ふたば系ゆっくりいじめ 660 U.N.オーエンは彼女ではなかった!~壊れた時計

U.N.オーエンは彼女ではなかった!~壊れた時計 13KB


観察 悲劇 差別・格差 飾り 姉妹物 捕食種 自然界 人間なし

此度、チル裏への侵入を許されたため、今更ですが餡コンペへ参加したいと思います
一応差別です。

手巾(ハンカチ)です
あまり虐描写は無いです
ではどうぞ



陽気な手巾、時計を包む
壊れた時計、止まったまま
陽気な手巾、時計を磨く
壊れた時計、まだ動かない

長めの冬眠から目覚めた彼女が食物を求め空を翔る
基本的に捕食種の冬眠は基本種と比べて長い
獲物が十分に覚醒し、狩が容易になるのを待ち構えているからだ
久々の夕日を浴びて春の空を優雅に舞うように飛び、楽しんでいた
そんな彼女の目に黒いものが映る
先程まで浮かべていた柔らかな笑顔が消え、哀れな獲物を楽しんで裂く、捕食種の顔へと変貌する
さっと翼を翻し、地上へと急降下した
青い髪をたなびかせ、凄みを帯びた笑顔を浮かべて死刑宣告する
「うー☆まりさはれみぃにゆっくりたーべられるんだどぉ!」
台無しである
いやもう、ほんとねぇ…もう…人が折角…
おっと、気合を入れていた地の文が落ち込んでいる間にれみりゃは哀れな被捕食種にその悪魔の如き手を!
ああ、もういいや。震えて動けない「まりさ」の帽子に手を伸ばす
「つかまえたんだど!おぼうしをかえしてほしかったらおとなしくするんだd」
「ふー!死ね!」
「ふらん!?」
「がえぜええええ」
「どぼじでふらんがまりさのおぼうしかぶってるんだどお!?」
あまりの急展開に思考停止するれみりゃ
お帽子を奪われたふらんは血相を変えて帽子を持った手に噛り付く
「わかったんだど、かえず、かえずからゆっくりしてほしいんだど!」
「かぁえぜぇぇええぇえええ!!!!」
そんな制止等に耳?を貸さず、れみりゃの顔面に体当たりする
痛快な音をさせてめり込む、ふらんのあんよ
「ふべぇ」
堪らず倒れこみ、手から帽子を離した
「おぼうし、おぼうしぃい」
まりさも真っ青な勢いで駆け寄り被る
「まりさ、まりさぁ」
(いったいなんなんだど?)
凹んだ顔を元に戻しながらそんなフランの狂態を見つめる
(わかったど!あのなかにあまあまさんがはいったるんだどぉ!)
「ふらん、れみぃけがしておなかすいちゃったんだど。ちょっとわけてほしいんだd」
「ふー!」
「わかったんだど!わがったがらかんじゃいやなんだど」
「うー」
ジト目というにはきつ過ぎる目でこちらを見つめている
警戒心露わなんてもんじゃない
(うー、こわいんだど。でもなんでこんなところにふらんひとりでいるんだど?)
まだ見た目はどう見ても子ゆっくりだ、独り立ちするには小さ過ぎる
こんな「明るい」時間帯に一人で出歩いているなんて妙だ
近くに親がいる様子も無い
ひょっとして…
(いえでしちゃったんだど?)
何でそうなる!
この様子を見たら孤児とか、逸れたとか、親と死に別れたとか他に考えられる事があるだろ!
(う?だれかおこってるんだど?)
ハッ!誰もいません、気のせいです
(うー、木のせいなんだど…)
ふぅ、単純で良かった
「おちびちゃん、おうちはどこなんだど?」
「ふー!」
「わからないんだど?」
「ふー!!」
「おねえちゃんのこーまかんにくるんだど?あまあまさん、ちょっとならあるんだど?」
「ふー」
「こっちなんだどー」
誘拐は犯罪です、よいゆっくりは真似しちゃいけません
っておい、そこのふらん、ホイホイついていかない!
地の文の制止なんて聞こえる訳も無くこーまかんへと二人は飛んでいく
二人の航跡に夕日を受け光る筋がたなびいていく

