キタカミの里

登録日:2023/09/28 Thu 22:24:40
更新日:2024/04/13 Sat 21:55:17
所要時間:約 18 分で読めます




キタカミの里とは、任天堂のゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の追加ダウンロードコンテンツ『ゼロの秘宝』の前編『碧の仮面』の舞台となる土地である。


◆目次


◆概要


本編の舞台であるパルデア地方からは東に遠く離れた場所にあるらしく、移動には飛行機やバスを乗り継ぐこととなる。
アカデミーの参加者や地元の住人からはそれぞれの地元を指して「海外」と呼ばれており、少なくともを隔てて相当離れているはず。
パルデア地方のアカデミーは毎年他校と合同で林間学校を開催しており、今年のブルーベリー学園との開催地としてキタカミの里が選ばれた。同校の生徒であるゼイユ・スグリ姉弟はここの出身。
主人公は林間学校のメンバーに選ばれたことを担任のジニアから知らされ、里の歴史を紐解くオリエンテーリングに参加することになる。
なお参加メンバーはくじ引きで選ばれたそうで、さらに人数は主人公を含めても4人だけ。メインストーリー未クリアのプレイヤーに配慮してかネモペパーボタンは『碧の仮面』のストーリーに一切登場しないし、アカデミーからの他の参加者3人は汎用NPCで全員名前も表示されないモブである。

イベリア半島がモチーフであったパルデアとはうってかわって、田んぼやリンゴ園などまさに日本の田舎、とりわけ東北地方の農村を思わせる風景が広がる。実際、特産品はリンゴとのこと。
また里の中央には大きな山「鬼が山」がそびえたっており、その麓を囲むような形で人々が暮らしている。

しかし何より不思議なのは、パルデア地方特有のものであるはずのテラスタル現象がこのキタカミの里でも発生していること。どうやら中央の鬼が山に大きなテラスタル結晶があることが関係している模様。中央にテラスタルと関わりがある山が存在するという地形構造は、奇しくもパルデア地方と似ている。
とはいえ何故パルデアから遠く離れたキタカミの里においてエリアゼロと同じようなテラスタル結晶が存在しているのかは不明。
林間学校を引率するブライア先生は密かに調査を行っており、謎を解き明かそうとしている。

なおこの里のトレーナーはテラスタルの事は知っているようだが、テラスタルオーブが無い為か使用する者はいない。
ブルーベリー学園の生徒であるゼイユやスグリも、この時点ではテラスタルオーブを手に入れていないためやはり使用しない*1

里にはパルデア地方の「パルデア十景」のように「キタカミ六選」と呼ばれる6つの名物スポットがあり、前者と同じく一度訪れるとそらとぶタクシーのポイントに登録される。ちなみに当地でそらとぶタクシーの牽引役を担うのはヨルノズク3匹。ヨルノズクはあれでも1.6mあるので実に理に適っている。
なお前述の通りパルデア地方とは遠く離れた位置にあり、ストーリー上も林間学校という形で訪れるが、基本的にいつでも戻ることは可能。マップアプリを開いて切り替えよう*2

多くの学生が「宝探し」に奔走しているパルデア地方とは異なり、フィールド上のトレーナーは地元民がポツポツ点在するくらいでさほど多くない。ちなみにこわいおにいさんとこわいおねえさん率がやけに高い。
ただし、そのトレーナーの中にはキタカミ鬼面衆というツワモノ達が特定の場所に点在して待ち構えており、その強さはメインストーリーをクリア済みのプレイヤーさえ唸らせるほど。*3彼らはその通り名の示すように全員フィールド上で鬼のお面を付けており、台詞の吹き出しも強敵判定のなので、挑む際はしっかり判別して準備をしてからにしよう。目が合ったら強制的にバトル開始、というこれまでの仕様が廃止されたありがたみが実感できる存在といえるかも。
1人倒す度に報酬が貰える(しかも豪華)ので勝てる自信があるなら挑んでみよう。
半数ぐらいどう考えても徒歩や普通のライドポケモンで辿り着けなさそうな場所にいるが……スーパーキタカミ人でいらっしゃる?*4

モデルはおそらく日本の東北地方。特に青森県岩手県秋田県あたりの要素が強い。
事実上5世代17年ぶりに新規追加された日本モチーフの地方と考えて良さそう。英・独ロケールでも音写のKitakamiなので完全に日本の地名である。
また「~地方」ではなく「里」と付くエリアが舞台となるのは今回が初。

