秤金次(呪術廻戦)

登録日:2022/05/30 Mon 20:35:00
更新日:2024/03/16 Sat 17:53:29
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“熱”に浮かされて人は判断を誤る だが“熱”がなければ人は恋一つできない

俺は“熱”を愛している


(はかり)金次(きんじ)とは、漫画・アニメ『呪術廻戦』の登場人物である。

目次

概要

都立呪術高専3年生。
細目と口髭の剃り残しが特徴的な老け顔で強面の男*1だが、ファンブックによるとこんなナリでも留年はしていないらしいのでどう見てもそうは見えないが一応18歳の高校生。
…というのが事前情報だったが、相棒の綺羅羅は「中学ダブってる」と発言しており、後に18巻のおまけページで作者も「諸々を考えて中学で留年したことにした(要約)」と公言したため、実際は19歳以上と思われる。*2

五条悟からは「僕に並ぶ」乙骨憂太からは「(ノってる時は)僕より強い」*3と評される程の実力者だが、百鬼夜行の際に保守派の呪術師に暴行を加えて停学中
それをいい事に渋谷事変後の現在は、栃木県で呪術師や呪詛師同士が殴り合うのを非術師の客が賭け合う賭博場「ガチンコファイトクラブトーナメント」の胴元で、金を稼いでいる筋金入りのろくでなし
ちなみにリボ払いしまくった元カノがいたらしい。

綺羅羅からのあだ名は「金ちゃん」


人物

賭け事を好む守銭奴で生粋のギャンブラー。
ただし勝負の見えているギャンブルを嫌っており、「“運”ってのはよ 試されてナンボだろ。初めから勝ちが見えている賭けはつまらん」という考え方を持つため、熱くなれないようなスリルのない賭けを嫌う。
性格自体は結構さっぱりした性格で、「ここで人生を変えてやろう」という人の強い欲望や情熱をまとめて「熱」と称しており、その熱をこよなく愛する。
ギャンブルを好んでいるのも、そういった熱をダイレクトに味わえる手段であることが大きい。
そのため「生きることはギャンブル」「“熱”は“賭け(ギャンブル)”で“賭け(ギャンブル)”は“人生”」という人生哲学を持ち、「ギャンブルをしていない人間なんていないのさ。奴らが憎んでいるのは“敗北”と“破滅”だ」と断言してギャンブル癖を嫌って自身をフッた女性全員を見下している。

おまけに野心家でもあり、渋谷事変で東京が半ば崩壊し呪術界が大混乱に陥っている隙に乗じて、自らが運営しているファイトクラブ事業を拡大させ、
行く行くは「日本の国に眠る熱そのものを支配すること」を夢見ている。
“熱”を感じさせる相手に対してはおおらかだが、逆にそういった“熱”を感じさせないような相手*4に対しては冷淡かつ辛辣になるのも特徴。
信用していない相手にも割とシビアかつ辛辣。身内には優しいタイプと言える。
一方で、伏黒が禪院家当主であると知ると急激に態度を軟化する*5等、割と現金な一面もある。

上記のように素行こそ悪いものの、綺羅羅からは「高専で人助けをしていた時が一番熱かった」と評されており、根は義理堅く面倒見の良い性格。
世話になった人間に対しての情も深く、五条先生が封印されたことや夜蛾学長が死亡したと聞いた際はショックを受けてへこんでいた。


戦闘能力


実力で 運を掴むんだよ


術式にデフォルトで領域展開が組み込まれているタイプの術師。
持ち前の呪力が少々特殊であり、五条曰く「他の奴よりザラついてる」
具体的には呪力自体がヤスリのような性質を有しており、殴られるとまず最初に激痛を感じるほど。
虎杖「ヤスリのついたバットでぶん殴られているみてぇだ…!!」と形容している。
戦闘センスは筋金入りで、未来予知を操る相手であっても術式なしの基礎体術だけで予知を攻略し圧倒できる高い実力を持つ。

ファンブックにて明かされたスキルグラフによると、呪術センスは伏黒に並ぶレベルで高いが、座学については京都校含めた高専生の中で最低*6


坐殺博徒(ざさつばくと)