こーまかん…即ちれみりゃの巣に着くなりれみりゃはあまあまを取り出した
「はい、ふらん。あまあまだど。」
越冬後辛うじて生き残っていたちびまりさをふらんに与える
まりさと言っていたのを黒いのが好みなのだろうと受け取ったからだ
「ゆあああああ、まりさをたべないでぇぇえ!」
死を目前にしても尚何とか助かろうと虚しい命乞いをする
「まりさ!?」
ふらんの目がその名を聞き、輝く
しかしそこに在るのはただの薄汚い饅頭
流れた涙もすぐに止まる
「ちがう…」
「ゆ?」
いきなり違うと言われ面食らうまりさ
泣くのも中断してしまう
「ちがう!おまえはまりさじゃない!」
「なにいってるの?まりさはまりさだよ?」
お前はお前ではない。そんな哲学的なことを言われ死の恐怖を忘れて反論する
「うるさい、しね!」
先程流した暖かい涙ではない、冷たい涙がふらんの頬に伝わる
尚も喚き続ける小饅頭の側頭部?に噛み付き、引く
饅頭皮の表皮が伸び、引き攣れる
「ゆび!や、やめじぇ。まりさ、ちぎれる、ちぎれちゃう!!」
「ちぎれろ!」
悲鳴を聞いても力を弱めるどころか、益々力をこめていく
あまりに表皮を引き伸ばされたためまりさの目玉が押し出され、浮かんできた
「ゆぎぎぎぎぎ、おきょ!?」
目玉が飛び出ると同時に皮が破れ、餡子が流れ出ていく
「ゆぎいぃ、おべべがびえない!ああ、あんこさん、でていかないでね!でていかないでね!」
噛まれていた箇所が千切れた為、一時の間だけ自由の身になったまりさ。失われたパーツを求め這いずる
「しね!」
自分の目玉を探してのた打ち回るまりさにのしかかり、止めを刺す
「ゆびびぶbれる…」
言葉にならない断末魔をあげ、傷口から餡子を噴出し皮だけの饅頭となっていく
潰れて平らになったものから興味を失い、「まりさ」のお帽子に向かう
「まりさ、まりさぁ…」
お帽子に頬ずりしながら、虚空を見上げあらぬものを追い、その名を呟いた

(うー、どうしたらいいんだど?)
その後も色々与えたが、まりさを探して与えても食べずに泣き付き、そして潰すばかり
他のゆっくりにいたってはすぐに潰してしまう
このまま何も食べないのでは直ぐにゆっくりしてしまう
(そうだど。あかちゃんはゆっくりがたべられなくてままがかんであげるんだど!)
「ふらん、あまあまだど~♪」
手にしているのは葉に盛られたゆっくりの内容物
「れみぃおてせいのでぃなーなんだど、ゆっくりたべるんだど」
「ふー…うー♪」
食べた!
もう、むしゃむしゃ食べてる
3日程、何も食べていなかったのを取り戻すかのように貪欲に体内へ餡子を取り込んでいく
子ゆっくりらしい食欲を発揮し、みるみる体形まで変わっていった
そんなふらんを見つめ、目を細める
(さいしょからむいてあげればよかったんだど♪)
「ふらん、おなかいっぱいになった?」
「う~」
「よかったんだどぉ」
れみりゃのいつでも笑っているような表情からは今一つ連想出来ないほど彼女はふらんの拒食に悩んでいた
しかし、これからは安心してご飯を持って帰れる
真ん丸になって幸せそうにしているふらんをみてそっと胸を撫で下ろした

「ふらん、れみぃかりにいってくるんだど。ゆっくりおるすばんしててね」
「ふー」
あれから数日経ち、ふらんも若干ながられみりゃに懐き始めた
時折彼女の顔に何かを投影して見るようなしぐさをする
(うー、でもいつまでもかくまっているわけにはいかないんだど)
未だにれみりゃはふらんが家出したものと思っていた
時折自分の顔をじっと見ているのはきっと家族の誰かを思い出しているんだろうと
(やっぱりさみしいんだど…でもれみぃがおかあさまをみつけてあげるんだど!)
そう気合を入れいつもは踏み込まない夜の世界へと飛び込んでいった
前方に胴無しれみりゃの姿が見える
(うう、ひとにあうのはひさしぶりなんだど…)
意を決し声をかける
「ゆっくりしていってね!」
「ゆっくりs…ふん」
挨拶を返そうと振り向いた所で冷めた顔になり、飛び去ってしまう
(うううう、やっぱりなんだど…)
落ち込みつつも次の相手を探す
自分よりやや小型な胴付を見つけた
「ゆっくりしていってね!」
「ゆっくり…」
これもまたれみりゃの顔を見るなり飛び去ってしまった