東北地方がモデルだが、現実世界の位置関係に当てはめたら近接している北海道をモチーフとしたシンオウ地方/ヒスイ地方や、アルミア地方との位置関係は不明。
しかしながら、背景で使われている文字の一部が『LEGENDSアルセウス』の舞台であるヒスイ地方でみられるものと類似していることやしろすじのバスラオが生息していること、とあるイベントではヒスイ時代にこちらへ渡ってきたと思われるポケモンが登場することから、本当に地理的に近い所にあるのではないかと思えるような、何らかの関連性を窺わせている。*5

拠点であるスイリョクタウンの自然の豊かさに加えて、
  • 少数だが決して古くはない人家
  • 一応外から来た人向けに用意されたはずなのに住民たちの憩いの場となっている大きな公民館
  • なんでも扱っている個人商店
  • それほど大きな施設でもないのに「プラザ」「センター」という妙に洒落たネーミング
  • 1日にバスが数時間おきに数本しか来ないことが判るバス停の時刻表
  • 無人販売所
  • 良くも悪くも距離感の近いようで遠い住民
  • 電子マネーが使えないが、その理由は導入できないのではなくて単に需要がないから。
等、日本の田園地帯の再現度は非常に高い。プレイヤーの中には懐かしさを覚えた者もいるだろう。

……反面、前述の通り「こわい」トレーナーが多かったりやたらと落とし物が落ちていたり、都会へのコンプレックスを見せてきたりと、ぼかされてはいるがそういった部分も少し描写されている。


◆登場人物


林間学校で共同学習することになった、イッシュ地方にあるブルーベリー学園の生徒である姉弟。ともにキタカミの里出身。
詳細は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の登場人物の項および彼らの個別項目にて。

  • サザレ
シンオウ地方出身の写真家の女性。被写体としているのはポケモン。だが撮影のスキル自体はあまり高くない。
キタカミの里へはとこしえの森に撮影兼調査に訪れており、「赫月」の異名で知られるガチグマを追っている。
主人公を「学生クン」と呼ぶなど気さくで良識のあるお姉さんだが、撮影に夢中になると人目も憚らずに夢中になってしまう妙な癖も……。
ヒスイガーディを連れており、サザレの目的達成に協力することで、このガーディの弟に当たる個体を譲ってもらえる。
名前の由来は『細石(さざれいし)』と思われる。

髪に青いメッシュを入れているなどの外見的特徴、所持ポケモン、家訓諸々が『LEGENDSアルセウス』に登場したとあるキャラに似ているためその子孫ではないかとの見方もあるが、明言はされていない。
サザレに関するイベントで一部のBGMが『LEGENDSアルセウス』で使われたものになっている点も含め、同作プレイヤーへのファンサービスだろう。
あと、明確な描写は無いものの、とあるシーンはCEROに全力で喧嘩を売っている。

本編『ザ・ホームウェイ』及び『碧の仮面』でのガチグマのイベントクリア後には、後編『藍の円盤』でもブルーベリー学園にカメラスタッフとして採用され再登場する。

  • 管理人
固有名は不明。キタカミの里の様々な施設を管理している、文字通りの管理人さん。坊主頭でメガネをかけ作務衣を着た男性。
主人公や林間学校参加者のことも甲斐甲斐しく面倒を見てくれる。また、公民館のチラシを見るに里のレクリエーションでは講師を務めているようだ。
良い人だが、たまにひょうきんな面を見せることも。その雰囲気は前世代である『剣盾』のエキスパンション・パス『冠の雪原』に登場したフリーズ村の村長に似ている。

  • 住民たち
キタカミの里に暮らす住民たち。
皆、外から訪れた主人公にもおおらかに接してくれる。
またほぼ全員が、「ともっこさま」と呼ばれる3匹のポケモンを厚く信仰しているが……?
ただしその「ともっこさま」と戦った「鬼」に対しても特別嫌悪感を抱いていない。

