ロブ・ハーマン

登録日:2010/02/02 Tue 15:53:34
更新日:2023/09/12 Tue 19:30:53
所要時間:約 9 分で読めます






敵だ!敵だ!敵だ!前も後ろも帝国野郎しか見えやしねえ。右も左も、上も下もだ。
司令部!聞こえるか、司令部!

………。

くそったれ!味方はどこにいやがるんだ!?


ロブ・ハーマンとは、『ゾイド -ZOIDS-』の登場人物。
アニメ版およびバトルストーリー版に登場。

CV: 堀川仁


概要

アニメ版とバトルストーリー版では設定が異なるものの、ヘリック共和国側の重要人物として登場する。

普段は最前線で一兵士として戦っているが、その素性はヘリック共和国大統領ルイーズ・エレナ・キャムフォードの息子。
(アニメ版では、大統領は「ルイーズ・テレサ・キャムフォード」となっている)
別に秘密にしているわけではなく、知っている人は割と多いのだが、本人はこの肩書で呼ばれることや、権謀渦巻く政治の世界のことを嫌っている。


【アニメ版】

初登場は六話、国境線沿いの前線基地「レッドリバー」戦線第一中隊の指揮官、大尉として初登場。乗機はゴルドス
麾下のスリーパーガイサック部隊が、帝国軍の爆薬で吹っ飛ばされたことから、その爆薬を運んでいたバン・フライハイトの一行をスパイ・破壊工作の容疑で逮捕する。
(ちなみにムンベイは本当に帝国軍の依頼を受けていたので、当たらずとも遠からずであった)
また、そのちょっと前には弾薬を盗みに入ったアーバインも拘束していた。アーバインいわく「プロの兵隊さんを舐めちゃあいけねえなあ」。

その後、バンの脱獄・追撃・再逮捕を通じて共闘することになり、これで主人公たちと縁ができる。
なお、この時の帝国軍指揮官カール・リヒテン・シュバルツ少佐とも長い付き合いとなった。
ゾイドイヴを調べていたバンたちに、自筆の紹介状を渡すなどして支援してくれたほか、レッドリバー基地の守備のみにかかわらず、多くの戦線に介入。
緊急事態をいいことにゴジュラスに搭乗したこともある。まるで悪役のような言葉を発しつつだったが
ゴジュラスの圧倒的パワーを活かして帝国軍の撃退には成功する……が、整備不足がたたったのか、それとも本人の気質がゴジュラスに嫌われたのか、すぐに戦闘不能になってしまった。

また、脱獄したバンの追撃のためにプテラスで追撃したが、返り討ちにあって撃墜されたのを皮切りとして、五回プテラスに乗って四回撃墜されるという悲惨な目にも合っている。
その都度 バンク流用で パラシュート脱出を強いられた。
ファンの間ではハーマン+プテラス=墜落というネタでいじくりまわされ、最近では公式でもネタにされた。妄想戦記では遂に「共和国の逆撃墜王」のあだ名を頂戴する。

ちなみに17話では、撃墜されて海に落ちたあと、陸まで着衣水泳するというすさまじいタフネスを披露した。
比較物がないので難しいが、海に落ちた地点から陸まで帝国の船が到着する時間などから考えて軽く10kmは離れているかと思われる。
軍人さんの体力のすごさを目にした瞬間である。
(なお、実際の日本海軍でも、彩雲で「我ニ追イツク敵機ナシ」の電文を打った広瀬正吾氏が、
 撃墜されたあと漂流しながら方位を割り出し、31kmを18時間かけて泳ぎ切って生還したという記録がある)


当初はゴジュラスやプテラスを乗りこなせない面があったものの、基本的には優秀な指揮官かつパイロットであり、部下からの信頼も厚い。
バンと再び合流してからは、偶然レイヴンセイバータイガーを目撃。
レイヴンの動きを先読みしつつバンに助言を繰り出し、彼の操縦技術を一気に引き上げるというすさまじいことをやってのけた。

「もっと体重移動のバランスを崩せ! 回転半径が小さくなった分、機敏に動けるはずだ!!」

加えて、初対面のはずのレイヴンの癖*1まで見抜き、マウントオッサにおける初勝利のきっかけまで作った。
初対面以来常に押されていたバンが、初めてレイヴンに追いつけたのはこの瞬間であり、ブレードライガージェノザウラーとの決戦でもバンは彼のアドバイスを思い返している。

