惑星封鎖機構大型武装ヘリ(ACⅥ)

登録日:2023/09/13 (水曜日) 09:18:01
更新日:2024/01/27 Sat 05:01:00
所要時間:約 6 分で読めます




惑星封鎖機構大型武装ヘリとは、フロムソフトウェアより発売されたゲーム、『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』に登場する兵器。


概要


正式名称「AH12 HC HELICOPTER」
誰が呼んだか通称・ルビコプター

プレイヤーが駆るACと比べても非常に大きな機体に、交差反転式ローターと大量の武装を携えた大型戦闘ヘリコプター
惑星封鎖機構が保有する兵器の一つであり、ルビコン表層を哨戒している対象警備部隊(SG/サブジェクトガード)に配備され、星外企業やルビコン解放戦線、密航を企てる独立傭兵達に睨みを効かせている。
ニューゲーム時に即開始することとなるチュートリアルミッション「密航」で襲い掛かってくる

惑星ルビコン3に密航し、他人のAC残骸から身分を偽装するため傭兵ライセンスを漁る621だったが、いずれも実績に乏しいランク外、足のつく企業所属、期限切れによる失効済みと求めている物が見つからない。
最後に4機目の残骸を検知したハンドラー・ウォルターの指示で、外れに建つ高層ビルの上部へと向かい、残骸からライセンスを回収。解析が終わり、ウォルターが識別名を読み上げようとした瞬間、周囲を哨戒していた本機に目をつけられ、戦闘を開始する事となる。
もっとも目的の残骸が遮蔽が散らばる広い平地にあるため、「これ絶対にボス出てくるやつだろ」と思うプレイヤーもいたと思われるが…。


性能


硬い。耐実弾・耐爆性能が高く、手持ちのライフルやミサイルだけで倒し切るのは至難の業。
武装も4連装ロケット×2基、6連装誘導ミサイル×6基に機銃4門×2基と非常に重武装。

武装

6連装誘導ミサイル

両翼に装備されたミサイルを垂れ流してくる。
誘導性能はそこそこ程度だが、後述の機銃やロケットに気を取られていると当たりやすく、ACSゲージが溜まりやすい。

4連装ロケット

機体下部に搭載されたロケットポッド。ヘリの武装の中で最も威力が高く、爆発範囲も広いため非常に危険。
更にこのロケットを上空から連射して撃ち下ろしてくるため、地上をブースト移動しているだけでは回避が困難。
発射の際はアラートが鳴るため、よく聞いてから空中に退避すれば躱せるが、空中をただフワフワしていると直接狙われる。

機銃

両翼に搭載された機銃を乱射してくる。
ダメージ自体は控えめだが、射線を切る以外に避けるのが困難なため、結果的にダメージが嵩む上にACSゲージの回復を阻害されやすい。

ロケット含めそこまで大技があるわけではないが、絶え間ない弾幕によってスタッガー状態になり、APが削り取られていく。有効打を見出せないでいると、そのうちリペアキットも尽きて削り切られてしまう。


対策


当然ながら有効な対策は存在している。
しかし先述の通りこいつと最初に戦うミッションはNEW GAME選択直後に始まるチュートリアルなのでアセンブル*1が固定されており、戦法以外に改善できることはない。
使える武装は右腕のライフル、右肩のミサイル、そして左腕のパルスブレードのみ。
ライフルもミサイルもろくに効かないのならば、パルスブレードをぶち当てるしかない。そしてこのヘリ、実弾・爆発耐性こそ高いもののEN属性への耐性が非常に低く大ダメージを与えることが可能。

つまりエネルギーを管理しつつ、QBないしABで一気に接近してブレードで斬撃、ブレードのクールタイム中はミサイルやライフルでACS負荷を溜める…というのが基本的な倒し方になる。
また、真正面に対する火力が高い一方、真下に対する攻撃手段はほとんどない為、QBで潜り込み接近すると安全。
ただし、大型かつ常時飛行タイプの敵であることから戦闘エリアの移動制限が適用されていない。
流石にこちらの火器が当たらないほど遠くへは行かないが、平然とエリア外に出て射撃してくることも少なくない。
なので、常時安全な真下をとり続けるのは困難。
更に言えば、ある程度ヘリの位置を確認しながら戦っていないと
ブレードで斬りかかろうとブーストで飛び上がり距離を詰める→エリア制限の壁にぶつかってヘリの目の前で動きが止まり、悪くすればブースト切れ→そのまま空中で火器を浴びせられAPをごっそり削られる
なんてことにもなる。

後ほど分かることだが初期機体のジェネレーターはゲーム中最低クラスの劣悪な性能のためゲージの消費は必要最低限に留めたいところ。真っ先に変えるべきだがアセン固定なので変えられない。
空になってから復旧した際の供給量も乏しいため、焦るとロクに動けずにジリ貧になりやすい。

