STAR WARS ジェダイ:サバイバー

登録日:2024/01/27 Sat 22:38:06
更新日:2024/04/27 Sat 14:14:16
所要時間:約 30 分で読めます





俺は戦う。
俺がここで諦めたら、犠牲が無駄になる。




『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』は2023年に発売されたSTAR WARSシリーズのスピンオフゲームである。
同シリーズ『フォールン・オーダー』の続編であり、3部作を予定している『STAR WARS ジェダイ』シリーズの2作目にあたる作品。
開発は引き続きEA傘下のリスポーンエンターテインメント。

概要

前作より5年後、9BBY*1を舞台として主人公カル・ケスティスの冒険の続きを描く。
なお、前作『フォールン・オーダー』のあらすじを纏めたダイジェスト映像も付属しているので、いきなり本作から遊び始めることも一応は可能である。

前作の好評を受けてトレイラー公開時点から大いに期待を集め、ありとあらゆる要素がパワーアップしてリリースされた。30分を超えるスタッフロールは圧巻そのもの。
あからさまなものから小ネタに至るまで様々な形で仕組まれたセルフオマージュは健在で、シリーズ他作品との繋がりも随所に見られる。
また、正史コミック『High Republic』シリーズと時期を同じくする高共和国時代(ハイ・リパブリック・エイジ)のキャラの登場や、レジェンズからゲン・ダイ種族*2の再登場など、意欲的な要素も多く取り入れられている。

なお、ゲームとしての難易度は相変わらず高い部類。パルクールアクションの種類も増え、時には大道芸じみた長距離移動も求められる。
謎解き要素はクリアを目指すだけなら控えめになったが、戦闘の難易度は敵が多彩化してやや難化。
沼る時はとことん沼るがジェダイらしい忍耐で乗り越えよう。
アクションゲームがどうしても苦手なプレイヤーへの救済措置として、被ダメージが大幅に下がる難易度「ストーリー」、加えて今作では前作の「ストーリー」「ジェダイ・ナイト」の中間として「ジェダイ・パダワン」が増えた5難易度が任意に選べる。

なお、ボリュームの分PC版は要求スペックが前作から跳ね上がっているので購入を考えている方は注意されたし。

ゲームシステム

戦闘の大枠は前作と同じで、通常攻撃・強攻撃・フォース・ガード・回避・スティムによる回復を駆使して戦う。
各地の瞑想ポイントがセーブと全回復を兼ね、ミス時は直近の瞑想ポイントまで戻される。瞑想ポイントで敵を倒して得られるスキルポイントを消費することでスキルツリーを伸ばし、新たな技を習得できるのも前作同様。

今作のスキルツリーは、一画面に大きなツリーが出るのではなく、ジャンルごとにカテゴライズされた小さなスキルツリーが複数出る方式に変更された。これによって伸ばす道筋の選択肢が広がり、取得できるスキルの総数も大増量。
中には前作では避けるしかなかったガード不能攻撃に直接反撃できるものさえ存在する。
一方で、量が増えたことで全てのスキルを取得しようとすると膨大なポイントが必要となってくる。振り直しはできるものの、どのスキルを優先して取るかは前作以上によく考える必要がある。

総じて、戦闘における手札の数と自由度は前作を遥かに凌駕するが、敵の種類も増えておりそれぞれに対する有効打も違う。
抜群に効く能力を持っているのにそれを使い忘れて大苦戦……なんてこともザラにあり、増えた手札で器用貧乏になるか器用万能になるかはプレイヤー次第である。

新システム

  • ファストトラベル
今作では進行中のストーリーと関係無い場所の探索済みエリアに限り瞑想ポイント間のファストトラベルが実装されており、気軽に遠出できるようになった。
各地を探索することで宝箱から各種アイテムが手に入れられるのも前作同様。心ゆくまで銀河を飛び、星々を歩き回ろう。

