ソルクレスタ

登録日:2022/07/30 (土) 10:07:37
更新日:2023/08/07 Mon 21:26:46
所要時間:約 18 分で読めます




逆襲のネオ-クラシック・シューティング
合体!分離!フォーメーション! 3つの戦闘機を操り太陽を魔の手から取り戻せ! 
1980年代にリリースされ人々を熱狂させた名作『ムーンクレスタ』『テラクレスタ』の
魂を受け継いだ、新たなる自在合体シューティング。               


『ソルクレスタ』は2022年のプラチナゲーム製作販売のゲーム。
ジャンルは自在合体シューティング(縦スクロールシューティング)。プラットフォームはSwitch、PS4、Steam。IARCレーティング7+→CEROレーティングA。
ネオ-クラシック・アーケードシリーズ第一弾にして、『クレスタサーガ』最終章。
現在ニチブツの版権を管理しているのはハムスターであるため、同社もクレジットされている。

2020年、『プラチナゲームズと、あのメーカーがドッキング!?』というエイプリルフール動画として発表され、
同年中は神谷氏曰く「反響は大きいのだが社内の全員に反対されている(意訳)」と完全にネタ扱いだった。*1
2021年には二年連続のエイプリルフールとしてトレイラーが公開され、翌4月2日に発売決定のアナウンスがなされる。
いったん2021年12月発売の予定と発表されたが延期され、その後プラチナゲームズ所有のガチャポンマシンAIによって2022年2月22日発売に決定された。

総監督と脚本は神谷英樹氏、音楽は古代祐三氏が担当。
細かい要素を拾い上げた設定・シナリオや、ニチブツサウンドを踏まえたキンキンのアレンジはファン必見・必聴だろう。
アクションゲームに定評のあるプラチナゲームズが全力でシューティングゲームを作ったらどうなるか……?


ストーリー

マンドラー軍が地球へ向けて侵攻、月面が瞬く間に占領された。月奪回組織ムーンクレスタによる作戦は失敗に終わる。*2
次いで地上も制圧されるが、海底基地から出撃したウィングギャリバーがマンドラーを撃破。地球奪還組織テラクレスタは勝利した。
その後出現した宇宙暗黒組織ゾファーにも勝利はしたものの*3、更なる大軍勢となった宇宙暗黒組織メガ・ゾファーによって地球ばかりか太陽系全体が制圧されてしまう。
太陽奪還組織ソルクレスタは海王星の衛星ラオメデイアに追いやられ、反抗作戦のために合体型戦闘攻撃機ヤマトを開発。
しかし、ラオメデイア基地アマノイワトも襲撃を受け壊滅。ヤマトと母艦ヤタガラスは辛くも脱出したが、正規パイロットを失ったまま決戦に挑むこととなる……


自機/味方機

ドッキングせよ

合体型戦闘攻撃機 “ヤマト”

三機合体で構成される、本作の主役メカ。
スタート時は単機だが、エンブレム型のパワーアップアイテムソルエンブレムを取得することで味方機が出現、合体する。
単機だと頼りない2連ショットしか撃てない(ただし専用の回避行動スクリューが可能)が、合体することで各機のメインショットを使用可能になる。

分離ボタンを押すと一定時間ゲームスピードが低下・先頭以外無敵化。その間に並べ替えた順*4に合体する。
合体順によってショットが入れ替わる。先頭がメインショット、二番目がチャージショット*5、三番目がサブショットを担当する。
組み換え以上にゲームスピード低下が重要になるシチュエーションが後半には多い。危険そうならとりあえず分離すべし。

また、シールド機能が搭載されており、メイン画面左上の(S)が残っている限りは被弾でのパワーダウンは発生しない。
三機合体時に出現するソルエンブレム(S)を取得することでシールドの数が増える。
シールドなしで被弾しても一機ずつ墜ちる仕様、かつエンブレム系アイテムも頻繁に出現するのでなかなかしぶとく戦える。
その場復活なのでボス戦でも安心。しかし分離中の被弾は即死だし無敵時間も長くはないので溶ける時はあっさり溶ける。
さらに言うと、ステージギミックに押しつぶされるとどんな状態からでも即死する。これは終盤にありがち。

