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マーティ(ロックマンX)

登録日：2022/07/04 (月曜日) 18:24:59
更新日：2024/03/13 Wed 10:13:55
所要時間：約 ? 分で読めます



騎士(ナイト)気取りは十年早いよ！坊や！




マーティとは、コミックボンボンに連載された岩本佳浩作の漫画「ロックマンX」に登場するオリジナルキャラクターである。




【概要】

前述の通り、原作ゲームには登場しないオリジナルキャラクターで、本作のヒロイン的存在。
海難レスキュー用に開発された女性型レプリロイドであり、下半身が魚の尾鰭のような形をしたマーメイドタイプ。
レプリロイドではあるが金髪の美少女とでも言えるほど容姿は整っており、スタイルも良い。
ボディはロールちゃんの伝統に則り赤がベース。岩本氏がネットでイラストを公開するまでカラーで描かれることが無かったので、人魚のイメージに沿って青や緑系でイメージしていた読者も多かったとか。

一人称は「あたし」もしくは「あたい」
性格は男勝りながらかなりのツンデレであり、主人公であるエックスの事を坊や扱いしつつも好意を持っている実際にはエックスの方がかなり年上かつ自分のご先祖様のような存在なのだが。
ちなみにエックスの親友であるゼロとはほぼ絡みはなかった。



【能力】

元々レスキュー用ということもあり、強気な性格とは裏腹に戦闘力は低め。
しかしマーメイドタイプだけあり水中での機動力は高い。

またX2以降はボディを新調したこともあってか地上移動用に下半身が2足歩行に変形できるようになった。
更にX3ではライドチェイサーと合体して翼の生えたアーマーを装着して飛べるようになる。

そして最終的には海賊の集団を単独で壊滅させる程の実力を見せつける。


【活躍】



エックスとの初遭遇（というか馴れ初め）。
海の調査に来たエックスと出会い、海を荒らすランチャー・オクトパルドの元へと案内する役を買って出る。
だが実はうらでオクトパルドと脅迫まがいの取り引きを強いられており、海の安全と引き換えに敵の多いエリアへエックスを案内させ消耗させてしまう。
傷つきながらもウツボロスに立ち向かうエックスに感銘を受け、作戦に反して傷の手当てをするが作戦自体には逆らえず、
雑魚敵の大部隊を前に別れ際に名乗ろうとするが、自分にはその資格はないと躊躇う。
その後オクトパルドに苦戦するエックス。だかオクトパルドはマーティとの約束を守る気はなくエックスも海も破壊することを打ち明ける。

これに激昂したマーティはレスキュータイプならではのスピードでオクトパルドに立ち向かうもオクトパルドの触手が自動追尾機能を備えていたため敵わず拘束されてしまうが、騙されたにもかかわらず自分を信じてくれたエックスに心打たれ、戦って自由を得ることを誓う。
だが無情にもオクトパルドはマーティを破壊する。
だがこれに怒ったエックスのエネルギーを帯びた彼女の破片が自動追尾機能を狂わせ、丸腰同然となったオクトパルドをエックスは彼女の使っていた銛で倒す。

輝く彼女の残骸が降り注ぐ中、その一つを手に名前すら聞けなかった無力を嘆くエックス。
そのとき手にした部品から彼女の声が響く（ここで初めてマーティと名乗った）。
幸いにもマーティのメモリーチップは無事だったので、エックスに新しいボディの開発を依頼するのだった。
「元通りにしなかったらただじゃおかない」と言うが……




マーティよ！覚えた？坊や




その坊やってのやめようぜ




やめない





女の子の体ひとつ守れないやつは坊やで十分なの！！







いつの間にやら海賊の女ボスに就任。
典型的な海賊ルックのレプリロイドである副長を始め部下から慕われており、「姉御」と呼ばれている。
前作で破壊されたボディに代わりエックスから新たにボディを新調してもらったが、何故かフリフリの可愛さ全開の見た目だったため結局前回のボディを人型に寄せた感じの外見になっている。
その件についてエックスへ不満を打ち明けているが、それで着ているのがビキニアーマーなので内心呆れられている。

