ふたば系ゆっくりいじめ 782 ゆっくりのいるお庭

ゆっくりのいるお庭 11KB


虐待-普通 制裁 愛で 自業自得 差別・格差 ツガイ 群れ 飼いゆ 野良ゆ 捕食種 希少種 都会 透明な箱 現代 虐待人間 愛護人間 独自設定 感想・批評・ツッコミを頂けると幸いです

びきびきとすっきりーのバランスが悪いかもしれません
希少種優遇注意
意味不設定有





ゆっくりのいるお庭

男は休日の陽光を体に浴びつつ、買い物袋を片手に提げて、家路を歩いていた。
鼻歌を歌いながら、男が今夜の夕飯に思いをはせていると、何処からか話し声が聞こえてきた。
男が周囲を見回すと、前方にある電信柱の辺りから、声は聞こえている。電信柱の陰からは、丸い物体が跳ねているが見えた。
男は電信柱の陰になった部分が、露わになる場所にまで歩を進める。見えてきたのは、世間では謎の不思議饅頭と称されている、ゆっくりだった。
赤いリボンのゆっくりれいむと、黒い帽子のゆっくりまりさ、容姿は薄汚れており、飼われていることを示すものは何も見えない。
典型的な野良ゆっくりだ。
奥にもう一匹ゆっくりがいる。どうやら二匹のゆっくりは、奥のゆっくりを虐めているらしかった。

奥のゆっくり−緑の帽子をかぶった赤い髪のゆっくり、ゆっくりめーりんが目に入ったとき、男の頭にふと疑問が浮かんだ。
男はゆっくりに詳しいわけではない。ネットでかじった知識と、野良ゆっくりをあしらった経験があるくらいだ。
だから、男は疑問の答えを目の前のゆっくりに求め、行動した。ゆっくりに声をかけたのだ。
「なんでそいつを虐めるんだ?同じゆっくりだろう?」
二匹のゆっくりは比喩抜きに跳ね上がる。めーりんを虐めるのに夢中で、男の接近に気付いていなかったようだ。
「びっくりさせないでね!」「しんぞうがとびでるところだったんだぜ!」
ゆっくりが抗議の声を上げる。
「いいから、答えろよ」
男は取り合わず、答えを促す。
「めーりんはゆっくりじゃないよ!」「ぐずといっしょにしないでほしいのぜ!」
「どう見てもゆっくりだろう?」
人間の頭部をデフォルメしたような造形で、饅頭としかいいようのない構造。人から見れば差異など見受けられない。
「ゆっくりだけどゆっくりじゃないよ!」「ぐずはゆっくりしてないのぜ!」
「あー、つまり、ゆっくりしていないゆっくり、ということか?」
どうやら、種は同じだと認識しているが、状態が自分達とは違うと主張したいらしい。
「だからそういってるでしょ!れいむのいってること、りかいできる?」「わからないの?ばかなの?」
男は閉口する。内心、名詞と副詞を一緒にするなと思っていた。
「何処がゆっくりしていないんだ?」
何処が違うのか男には判らなかった為、改めて聞きなおす。
「じゃおしかしゃべれないんだよ!」「ぐずなんだぜ!ゆっくりしてないんだぜ!」
「「だからすきにしていいんだよ!」」
口調が違っていた筈の二匹が、きれいにはもる。
「ゆっくりしていないゆっくりは、どうしてもよいと?」
人が聞けば不快にしか思えない論理展開。
「そうだよ!」「ぐずはゆっくりしてないから、かずもすくないんだぜ!」
「れいむとまりさはゆっくりしてるから、いっぱいいるんだよ!」「ぐずはすこししかいないんだぜ!」

ゆっくりの価値観は、本能レベルで刷り込まれた思い込みがその大半を占める。
構造が異なる肉食草食動物と違い、構造は凡そ共通ながら、捕食種被捕食種の関係に分かれるのは、まさに思い込みに因るところが大きい。
その思い込みによって、ゆっくりしているゆっくりは受け入れ、ゆっくりしていないゆっくりは排除される。
行動が異なるめーりん種など、希少種はゆっくりしていないから、利害が対立するれみりや種など、捕食種はゆっくり出来ないから。
しかし、教育や経験によって思い込みが上書きされることもあり、希少種を受け入れたり、捕食種を捕食する通常種の個体も存在する。
この二匹のゆっくりは、生来の思い込みが補強される形で経験を積んだようだ。
ゆっくりしている=数が多い、ゆっくりしていない=数が少ないという、自分に都合がいい理論を組み立てている。

