ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0601 ゆん殺! ~れいむ、殴られるの巻~
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ankoss
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※タイトルで何となくわかってね。
ゆん殺! ~れいむ、殴られるの巻~
とある1Kアパートの一室・・・
「ゆっくりしていってね!!!」
銅バッチをつけたゆっくりが、飼い主に挨拶をした。
『はいはい、ゆっくりゆっくり。』
面倒くさそうに挨拶を返す飼い主の男性。
「ぷくー!!おにいさん!!!なにそのやるきのないあいさつは!!!れいむはゆっくりできないよ!!」
頬を膨らませて、顔を真っ赤にして怒っているれいむ。
『はいはい、悪かった悪かった。』
再び、面倒くさそうに返す飼い主の男性。
「いいかげんにしてね!!!れいむはゆっくりできないっていってるでしょ!!!ぷんぷん!!!」
ひたすら怒り続けるれいむ。
『はぁ~。れいむも飽きたな。そろそろ新しいゆっくりを飼おうかな。』
溜息交じりで、飼い主はそう呟いた。
「ゆんやぁぁぁぁああ!!!どぼぢでぞんなごどいうのぉぉおぉ!!」
『あ~まただよ。ホントに!!!うるせぇ!!!』
飼い主は、れいむの顔面にパンチを放った。
ボゴォ!!!
「いじゃいぃいいぃいいぃ!!!!」
鼻(があるのか疑問だが)のあたりに拳の跡がくっきり残っていた。
『黙れ!!クソ饅頭!!黙らないともう一回殴るぞ!!!』
飼い主は、れいむを一喝した。
「ゆびぃいぃいい!!!もうやだぁっぁああ!!!おうちかえるうぅううぅう!!!」
滝のような涙を流すれいむ。
『っていうか、ここがお前の家だろう。どこに逃げるんだよ。』
呆れながら、れいむを見つめる飼い主。
「うるさいよ!!!れいむはゆっくりしたいんだよ!!!ゆっくりかいしてね!!!」
ボゴォ!!!
今度は、飼い主の爪先が、左頬に突き刺さる。
「ゆげぇっぇええ!!!いじゃいぃいいぃいいいいい!!!」
『飼い主に向かって、そんな口の利き方は良くないな(ピクッ』
顔は笑っているが、額に#マークが出来て、ピクピクと片方の眉毛を上げ下げする飼い主。
「ゆるじでぐだざいぃいいいぃ!!でいぶゆっぐりじだいぃいいぃい!!!」
『チッ!!!二度と騒ぐなよ、てめぇ!!!』
「おにいいいざんんんん!!!ゆっぐりじでいっでねぇっぇえええ!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある公園・・・
「すごいわぁ~まりさはかりのめいじんね!!!」
「ぱちぇもこんなにいっぱいごはんさんをあつめたいわぁ~」
「ちぇんもがんばって、まりさみたいになりたいだねー!!わかるよー」
少し薄汚れたゆっくりたちが、虫や木の実を山盛りに集めたまりさを褒め称える。
恐らく、彼らは野良ゆっくりなのであろう。
「ゆふん!!!てれるんだぜ!!!」
鼻高々に顎を突き出し、自信満々に胸を張るまりさ。
「みんな、えんりょはいらないんだぜ!!!いっぱいたべてもいんだぜ!!!」
「「「む~しゃむ~しゃ、しあわせー」」」
この公園に住んでいる野良ゆっくりは、
通常の野良ゆっくりのように、人間に餌を媚びたり、ごみ漁りをせず、
虫や木の実といった自然の餌を、公園内からかき集めていたのだ。
特にこのまりさは、どのゆっくりよりも、餌を集めるのが上手かった。
「まりしゃおねぇ~しゃんありがちょ~」
「れいみゅ、まりしゃおねぇ~しゃんだいしゅき!!!」
「ありしゅも!!!!」
「しゅ~りしゅ~り!!!」
「まりしゃもまりしゃおねぇ~しゃんとしゅ~りしゅ~りしゅる!!!」
赤ゆっくり、子ゆっくりたちが、まりさのそばに集まり、
