尻の目

登録日:2010/09/29(水) 23:08:17
更新日:2024/04/05 Fri 13:27:21
所要時間:約 3 分で読めます




娘「あーあ、すっかり暗くなっちゃった。パパに怒られちゃうな。早く帰らなきゃ……」

男「……」

娘「あら? どうしたの? そんな所にうずくまって……具合でも悪いの?」

男「……」

娘「ね、ねえ何で服を脱ぐの? ちょっと、嫌だ……お尻こっちに向けないで……////」

娘「…………!?」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
お尻に目があるぅぅぅぅぅぅぅう!!!!」



尻の目、または尻目。

日本の妖怪である。

与謝蕪忖の蕪忖妖怪絵巻に出てくる、のっぺらぼうの一種である。

初出の時は「ぬっぽり坊主」という名前であった。

鼻も目も口も無いのがのっぺらぼうだが、この妖怪は一味違う。


なんと尻に目があるのだ。


名前でバレバレである。


想像してみて欲しい。

夜道を歩いていると、身綺麗な幼女が道端で泣いている。

健全な変態紳士たる我々ならば、間違いなく声をかけるであろう、「どうしたの、お嬢ちゃん」と。

しかし幼女は泣きやまず、かわりにおべべを脱ぎ始める。

我々は気が動転し、絶句する。しかし、しだいに露になる幼女の白く透き通る柔尻から、この両の眼は離せない、離しちゃいけない。

そして下着を全て脱ぎさった幼女の尻には……、






<◎>

恐怖である



なお、上級変態紳士には効かないらしい。


さて、そんな尻の目ちゃんのユーモラスな姿が



こ れ だ




































By Yosa Buson (与謝蕪村, Japanese, *1716, †1784)
- scanned from ISBN 4-5829-2057-8., パブリック・ドメイン,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2221693
Ref.2019/01/31

正体超きめえ!

与謝蕪村先生いわく「京かたびらの辻(帷子辻)、ぬっほり坊主のばけもの、めもなく、ただ一ツ眼尻の穴にあり。光るといなつま(稲妻)のごとし」

なんかもう一ツ眼というよりというよりは単なるケツの穴にしか見えないんですがそれは…

こういうのも単眼キャラというのだろうか…

しかも、この状態で夜に現れて、ピカピカ穴から光を発している。江戸川乱歩の夜光人間かてめーは

人に声をかけてはおもむろに突然服を脱ぎ、この姿をさらしている。変態!変態!

なお上記のように元々は「ぬっほり坊主」という名前だったのだが水木しげるが自身の妖怪図鑑で紹介した時に別の妖怪「尻目」の名前を付けなおしたものである。
ふさわしい名前っちゃふさわしいけどさあ…

元の「尻の目」は宮川春水の『怪物図巻』が初出であり、顔面に眼球がない代わりに尻に単眼を持っている別にツルツルというわけでもない動物の姿の妖怪である。

気色は悪いのだろうがそっちのほうがなんぼかマシであろう。



こんなわけ分からん妖怪であるが、朧村正、ゲゲゲの鬼太郎、平成狸合戦ぽんぽこなどの出演作品やわざわざ女体化する作者も存在する。

追記修正しないと、お尻を見せちゃうぞっ☆

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最終更新:2024年04月05日 13:27
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