ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ

ねとられいむ 29KB


虐待 制裁 自業自得 飼いゆ 野良ゆ ゲス れいぱー ぺにまむ 冒頭にすっきり描写があります。

「いくのぜ? いくのぜ? れいむううううううう!! んほおおおおおおおっ!!」
「やべでえええええ!! れいぶ、すっぎりじだぐ……すすす! すっきりいいいいいい!!」
絶叫が響いた。
女はその部屋に続く扉を開いたまま、硬直している。
目の前の光景が信じられないのだ。
――れいむ……何があったの?
考えるまでもなかった。
床の上では、どこの誰とも知れぬまりさにのしかかられたれいむ――女の飼いゆっくり――が全身をぬらぬらと光らせ、体を紅潮させて恍惚としているのだ。
この状態のゆっくりを直接見たことはなかったが、知識としては知っていた。間違えようもない。
何より女は聞いてしまったのだ――先ほどのれいむの言葉を。
「ゆっへっへ。れいむのまむまむ、さいこうだったのぜえ?」
「ゆえええ……れいむのばーじんさんがあ……。れいむ、けがされちゃったよう……」
もう聞いていられなかった。
「何してるの?」
れいむの手前、動揺と怒りを押し殺して女が言うと、二匹のゆっくりはビクッと体を跳ねさせて振り返った。
「ゆっ!? ……ゆへへ、おねえさんはれいむのかいぬしさんなのかぜ?」
へらへらと笑うまりさを無視して部屋に入り、れいむを優しく撫でてやる。
「ごめん。ごめんね、れいむ。大丈夫――じゃないよね。ごめんね」
「お、おねえさあああん!! れいむ、れいむっ……ゆんやああああ!!」
女の顔を見て泣き出してしまうれいむだが、再び体を跳ねさせたかと思うと、ピタリと泣き止んだ。
その理由は、たった今れいむの額に発生した異物を見れば一目瞭然だ。
女は思わずそれから目を逸らした。
「あ……あ……れいむ、にんっしんっしちゃったよおおおお!!」
言われなくともわかっていた。
そこには真っすぐな茎が伸び、三つの実ゆっくりを実らせていたからだ。


体の中身が餡子だろうとクリームだろうと、ゆっくりだって生きている。
食事もすれば排泄もするし――もちろん妊娠だってする。
きれいな所だけを見ているわけにはいかないのだ。
女にだってそれくらいの覚悟はあった。覚悟がなければペットを、とりわけゆっくりを飼うことなどできない。
しかし。
――こんなことって。
女は納得がいかなかった。
道をはさんだ向かいの店まで、ちょっと買い物に出ていただけだ。
少しだから……と戸締まりを怠ったのは確かに自分の不注意であったが、まさかこんなことになろうとは。
自分には覚悟が足りなかったのだ。悔しいがそう結論づけるしかなかった。
それでも目の前のまりさだけは――
「ゆへへ。おねえさん、はなしがあるのぜ!」
まりさが女に話しかける。
癇にさわる面構えが売りである――なぜかそこが受けている――ゆっくりの中にあって、とりわけ相手を不快にさせる顔。
その言動からして、このまりさは間違いなく『ゲス』だ。
女はそう確信したと同時に、すぐにでも潰してやりたくなった。
しかしそうはしない。理由は、このまま衝動的に潰してしまっては“もったいない”からだ。
高めに高めた怒りでもって、どうせなら徹底的に殺してやろう。女はそう思った。
「ゆっ! おねえさん、まりさのはなしをきくのぜ!」
「れいむ、ちょっと待っててくれる? ……聞いてるわ。なに、まりさ」
何か言いたいのなら聞いてやる。
これも女の怒りを高めるための『儀式』だ。
「ゆ! ゆへへ……。おねえさん、そのれいむといっしょにまりさをかってくれなのぜ!」
自信たっぷりにまりさが言った。
――やはりそうくるのね。
それは女が予想していた通りの言葉だった。
このまりさのように、飼いゆっくりを無理矢理妊娠させた上で、強引にその飼い主に取り入ろうという狡賢い野良ゆっくりは多い。
自分達の赤ちゃんのかわいさに、愚かな飼い主は気を許すだろう――そう考える餡子脳の中の餡子脳が、日々飼い主たちに制裁され続けている。
それでもこの手の被害が後を断たないのは、同じ手段で見事に飼い主と家、食事を手に入れた野良ゆっくりの存在が、彼女らゆっくりの間でまことしやかに囁かれているからに他ならない。
それならば自分も、と夢見る野良ゆっくりの何と多いことか。
しかし、それはあまりにも現実味がなさ過ぎる話だ。その飼い主とやらはよほどのお人好しか、頭のよくない人間のどちらかだだろう――女を含めた世間の飼い主たちは、これをゆっくりたちの都市伝説と考えていた。
