ダグデド・ドゥジャルダン

登録日:2023/10/02 Mon 00:24:00
更新日:2024/04/23 Tue 06:07:42
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DQN ※日曜朝9時30分です。 おかたづけ おツブ如き ひどい動機 ぼっちの王様 やべーやつ エキセントリック クマムシ グダグダ ゲーム ゴキブリ並みの生命力 スーパー戦隊シリーズ ダグデド・ドゥジャルダン ダグデド様 チキューお片付け遊び チート ドルオタ ド外道 バグナラクの不幸の元凶 ブラック上司 マジキチ ラスボス 不死身 世界の歪み 井の中の蛙 令和のジニス 余湖裕輝 全ての元凶 全部こいつのせい 同情の余地がない悪党 声優の本気 外道 宇宙 宇宙の王 宇蟲王 宇蟲王一味 害虫 対立煽り 小物界の大物 幼稚 愉快犯 愛せない馬鹿 戦隊ラスボス項目 戦隊悪役 汚いバエ 清家利一 滅ぶべき存在 演者の怪演 濃すぎるキャラクター性 災厄 煽り耐性ゼロ 狂人 狂気 独善 獣電戦隊キョウリュウジャー 王様戦隊キングオージャー 生きている者の敵 石田彰 石田彰の本気 純粋悪 絶対悪 臆病者 自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪 自称王様 超越者・超越存在 邪悪 邪悪の王 邪神 首領 高野水登の本気 黒い東映




俺様は宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン!


星はお手玉、命は駒!宇宙を遊び、万物を弄ぶ!

畏れ、敬い、ひれ伏して、従い、崇め、奉れ!


ダグデド・ドゥジャルダンは特撮テレビドラマ『王様戦隊キングオージャー』の登場人物。

CV:石田彰
スーツアクター:清家利一

【データ】

体長:194cm及び自由自在
重さ:136kg及び自由自在
分布1:シュゴッダム(昼)
分布2:宇宙
好物:お片付け
観察ポイント1:ラクレスに授けた「不死身を殺す力」を逆手に取られ、ハスティー兄弟の反逆に敗北したようである。
監察ポイント2:実は頭部のインキュベータースペースに【クマムシ】型の本体が隠されていたようである。

【概要】

「宇蟲王」を名乗り、キングオージャー世界の全宇宙を支配する怪物。通称「宇宙の王」
全ての昆虫生命体の創造主にして2000年に渡る人類とバグナラクの争いを引き起こした黒幕であり、映画『アドベンチャー・ヘブン』でライニオールが予見した「間違いなく訪れる大厄災」の答えとされる*1

宇宙船を彷彿とさせる琥珀色のキャノピーのような頭部を持つサイバーチックな外見で、宇宙服のような機械の身体の上から青と白を基調とした豪奢な上着を羽織っている。
シンボルマークのブラックホールは腰のベルトのバックルや手袋の掌部分などに描かれており、キャノピー風の頭部「インキュベータースペース」の中には赤いマントを羽織ったクマムシのようなモノもいるが、実はこれが本体。HPの解説を踏まえると普段の等身大のボディはダグデド本体にとってのパワードスーツ的なモノだったようだ。


加えて昆虫に似た怪物の集団宇蟲五道化(うちゅうごどうけ)を配下として擁している。
なお、本人の言を鵜呑みにするならシュゴッタムの歴代国王はダグデドの「片付け」の下請けとしてダグデドの指示に従っていたらしい。
そうなると、第1部でラクレスがチキューの統一及びキングオージャーZEROの開発を急いでいたのも、ダグデドに対抗する力を欲していたためなのかも知れない……?


【人物像】

一人称は「俺様」
「宇宙が産まれた時から無限の生物を見てきた」と語る超越者だが、その性格は残酷非道にして傲岸不遜、何より非常に子供っぽい。
常に軽薄な態度・言動を取って人類を「ちっちぇえおツブ」と舐め腐り、信じる力や絆、仲間、友達、戦隊などといった「他人同士が手を取り合い助け合う概念」全般を「まやかし」と切って捨てて侮蔑する非常に露悪的な人物。
自分達が生き物を憎み合わせて殺し合わせているということを棚上げして「憎み合って殺し合うのが生物の本能」とまで言ってのける。
おまけにその子供っぽさからプライドが高く短気な面があり、名前を間違えられただけで不機嫌になってシュゴッタムを無数の隕石で爆撃し、大惨事を引き起こした程。

そしてとにかく宇宙に生きる命を徹底的に軽んじているのがダグデドの大きな特徴で、命を奪うことを「お片付け」と称し、生命が1匹残らず絶滅して荒廃した星を見て「綺麗になった」と述べる感性は、チキューの人類とはかけ離れている。
目的である部屋(宇宙)の整理に関しても「片付けはつまらん。だから楽しむことにした」という理由で命と命を戦わせて星を滅ぼす遊びを発明。
シムシティ感覚でその星に住まう種族同士を憎み合わせ、戦争の火種を撒いて自滅を促すことで数多の星々を滅ぼしてきた。
この遊びで星が滅んでいく様を観察しては「見てるだけ宇宙が綺麗になっていく」と面白がり、ただ「楽しいから」という理由でふざけながら殺戮を行うその在り方は、真の意味での邪悪の王である。
後に殺戮だけではなく「コレクション」の概念も頭の中にあり、これは気に入った惑星に住む生物を琥珀のような結晶で閉じ込めて標本のディスプレイのようにするもの。
ただし「その星の生物が絶望に染まり切った顔」「最高のコレクション」と評しているため悪質さは全く変わらない。

