ねじれ(Lobotomy Corporationシリーズ)

登録日:2023/05/01 Mon 01:43:02
更新日:2024/04/15 Mon 11:43:57
所要時間:約 ? 分で読めます




Lobotomy Corporation』シリーズの2作目、『Library Of Ruina*1以降に登場する怪奇現象の名前。

Lobotomy社崩壊後、「白夜/黒昼」の後に発生し始めた。
突如として人が幻想体のような化け物になるという摩訶不思議な現象である。
「ねじれ現象」は人間が怪物に変異する現象のほう、単に「ねじれ」と呼ぶ場合には、変異した化け物のほうを指すことが多い。
作中のフィクサー協会、ハナ協会によって設定された名称とされる。

おおまかに言うと人の心が砕けた時に発生する。
当人の望む方法で心に歩み寄り、ねじれを解くことができれば元に戻すことも可能である。
これまで「都市」に発生する脅威は基本的に、安全な居住区「巣」の外から襲ってくるものだったが…
「ねじれ」の場合は余裕で「巣」の中でも発生するため、「翼」庇護下の「巣」すら安全でなくなってしまった。

しかし現状ではこうした情報どころか「ねじれ」という呼称すらほとんど広まっておらず、一般市民はもちろん、フィクサーや翼の社員すらいまいち把握していない事も。
この現象自体がつい最近のものであるという理由も大きいが、「掃いて捨てるような人民にわざわざ手間をかけて知らせるメリットもない」という上層階級の都合も多分に含まれている。

発生したての現象という事もあり、そもそも研究も進んでいない。ある程度精通した人物にとっても、未知の部分はかなり大きいようである。
場合によっては、特異点技術による事件と区別が付きづらく、ねじれかそうでないかが良く分からない場合も。
「急に人間が四足獣になる事件」だの「食人サンドイッチ」だの、ねじれっぽい良く分からない事件などは、騒がれていない*2がそれなりに起こっているようだ。


なおこのページ、ねじれを紹介していく以上とてもネタバレする。
読む楽しみを失いたくない方はスルー推奨。


+ ネタバレ解説
Lobotomy社が都市中に放出し、全ての人たちの可能性に気付かせる「悟り」を与えるはずだった「光」。
これをアンジェラが途中で横奪したために、都市全体へ十分に満たされず、本来確たるE.G.Oとして発現するはずだったものが、どう転ぶか分からなくなった存在。
それが「ねじれ」の正体。

つまりE.G.Oの発現とねじれ現象は表裏一体の物。
自身の可能性を上手く制御出来れば自分だけのE.G.Oを手に入れられる一方で、それに失敗すればねじれてしまう状態になった。
別のゲームで言うとペルソナとシャドウのようなもの。

ほとんど研究されていない現象だけあって、具体的にどういう条件で派生するのかは不明な部分も多いが…
「白夜/黒昼の時に受けた光の影響次第で、各人の発現しやすさが変化する*3
「自らの価値観が崩れ去るほどの心理的衝撃を受けた時に機会が訪れる*4
「ねじれる前の人間は皆、何者かの甘美な声と対話を行う」
「対話の結果、絶望や悲しみなど強い感情に甘え、利己に溺れてしまうとねじれとなる」
「自身を自らのまま律する事が出来ればE.G.Oとなる」
…等の傾向は分かってきている。
まあざっくりで良ければ「誤った悟りへ走るとねじれる」「心が強いとE.G.Oが貰える」ぐらいの認識で問題ないだろう。
とは言えこれらもやはり絶対の物ではなく、一旦E.G.Oが発現し始めてもねじれに変質してしまう場合もあれば、ねじれた後にE.G.Oへ変化するといったケースもある。

ねじれの形は、基本的に各人固有のものとなる。
理性の有無も千差万別で、ねじれた後に理性を取り戻し、己の能力を自覚して操り始めるパターンもあったりと、その形は当人の心理に大きく影響される。
ただし場合によっては固有の物とはならず、周囲の影響を受け複数人で同一のねじれが発現する場合や、周囲と一体化して共同のねじれとなる場合なども存在する。
またある程度一般的なイメージに引っ張られるケースや、似通った要素へ共通して傾く要素などもあるらしい。
ねじれ探偵では「水は憂鬱」「電気はヒステリーなど神経症」との例が挙がっている。

人から産まれ出るか、人そのものが変化するかという違いはあるものの、一応、物としてはアブノーマリティ(幻想体)の一種ではあるとの事。
ただし従来の幻想体とは違う点もあり、エンケファリン反応を常に得る事はできない、不死身の幻想体と違い殺せば普通に死ぬし復活もしない、等の違いもあるようだ。

ちなみに「人間が本人の精神的歪みによって幻想体へと変貌する」場合のみをねじれ現象と呼ぶようで、「外的要因が人間を化け物に変化させる」現象はこれに当て嵌まらない。
例えば女王蜂が職員を眷属に変化させるような例はねじれではない。


ねじれ発生時の「対話」にはLobotomy社創設の重要人物「カルメン」が大きく関わっている事が暗示されている。
と言うか『Limbus』ではっきりと名前が出たが、現状どういう意図でそのような事を行っているのかは不明。





▽ねじれ一覧


永遠なるパーティ(A Party Everlasting)



ピアニ



本の針



,D@;Q7Y

人差し指のとある人物が絶望によりねじれてしまった姿。
詳細は「人差し指」個別ページへ


残響

特色フィクサーと都市の星クラスのねじれで構成された集団。
詳細は「残響楽団」個別ページへ


人魚

19区(S社)の漁村で虐待を受けていた人たちが魚のように変化した存在。
今の生活を脱したいというストレス+水辺が近くにある環境といった要因が重なったせいか、水を渇望しているらしい。
ねじれの一例として挙がっただけの存在で、それ以外の情報はない。


瞳に満ちる空



風船人間



考えの料理人



写真家



模擬試験



テヨン物産



仮面



赤い水槽と鯉



樫の木の村



夢の洗濯屋



稲妻人間



霧の射手



ジョムスン



O`-01-11-28

彼らが走り迫るときは甘酸っぱい匂いがするのである!


- / ??-??-??-01





▽ねじれかどうか不明な例


黒い箱



00-00-00 / ??-??-??-??





ネタバレ解説に関連する項目一覧









この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • Lobotomy Corporation
  • Library Of Ruina
  • Limbus Company
  • ネタバレ項目
  • Project Moon
  • アブノーマリティ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月15日 11:43

*1 と外伝作品『WonderLab』

*2 幸いにも死傷者1桁で済んだとの事

*3 これはあくまで発現までのハードルの高低でしかない。そもそも光を受ける前から固有E.G.Oを有していたカーリーも居るし。

*4 ただし心理的衝撃を受けてすぐねじれる場合もあれば、寝てる間に変貌するパターンもあったりと不定な部分もやはり多いらしい。

*5 シーズン1でのイベントなので上限30