「まりさとれいむのあかちゃんには、おとうさんがひつようなのぜ? だからまりさもれいむといっしょにくらすのぜ! おねえさんのせわになってあげるのぜ!」
「……それだけ? 他には?」
ないならそろそろ潰すけど、いいの? ――言外に女はそう言っていた。
「ゆっ!? あと、まりさがかいゆっくりになったおいわいにあまあまをもってくるのぜ! たくさんでいいのぜ!」
すでに飼われている――いや、飼われてやっているつもりらしい。
勝ち誇った表情のまりさから目をそらし、れいむを見る。
「ゆうう~」
れいむは惚けたように額の実ゆっくりを見ていた。
やはり気になるらしい。
「れいむ、つらいの?」
れいむのような植物型妊娠の場合、母体の栄養は茎を通して絶えず実ゆっくりに供給され続けることになる。
そのため、まだ十分に成長していないゆっくりが妊娠した場合など、最悪、茎が生えると同時に母体が死んでしまうことさえある。体の栄養、ひいては生命力を、かわいい子ども達に瞬時に吸い尽くされてしまうからだ。
いまだ成長途中にあるれいむだが、不幸中の幸いか、少なくとも死だけは免れたようだ。
それでも体に悪いことに変わりはないが。
「それ、すぐに取ってあげるからね」
「ゆっ!? な、なにをするんだぜ、おねえさん!?」
まりさが慌てたが関係ない。女が心配なのはれいむの体だけだ。
「れいむからもおねえさんにたのんでくれなのぜ! ゆっくりいってやってくれなのぜ!」
あくまで無視して茎に手を伸ばす女に向かって、
「ゆっ! れいむゆっくりしたあかちゃんをうむよ、おねえさん!」
れいむが嬉しそうに言った。


れいむは、
「ゆゆ~ん。あかちゃんたち、とってもゆっくりしてるよお~!」
陶然と実ゆっくりを眺めている。
そんなれいむと女を見比べ、まりさの下卑た笑みはますます深くなった。
女はそんなまりさの様子にも気づかず、ただ呆然とれいむを見ていた。
――あろうことか、れいむは妊娠したことを好意的に受け止めているようだ。
信じがたいことに――と言ってしまっては嘘になる。実は女にもその予感はあった。
と言うのも、野良ゆっくりによる強制すっきりによってこういう症状に陥る飼いゆっくりは、決して少なくないからだ。
それが初めての妊娠だった場合などは、特に“ハマり”やすい。育ちが良く、俗に言う『箱入り』の飼いゆっくりならばなおさらだ。
それらは女のれいむに当てはまってしまっている。
女は「それでも、私のれいむなら……」と根拠のない思い込みに縋ってみたが、すぐに諦めた。
例えれいむが金バッジを取得するほど賢かったとしても、この事態を避けられたとは言いがたかったからだ。
逆のケースになるが、自ら進んで野良ゆっくりとすっきりした金バッジの話を、女は知っていた。
もしかしたらこれは育ちや教育の問題ではなく、持って産まれた資質の問題なのかも知れなかった。
「あかちゃん、ゆっくりうまれてきてね~。ゆゆゆ~」
「ゆっへっへ。おねえさん、みるのぜ? まりさににてかしこそうなあかちゃんなのぜ?」
女をはさんで会話する、れいむとまりさ。
「……れいむ」
居たたまれなくなって、とりあえずれいむの名を呼んでみた。
「ゆ? なに、おねえさん」
「あなた、産む気なの? それ……」
答えはわかっているが聞いてみる。
「あたりまえだよ! れいむのかわいいあかちゃん、おねえさんにみせてあげてもいいよ!」
「ちがうのぜれいむ。“まりさとれいむの”あかちゃんなのぜ!」
まりさが会話に入ってきた。
「ゆゆう~、てれるよお、まりさ~」
「ゆっへっへ、いまさらなにをてれることがあるのぜ?」
れいむは揉み上げを使って顔を隠すようにしながら、イヤイヤをするように体を揺すった。
まりさは相変わらずへらへらして――嘲るように女を見ているのは気のせいではあるまい。
「……」
女はもう一度れいむに呼びかけようとしたが、何を言ったらいいのかわからなくなり、やめた。
代わりに、再びれいむの額の茎に手を伸ばし、掴んだ。
「おねえさん! れいむのあかちゃんたちになにをするの? やめてね? やめてね?」
「なにをしているんだぜ!? きたないてであかちゃんにさわるなだぜ!」
途端に騒ぐ二匹。
「ごめんね、れいむ。かわいそうだけど――」
女は茎を引っ張る手に力を込めた。
すると
「やめてねええええ!? ゆっくりできないおねえさん……ばばあ! あかちゃんにさわったらゆるさないよ!!」
――ばばあ?
