ディスペクター(デュエル・マスターズ)

登録日:2021/04/24 Sat 01:08:11
更新日:2024/04/15 Mon 10:59:16
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超獣世界の歴史を破壊するために襲来した異形の存在「ディスペクター」。

その正体は、超獣世界の歴史を作ってきた数多のクリーチャーたちが無理やり合体させられた姿なのである!




ディスペクターとは、TCGデュエル・マスターズ」に登場する種族の一つ。


概要

DMSD-18「キングマスタースタートデッキ ジェンドルのディスペクター」から登場。王来篇のメイン種族の一つとしてフィーチャーされる。

種族名の元ネタは「軽蔑する」を意味するディスペクト(despect)と「恐ろしい幽霊」を意味するスペクター(specter)を合体させたと見られる。
後述するカードデザインや背景ストーリーを考えると、これ以上ない適切なネーミングセンスだろう。

所属クリーチャーは、勝舞編および勝太編で登場したクリーチャー複数体を合体させたような姿を持つ。
DMではこれまでにも既存クリーチャーの合体的存在のカードは存在したが、それらと比べるとキマイラを連想させるグロテスクな姿で不快感を煽るデザインである。
組み合わせのパターンや所属文明ごとに5つの勢力に分かれ、それぞれの派閥を束ねる「王」たるクリーチャーが存在する。

命名ルールは「元になったクリーチャーの種族などを連想させる文字+ディスペクター内における所属派閥ごとの冠詞+元になったクリーチャーの名前を弄った名前」という構成。
例外的に各派閥のトップのみは所属派閥ごとの冠詞に「王」が付け加えられる。

所属クリーチャーは後述する「EXライフ」という固有の能力を持ち、基本的には大型クリーチャーが多い。
多色クリーチャーも数多く存在する一方で単色クリーチャーも存在しているが、単色ではこれまでの歴史を覆す文明シャッフルが行われているクリーチャーも存在する点も大きな特徴。火文明のリキッド・ピープルなどがいる。

一応は既存クリーチャーのオマージュ種族なのだが、元になったクリーチャーの能力を再現しているクリーチャーもあれば全く無視しているクリーチャーもいたりと一貫していない。
合体するクリーチャーに関しても、背景ストーリー上で設定的に縁も所縁もないクリーチャー同士のコンビが目立つ。
ちゃんと因縁のあるライバル同士が合体する正統派的コンビの例もあるにはあるが、全体から見るとレアなケース。
所属文明もどのようにして決まっているのかも不明慮で、元ネタの文明を全て吸収して多色になっている者もいれば、元ネタの片方のみの要素を強く吸収して単色になっている者もいる。場合によっては逆に元ネタのどちらにも由縁のない文明がおまけされたケースも。
一応元ネタの種族だけはちゃんと持ち越されているようにも思えるが、一部の種族は省かれることも多い。省かれる種族の基準は不明だが、背景ストーリー上で後天的に獲得した設定と見られる特殊種族は取り込まれない傾向にある(ディスペクター自体が特殊種族と言う事情もあるのだろうが)。
しかし、《 ワーグレンツォ》の様に後天的な特殊種族を持ち越しているのもいれば、何故か元ネタと違う種族に設定されている《尖骨縫合 アレグスカル》などの例もあり、正直どのような基準で所持種族数を定めているのは不明。

元ネタの再現度が一定していないという点ではドラゴンギルドに近いかもしれない。またそもそもが今までのクリーチャーを冒涜する為の存在であることを考えるとらしいと言えばらしい。
但しまったく節操無く能力が決められているわけでもなく、各勢力ごとに後述する能力の傾向が存在する*1他、キングマスターカードは元となったクリーチャーを強く彷彿させる特性を持つ。

サポート種族としてディスタスが存在し、あちらも過去の既存クリーチャーを元ネタにした種族で専用のサポート能力でディスペクターを援護する。
この関係性は過去の例で言うならば、エピソード2アンノウンアンノイズの関係性に近い。

後述通り背景ストーリーでは敗北したが、現実では新規スター進化レクスターズが《ボルシャック・モモキング・クロスNEX》しかいない一方で、デュエキングMAX2023で強くフィーチャーされるなど優遇されており、試合に負けて勝負に勝ったと言える。


