中戦車に魅せられて
中戦車について教えて！
全体的にバランスのとれた性能を持つ。故にマップに限らず比較的安定した立ち回りが期待できる。一方特化した性能を持たないため、車体スペックを軸に戦うのが難しく、活躍できるかどうかはプレイヤーの実力に大きく左右される。
中戦車の長所と短所
いいところ
- 性能のバランスが良く、汎用性が高い
- 汎用性の高さから安定した戦績が稼ぎやすい
- 連携しやすいため勝率を上げやすい
ダメなところ
こんな人におすすめ
- 安定した成績を出したい人
- 高レートプレイヤーになりたい人
- 勝率を上げたい人
こんな人にはおすすめしない
中戦車のお仕事
中戦車はどんな仕事もある程度出来てしまうのが長所です。じゃあMTってどんな動きを求められてるの？
1.HTを助けよう！
MTはHTのように味方の盾となることは出来ません。しかし、少し後方や側面から援護射撃をすることで味方HTの戦いをサポートすることは出来ます。味方HTが殴り合っている間にしっかりダメージを稼いで有利に戦いを進めましょう。
2.LTの代わりになろう！
MTはLTの代わりに偵察役にもなることが出来ます。特に試合終盤などで味方LTが残っていなかった場合は味方の貴重な目となりえます。もちろんもともとLTがいないマッチングの場合は最初から偵察役として動くことも大切です。視界確保が重要なマップであるマリノフカやプロホロフカなどの広いマップの茂みの位置などはしっかり覚えておきましょう。
3.戦線の穴埋めをしよう！
MTは味方の手薄な地点などにそこそこの火力をそこそこの速さで持っていくことが出来ます。負けそうな戦線の味方を援護しに行ったり、陣地防衛に戻りやすいのもMTの特徴です。今自分がいる戦場が勝利したときはそのまま流れで何も考えずに突っ込むのではなく、一度ミニマップを見て味方の布陣に穴がないか確認してみましょう。特に陣地防衛にHTは戻り難いのでMTが率先して防衛に回りましょう。
中戦車で気をつけること
先程は中戦車の基本的な動きを説明したので、今度はそれを踏まえてもう少し踏み込んだ話をしていきます。
HP管理を徹底
MTの扱いにくさの一つにHP管理の難しさがあります。HTほど装甲が硬くない上に、LTほど足が速くなく回避に優れておらず、隠蔽率もTD以下です。そのため、自分の長所を活かしてHPの消耗を抑えることが非常に難しいのです。しかし、終盤に相手の背後に回るなどの勝敗を左右する重要な立ち回りをするには自分のHPにある程度余裕がないと出来ません。そのため試合序盤はHPの消耗を少なくするような立ち回りを意識する必要があります。
マップの把握
先ほどのHP管理をMTで上手く出来るようになるにはこのマップ把握が重要です。全ての車種で大切なことですが、MTはLTと並んで全車種の中でも最もマップについて熟知する必要がある車種です。HTのように主戦場の有益な岩とか家屋とかを覚えるだけでは不足です。後退するときに車体を隠せて便利な稜線や、偵察に使える茂み、相手の通行料を取りやすい場所など覚えるところはたくさんあります。
車両の特性を考える
MTと言っても車両ごとに特徴はぜんぜん異なります。MTの中でも偵察がしやすいタイプや、相手の砲撃を弾きやすいタイプなど色々あります。自分が乗るMTの長所と短所を覚えて、長所を活かすまたは短所を補うような運用を心がけましょう。
・ソ連MT～装甲（特に頭）が優秀な車両が多いため初心者向け。機動力も悪くない。欠点は俯角があまりとれない車両が多いこと。初心者向け度：★★★
・アメリカMT～俯角がとれるので地形適応力が高く初心者向け。また視界が良いのも特徴。反面装甲は薄めで精度も悪い。初心者向け度：★★★
・ドイツMT～主砲の精度がよくHPも多め。しかし旋回性能に劣る車両が多く機動戦は苦手。隠蔽も一部車両を除いて悪い。初心者向け度：★★
・イギリスMT～低ティアは機動力に優れる車両が多いが、高ティアは逆に低機動車両になる。車両ごとで特徴がコロコロ変わるので注意。初心者向け度：★
・フランスMT～オートローダー軍団。火力と機動力に優れる。MTよりも高火力LTといった方が近い。初心者向け度：★