反射的に茎から手を離す。
れいむの言葉づかいが信じられなかったのだ。
「……れいむ。そんな口のきき方をしちゃダメでしょ?」
「ゆっ! ばばあなんていってごめんね! でも、れいむのいうことをきいてくれないおねえさんなんてばばあでじゅうぶんだよ!」
「れいむ!」
女はつい怒鳴ってしまったが、れいむは悪びれない。
「かいぬしだからっていつまでもいばらないでね、このばばあ! ぷんぷん!」


れいむは野良ゆっくりだった。数カ月前、女が保護したのだ。
車に轢かれて死んだらしい、体の半分が潰れた親ゆっくりに縋って、道端で泣いていた。
最初は興味本位でれいむを飼い始めた女だったが、次第に情が移っていった。ゆっくりに限らず、ペットを飼う時なんて、誰しもそんなものなのかも知れない。
れいむはとても素直なゆっくりだった。
女の言いつけはきちんと守った。もちろん悪いことをする時もあったが、女が叱ればすぐにやめてくれた。
境遇こそ恵まれていなかったが、将来は優秀なゆっくりの証であるバッジの取得も――金は無理でも銀くらいは――夢ではないだろう。女はそう思っていた。
女と一緒にいるれいむは幸せそうに見えた。幸せだったはずだ。
それがどうだ。
「まりさ、おなかがすいたらおねえさんにいってね! すぐにごはんをよういしてくれるよ!」
「わかったのぜ、れいむ! おい、かいぬし! まりさにすぐごはんをもってくるのぜ! べーこんごはんさんでいいのぜ!」
「ゆっ! おねえさん、まりさにべーこんごはんさんをよういしてあげてね!」
出会ったばかりのまりさに影響を受けたのか、それとも妊娠したことで精神が不安定になっているのか。
徐々に女の知っているれいむとはかけ離れていくではないか。
こんなれいむを見ていると、女との今までの関係にも疑問が出てきてしまう。
素直なれいむ――そう思っていたが、ただ愚直なだけではないのか?
単に自分で考える頭が無いだけではないのか?
それだけならまだいい。
もしかしたら素直に従ったふりをしているだけで、ていよく自分を利用していただけではないのか?
心の中では舌を出していたのではないか?
考えるほどに女の心は揺らいだ。
ただ、もう今までのように飼い続けることはできない。それだけは実感できたし、決意もできた。
結局、自分には覚悟が足りなかったのだ。
「おい、かいぬしいいい! きこえないのかぜ!? そのみみはかざりなのかぜ!?」
「ゆっ! おねえさん、まりさのいうことをきかないとれいむもおこるよ! またばばあってよぶよ!」
二匹の声は聞こえているが、女はそれどころではなかった。今後のことを考えていたのだ。
飼いゆっくりを処分したい場合、〈加工所〉に持ち込むのがセオリーになっている。
誰にも迷惑をかけないし、気持ち程度だが謝礼も貰える。
しかし多くの、特にマナーのなっていない飼い主はそうはしない。
路上に、山野に、ゆっくりを捨ててしまうのだ。
飼い主に見捨てられたゆっくりは『野良ゆっくり』として第二のゆん生を歩み始めることになる。
不法侵入や畑荒らし、そして飼いゆっくり襲撃など、野良ゆっくりによる被害が社会問題化して久しい。同じ野良でも、犬や猫による被害とは比べるべくもない。
過酷な野良生活に耐えられず、すぐに死んでしまう野良も多い。しかし死んでしまえばそれでいいというものでもない。ゆっくりの死体は――もちろん生きていてもだが――その土地の景観を大きく損ねるからだ。
これら捨てゆっくりの問題には国も頭を悩ませていた。急遽決まった「ゆっくりの不法投棄の禁止」というお触れも、これもあってないようなものである。ゆっくりを捨てる飼い主は、一向に減る気配を見せない。
中には『ゆっくりゴミの日』に、かわいがっていたはずのゆっくりを出してしまう飼い主もいるが――地域への影響はともかく、人間としてのモラルには疑問が残るところだ。
ともあれ、ゆっくりを飼った者として、最期までその面倒を見ることは大事なのである。
では女の場合、れいむとまりさの場合はどうするのか。
「れいむのかいぬしは、まったくつかえないのぜえ! こんなぐずがまりさのかいぬしになるのかとおもうと、はきけがするのぜ!」
騒いでいるまりさをちらりと見る。こいつの処分方法は最初から決まっていた。
もう一つの飼いゆっくりの処分方法――殺すのだ。
考えるまでもないことだった。もし頭を巡らせるとするなら、「いかに残酷に殺すか」、その一点だけだ。
しかしれいむは――
「なにをしているの、おねえさん? ばかなの? しぬの? こんなぐずなかいぬしじゃれいむははずかしいよ!」
れいむが何を言っても、もう女は悲しくはなかった。怒りもあまりこみ上げてこない。
むしろ何だか楽しい。妙にハイな気分だ。
これが吹っ切れるということなのだろうか――そう、女は思った。


準備を終えた女は部屋に戻った。その両手はダンボール箱で塞がっている。
「おまたせ、まりさ」
「ゆっ! まちくたびれたのぜ! ばばあ!」
まりさがテーブルの上で怒鳴った。
今、この部屋にいるのは女とまりさだけだ。
「まりさと二人で話があるから」と、れいむには寝室に移ってもらった。今頃は食事をしているはずだ。