そんなことをもう何回繰り返しただろうか
れみりゃはすっかりベソをかいていた
(うぁぁ、やっぱりくるんじゃなかったよ…)
拭っても拭っても溢れていく
(ふらん、ごめんね…れみぃおかあさんさがせそうにないよ…)
家を出てきた時の勢いは消え失せ、しょげかえり肩を落として家に向かうれみりゃ
「ふー、あまあま…見つけた!」
(うわああああみつかった!!!)
数体のふらんに道を塞がれる
しかし、これは良い機会だ。勇気を振り絞り問いかけた
「き、ききたいことがあるんだど!」
「う?なんだ?」
命乞いは聞かないとばかりに強い目で見つめてくる
固めた勇気が粉砕されそうになるも、何とか踏みとどまった
「いえでしたふらんをみつけたんだど…ふらんたちはなにかしらない…?」
「そんなこは…しらない…」
「いえでされるようなまぬけはふらんのところにはいない…」
「「「だからゆっくりふらんにくわれろ!」」」
「ゆわあぁぁぁああぁぁぁああああ」
れみりゃ、絶体絶命のピンチ
ふらん達の晩餐になろうという正にその時
「やめろ!」
横合いから響く声
「ふらん!」
そこには家にいるはずのまりさ帽ふらんがいた
「どうしてここに…」
「ふらん、しんぱいだった…」
補足すると普段夜に出かけないのに今日に限って夜に出かけて行き、そして帰りが遅いから心配して迎えに来たという事らしい
無口キャラは大変だ
「ふりゃんんんん」
もともと決壊しかかっていたれみりゃの涙腺が全開になる
姉の威厳なんてあったものじゃない
「れみりゃ…」
「う?」
「そいつに…おやはいない…」
そう言うなり哀れなものを見る目で二体を見て飛び去る
その目は憐憫か、侮蔑か、はたまた両方か。兎に角ゆっくり出来ない気持ちをれみりゃに残した
「ふらん、ありがとう」
どうしたものか、兎も角ふらんたちを追い払って自身を救ってくれたふらんに向き合い礼を言う
言葉だけでなく胴付の特権でふらんの頭?を手で撫で付ける
「うー!」
うれしそうだ。今までこういった経験はなかったらしい
思い切って今まで聞けなかった家族の事について聞いてみる事にした
「あいつらがいってたことはほんとうなんだど?」
「うー…」
よく分からないが否定してない事は分かった
何らかの事情で親を亡くしてしまったのは確かなようだ
「それならきょうかられみぃがふらんのおねえさまになるんだど!」
「おねえ…ちゃん?」
「ちがうど、おねえさまなんだど。れでぃならそういうんだど」
「うー…おねえさま?」
「う!!えらいど、ふらん。れみぃがおねえさまになったからにはふらんをりっぱなれでぃにしてあげるんだど!」
「うー」
気張ってふらんを家族にすると言い切りはしゃぐれみりゃ
その姿がふらんの目には彼女の姿にダブって見えた
(こんどは…まもれた…)

それかられみりゃはふらんに狩の仕方やお歌、踊り(覚えなくて良いぞ、ふらん!)巣作りなどを教え捕食種としての基本的な技能を教えた
初めは興奮して潰してばかりであったが徐々に感情のコントロールが出来るようになりまりさ種以外は狩れるようになった
しかしあのお帽子を見ると我を忘れて飛びつき、潰してしまう
そこは気になったが他の種の獲物だけで生活は十分出来る為、徐々に治せばいいと気楽に考えていた
また時折ふらっと外出して行くことがあった
その時のふらんは「まりさぁ…」と呟きあらぬ物を見るような目つきでとても正気には見えない
何度か心配してこっそり後をつけていった

「まりさ…」
「ゆ?ふ、ふらん!!」
「おまえじゃない!」
敵を見るような目で睨み付け口に銜えた枝でそのまりさを切り裂いていく
「やべ、やべて…じぬ…」
彼方此方から餡を漏れ出させのたうつまりさ
意味の無い命乞いの言葉を吐く
「死ね!」
「ゆ、ゆんやあああああああ」
目を貫通した枝は眼窩に留まらず体内へと躍り込み餡子を攪拌する
「ゆぎいいいいい!」
「死ね、死ね、死ねええええええ」
悲鳴も上がらなくなり、ただ刺される度に僅かに震えるのみになってもまだ突き立てる
しかしそれすら起こらなくなり、痙攣し続けるだけになるともうそれへの興味は薄れてしまった
そうして単なる餡子の塊となった物を捨て置き、次の哀れな代替物を求め森を彷徨った

