Fate/Samurai Remnant

登録日:2023/10/30 Mon 16:30:00
更新日:2024/04/12 Fri 20:55:38
所要時間:約20分で読めます






―きみの願いを、り捨てる
これは江戸を駆ける、聖杯戦争。


概要

TYPE-MOONの作品、『Fate』シリーズを原作としたアクションRPG。
PS5、PS4、Switch、Steamで、2023年9月28日発売。
開発元はコーエーテクモゲームス。
同社の社長シブサワ・コウが『Fate/Grand Order』の「英霊剣豪七番勝負」に感銘を受けたことが切っ掛けで今回の企画につながったとか。
時期的には2019年水着イベント「見参!ラスベガス御前試合~水着剣豪七色勝負!」の時点で企画が始まっていたとのこと。

ストーリー監修をシリーズでお馴染み桜井光と東出祐一郎が担当し、奈須きのこは総監修として名を連ねている。
キャラクターデザインはマンガ版「英霊剣豪七番勝負」の渡れい。

江戸時代初期を舞台に多くの人物や英雄が戦う様を描く。
『地獄界曼荼羅平安京 轟雷一閃』同様後世にて英霊となりうる人物をマスターとして採用しており、サーヴァントだけが戦うのではなく、マスターとなった人間も戦い、その人間の視点から紡がれるという『Fate/stay night』に立ち返った作品となっている。
また、シリーズでお馴染みのキャラも登場する。

生活感を感じさせるための江戸の町は細かく再現されている。*1

  • 主題歌
「残夜幻想」feat.六花/スパイラル・ラダー

公式ガイドライン(ネタバレ発信についての注意点)

2023年9月26日に、公式より本作についてのガイドラインが発表された。
サーヴァントの真名やストーリーの核心に迫る内容についての発信をする際は、「ネタバレあり」の表記を挿入するよう求めている。
特に、終章や2周目以降に解放される要素については、強く念を押している。


基本システム

基本的には主人公「宮本伊織」を操作し、サーヴァント「セイバー」と共に探索パートと戦闘パートを繰り返していくことで進行する。
探索時は江戸の各所を回り、情報を集めたりアイテムを拾ったりできる。
さらにシナリオ上の進攻シーンとして、シミュレーションゲーム風の「霊地争奪」も発生する。非常にざっくりいうと、大悪司と大体同じ

戦闘

戦闘は連続で出せる「弱攻撃」と弱攻撃の間に放つことで性能の変わる「強攻撃」を使い分ける無双シリーズP5Sに似た操作性となる。

だが本作は『Fate/EXTELLA』『Fate/EXTELLA LINK』とは違い、無双アクションでは断じてない。
主に戦う敵ボスは全体的にかなり強く、連打ゲーになることはまずないからだ。難易度選択によって被ダメージは劇的に変わるが、P5Sに苦戦する程度のプレイヤーだと「剣士」(ノーマル相当)の時点で死にゲーに片足を突っ込むような体感になるであろう。
救済処置かおにぎりなどの回復アイテムはP5Sと同様ノータイム・ノーデメリットで使えるため、それらでごり押しする「おにぎりゲー」にはできるが。

なお、ゲームオーバー後は隠し難易度を除いてその戦闘の最初からすぐにリトライでき、特にデメリットもないので気軽にプレイ可能。死にゲーが好きなら、本作のプレイに憂う事はないのでどうぞご自由に。
ちなみにチュートリアルの時点で負けイベと見紛う戦闘が挟まるが、プレイヤーに人間とサーヴァントの差を文字通り叩き込むのが目的なのでこの時点でゲームオーバーしても難易度を気にする必要はない。ここだけはコンティニュー時に補正がかかって進みやすくなるので公式も想定済みであり、むしろ大半のプレイヤーの初死亡は間違いなく開始十分足らずのこれになってしまうはず。初見死んだら即終了の企画をやるべきではない代物なのは確かだが。

前述の通り操作キャラは基本的に人間である伊織のみで、サーヴァントの操作は機会が限られる。
そして伊織の前に数多く立ちはだかる怪異とサーヴァントたち 神秘持ちの敵 は、繰り返すが明らかに強く調整されている。
中でもこれら神秘をまとった強敵は外殻というゲージを持ち、まずはこれを削らない限り人間である伊織はまともなダメージを通すことができないが、
外殻ゲージ自体も基本的に 敵の攻撃直後の隙に攻撃を当てる 以外には、必殺技を当てる・魔術かサーヴァントの力を借りるなど、何らかのリソース消費をしなければ削ることはできない。
伊織が技巧を凝らしてうまく立ち回り、サーヴァントはその力をどれだけ引き出せるかがこの死闘体感アクションのポイントとなる。

構え

伊織は二天一流を元にした数種類の構えを持っており、戦闘時にはそれを使い分けて有利に立ち回る必要がある。『仁王』みたいとか言わない。
この構えをしばらく有効に使うと「残光」が残り、その状態で構えを変えると次の構えに一定時間特殊効果を付与することができる。『仁王』みたいとか言わない。


宝石魔術

伊織が手慰みで嗜んだ技術の一つ。
四つまでセット可能。
貴石を消費し、様々な攻撃や特殊効果付与といった特殊スキルを使用する。
これによる攻撃は怪異やサーヴァントそれぞれの外殻や危険攻撃に対し有効。
貴石は一部の敵(主に怪異)が落とすほか、条件を満たすことで錬成できるようになる。