  • 壱號機“アマテラス” ●
通常ショットはトライレーザー。ごく普通の狭い3WAYショットだが連射がよく効き、一部の敵の赤いバリアおよび氷を破壊する効果も持つ。
チャージショットは極太照射ビームメガレーザー波動砲ではない
パイロットは70年代ヒーローな感じの熱血少年ショウ・テンドウ(CV:水中雅章)。情に厚い熱血漢で、戦死した父に憧れパイロットを志す。
シミュレータ*6では『墜落王』『半人前』と呼ばれるほど散々だったが、人類最後の砦・アマノイワトが敵の襲撃を受けた際、壊滅寸前のところでアマテラスのパイロットに登録される。
機体名と『聖戦士アマテラス』*7は関係ない、と思う。

  • 弐號機“ツクヨミ” ▲
通常ショットはエレキミサイル。ホーミングするのに加えて着弾時に放電する。機械系の敵に強いが、コマンドショットでは追尾性が消える。
チャージショットはエレキミサイルを大量発射するフルバースト
パイロットは異相の女性、ルゥナ・ザルニツィナ・シーナ(CV:本宮佳奈)。ショウとは幼馴染。パイロット適性は高いが、戦闘に不向きな性格から候補生に据え置かれている。
青い肌に憂いを帯びたクールな表情から近寄りがたい雰囲気を持つが、内面に優しさを持っている

  • 参號機“スサノオ” ■
通常ショットはドリルショット。貫通性能があり岩を破壊可能。後半ステージになるとシャッター状の岩が出現するので結構重要。
チャージショットは機体前方に弾消し効果のある巨大ドリルが出現するギガドリルブレイク
パイロットは丸々としたエンジニアの少年ドリール・マルタン(CV:花藤蓮)。オレンジのベスト*8を着たハムスターのハム子を連れている。
候補生ですらなく、基地が破壊される際に成り行きでスサノオに乗り込み脱出、設計者の知識を武器にそのまま戦う羽目になった。
基本的にのんびり屋だが、思ったことを口にするマイペースな性格。毒舌家の面もあり、ショウを混ぜ返してボヤかせる様はファン曰く「いつものプラチナ」。

三機分離してゾロゾロ編隊飛行する様は『UFOロボ ダンガー』っぽい*9と言えなくもない。低難度だと三機合体で出撃するし。


ゲージ

後述のフォーメーションともどもステージ開始時にリセットされる仕様。被撃墜では変動しない。
ステージごとに再度パワーアップさせる楽しみと、被撃墜からのリカバリの容易さを両立した仕様である。

  • Fゲージ(旧名:SPゲージ)
画面左上(縦画面では一番上)に表示された三つの円形のゲージ。敵に攻撃を命中させると伸びていく。
フォーメーション攻撃(ゲージ一つ)・チャージショット(ゲージ1/3)・スクリュー(ゲージ1/3)のためのリソースである*10

  • ソルゲージ
画面右側(縦画面では画面下)に表示されたゲージ。敵を撃破した際に出現するソルメダル*11を取得することで伸びていく。
設定された数値に到達するとコマンドショットやSPゲージ上限が解放され、上限に達すると1UPしもう一周となる。

コマンドショットはフロントショット&バックショット、サイドショット、アラウンドショットの四種。
名前の通り、格闘ゲームのようなコマンドで発動できる。解禁されればステージクリアまで使用可能、コスト不要。
障害物の上端に弱点があったり、画面下部まで下がって来るボスがいたりと使いではあるのでとっさに出せると便利。