そして万物を露骨に見下すが故に、(理路整然としたプレゼンは大前提だが)自分が楽しめると判断できれば大抵の願いを特に裏を考えることもせず叶えることもあり割と度量はある。


一方、「王」という肩書やその絶大な力に反して(あるいはだからこそ)堪え性や煽り耐性の類は皆無
他者の存在そのものを最初から舐め切っているため、その相手から少しでもやり返される・一杯食わされるという事を想像すらもしておらず、そのような状況に遭遇すると冷静さを保てずすぐに拗ねて癇癪を起こす。
また対象の惑星に争いを起こす役目は殆ど部下の五道化に一任している事もあり、彼自身の頭脳面はそれほど秀でていない様子*2で他人にまんまと騙されることもある。
スケールこそとんでもないものの、その精神性はまさにジェラミーが一言で揶揄した「とんだお子様」そのものなのだ。
しかし、そんな力は果てしなく絶大でありながら精神面は幼稚という歪な精神性こそダグデドの厄介なところでもある。

アイドル好きという意外な一面を持っており、お気に入りはTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE*3生駒里奈イコ・マリナ。
加えて「宇宙は狭い。お外のことは誰にも想像もつかない」として、部屋を狭いと感じながら出ようとしないなど、強大さの中にどこか哀愁じみた矮小さも感じられる。


【戦闘能力】


でたらめで~♪無茶苦茶ー!それが俺様!

成す術も無く、絶望しろ!!


戦闘面でも宇宙そのものを遊び場感覚で支配しているその力は強大…を通り越して、もはや神の領域
  • あらゆる攻撃をものともしない不死身の肉体
  • 万物を生み出す全てを超越した能力
を持っており、無数の「宇蟲剣ブラッドフォーク」で武装し、空間を歪めるほどにでたらめな宇蟲技を繰り出して、余裕綽々で遊びながら戦闘する。
ワームホールを創り出すことで気軽に惑星間移動を行い、宇宙空間での体のサイズは自由自在に可変可能。
部屋に浮かぶ小さな石をふざけて弾いただけで大量の隕石がチキューに降り注ぎ激突するなど、一挙手一投足が天変地異に繋がってしまう。
ふざけて隕石を落とし過ぎてうっかりチキューを滅ぼしかけるなど、「遊び」にハマっているからやらないだけでやろうと思えば星を一瞬で滅ぼせる。
死者の蘇生もお手の物であり、最終決戦では大量の怪ジームを呼び出して兵隊とするだけでなく、死んだ五道化をもゾンビの如く蘇生させて手駒としていた。

不死身の肉体は性能もずば抜けており、キングクワガタオージャーとスパイダークモノスの連続攻撃をノーガードで受け続けても全く痛みを感じていない上に彼らは眼中にすら入らない。
唯一有効打となったのはギラの攻撃の他、自ら不死殺しの力を与えたオージャカリバーZEROの一撃くらいのものであった。

劇場版『アドベンチャー・ヘブン』完全版では死の国ハーカバーカのライニオールに強襲をかけており、生死すら超越した存在であることがうかがえる。

昆虫最終奥義は、銀河級の超巨大サイズになり素手で星をブチ壊すことで直々にお片付け遊びを終わらせる「エンド・オブ・ザ・ゲーム」


【劇中での動向】

劇中ではチキュー来訪後、ギラに服従を強いた上で人類が他の種族に滅ぼされるまでの間人類が生きる権利を与える代わりに、「人類の使命」として人類以外の種族を滅ぼし続けるよう要求する。しかし間髪入れず拒絶され軽いノリのまま驚愕。
圧倒的な力とスケールを見せつけてもなお自分に歯向かってくるギラを面白がったのか、あるいは単に癪に障ったのか「楽しみが増えたよ」とギラの宣戦布告を受諾した。

これ以降、五道化をけしかけて王様戦隊を翻弄し、結果はどうあれ彼らやチキューに無視できない程の影響を残し続ける中、グローディを使ってジェラミーの母親であるネフィラを殆どゾンビのような形で蘇生させ、彼女を使って王様達を引き裂こうとしたが、逆に彼らの信頼関係と阿吽の呼吸が成した偶然の一芝居によって一杯食わされてしまうと、戦いが終わって油断していた彼らの前に出現。
報復と言わんばかりに6人をチキューから遠く離れた『獣電戦隊キョウリュウジャー』のいる地球へと、ワームホールを通じて放逐してしまった。
尚、その地球にもどこからか兜武神デーボスを連れて来て破壊活動を煽っていた事実も発覚した。
このせいでキョウリュウジャーとも因縁が生じている。