す~りす~りし始めた。
「ゆゆ~ん☆みんな、とってもゆっくりできるんだぜ!!!」
「「「ゆっくち!!!」」」
「ゆゆ~ん!!!ゆっくりしていってね!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある豪邸の庭・・・
「おねぇさま!!!そろそろとかいはならんちのおじかんにしましょ~☆」
『えぇ、ゆっくりと、食べましょうね!』
清楚な感じのお嬢様と一緒に、キラキラと輝く髪をなびかせて、
金バッチをつけたありすが、昼下がりの食事をし始めていた。
「おねぇさま!!このまんごーさんはとてもでりしゃすよ!!!」
『ええ、これは産地直送のマンゴーさんですのよ!!!』
ニコニコと食事をする飼い主の女性とありす。
『ありす様、次は何に致しましょうか?』
年老いた男性の執事が、微笑みながらありすに問いかける。
「では、めろんさんを・・・」
ありすもまた、執事に笑顔で返す。
『承知致しました。』
「おねぇさま、さいきん、きになるとのがたはいないのかしら?」
ちょっと、いじわるそうな顔で問いかえるありす。
『えぇ、ちょ、そ、そ、それは・・・』
顔を真っ赤にして、両手で頬を押さえる飼い主。
「うそがへたね。おねえさま」
にやけながら、飼い主を見つめるありす。
『も、もう!!!からかわないでよ!!!』
顔を真っ赤にして、可愛く怒る飼い主。
「ゆふふ。とかいはならぶね!ありすもおうえんするわ!」
『フフ、ありがとう、ありす!!』
「ゆふふ、ゆっくりしていってね!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある大学の教室・・・
「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・」
ピクピクと痙攣しながら、
歯茎を剥き出しにして、白目を向いているれいむが机の上にいた。
それを見つめる100人程度の学生たち。
机の前には、先生と思われる初老の男性が一人立っていた。
その後ろに、銀バッチをつけたぱちゅりーが本を黙々と読んでいた。
『これがゆっくりの末期症状です。こういう状態になると死期が非常に近いです。
このように、微量であっても、ユードロテトロシンをゆっくりに塗布すると、
餡皮に浸透し、外餡層・内餡層をゆっくりと侵食していき、
餡成分は、辛毒性原形維持型餡子に変化します。
その時、ゆっくりの中枢餡には痛みの情報が伝播されます。
侵食された餡子は、辛毒・・・つまり、辛味成分になるため、
痛みだけでなく、辛い何を食したという情報が誤って、中枢餡は検知してしまいます。
痛さと辛さのダブルショックで、処理しきれなくなった中枢餡は、
次第に思考能力を低下させていきます。
そうなった時、中枢餡は生命の危機より先にゆっくりしたいという現実逃避を起こし、
この緊急事態に、せめて「ゆっくり」というフレーズを発することで、
とにかくゆっくりしようと試みます。
しかし、中枢餡の思考能力は、言語力から停止しています。
そのため、「ゆ・・・」としか、頭文字のゆしか言えない状態になります。
それから、身体能力を徐々に奪っていきます。
まずは、餡子の硬直化。さらに、硬くなった餡子を柔らかくしようと小刻みをします。
そして、眼球の白濁化。これはユードロテトロシンが、餡子に含まれているアンドロ餡子と、
ユンヤー反応を起こして・・・』
「ねぎぃ!!!ねぎぃ!!!」
初老の男性が淡々と話る中、
れいむは、いきなり、教室に響き渡るほどの絶叫をし始めた。
『あ~、どうやら、中枢餡にもユードロテトロシンが浸透したようですね。
中枢餡の餡子が辛味成分に変化します。
中枢餡が辛味成分に変化したことにより、想像し難い激痛が走り続けることになります。
よって、この状態になると・・・』