シナリオ進行やスキル成長によって様々な魔術を習得できる。
絆を結んだ逸れのサーヴァントから伝授してもらった技も魔術枠に入る。

サーヴァントとの交代

ある程度戦っていくと貯まる交代ゲージがマックスになるとサーヴァントを直接操作できるようになる。
操作可能な時間こそ短いが、無条件で外殻ゲージを削れる、強攻撃で大型怪異をも怯ませられるなどかなり強く、この間だけは無双シリーズ並みの爽快な戦闘が期待できる切り札の一つ。

共鳴絶技

攻撃ヒット(特に強敵の隙状態に攻撃した時)で貯まる共鳴ゲージを消費して繰り出す大技。共鳴ゲージの上限は伊織のスキル獲得で上昇する(最大6)。四つまでセット可能。
その多くはサーヴァント本人の得意技たるスキル攻撃だが、セイバーの場合のみ下記の協力技も繰り出すことができる。
当てると少しの間相手をスタンさせる。スタンの長さは敵と技と難易度によるがこの状態では外殻ゲージを削れるようになるので絶好の攻撃チャンスである。
また発動時には技に応じた長めの無敵時間が存在し、特に一時的にサーヴァントの向き変更などの操作が効く技や、協力技は長時間伊織が安全な状態になる。
相手の危険な攻撃の発生を止められずともダメージを無敵時間でやり過ごせるという特徴がある事は覚えておきたい。
一方で、しっかり当たるタイミングで使わないと空ぶってしまうこともある。ぶっちゃけてしまうと戦国無双5や風花雪月無双の『閃技/戦技』そのもの

ほぼ全ての敵に隙を作り出すことができる強力なスキルで、サーヴァントなど外殻を持つ敵の危険攻撃を止める手段の中では比較的コストが軽い。
対強敵相手や雑魚散らし等のあらゆる状況でも対応でき、共鳴ゲージの管理も含めてこのゲームの戦闘システムの中でも特に重要性が高い要素と言えるだろう。

逸れのサーヴァントは全員共鳴絶技の下側がないが、これは宝具ゲージ回収技がイベントをこなして宝具と共に解禁される分の枠。
名前は各々違うが、共通して「共鳴ゲージ3個を宝具ゲージ7割程度に変換」となっている。

協力技

伊織とセイバーがそろっている場合に協力して放つ技。
共鳴絶技としても発動できるが、戦闘中セイバーの呼びに応えることで、セットしていなくてもノーコストで発動できる。
ノーコスト版は威力こそ控えめだが敵を強制的に前方に集めた上でスタンさせ、さらに 共鳴絶技よりスタン時間が長い という違いがある。
ただし、待機中のセイバーが攻撃されると中断されてしまう。

秘剣/宝具

オレンジ色のゲージがたまると発動できる必殺技。基本的に、射程内にいる敵全てに対して大ダメージを与える。一部キャラのみ、自身を強化形態へと変化させるものとなる。
ただし、サーヴァントの宝具はシナリオで条件を満たすまで発動不可。
伊織の秘剣ゲージのみ、スキルによって最大3本まで拡張可能で、出店で茶を飲むなどで回復する手段がある。
固有イベントで伊織・セイバー以外を操作している場合は救済処置として上昇率が強化されている。

逸れのサーヴァント

シナリオなどで絆を結んだ逸れのサーヴァントを一体セットすることができる。
セイバーのように常時いるわけではないが、交代や共鳴絶技を発動できる。
加えて逸れサーヴァントの共鳴絶技は伊織のコントロール権自体が残ってるものも多いため、セイバーと合わせて相手をスタンさせた隙に総攻撃できるという強みがある。
逆に言えばそれらは共鳴絶技使用時の無敵時間が少ないため敵の危険攻撃の回避には使いづらいという面も持ち合わせるのだが。
特に交代はセイバーとは別ゲージで管理されているため単純に手数が増える。
なお、各サーヴァントに特定の活躍をさせることが本人及び伊織のスキル獲得の条件になっている。

魔術拵

装備アイテム枠。伊織の持つ刀の、鞘・柄・鍔・目貫の4つを変更して、伊織の性能を強化できる。
鞘は物理攻撃力、柄はクリティカル発生率など、鍔は防御力、飾りは魔術攻撃力が対象な他、最大3つまで伊織の特定能力を強化するパッシブスキルが装備毎に備わっている。
主に戦闘でたまにドロップする他、各町の万事屋に売っている「魔術拵・○○」というアイテムを買うと、カテゴリごとにランダムで入手できる。つまりガチャである。
魔術拵は1つにつき合わせて10回までの強化が可能。
2種類の金づちを消費する固有性能強化又はスキル強化か、カテゴリ別の素材を消費するスキルの再選出ができる。
ただし、回数が進むと消費コストが重くなっていく。

霊地争奪

イベントでのみ発生する、陣取りゲーム形式の特殊戦闘。基本的に浅草から枝分かれに伸びた霊地を奪い取りながら、制限時間までに目的地まで侵攻する。
制限時間は行動回数=ターン数で決められており、それに間に合わなかったり、
敵勢力も霊地を奪いながら浅草を目指してくるため、これを阻めなければゲームオーバーである。

また、制圧して自陣となり、滞在できるようになった地点は本拠地と繋がっていなければならない。
寸断された場合は未所有に戻り、周囲地点が全て制圧済みならその地点も獲得となる。
敵の背後を上手く取って本拠地から敵陣をうまく遮断すれば、切り離されたエリアの敵がまとめて消滅し(戦闘無しで倒したことになる)、
逆に自陣を寸断された場合は残る自陣のいずれかを選んで戻ることとなる。