フォーメーション

フォーメーションボタンを長押しで分離、機体をフォーメーションの形に並べて*12ボタンを再度押すと発動。
もしくは、分離中に隊形を作ってフォーメーションボタン長押しでも発動可能。
三機フォーメーションはフォーメーションチップを取得することで発動可能な種類が増えていく。
チップはショットの打ち込みで種類を変更させる事が可能だが、弾を撃たれたチップは跳ねあがってから落ちていく。*13
発動可能なフォーメーションは画面左下(縦画面では画面上部、SPゲージの下側)のゲージが点灯することで区別できる。
フォーメーション中の自機は点滅するターゲットマーカーで目立たせるよう配慮されている。
制限時間が終わりに近づくと特徴的な警告音で知らせてくれるほか、フォーメーションボタンで即時終了も可能。

  • デルタフォーメーション
攻撃自体はテラクラスタと似た前方多方向弾。自機以外の二機とその間のビームは敵弾を防ぐ。
自機を下に配置できれば非常に使い勝手の良いフォーメーション。

  • ビームフォーメーション
Lの字型の隊形を取り、開いている方向に向けて太いビームを照射する。
斜め上or斜め下にしか攻撃できない思い切りの良いフォーメーション。ちょっとやりづらい感はあるが威力は絶大。

  • アラウンドフォーメーション
斜め陣形中央の機体を軸にぐるぐる回るビームを展開する。ローリングバスター某というには細い
当然ながら大量の雑魚を一掃するのに向いているが、中ボスにもそれなりに通用するパワーはある。

  • ムーンフォーメーション
横一列。貫通力のある三日月型の弾を前後に発射する。幅も威力も弾速も充分で頼れる。
画面下側にも攻撃できるのがミソで、回り込む動きをする・される状況にも対応可能。

  • サイクロンフォーメーション
縦一列。螺旋状の軌道を描く手裏剣型の弾を展開する。テラクレスタのような弾切れはなく、かなり派手な弾幕を自機で張れる。
自機を下に置き、大型のボスにめり込ませる戦法は健在。

  • 火の鳥
「無敵の火の鳥」の売り文句通り、無敵状態になって体当たりする大技。
本作ではフォーメーション攻撃あつかいで、フォーメーションを五つ全て揃えると一万点ボーナスと共に解禁。
任意発動可能になったが、発動条件のハードルが高くなっている点とショットを撃てなくなっている点は注意。

  • フロントフォーメーション
  • サイドフォーメーション
  • スラッシュフォーメーション
二機分離フォーメーション三種、チップ不要。それぞれ前方・左右・斜め前方に三日月型のビームを放つ。

形態による差はあるが、フォーメーション攻撃にはソルメダルの出現量が増える効果もあるので、雑魚相手にも積極的に使っていけるとなお良い。


攻撃空母“ヤタガラス”

ヤマトの母艦。『テラクレスタ』のイラストに描かれた機体(TC-1)の色違い。*14
2ステージ以降の開始時にヤマト発進の演出で登場するが、ステージが進むごとにボロボロになっていく。
艦長はベテラン軍人、ゴウ・クロガネ。かつてはウイングギャリバーⅡのパイロットであり、マンドラーを討ち取った英雄である。*15
オペレータは女性型アンドロイドの姉妹、レイチ(元気っ子)とレイニ(メカクレ)が担当している。

?????

ステージ道中で時折現れ、ヤマトを支援する謎の戦闘機。
ステルス機能があるのか姿は見えづらいが、機体後方の赤いバリアが正体を物語る。
自動で攻撃し続けるため、たまにフォーメーションチップを弾いちゃうのはご愛敬。

隠し機体

実績解放状態によって解禁される機体がいくらか存在する。
それらは全てヤマトの前に開発された試作機群である。
当初は性能はヤマトと同じだったが、アップデートにてソルゲージの変更に伴う差別化がなされた。