・日本MT～装甲が薄くなった代わりに火力が上がったアメリカMT。俯角が良いが、装甲が薄い分初心者には少し扱い難い。初心者向け度：★★
・中国MT～火力馬鹿。装甲や機動力も悪くはないが、精度と俯角の無さが致命的に足を引っ張る。初心者向け度：★
最高の立ち回りは裏取り
MTの最高の立ち回りは戦闘中の敵の背後や側面をとり、一方的に攻撃を加えることです。ですので一部車両を除いて相手HTと正面から撃ち合う事は出来るだけ避けるようにしましょう。やむなく正面から対峙しなければならないときでも近くに味方HTがいるなど弾受け役がいる戦場が望ましいです。
真の中戦車乗りになろう（ある程度うまくなったら）
中戦車に乗って大分扱いに慣れてきたというそこのアナタ！でも最近こんなことも感じていないかな？「やれることが多すぎて毎回どう動いたらいいのかわからない」「MT勝率稼ぎやすいっていうけど私はHTのほうが稼げるんだけど…」そんな人に送る暖かい言葉。それは…
1.MTの本当の仕事
汎用性が高く、HTやLT、場合によってはTDの仕事も出来るMT。だからこそ「戦場の何でも屋」と呼ばれ、味方から求められる立ち回りも状況によって様々だ。
しかし、よく考えてほしい。確かに中戦車は何でも出来る。でももしMTが仮にHTの動きをしてもそれは劣化HTでしかないんだ。「こちらのHTの数が少ないから不本意だけどHTのポジション行かなきゃ」と思ってもそれは果たしてベストの選択なのだろうか。劣化HTとしてしか働けないならあなたがMTに乗っている意味はあるのだろうか。
真のMT乗りになるコツ、それはMTにしか出来ないを立ち回り方を見つけること。なんでもできるからといって他の車種の真似事をしているだけではいつまでたってもいい成績は出ない。HTにもLTにもTDにも出来ない、MTにしか出来ない仕事というのマップごとに見つけ、実践していくことが中戦車の上達の近道だ。他の車種の劣化版として動くのではなく、オンリーワンのMTとして動くことが出来たとき、あなたは一人前のMT乗りになれるだろう。
2.ほーん、で？
「MTにしか出来ないこと考えろっていったってわからねぇよ！要はどうすればいいんだよ！」という人のためにMTにしか出来ない仕事をちょっとだけご紹介。
・開幕通行料
MTに求められる大事な役割の一つ。「通行料」とは主戦場に向かう移動中のHTなどにダメージを与えることで、戦闘が始まる前に少しでも敵の戦力を削ぐことが目的である。試合開始直後の500ダメージと終了間近の500ダメージはもらえる経験値こそ一緒だが、敵味方に与える影響はまったく違う。主力HT同士がぶつかる前に相手の戦力を少しでも減らして味方の援護をするだけでなく、相手の気勢をそぐ意味でもこの開幕通行料は重要だ。
よく装甲の薄いMTなどは「試合開幕直後はTD運用をして試合中盤以降に前に出る」運用が進められるが、それは基本的にこのMTの役割の一つである開幕通行料を放棄することになるので最終的な稼ぎは悪くなることを覚えておこう。とはいえ序盤から最前線に飛び込むことはそれだけ被弾のリスクも跳ね上がるため、HP管理は難しくなる。
・前線の再構築
HTなどは一度位置取りをしてしまうとそこから戦線を移動するのは難しい。そのため最初に向かった場所で戦い続けることが基本になる。一方MTはその戦線が負けそうだと思った場合は一度後退して、ベース付近やTDなど他の味方がいる地点等に新たに防御ラインを作ることが出来る。戦況や味方の動きを読んだ立ち回りが必要なので簡単にはできないが、一度前線を突破されても自分で何度でも新しい戦場を作り続けることが出来るのもMTの特徴。最後まであきめずに粘っていれば逆転の糸口も見えてくる。
・高所の確保と維持
一般的に戦いは丘などの高所を確保したほうが有利だ。HTより早くLTよりも火力があるMTはそういった高所などの重要拠点にHTよりも早く向かい、主力の到着まで有利なポジションを維持し続けるということも可能だ。砲塔が硬いMTならハルダウンしながら敵HTとも互角以上に戦える場合もある。LTでも高所の確保は出来るが長期間そこを維持し続けることは難しいため、この仕事が出来るのもMTならではである