ストーリーが進むと、敵の進攻をセイバーで迎撃させたり、またセイバーを別行動させたり援護礼装というアイテムを使用したりが可能となる。
迎撃は共鳴ゲージを消費するが、別行動自体はコスト無しでマップの手数を増やせる。セイバーへの交代や共鳴絶技の使用ができなくなるが、逸れのサーヴァントの共鳴絶技は問題ないので、積極的に使っていきたい。
援護礼装は消費アイテムで、1ターンの間2回行動や自陣へのワープといった特殊効果を得られる。ただし、キープできるのは5つまで。
主にイベントや霊地争奪中に拾えるが、全てではないものの工房で製作することも可能。

この場面は共鳴ゲージの管理が通常以上に大事となる。敵に自エリアが侵攻された場合の迎撃や途中で合流した逸れのサーヴァントの力を借りる際などに消費するため、戦闘上での浪費は許されない。
クリア直後は制圧した地点数に応じて魔術攻撃力が一時的にアップし、この効果はある程度なら永続的な成長としても残る。となれば、全域制覇して終わらせたいと目指すようになるのが人の欲である…
と言ってもゲーム開始からそれなりに経つまでは前述の要素も封印されているので、最初のうちはクリアだけを目指すのがおすすめ。

キャラ強化

スキル獲得

友諠を結んだ逸れのサーヴァントを含め、伊織とその仲間はスキル獲得で強化できる。
本人のステータス強化・技強化がメインで、伊織・セイバー限定で協力技・共鳴絶技、伊織のみ魔術の獲得や特殊能力の取得がある。
逸れのライダーのみ例外的に、伊織のステータスを強化するスキルを持つ。
伊織は型の習得の度に、セイバーは「よすがの環」の拡張の度に獲得できるスキルが増えていく。
獲得に必要なポイントはレベルアップで獲得できる他、そこそこ手に入る消費アイテム「技珠」で任意のキャラに与えることができる。

工房強化

魔術工房の機能を拡張・強化できる。基礎的なものはチュートリアルで強化されるが、後は任意。とある型の習得もこちら。
強化することで各ゲージの上昇量が僅かに増えたり、貴石や援護礼装(霊地争奪用アイテム)を作成したり、伊織のコミュ力を強化したりできる。
強化には素材が必要で、敵がドロップする他、万屋で購入するできる。いくら万屋でも一般人にはガラクタ以外何物でもないものを売ってるのはどうかと思う。アトリエシリーズではよくあること。
購入時には現在判明している強化項目に必要な素材も表示されるため、買い過ぎる心配はない。
また強化時には莫大な金を必要とするので非常に金欠になりやすい。

その他

街や自宅では色々なサブ要素が存在している。
猫や豆柴をもふもふしたり*3彫仏をしたり喧嘩の仲裁をしたり刀の手入れをしたり依頼のようなものを受けたり、と幅広い。
各サーヴァントについての掘り下げイベントもあり、場合によっては敵側のサーヴァントを操作したりもできる。
ちなみに、伊織が同行しない状態のサーヴァント操作の場合、回復アイテムはシーンごとに決められた分しか支給されない。
常時サーヴァント操作ということもあり通常より強力なステータスとアクションで挑めるが、
その代わりアイテムによるごり押しは不可能なので注意が必要。

導き

基本的にはストーリー進行のために必要なルートを指示してくれるシステム。
ただし、目に見えないものを看破する為にも使われ、各地の特定のポイントでは力を得ることができ、宝具ゲージを除くすべてが全回復する。
この力の獲得は伊織やサーヴァントたちのスキル習得条件にもなっている。


あらすじ

戦国の世が終わりひとまずの平穏が訪れた慶安四年(西暦一六五一年)、江戸。
宮本武蔵の養子にして一番弟子の青年「宮本伊織」は二天一流を全て継承する前に師が逝去してしまった。
そのため、「自分は免許皆伝にふさわしくない」と思い、剣の鍛錬をしつつも浅草で浪人生活を送っていた。

右手に赤い模様のような痣の浮かんできた夜のこと、謎の黒い鎧武者に襲われた伊織はそこに現れた白衣の剣士「セイバー」に命を救われる。
伊織はセイバーから7人7騎でどんな願いでも叶える盈月(えいげつ)を奪い合う殺し合い「盈月の儀」に巻き込まれたことを知る。

江戸の無辜の民を守るため、盈月とは何なのか見定めるため、そして己の剣を究めるため伊織はセイバーと様々な意図の渦巻く戦いに身を投じ、絆を深めていく…。


登場人物

登場人物紹介の項目は軽いネタバレを含んでいます。
特に下線つきの白文字は一部核心にも触れているので閲覧時にはご注意を

主人公たち

CV:河西健吾
本作の主人公。浅草で暮らす浪人の青年。
士官を断念し、日雇いの見廻りなどをして日銭を稼ぎながら、剣の道を究めようと鍛錬をしている。
2振りの刀を用いた様々な型と、魔術を駆使した独自の二天一流で戦う。
型月主人公らしからぬ好青年で、強い正義感と常識を持ち面倒見もいい。やや生真面目すぎであり、無茶しがちなのが玉に瑕。
盈月の儀で様々なものが傷ついていく様を見て、盈月を破壊することを誓う。
ちなみに、サーヴァントは食事や睡眠が必要はないのだが、少なくとも食事については知らない。
その為、ドロテアに食費がかかる旨をこぼした際は冗談の類だと思われた。
実は、武蔵などからも指摘されているように、その心根には人斬りの才に根付く修羅の影を抱えている。特に2周目以降はそれを隠さなくなっていき、最後の選択によっては…
刀には義妹・カヤが帯に付けているものと同じ飾りをつけており、作中の描写を見る限りこれは彼の平穏の象徴である様子。