  • フソウ
三機とも白い機体で、ソルゲージはコマンドショットを最優先に取得する。
機体が白いせいで合体順がわかりにくく、難度が上がるというのは面白い。

  • ムサシ
三機とも暗色緑系の機体で、ソルゲージは攻撃力を最優先に取得する。

  • ゼロ
各ステージにある実績の「無敵の戦闘機乗り(一切被弾せずステージをクリア)」のせいで誰も取得していない幻の機体。
開発者曰く「ピーキーな性能」とのこと。


DLC機体

2022年12月21日にて配信された過去の機体。

  • CR47
『ムーンクレスタ』の自機。SEやジングルも再現されているが、さすがに八方向移動可能。
分離機構もないのだが緊急回避(ゲージ50%)が可能で、火の鳥(ゲージ100%)も追加されている。
原典に近い単発ショットなのでかなりの高難度と化してしまう玄人志向。それゆえか若干お値打ち。
なお、二号機・三号機出現時にうまく上からドッキングしないと味方機を失ってしまう点もほぼ原典通りである。

  • ウイングギャリバー
『テラクレスタ』の自機。デザインはカバヤが発売した食玩準拠。
原典に比べれば弾切れはしづらい。また、ショットがヒトデに干渉しなくなっている。
空中戦ではソルエンブレムと同様にパーツを呼び出すが、地上面ではもちろん格納庫のロックを破壊する仕様。
フォーメーション発動はFゲージではなくFマーク消費のワンボタン。Fマークはアイテムとしても時折出現する。*16
クロス・フォーメーションの制圧力が高いのでスコアアタック向きになっている。

  • ウイングギャリバーII
『テラクレスタII マンドラーの逆襲』の自機。
『テラクレスタⅡ』自機。基本的なところは先代と同様。
原典通り速度変更が可能な他、フォーメーション攻撃時の僚機に若干挙動の遅れが出る、これまた原典通り赤点滅するFマークを取ることでフォーメーション攻撃の性質が変わったり特殊な攻撃が発動したり、火の鳥状態でのショットが全周囲8方向になるなどの差異がある。


ゲームモード

アーケードモード

難度は五段階設定されている。ノーマルより上は初期選択不能で、最上位は名前すら伏せられている。
低難度では復活時に三機合体だったり時間経過でシールドが回復するなど、かなり楽になる。

コンティニューは不可だが、到達済みのステージからスタート可能で、最近のゲームらしく非常にユーザーフレンドリー。
ただしレベルデザインは比較的タイトで、実際にプレイすると画面が窮屈と思うほど。一面ボスからしてそこそこの初見殺しだし。

ドラマティックモード

DLC専用の「ゲーム中、キャラクターがほぼしゃべり続ける」ストーリーモード。逆に言えば、キャラクターたちはこのモードでしか登場しない。
演出の都合上、アーケードとはステージの構成などが異なっている(例えば、ヴァイクン破壊後に会話イベントが入るのでしばらくステージが続行される)。
難度はイージーとノーマルのみ、一周エンド。

一周クリアすると解放される設定資料はやたら濃ゆい。ニチブツの未発売作品にまで言及するレベルで。
ニチブツゲーが好きなら是非おすすめ。仕込まれたネタをどこまで理解できるか、という挑戦にすら思えるほど。

+ ネタバレ領域
  • シン・ヤマト
暗黒太陽神ソルマンドラーが黄金化した最終形態に移行した際、「鉱石ソルクレスタ」をヤマトに装填したらロボットに変化した形態。
機体の姿は『マグマックス』のオマージュである。


キャラバンモード

五分制限でステージ1を攻略したスコアを競うモード。
難度などはデフォルト固定。演出中はカウントが止まるため、ステージクリアがギリギリという絶妙な設定になっている。
分離時の減速と時間制限の兼ね合いから、他モードとはゲーム性が変わってくるのが面白いところである。
『テラクレスタⅡ』にも似たような二分/五分のスコアアタックモードが存在していたことと、現版元のハムスターがアケアカでやってるからこの命名になったのだと思われる。仲いいねホント。

なお、初めて挑戦した際に解除される実績は《全国キャラバン》。
英名どーすんのと思ったらそちらでは《Time's Running Out》、「時間がねぇッ!」てなニュアンス。

スコアアタックモード

キャラバン同様の難度固定でスコアを競うオンラインランキング戦。こちらは時間無制限。
基本的には各面単体で挑戦する設定だが、全ステージループ設定の"UNLIMITED"も存在する。