  • フォース・ティアー
濃い紫のフォース・エコーから発生する、所謂ミッションモード的なもの。クリアで報酬をゲットできるミニゲーム。
内容は戦闘だったり長距離パルクールだったりと様々だが、ストーリーとは無関係な要素ゆえにRespawnスタッフが自重しなかったのか、一部のものは理不尽に片足を突っ込んでいるレベルの高難易度を誇る。
代わりに失敗したりティアーの中で死んでもも直近の瞑想ポイントまで戻されることはなく、その場で何度でも挑戦可能。

  • パートナー
ストーリーの特定期間や一部のエリアでは味方キャラが1人同行してくれる。
絶対に倒れない上に敵のヘイトを分散させてくれるのでかなり頼もしく、こちらから攻撃対象を指定して強力なサポート攻撃を繰り出してもらうこともできる。
さらには行き止まりで足場を作ってくれたりと謎解きにも関わってくる。
脇道にいる二体同時出現の中ボスのような、パートナーがいる前提の高難度戦闘をストーリーで通った時に回収し忘れると後から単独で挑む羽目になる。

所謂サイドクエスト。
フィールド上の人物に話しかけると一部の内容は「噂」としてマップに記録され、各種イベントが発生する場所のヒントとなる。
人探しの場合もあり、特殊な技能を持つ人物と出会えれば新たな要素が解放されることも。

  • データバンク
登場人物の簡単なプロフィールや用語の説明、およびBD-1のスキャンした内容などはデータバンクに記録され、より詳細な内容を読めるようになるなど、前作に比べて充実度が段違いになっている。
読まなくてもストーリーの理解にはさほど支障はないが、ここにしか書いてない重要情報も多いためシリーズファンなら一読の価値あり。
また「コルサント」のようなファンなら概ね分かっているような固有名詞についても改めて説明されているため、シリーズに明るくないプレイヤーも覗いてみれば理解の助けとなるだろう。
コルサントで流行ってる麺屋とかまで記録される

  • インベントリ/ショップ
各地で複数ずつ手に入る、そのままでは使い道のないコレクションアイテム。
拾ったらインベントリに収納され、いつでも所持数を確認できる。
ストーリーの進行でそれらのアイテムを必要としている人物がショップとして開放され、物々交換で有益なアイテムを得ることができる通貨の役割を果たす。

各地に潜む一際強力な敵。
大半は既存の敵のコンパチ上位種であり、所謂ユニークモンスター的な存在。
ストーリーを進めるだけではほとんど遭遇せず、多くは脇道などに配置されている。
倒すと多めのスキルポイントが手に入るほか、クリアに必須でない追加装備を守護するように配置されている者もいる。


ストーリー

前作から5年。
元ジェダイのカル・ケスティスは捕らえられ、連行されていた。
その身柄は帝国ではなく、コルサント地下でウータ・パウ*3の帝国議員ダホ・セジャンに引き渡される。彼はカルから他のジェダイの隠れ場所を聞き出し、芋蔓式にジェダイを捕縛してその手柄で皇帝の興味を引くことが目的だったのだ。
しかしセジャンは気づいていなかった。
カルを捕まえた集団は反乱グループの仲間であり、セジャンに近づくためにカルと一芝居打っていたに過ぎないということに。

全ては手筈通り。
潜んでいたBD-1が拘束を解き、カルはライトセーバーを起動した。
しかしセジャンを追い詰め味方と合流したカルの側に、5年前共に冒険したスティンガー・マンティス号の仲間達の姿は無かった…。


舞台となる星々

  • コルサント
ご存知首都。なんとまさかのオープニングステージである。
大都会が広がっているが、今回ステージとなるのはその地下のアンダーワールド。タイトル画面にでかでかと映るインペリアル・パレス(旧ジェダイ聖堂)も本編ではほぼ空気である
前作のブラッカと異なりオープニング後も再訪でき、中盤以降に手に入る能力がなければ通れない地点もあるため、タイミングを見て再探索しに行ってみよう。