「もうころしてぇっぇぇぇぇぇぇええええ!!!!ころしてぇぇえええええ!!!!」
体中から、黒い汁が浮かびあがってきた。
まるでイカスミスパゲティのソースのような、
真っ黒な汁がれいむの体から汗のようにダクダクと流れ出る。
体はねずみ色になり、頭の飾りがなければ、れいむだとわからないほど、原形を留めていなかった。
『はい、このように、苦痛に耐えかねて、自らの死を懇願してきます。
ゆっくりには、自殺という概念を持っていません。
ゆっくりがどうしたら死ぬのか?ということを教育されたゆっくりのみ、
自殺という概念を持ち合わせますが、
このれいむは、モルモット用に育成されたれいむで、
この教室に入るまで、生まれてから、誰とも話したことがないし、
誰からも話をされたこともない。
ひたすら、餌を頬張る日々だけを過ごし、何も学んでいないモルモット用のゆっくり。
そんなゆっくりですから、当然、自分でどうやって死ねるのかということを、
知りえません。だから、このように、自分の死を誰かに委ねるということしか、
知らないのです。』
ジジジジジジ・・・・
ベルの音が教室に鳴り響く。
『では、今日の授業は終わりです!!!
来週は、このれいむを使って、心理実験を行ないたいと思います。
大学で飼っている金バッチれいむのゆっくりした生活を見せ付けた後、
醜く変色したれいむの姿を鏡で、自らの姿を見せた時、
れいむの精神がどう壊れるかという実験を行ないます。
私が、このれいむをあと1週間自然死しないように、防腐剤をかけておきますので、
様子が見たいと興味を持っている人は、私の研究室に置いていますんで、
いつでも見に来てください。
4日目あたりが勉強になりますよ。ジュクジュクとした紫色の餡子が、
ウネウネとれいむの体をうねります。人間の言語では表現できない叫び声を発しますよ。』
学生たちは、ざわざわと帰り支度をしていた。
同じく、初老の男性も道具をしまい始めていた。
『ふぅ~、最近の学生は、非常に勉強熱心でいいことなんだが・・・
あのゆ虐したいという目はいかんな・・・
もっと、科学的にゆっくりを研究したという学術意識を持って・・・
昨日なんか、ゆっくり生態学の講義中に、ヒャッハーとか叫ぶし・・・
なんだよ・・・ヒャッハーって・・・とっくに世紀末は終わっておるのに・・・』
初老の男性はブツブツと呟きながら、片づけをしていた。
「むきゅ!?おじいさん!!きょうのこうぎはおわったの?」
ぱちゅりーが男性に話しかける。
『ああ、ぱちゅりー。すっかり忘れたよ。お前を連れてきておったな。』
優しく微笑みながら、ぱちゅりーに話しかける。
『さあ、帰ろうか、ぱちゅりー。母さんのおいしい料理が待ってるぞ。』
「むきゅ!!ゆっくりしないではやくおうちにかえりましょ!!!」
『ああ、そうだな。はやく帰ろうか!!!』
「むきゅ!!!ゆっくりしていってね!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある街角・・・
古びたビル・・・というより、廃墟ビルであった。
入り口には、「ゆっくりぷれいす」と木で出来たボロボロの看板が、
立てかけられていた。
誰もいない、寂れたとおりに、この場所はあった。
『ここかしら・・・』
一人の女性が、ビルに入っていく。
あたりは、何もなく、がらんとしている部屋に入った。
『ゆっくりしていってね・・・』
女性はそう呟いた。
シーンとした、静寂が続いた。
『そうよね・・・こんなの・・・噂だもの・・・』
哀しそうな顔をする女性。
「ゆっくりしていってね!!!」
どこからともなく、声が聞こえた。
『え、嘘?今・・・』
女性は、辺りをキョロキョロと見回した。
「いいからそのままはなしつづけるんだぜ!!!」
今度は、別の方向から聞こえてきた。
『え!?どこ!?』
女性は、焦ってきた。
あの噂はホントだったのか!?