「こたえてあげたんだから、あまあまちょうだいね!たくさんでいいよ!」「あまあまおいたら、とっととかえるんだぜ!」
男はれいむとまりさを道の向こうへと蹴り飛ばす。
「かわいいれいむに、なにするのおぉぉっ!」「じじいはゆっくりしてないんだぜえぇぇっ!」
「ゆっくりしてないのは虐めていいんだろう?」
要求してくるゆっくりは無視するか、蹴り飛ばす。町を行き来するうちに学んだ、一般的な野良ゆっくり対処法を実践した男は、抗議の声を上げてくるゆっくりに、ゆっくりが先程まで得意げに披露していた内容をそのまま返す。
「俺から見れば、おまえらはゆっくりしていないんでな」
ゆっくりがさらに抗議の声を上げようとするが、男が足の素振りをするのを見てとると、こけつまろびつ跳ねて逃げていった。

「じゃおー…」
いささか弱々しいゆっくりの声を聞いた男が振り返ると、虐められていためーりんが頭を下げるような動作をしていた。
お礼を言っているようだ。
買い物袋を傍らに置いて、男がめーりんの頭を撫でてやると、めーりんは目を瞑って男に身を任せた後、何かに気付いたようなそぶりを見せた。
めーりんが何に気付いたか思い当たった男は、買い物袋の中から買っておいたたこ焼きを取り出し、めーりんに食べさせた。
「じゃおーん!」
たこ焼きを食べさせてもらっためーりんは、にっこりと微笑んだ後、男に向かってありがとうと言うように一声鳴いた。

ペットとされるゆっくりは、言葉でコミュニケーションがとれるのも魅力の一つとされている。
しかし、躾のされていないものや、甘やかされ増長したものは、沈黙は金なりという言葉を実感できる程、うるさく、聞くに堪えない罵詈雑言を口にする。
騒々しいのが嫌いな男は、ゆっくりをペットとする人間の気持ちが分からなかった。
けれど、このめーりんは素直にかわいいなと思えた。
「家に来るか?」
たこ焼きを食べさせながら、めーりんに問いかけた男は、めーりんを抱えあげ、家に連れ帰った。

めーりんを家に連れ帰った男は、めーりんと一緒に暮らし始めた。
めーりんの一日は、日中は男が仕事でいない部屋で昼寝をして過ごし、日没後は仕事から帰った男の愚痴を聞いたり、男に撫でられたりして終わる。
休日には同じアパートに住む子供達と、アパート共有の庭で遊そぶ。結構な人気者だ。隣に住む女の子などは、両親にうちでも飼いたいとねだっていた。

日頃の様子やネットで調べためーりんの生態によれば、めーりんは昼寝が大好きで、特に日向ぼっこが好みらしい。
皮は分厚く、他のゆっくりよりも頑丈だ。皮が厚い為、すりすりによるすっきりーでは、内部にまで精子餡が浸透せず、にんっしんっしにくい。
また分厚い皮に中身の餡が圧迫されている為か、人語を喋ることは出来ない。しかし、こちらの言うことはちゃんと分かるようで、けして頭は悪くない。
何かを守ることを良しとする気性の持ち主でもある。

休日のある日、めーりんはアパート共有の庭を女の子と一緒に跳ねていた。
この日、めーりんは隣の女の子と一緒に遊ぶ約束をしていたのだ。
男は女の子とめーりんが、一緒に遊んでいるのを少しの間眺めた後、買い物に行くから庭を出てはいけないよと言い残し、近くのコンビニに買い物に出かけた。

女の子はご満悦だった。
いつも一緒に遊んでいるアパートの他の子供達は、親に連れられて出かけており、自分の両親も用事で外に出かけている。
お気に入りのめーりんを独占できるのだ。
女の子はめーりんといっしょに跳ねたり、めーりんを抱えて転げまわったり、絵札を使って神経衰弱のような遊びをしたりした。

女の子とめーりんの笑い声が庭に響く中、それを打ち消すような大声が、庭に入ってきたゆっくりから発せられた。
「ゆっくりみつけたよ!」「まりさとれいむにはむかったぐずは、ゆるさないんだぜ!」
「「あのじじいがいないうちに、せいっさいっするよ!!」」
めーりんを虐めていたれいむとまりさが、男に蹴られたのを恨み、周りのゆっくりに声をかけ、復讐にやって来たのだった。
れいむとまりさは男のことも恨んだが、何より許せないのは、ぐずの分際で男にゆっくりしている自分達を蹴らせためーりんだった。
もちろん、めーりんが蹴らせたわけではなかったが、れいむとまりさの餡子の中ではそういうことになってしまっていた。
れいむとまりさ達は男が出かけたのを見計らい、めーりんにせいっさいっを加えようというのだ。
「れいむたちのじゃまするきだね!」「ぐずとなかよくするばばあも、せいっさいっするんだぜ!」
「ひっ」
れいむとまりさは女の子にも敵意を見せる。
大人であれば、いかに子供とはいえ、ゆっくりが人間に危害を加えられるとは思わないだろう。事実そうだ。無抵抗の赤子ならともかく、小学生ほどにもなれば、ゆっくりなどには負けはしない。
しかし、子供にはそんなことは分からない。子供にしてみれば、ボールサイズの何かが自分に向かって跳ねてくるのは、恐怖以外の何ものでもない。それが自分に対する罵倒を口にしていれば、尚更だ。

