ガザC

登録日:2012/09/26 Wed 00:35:26
更新日:2024/01/19 Fri 11:45:08
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ようやく迎えに来ることができた。同道していただく。シャア…



型式番号:AMX-003(MMT-1)
全高:22.5m、10.9m(MA形態時)
頭頂高:18.3m
全長:21.2m(MA形態時)
全幅:10.4m(MA形態時)
本体重量:40.8t
全備重量:72.5t
出力:1,720kW
推力:79,200kg
センサー有効半径:10,600m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
ナックルバスター
ビームガン×2
ビームサーベル×2

パイロット:
ハマーン・カーン(TV版)
グレミー・トト


アクシズが造ったガザ・シリーズに連なる可変量産機
作業用の趣が残っていたガザBを再設計した機体で、このガザCからが完全な戦闘用MSとなっている。
ティターンズエゥーゴの第2世代・第3世代(可変機)MSで採用されているムーバブルフレームは採用されておらず、
ガザA、Bと同じようにブロック構造になっていて、この構造によって変形を可能し、加えて高い生産性を得ている。
というか開発がグリプス戦役前と古く、*1ムーバブルフレーム開発前の機体なので採用しようがない。
コクピットはグリプス戦役世代の他のMSと同じくリニアシートと全天周モニターが採用された。
武装は強力なビーム砲である「ナックルバスター」を装備し、高い火力を持つ。
ちなみに脚を接地させれば砲台にもなる。

一方、肝心の機体性能自体はあまり高くなく、また機体構造が脆弱で故障もしやすかった。
鹵獲した技術者が『3回も変形すれば機体が空中分解を起こす』と評した程。
MS形態で戦うのは接近戦ぐらいで、基本的にMA形態で運用されている。
そのMA形態も宇宙で使う分にはまあまあの性能と言ったところで、ティターンズやエゥーゴの可変機との性能差は歴然であった。
加えてアクシズの兵達の多くは実戦未経験の素人であり、まともな戦闘はとても見込めなかった。

こうした点を考慮するに、本機は長距離砲撃による集団戦法に主眼が置かれており、
設計・運用ともに連邦軍が一年戦争で活用したボールと同じ立ち位置の兵器といえる。

生産数は最低でも200機以上とされており、戦力の温存を目論むアクシズのグリプス戦役時の主力として多数が実戦投入されている。



●武装
  • ナックルバスター
右胸に装備された大型ビームライフル。
本機の主武装であり、6.7MWという高出力と高い連射性を誇る。これはスーパーガンダムのロングライフル並。
直上に設置されたセンサーと同調させれば命中精度も上がる。
これを集団で一斉発射して弾幕の雨に敵を沈めるのが本機の基本戦術。
ただしジェネレーターの出力を直接使用するため、行動には大きな制限がかかる。
こうした性質のため「ナックルバスターという砲台にガザCというコクピットが付いてる」と言っても過言ではない。

  • ビームガン
背中に装備。MS形態時は上を向いているので使えない。
当初はビームサーベルとしても使える予定だったが、コスト低減のためにオミットされた。
距離を詰められた時の中距離牽制用装備。
変形時にはナックルバスターと射軸が重なるので、火力の向上に繋がる。

  • ビームサーベル
両腕に装着されたバインダーの裏側にマウントされている。バインダーはシールド用途に応急転用可能。
設計思想からも遠距離砲台としての運用のガザCにとって、そもそも近接戦闘のサーベルは最後の悪足掻き用。
振り回すと腕部に負担が掛かり機体バランスが悪くなって不調の原因になりやすいのが悩みの種。

  • クローアーム
MA形態時の脚部を格闘武器に転用したもの。元々は作業用のマニピュレーターとして使用されていたもの。
武器としての効果は高くなく、専ら戦艦の甲板や小惑星などに降着して移動砲台的な形態を取るのに用いられる。


