メガイター

登録日:2023/06/23 (Fri) 08:18:00
更新日:2023/11/08 Wed 23:10:52
所要時間:約 7 分で読めます









ゲームボーイカラー専用ソフト『コロコロカービィ』に登場するボスキャラ。



概要

外見はチェック模様の球体に、つぶらな一つ目がついたキャラクター。
共通して戦闘開始前に「どこからともなく目玉が飛んできて、ステージ上の球体や岩に取りついて動き出す」という演出を必ず挟み、撃破後も目玉だけが逃げていくことから、どうやら目玉が本体のようである。

本作ではこいつがメインのボスとなっており、全8レベル中5レベルで戦うことになる。
ほぼ同一デザインのボスキャラが何度も登場するのはこの作品ぐらいだろう。
しかし、レベルによってカラーリングの異なる個体が登場し、色ごとに性質が変わる。
更にボスステージも牙を剥いてくることすらあるため、全く同じ形状のボスだからと退屈することはあまりない。


各個体について

※名前の色は外見から便宜上つけたものであり非公式。

黄緑メガイター

ノーマル、エクストラ共にレベル1でのみ戦う個体。黄色と緑のカラーリング。

じわじわとカービィに接近し、触れるとお互い弾かれるだけでダメージにならない。
跳ね上げても高く大ジャンプするだけ。しかし足止めにはなる。
ステージ上に設置されたジャンプ穴から飛び出し、目玉に向かって体当たりでようやくダメージを与えられる。
だが、カウンターとして目をぐるぐる回しながら体も回転させ、しばらくステージ中を暴走し始める。
この間はステージ端で跳ね返りながらカービィに突進し、元に戻るまでは無敵と化す。*1

ダメージを受けるごとに平時の移動スピードも速くなり、2回ダメージ後は滑るように移動するが、こちらのやることは変わらない。
3回ダメージを与えれば勝利。要はマリオと同じルール。

以降、メガイター達の基本行動はこの黄緑個体がベースになっている。

レベル1では最初のボスだけあって難易度はとても低く、ステージ周囲がダッシュプレートと壁に囲まれているので押し出されて落ちる危険は皆無。
ダッシュプレートも自動的にステージまで戻してくれる構成。
上下のダッシュプレートを越えた先にあるトゲ床だけは要注意だが、ステージ上にはマキシムトマトが2個も設置されており、むしろこれで負けろと言う方が無理難題に等しい。
ボス戦前の宝箱から運次第で体力上限アップができる、初回プレイのみ直前までのタイムが加算される仕様もあって、まず楽に倒せることだろう。
まさしくウィスピーウッズポジションに相応しいボスである。

……ところが、エクストラモードでは話が変わる。
ダッシュプレートが減らされた上に壁とトゲ床も取り払われ、下手にメガイターと接触すればそのままダッシュプレートを越えて外に押し出される危険が高まった。
挙句、マキシムトマトがあった所にはゴルドーが配置。
とても同じボス戦とは思えないぐらい難易度が激上がりしており、極めつけに初期タイムはエクストラの全レベルボス最短の50秒。
つまりここでミスすると、次からは50秒以内に仕留めなくてはならなくなる。
とはいえ黄緑メガイター自身の挙動は変わっていないので、後の個体と比べてカウンター回避は楽なはず。焦らず落ち着いて3回ダメージを与えよう。


赤茶メガイター

ノーマルではレベル2、エクストラではレベル4で戦う個体。赤と茶色のカラーリング。
バトル前には岩の塊に取りつき、爆発しながら姿を現すという演出が入る。

他のメガイターとは打って変わり、カウンターで空高く飛んでから踏み潰そうとしてくる。
落下するまでは影がカービィを追尾し、着地した床は3×3マスが乗ると崩れる床に変わってしまい、カービィが通過したところは穴が開いて落下ミスの危険が高まる。
最初のカウンターではこれを2回行い、次のダメージでは3回連続で行う。
いきなり前のレベルと行動が違いすぎるのでビビるかもしれないが、無敵状態で突っ込んでこないだけ遥かに温情。
むしろ崩れる床に起因した落下ミスが一番の敵である。

レベル2ではステージと外周の金網を分断するように崩れる床が敷かれており、普通に立ち回るだけでもステージ中に穴が開きがち。
しかし、実は金網だけは崩れる床に変えられず、金網の下にいればジャンププレスも届かない。
追い詰められた後の移動も引き続いてゆっくり追いかけるのみで滑ったりもしない。
このため人によっては、メガイター達の中で一番攻略しやすい個体とみられている。