  • おじいさん
  • おばあさん
スグリとゼイユの祖父母で、孫たちからは「じーちゃん」「ばーちゃん」と呼ばれている。姉弟と交流する中で何度かお世話になる。
おじいさんは「ともっこさま」の伝説に出てくるお面について詳しく知っているようで……?
おばあさんは追加コンテンツの目玉のひとつ、おしゃれカードみどりを譲ってくれる。
なお祭り前に自動的に髪を結われてしまう上、剣盾の時と違って即座に戻す選択肢も出ないため、ヘアスタイルに拘っているプレイヤーはパルデアにとんぼがえりする羽目になるとか。

『碧の仮面』配信時点では名前が不明だったが、番外編『キビキビパニック』にて、おじいさんの名前が「ユキノシタ」、おばあさんの名前が「ヒエ」であることが判明した。どちらも実在する野草の名前。
また『キビキビパニック』中イベントで番外編の黒幕に操られた2人とポケモンバトルすることになるが、どちらも手持ちポケモンがLv80超えという化け物*6
ゲームバランス上仕方がないとはいえ、メタを除いてもブルベリーグチャンピオン2人とまともに渡り合えるとんでもない猛者である。この祖父母ありにしてあの孫たちあり、ということか(言ってしまえばキタカミの里のモブ住民もこの水準だが……)。

ユキノシタの手持ちポケモンラブリーチャーミーな敵役を連想させる構成になっているのは、
ユキノシタの別名の「コジソウ」と、ロケット団の「コジロウ」をかけたネタと推測される。心なしか顔つきも似ているような……?

  • ビリオとネア
キタカミの里に観光に来たセレブの2人組。2人がどのような関係性なのかは明言されない。
そろってズレた価値観*7とエキセントリックな言動が特徴的だが、その裏には「持つ者」としての確固たる矜持がうかがえる愉快で立派な御仁達。
キタカミのみならずパルデア地方も観光しており、彼らを見つけると時にはバトルをしたり、換金アイテムをもらえたりする。
もらえる総額は約100万。彼らの言葉をよく考えて使い道を選ぼう。
ちなみに、ネアはハッコウシティに大きなビルを所有するパルデア有数の大企業「パルデアエステート」の社長。フカシとかではなくマジもののビリオネアである。


◆各エリアの詳細


■スイリョクタウン

里の南部に位置する町。*8
さほど人口の多くない里であるため、人がまとまって暮らしている集落はここくらいしかない。
林間学校の拠点となる公民館やポケモンセンター、ショップなどが運営されており、ストーリー中に何度も訪れることになる。
モデルはおそらく岩手県北上市。

  • 公民館
林間学校の拠点となる公民館。入れないが食堂や宿泊施設も備えており、アカデミーから参加の学生たちはここで寝泊りする。その他、村のコミュニティセンターや行政施設も兼ねていて、周囲にあるペーパーラックを調べると里のレクリエーションのお知らせのチラシが読める。
なお『ポケモン』世界も不景気なのか、貼り紙によれば10月から利用料が値上げされるという世知辛い事情を垣間見ることができる。ということは作中は9月以前なのか、はたまた去年より前の掲示物が剥がされていないだけなのか
ちなみに、ロビーのテレビでは村を紹介するプロモーションムービーが延々流れているが、スグリ曰く「管理人がリモコンを隠してしまってこれしか観られない」かららしい。

公民館前に仮設テントで設営されている。里にポケモンセンターはここにしかない。
受付のお姉さんは派手なメイク&スマホ片手に応対という非常にギャルっぽい見た目をしており、何度も利用するとカメラ撮影で使えるエモートを教えてくれる。
近くにいる主人公の方に顔を向ける仕様のせいで、イベント会話中に後ろでじっとこっちを見ているなんてシュールな光景も見られる。

  • 桃沢商店
公民館の東にある商店。
冒険するうえで必要になるアイテムは一通り取り扱っている。
ここを含めて里のお店ではLPでの支払いが当初はできない。だが、LPで支払おうとする→断られる、というやり取りを何度か繰り返すと「管理人に相談してみる」というイベントが発生。そしてゲーム内時間で一日経つとLPでの支払いが可能になる。
また、商品棚にはほこりをかぶっている桃のような形をした置物があるが……?