この部屋を出る時、れいむは「まりさ、まりさ」とうるさかった。少しの時間でも離ればなれになるのが嫌らしい。女の声は、その半分も届いていないようだった。
「それであまあまはどこなのぜ?」
まりさには「れいむには内緒で、あなただけ特別にあまあまを上げる」と言ってある。これはもちろん女の嘘だ。
「用意するからもう少し待っててね」
そう言って女は、ダンボール箱に入った品々をテーブルの上に並べ始めた。
まず、ステンレス製のキッチンバット。
次に水が少し入った円筒形のガラス容器。上に蓋と、横には大きな取っ手が一つ付いている。
同じように水の入ったペットボトル。
出刃包丁と刺身包丁、まな板。
スイッチの付いた円柱形の機械。
そしてオレンジジュースのパックだ。
「ゆゆ? あまあまがないのぜ? どういうことなのぜ、ばばあ!」
「言ったでしょう? これから用意するのよ」
言いながら女は、オレンジジュースのパックを開け、中身をキッチンバットに注いだ。
途端にまりさの目の色が変わる。
「ゆっ! おれんじじゅーすさん! まりさ、ぺーろぺーろするのぜ!」
「こーら、待ちなさい。まだ駄目でしょ」
まりさを制しながらパックをテーブルに置く。
女は次に刺身包丁を手に取った。
「ゆっ? ばばあ、それはなんだかゆっくりできないかんじがするのぜ?」
餡子脳なりに不穏な空気を感じとったらしいまりさだが、もう遅い。
「はい、まりさ。お帽子は取っちゃおうね」
「まりさのおぼうしさん! かえすんだぜえええ!!」
女はまりさの帽子を取り上げる。作業の邪魔だ。
次にまりさ本体を持ち上げてまな板の上に仰向けに寝かせ、左手でしっかり――ただし口は塞がないように――固定した。
女の細腕ではあるが、相手はそれに輪をかけて脆弱なゆっくりだ。もう身動きはとれない。
「なにするんだぜ、このばばあ!! まりさをはなすんだぜえ!!」
さかんに尻を振りながら怒鳴るまりさ。そこしか自由にならないとは言え、見た目にかなり滑稽だ。
思わず女も微笑む。
――れいむなら、揉み上げもピコピコさせるのだろうか。
そんな事を考えながら、女は右手に持った刺身包丁を、まりさの体――しーしーの穴あたりに突き刺した。
賑やかに動いていた尻が止まる。
「ゆっぎゃああああああっ!! いだいいいいいいい!! ゆぎゅいいいいいいい!! なにずるんだぜえええええ!?」
動こうとしても、女の手と刺身包丁、二つの支えによってどうすることもできない。わずかに体がよじれる程度で、しかしそれがさらに痛みを増すようだ。
「いだいよおおおおおお!! はやくとるのぜえええええ!! これまりざがらぬいでええええええ!!」
部屋に響きわたる絶叫に、女は満足げに口元をゆがめる。この声を聞くためにまりさの口を塞がないでおいたのだ。
「いだいいいいいい!! ……おねえざん! おねえざんっ!! まりざ、ほんどにいだいんだぜっ!! ……むじずるなああああ!!」
女は刺身包丁から離した右手を左手と入れ替え、まりさの頭を押さえる。さらに入れ替えた左手でまりさの髪を掴んだ。
「いだいいだいいい! まりさのじまんのきんぱつさん、ひっぱらないでええ!! ぬけちゃゃうんだぜえええ!!」
髪を抜くつもりなどない。女は髪と頭を持った両手を引っ張る。
すると体に突き刺さったままの刺身包丁を支点として、まりさの体が長く伸びた。
刺身包丁の刃は寝かせてある。縦に引っ張っても、まりさの体を引き裂くことはない。
「ゆんぎいいい!? まりざ、のーびのーびじだぐないのぜえええええ!? やべろおおおおお!!」
まりさの悲鳴の素晴らしさに、思わずこのまま引きちぎってしまおうとも思ったが、女はその魅力的な衝動に耐えた。
それでは『これ』を持ってきた意味がなくなるではないか――女は右手に出刃包丁を取った。
まりさが目を剥く。
「やべで!! やべるのぜ!! ゆぎぎぎぎっ!! それはゆっくりできないのぜ!!」
「これは包丁さん、って言うのよ。覚えておいてね」
家庭教師のお姉さん、という風情の優しい口調で言いながら、ほどよく伸びて細くなったまりさの体に出刃包丁をあてがった。
「ゆぐうっ? な、なにをするきなのぜ? やべるんだぜ? やべでねえ!?」
左手に掴んだ髪を引っ張り、体を起こしてやる。これでよく自分の状態が見えるだろう。
「ほら、見える? まりさ」
「やべで! やべるのぜおねえざん!! いだいのはもういやなのぜ!! がいぬじはゆっぐりをゆっぐりざぜないどいげないんだぜええ!!」
「……うーん?」
女は小首を傾げ、困ったように笑った。
それを見たまりさは何を勘違いしたのかまくし立てる。
「……ゆへっ! ゆへヘへ! おねえざんはまりざをかったこどをわすれでいたのぜ? ならしかたないのぜ! いまならあまあまで――」
「あのね、まりさ。お姉さんは、まりさの飼い主になった覚えはないよ?」
言ってから、女は出刃包丁をまりさの体に落とし――そのまま一気に手前に引いた。
出刃包丁に赤黒い餡子をこびり付かせながら、まりさの体は横一文字に両断された。
「ゆぎゅうっ!! ゆぎゃぎゃああああああっ!! あああああああああ!! ぎゃああああああああっ!!」
「ふふっ。ほら、まりさ、もっとよく見て?」