こんなことになるとは・・・まさか・・・
「とかいはなおねぇさん!!!どこにいるかとかきにしないでね!!!」
そんな・・・
恐る恐る、女性は話しかけた。
『は、晴らせぬ・・・恨み・・・お願いします・・・・』
女性は、口を押さえながら、目を潤ませて、声を詰まらせた。
「むきゅ!!!ひょうてきはだれなの!!!」
どこからともなく、声が聞こえてきた。
『あ、ああ、あの・・・
あの男と・・・あのまりさ・・・そして・・・そして・・・
うあぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁあっぁぁああああぁぁぁぁあああああああ』
女性は、我慢の限界だったんだろう。
ついに泣き出してしまった。
『私のれいむぅううぅううぅうう!!!
私のれいむぅうううううぅううう!!!
どうしてぇぇっぇえぇ!!!どうしてこんなことにぃいいぃいいいぃい!!!』
女性は、ずっと泣き続けた。
その場に塞ぎ込み、ずっと泣き続けた。
『ああぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!』
「おねぇさん・・・そんなにくやしいんだね・・・」
「ゆっくりできないやつなんだぜ・・・そいつらは・・・」
「そんないなかものはゆっくりできないわね・・・」
「むきゅ!!!そんなやつらは・・・」
「「「「ゆっくりしね!!!!」」」」
次回へ続く
あとがき
短編ネタは4件くらいアイディアがある。
しかし、ユグルイも溜まってるし、
なんか、続きそうなヤツを作ってしまったし・・・
どぼぢでぞんなごどずるのぉぉぉおぉぉお!!!
さくしゃはゆっぐりじだいんだよぉおぉお!!!
あと、自分は、理詰めが出来ない低学歴なんで、
頭を使わない作品の方がの~びの~び書けることがわかった。
他の作品
ユグルイとかその他
ゆん殺! ~れいむ、殴られるの巻~
とある1Kアパートの一室・・・
「ゆっくりしていってね!!!」
銅バッチをつけたゆっくりが、飼い主に挨拶をした。
『はいはい、ゆっくりゆっくり。』
面倒くさそうに挨拶を返す飼い主の男性。
「ぷくー!!おにいさん!!!なにそのやるきのないあいさつは!!!れいむはゆっくりできないよ!!」
頬を膨らませて、顔を真っ赤にして怒っているれいむ。
『はいはい、悪かった悪かった。』
再び、面倒くさそうに返す飼い主の男性。
「いいかげんにしてね!!!れいむはゆっくりできないっていってるでしょ!!!ぷんぷん!!!」
ひたすら怒り続けるれいむ。
『はぁ~。れいむも飽きたな。そろそろ新しいゆっくりを飼おうかな。』
溜息交じりで、飼い主はそう呟いた。
「ゆんやぁぁぁぁああ!!!どぼぢでぞんなごどいうのぉぉおぉ!!」
『あ~まただよ。ホントに!!!うるせぇ!!!』
飼い主は、れいむの顔面にパンチを放った。
ボゴォ!!!
「いじゃいぃいいぃいいぃ!!!!」
鼻(があるのか疑問だが)のあたりに拳の跡がくっきり残っていた。
『黙れ!!クソ饅頭!!黙らないともう一回殴るぞ!!!』
飼い主は、れいむを一喝した。
「ゆびぃいぃいい!!!もうやだぁっぁああ!!!おうちかえるうぅううぅう!!!」
滝のような涙を流すれいむ。
『っていうか、ここがお前の家だろう。どこに逃げるんだよ。』
呆れながら、れいむを見つめる飼い主。
「うるさいよ!!!れいむはゆっくりしたいんだよ!!!ゆっくりかいしてね!!!」
ボゴォ!!!