この世の中を生き抜くために海賊稼業でお金を稼いでいたが、エックスからは「暖かい人」と評されており、実は仲間の水中用レプリロイドをバブリー・クラブロスが動力源のマイヤールビー欲しさに殺害し回っていたため、その敵討ちをしようとしていた。
ちなみにエックスへの好意は密かに1日5回以上エックスのホログラフに話しかけるほどに加速している。ゾッコンですね。


その後クラブロスとの全面戦争に突入。副長を人質にされる等苦戦したがエックスの協力で撃破。
だが基地は爆発しマイヤールビーも全部粉々になってしまう。

しかしその欠片は海に宿り、再び生命の息吹が吹くのだった。




起きたのさ「奇跡」が！！



そうさ…奇跡は起きたよ…


でもその奇跡を生んだのは




君なんだよ、マーティ






恒例の水中面が今回海ではなかったため登場が危ぶまれていたが、最終決戦に登場。
いつの間にか海賊船が空中戦艦にアップグレードされており、前回の戦いでエックスを通じて知り合ったのかDr.ケインからも味方として知られている。
クリスマスの日にナイトメアポリスに敗れ、処刑を待つエックスとゼロを救うため、生き残った8ボス達がパワーアップパーツのメモリーを回収。
マーティはそれを届ける役目を買って出た。

敵の猛攻をやり過ごしてエックスの元へ辿り着くが、待ち受けていたヴァジュリーラFFに散々痛めつけられ、エックスが死ぬ瞬間を見せつけられてしまう。







メぇぇぇ〜〜リぃぃぃぃぃクリっスマぁぁぁ--スぅ！！

ひゃーはっはっはっはっはぁーーーーーーー！！







だがマーティはすんでの所でエックスに強化チップを投げつけており、エックスはアーマーを纏って復活。
その後シグマの元へ向かうエックスに鬼らしき影を見て、一度引くように促すも彼の歩みは止まらず、「絶対帰ってきて」と頼むがそれも約束できないと言われ突き放されてしまうが、信じて待つことにしたのだった。





帰ってくるわよね、エックス…





  • その後


「ロックマンX4」では、残念ながらマーティの出番はなかった。
エックスの相棒ポジションはダブルが、ヒロインポジションにアイリスがいたのが原因だろうか。
だが本作のエックスは禁断のアーマーを手にし色々ヤバイ状態になっていたので、ある意味会わなくてよかったかもしれない。
後、もしアイリスと会っていたらどんな会話をしていたかが気になる所である。

後に発売された「ロックマンX3」復刻版の1巻には彼女が主役の番外編が収録されている。

ある日エックスが2人きりで会いたいと連絡してきて、オシャレして待ち合わせ場所に向かうが海賊に襲撃されてしまう。
だがこれに激怒して単独で壊滅させる。

その後エックスと会うが話と言うのはその海賊のことであり、エックスは現場検証に向かってしまった。
マーティは自分の巻いた種に激しい憤りを見せるのだった。



わたしのバカ〜っ！！




ちなみにこの時岩本画のエイリアが通信機越しだが登場しており「ロックマンX5」もしくは「ロックマンX6」以降の話であることがうかがえる。（X5〜X6の間は数週間しか開いてなくその間エックスは療養に専念していたと考えると後者の可能性が高い。）
2人がもし出会ったらどんな会話をするのかは気になる所ではある。





【余談】

・人魚の系譜
連載終了後に発売された「ロックマン9」にてマーティと同じ人魚型ロボットである「スプラッシュウーマン」が登場している。
彼女はライト製であるため、ある意味エックスの姉にあたる存在である。


・二人の娘？
同じく連載終了後に発売された「ロックマンゼロ」シリーズに登場するネオ・アルカディア四天王の1人「妖将レヴィアタン」は「水中型」「エックスを元に作られたレプリロイド」ということで、
漫画版を知る者からすれば「マーティの要素を持ったエックス＝2人の娘」という見方もできる。
ちなみにレヴィアタンの性格はツンデレというよりはヤンデレに近い。しかも相手はパパの親友である



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