ディンルー

登録日:2022/12/09 Fri 13:24:29
更新日:2024/01/25 Thu 21:15:52
所要時間:約 4 分で読めます





ソ……ゲ……

ソソゲー!!



古の儀式で使われた器に注がれた恐怖が

土石をまといポケモンとなった。

とても重たい頭をゆっくり振り下ろし、

深さ50メートルの長大な地割れを引き起こす。



ディンルーとは、『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。


■データ

全国図鑑№:1003
分類:さいやくポケモン
英語名: Ting-Lu
高さ:2.7m
重さ:699.7㎏
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:不明

タイプ:あく/ じめん

特性:わざわいのうつわ(災厄を呼ぶ器の力で自分以外の特攻が弱くなる。)

種族値
HP:155
攻撃:110
防御:125
特攻:55
特防:80
素早さ:45

合計:570

努力値:防御+3


■概要

スカーレット・バイオレット』にて初登場した伝説のポケモンである。

かつてパルデアにいた異国の宝が大好きな王様が、東の国(おそらく中国と思われる)から来た商人から購入した四つの災いの宝のうちの「ウツワ」に当たる。
古の儀式で使われた器に注がれた恐怖が周りの土石を纏うことで誕生したという。

姿は巨大な青銅の器が角となり、土石で出来た赤い目をしたヘラジカや牛のような姿をしている。
また器自体にも角を模した装飾と目を模した模様があることから、アカデミーの歴史教師のレホールは信仰の対象である神自身が器の形をしているのではないかと推測している。

王の手に渡る前から様々な人間の手に渡ってその都度人間の欲望や呪いを宿していたようであり、王の欲望に当てられることで他の三匹と共に遂に災いとなって暴れ始め、一夜にして王の城を崩壊させた。
その後は高名なポケモン使いとの激闘の末に封印されたという。

巨大な器が乗った頭をゆっくりと振り下ろすだけで、深さ50メートルにも及ぶ長大な地割れを引き起こしてしまうほどの力を秘めている。


■ゲームでのディンルー

前述の通り現在は封印されており、封印を解くにはパルデア地方北西部に散らばる8つの緑色の杭を引き抜くことで開放させることが出来る。
祠の場所はレホールとの絆イベントをこなすとマップに記載してくれ、その四つの祠のうちの「塵土の祠」にいる。
ちなみに一度訪れると「そらをとぶ」でそこに瞬時に移動できるようになる。

杭を全て抜いた状態で祠に行って触れると出てきてバトルになるため、そこでゲットすることが出来る。


■対戦でのディンルー

ワルビアル以来のあく・じめん複合タイプ
弱点は6つと多いが、前述のように物理特殊共に圧倒的な耐久力を誇り4倍弱点もないため恐ろしく硬い。

なんとあのギラティナを上回るHP155・防御125と言うとんでもない物理耐久を誇る。
物理耐久指数はクレベースを僅かに下回る程度と、物理方面は非常に強固。

特防の数値こそ並だが、専用特性の「わざわいのうつわ」によって自分以外のポケモンの特攻を3/4にする為、
実質の特防種族値は無振りで113相当、極振りだと124相当になり、高いHPも相まって特殊耐久指数は砂下バンギラスに迫る

総合的な耐久力は耐久要塞で名高いクレセリア以上である。
HPと防御に極振りする条件であれば同条件のクレセリアと比較して物理面は1.25倍、特殊方面は1.1倍程度となる。

具体的には同じ災厄のポケモンであり今作最高レベルの攻撃能力を持つパオジアンの「つららおとし」を確定で耐える
物理耐久に特化すればこれに「こだわりハチマキ」+こおりテラスタルまで持ち出してでようやく乱数1発
もちろんこれはパオジアンの特性で防御が3/4になっている前提なので、並のポケモンの火力ではまず一撃での突破は不可能と言う要塞ぶり。

これでいて攻撃もそれなりに高めで、残りの特攻と素早さは切り詰めていると言う異様な無駄のなさを誇る。
しかも素早さも鈍足で有名なヘイラッシャキョジオーンモロバレルなどよりは素で速く、
若干調整すればマリルリドドゲザンなど強豪も多い50族などを抜くことができる絶妙な素早さになっている。

攻撃技はタイプ一致の「じしん」を始めとしたじめん技は一通り覚える。
そして意外な事にあく物理技は「じごくづき」と「しっぺがえし」のみ。「かみくだく」どころか「かみつく」も覚えない。牙が無いのだろう。
相手のHPを問答無用で半減させてしまう、耐久型では嬉しい専用技の「カタストロフィ」も四災らしく習得可能。

サブウェポンもじめんタイプらしく各種いわ技の他、重たい体重を活かせる「へビ-ボンバー」や高い防御と相性のいい「ボディプレス」、一撃技の「じわれ」も存在し、攻撃の数値以上に火力を引き出す要素に富む。
補助技も「ステルスロック」・「ちょうはつ」に加えて「ふきとばし」や「くろいまなざし」、「おきみやげ」まで覚える。

総じて伝説のポケモンに相応しい非常に強力なポケモンと言えるが、あく・じめんタイプ故に弱点6耐性6と単純なぶつかり合いの相手は選ぶ。
また、鈍足耐久型として完成した種族値を持つとはいえ回復技は「ねむる」のみ、積み技の類も一切ない為意外と持久戦はそこまで得意な方ではない。
まあ、さすがにこの種族値に回復技に積み技まであったら詰ませ性能が跳ね上がるので仕方がないと言えば仕方がないのだが……。

その為本領はサイクル戦。
有利不利がはっきりしているポケモンである為、受け回すだけで単純に相手の行動を制限させやすい。
多弱点多耐性のポケモンなのでテラスタルとの相性も良いが、漫然と切ると言うよりここぞと言う時に切った方が戦果が期待できる。
ちなみに、受けにおいては滅茶苦茶な性能を持ち火力も必要十分にある事から某論理でも非常に期待が持たれているとかなんとか。

また、場作り性能を活かした先発も多めで、現在はこちらが主流。
その耐久任せに「ステルスロック」を撒き、「カタストロフィ」「ふきとばし」で削っていく戦法は単純ながら強力。
例え「ちょうはつ」されても「カタストロフィ」や「じわれ」を連打することで相手に負荷をかけられる点が魅力。
ただ、この型の場合残りの枠はほぼ確実に「じしん」である為動きが読まれやすいのが欠点か。

テラスタイプは弱点が少ないフェアリーやどくが主。
特にフェアリー+地面の並びは非常に通りが良いため「テラバースト」を採用する型も存在する。

持ち物は「オボンのみ」が多い。HPが高すぎるため回復量が洒落にならない。
他は「たべのこし」「とつげきチョッキ」が多く、全体的に強みを伸ばす持ち物が多め。

■余談

パルデア地方はスペインをモデルにしているのだが、ディンルーを含めた四匹の伝説のポケモンは元々パルデア地方の外からやってきたポケモンであることからか、名前や外見、果てには戦闘BGMにまで中華要素が含まれた異質なポケモンとなっている。
またデザインと設定から中国の伝承の四凶や四罪(特に饕餮)をモチーフだと言われている。



追記・修正はディンルーを封印から解き放ってからお願いします。

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最終更新:2024年01月25日 21:15