日下部篤也(呪術廻戦)

登録日:2022/08/23 Tue 09:06:12
更新日:2024/04/14 Sun 18:22:22
所要時間:約 4 分で読めます






蟻んこの上で象がタップダンス踊ってんの!!


一応言っとくけど俺達が蟻な!!


日下部(くさかべ)篤也(あつや)は漫画「呪術廻戦」の登場人物。

●目次

【プロフィール】

等級:1級呪術師
趣味:釣り
好きな食べ物:トロたく巻き
嫌いな食べ物:マグロの目玉
ストレス:任務全般



※以下の項目にはアニメ未収録のネタバレが含まれます。


【概要】

東京都立呪術高等専門学校の教師で2年担任。
よれよれのロングコートを羽織り、腰に刀を携えたハードボイルドな風貌の中年男性。
禁煙中のためタバコ代わりに棒付きキャンディーをくわえている。

作中では渋谷事変編にて初登場。
原作0巻をアニメ化した「劇場版 呪術廻戦0」ではTVアニメに先駆けてサプライズ登場し、新宿百鬼夜行に参加する様子がオリジナルで描かれた。

【人物】

呪術界の頂点(特級を除く)に位置する1級術師の肩書きを持つ。
しかしその性分は非常に面倒くさがりで、任務に対しても消極的な姿勢で臨む。

高専で教鞭を執っているのも「命のリスクがない教職をやりながら金が貰えるならそっちの方が楽」という思考による。
というのも自分からなりたくて呪術師になったわけではないらしく、常に危険と隣り合わせな呪術師という仕事にポジティブな考えを一切持たない。

渋谷事変では「死ぬのが怖い」という理由から格上との戦闘を避けたがり、パンダの追及を口八丁で誤魔化しながら積極的に時間潰しの牛歩戦術でのらりくらりとし続けていた。
術師にしてはかなり一般人に近い感性を備えていると言える。

一方で過去に受けた恩を忘れない義理堅さもあり、また死にたくはないが仲間の命の危機には体を張って助けるなどの男気も持っている。

【戦闘能力】


(時間いっぱい適当にいなして 特級呪霊の相手はせずのらりくらりといこう)

日本刀を武器とした近接戦闘が主体。
生得術式は持っておらず、呪術師として生きるために習得した「シン・陰流」の剣技を用いる。
生まれ持った才能が8割の呪術界において、身体能力と基礎的な呪力操作だけで1級にまで上り詰めた日下部はかなりの異端児といえる。*1
「シン・陰流」の同門である三輪から見れば、同一の戦闘スタイル・技能を持ちながら差別化できる点が一切ない完全上位互換者に当たる。

また、結界術である簡易領域使い故なのかやたらと結界術に詳しい。
本人は簡易領域しか使えないにもかかわらず、領域展開の細かい仕様から御三家の秘伝、「閉じない領域」のような初見の神業まで理解し、わからない人間に噛み砕いた説明ができる謎の名解説男

その本領は1級術師中最強と五条からも評される実力者。*2
単純な馬力では冥冥や七海には劣るが、剣術の技量、豊富な技のバリエーション、結界術、豊富な知識量から来る分析力と判断力により非常に安定した実力を誇る。
宿儺の解を呪力の起こり・モーションなどからほぼ山勘で対処するなど地力も高い。
七海曰く「勝つイメージというより負けるイメージが湧かない」とのことで、冥冥は「応用が利く便利な男」と評している。


簡易領域(かんいりょういき)

シン・陰流開祖「蘆屋貞綱」が創始した領域展開を習得している敵への対抗措置。
自らの周囲に簡易的な領域を発動させることで領域の必中効果を無効化するシン・陰流の代表的術式。
強者の領域から身を守るための「弱者の領域」だが、故意に他者へと広める事を禁じた「一門相伝」という"縛り"を課している。
また対領域以外でも、対結界にも効果がある他、相手の術式を薄めることで受けるダメージを多少軽減させる防御手段としても用いている。ただし領域展延ほどの防御性能は無い。
なお、これについては作者が
「簡易領域は術式自体を中和してる訳じゃないから(術式を)薄めるって表現は違ったかも」
というコメントを残しており、後に日下部本人も「対領域対結界として必中効果を打ち消すことができるが術式そのものを中和できるわけじゃない」と解説している。
なので「相手からのダメージをある程度軽減できる防御手段」というのが真相な様子。