女は髪を持ち上げてやる。まりさの上半分がまな板から浮いた。
「ゆぎゃああああああっ! ばりざのがらだがあああああああっ!! いだいいいいいいい!! いだいんだぜええええええ!!」
女はまりさから手を離し、しばらくその様子を見つめる。
「いだあああああいいいいっ!! ばりざのあんよおおおおお!! ゆっぐりじないでもどにもどっでええええええっ!?」
離れ離れになったまりさの上半分と下半分が、それぞれ激しくのた打ち回っている。
上半分には、さすがに目と口が付いているだけはある。涙に涎、絶叫と、賑やかさには事欠かない。
反面、刺身包丁に繋ぎとめられたままの下半分は、そういう意味ではとても静かだ。しかしその静けさが、逆に女の琴線に触れた。
「ふふふ、ちょっとかわいい」
無言でブルンブルンと不気味に動く下半分を見て、口元を綻ばせる。
ゆっくりの中身は全て餡子だ。
しかし俗に『餡子脳』というが、どこからどこまでの餡子が『脳ミソ』なのだろうか。
ひょっとしたら、この下半分にも『脳ミソ』と呼べる餡子が入っているのかもしれない。
口を付けてあげたら悲鳴を上げるのかな? ――そんなことを考えて、女はますます可笑しくなった。
下半分を、つんと指でつついてみる。
「このばばあああああああああ!! わらっでないでばりざをだずげるんだぜえええええええ!!」
「あら。ばばあなんて言われたら、助けてあげたくなくなっちゃうなあ」
もとよりまだ殺すつもりはないが、いたずらっ気を出したくなった。
出刃包丁をまりさの目に突きつけながら言う。
「お・ね・え・さ・ん、でしょ?」
「おでえざん!! おでえざんでず!! だがらだずげでえええええ!! ほうぢょうざんはやべでねえええええ!!」
「はい、よくできました。『包丁さん』も覚えてくれたんだね。ちょっと嬉しいかな」
女は満足して、まりさから出刃包丁を離した。


つい遊んでしまったが、あまりのんびりもしていられない。
何せ、目の前のまりさは真っ二つになっている。脆いわりにしぶとくできているゆっくりとは言え、これはさすがに致命傷に近いだろう。
のんびりしていてまりさに死なれでもしたらおもしろくない。
女は次の段階に進む事にした。
まりさを持ち上げて、用意しておいたバットに入れてやる。
「じみるうううううう!!」
傷口――と言うには派手すぎる体の断面に、オレンジジュースが染みるらしい。
しかしこの橙色の液体は、ゆっくりにしてみれば治療薬でもあるのだ。
「少しおとなしくしてね――どう? 痛みが引いてこない?」
「ゆぐううう……。すこし……らくになった、きがするのぜ……」
傷の痛みはあっさり落ち着いたらしい。つくづくデタラメな体だ。
「そう、よかった――でもね、まりさ。ずっとそのままにしていたら、いずれ餡子は流れ出しちゃうし、体も溶けちゃうわよ?」
「ゆゆっ!? なんとかしてくれなのぜ、おねえさん!!」
「ふふ、脅かしてごめんなさい。でも大丈夫よ。そんなに時間をかけるつもりはないから」
「ゆっ? どういういみなのぜ?」
女はそれに答えず、円筒形のガラス容器を手前に引き寄せた。容器の中の水が波打つ。
それから突き刺さったままの刺身包丁を引き抜いて、まりさの下半分を解き放ってやった。
その瞬間、また刺されるとでも思ったのか、まりさの上半分が大きく身を震わせた。
女はいまだ激しく蠢く下半分を指でつまみ、それをさりげなくまりさに見せ付けて、
「ゆゆっ! まりさのあんよ! かえすんだぜえ!!」
「だーめ」
ガラスの容器の蓋を取り、その中に放り込んだ。
ぽちゃん、と着水するまりさの下半分。
もしそれに目が付いていたなら――水の底に光る、金属製の刃を見つけただろうか。
「ゆうっ! まりさのあんよが!! おみずさんはゆっくりできないのぜええ!!」
女はバットの上の上半分に微笑みかけ、蓋を閉めてから、ガラス容器を持ち上げた。
そしてそれを円柱形の機械の上に乗せると、カチリと音がしてはまった。容器はこの機械の部品の一つだった
これで準備は完了だ。
「はい、まりさ。もうすぐあまあまができるからね」
「ゆっ! あまあま? まちかねたのぜ! はやくよこすのぜ!」
さんざん痛い目にあい、死の淵をさまよいながらも「待ちかねた」とは――本当にわけがわからない。
こんな生き物の仲間を飼っていた自分を薄ら寒く思いつつ、女はその機械、ブレンダー――俗に言うジューサーミキサー――のスイッチを入れた。
騒がしい回転音。
内容量が多すぎたかもしれない――女は蓋を押さえた。
まりさの下半分を巻き込んで、細かく切り刻んで、ガラスの中の水が激しく回転する。
「ゆっ? まりさのあんよは? なにをしてるんだぜ、おねえさん」
水が濁ったことでガラス容器の中が見えなくなったからだろう、まりさが不安げに尋ねた。
その中で何が起こっているのかまでは、想像が及ばないらしい。
程なくして、ブレンダーの回転が止まった。
「はい、おまたせ。きっと美味しいよ。」
容器を台座から外し、蓋を開けて中身をよく見せてやると、さすがの餡子脳にも理解できたようだ。
「まりさのあんよがとけちゃったんだぜええええええ!?」
「粉々になってから溶けた、ってのが正解ね」