なお、基本的に和風っぽい地名にも名前にもカタカナが使われている『ポケモン』シリーズにおいて非常に珍しく固有名詞に漢字が使われている
恐らくは店主の名字なのだろうか?*9

  • ゼイユとスグリの家
ブルーベリー学園の生徒であるゼイユとスグリの実家。ストーリーで何度か訪れることになる。
現在は彼らの祖父母が暮らしているほか、姉弟も当初アカデミー生と同じく公民館の宿泊施設を使う予定だったものの、結局ここで寝泊まりしている。
実はやんごとなき一族の末裔ゆえか、他の家に比べて少し大きめ。


■山周辺のエリア

  • キタカミセンター
スイリョクタウンから東に進んだ先にある神社のような場所。
毎年この時期になると「オモテ祭り」の会場となり、祭りにはりんご飴やお面などの出店が多く立ち並ぶ。
またプレイヤーも参加できるミニゲーム「鬼退治フェス」の受付があるのもここ。
センターの裏手には鬼が山へ続く道があり、また鬼の歴史を記した看板もある。

  • キタカミ街道
里の外部と繋がっている田んぼ沿いの道。
ストーリーの開始地点であり、バス停には一日数本しかバスが来ない。
周辺には原種ウパーヤンヤンマヘイガニといった、いかにも田んぼにいそうなポケモンが多く生息している。でもポケモンたちがいる中での農作業は楽ではなさそうだ……だって現実に当てはめたら、ウーパールーパーやトンボやザリガニのでっかいのがそこかしこにいるようなもんだし。

  • アップルヒルズ
スイリョクタウンの西側に広がる丘陵地帯。
その名の通りりんご農園が広がっており、りんごモチーフのカジッチュが生息しているほか、道のキラキラを拾うとその進化に必要なすっぱいりんご/あまーいりんごが手に入ることも。
名前の元ネタはおそらく青森県浪岡市にある「道の駅なみおか アップルヒル」。

  • ともっこプラザ
アップルヒルズを進んだ先の高台に位置する広場。もとは「ともっこ公園」だったのがいつの間にか名前が変わったようだ。
鬼の歴史を記した看板があるほか、かつて村を救った英雄を祀る「ともっこ像」が建てられている。
だがよく見ると、像のある場所の周りは草木が生えておらず、樹木も枯れている……。

  • 舞出山道
スイリョクタウンからキタカミセンターを結ぶ山道。やや勾配が急な坂道。
ちなみにここにいるトレーナー「お祭り少女のシズネ」は管理人の娘である。*10
スイリョクタウン付近には何とジニア先生がわざわざ来ており、シンオウ御三家のいずれかのタマゴ、及びキタカミ図鑑完成時の報酬はここで貰える。

  • フジが原
里の南西部に広がる草原地帯。
草原の南にはキタカミ六選の一つであるフジの池がある。
池の水は「一口飲めば永遠の命をもたらす」という言い伝えがあるが、飲用する際は煮沸するよう注意書きがある。
モデルはおそらく岩手県久慈市久慈渓流の不老泉。

  • 楽土の荒地
里の北西部に広がる、岩石が露出した荒地。
鬼の歴史を記した看板の3つ目がある。なぜ人通りの少ないこの場所に建てたのだろうか

  • 落合川原
里の南東部の川沿いのエリア。キタカミ六選の一つ。
鬼が山から流れる二本の川が合流する地点。山の周辺で落とした失せ物はここに流れ着くと言われている。
カジッチュの進化アイテムである「みついりりんご」が販売されている無人販売所がある。

  • 鬼角峡谷
里の東部に位置する峡谷エリア。
水上に切り立った岩の柱が並んだような地形で、キタカミ六選の一つである「鬼角岩」も見られる。
本編クリア後にはここにレベル100のコイキングが出現することも。
やっぱりシンオウと近いんじゃ……

  • キタカミ原生地域
里の北部に広がる一帯。
鬼が山から流れた水で湖が作られ、その周囲に豊かな平原が広がっている。
キタカミ六選の一つである「ありがたい輪」も見られ、見てると気合いが入るらしく、実際に輪の中心には「きあいだま」のわざマシンが置かれている。ちなみに、パルデア十景にも同音の「ありがた岩」というのがある。
東側の湖にはしろすじのバスラオが今も生息している。

  • とこしえの森
里の北東部に広がる森林地帯。
キタカミ図鑑を150匹以上登録すると、カメラマンのサザレとのイベントでここを訪れることになる。
モデルはおそらく白神山地。