なお、史実の宮本伊織は慶安四年には三十八、九歳の壮年であり、小笠原氏筆頭家老に登りつめている。本作の世界が史実の江戸とは異なることを端的に示す要素の一つ。

CV:山村響
中性的な美麗な顔立ちをした白衣の少年剣士。
作中の登場人物には女性としてみられていることが多いが、実際の性別に関しては自称もなく、曖昧な描写となっている。*4
素直で純真な性格をしており、思ったことをズバズバ言うタイプ。自分が伊織の交際相手と思われていることに気がつかないなど天然な面も。
考えるときに一休さんみたく両手の人差し指を頭に当てたり、眺める時は全身で傾げたり、となんかこう可愛い。
一方で、女性陣が伊織に好意を抱いている様子を見るや即座にその感情を看破し、にやにやと煽ったりする。
古い時代を生きた人物かつ盈月からの知識の補正がうまくいっていないため、江戸のものに興味津々で目を離すとすぐにいなくなってしまう。*5
特に食べ物…米、おみおつけ(味噌汁)への執着は強い。セイバーは食いしん坊キャラと決まっているのである。
初めは自分より実力が低く、宝具も周囲への被害を考慮して封じられたことから伊織のことをやや軽く見ていたが、付き合ううちに次第に彼を理解し信用していく。
また、自分が盈月で叶えたい願いを忘れてしまっていたが、伊織の姿から自らの願いを見いだす。
ある意味、伊織を最も理解していた人物。一方で、彼に修羅の道の生き方を示してしまった元凶でもある。

古風な剣*6を使い戦うほか、サーヴァント特有の人間とは比べものにならない身体能力を誇る。
また、生前は水に関係した人物だったようで、水を戦闘にも使えるほか、川を渡ったり、怪異による火を消したりすることもできる。
また、高いレベルでの神性殺しを持っている。

終盤まで真名は明かされないが、江戸より大幅に古く、神が生きていた時代の人間であること、過去の回想時の周囲の人間の格好、生前あちこちで征服を行っていたこと、兄殺しをしたことなどで、それが日本人にはかなり馴染みのある英雄であることがわかるようになっている。性別が曖昧なのはややマイナーだが女装伝説が残っているためか。
というか本人の真名が明かされる前に、別の人物の項目に名前が出てきたりする。
この人、水については妻を海で失ったり氷雨に打たれて病死したりとむしろ相性が悪そうなのだが、おそらく宝具である剣の加護だろう。
名に月を冠する儀式の影響なのか本作では一切雨が降らない上に、セイバーも水を被るようなことがないため、濡れてしまうとどうなるかは不明。

  • 小笠原カヤ(おがさわらかや)
CV:久野美咲
伊織と同じく宮本武蔵の養子。
現在は小笠原家の養子となっている。
現在でも伊織を兄と慕っており、彼を心配することが多いが、年相応のお茶目な一面も。
セイバーを初めて見たときは完全に兄の恋人だと思っていた。
盈月の儀に巻き込まないよう伊織から離れるよう言われるが、それでも兄を支える道を選ぶ。
実は盈月の儀と関係がある人物。

  • 紅玉の書(こうぎょくのしょ)
CV:茶風林
宮本武蔵の遺産の一つである西洋魔術書で、意思を持ち空を飛ぶ本。
かなり怪しい代物だが、その性格は気のいい好々爺そのもの。
伊織の魔術の師匠でもあり、ゲーム内でも多くの魔術知識を披露してくれる。
困ったときのドラえもん的存在その1。
なお、マップも担当しており、彼が正常な状態でないとマップが開けなくなる。
その正体は儀の黒幕…なんてことはなく最後までいい人…いやいい本であった。一度でも黒幕と思った人、怒らないから手をあげなさい。

盈月の儀の参加者とそのサーヴァント

  • 鄭成功(ていせいこう)
CV:前野智昭
大陸の亡国「明」の将軍。
明生まれの父と日本人の母に生まれたらしい。
同胞のために盈月を持ち帰ることを目的に盈月の儀に参加する。
基本的には快男児と言っていい気の良い人物で、無辜の民を戦いに巻き込むことを良しとしていない。
アサシンを倒すため、伊織達に同盟を持ちかけ、伊織も彼の人格を認め協力することとなる。
バーサーカーとも協力することもあるが、アーチャー共々あまり関わり合いたくない様子。
基本的には善良な人間だが、国のためならどんな犠牲も厭わない狂信的な一面もあり、今の地位も犠牲によって築いたものである。そのため、実は伊織とは根本的に異なっており、とあるルートでは伊織と対峙することとなる。
ちなみに史実では晩年に明復興のためオランダ軍を撃退して台湾を征した事で、現代台湾(中華民国)の地名とフリゲートにその名を残している。また日本では没後浄瑠璃『国姓爺合戦』のモデルとなり、母と同じ日本人として生きた弟の家系が少なくとも20世紀後半まで残っていたという。規律に厳しく処刑も辞さず、女癖もあれだったようだが、この辺りは特に描かれてはいない。

  • アーチャー
CV:小野賢章
鄭成功のサーヴァント。
やや小柄だが、火矢を自在に操り、敵を殲滅する。
巨大な船を操る宝具を持っている模様。
鄭成功とは良好な関係で、彼の友人かつ副官として付き合っている。