ステージ

海王星・天王星・土星・火星・地球・水星・太陽の七つ。木星と金星は"手遅れ"なために奪還対象から外れている。
空中障害物やギミックが存在するため地形で死ぬ、ニチブツで言うなら『アームドF』*17に似た趣きもある。

なお、海王星はアマテラス、天王星はツクヨミ、土星はスサノオを先頭にするとやりやすい造りになっている。この辺なんとなく70年代アニメの雰囲気


宇宙暗黒組織メガ・ゾファー

宇宙魔王マンドラーを首領に頂く侵略軍。
兵力は宇宙生物や兵器などごちゃまぜで、侵略によって各地のものを取り込んできた経緯がうかがえる。
幹部連中はアンドロイドだが、見下した挑発をしてきたり散り際にマンドラーを称えたりと妙な人間味がある。

ザコ

ステージ最初の"空中戦"ではムーンクレスタの敵(宇宙生物)、そこを超えた惑星表面ではテラクレスタの敵が多い。
きちんと元ネタを踏襲した動きをするが、ニチブツじみた追い込みにはなっておらず(比較的)穏当な難度。

  • ヒトデ
テラクレスタでは破壊不能だった×の字型の地上物。
今回はドリルで破壊可能(設定上はヤマトの要求性能における絶対条件になっていた)。

  • ショーボ
  • ショーコン
チューボとダイコンのちっちゃいバリエーション。小は小なりにきっちり子機は出してくる。

  • 複製型CR47
真っ黒な『ムーンクレスタ』自機*18。メガ・ゾファーによるコピー。
実はガワだけで、分離機能はない。心理的効果を狙った嫌がらせだとか。

  • 複製型ウイングギャリバー
『テラクレスタ』自機。これもメガ・ゾファーのコピー量産機。各地に埋蔵されていたので鹵獲されて当然ではある。
デザインはタカラトミーのシューティングゲームヒストリカ版準拠。
こちらも分離はできない。後述のトリムルティ開発のために解析された余禄らしい。


ボス

撃破すると『ムーンクレスタ』のジングルが鳴る。FAR OUT!

  • ヴァイクン
ステージ1~6の最後に設置されているエネルギー収奪施設。ボス撃破後にこれを破壊してステージクリアとなる。
一応攻撃はしてくるが、実質クリアボーナスを兼ねた演出。
惑星のエネルギーを吸い上げる装置であり、既に金星と木星はコイツに食い尽くされてしまっている。
エネルギーはネオ・ゾファーの兵器生産や開発に使われていると思われていたが……?

  • チューボ・マークⅡ
テラクレスタから度々登場している、十字手裏剣のような巡洋艦にして中ボス……のマークⅡ。
画面などから受けるサイズ感はまさに中くらい。マークⅢも存在する。

  • ダイボ
チューボを大型化した形状(八方手裏剣型?)の名は体を表すを地で行くボス。なお、重巡洋艦である。
真っ赤っかで本当に大きいのでインパクト抜群。

  • ダイコン・マークⅡ
テラクレスタのものよりも大きく描かれていて、当時とは違い画面下部まで圧迫するように動く。
こちらもマークⅢが存在する。そしてチューコンはいない。

  • ホエルガ
1面ボス。クジラっぽい形の超巨大戦艦。黒い。艦尾、中部、艦首の三パート構成。
艦首旋回砲塔の回転速度がかなり高い上に発射されるのは照射ビーム。慣れないうちは苦戦必至。

  • ホウボーグ
3面ボス、ホエルガの強化型。白い。若干岩で強化はされているものの、1面と同じ対処で特に問題なく戦える。
砲台を破壊するとダメージが伝播するわけでもないだろうが、見切ってしまえば何とも脆い船である。