EX(エクスト)ライフ

ディスペクターが所持する固有のキーワード能力。
ディスペクターを場に出す際に山札の上から1枚だけのシールド追加を行い、ディスペクターが場を離れる際にその追加されたシールドが置換効果で焼却されることでディスペクターへの除去が回避される。
ちなみに、EXライフで追加されたシールドは「EXライフ」シールドという専用の名前を持つ。
この能力をもつクリーチャーはマナシンボルの下に矢印のような模様があり、この下に追加されたシールドを持ってくることで「EXライフシールド」とそれ以外のシールドを視覚的に区別しやすくすることが出来る。(勿論ちゃんと覚えていられるならどのようにおいても問題ない)

EXライフの所持クリーチャーは通常のクリーチャーよりも場への持久力が高いため、「場に出たけど何もしないで除去された退場した」という可能性を減らせる。
単純に考えるとシンプルなシールド追加効果でもあるため、シールドが減りやすい終盤の状況でのシールド回復や対ビートダウンデッキに対する時間稼ぎとしても有効に使える。

なお、今まで「山札からのシールド追加」は光文明の特徴ともいえる効果だったが、EXライフは光文明を含まない単色のディスペクターでも所持しているため、これまで攻め一辺倒だった火文明や自然文明も「シールド追加による延命手段」を手に入れることとなった。

欠点としてはEXライフシールド自体は特にこれと言った付属効果はない単なるシールドでしかないので、ブレイクされてしまえばディスペクターの耐久性は失われる。
さらに置換効果は強制であることを利用して、「マッハファイターなどでディスペクター本体を除去することで安全にシールドを処理する」というプレイングも出来る。
しかし一部のディスペクターはこの「EXライフシールド」が離れたときに誘発する能力を持つものもいるため、相手にするときはその辺も注意するべきである。
置換効果はディスペクター自身が持つテキストにより発生するものなので、ドラグハート・ウェポンやクロスギアのように進化しても持ち越すことは出来ない。これを逆に利用して、ディスペクターから進化する事でそのEXライフシールドを普通のシールドに戻すというテクニックも可能。
また、シールド追加に対してメタ効果を持つカードを使われてしまう可能性がある点も注意。

注意事項として、この能力は「シールド・フォース」や「G・リンク」のように「バトルゾーンに出るときに誘発する」能力である。
そのため《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》のような「バトルゾーンに出た時に誘発する能力(cip)」を無効化する能力の影響は受けないし、《Dの機関 オール・フォー・ワン》のDスイッチを使ってもEXライフシールドを2つにすることは出来ない。

上位能力としてシールドを一度に2枚展開できる「エクストラEXライフ」も存在する。


背景ストーリー

十王大戦の末に鬼札覇王連合が壊滅、主要国家だった鬼札王国新章世界(十王世界)から龍頭星雲へと逃亡した直後に入れ替わるように出現した謎の勢力。
新章世界の「世界をつなぐ柱」にて「王来空間」と『超獣王来烈伝』が発見されると同時に各文明で破壊活動を開始した。
その行動意図は超獣世界の歴史を破壊することを目的とした、所謂歴史改変を目論む時間犯罪者的な存在。
超獣世界の歴史でも圧倒的な強者が合体した存在が敵勢力と言う状況から、「歴代最強最大最悪の敵」と評されている。

物語開始時点で『超獣王来烈伝』に「王」として記録されたクリーチャー12体の内の11体はディスペクターの支配下に置かれた。
《電脳聖者タージマル》などの過去の一部クリーチャーはディスペクターに「歴史への冒涜」として憤慨し、レクスターズに加勢してディスペクターと敵対している。

構成クリーチャー群はかつての超獣世界の英雄が無理矢理合体させられた存在であり、合体させられた者の魂と共鳴せずに肉体のみを悪用している。
これはディスペクターと敵対するレクスターズの英雄の魂と共鳴して力を鎧とする性質とは真逆の手法と言える。
しかし、実際はディスペクターの肉体には英雄の魂がちゃんと入っており、意思なき身体に魂が幽閉されているという現状であることが判明した。魂を解放するには身体を破壊するしかない模様。
また、「2体のクリーチャーが合体している」という性質から「命を2つ」所持している事で、一度死んだような動作をしても再度立ち上がることが可能。ゲーム中では上述の「EXライフ」として再現されている。

その性質上、ディスペクターは何者かによって無理やり生み出された存在である可能性が高く、それは王である5体のクリーチャーも変わらない。
パギャラダイダ》のフレーバーテキストにおいても、ディスペクターを操っている存在が示唆されており、「禁断龍vs禁断竜」のフレーバーテキストにて「ドラゴン・オーブ」なる種族によって生み出されたことが判明した。
ボルシャック・ドラゴン》は、ディスペクターの黒幕について「いびつな過去を抹消し、綺麗な未来に作り変える傲慢な思想」を持っているのではないかと推測しており、実際にドラゴン・オーブはエネルギーを集めて新世界の創造を目論んでいた。