今度は、飼い主の爪先が、左頬に突き刺さる。
「ゆげぇっぇええ!!!いじゃいぃいいぃいいいいい!!!」
『飼い主に向かって、そんな口の利き方は良くないな(ピクッ』
顔は笑っているが、額に#マークが出来て、ピクピクと片方の眉毛を上げ下げする飼い主。
「ゆるじでぐだざいぃいいいぃ!!でいぶゆっぐりじだいぃいいぃい!!!」
『チッ!!!二度と騒ぐなよ、てめぇ!!!』
「おにいいいざんんんん!!!ゆっぐりじでいっでねぇっぇえええ!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある公園・・・
「すごいわぁ~まりさはかりのめいじんね!!!」
「ぱちぇもこんなにいっぱいごはんさんをあつめたいわぁ~」
「ちぇんもがんばって、まりさみたいになりたいだねー!!わかるよー」
少し薄汚れたゆっくりたちが、虫や木の実を山盛りに集めたまりさを褒め称える。
恐らく、彼らは野良ゆっくりなのであろう。
「ゆふん!!!てれるんだぜ!!!」
鼻高々に顎を突き出し、自信満々に胸を張るまりさ。
「みんな、えんりょはいらないんだぜ!!!いっぱいたべてもいんだぜ!!!」
「「「む~しゃむ~しゃ、しあわせー」」」
この公園に住んでいる野良ゆっくりは、
通常の野良ゆっくりのように、人間に餌を媚びたり、ごみ漁りをせず、
虫や木の実といった自然の餌を、公園内からかき集めていたのだ。
特にこのまりさは、どのゆっくりよりも、餌を集めるのが上手かった。
「まりしゃおねぇ~しゃんありがちょ~」
「れいみゅ、まりしゃおねぇ~しゃんだいしゅき!!!」
「ありしゅも!!!!」
「しゅ~りしゅ~り!!!」
「まりしゃもまりしゃおねぇ~しゃんとしゅ~りしゅ~りしゅる!!!」
赤ゆっくり、子ゆっくりたちが、まりさのそばに集まり、
す~りす~りし始めた。
「ゆゆ~ん☆みんな、とってもゆっくりできるんだぜ!!!」
「「「ゆっくち!!!」」」
「ゆゆ~ん!!!ゆっくりしていってね!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある豪邸の庭・・・
「おねぇさま!!!そろそろとかいはならんちのおじかんにしましょ~☆」
『えぇ、ゆっくりと、食べましょうね!』
清楚な感じのお嬢様と一緒に、キラキラと輝く髪をなびかせて、
金バッチをつけたありすが、昼下がりの食事をし始めていた。
「おねぇさま!!このまんごーさんはとてもでりしゃすよ!!!」
『ええ、これは産地直送のマンゴーさんですのよ!!!』
ニコニコと食事をする飼い主の女性とありす。
『ありす様、次は何に致しましょうか?』
年老いた男性の執事が、微笑みながらありすに問いかける。
「では、めろんさんを・・・」
ありすもまた、執事に笑顔で返す。
『承知致しました。』
「おねぇさま、さいきん、きになるとのがたはいないのかしら?」
ちょっと、いじわるそうな顔で問いかえるありす。
『えぇ、ちょ、そ、そ、それは・・・』
顔を真っ赤にして、両手で頬を押さえる飼い主。
「うそがへたね。おねえさま」
にやけながら、飼い主を見つめるありす。
『も、もう!!!からかわないでよ!!!』
顔を真っ赤にして、可愛く怒る飼い主。
「ゆふふ。とかいはならぶね!ありすもおうえんするわ!」
『フフ、ありがとう、ありす!!』