  • トリムルティ
「M-アルファ号?我が愛機を、そんな無粋な名前で呼ぶな」
メガ・ゾファー側の合体戦闘機。ヤマトとは(人類側のデータ奪取によるものだが)兄弟機にあたる。
三機合体だが一人乗りで、パイロットは仮面の男ディータ(CV:柊 一希)。また、雑魚敵版 無人の量産型もいる。
名前の元ネタはヒンドゥー教の三神一体で、その名の通り分離各機は『ブラフマ』『ビシュヌ』『シヴァ』。しかしドリールからは『M-アルファ号』『M-ベータ号』と呼ばれる(何故か3号機には呼び名はつけられていない)。
分離からの連続突撃など、ヤマトより格上の性能を何度も見せつけてくる強敵。空母勢と比べて妙に硬いし。

  • 宇宙魔王マンドラー
宇宙暗黒組織メガ・ゾファーの首領。無の魔力をもって地球並びに太陽系を制圧している。
四腕から手首射出、船体部分からブーメラン型の弾と相変わらずの姿と技。しかもステージ5・TERRAで待ち構えている。
過去二度にわたって撃破されているが、その度に蘇っているのは理由があり……?

+ ネタバレ領域
上記のマンドラーの本作における正確なコードネームはシャドウ・マンドラー。影武者たるクローン体である。
テラクレスタ(Ⅱ含む)で撃破されたのは遠隔コントロールされたクローン体。本作のものは部下が融合した有人(?)機。
プロローグの背景に出て来るシルエットの並びが実に怪しいので何となく察せるかも

  • トリムルティ・ヴェーダ
トリムルティが再合体して人型形態を取りハイパー化現象により巨大化した姿。
このハイパー化はウィンガーの火の鳥と同様の超常現象と見られている。
日物ネタで三機合体ロボだが、波動ガンは装備していない。しかしロケットパンチを装備している辺りは実に"わかっている"。

  • 暗黒太陽神ソルマンドラー
本作の最終ボス。本物の宇宙魔王マンドラーがヴァイクンからのエネルギーを得て進化した形態。
四腕に艦船状の下半身という基本デザインは変わらないが、白い体色に後光のような装飾があり神々しい姿になっている。
三色のバリアやシャッター状の柱で攻撃を防ぎ、弾幕で動きを阻害しつつ照射ビームで仕留めに来る。
黄色の照射ビームが非常に厄介で、チャージ開始から発射までが変に長く発射後も多少振る絶殺仕様。チャージによる予告はあってないようなもの。
後半に繰り出す紫の4WAY照射ビームは、予告ラインが見える上にろくにエイムしない。ゆえに難度のムラがすごい。

しかし、コイツを仕留めた後こそ難関である。おもむろに『沙羅曼蛇』のような脱出ステージが開始される。あちらより相当長く、ギミックも多い。
あまりの事に心をへし折られるプレイヤーが多かったらしく、2022年12月21日のアップデートでこのパートでは残機の概念が抹消され必ず脱出できるようになった。

ギミック

  • コンテナ
ステージ上に設置された、アイテムが入っている赤青黄の三種のコンテナ。
対応する色の機体による攻撃か、フォーメーション攻撃で開けることができる。

  • リング
上記のコンテナ同様の、赤青黄のリング。下から上に潜り抜けるとボーナス。
対応色の機体を先頭にしているか、フォーメーション時に単独で通過させると得点が増額され、アイテムも出現する。

  • Fボール
時折配置されている青白い光球。基本破壊不能・接触ダメージなし。
ショットを撃ちこんでFゲージ溜めに使えるほか、フォーメーション攻撃で破壊すると一万点~十万点のボーナス。
アップデート前の『ソルボール』だった頃は、説明書にも設定集にも記述がなく公式ブログでのみ言及されていた。

  • 落石
地表に落下ポイントが示されてから落ちて来る大岩。破壊できればコレからもソルメダルが出るほか、累積破壊数はアチーブメント対象。
青白い塊が落ちて来る場合もあるが、そちらは氷なのでトライレーザーで破壊する。

  • シャッター類
中央に球状の弱点がある壁、左右端に弱点がある電磁バリア、横から勢いよく飛び出してくる岩の柱、
プロペラ状の仕掛けを撃つと引っ込む壁(放置するとすぐ伸びる)などが存在する。激突死に注意。