優しく訂正しながら、左手をまりさの口に突っ込み、無理やりこじ開ける。そのまま腕の力を使って、オレンジジュースの海に仰向けに押し倒した。
「ぎゅがががっ!? あぎおぐるんあぜ?」
女の右手にはガラス容器。その中身は、まりさの下半分を材料に作られた、言ってみれば餡子ジュースだ。
それをまりさの口に近づける。
「ぎぎゃがあああああ! がべええええええ!」
何をされるか悟ったらしいまりさが暴れるが、相変わらず女はお構いなしだ。
まりさの口に、まりさから作られたジュースを流し込んだ。
「ぎゃぼぎゃぼぎゃっ! ぎょぎゃぎょおっ!」
「吐いちゃ駄目だよー。しっかり飲んでねー」
女に口を開かされているので、吐き出そうにも吐き出せないのだろう。
まりさは涙を流しながら、原材料自分の液体を飲んでいた。
対して女は笑顔だ。楽しくて仕方がない。
「ぎぇぼぼぼぎゃっぎょべごごごっ!」
「んー? なに言ってるのかわかんなーい……はい、おしまい。ごちそうさまでした」
女がまりさから手を離した。右手のガラス容器の中には――ジュースは無い。全部まりさの口に注ぎ込んでしまった。
「どう、念願のあまあまは美味しかった? しあわせー、は?」
「……ど」
「ん? ゆっくりできた?」
「どぼじでごんなごどずるんだぜええええええ!?」
まりさがそう叫ぶと、口の中に残っていた餡が飛び散り、テーブルを、女の服を汚した。
もっとも、すでにそこら中が餡子まみれだ。さっきまでまりさの口に突っ込んでいた女の左手など特にひどい。
今さら女は気にしなかった。こんなに楽しいのに、そんなこと気にしている場合じゃない。
「あんよがないとおおおおお!! ぴょんぴょんもずーりずーりもできないんだぜええええ!?」
あんよどころの騒ぎではない。ぺにぺにもあにゃるも失ってしまっているではないか。
なんで気付かないのかな、と女は吹き出した。
「――ああ、まりさから作ったあまあまだから怒ってるのね? 確かに、それじゃ食べた気にならないかも知れないかも。単に体に戻ってきただけだものね」
「ちがうんだぜえええ! ばばあ――」
「じゃあこうしましょうか!」
女は胸の前で手を叩いた。わざとらしいくらいの「いいこと思いついちゃった!」という仕草だ。
「同じジュースを作って、れいむに飲ませてあげたらどうかな?」
「ゆゆっ!?」
「あの子がしあわせーになれたら、まりさも嬉しくなって――“ゆっくりできる”でしょ?」
「ばばあはなにをいってるんだぜえええええ!?」
ではさっそく、とばかりに女は機材をセットしはじめた。
ペットボトルから水を注ぎ足したガラス容器を、台座の上に乗せる。
それを見たまりさは、
「いやだ! いやだあああああああ!! まりざまだじにだぐないいいいいい!! おうぢがえるうううう!!」
バットの上でもがくが、しかし上半分だけでは逃げるどころか満足に動くこともできない。オレンジジュースが軽く波立っただけだ。
「そんなに動いたら溶けるのが早くなっちゃうよ」
女は泣き叫ぶまりさを摘み上げた。溶けて柔らかくなった表皮と餡子が少しこぼれた。
「ゆっ! おぞらっ! おぞらぼおおおおおおお!?」
恐怖が本能に勝ったらしい。まりさはお約束のセリフすら言う事ができない。
「お空を飛んでいるみたい?」
言いながら、女はまりさをガラス容器に入れた。
まりさは一瞬水に沈んで、すぐに浮かび上がる。
「ぶばばばっ! ばばあ……おねえざんっ! やべで! がぼぼっ! やべるんだぜええええ!!」
少し水を飲んでしまったらしい。いや、今も口の中に水は入り続けている。
大口を開けてこれだけ叫んでいれば当然だ。
「おねえざんんんんっ! ばりざをだずげでぐだざいっ!! あやばりばずがらああああっ!!」
命乞いをするまりさだが、もちろん女に助けるつもりなどない。
それはこのまりさを初めて見た時から決まっていたことだった。
「ばりざはまだじにだぐないんでずっ!! もっどゆっぐりじだいんでずっ!!」
それも無理な話だ。
まりさの餡子は水に流れ続けている。どのみち死は時間の問題だった。
「ばりざじにだぐないいいいっ!! やべでっ!! だずげでええええええっ!!」
まりさは命乞いを続けていたが――もういいだろう、と女は思った。元気が無くなってから殺すのもつまらない。
「ねえ、まりさ」
「だずげでぐだざいいいいい!! だずげるんだぜえええええええっ!!」
「最期に言いたいことはある?」
「さいごっでいばないでええええええ!? ばりざばもっどゆっぐりじだいいいいいいっ!!」
――れいむの名を出すつもりはないらしい。
所詮、れいむはこの家に入り込むためのダシだったのだ。何とも思っていなかったのだろう。最初から最後まで。
「そう――じゃあね、まりさ。楽しかったわ」
女はスイッチを押した。
「だずげ……ゆぎゅぼぎゃぎゃぎゃ――」
先ほどよりも騒がしい回転音がして――やがて止まった。


「ゆっくりおおきくなっていってね!」
寝室では床の上に陣取ったれいむが、額の実ゆっくりに話しかけていた。
いつもならもう寝ている時間なのだが、今日は興奮していて寝付けないのだろうか。
女に気付いたれいむが、
「ゆっ! れいむのまりさはどうしたの?」
と聞いてきた。
――また「まりさ」か。