  • コーボー
辺境に存在する惑星。
今作で事件の中心となる星であり、西部劇風の砂地に小規模な街が栄え、森林・火山渓谷・沼地など表情豊かな自然環境が広がる。
ランブラーズ・リーチという地域に小規模な村が発達しており、そこに本作の拠点であるパイルーン・サルーンという酒場が存在する。
現在はベッドラム・レイダーという武装集団がうろついており、たびたび平穏が脅かされている。さらには過去のジェダイの遺跡・帝国の基地・墜落したルクレハルク級母船も存在するなど、様々な勢力が入り乱れており、探索できるエリアはこの星が最も広い
惑星付近には「コーボー深淵」という恒星異常が発生しており、近づく物全てを飲み込む危険地帯となっているほか、コーボー地表には深淵由来の物質とされるコーボー・ダストが様々な形態で存在している。
ダストはガス状のままでは呼吸を阻害する危険物質であり、固まれば進路を塞ぐコーボー・バリアとなる。
どちらもゲーム的には通行止めギミックであるが特定のイオン・ビームにより前者は一時的に、後者は永久に排除することが可能。
さらにはこのビームの超強力版を宇宙空間へ照射するアンテナも存在する。
これらの設備はかつて高共和国時代にジェダイや共和国の科学者がダストの研究のためコーボーを訪れた際に建造されたものであり、その研究の末に深淵の奥にタナローという星を発見している。そしてそのタナローを巡って本作の一連の事件が発生する。
なお、コミック『High Republic』シリーズとの連動要素として、高共和国時代当時の情勢も一部掘り下げられる。

  • 砕かれた月
巨大物体の衝突により壊滅したコーボーの衛星。コーボー深淵の研究を目的としていた施設が残されている。
無人となった後もメンテナンス・ドロイド達によって施設自体は維持されており、さらには最近何者かによって再稼働し始めたという。
奥地にはコーボー地表のアンテナと同じ高出力のイオン・ビーム装置が存在する。

  • ジェダ
ローグ・ワン』より再登場。ちなみに惑星ではなく衛星であり、ナジェダという惑星を主惑星とする。
フォースを信仰する様々な団体から神聖視されており、その中の一つである「ナーキスの隠者」は帝国の台頭後もジェダイに味方してくれる。
広大な砂漠が広がっており、探索面積もコーボーに次いで広い。

  • ノヴァ・ガロン
星ではなく星系の名前であり、そこに存在する帝国保安局の施設がステージとなる。
セキュリティもかなり厳しく、触れると弾かれるのみならずダメージを受けるシールドや片側から施錠されたゲートが多く存在し、さらにはどちら側からも解錠できない両面からロックされているゲートまで存在するなど、シンプル目なマップに反して移動にはなかなか苦労することとなる。

  • タナロー
コーボー深淵の奥に存在する星。
かなり序盤から言及されるものの、その立地ゆえアクセス困難であり行けるようになるのは最終盤となる。
高共和国時代当時は、先述の月面やコーボーの巨大アンテナからビームをコーボー深淵に向けて照射することで射線上にトンネルを作る形式で深淵の内部を探索しており、危険を顧みずその調査のパイロットを志願したあるジェダイによりタナローは発見された。
タナローの座標が判明した後はそれを元に深淵コンパスが作られて往来手段が確立され、ジェダイ寺院の建設も進行していたが、後にコーボーが敵襲を受けた際にコンパスの一つが盗難され、敵勢力にタナローへの到達を許してしまう。
前後の描写を鑑みるにこの第一波は返り討ちにしたようだが凄まじい激戦であったらしく、その後も防衛し続けるのは困難と判断したジェダイはいずれタナローが陥落し悪の巣窟となることを危惧してコンパスを全て破壊、タナローを放棄し存在を秘匿した。
そういった経緯から現在は無人となっており、さらにはタナローの存在そのものがコーボーに伝説として伝わる程度の曖昧なものとなっているが、その性質に目をつけたカル達は帝国の目の届かない安全な拠点として使えないかと考え、タナローへの到達が今作の最終目標となる。
極めて強いフォースを秘めた地であり安息の地として理想的な環境であるが、その魅力ゆえか関わった多くの者を狂わせており、ある種の魔性を覗かせる星でもある。