シャルル「私の脳にゴミのような情報を流すんじゃなぁい!!!」


秤の生得術式兼領域展開。
内容は領域内にパチンコ台を再現して秤がそれをプレイするというもの。
正式名称は「坐殺博徒 CR私鉄純愛列車1/239ver.」。シャルルが原作漫画「私鉄純愛列車」*7を知っている為、モデルのパチンコ台は呪術世界に実在している模様。
情景は白い空白の空間を改札がぐるりと取り囲む殺風景な空間。

ルールは簡単で、領域内での秤の攻撃は全て予告演出となり、術者が能力(演出)を1回以上使用するとリーチが発生。
そこで同じ図柄が3つ揃えば大当たりとなり、術者である秤にボーナスが発生する。
逆に揃わなければ通常ステージからやり直し。

簡単とは言ったが種類は色々あり、内容は以下の通り
登場人物 絵柄は1~7の7種類
・①斎藤 雨矢:夕輝の幼馴染。地銀で絶賛横領中。
・②天ノ川 小百合:夕輝の上司。昼はプロジェクトマネージャー、夜は……。
・③朝霧 夢:本作のメインヒロイン。これといった特徴がない。
・④加藤 空:夕輝の大学時代の同期。フリーターバンドマン。ギターとベースの見分けがつかない。
・⑤清水 涼香:夕輝の会社の同期。高学歴で高慢。空の〇〇を開発中。
・⑥山口 紗夜花:夕輝の妹。授業中に電子辞書と見せかけてDSをプレイしている。
・⑦山口 夕輝:本作の主人公。これといった特徴がない。
予告演出 緑のシャッター赤のシャッター金のシャッターの3種類
緑の保留玉赤の保留玉金の保留玉の3種類。
疑似連×1<疑似連×2<疑似連×3の3パターン
不等号が大きい方向程大チャンスの確率アップ。虹色や4回目が出た場合それだけで大当たりが確定。
予告演出は秤が自由に選択できるが期待度は運次第
大当たり後の規定回数消化 70or30回転
大当たりの確率 1/239
確変突入率 約75%
リーチアクション ・交通系ICカードリーチ   :期待度★
・座席争奪通勤リーチ    :期待度★★
・うっかり特快便意我慢リーチ:期待度★★
華金終電リーチ      :期待度★★★(期待度大!!)*8
チャンスアップ 夢背景:リーチ発展時にメインヒロイン朝霧夢のスペシャルグラビア発生!??
天ノ川カットイン:リーチ演出時に天ノ川先輩が助太刀!?
・群予告:電車以外なら大当たり確定???

期待度が低いリーチでもチャンスアップを拾えば大当たりの可能性も…!?

そしてこのパチンコのルールに関する各種情報が腹の立つ解説や煽り、2.5頭身の秤のイラストも一緒に強制的に領域内の相手の脳内に流し込まれ理解“させられる”。
おまけに実際のパチンコ演出ムービーも領域内全体に立体映像で垂れ流される上に、リーチアクション次第で領域内の外観も変化。立体映像故にどれだけ演出を攻撃しても全くの無意味と視覚的・聴覚的に無駄に煩わしい。
そもそもこの術式、領域内に再現したパチンコを秤が回すものなので、敵をはじめとする周囲の人物にプレイの権利は回ってこない。
できるのはせいぜい演出が終わるのを待つ演出中に秤を攻撃して倒すくらいである。

また領域の必中効果は術式内容(上記のパチンコルール)の強制開示&強制理解以外に特になく、簡易領域などの対領域手段はこの領域の中ではあまり意味がないのは強み。

発動時の印相は弁財天印。

  • 予告演出
坐殺博徒で用いられる予告演出を攻撃に転用したもの。種類は秤が自由に選択可能。
攻撃自体が予告演出であるため、たとえ攻撃が外れても攻撃が終了した時点でリーチに発展する。
第155話にも登場していた謎のシャッター*10の正体がコレであった。