■鬼が山

里の中央にそびえたつ大きな山。
伝承で語られる鬼が住むとされている。
また頂上には大きなテラスタル結晶があり、パルデアとの何らかの繋がりが示唆されている。
モデルはおそらく青森県の恐山。

  • 鬼歯空洞
山の南部から中央部へ上る道。
鬼が住むとされる恐れ穴に続いている。
スグリは夜中に抜け出して山に行ったことが何度もあるらしいが、夜にここを通るのは勇気が要りそう。
が、メインシナリオを済ませたプレイヤーからはあっさりショートカットされてしまう、ちょっと影の薄い場所でもある

  • 恐れ穴
山の南東部に位置する小さな洞穴。
伝承ではここに鬼が住んでいるとされており、実際に調べると誰かが住んでいた跡が見られる。

  • 地獄谷
山の南西部から頂上付近までを結ぶ広範囲の山道。キタカミ六選の一つで、昔からの修行場になっている。
荒れた山道のあちこちでガスが噴出しており、まさに地獄の様相。*11

  • ひやみず洞
山の北東部に位置する鍾乳洞。
上下に長く広がっており、山の頂上付近からキタカミ原生地域を結んでいる。
足場がかなり狭いため、アイテムを回収する際は注意。
モデルはおそらく岩手県の龍泉洞。

  • てらす池
山の頂上にある池。キタカミ六選の一つ。モデルはおそらく恐山にある宇曽利湖。

池の底にはエリアゼロに見られるような巨大なテラスタル結晶が沈んでいる。パルデアから遠く離れたキタカミになぜテラスタル結晶があるのかは不明。
また池周辺にはこれまたエリアゼロと同様キラフロルが生息している。*12
ちなみにキタカミの里ではこの池の水が飲料水として使われている模様。結晶が溶け込んでいそうだが大丈夫なのだろうか?
また「池の光を見ていると亡くなった人に会える」という言い伝えがある。
池の付近にある丘の裏にあるほら穴は一方通行の大きな縦穴になっており、鬼が山の恐れ穴へ向かう途中の洞窟まで通じている。
ヒンバスはこの道中の湖でしかエンカウントしないので探し回った人も多いだろう。
エンカウント率が低いので捕獲の際はそうぐうパワーを付けておこう。

そして特徴的なのは、キタカミの里のフィールドBGMはどこへ行っても同じだが、このてらす池でのみ変化し、そしてよく聞いてみるとエリアゼロのものに似ていること。
これは果たして偶然だろうか……?



◆イベント


  • オモテ祭り
毎年この季節になると開催されるお祭り。
鬼の伝承にちなみ、みんなでお面をつけて盛り上がるお祭りで、会場となるキタカミセンターには出店が多く並ぶ。
出店では食事パワーが付与される効果が得られるりんご飴などや、ファッションアイテムとしてのお面などが購入できる。ちなみに『碧の仮面』のシナリオクリア後も開催され続けている。更には、前編から確実に数カ月は経っている番外編でも続行中で、ユキノシタとヒエが様子がおかしくなったゼイユのために彼女の好物だという焼きそばを買いに訪れていた。何ヶ月開いているんだろうか。
主人公がこのお祭りに参加し、お面を被った不思議な子と出会ったことで、物語は大きく動き出す。

  • 鬼退治フェス
オモテ祭りにて遊ぶことができるゲーム。
コライドン又はミライドンに乗ってお面が描かれた風船を割ってきのみを回収し、制限時間内に所定の場所に規定数集めるのが主な遊び方。
集めている間は妨害としてホシガリス系統ゴンベ系統がきのみを食べてしまうため、適宜追い払って食べられないようにすることも必要。
クリアすることで努力値が上がるもち*13やテラピース、『碧の仮面』で登場したポケモンの進化アイテムやイバンのみなどの希少なきのみを入手できる。中級以上だとけいけんアメや努力値を一括リセットできる「まっさらもち」、上級になると低確率だが秘伝スパイスも報酬に含まれる。
ちなみにゼイユは6800点を獲得しているが、スグリは「鬼さま」が好きなので躊躇してしまうため成績はからっきしとのこと。

