ネオデカレンジャー(特捜戦隊デカレンジャー)

登録日:2022/11/08 Tue 02:26:00
更新日:2023/10/29 Sun 07:59:10
所要時間:約 4 分で読めます







先輩、遅れてメンゴ♪

お怪我はありませんか?



ネオデカレンジャーとは、特撮テレビドラマ『特捜戦隊デカレンジャー』のVシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』の登場人物たちである。
なお、「ネオデカレンジャー」という名称は便宜上の仮称にすぎず、実際の本編でそのような名称は呼ばれない。


【概要】

それぞれ、ファイヤースクワットに転属したバンと赤子を授かり育児休暇中のジャスミンの後任として地球署に配属された新米警官たちで、それぞれネオデカレッドとネオデカイエローに変身する。スワットモードが標準装備となっており、変身の際にはSWATモードに直接変身する。

また、変身前の服装であるSPD隊員服も既存の地球署のメンバーたちとは少々異なっている。

劇中では2年前に宇宙マフィアと結託し機密を漏洩した罪を擦り付けられたドギー・クルーガーの無実を晴らすべく宇宙検察所が存在するゴワシチョル星へと向かうクレメント星人キャリーの護衛任務に就いていたのだが……

ちなみに、地球署のメンバーの名前の由来は苗字が推理小説作家、名前がお茶の名前から取った組み合わせの法則があるが、アサムとムギにもその法則が採用されている。


アサム・アシモフ


演:栩原楽人

ネオデカレッドに変身する地球人の新米刑事。シンボルナンバーは1。ショートヘアーに赤いメッシュを入れている。
素直で礼儀正しい性格で、常に敬語で話す。先輩である地球署のメンバーたちを慕っており、また民間人であるキャリーに対しても律儀な態度で接するなど、警察官の鑑とも呼べる人物である。
名前の由来はアッサムティーとアイザック・アシモフ。


ムギ・グラフトン



演:秦瑞穂

ネオデカイエローに変身するリバーシア星人の新米刑事。シンボルナンバーは4。ロングヘアーに黄色のメッシュを入れている。
アサムとは対照的に小生意気な性格で、先輩である地球署のメンバーたちに対しタメ口で話している。
とはいえ、民間人の命を優先するなど警察官としての職務はちゃんとこなしている。
名前の由来は麦茶とスー・グラフトン。


《装備》


  • ディーリボルバー
スワットモードの基本装備となるビームマシンガン。
宇宙警察の装備の中でも最も強力かつ高性能な銃である。
デカスーツ装着後ではこの武器を使用している。

  • ディースマッシャー
宇宙警察官が装備している護身用拳銃『SPシューター』を一回り大きくした形のビームガン。
変身前はこの武器を使用しており、隊員服の腰に装填している。
過去の作品ではデカゴールドやファイヤースクワッドが装備している。










WARNING!! この先ネタバレ注意!!














【実態】

実はこの2人は2年前の事件の黒幕である宇宙警察・銀河系管区警察局局長であるカイト・レイドリッヒの配下たちで、しかも宇宙警察とは無関係の犯罪者たちであった。
上記で書いたアサムの性格は全て演技であり、本性は欲深く残忍な性格で、当然ホージーたちのことなど微塵も尊敬しておらず、そればかりか自身の上司であるレイドリッヒのことも「オッサン」と呼ぶなど、礼儀知らずな性格もある。

ムギも上記の性格に加えてアサムに負けず劣らずの欲深い性格をしている。
更に言うと、出身星が本編屈指の強敵であったヘルズ三兄弟と同じリバーシア星であり、それらしい伏線も張られていた。

レイドリッヒに協力し、利益を得るために前々から地球署の情報を漏洩しており、護送中にドロイドの襲撃を受けたと装い、地球署のメンバーがドロイドたちと交戦している間にキャリーを誘拐し、レイドリッヒの待つ惑星ハイゴルドへと向かった。

だが、キャリーはバンがミラージュディメンションで変装したニセモノであり、本物のキャリーは既に宇宙検察庁へと向かっていた。
全ての犯行がバレ、地球署の正規メンバーが集合し追い詰められてしまう。
破れかぶれに2人はネオデカレンジャーに変身し、アサムはホージーセンちゃんと、ムギはジャスミン&ウメコと交戦。

交戦中にホージーたちに対して「こんな言葉知ってんだろ?『老兵は去り行くのみ』!」「オバハン2人、もう息切れしてんじゃねえの!?」と罵りながら襲い掛かるも、
正義の心など微塵もないネオデカレンジャーが、燃えるハートでクールに戦うデカレンジャーに勝てるはずもなく、アサムは武器であるディーリボルバーをセンちゃんに奪われ蜂の巣にされた挙句、「ブルーフィニッシュ」を食らい、
ムギも再び揃ったツインカムエンジェルのWキックと「ツインカムラブリーシュート」の前に敗北を喫した。
直後、レイドリッヒから用済みとみなされ、ネオハイパーマッスルギアの生体エネルギーとして吸収されてしまう。




ちょっ…何これ!?苦しいんだけど!?

やめろよオッサン!こんなの聞いてねえぞ!?


当然だ!"言ってない"からな!


こうして、自身の利益のために警察官になりすまして悪事を働き続けた2人は最終的にエネルギー化してしまったため亡骸すら残らないという皮肉にもアリエナイザーと同じような自業自得な最期を迎えた。




【余談】



アサムを演じた栩原楽人氏はデカレンジャー本編終了年に放送された『仮面ライダー響鬼』の副主人公である安達明日夢を演じたことで有名であるが、その後諸事情により芸能界を引退したため本作が特撮における最後の出演となった。

本来戦術とチームプレイが重要となるスワットモードを使用するには専用カリキュラムを習得しなければいけないのだが、劇中(本性を現した後)のこの2人の戦法*1から見て、レイドリッヒのコネなどを利用して不正に入手した可能性がある*2

鳥人戦隊ジェットマン』でも、同じ「ネオ」がつく戦隊であるネオジェットマンが登場しているが、彼らは最初こそジェットマンを見下していたものの最終的にジェットマンと和解しており、ネオデカレンジャーの二人とは全くの正反対となっている。

デカレンジャーと深い繋がりがある宇宙刑事シリーズにも犯罪者とグルになった悪徳刑事が登場していたが、ネオデカレンジャーと違って元は真っ当な刑事で報われない現実に嫌気がさして悪の道へと走る等、奇しくもホージーの元同僚に近い人物であった。


追記・修正はスワットモードを完全にこなしてからお願いします。


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最終更新:2023年10月29日 07:59

*1 ディーリボルバーをただただ連射したり、鈍器の様に振り回すなど

*2 実際劇中においても通常形態のデカスーツ上回るはずのスワットベストも通常形態のデカレンジャーの攻撃で大ダメージを喰らっていたため本当に不正に入手した可能性が高い