女は思った。仲のよろしいことで。
「どこかに行ったわ。家に帰って準備でもして、すぐに戻ってくるんじゃないかな」
でまかせを言いながら「何の準備なのよ」と自分にツッコミをいれるが、
「ゆっ! さびしいけどゆっくりわかったよ!」
れいむは納得してくれたらしい。餡子脳様さまさまだ。
ハッと思い出したようにれいむが言った。
「ごはんがぜんぜんたりないよ! あかちゃんもいるんだからもっといっぱいちょうだいね!」
「……」
れいむの食器を見ると、なめたようにきれいになっていた。
妊娠したれいむには、いつもと同じ量では足りなかったらしい。
「ぐずぐずしないではやくちょうだいね! おんこうなれいむでもゆっくりおこるよ! またばばあってよんでもいいの? ぷくうううう!」
「……」
女がれいむの『ぷくー』を見たのは、これが初めてだった。そもそも外敵を威嚇するための行為で、間違っても飼い主に見せる姿ではないだろう。
自分の考えと行動に間違いがいなかったことを悟った女は、右足のつま先で、れいむの体の端を軽く踏んだ。
「いだいっ! ゆっ! なにするの!?」
「あっ、ごめん。足が滑っちゃって――あ、また。ごめんね」
言いながら、もう一度踏みつける。さっきよりも強く。
「いだいっていってるでしょおおおお! このばばあ!!」
「ほんとにごめんね? ――あ、今度は手が滑っちゃったあ」
女はかがんで、れいむの頬をつねった。柔らかい弾力が指に気持ちいい。
「いじゃいいいいいっ! やめでねええええっ!」
しばらく苦痛に歪むれいむの顔を堪能し――不思議と笑顔よりもかわいく見えた――手を離した。
「あはは。ごめんね、れいむ。お姉さんちょっと疲れてるみたい」
「ゆふうっ! れいむはにんっしんっしてるんだよ! なにかあったらどうするの!!」
涙目で怒鳴るれいむに謝る代わりに、女は濁ったジュースを差し出した。
「はい、これ。お詫びのあまあまだよ」
「ゆっ! あまあま?」
食器にジュースを注いでやると、れいむは一目散に飛びついた。
「ぺーろ、ぺーろ! ゆゆっ!? しししあわせえええっ!」
気に入ってくれたらしい。女はニコニコとその様子を見ていた。
「このあまあま、とってもおいしいよ!!」
「そう。全部飲んでいいからね」
「ぺーろ、ぺーろ! じゅーる、じゅーる! しあわせえええええ!」
れいむは無我夢中になめ続け、すぐに食器は空になった。
「ゆっくりごちそうさま!!」
「はい、お粗末さまでした」
「このあまあま、まりさにもたべさせてあげたかったよ!!」
女は、そう思うなら残しておいてあげればいいのに、と思いながらも、
「そうね。でも、アレはさっき食べたからいいのよ」
と言った。
するとれいむは、
「ゆっ!? れいむにないしょでまりさにあまあまたべさせたの? それでもれいむのかいぬしなの!?」
一転、怒りだした。自分の知らない所でまりさにあまあまを食べさせたことについてだ。まりさが「アレ」呼ばわりされたことには気付いていないらしい。
――本当に面倒くさい生き物。よく今まで飼ってこれたものだと思う。
「ゆっ!? きいてるの、このばばあ!」
もう一度つねってやろうかと女が思ったその時。
玄関から、涼やかなチャイムの音が聞こえた。
「あっ、もう来たみたいね。さすがに早いなあ」
「ゆゆっ! まりさがゆっくりかえってきたの?」
まりさがチャイムを鳴らすはずがない。そもそも、そのまりさはもう永遠にゆっくりしてしまったのだ。
「そうじゃなくて。回収屋さんよ」
回収屋――『ゆっくり訪問回収サービス』の通称だ。年中無休、24時間電話対応。自宅にいながらにして〈加工所〉にゆっくりを持ち込むことができる。
〈加工所〉がはじめたこのサービスはすぐに人気を博し、近隣に〈加工所〉が無い地域を中心に、普段〈加工所〉に行く時間の取れない社会人や自営業、あるいは子どもや老人などに特に愛用されている。例えば深夜や明け方などは回収料が発生――謝礼から小額引かれる――のだが、それでも依頼してくる客は多いらしい。連日連夜休む暇のない重労働なのだ。
そこに、女が先ほど電話しておいたのだ。
「かこ……かこうじょおおおおお!?」
女が説明してやると、れいむが悲鳴を上げた。
回収屋についての説明を理解できたかはわからない。いや、おそらくは理解できていないのだろうが、〈加工所〉の単語に反応したのだ。
れいむはブルブルと震え、目には涙も滲ませている。
ゆっくりにとっての〈加工所〉の怖さは以前教えてあった。覚えていたらしい。
「なんでおうちにかこうじょがくるのおおおおお!?」
「だからあ――」
女はれいむの頬に人差し指を当て
「れいむをぉ、〈加工所〉にぃ、連れて行ってもらうのっ!」
優しく微笑みながら言った。
れいむの悲鳴が大きくなる。涙は滝のようだ。
「どぼじでえええええ!? れいぶかこうじょいぎだぐないいいいい!!」
「こーら、わがまま言っちゃだめでしょ?」
女はれいむを持ち上げた。
「いやじゃああああああっ!! かこうじょいやああああああっ!!」
「これは邪魔だから取っちゃいましょうね」
女はれいむの額から、実ゆっくりの下がった茎をもぎ取った。本当に、心底邪魔だと思っていた。