真名「周瑜(しゅうゆ)」。
シナリオ上でも伊織と鄭成功の同盟の証として教えてくれるためかなり早期に名前のわかるサーヴァント。
そしてやっぱり演義での扱いを気にしていてあわよくば書き換えたがっていた。
鄭成功にかつての主の姿を重ねており、彼のすべてを受け入れ、今度こそ主に最後まで付き添うことを希望していたが…

  • 地右衛門(ちえもん)
CV:岡本信彦
ボロボロの服と鎧を着た謎の男。
まるで生気を感じられず、その言動は狂気じみているが、同盟やいざというときには魔術工房を捨てるなど行動自体は存外理知的。
江戸を地獄に変えることを目論んでいるらしい。

天草島原の乱の生き残り。その時の住民虐殺の壮絶な光景や自分だけ生き残ってしまったという罪悪感が今の彼を作った。史実における島原一揆側唯一の生き残り・山田右衛門作とは人物像があまり一致せず、モデルにしたと言えるかもあやしい。
その出自から実はクリスチャンであり、サーヴァントを召喚する場面では聖書にも見える本を傍らに置きながら召喚に臨んでいる。彼女が召喚されたのも、キリスト教に縁があるが故だろうか。
終盤まで生き残るが、ルートによってかなり扱いの異なる人物。最終章に入ってすぐ呆気なく脱落するルートもあれば、ラスボスになるルートもある。そして、伊織の"冥きもの"に勘付いている存在の一人。

  • ランサー
CV:坂本真綾
地右衛門のサーヴァント。
二本の槍を使う西洋の女性。
どこかで見たことのあるサーヴァントだが、言動はどことなく陰気でおとなしい。
地右衛門の命令にはそれなりに忠実で武力も申し分ないが、あまり戦いには積極的でなく、彼の身をとても案じている。簡単に言うと、手籠めにされちゃったけど嫌悪せず何とかしたいと思っている委員長的な奴。

紅玉の書から彼女がジャンヌ・ダルクであることが明かされる…が、どことなく様子がおかしいらしい。
ルーラーでなくなっている上に神性タイプでもないが、大規模洗脳は回避できる模様。

CV:田村睦心
史実では反徳川浪人の支持を集め、慶安の変こと「由井正雪の乱」の首謀者となった軍学者。
元々は浪人向けの軍学塾を開いていたが、史実と異なり少し前に仕官した。だが、多くの浪人達には未だ慕われている。
経歴の通り表向きは男性だが、雑記帳での性別は?であり案の上女性*7なぜばれないのか
マスターになったばかりで何も知らない伊織をそのまま殺すのは不義理と考え、あえて見逃すなど公明正大な人物。

其の実は特殊な出生を持った非人間で、潔癖と言ってもいいほど真面目過ぎる人物。
ルートによっては真のヒロインと言ってもいいポジションとなる。

CV:???
黒い鎧を全身に纏った武者。
声もくぐもっており、性別さえわからない。
ライダーと言う割には乗り物に乗らないが…?
基本的には正雪に忠実で、彼女の真意も知った上で行動しているが不気味な印象を受ける。

鎧の下は『FGO』にも登場した人物で、担当イラストレーターでメタ推理できたりするが、ヒントが少ないため初見で当てられたプレイヤーは少ないと思われる。
今回はバーサーカーではないため比較的「表」に近い性格のようで、やや物騒ながら正雪の善性に対しては肯定的。
ただし、バーサーカーであれば通ったであろう令呪による強制に対して理屈を重ねて回避するなど、バーサーカー以上に制御が利かなくなっている。それ故、三画使っての「自害しろ」でさえ確実な抑止力たりえない。

  • 土御門泰広(つちみかどやすひろ)
CV:三上哲
安倍晴明の末裔である陰陽師。
儀の監視役であり、幕府ともつながりがある。

実は儀の参加者の一人にして盈月の儀の考案者…かつすべての黒幕知ってた。
だが、その末路は存外呆気なく、中盤の終わりごろで脱落する。ルートによっては直接死を描かれることすらなく、「本拠に突入したら事切れていた」とあっさり流される。

史実では土御門家の第33代目当主であるが、父の代より陰陽頭の座は幸徳井家に譲渡されたこともあり、これといった逸話がない。
むしろ息子とされる土御門泰福の方が、「土御門神道」の祖として知られている。

  • キャスター
CV:勝杏里
謎のサーヴァント。
何かにつけて他人を値踏みし、小馬鹿にするような態度を取る。
セイバーとは違う意味で男女の判別のつかない人物だが、一応男性。
キャスターらしく、なかなか表舞台に登場しない。

土御門のサーヴァントであり、儀の成立にも関わっている人物。公式サイトとかでもネタバレしてるしね。
真名のヒントは、「記憶」や「記録」に固執していること。これは盈月への願いにも直結している。
ルートによっては戦うことになる。神代や架空の英霊特攻ともいうべき宝具を持つが、他ならぬ「伊織のセイバー」はピンポイントで相性が悪く決定打にならなかった。
そして、本人にとっては伊織が天敵。なんでさ。
なお、単純な戦闘力としてはぶっちぎりの最弱。文化人系のキャスターなのでしょうがない。土御門が緊急事態でも彼に頼ろうとしなかったレベル。

  • ドロテア・コイエット
CV:平野綾
西洋から来た異人の女性。豪商フレデリック・コイエットの娘で多くの部下がいる。
傲慢な印象を受けやすいが、根は真面目で義理堅い。
外国人ながら日本の文化にも神話にも非常に詳しく、単純な聖杯戦争であれば本作中最強に近かったであろうマスター。