後に簡易的だが「領域」なので、内部にいる間は術者である日下部の呪力出力が向上する恩恵が明かされた他、
  • 一切の縛りを課すことなく簡易領域を発動できる
  • 簡易領域の展開可能範囲が広い
という彼独自の強みが判明。
簡易領域の基本的な運用方法であるカウンター狙いで無くとも、領域の範囲を任意で拡大させて積極的に相手を簡易領域内に引き込める他、独自に考案した呪力プログラムを組み込むことも可能と拡張性にも富む、日下部の切り札と呼べる術。


  • 抜刀
簡易領域を展開し、領域内に入った物質目掛けてでオートによるカウンターや迎撃を行う居合斬り
三輪のそれと異なり自分が動きながら抜くこともでき、渋谷事変では一太刀でモブ呪詛師2人を斬り倒した。
熟練者の日下部が操る場合の防御性能は非常に高く、羂索の放ったうずまきの直撃を捌ききって軽傷に抑えてしまえるほど。

  • 居合「夕月(ゆうづき)
簡易領域を展開し、刀を膝の高さに構えて繰り出す斬撃。
独自に考案したオリジナルの呪力プログラムにより『落花の情』に酷似した「簡易領域内に侵入した物を全自動(フルオート)反射で迎撃する」効果を設定しており、宿儺の解を完璧に迎撃できるだけの強固な守りを敷くことができる。
そして攻めに転じれば領域内に入った敵に対して超高速での斬撃のラッシュを喰らわせられる攻防一体の技となっている。
本来脳で行う判断を脊髄反射で対応することで斬撃の速度と正確性が格段に向上しており、七海曰く「あれを捌ける人間を知りません」とのこと。

  • 朧月(おぼろづき)
折れた刀の刀身を呪力で形成し攻撃を加える構築術式に似たシン・陰流の技。


【劇中での活躍】


渋谷事変

日下部班(班員はパンダ)を率いてJR渋谷駅新南口にて待機。
五条悟封印の報せが届くと、他の班が五条救出のため渋谷駅地下5階へと向かう中、日下部たちは一般人の救助に奔走する。

一般人の避難があらかた済んだ頃、五条救出に赴こうとするパンダに対し「世の中の人間は五条だけじゃないでしょーが!!!」「今まさにこの瞬間 渋谷の片隅で震えている命があるかも分からん」と叱責。
一見すると正論だが、これはあくまで建前。内心では五条を封印した特級呪霊たちにビビり散らかしており、なるべく戦闘を避けて安全な場所で時間を潰そうとしていただけなのだった。

パンダを誤魔化しつつ付近を調査していたところ、元夏油一派の呪詛師たちに遭遇。
投降するよう呼び掛けられるが、相手の力量が自分よりはるかに格下だと感じ取ると、逆に美味しい展開だとほくそ笑む。
適当に彼らの相手をしながら時間を稼ぐことを決めるが……

その直後、突如として現れた宿儺漏瑚の特級バトルに巻き込まれてしまう。
間一髪で難を逃れたものの、この時に宿儺の凶悪さを目の当たりにしたことから「俺は虎杖悠仁の死刑に賛成だ」と、今後虎杖の味方にはならないことを明言した。

そのまま事変収束まで静観して過ごすかと思いきや、
危険を顧みず最終決戦の場に駆け付け、羂索の放った極ノ番「うずまき」の凄まじい攻撃から身を挺して生徒を守る漢気を見せた。
裏梅の圧倒的な力を前に「帰りてぇ~~~~~」と心の中で叫んでいたが。


死滅回游編

渋谷事変終結後、死罪に認定された夜蛾学長を誘い出すため上層部によって囚われていたパンダを密かに救出。
上層部に逆らってまで自身を助ける理由を問うパンダに対し「あの人には恩があんだよ」と語るが…。






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最終更新:2024年04月14日 18:22

*1 冥冥によれば「術式も持たず1級になった術師は日下部以降いない」とのこと

*2 ただし「御三家を入れると話は変わってくる」と五条は補足している。