登場人物

メインキャラクター

  • カル・ケスティス
演:キャメロン・モナハン
引き続き主人公となる元ジェダイ・パダワン。
活動方針の違いからマンティスのクルーとは袂を分かってしまったらしく、ソウ・ゲレラの元で新たなクルーと活動している。
5年間戦い続けたことですっかり熟練の戦士となったが、一方で髭を生やしあちこちに傷跡があるなど心身共に過酷な日々を送っていた模様。
その行動原理は師匠も仲間も何もかも失くし、自分が戦いをやめれば彼らの犠牲が無駄になる…という責任感あるいは半ば強迫観念に近いものであったが、セジャンから奪ったデータで自分達の戦いが帝国の規模拡大の足止めにさえなっていなかったことを知り、戦いに限界を感じつつある。
コルサントから脱出する際にマンティスが損傷したため、本来の持ち主であるグリーズを訪ねて惑星コーボーに向かう。
そこで大昔のドロイドであるZN-A4を成り行きで助け、彼女からタナローという星の存在を知ると共に、思わぬ事件に巻き込まれることとなる。

  • BD-1
旧マンティス・クルーで唯一ずっとカルと同行しているエクスプローラー・ドロイド。
前作で得た能力のほとんどを使うことができ、医療スティムの生成による回復は本作でも生命線。
さらに、冒険の中で新たな機能も多く習得する。

  • ボード・アクーナ
冒頭、ソウ・ゲレラに雇われコルサントでカルのチームに加わった腕利きの傭兵。
金と自身の実力に信頼を置くスタンスだが打ち解けた相手とは軽口も言い合うなど、いろいろとできる男。
実はカタという娘がおり、男手一つで育てている。娘の未来のためになるならばそれが何よりの儲けとして金にならない話にも乗っかるなど、その愛は本物である。
ブラスター二丁持ちとジェットパックによりカルと肩を並べて戦える高い戦闘能力を持ち、タナローの発見が娘の未来の安寧にも繋がると確信してカルに同行。行く先々で共闘することとなる。
また、あるタイミングで彼から友情の証にブラスターを貰うことでブラスタースタンスが解禁される。
ちなみに搭乗機はコルサントで盗んだZ-95ヘッドハンター。コルサントの縦穴でTIEファイターとチェイスを繰り広げる姿はエンドアの戦いさながら。

  • グリーズ・ドリタス
4本腕を持つラテロン種族のパイロットで、マンティス本来の船長。
前作と今作の間にとある任務で負傷し、右上腕が義手となっている。
現在はコーボーにてパイルーン・サルーンという酒場を開業しており、旧マンティスクルーで最初にカルと再会。
いつかカルが訪れた時のために酒場の地下室をカルの部屋にしており、平穏から距離を置いて戦い続けるカルの身を案じているものの、根負けしマンティスの修理を引き受ける。
その後、平穏の地になり得るタナローの存在を知って興味を示し、パイロットとして復帰する。
新メンバーのボードともいち早く打ち解け、カルに良くしてくれたことを感謝しながら涙ぐむなど人情味溢れる姿を見せてくれる。
ちなみに酒場の名前の「パイルーン」は彼の曽祖母の名前である。

高共和国時代のジェダイ

  • サンタリ・クリィ
故人。高共和国時代のジェダイ・マスター。
極めて優れた科学者でもあり、コーボー研究の第一人者にして責任者であった。
コーボー各地のジェダイの施設も全て彼女が手掛けたものであり、観測所や研究所のほか、ジェダイの訓練用のえらく手の込んだ試練も多く用意している。
カルの能力を変動させるパークの多くは試練のクリアで手に入る。
彼女のライトセーバーを模したカスタムパーツも存在するが、隠し場所の関係で入手にはかなりの手間がかかる。