フレデリックは実在した人物で、出島オランダ商館長の後に台湾行政長官を務め、鄭成功の来襲を受けた。
娘がいたという記録は無いためドロテア自身は架空の人物。

実は時計塔から派遣された魔術師。ただし、商人の娘というのも本当。
とあることへの責任を取るために別行動を取ることになり、ルートによってはそのまま死んでしまう。

  • アサシン
CV:石川英郎
灰色の衣をまとった長身痩躯の怪人。
無数の妖蛇を口寄せすることができるほか、腕を自在に伸ばし攻撃できる。
高いレベルの気配遮断と合わせてかなりの強敵。
同社の『戦国無双』シリーズの風魔小太郎を思い出したプレイヤーもいるのでは?
因みに、あまりにも厳つすぎるので今作で犬猫を愛でない数少ない人物。
実は神性を持っており、魔術に対する抵抗力を持つ。

ドロテアのサーヴァント。普段は虚無僧の姿をしている。怪しすぎる。
ドロテアが狙って召喚しただけあり、総じて優秀なサーヴァントだが、実は暴走する可能性がある危険なサーヴァントでもある。
セイバーとは相性最悪その2。ただし、彼自身もセイバーが天敵。

  • 高尾太夫(たかおだゆう)
CV:小清水亜美
吉原の花魁。
最高位の花魁であり、多くの男を魅了する。
吉原の女性たちにとても気を使っており、周囲にも慕われている。
盈月の儀について一切存じなかった伊織にその何たるかを教示するという、この娘のような役回りも兼ねている。
ちなみに史実では「高尾太夫」の名は襲名制であり、本作に登場する高尾太夫は2代目であることがゲーム内で入手できる瓦版に記されている。

実は、慕われているだけで特別権力があるわけではない。また魔術どころか何の能力も持ってない人物。魔術回路こそあるが、実は武蔵ともほとんど繋がってなかったらしい。
吉原の女性たちを解放するために儀を上手く立ち回るつもりだったが、力強くも自由な武蔵の姿を見て心境を変えていく。

CV:佐倉綾音
高尾太夫のサーヴァント。
二本の刀を構えた女性であり、その正体は『FGO』に登場した並行世界の渡り鳥「宮本武蔵」その人である。ファミ通インタビューによると『下総国』後~『オリュンポス』前の間、『水着剣豪』の聖杯ご飯事件直前の彼女とのこと。
この世界の宮本武蔵とは所謂並行世界の同一人物であるが、年齢と性別以外はほとんど同じらしく、伊織とは少し戦っただけでお互いにその正体を見抜いている。
そして、伊織に「生まれる時代を間違えたのね」とこちらの世界の武蔵と全く同じことを言っている。
バーサーカーの霊基になっている影響もあるのか、良くも悪くも自由奔放で、人の話を聞く前に飛び出してしまう。
伊織にとって最も重要な人物ということもあり、強制操作の場面がかなり多いなど相当優遇されている。彼女の存在こそが本作制作のきっかけになったが故でもあるだろうか。
『FGO』のときのアクションもちょくちょくあるが、戦闘中のセリフから判断すると、本作では伊織の剣術を真似ているだけで彼女本来の戦い方ではないようだ。

ちなみに、セイバーについては可愛いと評しつつも「もうちょっとだけ若かったらなー!」とのこと。

逸れのサーヴァント

マスターを持たず、土地の霊脈に紐付けられたサーヴァントたち。
そのため、その土地から長く離れられず、さらに本来の実力より弱体化しているらしい。
中盤、儀に仕込まれた魔術により多くのサーヴァントが正気を失ってしまい、伊織の敵として立ちはだかる。

  • 逸れのセイバー
CV:櫻井トオル
白い甲冑に大太刀を持つ騎馬武者。セイバーでは珍しく愛馬を同伴している。
顔を赤い面頬で隠しているが、その素顔は黒髪の正統派な美青年。
高レベルの「単独行動」スキルを持っているようで、逸れの身でありながら霊地に縛られずあちこちで姿を現す。
ライダーのことを「悪鬼」と呼び、彼(?)と彼に与する者たちを徹底的に狙う。
第一印象はバーサーカー染みた苛烈な姿勢や物騒な言動が目立つが、鬼でも穏やかに生きるならそれでいいと言うなど実際はかなり話の分かる人物。彼が悪鬼と定めるのはその悪心であり、それが人間であれ鬼であれ世を乱す存在を悪鬼と断定している。ライダーのマスターである由井正雪に手を下さなかったのは彼女の願いが極めて善良であることを見抜いていたからだと思われる。
戦闘では愛馬に騎乗して突進したり、旭光の勢いで突進したり、空中に飛び上がってからの地面目掛けて突進突きし大爆発を起こしたりと、相手に向かって突進する技が多いのが特徴。そのせいか土御門からは猪武者呼ばわりされている。
ルートにより扱いのかなり違う人物その2で、行方不明になってそのまま再登場しないルートもあれば、ライダーとの最終決戦で大活躍するルートも。
甲冑の造形や宝具使用時のセリフなど『FGO』に登場するあるサーヴァントと関係のある人物。そして、その関係性が本作のテーマにも重なる。「旭」という単語をよく使うのがヒント。ぶっちゃけ今作の真名即バレ枠。
なお、彼の異傳は等々力ルートかつ黒幕討滅ルートを通ってのみ受けられるため、今作での情報埋めが最も難しい人物。また、彼も伊織の本質に気づいている素振りを見せる。

  • 逸れのアーチャー
CV:島﨑信長
褐色の肌と白い衣が特徴的な射手
初めは伊織達を怪しみ敵対するも、彼らの実力と善良さを認め、味方になってくれる。
因縁の相手が一切登場しないこともあり、過去作とは少々違った雰囲気。
異傳で戦いを交えた末に、伊織の本質と自分の本質に相通ずる点があることに気づく。