レベル4では後述の灰黒メガイターのステージとほぼ同じで(……というよりポジションが入れ替わってる)、壁が削られたこと、下の壁からもトゲが飛び出してくることが相違点。
金網が無く、砂地のせいで単純にノーマルよりも普通の床面積が少なくなっているため、下手にジャンププレスを引きつけると崩れる床だらけになりかねない。


灰黒メガイター

ノーマルではレベル4と7、エクストラではレベル2と7で戦う個体。灰と黒(紺色?)のカラーリング。
トゲのついた台座の先端にボディが乗っかっており、取りつくことで台座を爆破して潰しながら降りてくる。

ゲーム上では(ノーマルだと)3番目に戦う個体でありながら、その実はメガイター中最強の個体。
まず、平時からして定期的に目を閉じるガードを行うため、ジャンプ穴から飛び出すタイミングに一層気を遣わないといけない。
次にカウンターの突進は明らかに黄緑の倍はあろうかという猛スピードで突っ込み、触れたカービィを容赦なく突き飛ばしてくる。
これが決して広くないステージ上を爆走するのだからたまったもんじゃない。
おまけにあと1回で倒せる段階になると、高速突進とほぼ変わらない挙動・速度でステージ上を滑る(=じわじわ近づく挙動で隙を晒してくれない)ので、狙いをつけるのも困難に。
この状態で横からぶつかった場合、更に加速してやり返してくるのが怖い。

ただでさえ強いのだが、初めて戦うレベル4はステージがかなり狭いのもこちらにとって向かい風。
上・左右の壁から定期的にトゲが飛び出し、それでいてジャンプ穴のある四隅は沈む砂という悪環境。更に四隅の壁には隙間が空いているため、メガイターにそこから押し出される可能性もある。
正攻法で戦うと非常にやりづらいため、高速突進が終わるまで砂の上でギリギリ耐え忍ぶという奇策が求められる。
が、実はステージ下の壁際がメガイターも寄ってこれない真の安全地帯。
レベル7はステージこそ広いものの、四方にトゲが出るブロックの配置、上・左右の壁が壊れるブロックになっているなど相変わらず厄介な設計である。

エクストラのレベル2ではジャンプ穴周りが壊れるブロックで塞がれ、まずブロックを壊さないと攻撃すらできない。
四方の壁も壊れるブロックになっているため、壊さないようにしたいところだが、いかんせん突進が速すぎるので「突き飛ばされる→壁壊す→また突き飛ばされる→落下」……というコンボを決められかねないのが怖い。
またこのブロック自体も触れると微弱ながら弾かれる。反動からうっかりメガイターと接触しないように。
レベル7は壁が完全に取り払われて危険度アップ、更に少ないジャンプ穴を埋めるようにゴルドーが置かれている。
一体どうすれば……と思うかもしれないが、実はエクストラモードに限り跳ね上げでマキシムトマトに変えることができる。*2
これを知っていると前述のエクストラ黄緑も少し楽になる。

ゲーム上では最後に戦う個体でもあるが、その戦いでも結局同じように逃げていくので決着がついたとは言い難いものがある。


青水メガイター

ノーマル、エクストラ共にレベル5で戦う個体。青と水色のカラーリング。

性質としては上記の灰黒メガイターから目閉じガードを抜いただけであり、純粋な強さは劣化している。
……が、真の強みとなっているのは床が全面氷漬けのボスステージ。
氷の床はカービィがツルツル滑って制御しづらく、そこにメガイターの強烈な突進が加わったらどうなるかは言うまでもない。
ノーマルでは太い柱に受け止められて大事に至らないケースもあるが、エクストラでは当然ながらそんな甘えは存在しない。ステージ端から遠くない限り弾き飛ばされたらほぼ一巻の終わりも同然。
しかもエクストラの個体は目閉じガードを習得しているため、氷地形で灰黒メガイターと戦わされるのと変わらない状況になる。


余談

  • クラッコとの関係は不明。そもそもあっちは無から突然現れるなど登場演出が違うため、お互いに赤の他人と思われるが。

  • メガイターは2023年時点で本作にしか登場せず、他では殆ど見られない激レアキャラ。
    ……もっとも、見下ろし視点の『コロコロカービィ』だからこそ成立するようなグラフィックと戦法なため、普通の2Dアクション等に落とし込んでもどういう動きをさせればいいか、プログラマーにとって悩みの種でしかないだろう。




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最終更新:2023年11月08日 23:10

*1 厳密にはメガイターが動ける範囲の端っこに到達すると、カービィに進路を向けて跳ね返るという仕組み。そのため、カービィが範囲外にいると跳ね返らずにホーミングし続ける格好となる。

*2 ステージ上に置かれたゴルドーに限る。8-3など地形としてのゴルドーには当然効かない。また、逆にステージ上のマキシムトマトを跳ね上げるとゴルドーになってしまうので注意。