栄養源を断たれて、一瞬で黒ずむ実ゆっくりたち。
「れいぶのあがぢゃんがああああああ!!」
れいむの絶叫を聞いてから、女は茎をゴミ箱に放り投げた。
再び、チャイムの音がした。
「さ、れいむ。お客さんを待たせちゃいけないよ?」
「いやじゃああああああっ!! れいぶまだじにだぐないいいいいいっ!!」
「ふふ、大丈夫よ。すぐに殺されたりはしないってば」
調査やら何やらで、しばらくは生きていられるはずだ――多分。よく知らないが。
「ばりざああああああっ!! れいぶをだずげでねえええええええっ!!」
もうこの世にはいない愛しのまりさに助けを求めるれいむ。
それを聞きながら、女はまりさの悲鳴を思い出していた。
このれいむも、まりさも、実に素晴らしい悲鳴をあげる。彼女らの悲鳴を聞いていると心が躍るようだ。
――そうだ。
ゆっくりを飼うことは自分に向いていなかったが。悔しいけれど、それは確かだ。
しかし、別のアプローチで可愛がることはできるのではないか。それはとても楽しいことで――
またチャイムが鳴った。
「はーい!」
これが片付いたら、ペットショップに行ってみるのもいいかもしれない。れいむやまりさのような可愛い子を見繕って――
玄関に向かう女の足取りは軽かった。

(了)



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感想

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  • もしこの世界にいたら金バッジを殺すつもりで飼いそう
    れいむは殺す予定ない場合胴付きでない限り飼っちゃダメ -- 2016-03-02 16:47:43
  • まりさジュースを食べたんだよ。ってれいむに教えてあげなかったのが残念 -- 2015-10-08 00:49:54
  • れいむの餡子は腐ってたん
    だよ -- 2015-03-30 11:59:01
  • 面白いけどね、お姉さん、
    れいむにじゅーすさんの正体
    をおしえてあげたらもっと素敵だよ! -- 2015-03-30 11:57:07
  • ショップ行く必要なくね?既に虐待派として目覚めちゃってるんだから・・・ -- 2014-06-05 18:32:36
  • 結婚してくれ!!おねえさん -- 2014-01-05 01:04:38
  • なんて素敵なおねえさん -- 2013-05-22 18:42:42
  • 回収屋に回収される寸前に、さっき飲んだのは金髪馬鹿ってのを伝えてほしかったww -- 2011-10-26 14:51:08
  • すごいすっきりしました!

    わざわざペットショップ行かなくてもそこらの野良でいいんじゃないかな? -- 2011-05-12 20:24:00
  • ゆっくりを他のペットや生物と一緒にするなよ
    イキモノじゃなくてナマモノなんだから -- 2011-02-16 13:14:25
  • ぼせい(笑)が生んだ悲劇(笑) -- 2011-01-21 22:10:49
  • 優先度変わったからって暴言吐くのはゆっくりだけだな
    その暴言があるか無いかが境だな -- 2010-11-10 00:21:11
  • やれやれ、れいむもまりさもざまぁwww
    しんぐるまざーのでいぶの因子でも有ったんだろうね。
    馬鹿な野良なんて飼うものじゃないですよ、お姉さん。
    きちんと飼われてる自覚のあるバッチ付きとか飼えば良かったのになぁ -- 2010-10-17 16:00:23
  • れいむはもっと酷い目にあえ -- 2010-09-14 01:16:42
  • “飼われている(生かされてる)”自覚があるならそもそも優先度が変わる訳がない。
    速攻でまりさに好意的になった点を考えても、単にれいむの頭が悪かったってこった -- 2010-08-01 18:49:31
  • ゆっくりが人間をイラッとさせた時点でゆっくりが悪いんじゃね?
    生の饅頭が腐ったゴミになった様なものだし。 -- 2010-07-25 07:22:38
  • これは人間のほうも悪い気がするけどな
    結局のところ、れいむの優先度がおねえさんから自分の子供に移っただけでイラっとして殺したってことだろ
    その程度の人間がゆっくりだろうがなんだろうが生物を飼うなって事だろう -- 2010-07-08 20:12:08
  • 母性(笑) -- 2010-07-07 07:51:28
  • やっぱり元野良ゴミなんてこんなもんか・・・。いや、そこらのゴミに期待する方が愚かなんだな。 -- 2010-06-25 23:46:50
  • 通常種の野良なんてこんなもんだよね。
    あー、近所に胴付きの野良うどんげとか、胴付き野良きめぇ丸とかいないかなぁー。拾って飼うのに。 -- 2010-06-25 13:11:16
最終更新:2009年12月13日 23:45
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