難易度は初級、中級、上級に分かれており、さらに級の中でもレベルごとに段階分けされており、それぞれクリアすることで特別な報酬を獲得できる。
中級初回クリア時はここにきてようやく登場したプレートではないフェアリー技の強化アイテム「ようせいのハネ」を、上級初回クリア時は色違いかつ最大サイズの証持ちゴンベをゲットできる。
ストーリー上でも初級を遊ぶことになり、ここでの景品は「けいけんおまもり」。その後再び初級をクリアすると「ふうせん」を貰える。

……ただしこのゲーム、かつては中級あたりの時点ですでに難易度が高く、上級ともなるともはやソロクリアはほぼ不可能だった。現在はポケモンの襲撃頻度が低下しており、上級でも頑張ればソロクリアできる難易度になっている。
それでもクリアできない人は、マルチプレイに対応しているので、ネット掲示板やSNSで協力者を募って挑戦してみよう。

  • 愛のともっこ募金
クリア後に発生するイベント。
ストーリー中、ともっこ復活の際に壊れてしまったともっこ像を「ともっこが悪者だったと知った上でもあの像はかわいかったし、愛着があった」とほざく口にした管理人が、像の修復のために1口当たり1万円、目標金額100万円の募金を提案する。
1口につき「きれいなハネ」を1個もらえる。某羽根募金かな? 募金額が目標の100万円に達すると像が復活し、バンザイのエモートと光るおまつりじんべえを入手できる。

実質は100万円を払ってバンザイのエモート、並びにおしゃれアイテムのおまつりじんべえ(ぎんぎら)を買うようなもの。
上述のビリオとネアのイベントで得られる換金アイテムでほぼ充てられるが、必ずしも進める必要のあるものではなく、有用なアイテムを得られるわけではないので使い道としては微妙。
……言っても募金なので行ってもせいぜい自己満足の域を出ない。

ちなみに、管理人は多額なので親への告知をするように言われるが、募金の話を聞いたからといって主人公のお母さんが援助してくれる事は無い。*14
ただ、ともっこ募金が開始された後は1日経過(恐らく本体時計が深夜0時を過ぎるのがフラグ)する毎に募金額が僅かに増えていく。
修復完了後には募金したという人の話が聞けるため、里の人が善意で募金してくれているのだろう。
(なお、募金を開始した当日中に主人公だけが10口×10回で100万円をポンと募金しても、里の人間は「おれも ちょっとだけ 募金したぜ」と宣う。管理人に着服されたのだろうか……?)

しかし、主人公は一切募金しないまま放置していても勝手に募金額が目標の100万円に到達する事はないらしく、最高90万円が限度との事。
残りの10万円は必要経費として主人公が捻出しなければならず、もし100万円を超過する形で募金してしまった場合、超過額は戻ってこないので注意が必要。金返せハゲ

本作において制服以外の服を手に入れられる数少ない機会であるため、個性を出したいという人にはおすすめ。
……一人で100万円を出してまで即決で欲しいとは思わない、お金にがめつい疑惑のあるハゲ管理人にこちらから余計な金を渡したくない、募金自体がそもそも胡散臭すぎて極力したくない…等と考えるのであれば募金を開始させた上で長期放置しておくと良い。
ある程度募金を進ませてから募金してやれば、必要最低限の出費だけで済むので安上がりになる。

◆余談


  • レベル変動
キタカミの里にはDLCを購入し、本編で「宝探し」が始まって以降はいつでも訪れることができる。
だが、『剣盾』の『鎧の孤島』同様本編クリア前後で登場ポケモンのレベルが変動するシステムで、クリア前はレベルが1桁~30台程度であるのが、クリア後になるとレベル50~70台のポケモンが大量に出現する魔境と化す。そのためレッツゴー要員はブロロンだとウパーなどを相手にする時に少々キツくなっている。
レベル100になるコイキングを除くと、最もレベルが高いのは地獄谷の奥にいる草テラスタルするランプラーで、堂々の86。後に登場したブルーベリー学園でもこの記録が破られることは無かった。
そして番外編でスイリョクタウンの住民がなんでこんな魔境で生活していられるのか、その答えがある程度わかる