デュエチューブの解説によると、ディスペクターはドラゴン・オーブがDMユーザーの存在している現実世界の「DMカードとしての記憶」や「クリーチャーの歴史」にアクセスして生み出していたとされている。
ディスペクターが出現した王来篇の世界観は超天篇終盤に世界線の分岐が起こった新章のパラレルワールドであり、DMがカードとして発売されている現実世界の影響を強く受ける世界となっている。
つまり、十王世界では過去の超獣の力を利用することは難しいことではなく、ドラゴン・オーブはこの世界観の性質を悪用してディスペクターを生むことに成功していた。
違う出身世界のクリーチャーが合成されていたり、ディスペクターから逃れたボルシャックと同一人物のクリーチャーが合成素材となった《勝嵐電融 トルネビウス》が存在していたのは、「別々のカード」として解釈されることで設定を無視できたためである。

王来MAX

モモキング達が住む世界「龍の王の歴史」と同様に、龍頭星雲の彼方にあるジャオウガの世界「鬼の王の歴史」にもディスペクターが出現していた事が語られている。

実は「龍の王の歴史」でディスペクターとして12の王と合成させられていたクリーチャー達こそが「鬼の王の歴史」における12の王だったようで、こちらの世界ではドルファディロムを倒すとアルファディオスではなくドルバロムが、ドキンダンテXXIIを倒すとドキンダムではなくミラダンテが魂を解放されてきたらしい。
「鬼の王の歴史」の『超獣王来烈伝』に相当する邪鬼王来烈伝では、これらの王についてそれぞれ悪魔王」「魔刻王」「聖龍王」「奇跡王」「起源王」「天災王」「禁断王」「邪悪王」「暗黒王」「陽炎王」「零源王」「創世王として刻まれている。
同時にボルシャックは創世神と魔合成させられる予定だった事が明かされた。

また、龍魂珠に変わって鬼魂珠(ラウドラ・タン・ゲンド)と呼ばれる存在がディスペクターの黒幕だったようで、どのような過程を経たかは不明だがこちらの歴史でもヴォルゼオス・バラモルドを完成させている。
しかし12の王の魂を取り込んだジャオウガには敵わず、身体の中心にある鬼魂珠に槍を突き立てられる形で敗北した。
この際、ジャオウガが放つあまりのパワーによって龍頭星雲を越えてこちら側とあちら側とが接続されてしまい、「龍の王の歴史」における同一存在である龍魂珠を通してモモキングが倒したヴォルゼオス・バラモルドから槍が突き出したように見えたのだった。

王来大戦後にディスペクターは全滅したが、唯一最初に生み出されたディスペクターの《アイアンラビットンボ》は生き延びることになった。
第一号のディスペクターでありながらも始まりのディスペクターの肩書は別のディスペクターに奪われているが、アイアンラビットンボは恐らく素材に過去の歴史のクリーチャーが使われていないが故にカウントされなかったと思われる。生き残れた理由もそれが原因かもしれない。

不敬なり!真邪眼騎士団

王来大戦後に煉獄へと送られていた龍魂珠の力を《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》が掌握し、自分自身をディスペクターにする形で《煉獄大帝 キング・ロマノフ》として煉獄より復活を果たした。
キング・ロマノフはディスペクターに邪眼の力を組み合わせた新たな合成方法「魔縛」を開発しており、自身を初めとして《邪眼皇ロマノフI世》や《邪眼教皇ロマノフII世》といった歴代のロマノフ達も魔縛でディスペクターにしている。
他にも、五人の邪眼の騎士がディスペクターとして復活させられたようだが…?


所属勢力

いわゆる「楔3色」の組み合わせからなる。《アイアンラビットンボ》のみは例外的にこれらの勢力に属していない。

からなる勢力。
クリーチャーをジッパーで繋げた風貌。
"正義"と"不義"を相食んで連結(アンビバレンツリンク)させた"破壊の創造主"「聖魔連結王が率いる。

特徴はEXライフシールドが離れた時に発動する能力を中心としたシールドに関係した能力を持つ事。
その効果も盤面に干渉する物が目立つ。

自然からなる勢力。
電磁力によってクリーチャーを引き合わせている。
"豪放"と"俊英"を我欲の電磁(グリードソレノイド)によって引き合わせた"文武の極致"「勝災電融王が頂点に立つ……ハズだったのだが……?

