祠部矢治

登録日:2023/10/05 Thu 21:09:08
更新日:2023/10/08 Sun 02:38:49
所要時間:約 4 分で読めます






“首刈りのシブヤ”とはオレのことっスよ



祠部矢(しぶや) (おさむ)は超人気格闘漫画タフ・シリーズの登場人物。
モデルは総合格闘家の渋谷修身。
『高校鉄拳伝タフ』に登場する。



【人物】

新横浜プロレス所属のプロレスラー。といっても新横浜プロレスは旗揚げからたった3日、興行はわずか2回で潰れてしまった今は亡きプロレス団体。
所属レスラーは全員格闘技経験者だが、スター選手と呼べるようなレスラーは一人もおらず、知名度もほぼ無いうえに試合もメチャクチャつまらないという弱小団体だったのだ。
そんな新横浜プロレスの期待のエースとしてキー坊を大衆の前で襲撃してプロレス流の売名をしようと企んでいた。

新横浜プロレス復活の夢のためならば、プライドを捨てて汚い手を使うことも厭わないという浅ましい男だが、プロレスに対する情熱だけは本物。
本人も真剣勝負(つぶしあい)よりもプロレスの方が好きと語る。

一般的なプロレスラーと違って脂肪を削ぎ落とし、耐久力と持久力を強化しつつ瞬発力を重視した超実戦的な肉体作りをしている。
そして格闘技の鍛練も積んでいるため、打撃系であれば日本ランカークラスと互角以上に戦うことができ、静虎から「アスリートとしては一級品」と評価されている。
本人も腕に自信があるようで、プロレスラーとしては三流でも真剣勝負(シュート)なら負けないと豪語するほど。
また打撃以外にチョーク・スリーパーを得意技とし、異名の“首刈り(ギロチン)のシブヤ”もこれに由来する。


【活躍】

T・D・K準決勝でゴードンに勝利して声援を受けながら退場するキー坊を不意打ちで襲撃。
疲労とダメージで限界だったキー坊を一撃K・Oして大衆の前でボロクソに貶しつつ、駆けつけた静虎にも挑発の限りを尽くして名を名乗る。

そして翌日。


(祠部矢のコメント)
ハッキリ言って宮沢はメチャクチャ弱い。
必殺技を出して決めようと思ってたのに、
一発のパンチでノビてしまうんだから
話になんねーよ。


キー坊不意打ち事件はスポーツ新聞で大々的に取り上げられ、シブヤのコメントも掲載されていた。
完全に頭にきたキー坊はガルシアとの決戦を前にきっちり落とし前をつけようとシブヤとの再戦を望む。
シブヤの方も思惑通りに事を進め、キー坊を新横浜プロレスの拠点である寂れた廃屋倉庫で待ち構える。
謎の男「カモがネギしょってやってきたぜェグへへへへへ」

キー坊とヨッちゃんが廃屋倉庫に乗り込んだところ、勝手な売名行為を咎められて鎖で縛られたシブヤが杏城にボコボコにされる茶番パフォーマンスが始まる。
そして密かに集められていたマスコミらと謎の男の前でキー坊とのバトルが始まった。

シブヤたち新横浜プロレスの目的はT・D・Kで大活躍したキー坊をマスコミを含む大衆の前で倒し、世間に名を広めて団体を再建させること。
そのスポンサーとしてアイアン木場亡き後にワールド・プロレスを引き継いだ天州が後ろ楯となっていたようでシブヤとキー坊の戦いを見ていた。

キー坊のパンチをわざと受けて“おあいこ”と称し、リングを上手く利用して戦いを優位に進めていく。
連撃に加えて必殺キックが顔面に決まったかに見えたが、キー坊は額で蹴りを受けており、ダメージを受けたのはシブヤの方だった。
形成逆転されてもなお新横浜プロレス再建の夢のため、必死にキー坊に食らいつく。
するとシブヤの引き抜きを天州から言い渡されて、自分もそれに便乗しようと杏城がリングに乱入し、ヨッちゃんも巻き込んだタッグ・マッチになる。

ヨッちゃんに速攻でボコボコにされた杏城からのタッチを受けて再びキー坊とリング上で相対し、失うもののない“悪”となって襲い掛かる。
しかしキー坊の木根倒し+変形鰻絞めのコンボで首と腕を絞め上げられ、満席のリング上で大歓声を浴びる夢を見ながら落ちていった。

その後目覚めたシブヤはキー坊に敗北したことを知り、新横浜プロレス再建の夢が潰えたことを察して涙を流した。
集められていたマスコミたちは猿空間送りにされたっス。

今回の騒動の黒幕はワールド・プロレスと思われたが、天州の話によると先ほど姿を消した“怪物を超えた怪物”と呼ばれる謎の男に命令されて新横浜プロレスを焚きつけたという。
結局のところ新横浜プロレスは、謎の男がキー坊にちょっかい掛けるためのお遊びに利用されただけだった。


【関連人物】

  • 杏城
新横浜プロレスの長。レスラーとしても活動しているようで肩書きは「女子高生から人妻までKOするホスト系ファイター“ビューティー杏城”」。全くそうは見えないオッサンなんスけどね
かつてはワールド・プロレスの道場チャンピオンだっただけあり、ヨッちゃんの腕を一瞬で捉えて締め上げる、殴られながらも正確に目突きをヒットさせるなどそこそこ腕が立つ。
騒動の後にキー坊にお詫びとして菓子折りと「T・D・Kに優勝したら1億円くらい貸してくれ」と書いた手紙を送ってきた。


【余談】

シブヤがキー坊を不意打ちで襲撃して一撃K・Oさせる下りは、1999年に起きた杏城のモデルといわれている安生洋二の前田日明襲撃暴行事件が元ネタではないかと一部で言われている。
高校鉄拳伝タフ最終話のあとがきにて、猿先生が実際に現場にいて事件を目撃したことを明らかにしているため、この説の信憑性が高まっている。




追記・修正って怖いぜェ
5秒間は何をやっても許されるんだからな…



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 祠部矢治
  • タフシリーズ
  • 高校鉄拳伝タフ
  • 格闘家
  • プロレスラー
  • 小物
  • 不意打ち
  • 新横浜プロレス

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月08日 02:38