「ゆふふ、ゆっくりしていってね!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある大学の教室・・・
「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・」
ピクピクと痙攣しながら、
歯茎を剥き出しにして、白目を向いているれいむが机の上にいた。
それを見つめる100人程度の学生たち。
机の前には、先生と思われる初老の男性が一人立っていた。
その後ろに、銀バッチをつけたぱちゅりーが本を黙々と読んでいた。
『これがゆっくりの末期症状です。こういう状態になると死期が非常に近いです。
このように、微量であっても、ユードロテトロシンをゆっくりに塗布すると、
餡皮に浸透し、外餡層・内餡層をゆっくりと侵食していき、
餡成分は、辛毒性原形維持型餡子に変化します。
その時、ゆっくりの中枢餡には痛みの情報が伝播されます。
侵食された餡子は、辛毒・・・つまり、辛味成分になるため、
痛みだけでなく、辛い何を食したという情報が誤って、中枢餡は検知してしまいます。
痛さと辛さのダブルショックで、処理しきれなくなった中枢餡は、
次第に思考能力を低下させていきます。
そうなった時、中枢餡は生命の危機より先にゆっくりしたいという現実逃避を起こし、
この緊急事態に、せめて「ゆっくり」というフレーズを発することで、
とにかくゆっくりしようと試みます。
しかし、中枢餡の思考能力は、言語力から停止しています。
そのため、「ゆ・・・」としか、頭文字のゆしか言えない状態になります。
それから、身体能力を徐々に奪っていきます。
まずは、餡子の硬直化。さらに、硬くなった餡子を柔らかくしようと小刻みをします。
そして、眼球の白濁化。これはユードロテトロシンが、餡子に含まれているアンドロ餡子と、
ユンヤー反応を起こして・・・』
「ねぎぃ!!!ねぎぃ!!!」
初老の男性が淡々と話る中、
れいむは、いきなり、教室に響き渡るほどの絶叫をし始めた。
『あ~、どうやら、中枢餡にもユードロテトロシンが浸透したようですね。
中枢餡の餡子が辛味成分に変化します。
中枢餡が辛味成分に変化したことにより、想像し難い激痛が走り続けることになります。
よって、この状態になると・・・』
「もうころしてぇっぇぇぇぇぇぇええええ!!!!ころしてぇぇえええええ!!!!」
体中から、黒い汁が浮かびあがってきた。
まるでイカスミスパゲティのソースのような、
真っ黒な汁がれいむの体から汗のようにダクダクと流れ出る。
体はねずみ色になり、頭の飾りがなければ、れいむだとわからないほど、原形を留めていなかった。
『はい、このように、苦痛に耐えかねて、自らの死を懇願してきます。
ゆっくりには、自殺という概念を持っていません。
ゆっくりがどうしたら死ぬのか?ということを教育されたゆっくりのみ、
自殺という概念を持ち合わせますが、
このれいむは、モルモット用に育成されたれいむで、
この教室に入るまで、生まれてから、誰とも話したことがないし、
誰からも話をされたこともない。
ひたすら、餌を頬張る日々だけを過ごし、何も学んでいないモルモット用のゆっくり。
そんなゆっくりですから、当然、自分でどうやって死ねるのかということを、
知りえません。だから、このように、自分の死を誰かに委ねるということしか、
知らないのです。』
ジジジジジジ・・・・
ベルの音が教室に鳴り響く。
『では、今日の授業は終わりです!!!
