シュバルゴ

登録日:2010/10/18 Mon 21:51:47
更新日:2024/02/10 Sat 23:31:56
所要時間:約 6 分で読めます





■データ


全国図鑑No.589
分類:きへいポケモン
英語名:Escavalier
高さ:1.0m
重さ:33.0kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂50♀50

タイプ:むし/はがね
特性:むしのしらせ(HPが1/3以下になると虫タイプの技の威力が1.5倍になる。野生ポケモンとの遭遇率が上がる)
  /シェルアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)
隠れ特性:ぼうじん(砂嵐・霰のダメージを受けず、粉系の技を無効化する。特性「ほうし」も発動しない)

HP:70
攻撃:135
防御:105
特攻:60
特防:105
素早さ:20
合計:495

努力値:攻撃+2


■概要


カブルモの進化形。
両手に二振りのランスを構え、立派な鋼の鎧に身を包む西洋の騎士のような姿をしたポケモン。

「チョボマキとカブルモを通信交換する」というポケモン史上類を見ない進化条件を持つ。*1
チョボマキが脱ぎ捨てた殻をカブルモが装備する事により進化した姿であり、殻を無くしたチョボマキも同時にアギルダーに進化する。

「きたない忍者」ことアギルダーの対の存在であるナイト型のポケモンという事からよくブロントさんネタに使われているとか。

とても勇敢な性格をしており、不利な相手でも果敢に攻め立てる。
ガラル地方にはネギガナイトとの決闘を描いた絵画があるらしく、同地方では非常に人気が高いそうな。

高速で飛行して相手を錯乱し両手の槍で相手にトドメを刺す…らしいが種族値的には超鈍足である。ポケモンではよくあること。

因みに進化前のカブルモのモチーフは「カブトムシ」でなく「マイマイカブリ」である。


■ゲームでのシュバルゴ


その特殊な進化条件ゆえに、野生では生息していない。
進化前のカブルモは6番道路の草むらに登場する。
意外にもチョボマキとは生息地が被っていない。

その特殊な進化条件のおかげでGTSにはやまほどチョボマキ希望のカブルモが流通しているので、Wi-Fi環境さえあれば楽に手に入る。
難しいのは「厳選したカブルモをシュバルゴに進化させて元のROMに戻す」事。
おとなしく2台目のハードとソフトを買うか、協力者を探すしかない。

トレーナーではイッシュ地方チャンピオンアデクが使用。その固さに苦戦した人は多いはず。

XYの四天王ガンピはイメージ的にも合いそうだが、使用したことはない。残念がる人も多かったとか。


■対戦でのシュバルゴ


ハッサムフォレトスと同じ鋼と虫の複合という優秀なタイプを持つ。
弱点はのみであり、耐性も多い。

さらに135という圧倒的な攻撃種族値を持ち、その数値は虫タイプでは最強。
メタグロスドリュウズと並んで鋼タイプでもトップタイである。

耐久面も優秀。だが一方で素早さはカビゴン以下と超鈍足。
能力値的には素早さを更に削って無駄を無くしたハッサム


またタマゴ技でタイプ一致の強力な物理技「メガホーン」も習得可能で、あのヘラクロスを追い抜いて物理虫最高火力を誇る。
因みにペンドラーと共にヘラクロスから唯一のタイプ一致「メガホーン」使いの座を奪ったポケモンである。

だが、ハッサムと違い「バレットパンチ」「とんぼがえり」等、遅さを補う小回りが利く技が全くない。
ハッサムがテクニカルさに特化している一方でシュバルゴはパワーとタフネスに特化していると言える。
高火力・鈍足という能力から「トリックルーム」との相性も良い。

しかし、BW時代はそれ以前にタイプ一致技との相性補完ができるサブウェポンの不足が問題だった。
ラティオス狩りに使える「おいうち」はまだしも、「カウンター」「きしかいせい」は耐久力の高さから相性が悪い。
サブウェポンとしては殆ど使われない「つばめがえし」「おんがえし」「すてみタックル」ですら候補に挙がる始末。