(うう、これはまずいんだど…)
あのような無防備な状態では何時か返り討ちに会う
しかし、何度か制止したが聞く耳を持たず、時として牙さえむいた
(どうしたらいいんだど…)
れみりゃはやれることはやった
姉として愛情を注ぎ、ゆっくりとしての行儀を教えた
しかし、彼女はお姉さまであって母でも恋人でもない
れみりゃにはふらんの心の傷を埋める事が出来なかった
ゆえにふらんの外出を心配しながらも黙認せざるを得なかった
だが、それが事件を引き起こした

その日、何時もの如くふらんはまりさの幻影を求め昼間に森を彷徨う
幾体か発見したが何れも「まりさ」では無く、虚しく餡塊と化すばかりであった
暫くさがし続けるとそのまりさは居た
お帽子を無くし、力なく蠢くその姿は正に「まりさ」の最期を脳裏?に甦らせ、ふらんを惹きつけた
「まりさ!」
驚かせない様に地上へ降り立ち、駆け寄っていった
「ゆう?」
唐突に声をかけられ振り返る
まりさの目に飛び込んで来たのは
「ゆ、それはまりさのおぼうし!ゆっくりまりさにわたすんだぜ!!」
ふらんの頭に載っている「まりさ」のお帽子
言うや否や、相手が捕食者ということも省みず襲い掛かる帽無しまりさ
お飾りにかけるゆっくりの執念は凄まじい
時として自身の命も投げ出してそれを守ろうとする
このまりさは正しくその典型だろう
無くしたお帽子の代わりを求め、捨て身でふらんに飛び掛っていく
「まりさ…じゃない…」
ふらんの目に涙が満ちる
しかし、気を抜く事無く、迫り来る饅頭を躱す
「あたらな…ゆぎぃ!?」
躱した積もりだったが執念の饅頭は予想を超える速さで迫っていた
片羽を食い千切られ苦痛に呻く
「これで、にげられないんだぜ!」
血?走った目で睨み付けてくる
これまで色々な事があったふらんだが自身の体を傷つけられたことは今まで経験したことが無かった
痛みで動けない
だがこのお帽子を渡す気など更々無かった
「おまえは「まりさ」じゃない…これはまりさのだ…」
お前はまりさではない
お帽子を無くし、アイデンティティーを喪失しかかっていたまりさはそう言い切られ激昂した
「ゆがああ、うるざい!ざっざとわたぜえええ」
どこに隠し持っていたか、あるいはいつの間に拾ったのか口に枝を構えふらんに迫る
「ゆぎぃぃいいぃ」
躱そうとするも体に走る痛みでうまく動けなかった
あんよから頬までざっくり切り裂かれる
途轍も無い痛みによろめき、後ずさる
その先には…
「ゆあああああああ、ばりざのおぼうじがああああああああ」
崖があった
あまりの苦痛に気を失いかけてもしっかりとお帽子を銜えるふらん
お帽子と共に崖下に転落していった
……


「ゆう、おそくなっちゃったよ…」
その日狩に出ていたそのゆっくりは帰り道あるものを見かけた
(ゆう?あのこなにしてるんだろう?)
道端でじっとしているゆっくりだ
だがこんな時間、こんな場所でゆっくりしてるのは如何にゆっくりとはいえ変だ
(どうしたんだろう…)
「ゆっくりしていt」
近付いて行くとその理由が分かった
「ゆゆ!?ひどいけがだよ!ゆっくりしないではこぶよ!」
「まり…さ…」

陽気な手巾、発条探す
時計の三針、進まず回る
陽気な手巾、途方に暮れる
壊れた時計、霧中で落ちた


どうもこんにちは、うんうんあき(anko715)、ひょっとしたらしーしーあき(anko663)です。
やっぱりポエムは自分には難しいですね。て言うかこれ詩じゃないだろ。
まあ、残念な出来です。上下はスルーしてください。
地の文無双です。訳が分かりません、何でこの人今回張り切ってるの?
(気が)ふれてるふらん、なんかいい響きだと思いません?
若干色々隠してみました。チラリズムというやつだね!
次回最終回、まあ、大した波はもう来ません。安心してご覧ください。
上げ潮とは限りませんが。
では次回でお会いしましょう!


By 観察あき(仮)◆uflAnDreiI


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  • 下のやつ
    俳句じゃなくて
    川柳だ -- 2023-03-03 06:39:04
  • あっれるぇ~?
    最後、既視感
    デジャブかな?
    (季語が無い・・・) -- 2018-04-12 22:37:08
最終更新:2010年01月08日 08:56
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