ヴェルズ・オピオン(遊戯王OCG)

登録日:2012/05/20(日) 10:26:16
更新日:2024/04/10 Wed 22:18:26
所要時間:約 4 分で読めます





エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2550/守1650
レベル4「ヴェルズ」モンスター×2
(1):X素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「侵略の」魔法・罠カード1枚を手札に加える。


DUEL TERMINAL -破滅の邪龍 ウロボロス!!-で登場したカード。

注目すべきはその特殊召喚を封じる第1の効果のインチキ拘束力である。



お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。



ゑ?

簡単に言えば、上級モンスター(レベル5以上)の特殊召喚を多用するデッキは機能停止するのである。
例えば、ジャンクドッペルX-セイバーカラクリラヴァル、TG代行者、インフェルニティなどはこのモンスターがエクシーズ素材を持ってフィールドに立っているだけで切り札を繰り出すのを封じられ、(対抗策が無ければ)なぶり殺されるのを指をくわえて眺めることしかできない。

またシンクロ主体で無くともリチュア暗黒界聖刻マシンナーズなどの高レベルモンスターの特殊召喚を多用するデッキに対しては凄まじい影響力を持つ。
また、サイバー・ドラゴン等の半上級モンスターの特殊召喚を封じることが出来るので、相手のランク5以上のエクシーズモンスターが出てくるのを遅らせることも出来る。
実質的にE・HEROの超融合にも耐性を持っていることになる。

この効果は自分も及ぶものの、ランク4エクシーズ召喚が戦法の主軸であるヴェルズデッキには問題ない。
ただし、闇属性デッキのお供のダムドや、エクシーズと相性がいいトラゴエディアなどを採用する場合は注意。

さらには同じヴェルズの名を持ち特殊召喚を阻害する効果のインヴェルズ・ローチでは対処できないチェーンに乗る特殊召喚(この辺は説明がしんどいので分からない人は各自ググってね)も防げるため、死者蘇生ゴーズなどにも強い。
また、特殊召喚対策の効果を持つヴェルズのエクシーズモンスターにはヴェルズ・ナイトメアも存在する。
どれも役割が違うので、うまく使い分けていきたい。


「モンスターで対処出来ないならば魔法罠で処理すりゃいいだろwww」
と言う人もいるかと思うが、侵略のとついたカードをサーチする第2の効果によりそれも防げるのである。

この効果で場のすべてヴェルズに魔法罠の耐性を持たせる侵略の汎発感染をサーチすれば、オピオンだけでなく他のヴェルズモンスター達も一緒にミラフォやブラホや次元幽閉などから守ることができる。
手札で腐ったヴェルズをデッキに戻し、必要なヴェルズをサーチできる優秀な永続罠侵略の浸食感染等も引っ張ってこれる。


ステータスの面では攻撃力2550というなんだか中途半端な数字だが、この50という数字がなかなかいやらしい。
汎用性が高いランク4・ランク3のエクシーズモンスターのホープリバイス(一段階強化)等ではギリギリ攻撃力が足りず同士討ちにも持ち込めない。この攻撃力のおかげでアシゴジェムナイト・パールの需要が増したとも言われている。
ただし、ホープに関してはライトニング等を重ねられて突破される事もあり得るので油断は禁物。

ヴェルズで採用すれば特殊召喚が容易なマンドラゴやヴェルズ専用二重召喚を内蔵したカストル、サルベージした上召喚権を増やすケルキオン、場持ちの良いサンダーバードなどがいるので簡単に繰り出せる。

エクシーズ素材にヴェルズしか使用できないのでヴェルズデッキにしか採用できない……などということはない。

バニラモンスターヴェルズ・ヘリオロープの存在からレスキューラビット軸のデッキにも採用でき、そのインチキ拘束力を思う存分発揮できる。
実際にセイバーザウルスとエヴォルカイザー・ラギアを投入したデッキ【ヴェルズラギア】は大会でもよく入賞しており、一時期はこちらの方が主流な構築になっていた。
なお、現在では優秀な効果を持つヴェルズ・ケルキオンが登場したこともあり、【ヴェルズ】の方が主流な構築になっている。(なお、兎とヘリオロープはこちらでも採用されることが多い。)


弱点はレベル5以下のモンスター効果や、レベルを持たないエクシーズモンスター。
鬼畜モグラ異次元の女戦士コスプレ虫集団などは通常召喚から処理され、鳥銃士カステルなどの優秀な除去を抱えるランク4に何も干渉できない。
特にエクシーズモンスターはあらゆるデッキに投入されている為、高攻撃力や除去効果を持つエクシーズモンスターを出されてあっさりと除去されてしまうことも少なくない。
また、侵略の汎発感染で魔法・罠に耐性を持てるとはいえ、永続的に耐性を持てるわけではないので過信は禁物。侵略の汎発感染はダメージステップに発動できないため収縮等のコンバットトリックにも弱い。
最近はこのカードの弱点も増えてきたので、デッキ(サイドデッキ含む)に対策カードは投入しておきたい。

また、効果が刺さりにくいデッキが相手だと、思ったよりも活躍できない可能性もある。
例えば、下級モンスターだけで戦うデッキや、アドバンス召喚主体の【帝】や【インヴェルズ】、【終焉のカウントダウン】など、元から上級モンスターの特殊召喚に頼らないデッキにはあまり刺さらない。

その強さから2014年2月の制限改定をもって制限カードになった。
……が、環境の抑止力としてやっぱ優秀だと思われたのか7月にあっさり準制限に緩和。
しかしながらこいつの拘束能力を軽々と封印出来る影霊衣の登場で徐々に立場が怪しくなり、2015年1月には遂に無制限に緩和される事となった。
OCG的にも元ネタ的にも相性が悪かった。
以後もランク4が主力の環境になって、オピオンを見ることはほとんど無くなる。

しかし、青眼の白龍が強化されると、再びオピオンの活躍の場も増えてきた。


イラストやステータスを見るにグングニールがヴェルズ化した姿と思われる。
他の2体と比べ、GSでただのノーマル収録だったため価格が暴落したり、相方のデブリ・ドラゴンが制限になったり、素材縛りのせいで1体だけエクストラデッキからはぶられる事が多かったりと、なにかと不憫な扱いを受けることが多かっただけに闇堕ちしたときの暴れっぷりが凄まじいのだろう。


追記修正は兎でヘリオロープを2体出してからお願いします。

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最終更新:2024年04月10日 22:18