  • 逸れのランサー
CV:神奈延年
青い服と朱の槍が特徴的などこかで見たことのある槍使い
相変わらず竹を割ったような性格。
とある異傳では浅草中を走り回る韋駄天のような俊足を発揮する。
そして、若旦那とは相変わらず犬猿の仲だった。

  • 逸れのライダー(タマモアリア)
CV:斎藤千和
黄と黒のドレスのような着物を纏い、狐の耳と尻尾を持った女児のようなサーヴァント。
大きな白狐を連れているがこれが何かは不明。また、腰に日本刀を差しているものの、使う様子はない。
本人の戦闘力は無きに等しいが、好みの相手を強化しつつ、周囲を魅了し行動不能にする力を持つ、サポータータイプの手合い。そのため、使用できる共鳴絶技はバフ+魅了技1つのみで交代も不可。
また、霊地争奪では彼女が協力してくれている限り、伊織の行動回数が常時+1されるという強力な効果を持つ。上野に行けるならば速攻で向かって彼女の協力を取り付けるのが安定。
騎兵なのに乗り物に乗っていないのも、「男を魅了し乗り物にする」というあり方による。
美しいものを探しており、伊織に感じ入るものがあったのか一目惚れし、真名もすぐに明かしてくれるうえ、伊織の長屋にけしかけてくる羨ましいけしからんことをしてくる。
ご存じ彼女のアルターエゴの一人で、料理上手のキャットさんにも言及する。「FGOでは全員出せないから」ということで登場が決まったらしい。
彼女の語る好み(自分のありたい姿)からして、伊織の本質を最初から見抜いていた可能性が高い。
現状のタマモ族の中でも、最も「傾国の美女」という要素が強いといえる。

  • 逸れのキャスター
CV:茜屋日海夏
大魔女を自称する、鷹のような翼を持つ少女
その自称は伊達ではなく魔術にとても優れ、気にいった男にキュケオーンを食べさせることで豚に変えて飼おうとする。ちなみに、食べさせる際に軽く洗脳をかける事が判明。
当然というべきか、一部以外の敵をブタに変えられる共鳴絶技も持っている。

儀と無関係を決めこみ引きこもっているつもりだったが、ふとしたきっかけで伊織達と仲良くなり、協力してくるようになる。
真名はスグに明かしてくれるので真名隠しがほぼ無意味だったり、急にデレたり寂しがったりするなど他者との距離の詰め方がおかしかったり、異傳が一斉に発生するのでスグに仲良くなれるチョロインだったり、雑記帳の彼女関連がことごとく怪文書だったりと、人柄は色んな意味で相変わらずである。
一方で儀の不完全性や欠点を見抜いたり、大半のサーヴァントと違ってある術の影響が全くないなど、核心に関わるところはしっかり大魔女の貫禄バッチリ。
豚にされたり雑記帳に怪文書を書き連ねられたりと、紅玉の書にとってある意味で天敵。
序盤に彼女の霊地を拠点としていた地右衛門とはちょっとした関わりがあったらしい。

  • 逸れのアサシン
CV:安井邦彦
徒手格闘で戦う、壮年の凶拳士
作中の年代よりも未来の人物だったので、弱点を突かれる心配もないからか真名もあっさり明かしてくれる。
基本はランサーが壮年で、アサシンが青年という設定は無かったことにされたらしい。
ある目的のため、伊織達に突然襲いかかってくる。
ちなみに雑記帳ではなぜか「気配遮断」が載っていない。
逸れではあるが、実はとある人物の依頼で動いている。基本スタンスは孫に甘いおじいちゃん。

  • 逸れのバーサーカー
CV:遠藤大輔
伊織たちが小さく見えるほどの巨軀と、そこから地に届くほどの長髪を誇るサーヴァント。
徒手格闘で戦う闘士であり、アーチャーやバーサーカーとも互角以上に渡り合う実力者。
狂化のためほとんど会話できないが、なぜか高尾太夫を守ろうとしており基本的に彼女のいる吉原から動かないので、こっちの方が太夫のサーヴァントっぽい。
序盤から異傳で戦えるが、その時点ではかなり強い。

  • 逸れのルーラー
CV:関智一
金の和服に金髪の何処かで見たことのある若旦那
千里眼で盈月の儀の本質を既に完全に見抜いている(曰く「紛い物」)ため興味はほぼなく、
浅草に萬屋「巴比倫弐屋(ばびろにや)」を開店し、珍品の蒐集や子供への飴配りをしたりして気ままに過ごしている。
ちなみに、本来召喚される15騎の枠の外であることが早々に明かされる。自称「縮緬問屋のご隠居(縮緬を売っている様子はないらしい)」。

現在は仏像にハマっており、伊織の彫った仏像を高額で買い取ってくれる。一番高いのは自分の像だが。
尊大な性格は変わりなく、自由な気質のセイバーや逸れのランサーとは反りが合わない。
伊織は実力を認め敵に回さないように慎重に対応しつつも、困った時に相談しに行くことも多く、ドラえもん的存在その2。声はスネ夫で性格はジャイアンだけど。
彼の異傳の最後で戦うことができ、その際にはいつもの鎧を少し和風にアレンジした鎧を着る。だが、最速で受けた場合はまず叩きのめされる極悪な強さを誇り、恐らくラスボスより強い。とりわけ外殻ゲージの再展開を複数回もやってくるなど、耐久力は本作のボス敵中ダントツのトップと言って相違ない。
あとおまけエンド担当でもある。未来経由して来てないか…?
余談だが、今作で真名が明かされない唯一のサーヴァント。とはいえ、宝具もそのままなので実は別人ということはないと思うが。