  • ZN-A4
通称「ジー」。
かつてサンタリを補佐していたドロイドで、コーボーの地下で故障し動かなくなっていたところをカルに発見され目を覚ます。
高共和国時代にコーボー近辺で起こった事件の唯一の生き証人であり、今は伝説扱いとなっていたタナローについても実在を証言できるが、具体的な到達方法についてはメモリーを消去されており覚えていない。
しかしかつてサンタリからタナローに関するある任務を言い渡されており、道半ばで数百年経った今もなおそれを使命としている。
メンテナンスが必要な彼女の代わりにカルがその任務を引き継ぐこととなり、そこから今作の一連の事件が本格的に幕を開ける。
その後はメンテナンスの上パイルーン・サルーンに居候することとなる。その珍しさと愛嬌ゆえか彼女が来てから客足が増したとか。
ちなみにショップの一つでもあり、高共和国時代のデータ端末を持って行けばアイテムと交換してくれる。主にBD-1のカスタマイズ関係のものを揃えている。

  • ダガン・ゲラ
PVにも映っていた、バクタ・タンクに眠っている謎の人物。
ZN-A4から任務を引き継ぎサンタリの施設を訪れたカルによって発見される。
その正体は高共和国時代のジェダイ・マスターであり、サンタリの元パダワンでタナローの発見者。
つまり、彼もまたタイトルにある「サバイバー(生存者)」である。
カルがセンス・エコーで見た記憶では、タナローをアウター・リムにおけるジェダイの拠点としそこで訓練生を鍛えることを夢見ていた。
師であるサンタリより先に敵襲に気付くなど、当時のジェダイの中でも屈指の実力者であったが、一方で辛抱強さにやや欠け、しかもそれを自覚した上で「それは私の強みではない」と開き直っている節もあるなど危うさも見え隠れする。
さらにどういう経緯か、片腕を失った状態で眠りについており、ZN-A4の代わりに訪れたカルを察知して意識を取り戻す。
カルがタンクを開放したことで数百年ぶりに目を覚ますが……?

パス(The Hidden Path)

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』に登場した「パス」と同じ組織。
原語版では「Hidden Path」が正式名称として扱われているほか、今作の日本語翻訳では「隠された道」というあまりにもストレートすぎる名称となっている。
ジェダを拠点の一つとしており、人の寄り付かない遺跡の中に小規模ながらもジェダイ・アーカイブを再生している。
その誕生経緯も明かされており、ソウ・ゲレラやカルが派手に暴れて帝国の注意を引いている隙に設立されたとされている。

  • シア・ジュンダ
パスの創設メンバーであったことが発覚する。
ジェダイの知識を求めて訪れたカルと久々に再会。
パスを訪れ、ただ力を振るうだけでない彼女の「戦い方」を知ったカルは認識を改めることとなる。
その後タナローの存在を知り、パスが帝国から守る人々の安息の地になり得るとしてタナロー探索に力を貸すことを決める。
前作と今作の間の5年についても部分的に回想シーンが描かれ、リフト/スラムなど新能力のいくつかはシアが使っていたのを思い出して習得する形式となっている。

  • メリン
元ナイトシスターの少女。マンティス・クルーが別れた後は銀河中を旅したらしく、その過程でダソミアを改めて訪ねて新たな魔術を多数習得している。偶然が必然か帝国の邪魔をしているうちにシアとも再会したらしく、今はパスの一員となっている。
本編ではシアを訪ねてジェダへやってきたカルへの迎えとして現れ、その後マンティスのクルーに復帰。カルが来ると聞いて真っ先に名乗り出たらしく、カルの方も満更でもない素振りを見せるなど、今作では大いにイチャイチャ関係が進展する。
なお、マンティスが砕かれた月やノヴァ・ガロンといった敵地に堂々と接近・着陸しても見つからないのは彼女が魔術で隠してくれているからである模様。また、コーボー滞在時はカルがいない間パイルーン・サルーンを守ってくれているらしい。
その辺の心配がないジェダではパートナーとして共に戦い、サポート攻撃は魔術による金縛りで敵の動きを停止させてくれる。