また今作に導入されたターゲットロックオンシステムを利用することで、ABの移動方向に補正が入るので近づきやすくなる。


総評


初見殺し要素が強く難易度は高いが、チュートリアルとして学べるものも多いボス敵。
ゲーム内のアドバイスはウォルターが回避面を多少アドバイスしてくれる程度で、スタッガー関連含め射撃系に強く、ブレードに極端に弱い点はゲーム内説明されることは無く、ダメージ効率からプレイヤーが自力で気が付く必要がある点はスパルタなボスと言えるだろう。
適当に中距離攻撃を当てるだけでは到底倒せず、スタッガー、ロックオン機能、AB・QB、EN管理、ダメージ耐性、攻撃パターン把握と様々な要素を扱えるようになると勝機が見えてくる。
難敵ではあるものの倒し方に気づくことができれば倒せるはずだ。


余談


前述のように対処法さえ理解すれば大したボスではないのだが、何度も言うようにこいつと戦うのはゲーム開始直後。
ただでさえ操作法の複雑なゲームであるため、右も左もわからない、特にACというゲームの基本的な勝手を全く掴んでいない新規勢を中心に苦戦者が続出。
そのシリーズを初めて触る初心者を最初のミッションで容赦なく殺しにくるという構図から全ての原点である『ARMORED CORE(初代AC)』に登場するヤツを彷彿とさせる。
そして過去作経験者にとっても「飛び込んで積極的にブレードを振る」というのは従来のACの作法からするとイレギュラーであるため、なまじ過去のACを知っているばかりに旧作で鉄板だった引き撃ち戦法に拘ってしまった結果硬すぎて絶望するというパターンもある。
このように新規・旧作既プレイ問わず数多くのプレイヤーを悩ませた事もあり、「最初のヘリ」や「チュートリアルのヘリ」といった関連ワードが発売当日のX(Twitter)でトレンド上位入りする事態となった。

この話題性からフロムゲーの序盤強敵枠として鬼形部ガスコイン神父と並びたてる向きもあるが、SteamやPS5のトロフィー取得率を見る限り9割は突破出来ているようなので鬼刑部の6割、ガスコイン神父の4割と比べればそこまででもない模様。
とはいえ普通のゲームならクリアして当然のチュートリアルミッションの突破率が話題になるのも異様な事態ではある。

そんな訳で話題となったこのヘリだが、後にチャプター3のミッション「無人洋上都市調査」にも出現。
今度は取り巻きの狙撃部隊を連れていたり新たにフレアを装備してミサイル対策をしたりしているものの、中盤ということで十分にアセンブルされた機体と成長した技量により、かつてのように苦戦することはないだろう。
ただし、高低差の激しい都市内に出現する都合か「密航」の時より高度をかなり高く取るうえにエリア外にも平然と出るため、性能や技量の改善を差し引いても間合いに捉えるのは相変わらず難しく、面倒な敵ではある。

なお、「密航」でのヘリ攻略の鍵となったパルスブレードことHI-32:BU-TT/Aだが、その正体は初期武器にして最後まで使っていける優秀な近接兵装であったため、このまま左腕はずっとパルブレという621もいたとか。
ああずっと、ずっと側にいてくれたのか。我が師、導きのパルスブレードよ…

また、2周目以降は「密航」がスキップされるため、周回のたびにいちいち貧弱な機体でヘリと戦うことは避けられる。

しかし、こいつが密かな壁として立ちはだかるのはさらに後である。
それは、トロフィーコンプ。
達成条件の1つとしてお約束の「全ミッションランクS」が存在しているが、チュートリアルステージも対象である
そしてチュートリアルステージではちゃんとアセンを変更できない仕様になっており、こいつだけは他のボスと違い機体や装備の組み換えで乗り切る事は出来ず、純粋にプレイスキルのみでの突破が必要となるのである。
無論、他の高難易度ミッションをSでクリアできるようならこいつに手間取りはしないだろうが、慣れ親しんだハイスペックから急激にクソスペックに叩き落とされる落差は覚悟した方がいいだろう。
とりあえず、クリアタイムをなるべく早く心がけると幾分楽だと思われる。


なお、初アプデとなるVer.1.02では凶悪ボス達に下方修正が入ったが、本機は弱体化されていない。フロム的にはあくまで適正なチュートリアルらしい。
ただし、同時にライフル系の武器全般が上方修正されたことで「密航」で強制使用させられることになる初期装備ライフル「RF-024 TURNER」も強化されたため、ライフルの効力が多少改善されてちょっとだけ楽になった。
更に、その後のVer.1.03.1では初期機体本体もフレームやジェネレーターに上方修正が入っており、相対的にはある程度弱体化されていると言える。


ちなみにアナウンスメントトレーラーではルビコプターの編隊が登場していたりする今となってはこの編隊と戦ってみたかったという意見もある


追記・修正はブレードを振りながらお願いいたします。

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最終更新:2024年01月27日 05:01

*1 ACシリーズにおけるカスタマイズ、装備構成のこと