スピードアタッカー・マッハファイター・ジャストダイバーのいずれかあるいは複数を持つカードが多い*2が、能力デザインの方向性としては他勢力と比較して幾分シンプル、というより傾向らしい傾向がない。
一方で合成元に目を向けると、殿堂・プレミアム殿堂カードが多いという特徴がある。

自然からなる勢力。
2体のクリーチャーがビス止めされている。
"強欲"と"無欲"を支配の鉄鋲(ドミニオンスパイク)で留めた"高貴なる矛盾"「零獄接続王が統べる。

クリーチャーを踏み倒す能力を有する傾向にあり、展開力に優れる。
特にディスタスとの連携を最も得意とする派閥であり、能力のトリガーや踏み倒し対象にディスタスを指定したカードも多い。

からなる勢力。
クリーチャー同士の接合部分がモザイク状になっている。
"運命"と"奇跡"を同位体へと収斂(デュアルスタック)し混ぜあわせた"禁忌の革命"「禁時混成王が君臨する。

呪文に関連する能力持ちが多く見られる。

自然からなる勢力。
クリーチャーを縫い合わすか包帯を巻きつけて合成している。
"邪悪"と"神性"を悪意の糸で縫合(マリススティッチ)した"根源のエゴイズム"「邪帝縫合王が束ねていたが……

山札絡みの能力を豊富にそろえる。
そのパターンもオーソドックスなドローや墓地肥やしから山札総数を参照する敗北回避能力といった変わり種と様々。

魔縛

「不敬なり!真邪眼騎士団」から登場した特殊な勢力。
邪眼所属のナイトをベースに他のクリーチャーが魔法陣で繋ぎ止められている。
"邪神"が"龍珠"を魔弾にして取り込み(マッド・ゲンド・チェスター)支配した"邪眼の始祖"「煉獄大帝が統一する。

能力については特に統一性がなく、文明もDM23-BD5時点では接続と同じ光/闇/自然からなっている。


主なカード

連結王 バロディアス KGM 光/闇/火文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/デーモン・コマンド/エンジェル・コマンド 13000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
T・ブレイカー
多色ではない呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選ばれない。
このクリーチャーが出た時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手のクリーチャーを1体破壊する。

あの《聖霊王アルカディアス》と《悪魔神バロム》が合体した「連結」のディスペクター。
似たようなコンセプト自体は《悪魔神王バルカディアス》という前例があるが、あちらと比べると見た目も無理矢理で火文明が入っているなど「汚い合体」感が強い。
多分見た目的に某特撮作品怪人を思い出した人もいるのではないだろうか?

スペックは単色呪文に対するアンタッチャブル効果と「EXライフ」シールドを利用した除去能力を持っている大型クリーチャー。
EXライフとアンタッチャブル効果が合わさって場持ちに関しての性能は高く、スタートデッキのカードとしてはかなり高いスペック。
上位版に《聖魔連結王 ドルファディロム》がいる。

浄黒接続 ウルガーン UC 光文明 (6)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 6500
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。

エンジェル・コマンドであると同時に光デーモン・コマンドでもある「接続」のディスペクター。元ネタは《浄化の精霊ウルス》と《暗黒の騎士ザガーン》。
性能や文明やイラスト的にはウルスの要素が強く、実質的にザガーン様はつまらないくらい一方的にウルスに吸収合体されたと言える。いやまあザガーンは準バニラだから再現のしようなんかないけどさ…。

スペックはEXライフが付いたウルスという感じで、ウルスの持ち味であるターン終了時のアンタップが可能。
EXライフとアンタップによって攻撃に対する耐久性は多少強いが、インフレの進みまくった環境的に見ると残念ながら力不足。

混成 ザーディクリカ SR 光/水/火文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/クリスタル・コマンド・ドラゴン/エンジェル・コマンド/メルト・ウォリアー 6000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
自分のターンの終わりに、そのターン自分が呪文を唱えていれば、相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊し、その後、カードを1枚引いてもよい。

3色の文明に加えて計4つの種族を抱える「混成」のディスペクター。元ネタは《龍素記号Sr スペルサイクリカ》と《血風聖霊ザーディア》。
EXライフに加えてスペルサイクリカを連想させる呪文踏み倒しを持ち、更に呪文を唱えればターン終了時にザーディアを連想させる火力除去と軽めのドローを行う。

