中盤から登場。
それまでのドートレスとは数段上のパワーとスピード、そしてバルチャーにはなかった「パイロットが軍人」であるが故の練度の高さと連携攻撃でガロード達フリーデン一行を翻弄した。

……のは最初だけで、特にネームドキャラが搭乗したりとかもなかったので、すぐにいつものやられ役と変わらなくなった。
特にガンダムDXの初陣での見事なやられっぷりは後期OPでも使われただけあってとても印象に残るが、それ以外でも味方に撃墜されるわ、型落ちのジェニス改やポーラ・ベアーにボコられるわと敵味方を問わず主要人物には散々な目に遭わされている。

しかしそれはそもそも相手が悪かっただけで、モブが相手だとその飛行性能と機動性は脅威であり、エスタルド編では空中からの攻撃で猛威を振るった他、第8次宇宙戦争でもセプテムやアストラーザ級を撃破する活躍を見せ、単なるやられ役では終わらない現主力機の意地を見せた。


そして放送後(アフターウォー)22年、『機動新世紀ガンダムX NEXT PROLOGUE「あなたと、一緒なら」』にてポンコツ臭漂う新政府の役人ジェシカ・テイラーの乗機として登場。
ようやく念願叶ったよ!やったねバリエントちゃん!
活躍?無ぇよんなもん




【ガディール】

GADEEL

型式番号:NRMA-006
所属:新地球連邦軍
   バルチャー
開発:新地球連邦軍
頭頂高:18.2m
重量:7.0t
武装:ビームライフル
   ビームサーベル
パイロット:新地球連邦軍一般兵士
      リン
      シアン・リンデン



【機体解説】

新連邦軍が開発した空戦用MA。
一見すると航空機のようだが、機体上部にドートレス系の頭部センサーを、両翼のエンジンポッド下部には収納式アームも備えるなど、MAというか「MSの技術を取り入れた航空機」といった特異な外観が特徴。


同じ空中戦用機でもどちらかといえば攻撃機としての側面が強かったバリエントに比べて本機は一撃離脱戦法による制空戦闘を重視した設計となっており、その形状から高い空力特性を得られたことによって最高速度・加速性・運動性などのあらゆる面でガンダムタイプ随一の機動性を誇るガンダムエアマスターを圧倒する空戦能力を持った「空の王者」として完成を見た。


極限まで飛行性能を追求した機体であったが、碌な航空戦力が残されていない戦後の地球ではバリエントで十分と判断されたため、空中戦特化で汎用性に乏しいガディールは僅か30機程度で生産が打ち切られてしまった。
生産された内の5機が東アジア戦線に配備されたが、その5機全てがエアマスター及びエアマスターバーストとの戦闘で失われている。



【装備】

  • ビームライフル
胴体下部に装備した長砲身のビームライフル。
普段は正面に向けられているが、取り外してアームで保持する*3ことであらゆる方向への攻撃が可能となっている。


  • ビームサーベル
設定ではライフルの銃口からサーベルを発振するロングビームサーベルタイプとされるが、劇中では普通のグリップタイプの物を使用していた。



【劇中の活躍】

中盤のエスタルド編にのみ登場。
2機掛かりではあったがエアマスターを圧倒、最終的には根性で喰らいついたウィッツに撃墜されたものの、エアマスターを中破に追い込むなど恐るべき空戦能力を発揮した。

だが、キッドとエスタルド軍によって生まれ変わったエアマスターバーストには3機掛かりでも手も足も出ず、あっさりと全滅させられてしまった。

続編外伝漫画であるアンダー・ザ・ムーンライトにも登場。
開発から9年も過ぎるとバルチャーに流れているらしく、
ビームも実弾も効かず大型MAの加粒子光弾砲すら無力化するチート量産機ディクセンに対し、負圧を利用して加速力を倍加した捨て身の特攻で撃破する大活躍を見せる。




【立体化】

無し。




【余談】

  • バリエント、ガディール共にデザインは石垣純哉氏。


  • バリエントの「脚部のみの簡易可変機構を持った高機動空戦機」というコンセプトは前作のエアリーズと共通している。








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最終更新:2024年02月13日 23:40

*1 新連邦系ではコルレル)の次にナンバーが若い

*2 実際にエスタルド編までは住み分けられていた

*3 本体とはケーブルで繋がっており、ここからエネルギーを供給していると思われる