※他にもマップ等によっては色々あるぞ！自分なりに探してみよう！
オススメ中戦車
比較的入手が簡単で優秀な低ティアの中戦車を紹介。この辺りの車両で中戦車の扱いに慣れるといい。
- Pz.4 H～みんなの4号戦車。良好な俯角とそこそこの機動力、まぁまぁ硬い車体正面装甲を持つ。10.5cm榴弾砲が非常に強力で安定した火力を誇る。ただ一般的なMTよりもHT寄りの運用方法なので注意すること。
- T-34-85～全体的なバランスが優れた良車。ティア6としては高い単発火力とそこそこ硬い砲塔、機動力も悪くはない。ただし車体装甲はティア5レベルなので体を晒すと格下相手にも苦労する。
- Cromwell～高い機動力と良好なDPMを持つイギリスが生んだ最強MT。装甲は薄いが、同格MTとは一線を課す機動力で相手を翻弄する。
- T20～高い機動力と火力を持つ正統派MT。装甲が薄いので、装甲に頼らないというMTの扱い方に慣れるのに丁度いい。
- IVD～7.5cm KwK40 L/43が高位のTierまで通用する優秀な砲。ただ、装甲は紙。中戦車の入門用としては最適。
高級MT
- T-54～単発火力はそれほど高くないけど、砲塔正面は200ミリあるので少々のことでは貫通されない。目が悪いのと、俯角がないのでMTとしては癖があるが、隠ぺいはかなり良くうまく使えば最高の強さを発揮する。
- T-62A～単発火力は心もとないけど、砲塔正面装甲はそう簡単に貫通はできない。また、発射レートが異常に早く、DPMは大きい。走り射撃も行えるのも良い。
- Object140～T62の派生型と言えるが、正面装甲を少し落とし、側面と背面の装甲を厚くし、俯角を増やしたバージョン。DPMは差が少ない。最高速度も向上したので、中戦車での走り射撃向き。
- AMX30Pro～非常に足の速い、かなり停止射撃では優秀な砲を持つ。装甲は紙だけど、隠ぺいや目は良いので、BCt25より乗りやすいかも。
開幕通行料ポイント例
せっかくなのでいくつか中戦車で使える開幕通行料ポイントを紹介(画質が悪いのは勘弁してくだち！)。
- ルインベルク～定番中の定番ポジションなので覚えておいて損はない。北スタートの方が美味しい。
↑南スタートの時の通行料ポジション。取りやすいが、北に比べるといまいち（撃てる回数１）
↑北スタートのときの通行料ポジション。頭が固い車両だとかなり強いが、SPGに注意（撃てる回数２～３）
- 暴風～ルインベルクに比べると弱いものの、どちらからスタートしても通行料はとれる。今回は西スタートのポジションを紹介。
↑西スタートのときの通行料ポジション。市街地に向かう敵の側面を撃てるが、足が速くないと間に合わないことも（撃てる回数１～２）
- 漁師の村～市街地に向かうHTのスポットと狙撃が出来る。ただし敵MTも中央に来ていた場合は逆に見つかって撃たれる危険もあるので、見つかったときは無理に撃たずに後退すること。
↑北スタートのときの通行料ポジション。敵のLTやMTに注意（撃てる回数２～３）
※SS撮影にご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
解決！教えて中戦車！
みんなが普段気になっている中戦車についての様々な疑問質問にお答えします！
Q1 中戦車にカニメガネ載せるのはありですか？
有りか無しで言えば有りですが、乗っている車両やその車両でどういった運用をしているのかにもよるのでなんともいえません。ただ確かなことは一般的なMT運用をする分には視界は皮膜を積めば十分だということです。それでもカニメガネを積みたいというのなら、「もともと視界が良いのでさらにそれを活かしたい」とか「隠蔽が高いのでTD運用多めで使いたい」などその車両の長所を特に伸ばしたい場合に有効でしょう。
Q2 中戦車にラマーは必要ですか？
必ずしも必要とは言えないけれど、Tier５以降は搭載しないと即死の可能性もある。特に榴弾砲を搭載したら、必死だと思うとよい。WoTは、手数と視界なので、この辺は懐具合で判断してください。
※編集＆質問歓迎
最終更新：2015年05月26日 14:37