言うまでもなく呪文踏み倒しは強力であり、優秀な種族構成や文明色によってサポートになる相性の良いカードも多い。
EXライフによって除去耐性があるため、火力&ドロー効果も発動しやすいという部分も評価点。

ディスペクターの例に漏れず、外見がグロい。しかし、王来MAXにて再録された際には、藤ちょこ先生によって、良い意味で別物と化していた。どういうことかはその目で確かめてほしい。

詳しくは個別項目を参照。

蟲偵電融 ゼノジェント R 自然文明 (6)
クリーチャー:ディスペクター/ジャイアント・インセクト/リキッド・ピープル 7000
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)

ジャイアント・インセクト/リキッド・ピープルを抱える「電融」のディスペクター。地味に初の自然単色リキッド・ピープル。
元ネタは《ゼノ・マンティス》と《アクア・エージェント》だが、実は背景ストーリー上では所属文明を裏切った「売国奴」同士の合体である(後者はともかく前者は好きで裏切ったわけではなさそうな設定だが)。

G・ストライクやマッハファイターも抱えるなど、新章以降のキーワード能力を詰め込んだクリーチャー。
優秀な種族構成や多くのキーワード能力を持つことによる臨機応変さは目を引くものがあるが、重コストのマッハファイターとしては多少パワーに欠ける印象もあるか。

妖角縫合 グレルフィ UC 自然文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/ホーン・ビースト/ダークロード 14000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)

ホーン・ビーストダークロードを抱える「縫合」のディスペクター。元ネタは《咆哮するグレート・ホーン》と《妖姫シルフィ》。
イラスト的にも性能的にも全体的にはグレート・ホーンの要素が強く、パワーの数値は元ネタのパワーをそのまま足し算した数値。

EXライフ以外はこれと言った複雑なギミックを持たない準バニラ的クリーチャーだが、ホーン・ビーストやダークロードとしては最大級なので種族デッキへの投入は一考の余地がある。
初の自然単色ダークロードでもあるが、これが今後何かに活きることがあるのかどうかは未知数。一応《大邪眼バルクライ王》と組み合わせるなどの方法は考えられる。


龍魂珠が最初に生み出したディスペクター、アイアンラビットンボは、すべての可能性を持ったディスペクターであった。
そして、全てのディスペクターが倒され龍魂珠も討たれた後も生き残った最後のディスペクターとなった。

アイアンラビットンボ R 自然文明 (5)
クリーチャー:ディスペクター 5000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
このクリーチャーは、すべての文明を持つ。

「デュエキングMAX 2022」で登場した、最初に産み出されたディスペクター。元々は漫画版のジェンドルが最初に産み出した釘とウサギとトンボの合成生物(=ディスペクターのプロトタイプ)であり、それが松本大先生の要望もあって逆輸入されたもの。
こうした特異な経緯のためにディスペクター以外の種族を持たず、生物としては異形だが悪趣味さは感じられない見た目となっている。

能力はディスペクター共通のEXライフを得てコマンドを失った《虹速 ザ・ヴェルデ》といった趣だが、ディスペクターであることによって3色のディスペクターを要求する《○○王秘伝》を始めとしたディスペクター用アタック・チャンス呪文全てを唱えられるということが強み。フレーバーテキストの通り、様々な可能性を秘めたクリーチャー。


余談

  • 漫画及びアニメではジェンドルとガットルズが使用。ガットルズ五人のメンバーそれぞれに使用する勢力のカードが割り振られ*3、そして彼らの上に立つジェンドルが5大勢力の王を使うという構図になっている。

  • デュエルマスターズの特殊種族は背景ストーリーにおいてはそのクリーチャーのサブタイプ、ないし後天的に獲得した二次属性のような側面があり、その為かサムライや革命軍など既存の特殊種族は種族欄の末尾に記載されている。
    しかしディスペクターの場合、種族欄の末尾ではなく冒頭に記されるという特徴がある(一方のディスタスは末尾に記載される)。もしかしたら、彼らはそうであることそのものが本質と化しているのかもしれない……。



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最終更新:2024年04月15日 10:59

*1 特に多色カードで顕著

*2 スピードアタッカー、マッハファイターに関しては、自軍全体にそれらを付与するカードもある

*3 ハイドが電融(後に縫合)、ヒミコが縫合、マギが混成、ジェレミーが連結、マスオ部長とプロテインズが接続。ジェンドル以外でキングマスターカードを使ったのはハイドのみ。