  • ・15騎目のサーヴァント
最後に召喚される逸れのサーヴァント。この一騎を捧げることで盈月は完成する。ほとんど話題に挙がらないが、雑記帳によればクラスはキャスター。
実はセイバーに深く関係している人物。

その他

武蔵ちゃんではないこの世界の宮本武蔵。男性。
五輪の書を書いたり、晩年は霊巌洞で彫仏をしていたりと史実に近い人物だったようで、本編では既に病死している。
伊織がかつて本人から聞いた話によれば、若いころは女武蔵をそのまま男にしたような破天荒な人物だったらしい。流石にショタコンではないと思うが。
生前に伊織に「お前は生まれる時代を間違えた」と言い残しているが…?

CV:三木眞一郎
あの佐々木小次郎は正確には佐々木小次郎じゃない」って?たまたま似た声をしていたんだよ…
巌流島で武蔵と戦った最大の宿敵。
この世界では巌流島で武蔵と戦ったのは間違いないが、その後も存命であり武蔵逝去後の霊巌洞を訪れている。
「あの技を習得しており」「巌流島で武蔵と戦った」「佐々木小次郎の名を持つ剣士」である彼の存在は、『Samurai Remnant』の世界が『stay night』の世界と異なることを示唆している。
その際に、伊織に請われてあの技を伝授している。

  • 謎の剣聖
ある山賊を一瞬にして鏖にし、幼き伊織を助けた老齢の人物。伊織を保護してはいないため、通りすがりに結果的に助けただけの可能性大。
その技たるや、全盛期ほどではないにしろ武蔵や小次郎をして及ばずセイバーの絶技を見てようやく垣間見たというものらしく、
天に輝く月に例えられるその剣技は伊織の心に深く深く焼き付いた。

  • 新井助之進(あらいすけのしん)
CV:保坂俊行
伊織と親交のある廻り方同心で、彼に仕事を斡旋している。
伊織の生活を支える恩人だが、日中に吉原で遊び歩く等少々だらしがないのが玉に瑕。

用語

  • 盈月の儀(えいげつのぎ)
どんな願いでも叶えると言われる願望器「盈月」を奪い合う戦い。
基本的にはマスターに選ばれた人間と盈月に召喚されたサーヴァントによる7組による戦いであり、後の聖杯戦争に酷似している。
だが、その過程でマスターを持たない逸れのサーヴァントまで9人も召喚してしまう。
ほかにも本来あり得ないクラスでの召喚やろくに適性がない人間も勝手にマスターに選ばれるなどなど…これまでの聖杯戦争において存在したイレギュラーがまとめて発生するほか、周囲の環境がおかしくなり怪異が発生するようになるなど、ろくでもない儀式。
聖杯戦争と比べてあまりに完成度が低いが、これは考案者たちが本来の聖杯戦争の形だけ真似てしまったためであるようだ。何で緊急用の予備システムまで真似てんだよ、お前。

  • 盈月(えいげつ)
聖杯戦争で言う聖杯。
真っ赤な人間の右手2つが組み合わさった縄文土器のような異形という、聖遺物どころか特級呪物といっていい見た目。
ここまでやって小さな奇跡が起こせる程度で万能の願望器には及ばないという有様。しかも願いを叶える前に盈月を満たされた「穢れ」が泥のようなものとして吹き出てくる。
捧げる英霊の数が7騎より少なくて済むという局所的な利点はあるが、最後にある一騎を捧げなければならない。

  • 怪異
魑魅魍魎の類いでいわゆる妖怪。
サーヴァント以外の神秘の怪物で、一部の大型の敵は外殻を持っている。
サーヴァントには及ばないものの、基本的にこれらも尋常の人間は太刀打ちできない手合。

小型で群れている個体は倒すと貴石を落としてくれる事がある。
これ目当てに雑魚怪異を狩れる様になった暁には、伊織が尋常ならざる存在に足を突っ込んだことを否が応でも実感するはずである。

2周目になるとやりこみコンテンツとして各地で強化された怪異と戦える。
どれくらい強力かというと、サーヴァントしかやらなかった外殻の再展開をやるor3体同時に襲ってきたり、危険攻撃の発動頻度が上がったりといった具合。


「イオリ、これはなんだ?」
「これはアニヲタwikiだな。wiki篭りなる狂を発した者たちが日夜新しい項目を立項しているそうだ。」
「なあ、イオリ。この項目、追記・修正してもいいか?」
「アカウントを持っていたらな。」
「むー…つまらん…」

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最終更新:2024年04月12日 20:55

*1 ただし、ある程度プレイヤーがしっくりくるように当時の時代背景的におかしいものも意図的に入れているらしい。

*2 防御中の敵などに攻撃してしまうと、弾かれて体勢が崩れ、1秒弱のデカい隙をさらしてしまうが、地の型のスキルにそれをほぼ無くすものがある。なお、敵への与ダメージには影響しない。

*3 操作パーティが伊織たち以外でも実行可能で、それぞれリアクションが見れる。犬猫も撫でられポーズがいろいろある。

*4 雑記帳でも性別は?になっている。

*5 メタ的には、セイバーを通じてプレイヤーにも江戸観光をしてほしいためとのこと

*6 作中で銅剣と言及されている。

*7 余談だが、他の世界の正雪は本来男性であることを武蔵が仄めかしており、型月世界の正雪も本来は男性で女正雪が本作特有らしい。