  • イーノ・コルドヴァ
シアの元マスターの考古学者で、BD-1の本来の持ち主。
前作では如何にも故人のような扱いだったが実際は存命であり、シアと再会してからは共にパスを運営している。
肩書通りジェダイの古い知識に詳しく、高共和国時代の物品の修復や、コーボーやサンタリに関する当時のジェダイの記録をアーカイブから見つけ出したりなど、参謀として尽力してくれる。
ゼフォの調査を終えた後ジェダを探索した時期もあったらしく、ジェダ各地のセンス・エコーではその旅路を垣間見ることができる。
各地の謎解きをクリアするたびにパークスロットが増設され、終着地に到達すると彼が至ったある悟りを知ることができると共に、彼のライトセーバーを模したパーツが手に入る。

  • シスター・タスケ
ジェダの隠者の一人で、パスの記録係。
ショップの一つとして、ジェダ各地に落ちている巻物を通貨としてアイテムと交換してくれる。
ライトセーバーのパーツのいくつかは彼女からの入手となるため、セーバーのカスタムを楽しみたい方は是非とも交易しに行こう。

  • ブラザー・アミアス
ジェダの隠者の一人。パスの極秘の受信コードを持っており、拠点である寺院が帝国に侵入された際はパスの存在を秘匿すべく奮闘。
救援としてカルとメリンが送り込まれる。

惑星コーボー

ランブラーズ・リーチ

コーボーに存在する小規模な集落。
かつて星を訪れた開拓者が最初に入植した地であることから「探鉱者の根っこ(Rambler's Reach)」を意味する名が付けられたという。

  • ドーマ・デンドーラ
長年コーボーに住み、ランブラーズ・リーチ付近の一帯を束ねている非公式の市長。
ベッドラム・レイダーに手を焼いていたところ、彼らを返り討ちにしたカルを気に入り、ショップの一つとして物々交換に応じてくれるようになる。
対象となるアイテムは、パイロライトという各地で見つかる鉱石。
カルの外見をカスタマイズする衣類や、パイルーン・サルーンのDJブースで流す音楽トラックなどカルチャー色が強いものと交換してくれる。

  • モージー・シンマロン
住民の1人で、コーボーに降り立ったカルが最初に遭遇する人物。村にグリーズがいることや、歩き回るならドーマに挨拶した方がいいことを教えてくれる。
村の厩舎を管理しているが腕利きの狩人でもあり、荒事にも慣れている。
後にコーボーを訪れたメリンとは波長が合う模様。

  • ターグル
黄色いカエルのような姿をした、ネタキャラ住民の一人。
悪巧みをしてはドジをして危険な目に遭いがちらしく、初登場時はレイダー相手に不用意な取引をして殺されかけていた。
そこをちょうどカルに助けられたことで、命の恩人としてカルを慕うようになる。
それ以前からしょっちゅう死にかけてはドーマに助けられているという。

  • M-6NK
通称「モンク」。
グリーズと共にパイルーン・サルーンを立ち上げたバーテンダー・ドロイド。
話しかけると耳寄りな情報を教えてくれる。
またZN-A4のことを気に入っているらしく、救出された彼女に帝国樹立などの時代背景を説明し、凄まじいカルチャーショックを与えていた。


  • ケイジ・ヴァンダ
ノートランの女賞金稼ぎ。
ハットを被りブーツに組み込まれたジェットで単独飛行するなど、キャド・ベインをオマージュしたようなキャラであるが性格は彼と真逆で、真意をはぐらかすような飄々とした口調で話す。
ハクシオン・ブルードの賞金稼ぎを返り討ちにしたカルを目撃してそれを面白がり、以後パイルーン・サルーンで話しかけると各地の賞金稼ぎの出現場所を教えてくれる。
ショップとしても開放され、通貨となるのは賞金稼ぎを倒して手に入るホロパック。主にブラスター関連のアイテムと交換してくれる。
なお彼女自身もお尋ね者であり、よく見るとコルサントのある場所に指名手配の映像が出ている。

  • ???

  • ???