来週は、このれいむを使って、心理実験を行ないたいと思います。
大学で飼っている金バッチれいむのゆっくりした生活を見せ付けた後、
醜く変色したれいむの姿を鏡で、自らの姿を見せた時、
れいむの精神がどう壊れるかという実験を行ないます。
私が、このれいむをあと1週間自然死しないように、防腐剤をかけておきますので、
様子が見たいと興味を持っている人は、私の研究室に置いていますんで、
いつでも見に来てください。
4日目あたりが勉強になりますよ。ジュクジュクとした紫色の餡子が、
ウネウネとれいむの体をうねります。人間の言語では表現できない叫び声を発しますよ。』
学生たちは、ざわざわと帰り支度をしていた。
同じく、初老の男性も道具をしまい始めていた。
『ふぅ~、最近の学生は、非常に勉強熱心でいいことなんだが・・・
あのゆ虐したいという目はいかんな・・・
もっと、科学的にゆっくりを研究したという学術意識を持って・・・
昨日なんか、ゆっくり生態学の講義中に、ヒャッハーとか叫ぶし・・・
なんだよ・・・ヒャッハーって・・・とっくに世紀末は終わっておるのに・・・』
初老の男性はブツブツと呟きながら、片づけをしていた。
「むきゅ!?おじいさん!!きょうのこうぎはおわったの?」
ぱちゅりーが男性に話しかける。
『ああ、ぱちゅりー。すっかり忘れたよ。お前を連れてきておったな。』
優しく微笑みながら、ぱちゅりーに話しかける。
『さあ、帰ろうか、ぱちゅりー。母さんのおいしい料理が待ってるぞ。』
「むきゅ!!ゆっくりしないではやくおうちにかえりましょ!!!」
『ああ、そうだな。はやく帰ろうか!!!』
「むきゅ!!!ゆっくりしていってね!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある街角・・・
古びたビル・・・というより、廃墟ビルであった。
入り口には、「ゆっくりぷれいす」と木で出来たボロボロの看板が、
立てかけられていた。
誰もいない、寂れたとおりに、この場所はあった。
『ここかしら・・・』
一人の女性が、ビルに入っていく。
あたりは、何もなく、がらんとしている部屋に入った。
『ゆっくりしていってね・・・』
女性はそう呟いた。
シーンとした、静寂が続いた。
『そうよね・・・こんなの・・・噂だもの・・・』
哀しそうな顔をする女性。
「ゆっくりしていってね!!!」
どこからともなく、声が聞こえた。
『え、嘘?今・・・』
女性は、辺りをキョロキョロと見回した。
「いいからそのままはなしつづけるんだぜ!!!」
今度は、別の方向から聞こえてきた。
『え!?どこ!?』
女性は、焦ってきた。
あの噂はホントだったのか!?
こんなことになるとは・・・まさか・・・
「とかいはなおねぇさん!!!どこにいるかとかきにしないでね!!!」
そんな・・・
恐る恐る、女性は話しかけた。
『は、晴らせぬ・・・恨み・・・お願いします・・・・』
女性は、口を押さえながら、目を潤ませて、声を詰まらせた。
「むきゅ!!!ひょうてきはだれなの!!!」
どこからともなく、声が聞こえてきた。
『あ、ああ、あの・・・
あの男と・・・あのまりさ・・・そして・・・そして・・・
うあぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁあっぁぁああああぁぁぁぁあああああああ』
女性は、我慢の限界だったんだろう。
ついに泣き出してしまった。
『私のれいむぅううぅううぅうう!!!
私のれいむぅうううううぅううう!!!
どうしてぇぇっぇえぇ!!!どうしてこんなことにぃいいぃいいいぃい!!!』
女性は、ずっと泣き続けた。
その場に塞ぎ込み、ずっと泣き続けた。
『ああぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!』
「おねぇさん・・・そんなにくやしいんだね・・・」
「ゆっくりできないやつなんだぜ・・・そいつらは・・・」
「そんないなかものはゆっくりできないわね・・・」
「むきゅ!!!そんなやつらは・・・」
「「「「ゆっくりしね!!!!」」」」
次回へ続く
あとがき
短編ネタは4件くらいアイディアがある。
しかし、ユグルイも溜まってるし、
なんか、続きそうなヤツを作ってしまったし・・・
どぼぢでぞんなごどずるのぉぉぉおぉぉお!!!
さくしゃはゆっぐりじだいんだよぉおぉお!!!
あと、自分は、理詰めが出来ない低学歴なんで、
頭を使わない作品の方がの~びの~び書けることがわかった。
他の作品
ユグルイとかその他