「じゃおおおぉぉぉーーーーーーんっっっ!!!!!!」

ゆっくり達の敵意を打ち砕かんと大きく吼えためーりんが、怯える女の子の前に立つ。
めーりんの背中には見える筈の無い文字が浮かんで見えた。

  引かぬ、媚びぬ、顧みぬ
    例えこの身が砕け散ろうとも、わが心に後退の二文字無し
      不退転の意を込めて、覚悟完了!!!

「ゆゆゆ、なまいきだよ!」「みんな、いくんだぜ!」
馬鹿にしていためーりんの咆哮に気圧されたゆっくり達は、それを隠すようにめーりんに突撃していった。
めーりんは体当たりをはね返し、噛み付きを避け、押し潰そうとするゆっくりを投げ飛ばす。
そこにはれいむとまりさに虐められていためーりんの姿は無い、女の子を守る為、一対多数の不利さえ跳ね除けた。
ゆっくり達は自分達の方が数が多いのに、相手はぐずのめーりんなのにと、めーりんの奮闘に焦りを覚えた。
「んほおぉぉっ!」
その時何が起きたのか、突如として発情したゆっくりありすがめーりんに体を擦り付け始めた。
ありすに気をとられためーりんを、反対側から枝を咥えたゆっくりようむが襲う。
「じゃお?!」
めーりんの頬に枝が突き刺さる。
ようむは素早く枝を引き抜いて下がり、そこにゆっくりちぇんが噛み付いて傷穴を広げた。
めーりんは傷を負い、ありすに圧し掛かられ、身動きが取れなくなった。
「ぐずはやっぱりぐずだね!」「げらげらげら!いいざまなんだぜ!」「もううごけないんだねー!わかるよー!」「ちーんぽ!」
先程までの焦りは何処へやら、ゆっくり達は余裕の笑みを浮かべている。
「んほおぉぉっ!きもちいいわあぁぁっ!」
「すっきりー!したら、ぐずはうごけなくなるね!」「みんなでぐずのちびを、ちぎってやるんだぜ!」「むきゅ、それはいいかんがえね!」
ひたすらにめーりんに体を擦り付けているアリスを横目に、ゆっくり達はめーりんがにんっしんっした後、どうするか話している。
「だれか、だれかめーりんを助けてーっ!」
「くるわけないでしょ!ばかなの?しぬの?」「ばばあはばかなんだぜ!あんこのうなんだぜ!」
女の子の悲痛な叫びをゆっくり達は嘲笑する。
「すっきりー!」
ありすがすっきりーしてしまった。ゆっくり達はめーりんをいたぶりつくしてやろうとめーりんの額に目をやる。しかし、めーりんの額に茎は生えない、おなかが膨らんだ様子も無い。
「「「ゆゆゆ?」」」
ゆっくり達が混乱していると、翼が太陽を遮った。

「じゃまだよ!ゆっくりしないでどいてね!」「どくんだぜえぇーっ!」
買い物から帰り、庭に顔を出した男は、何かから逃げるようにこちらに突っ込んできたれいむとまりさを蹴り飛ばした。
男が庭を見回すと、女の子が傷を負っためーりんを抱えて泣いており、女の子とめーりんの周りをゆっくりふらんが心配そうに飛び回っている。
その周りには野良ゆっくりと思しきゆっくりが散乱していた。
男に気付いた女の子から事情を聞き、男はめーりんに手当てを施す。
女の子の話では、通りすがりのふらんがめーりんの危機を救ってくれたらしい。
男はふらんに礼を言った。
「うーっ!」
男はめーりんに手当てを施した後、散乱しているゆっくり達を集めて回った。まだ息があるようだ。