ベッドラム・レイダー

レイヴィスが率いるならず者の武装集団。
構成員はモブに至るまで筋金入りの戦闘狂であり、暴力と略奪を是とする実力主義によりある意味で強く統率されている。

  • レイヴィス
レイダーの首領。
レジェンズに登場する賞金稼ぎダージと同じゲン・ダイ種族であり、種族特性として触手状の筋肉組織と神経組織のみで構成された臓器の無い体を持つ。
かつてジェダイの軍勢に敗れ数百年もの間幽閉されていたが、ジェダイ壊滅に伴い自由の身となった。
ダージ同様の高い生命力を持ち、一撃必殺(ムービー中に限る)の武器であるライトセーバーに胸を貫かれても全く動じず、腕を切断されても拾って繋げ直すなど不死身に近い。身体能力も高く、過去には何人ものジェダイを仕留めてきたという。
レイダーの中でも中ボス格のものは時折ライトセーバーを携えているが、これはレイヴィスが力を認めた部下に自身の戦利品から与えたものであり、本来なら骨董品レベルの貴重品であるクロスガード・ライトセーバーもれっきとした当時品である。
さらにはドロイドのリプログラミングができたり、目的のために殺しをした点で自分たちもカルも同類であると指摘しカルを動揺させたりと、理知的な一面や独自の哲学を持ち合わせている。

  • バトルドロイド
ご存知、独立星系連合の主兵力。
レイダーがコーボーに墜落したルクレハルク級のコアシップを占領し、収容されていたドロイドを再起動・リプログラミングすることで、レイダーの戦力はコーボー近辺に限れば帝国にも抗えるほどの規模となった。
なおオツムの出来はリプログラミングでも特に改善されなかったらしく、ストームトルーパー同様戦闘に入らないでいると雑談を始める個体もいる。それどころか雑談ですらない独り言や製造番号によるマウントの取り合いのようなアホくさい内容の時もあり、敵味方共に呆れさせている。まあアイツらはある意味これが平常運転でもあるわけで……
『クローン・ウォーズ』からそっくりそのまま引用された台詞を発する個体もいたりとファンサービスも手厚い。

  • レイダー
ベッドラム・レイダーの構成員たち。
元はレイヴィスに打ち負かされる形で傘下に加わったならず者。
バリエーション豊かだが、いずれもライトセーバーに対抗できる武器を持ち近接戦闘にやたら強いという点は共通している。
ちなみにこいつらも雑談している時があり、バトルドロイドのリプログラミングができる学のありそうな奴もいれば、ドロイドと初めて話し機械と受け答えできることに驚き大喜びしている学の無さそうな奴もいる。

  • ???


銀河帝国

カルらの反乱活動をものともせずさらに勢力を強めているが、地方単位では個の実力に優れるカル一行やベッドラム・レイダーに割と好き放題されており、中盤まではやられ役気味。
しかし中盤以後のある展開で一気に存在感を増し、この時点では打倒不可能な圧倒的脅威であることを大きく印象付ける。

  • 帝国軍
今作では地上軍以外にも様々な部署の兵士や士官が登場。
ムービーや背景役で宇宙軍も登場し、映画さながらにTIEファイターとのチェイスシーンもある。

  • ダホ・セジャン
ウータパウの帝国議員。
尋問団に頼らず自ら裏口でジェダイを捕えることで皇帝にアピールし地位を得ようと試みており、さらには目的のためなら残虐な拷問も辞さない野心家。
最終的に新マンティス・クルーに追い詰められその企みは失敗に終わるが、拘束される際に自分も仕方なく帝国に従っていることや、たとえどれだけ母星の民に憎まれようともそれでウータパウの民が生きているなら良しとする姿勢を見せる。
帝国に逆らい無謀な戦いを続けるカルにその意義を問うなど、悪辣ながらも清濁併せ呑む矜持を垣間見せたが、しかし…?

  • ナインス・シスター
前作でカルに敗れた尋問官
なんと本作最初の大ボスであり、オープニングステージであるコルサントでの登場となる。
カルへの復讐を誓っており、セジャンをライトセーバーで刺殺して始末。恨みのままに新マンティス・クルーに猛攻を仕掛ける。

  • ???

  • ???

