幻燈河螢多朗

登録日:2022/08/23 (火) 03:19:24
更新日:2023/11/16 Thu 22:22:05
所要時間:約 3 分で読めます






詠子を侮辱するな!!

そんな安い女の子じゃないんだよ……っ!!!




概要

幻燈河(げんとうが)螢多朗(けいたろう)』とは『ダークギャザリング』の主人公。

CV:島﨑信長、島田愛野(幼少期)

高校にほとんど通わずに、禮應大学に首席入学するほどの学力を持つ秀才。大学1年。文学部。
家族構成は大学教授の父・虹太郎に税理士の母・桜子(CV:沢海陽子)、妹に中2で双子の夕月(CV:菊池紗矢香)・星(CV:海弓シュリ)、弟に小2の燐多朗がいる。
父親の名前的に息子二人の名前は父に合わせたものと思われるが、何故か太郎ではなく多朗。
祖母に淡宮神社の神主をしている淡宮董子(CV:平野文)がいる。

下記のように強い霊媒・霊感体質の持ち主であり、心霊スポットに行けば遭遇、写真を撮れば心霊写真に必ずなる。


寶月詠子は小学時代からの付き合いのある幼なじみであり、片想いの相手。
作中でお互いの想いを伝えあい晴れて恋人同士に。

昔から霊媒体質で危険地帯を察知して詠子を守っていたが、中学の時に詠子の「肝試しがしたい」という願いに付き合った結果、
螢多朗の霊媒体質のせいで悪霊が現れ、螢多朗は右手に、詠子は左手に霊障を負った。
この霊障は「手の皮膚を突き破って神経が伸び続ける」というグロいものであり、伸び続けると痛みを感じる。
そのため二人は普段は手袋で隠しつつ、祖母である董子に清めてもらいながら神経を切断してもらっている。
螢多朗はこの一件以来「自分のせいで詠子を巻き込んだ」と思い悩んでおり、その後2年間も部屋に引きこもっていた。

だが詠子は引きこもっていた2年間螢多朗の元へ通い続け、詠子を始めとした周囲に励まされた事で復帰。
詠子に勉強を教えてもらいながらなんとか大学に進学する。
さらに詠子に勧められて、社会復帰の一環として家庭教師を始める事になり寶月夜宵と邂逅する――


さて、そんなこんなで詠子を巻き込んで以来オカルト嫌いになった螢多朗であるが、実は重度の恐怖愛好家
死ぬかもしれないほどの極度の恐怖、そしてそれから免れた安堵感……それが螢多朗にとって、最高の快楽なのだ。
しかし螢多朗は自分が恐怖を愛している事には無自覚。
それどころか常識と詠子を巻き込んだトラウマから、自主的に恐怖を味わう事が出来なくなっていたのだ。
なので夜宵や詠子に心霊スポットに連れて行かれても口では「いやいや」と言いつつも、体は自然と恐怖を味わおうとしていた。
そして作中何度も恐怖を繰り返し味わった事で、自分の性癖を自覚していく――*1


能力

祖母譲りで強い霊感・霊媒体質の持ち主。
曰く付きの場所に行けば100%幽霊に遭遇するほど。
夜宵からは「霊にとってはクラスで三番目の美人=手が出やすい」と思われているとの事。
この作品の悪霊は初見殺しの即死攻撃ばかりしてくる反面、よほど運が悪くなければ心霊スポットに行ってもそう会えることはない遭遇率である。
しかし螢多朗をパーティーに組み込めば100%で遭遇するのである。

このような体質ならいつ死んでもおかしくはないが、螢多朗は強い霊感で悪霊の気配を事前に察知できるので危ない場所に自主的に行かなかった事で生き残って来た。
本編では都合上自主的に危険だと分かっている場所に行っているので、この体質のせいで死にかけているのである。
というか夜宵がこの体質を利用するために螢多朗を連れて行っているのだが。

なお何故ここまで霊に好かれるのかと言うと、神力に近いエネルギーを生まれつき備わっているから。
神のエネルギーはどういう理屈か不明ながらも霊を惹きつけるのだという。
なので神の力がある神社に行くとエネルギーを補給できるので螢多朗は元気になる。

強い霊媒・霊感体質の一方で霊視能力は一切ない。詠子と同レベルである。
一般人にも視覚できるほどの強い幽霊や幽霊に自分を見せる意図がなければ見えない。
しかし、神主の家系なので神関係に関しては、夜宵でも集中しなくては見えないものでも見る事が出来る。
従って螢多朗が幽霊を視認した時は非常に危険な事態が起きている。
話が進むごとに螢多朗でも見えるような強力な悪霊ばかりが出てくる関係で、螢多朗に霊視能力がないことを読者にも忘れられがち。

ちなみに祖母は螢多朗よりも強い霊感・霊視能力を持っている。

式神

京都で入手した『占事略决・外伝』に同封された式神が螢多朗を依代として守護霊の如く憑依したもの。
2体とも強大な力を持つ反面制御は効かず、螢多朗が窮地に陥るとオートで降霊される。
ただし顕現した場合、螢多朗の体力を消費する事と受けたダメージを螢多朗にフィードバックする事がネック。
一方で「螢多朗が無事」という情報もフィードバックするため、
式神が攻撃を受ける→螢多朗にフィードバック→螢多朗のダメージを無限修復人形が身代わり→無限修復人形が自動修復→式神のダメージが回復。
と言った事になるため、霊的攻撃主体の相手には不死身となる。

その正体は日本最高神の名を冠した分霊達。
前鬼・後鬼の名前は拘束具のようなもので、一時的に螢多朗に憑依した神主の霊の掌印によって封印が解かれることになった。

  • 式神・前鬼(ぜんき)
最初に顕現した式神。ビジュアルは背中に光輪を背負った男性型の霊。
鉈のような肉厚の刃の刀を振るって悪霊を斬り裂くフィジカル系の式神。
後鬼と違って螢多朗が危険な状況だと割と気軽に出てくるが、殺した悪霊は躊躇いなく貪り食うため、悪霊を捕らえて手駒にしていく夜宵の戦略とは地味に相性が悪い。

神主の霊によって明かされた真の名前は天照別御霊(あまてらすのわけみたま)
開放後は肉体が成長し、大剣のように変化した剣が武器。剣突き刺して十二神将を内から超高熱で焼き尽くし容易く蒸発させる程の力を得た。

  • 式神・後鬼(ごき)
F公園戦で顕現した式神。ビジュアルは氷の刃を有する大鎌を備えた少女型の霊。
顔にある大きな単眼と巨乳が特徴の美少女チックなデザイン。
かなりの高位なようで、霊群曰く「手順踏んで呼ばへん限り魂消滅の危機にしか出てこおへん奴」
大鎌を駆使した戦闘もこなせるが、霊能力によるデバフも得意な技師。

神主の霊によって明かされた真の名前は月読別御霊(つくよみのわけみたま)
肉体が背の高い成人女性程度にまで急成長し、より大きな大鎌を得物にしている。反面顔がブラックホールみたいな顔になり美少女感が薄れたため一部読者から嘆きの声が上がった。
殺傷力も飛躍的に増し、鎌の刃を突き刺した標的の体液を瞬時に沸騰させ、内から爆散させると同時に体液すら凍り付かせ消滅させるえげつない行為が可能。





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最終更新:2023年11月16日 22:22

*1 一方で、良識はある方なのでネジの外れている他2人のストッパーとしては引き続き機能している。