余談

  • TVCM
テレ東深夜枠を一回きりという小規模なものだが、コマーシャルを打っている。(Youtubeにもアップロードされている)
その内容はFC版テラクレスタのCMの完コピ。しかも神谷氏本人が登場と、やりたい放題である。無敵の火の鳥だ!m9(・_・)

  • 説明書
電子説明書が同梱されているのだが、これもテラクレスタのインストカードを模したものになっている。
発売当日に印刷用の画像を配布していた他、アーケード版のポスターのパロディまで公開していた。
この企画、プラチナゲームズ全体が乗りに乗っている。

  • アーケード版?
業務用もリリースしたい旨を神谷氏は語っていたのだが、
東京・大阪のゲームセンター二店で発売前後の十日ほど、試遊台を設置する催しを行っていた。ポスターが貰えたり、色々と余禄もあったようだ。
タイトル画面でクレジット投入が出来る(ほぼ意味はない)のも雰囲気づくりの一環というところか。

  • 画面は開発中のものです
発売以前は映像が出て来る度にあれやこれや変化していたのだが、これは昔のゲームの「開発中の画面」を意識したものらしい。
"取って出し"をすることによって高まる期待感とライブ感も作品の内、という感じである。
流石に、後ろにしか攻撃できないフォーメーションははっちゃけすぎであったが

  • エイプリルフール三度
2022年4月1日にネオ-クラシック・アーケードシリーズの後続作品群『SHOCKING 10』の製作が発表された。
第六弾が『コンステラ*19系横スクロールシューティング(仮)』とのことで、クレスタ・サーガの関連作である可能性が高い。
発表自体は本物だったのだが、スタッフ一同暴走族と化していたのが四月馬鹿。昨今のマスク姿からの発想だろうか。


蘇れ、火の鳥!
アニヲタよ、追記・修正せよ!


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最終更新:2023年08月07日 21:26

*1 実際にはこの時点で大真面目な企画で、エイプリルフールは外堀を埋める目的もあったとか

*2 ムーンクレスタで月が一度も登場しない事を織り込んだ設定

*3 PCエンジン『テラクレスタⅡ』

*4 画面の上下が基準となり、軸合わせはきれいにせずとも良い

*5 ショットボタン溜め押し。ショットボタンが複数あると溜めながら発射も可能。後述のコマンドショットでも似たようなテクニックが使える

*6 セガサターン『ソルクレスタ3D』。三機合体なのはヤマトへの習熟を見据えた仕様、という設定

*7 ニチブツのアクションシューティングゲーム。ゲームそのものよりも実写ポスターの方が有名かもしれない

*8 版元のハムスター社が元ネタである

*9 出撃時は三機合体ロボで、分離するとゾロゾロ編隊飛行する

*10 マニュアルではゲージ1/3が1目盛りと記されており、フォーメーション攻撃は3目盛り消費となる

*11 よく見ると、ニチブツのマークであるミミズクが描かれている

*12 陣形成立状態ならアイコンが表示される。チップなしだと灰色、ゲージ不足なら赤く表示

*13 なお、延々と打ち込んでいくとチップがプラチナゲームズの公式Vtuber『白金ピーティー』(の生首)に変化する。『ツインビー』だコレ

*14 TC-1がテラクレスタに登場しないのは作戦開始前に失われているため、という設定

*15 平たく言えば『テラクレスタⅡ』の主人公だった、という設定

*16 実はFマークアイテムはテラクレスタでは登場せずテラクレスタIIでの登場。テラクレスタではフォーメーションを回復させる手段はパーツ合体しかなく、5機合体時にフォーメーション使用回数を回復させたければ合体中に一度被弾してパーツを失う必要があった。

*17 空中障害物のある縦シュー。合体はしないがフォーメーションはある造り。

*18 当時のポスターに描かれた機体にCR47の表記あり

*19 ニチブツの未発売ゲーム。テラクレスタのイメージイラストの流用元であり、ソルクレスタのストーリーにも組み込まれている