作中での活躍

初登場

物語序盤(2巻)にて名前と横顔は明かされていたものの停学中だったため長らく本編に絡んでくることはなく、本格的な登場は18巻になってから。

呪術界の混乱も意に介さず、相方の綺羅羅と共に栃木の立体駐車場跡地で賭け試合の胴元として金を稼いでいた。
そんな中、未曾有の呪術テロ死滅回游平定のために秤の助力を求める虎杖伏黒の来訪を受けることに。
しかし賭け試合の事業が守秘義務を定める呪術規定に思い切り違反していたため高専関係者に警戒心を持っており、交渉に来た虎杖を拒絶、容赦なく殴り飛ばす。
それに対し、虎杖は攻撃を避けも反撃もせずひたすら受け続ける。

何度殴り倒しても立ち上がり、尋常ならざる決意を秘めた眼差しで前に立つ虎杖。

俺は部品だ 部品には役割があんだろ
呪いを祓い続ける俺の役割 それに秤先輩が必要だっていうのなら
アンタが首を縦に振るまで付き纏う

先輩 アンタの役割は何だ?

そんな彼に並々ならぬ“熱”を感じ取り、「……“熱”に嘘はつけねぇ!!」と拳を収める。

そして禪院家当主である伏黒が呪術規定改訂の際に協力することを見返りに、死滅回游平定に力を貸すことを決めるのだった。

死滅回游

パンダと共に東京第2結界へ参加。
遭遇したシャルル・ベルナールと交戦し、これを撃破。
その後、パンダを戦闘不能に追い込んだ鹿紫雲一と交戦。自身の領域展開を駆使しながら鹿紫雲と互角に戦うが、自身のボーナス状態の穴を突かれて一時は危うかったものの、持ち前の豪運により戦闘継続。
結果、呪力切れを起こした鹿紫雲が降参し、戦闘後は鹿紫雲と宿儺との戦いを手伝う事を条件の下、点を譲渡される。これにより利害の一致による鹿紫雲との協力関係になる。

人外魔境新宿決戦

宿儺と五条悟の両者の戦いを虎杖達と共に観戦。
だが、五条が敗死した事を確認した鹿紫雲が真っ先に新宿へ向かった為、それに続く様に戦地に投入される。
宿儺の援護をしようとする裏梅の足止めを行う。

約束なもんでね 悪ぃがいかせねぇよ

余談

作者によると「コンプラ的にヤバい術式を使う」という前評判だったが、ドストレートにコンプライアンスに喧嘩を売る内容*11だったことや、余りにも異質すぎる術式ゆえに披露された際は困惑の声が上がった。
なおこの領域が判明した結果、余りに非常識かつ多方面に喧嘩を売っている内容だったことが明らかになり、秤とモメた呪術界上層部に対する同情票が集まる羽目になった。



追記修正はパチンコで大当たりを決めてからお願いします。

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最終更新:2024年03月16日 17:53

*1 悟の回想では黒髪のドレッドヘアー→乙骨の回想では金髪?のスポーツ刈り→現在の本人は説明しづらいが例えるなら金か紫のロアルドロスみたいな髪型という感じでほぼ別人みたいにデザインが変わっている。

*2 余談だが実際の高専は5年制かつ(大体は出席や提出物等の不真面目の結果)留年生が「クラスごと」に年に数人出る学校だったりするので20歳以上の在籍も割とザラ。

*3 こちらは真希から否定されたが

*4 特に強い信念もなく義務感だけで動く人間など

*5 自身の野望に必要な規定改定の強力なカードとなり得る為

*6 その数値は堂々の「2」。2番目に低い虎杖が「4」の為ぶっちぎりである

*7 シャルル曰く「青年ラブコメの金字塔」。

*8 発展した段階で期待度80%越えになる激熱リーチ

*9 本来領域展開後は術式が焼き切れるため、原則としてそもそも領域展開どころか術式そのものが使用できない。

*10 虎杖の動きを封じた扉がそれ。領域展開を使用していなければ術式という形である程度は使用できるものだと思われる。

*11 パチンコ自体は18歳以上であれば法的に問題はないが、条例で高校生の遊戯は禁止している地域は多い。