  • リージョンフォーム
キタカミの里にはパルデアにはいなかった原種ウパーが生息している。
では、タマゴとリージョンフォームの法則はどうなるかというと、キタカミの里内でピクニックをして手に入れたウパーのタマゴからは、親がドオー(またはパルデアウパー)であっても原種ウパーが生まれる。キタカミの里で孵しても、パルデアに戻って孵しても、生まれるのは原種ウパー。
逆もまた然りで、パルデアで手に入れたウパーのタマゴは親の姿に関わらず、どこで孵しても、パルデアウパーが生まれる。
ただし、かわらずのいしを持たせた場合はどこで手に入れたかに関わらず、かわらずのいしを持っている方の姿のウパーが誕生。両方に持たせた場合は♀のほうの姿が優先されるのも従来と同じ。
ややこしいが、タマゴは手に入った地方でどちらが生まれるか決まることは覚えておくと良い。ドオーやヌオーの厳選をしたい場合には間違えないように気をつけよう。

なお同様の原理で、パルデアケンタロスとメタモンを連れてキタカミの里でピクニックをすると、原種ケンタロスが生まれるタマゴを入手することができる。ただし原種ケンタロスはキタカミには生息しておらず、キタカミ図鑑・パルデア図鑑いずれにも登録されない*15

  • キタカミ図鑑
キタカミの里には既存のポケモンも生息しておりキタカミ図鑑にも登録されるが、ポケモン図鑑のサムネイルはパルデア図鑑とは異なるものになっている。

  • 時差
この項目の最初でも述べた通りキタカミの里はパルデアから非常に離れた海外だが、二箇所の間には時差がしっかり存在している。
ゲーム内の一日(現実時間では72分間)をベースにすると地方間で6時間(現実で18分)の時差があり、例えばパルデアが夕方のときキタカミの里は真夜中になっている。
ただし、キタカミの里のストーリー進行中は物語に沿った時間帯で固定されているので、時差が体感できるようになるのはキタカミ攻略が一通り済んでからになることは注意。
なお。パルデア地方のモデルの一部となったスペインはUTC+1、キタカミの里のモデルである日本はUTC+9なので、現実における時差は7~8時間である。



追記・修正は鬼退治フェス上級をソロクリアしてからお願いします。

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最終更新:2024年04月13日 21:55

*1 そのためなのか、パルデア地方のネームドキャラクターたちは「最後の一体として繰り出しテラスタルさせるポケモン=切り札」の図式が成り立っていたが、ゼイユとスグリには明確な切り札がいない。事前プロモーションでスグリの相棒として紹介されたカミッチュですら繋ぎで繰り出してくる事も。

*2 ただし一部イベント進行中はファストトラベルが使えなくなる。

*3 レベルは70代、個体値はオール6V、努力値もガッツリ振られた状態で技や特性もしっかりと組まれているという徹底ぶり。ただし道具は全てのポケモンが持っているわけではない。

*4 どう考えてもムネチカは危険すぎる場所にいる。コテツもスマホロトムなしでは行き帰り下手すれば大怪我ものである。

*5 それでもパルデア地方とカロス地方のように、元ネタとなった土地同士が近いからと言って密接な関係にあるとは限らない点には留意したい。

*6 特にヒエのシャンデラは「まもる」「ねっぷう」、マンムーの方は「いわなだれ」「こおりのつぶて」と、同イベント中に戦うポケモンの中でもダブルバトルを意識した技構成であることが判明。一部を震え上がらせた。

*7 なお自分たちがズレていること自体は自覚している。ビリオ曰く「だいぶザル」。

*8 「タウン」なので町のはずだが、到着した際にブライアは「私たちの拠点となる村」と言う。規模から言えば合っているかもしれない。

*9 ほとんど出てこないだけで『ポケモン』にも苗字の概念はあり、フルネームが判っているキャラもオーキド博士、マサキ、ツワブキ親子などがいる。

*10 バトル後に話しかけると教えてくれる。

*11 モデルであろう恐山も実際に随所でガスが噴き出している。

*12 キラフロルはパルデアでもエリアゼロくらいでしか見かけない。ただし勘違いされがちだが進化前のキラーメは東3番エリアでも稀に遭遇・入手可能で、「キラフロルの系譜はエリアゼロにしかいない」わけではない。

*13 効果はタウリンなどの栄養ドリンクと同じ。

*14 そんなイベントフラグはそもそも存在せず、実際あったとしても内容が内容のため、お母さんも困惑するだけだと思われるので無くて正解だが。

*15 後に登場したブルーベリー学園には登場するので、そちらの図鑑には載る