パルチザン

帝国初期の準レギュラーことソウ・ゲレラが率いる過激派反乱グループ。
前作以降カルと再接触し、徹底的に帝国と戦うスタイルが合致。マンティスのクルーと別れた後のカルはパルチザンの下で新たなクルーと共に戦っていた。
カルにとっても彼らは旧マンティスクルーと同じくらい大切な仲間たちであり、命を救われたこともあるなど幾多の死線を共に潜り抜けてきた戦友であるが、冒頭コルサントにてナインス・シスターの襲撃によりカルとボード以外は全滅してしまう。

  • ギャブス
かつて犯罪シンジケートで訓練され、ハッキングを得意とする女性。
LAAT/leの射撃からカルを助けたものの、代わりにその弾を受けており、カルが礼を言おうと振り返った時にはもう事切れていた。
彼女の死を前に、カルは仲間の制止も聞かずナインス・シスターへの激しい怒りを見せるが…?

  • ブラボー
作戦指揮や武器の扱いに優れる男性でカルと並ぶリーダー格。かつて共和国に仕えていたという。
共闘パートもあり、長射程の狙撃で支援してくれる。
カルとボードと共にナインス・シスターの襲撃から生き残りアンダーワールドから飛び立ったものの、TIEファイター部隊の追撃を振り切れずコルサントを離れる前に撃墜されてしまう。

  • クーブ
  • リズ
クラトゥイニアンの双子。
銀河ベーシックが話せない荒くれ者だが、カルをハット語で「親友」を意味する「パティーサ」と呼ぶ程の仲。
ナインス・シスターに挑むものの力及ばず戦死する。

ハクシオン・ブルード

前作に登場した犯罪組織。
相変わらずカルとクリーズを追い回しているらしく、たびたび中ボスとして賞金稼ぎが現れる。カルと共にコーボーに滞在しているグリーズには何故か気づいていない模様。

  • ソルク・トルモ
組織のボス。言及のみの登場。
カルに高額の賞金を懸けているとのこと。

各地をストーリーで訪れたのち再探索すると特定の場所に中ボスとして現れるが、自力で探し出す必要はなく、ケイジから居場所を教えてもらうこともできる。
前作同様の飛行/コマンダー/ドロイドの3タイプに加えて新たにブラスター2丁持ちで戦うガンスリンガータイプが登場。
また、飛行タイプの亜種としてブラスターではなくグレネードを主力とするタイプも追加された。
先述の通り倒すとホロパックを落とし、ケイジのショップに持っていくことでアイテムと交換してもらえる。
全員基本的に色変え&声変えのコンパチだが、今作では全員にTCGのフレーバーテキストみたいなバックストーリーが追加されている。

その他言及されるジェダイ

小ネタ程度のものだったり新たな重要情報だったりと扱いは様々だが、シリーズファンなら聞き覚えのあるジェダイ達も今作で複数言及される。
ストーリーの進行と関係無さそうな会話も隅々までチェックしてみよう。

余談

本作の発売に際して、制作現場にルーク・スカイウォーカー役でお馴染みのマーク・ハミル氏が訪れて主人公カル役のキャメロン・モナハン氏にフォースの訓練をするという体で戯れるPVが公開され、大きな反響を呼んだ。
スプリット・セーバーが羨ましい模様
ちなみにこの二人は媒体は違えどDCシリーズのスーパーヴィラン、ジョーカーを演じた経験があるという共通点でも知られている。



奇妙な追記・修正のようですが…確かに貴方はジェダイのようですね。

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最終更新:2024年04月27日 14:14

*1 時系列としてはドラマ『オビ=ワン・ケノービ』と同じ年の出来事だが、1年の中で本作とどちらが先なのかはぼかされている。制作時期も近いため連動した要素も多く、様々な形で考察を賑わせている。

*2 ジェン・ダイ表記がどちらかというと主流であったが、本作の日本語翻訳では英語発音により近いゲン・ダイ表記となった。

*3 本作の日本語翻訳ではウタ・パウ表記である。

*4 正史ではオーダー66を生き延びたことが明かされており、なおかつ死亡シーンを描いた作品がまだ存在していないため