また特性も微妙感が漂う。
「むしのしらせ」はメガホーンの火力を強化できるものの高耐久・鈍足なコイツとの相性は悪い。
「シェルアーマー」も事故防止の保険としては役立つがやはり地味さが否めない。
「ぼうじん」が当時流行していた天候によるダメージを防ぎ耐久を削らないためややマシな程度。

…がXYではついにスピアークヌギダマからの遺伝で「ドリルライナー」を習得。
タイプ一致技を両方半減する炎と鋼、特に上記の僅かなサブウェポンすら半減する鋼で止まらなくなった。
というかなぜ今まで覚えなかった。
それでも未だリザードンファイアロー等地面技の効かない炎タイプに弱いという弱点は残る。
が、同時にもう一つのサブウェポンである「はたきおとす」も大幅に強化され、実戦での使用に耐え得る性能に。
これにより、遂に実用的な攻撃技だけで4枠全て埋められるようになった。
さらに「マジックガード」の下位互換だった「ぼうじん」に「キノコのほうし」「ねむりごな」等粉技や特性「ほうし」、天候ダメージを無効化する効果が追加。
加えて「とつげきチョッキ」の登場、「めざめるパワー」の威力が60に固定化、「だいもんじ」の威力も110に修正と弱点である炎技のリスクも軽減された。

これらの要素が積み重なり、メガフシギバナキノガッサカプ・テテフフェアリータイプ霰パ等に強く出られるようになった。
ダブルでは「いかりのこな」で攻撃を誘導されないのもメリット。
おかげで「ぼうじん」以外の特性が採用されることはほぼなくなった。

相性の良い持ち物は「とつげきチョッキ」「こだわりハチマキ」「バンジのみ」「せんせいのツメ」等。

ある意味真逆でハッサムとは最大のライバルと言えるかもしれない。
確かにハッサムは微妙に忍者っぽいし。

SMでは鋼タイプの必中技「スマートホーン」を習得。
大半のアタッカーにとっては威力が10高く、かつ3割の確率で相手を怯ませる「アイアンヘッド」が優先される。
しかし、シュバルゴは元々攻撃が高い上、その遅さからトリパ以外で怯みを狙う機会はまず無いため、比較的相性が良い。
奇石ラッキーをはじめとする「ちいさくなる」等で回避率を上げる相手、特にフェアリータイプのピクシーに有効である。
もっとも最近では「ちいさくなる」等の回避戦法自体が下火のためやはり「アイアンヘッド」が主流ではあるが。

ちなみに、隠れ特性は「ぼうじん」だが、カブルモの頃は「ノーガード」である。
そのノーガードカブルモの入手方法が現在は閉鎖しているPDWのみであり、入手はトップクラスに困難である。
隠れ特性という保証はないがGTSでドリームボールに入っている個体を探すのが手っ取り早い。

剣盾では新たな一致技「メタルバースト」や守備低下が怖いが広範囲の「インファイト」、浮いている炎にも有効な「シェルブレード」習得可能になり、手札が大幅に増加した。
もはや「攻撃範囲が狭い」「浮いている炎で止まる」というのは過去の話になった。

しかし、めざパの代用技とするためなのかファアリーらに「マジカルフレイム」が配られまくっている点には注意。
ナットレイが流行しているので相変わらず炎技の需要は高い。
一応、H振りのみでもサーナイトのマジカルフレイム程度なら乱数で耐えられるしチョッキ型なら不一致炎技程度は耐えられることが多い。
トリル下なら強気で攻められるので、やはりトリパのアタッカーとしての運用が主になるか。
しかし虫技は環境的に半減されやすい、鋼技は基本の威力が低いのでトリパでも他の重火力アタッカーとタイプや特性で差別化する意義を見出したい所。



追記・修正は勇敢な騎兵にお願いします。

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最終更新:2024年02月10日 23:31

*1 ただ、ゴローン→ゴローニャは腕が4本から2本になって顔がややゴーリキーっぽくなり、逆にゴーリキー→カイリキーは腕が4本となって顔立ちがゴローンのものに近くなっている事から、「初代の頃から似たような構想はあったのでは?」と推察するプレイヤーもいる。