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ニンジャコマンドー - (2016/12/24 (土) 09:18:41) の1つ前との変更点

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*ニンジャコマンドー 【にんじゃこまんどー】 |ジャンル|シューティング| |対応機種|アーケード(MVS)| |発売・開発元|アルファ電子| |稼働開始日|1992年| |分類|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''| |~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''| |ポイント|超大味なゲームバランス&br;爆烈究極拳無双&br()歴史を守った?&br()名言ラッシュ| |>|CENTER:''ADKニンジャシリーズ''&br;[[ニンジャコンバット]] / ''ニンジャコマンドー'' / [[ニンジャマスターズ>ニンジャマスターズ 覇王忍法帖]]| **概要 『[[ニンジャコンバット]]』に続くアルファ電子のニンジャシリーズ第二弾。~ ただし物語的な繋がりはなく、ベルトスクロールアクションだった前作と違い、任意縦スクロールシューティングとなっている。~ ライフ残機併用制。また特徴として、シューティングゲームとしては初めて「コマンド必殺技」を導入している。その必殺技が問題なのだが。 **ストーリー マルスコーポレーションがタイムマシーンを使い、歴史を操ろうと企んでいる。ニンジャコマンドーの3人はマルスコーポレーションからタイムマシーンを奪い、歴史を守る命令を受けた。 **キャラクター プレイヤーキャラクターは通常攻撃、緊急回避(高速移動)、忍法(体力消費のボム)、3種類のコマンド技をそれぞれ持つ。また通常攻撃は連射速度によりパワーアップする。コマンド技は一旦連射を止めてから入力しないと出ない。また落ちている巻物を3つ集めると、一定時間動物に変身して無敵になる。 -ジョー・タイガー --ニンジャコマンドーのリーダーらしきアメリカ人でポスター等でも真ん中。3人の中では落ち着いた性格、ゆえに地味。一人だけ通常攻撃が扇状に広がる。コマンド技「雷神の術」と忍法「火炎龍」を持つが、ニンジャコンバットのジョーとの関係は不明((コンバットではジョーが忍法「火炎龍」、ハヤブサが忍法「雷神の術」を持つ。どちらも体力消費ボム。また、コンバットのジョーの服は赤でハヤブサは青に対し、コマンドーのジョーは青。))。 --「雷神の術」は3人の後ろ溜め技の中で一番使いやすい。「竜巻神拳」は自分を中心に竜巻状に広がる火の玉を放ち、全方位を攻撃できる。「ダブル竜巻神拳」はその名の通り右回りと左回りの2重に竜巻神拳を出す奥義。もっとも無理に使わなくても竜巻神拳の連発で事が足りるが。 -レイア・ドラゴン --デモシーンで状況説明役を勤めるイギリス人の少女。デモシーンでは可愛いが、ポートレイトでは濃いメリケン顔。死ぬ時は「びじんはくめいいいい!」と(字幕で)叫ぶ。 --「紅蓮分身」は通常攻撃最大からさらに連射することにより分身を生み出す。ただし分身が本体からあまり離れないため、攻撃範囲はそれほど広がらない。連射装置がないと維持もキツイ。「ファイヤーウォール」は左右に炎の壁を作るが、射程が2キャラ分しかない。ただし分身にも付く。「鳳凰拳」は後ろ溜め技。範囲は広いが攻撃力が低い。 ---当初、紅蓮分身の所為で初心者向けキャラと思われたが、貫通能力が弱くボス戦が長期化する、溜め技を使わない限り攻撃範囲が狭く雑魚戦も苦労すると、ぶっちゃけ最弱キャラ。 -リュー・イーグル --見た目は一番まともな忍者だが、性格は熱血気味。実は『[[ワールドヒーローズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/344.html]]』のフウマの子孫((ワールドヒーローズのほうが後発なため、後付設定である。ちなみにフウマが5代目、リューが32代目。))。後に出た『ADKワールド』でのプロフィールではひたすら「みねうち」が強調されている。ちなみに本名は「荒鷲龍騎(あらわし りゅうき)」と一応日本人である。 ---本作品のバカゲー、不安定ゲーという評価の半分以上はコイツのせい。 --「爆烈覇王拳」は溜め時間が長く範囲も狭いと3人の中では最弱。「爆烈虚空拳」は左右に衝撃波を飛ばす。射程は画面いっぱいでファイヤーウォールより強い。「爆烈究極拳」は覇王拳を前方3方向に放つ最強奥義。 --忍法は「ぶらっくほーる」。まぁタイムマシーンが発明された未来のニンジャだからアリなのだろう。 -スパイダー --敵キャラでマルスコーポレーションの社長(?)。でもメインコンピュータより格下扱い。 --ステージクリアごとにタイムマシーンに付いている通信機で捨て台詞を吐いてくれるが、実際に戦うのはステージ1と6だけ。なおステージ1で乗り込んだマシーンは爆発したのだが、どうやって逃げ出したのかは不明(しかも直後にタイムマシーンに工作もしているし)。ステージ6では未来戦車の爆発とともに命運が尽きる。 **ゲームバランス -使用基板がMVSであることが前提の、横長画面の縦スクロールゲームである本作は、敵が横からワラワラ湧いてくる。 --それに対抗してプレイヤーキャラクターもコマンド技を駆使して戦う。ただし任意スクロールなため、後ろ溜め技を多用すると先に進めずタイムアップになる。 ---しかし、レイアでは地形に隠れた敵は鳳凰拳でないと攻撃できない。ファイヤーウォールの射程も短く横からの攻撃に対しても厳しい。 -ボスの耐久力はもちろん高く、ガードもする。ガードされると必殺技と忍法以外は効かない。 --例外が紅蓮分身。まぁ分身しただけで、攻撃は通常攻撃だから仕方がない。敵を倒したときに落とすコインに限れば必殺技扱いの大コインだが。 -ボスの耐久力を0にすると画面いっぱいこれでもかという程に大爆発をし、そのあとボーナスとして空からコインが大量に降ってくる。後述の爆烈究極拳と合わせてこのゲームが超ド派手に爆発するゲームという印象を与えることとなる。 -画面の上端に写っている敵はどれだけ攻撃が当たってもダメージを受けない。しかしその敵からの攻撃はこちらにヒットする。 -役立たずな忍法、回避の難しさ --体力を消費して無敵のボムを放つのだが、使用後の無敵時間がないため、忍法で倒しきれない体力を持った敵の体当たりを避けることは不可能。もちろん、それ以外の雑魚と弾を消し去ることはできるのだが。 ---なお、ダメージを負うと入力途中のコマンドの無効化、および非常に短い無敵と硬直が同時に発生する。これにより体当たりやモーションの長い攻撃は即死になる。一応、死亡後の復帰時ならそれなりの無敵時間がある。 --自機の通常移動は遅く当り判定も厳しいが緊急回避(無敵動作)は存在しない。そのためBボタンで出るバク転(回転移動)が回避の要となる。このバク転は通常移動と比較すれば少しだけ素早くやや距離も稼げるのだが、初動が遅い。こんな自機に対してボスの攻撃は速いか隙間が狭いか回避不可のどれかである。よってボス戦は画面端で詰んだりしないようにパターンを覚えておいてなおかつバク転を満足に利用できるようになってはじめてまともに戦える。 -こちらの通常弾は障害物によって無効化されるが、敵の移動を除く攻撃全てとこちらの技は素通りとなっている。これにより複数の敵を相手にする場合はこちらが不利になる。 -最強の必殺技、爆烈究極拳。 --六芒星を描く難しいコマンドだからという考えからか、三つとも当てれば、そのまま覇王拳の3倍の威力を誇る。 ---ちなみに超必殺技なんて考えがない時代の作品のため、ゲージや残り体力等の使用条件はなく、コマンド入力さえ成功すれば際限なく使える。 ---しかも、コマンド判定がかなり甘く、レバー9/8回転の後、逆方向に5/8回転するだけで出せてしまう。さらにコマンド受付時間中にボタンを連打すると究極拳が連射されるため、ボスを文字通り瞬殺することができる。雑魚もボスも出現した瞬間に燃え尽きる、まさに地獄絵図である。バッバッバクレツキュウキョクケン! ---後述のボスラッシュで一度コマンドに失敗すると、際限なく湧く雑魚敵の所為でコマンドを再入力する余裕が無く死ぬ事もある。 -コマンド技(特に究極拳)を封印すればかなり難しいゲームではある。というかレイアだと何も縛らなくても十分難しい。 **バカゲーな点 アルファ電子作品らしくバカゲーな点は大量にある。~ なおステージ2から4はランダムに決まる。 -ステージ1 --マルスコーポレーションに正面突入。忍者?ニンジャです。スパイダーも待ち構えており、完全にばれている。 --タイムマシーンを奪うも調子が悪くて何処に行くか判らない、というかスパイダーにマシーンを操られている。