バラデューク

Baraduke

VIDEO GAME ANTHOLOGY vol.13

機種:AC, X68k, PS, Mob, Wii, 360, NS, PS4
作曲者:慶野由利子中潟憲雄
音声合成:水足淳一
サウンドプログラム (X68k):原川卓也、後藤浩昭
発売元:ナムコ
発売日:1985年7月27日 (AC)、1995年5月26日 (X68k)、2022年11月10日 (NS, PS4)

概要

ナムコが1985年に世に送り出したアクションシューティングゲーム。
チラシに「んぶ!! 摩訶不気味!・・・・ブキミが気持ちいい」とある様に、世界観はSFホラー風に統一されている。
余談だが、開発名は『タコバスター』であったと言う。
またタイトルは『指輪物語』シリーズに登場する城砦「バラド=ドゥール」からで、当時のナムコにあった「濁点が多いほどゲームが売れる」理論*1に基づいたものでもあったという。

サウンドを担当した慶野由利子氏にとって、本作は正社員時代最後の業務用作品となった。
なお本作は1985年2月を完成予定としていたが、慶野氏が退社した翌3月*2までに作品は完成せず、小沢純子氏に暫定的に引き継がれたという。
その後、小沢氏からロボットバンド『ピクパク』の業務を丁度終わった中潟憲雄氏に引き継がれたとの事。
中潟氏は本作がビデオゲームデビュー作*3。「エンディングミュージック」等を担当したが、本作の開発中に既に『源平討魔伝』にも着手していたらしい*4
曲ごとの分担はアーケードゲーム『バラデューク』30周年イベントで慶野氏により明らかにされた。
メインBGMの心音や短調で奏でられるエクステンドサウンド等、サウンドが効果的に不気味さを煽っている。
余談だが、ナムコサウンドスタッフのメンバーであった小沢氏がパケット族のボイスを中潟氏とグラフィックを担当した高橋由紀夫氏がグレートオクティの断末魔をそれぞれ担当している。

(次作:爆突機銃艇

収録曲

曲名 作・編曲者 補足 順位
クレジット音 慶野由利子
スタートミュージック 中潟憲雄
ラウンドスタートミュージック 慶野由利子
ゲート・オープン音 未使用
ゲート・オープン知らせ音
エクステンドサウンド
グレート・オクティー出現音
ミス音
ゲームオーバー
エンディングミュージック 中潟憲雄 第2回マイナーゲーム129位
ネームエントリー
『ナムコ ビデオゲーム グラフィティ』収録アレンジ
BARADUKE (バラデューク) 編:米光亮 演奏:ジー・ファイブ
ケース裏での表記:「BARADUKE」
ブックレットでの表記:「バラデューク」
『NAMCO VIDEO GAME MUSIC LIBRARY Vol.1』収録アレンジ
BARADUKE FINALE *5 作:中潟憲雄
編:磯田健一郎
「エンディングミュージック」のアレンジ

サウンドトラック

ナムコ ビデオゲーム グラフィティ

「スタートミュージック」原曲とメドレーアレンジを「BARADUKE (バラデューク)」として収録

ナムコ・ゲーム・ミュージック VOL.2 (LEGEND SERIES)


同名アルバムの復刻版。アーケード版を収録

ナムコサウンドミュージアム from X68000


DISC 4に『NAMCO VIDEO GAME MUSIC LIBRARY Vol.1』版を、DISC 5にビデオゲームアンソロジー版を収録。
DISC 4では「クレジット音」が中潟氏の担当と捉えられかねない記載がされている。
DISC 4, 5ともに「ネームエントリー」が慶野氏の担当と誤記されている

PV

Wii VC AC版 プレイ動画

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  • C30

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最終更新:2023年08月05日 13:18

*1ゼビウス』、『ディグダグ』等

*2 4Gamer.netによる記事『「ゼビウス」「ディグダグ」の楽曲を手掛けた慶野由利子氏が語るナムコサウンド。トークイベント「The Art Of Video Game」をレポート』より

*3 LEGEND SERIES版『ナムコ・ゲーム・ミュージック VOL.2』ブックレット p. 005より

*4 本作や『源平討魔伝』のグラフィックを担当した高橋由紀夫氏へのインタビュー記事より

*5 作中表記。『ナムコサウンドミュージアム from X68000』に収録された際は「バラデューク・フィナーレ」という表記になった