いくばくかの時が流れた後、アパートの庭にはゆっくりの群れが出来ていた。
群れといっても2桁にもならない小規模なもので、希少種で構成されている為、繁殖力が弱く、子供も手に余るほどには生まれない。
ペットショップで買われたゆっくりもいれば、何時の間にやら群れの一員になっていたゆっくりもいた。
この町は野生のゆっくりが下りてこられるほど、山野に近いわけでなく、それらのゆっくりは野良ゆっくりであったようにも見えない。
何処から来たのかと、大人は頭を捻ったが、大きな問題が起こったわけでもないので、皆気にしないことにしていた。

今日は日曜日。アパートの庭にはゆっくりとした光景が広がっていた。
隣の女の子が親に買ってもらったゆっくりゆうかは、花壇の手入れをし、何時の間にやら住み着いたゆっくりちるのは、暑がりのお兄さんに抱きつかれている。
日差しが気になるお姉さんにつつかれて、ゆっくりるーみあはまぶしいのかーと言いながら影を出し、日除け代わりにされている。
めーりんは隣の女の子と一緒に日向で昼寝だ。

男はめーりんの周りを飛んでいたふらんに、茎からとった実を投げる。ふらんは空中でぱくりと噛み付き、あっさりと平らげた。
男は庭から部屋の中へと視線を転じ、プラスチックケースの中に押し込められ、額に茎を生やしたれいむとまりさの番に声をかけた。
「みんな、ゆっくりしているだろう?」
あんよを焼かれ、舌を抜かれた二匹は、動けず、喋れず、目の前の光景を見て涙することしか出来ない。
無理やり作らされた、しかしゆっくり出来るおちびちゃんは、挨拶を交わすことなくふらんに食べられていく。
「ゆっくりしていないゆっくりは、どうしてもよかったんだよな?」
ゆっくりできない、ゆっくりしたいと、れいむとまりさは強く思った。
「お前らもそこで、いつまでもゆっくりしていってね」


挿絵 by全裸あき




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感想

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  • 引かぬ、媚びぬ、顧みぬ
    例えこの身が砕け散ろうとも、わが心に後退の二文字無し
    不退転の意を込めて、覚悟完了!!! -- 2022-12-20 20:15:11
  • めーりんって可愛いよね -- 2021-10-30 17:01:23
  • 通常種では基本、ちぇんとみょんが優遇されてるよね。
    やっぱり、れいむとまりさに比べて見た目可愛いし。ゲス化率も低いからかなぁ -- 2018-02-21 19:11:57
  • 希少種にもゲスはいる。
    ただ、通常種(特にれいむ種とまりさ種)の絶対数が桁違いに多い。
    だから割合で発生するゲス=通常種というSSが多くなるだけ。
    ※コメント欄に霊夢と漢字表記している人が稀に居ますが、
    霊夢とれいむは別物なので注意していただきたい。 -- 2018-02-16 02:16:28
  • めーりんふらんよくやっためーりんふらんが来るまでよく頑張ったな死ななくてよかった最後のれいむとまりさホントにくずだな

    -- 2017-04-22 21:15:28
  • めーりんカッコよかったww
    -- 2017-03-18 20:22:58
  • ↓それな -- 2016-12-15 06:43:59
  • ↓それな(´・Д・)」 -- 2016-09-14 20:29:21
  • 通常種ってほんとキモいww(ちぇん、善良は例外) -- 2016-07-16 00:37:40
  • めーりん!!!!!!!!!!かっこよすぎるよおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
    \(´;o;`)/ -- 2016-06-19 11:16:11
  • ホント希少種って通常種と違って可愛い
    -- 2016-06-05 11:49:17
  • めーりんかわいいいいいい
    欲しいよ! -- 2016-04-10 11:32:32
  • 稀少種は大体良いのに普通種は下衆が多い。
    特に魔理沙と霊夢とアリスは下衆が多すぎ、
    下衆ゆっくりはこの作品のゆっくりめーりん
    を見習って欲しいけど下衆のほとんどが餡子脳
    だからわからないと思う。 -- 2016-03-14 00:44:40
  • こういう救済系大好きだぜ
    -- 2016-01-16 00:13:48
  • フランやさしい
    -- 2015-11-13 22:17:00
  • めーりんかっこかわいい!! めーりん欲しい!! -- 2014-11-03 21:31:58
  • めーりんかっけえ
    ゴミ饅頭共とは大違いだわw -- 2014-06-22 21:59:17
  • 退かぬ!
    媚びぬ!
    顧みぬ! -- 2014-06-15 22:40:19
  • めーりん欲しいお😝 -- 2014-04-28 16:04:21
  • めーりん欲しい!щ(゜▽゜щ)よな? -- 2014-01-02 22:42:10
最終更新:2010年02月13日 19:15
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