一方で本人も確実に腕を上げており、第一部ラストではかつて持て余したゴジュラスも乗りこなして見せた。
スタッフは使いこなせなかったので、残念な結果になってしまったが


GF編では少佐に昇進。前線に出るよりも指揮を執ることのほうが多くなった。
59話ではデススティンガーの首都侵攻の際にはシールドライガーに乗り、シュバルツのセイバータイガーSSらと共に戦った。
分析能力と操縦技術は相変わらずであり、デススティンガーの強力なエネルギーシールドを破るべく、シールド同士を干渉させてエネルギーを逆流させるという奇策でデススティンガーのシールドを使用不能に追い込んだ。
しかし自分のシールドも失った直後、背部に直撃を受けて敗退。奮闘むなしく、首都も崩壊した。

最終的にウルトラザウルスにてクルーガー大佐の指示で大佐を拝命、ルイーズ大統領から全指揮権を託された。
さまざまな作戦を展開しつつヒルツの追撃を振り切り続け、ウルトラザウルスと重力砲、そして仲間たちの能力をフルに発揮して、最後にはデスザウラー撃破まで頑張った。
……その過程でデススティンガーのアレやら重力砲のコレやらデスザウラーのソレやらで素敵な顔芸を炸裂させる羽目にもなったのだが。


【バトルストーリー版】

ヘリック共和国軍の、独立第十一機甲大隊長の大尉として初登場。
開戦当初は愛機のゴジュラスに乗っていたが、当時の共和国が戦闘準備が整っていなかったこと、オーガノイドシステムを巡り首脳部が戦争を急いだことで、大敗に呑み込まれてしまう。

のちに中佐へと昇進し、デストロイヤー兵団に移籍。
大統領専用機のウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーを任される。
すさまじい火力で戦勝には導いたのだが、本人はこのウルトラザウルスをゾイド乗りとしては邪道と感じていたらしいことが「差出人不明」の手紙によって示唆されている。

戦争後期のニクス大陸では、帝国摂政ギュンター・プロイツェンの暗躍を巡り、カール・リヒテン・シュバルツ中佐の接触を受け、ひそかに合意を結んだ。
この時、ひそかに「大統領の息子」という地位を使う覚悟をしていたらしく、彼なりに思うところはあった模様。
この会談はプロイツェンの刺客に捕捉されていたが、ケーニッヒウルフに乗り、シュバルツの命を狙ったライガーゼロ イクスを撃破する。
帝都ヴァルハラでの戦闘ではPK師団と激闘を繰り広げた際、敵兵が全員老兵であること、敵の真意がヘリック・ガイロス連合軍と共に消え去ることであるのに気付き、両軍を撤退させた。

終盤、明かされた真実の結果、ネオゼネバス帝国皇室の分家という立場になってしまった。
ゼネバス皇帝には娘エレナと息子ギュンターがおり、姉がルイーズ・キャムフォード大統領、弟がギュンター・ムーロア皇帝、となる。
これをロブの立場から見ると、ギュンターは叔父で、二代目皇帝ヴォルフは従兄弟になるのである。
もっとも、ルイーズ大統領は自分がギュンターの姉ということは生涯明かさなかったため、本人はともかく周囲はこれを知らないままである。
(ロブが自分の母の素性をどこまで知っていて、どこまで黙ったのかは不明。少なくともルイーズはロブにもムーロアの血のことは教えていない)



【その他の媒体】

アニメ無印から数百年後のZOIDS新世紀/0ではジャッジマンに転生する(中の人的な意味で)ほか、古のウルトラザウルスのシステム音声も担当。
ウルトラザウルス自体前作を知る人にとって感慨深いが、そこにさらにぶっこんで来るものだから最早感涙ものである。

上山道郎の漫画版機獣新世紀ZOIDSではS4(ストームソーダー・ステルススペシャル)に搭乗している。こちらではハマシュートしない。というかプテラスに搭乗しない。
またバトスト版では飛行ゾイドに一切乗らなかった。

ZOIDS SAGAⅡにおいて愛機であるゴジュラスで救援にくるのだが、その時点ではまだゴジュラスの操縦レベルに達していない。
一方で、なんと彼には飛行適正があるという事実が明らかになった。あれだけ自らが乗る機体が撃墜されていても、飛行適正はあったのである。
……しかしタクティクスではしっかり飛行×がついているため、嫌みの可能性が高い。




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最終更新:2023年09月12日 19:30

*1 攻撃するときに右前足が微妙に動く。