●劇中の活躍
アクシズとの接触を図るアーガマとドゴス・ギアの戦闘に割って入り、ドゴス・ギアのMS隊に集中砲火を浴びせて撤退させている。
その後も何度か登場したが大した活躍はなく、ティターンズやエゥーゴのMSに撃墜されていることが多かった。

グリプスⅡ攻防戦ではジュピトリス攻撃のために多数が出撃したが、そこに現れた百式のメガ・バズーカ・ランチャー(劇場版ではコロニーレーザー)が珍しく直撃し、そのほとんどが撃墜されている。

第一次ネオ・ジオン抗争の序盤でも運用されていたが、新型機が配備されるようになると戦場から姿を消していった。



●派生機

◆ハマーン専用ガザC
劇場版に登場。
ハマーン用のガザCで、カラーリングが白に変更されている。
また、コクピットの内装も変更されているという話もあるが、真偽の程は定かではない。

戦闘にはほとんど参加していないので一般機との性能差は不明だが、大差はないだろうという見方が有力であったが
後にガンダムオンラインでナックルバスターの威力を向上、モジュールの増設などが判明した。
装甲を犠牲にして機動力を取っており、実質キュベレイ完成前の現地監督代用機(単なる足)のようなもの。
奇襲とはいえあの場にガザCなんかに乗ってよく来たもんである。流石はハマーン様。
とはいえ、キュベレイほどの性能は期待できなかったためか、当機に搭乗する際には彼女はノーマルスーツを着用している。
ギレンの野望などでは設計思想に反して格闘値が高かったり謎が多い。


◆ガザC(袖付き仕様)
ガンダムUC」に登場。
「袖付き」の所属機で、カラーリングが緑に塗り替えられた。腕にはちゃんと装飾が施されている。
既に旧式化しているが、組織の懐が厳しいこともあって未だに現役である。
とは言えやはり所詮はガザC、MSと言うより自走砲台のようなもの。
資源衛星「パラオ」の防衛部隊やテニスン艦隊に配備されている。


◆ガザC改
型式番号:AMX-003S

ダブルフェイク」に登場するガザCの改造機。
構造の見直しにより全体的な性能が上がり、背中のビーム砲はMS形態時にも使えるように可動式となった。
コクピットも位置が変わり、MA形態でも有視界戦闘に対応が可能。
作戦により換装可能でオプション兵装としてバズーカも用意されていた。
反連邦組織カラードによって運用されている。
全体的に見て改造機というより、欠点だらけのガザCを見直した改良機といったところ。


◆ガザT
型式番号:AMX-003T

ゲームブック版「ΖΖ」に登場。
ガザCの練習機で、コクピットが複座式になっている。見た目は普通のガザCと特に変わっていない。

ちなみに胸元あたりの装甲の下にはザクⅡそっくりの顔があったりする。



ガンプラ
HGUCで通常のガザCとハマーン専用機が発売。
前者は展示用のベースが付いてくるが、後者は付かない。


●ゲーム作品では
スーパーロボット大戦F完結編』『ギレンの野望 ジオンの系譜』『リアルロボット戦線』など90年代末に出たゲームではなぜか原作の描写・設定を無視した超高性能量産型モビルスーツとして登場していた。
スーパーロボット大戦Operation Extend』では基本性能はさほどでもないが、ナックルバスターに何故か押出特性が付いていて反撃しづらい厄介な敵になっている。
それ以外では基本的に原作通りのやられ役である。


●余談
本機やキュベレイは型式番号がAMXナンバーとMMTナンバーの二種類あるが、前者は連邦が付けたナンバーで後者がアクシズ内のナンバーである。
しかし「ΖΖ」では全機が何故かAMXナンバーで統一されていて、MMTナンバーは一切使われていない。



そしてこれが追記・修正か。
そ、そうだ。wiki篭りが修正している。

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最終更新:2024年01月19日 11:45

*1 ガザA、Bや本機のデータを基にして開発されたリック・ディアスが採用している「初期型のムーバブルフレーム」とも解釈されるブロックビルドアップ構造はガザシリーズのブロック構造の発展型である