その後、王様戦隊は地球に呼び寄せたキングコーカサスカブトを使ってチキューに帰還したのだが、この間現地では半年もの月日が流れており、その間にシュゴ仮面ことラクレス・ハスティーやその妃となったスズメと結託してシュゴッダムを自身のお膝元にした。
しかも、王様不在で防衛が不十分だった他の4王国にも自身の配下を差し向けて侵略し、結果チキューを完全な支配地とした。
なお、その支配も中心地であるシュゴッダムの民達には各国から強奪した財産を無償で配って自分達への信頼感を高めたことで人心掌握も完璧に行って言いなりに仕立て上げており、
今度はそんな民衆達に王族への入室という手柄をちらつかせ、王様戦隊の面々を捕まえさせる「王様狩り」を行うのだった。

だが、一向に諦めようとしない王様戦隊の活躍によって五道化に支配させていた四王国も次々に奪還されていくと、徐々にチキューのお片付け遊びにも飽き始めていき、そんな自分のもどかしさに反した五道化のマイペースさも相俟ってしびれを切らし、いよいよ遊びではなく本気でチキュー人類の根絶やしを画策し始めた。
そして五道化に対して「本気で自分を楽しませろ」と脅迫同然に粛清し、ンコソパへ向かわせた。
王鎧武装・凌駕一閃によって王様戦隊がパワーアップする様を見て楽しんでいたが、結果的にゴーマがヒルビルの身代わりで倒されてしまうことに。
そしてラクレスを自分のアジトに呼び出すとゴーマを殺したのはラクレスであると見抜き、さらに彼が五道化入りを申し出るとそのしたたかさを気に入ったのか、「チキューの人間を皆殺し」という条件付きで認めた。

その後はラクレスの地球お片付けに協力し、その際ギラが自分の作った分身であることが明らかになる。
それと同時にギラを強制的に操ってエクストリームキングオージャーを召喚、シュゴッダムを蹂躙させようとするが、自分に反旗を翻したシュゴッド達によって目論見は失敗。
他の王様達が駆けつけ、戦闘を開始するが全く攻撃を寄せ付けずに王様達を圧倒。ダイゴーグを置き土産に一時撤退する。
その後ラクレスの新たな作戦でギラ以外の5人の王が分断され、ラクレスがギラを満身創痍にまで追い込んだ姿を見て完全に信用したのか、ギラを殺す力をオージャカリバーZEROに植え付ける。しかし、この行動によって自分で墓穴を掘ることになる。
なんとラクレスが斬りつけたのはギラではなくダグデド自身
ラクレスの真の目的、それはダグデドに自分のダメージを与えられるほどのパワーを与えさせること。そしてギラを強く、真の王として育て上げることだった。
しかしそれでも優勢に立ち回り、圧倒的な高火力攻撃で2人を追い込むが、ギラの攻撃に夢中になっている隙を突かれれ背後からオージャクラウンランスで刺され、動けなくなったところにギラのオージャカリバーZEROによる一閃を受け、不気味な笑い声を上げながら爆散
こうして長きに渡る宇蟲王の支配は、二人の王者によって終わりを告げたのだった…。




【余談】

  • モチーフはクマムシ。名前の由来は恐らくクマムシの一種である「ドゥジャルダンヤマクマムシ」の捩り。
    クマムシは「乾眠」という一種の仮死状態になる事で真空・乾燥・高温・低温・放射線とあらゆる悪環境に耐える事が出来、一説では生身のまま宇宙空間でも生存可能な唯一の生物とされる。「宇宙から来た蟲」の首領として非常に相応しいモチーフと言える。
    ただ一方で物理的な力には弱く、指で潰されただけで死ぬとも。

  • メインライダーの高野氏によると
「声が!!!!!!石田彰さんなんですよ!!!!!!(半ギレ)」「まだキャスティングされる前から、僕の脳内では完全に石田彰さん当て書きでした。」
とセリフはおろか設定すらロクになかった頃の段階でもう既に石田彰が演じることを前提としてキャラを考えていたとのこと。
そして石田氏もその期待に応えるようなアドリブを交えた怪演を披露し、初登場早々に凄まじいインパクトを製作陣と視聴者双方に叩き込んだ。
ちなみに戦隊シリーズでは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のバエ役以来約15年ぶりの登板である。


  • 「不死身の黒幕」という意味では某無間龍とも共通する。どちらも自分の楽しみのために数えきれない他者を弄び破滅させてきたという意味でも同じだが、ダグデドの場合、一応殺す方法自体は存在し、実際最終的には死んだのに対し、あちらは比喩でも何でもないマジモンの不死であるという違いがある。


フハハハハ!よーくわかったねぇ……“追記修正してんだよ”

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最終更新:2024年04月23日 06:07

*1 公式Twitterでの言及。

*2 というより、ダグデドのスペックを考えると本来は作戦等を考える必要すらないため知略を磨く機会がこれまで無かったというべきか

*3 この設定になったのはリタ役の平川結月氏の所属事務所がTHE RAMPAGEと同じであることからの縁であるという。

*4 このことから、かつて登場したエセ外国人風口調のミノンガンの正体はもう一人のダグデドだった可能性もある。