それでも巧く目的地に着いてしまうが。 -原始時代 --恐竜と原始人が闊歩している。ゆえに原始人はマルスコーポレーションの人造人間と断定されてしまう。もっともボスの恐竜はロボットだったが。 --ただし中ボスは巨大化もする人造人間だったため、間違いではないらしい。 -エジプト時代 --そもそもエジプト時代って何? 「四大文明時代のエジプト」と言いたかったのだろうが。 --ミイラ等を倒すが、エジプトの呪いは本物でマルスコーポレーションとは一切関係なかったらしい。歴史を守った? --一応ボスの巨大なツタンカーメンのマスクはマルスコーポレーション製だったらしい。中ボスのミイラ以外はすべてマルスコーポレーション製だったのか? 道中でスパイダーが(背広のまま)現れ敵をけしかけているし。 -日本戦国時代 --敵は織田信長。リューが信長を風魔の宿敵((史実では、豊臣秀吉が北条家を滅ぼしたことにより主を失い没落、盗賊に身をやつした5代目風魔小太郎が徳川家康に処刑されて滅んだのだが。))として「まおう うつべし!」といきなり歴史改変宣言。 //5代目風魔小太郎と言っても「ワールドヒーローズのフウマ本人」という表現は誤解を招く。あくまであれはADKワールドの風魔の頭領で、史実とは無関係なキャラ。←それを言うと信長が風魔の宿敵なのもADKワールドの一言で説明が付くけどね。 ---信長は登場時には普通サイズで敦盛を踊っていたが、戦闘に入るといきなり巨大化。マルスコーポレイションの仕業か? やはり道中でスパイダーが現れている。 --敵を皆殺しにしたあとにクリアデモで、レイアが「じょせい(腰元)に てをだしたのは やりすぎじゃないの!」と言い出し、リューが「しんぱい ごむよう! みねうち でござる!」と返している。ただし「みねうち」したのは女性だけだそうである。歴史を守った? ---会話の流れ的に「信長を爆死させておいてみねうちでござるとのたまった」と捉えてしまう人も多く、この場面はゲーマーの間で様々なネタにされた。それ以前に爆烈究極拳(炎柱を飛ばす)の何処に「みね」があると言うのか(なおリューは通常攻撃も火の玉である。いや、手裏剣や火矢にだって「みね」があるなんて聞いた事が無いが)。 -三国時代 --此処からは固定ステージ。要は中国の三国志の時代。何故「日本戦国時代」と違い「中国三国時代((イギリスや朝鮮にも三国時代があった。))」にしなかったのかは謎。 --ボスは呂布だが、最初から巨大。倒すと首だけになり竜に変身する。これもマルスコーポレーションの仕業か? -第2次世界大戦 --第2次世界大戦中のドイツらしい。戦車がニンジャに蹴散らされるが、ゲームでこの突っ込みは野暮だろう。 --マルスコーポレーションが未来兵器を持ち込んでいるとの予想に反し、実際にはスパイダーの乗るボスのみが未来戦車だった。他は見た目を誤魔化しているのか? -未来マルスコーポレーション --我々から見れば未来だろうが、プレイヤーキャラクターから見れば現代のはずだが。 --歴史を守った(?)もののマルスコーポレーションを潰さないと同じことの繰り返しだと気付いて未来に戻ってきた。最初から気付け。 --いわゆるボスラッシュ。2-5面のボスと雑魚、つまり呂布も現れるため、総てマルスコーポレーションの人造人間だったというのも嘘ではないらしい。でも、日本戦国時代の信長達は出ない。 --メインコンピュータを破壊してエンディング。夕日をバックに3人(のシルエット)が走るだけだが。 **総評 アルファ電子を代表するバカゲーの一つ。トンチキな台詞はニコニコ動画などで未だネタにされている((特に「スモウパワーにはまいったな」。))。ゲームバランスは酷いが、逆に(ヘタレゲーマーが)爆烈究極拳で爽快感を味わうゲームとしての地位を獲得した。 **余談 -PS2ソフト『ADK魂』にニンジャコンバットなどとともに収録されているのはもちろん、カルト的な人気を誇ったためかバーチャルコンソールでの配信までされている。 -『ワールドヒーローズ2JET』でフウマが爆裂究極拳を覚えたが、本作では「爆烈」ワーヒーでは「爆裂」と微妙に字が違う所為か、技の内容は別物になっている。もっとも本作品の技そのままだと「連射可能でガード不可能の[[隙無し3WAY飛び道具>カイザーナックル]]」となってしまうが。一応企画段階では「連射不可能でガード可能な隙有り3WAY飛び道具」だったらしいが、それでもヤバくて没になったそうだ。ただし『PERFECT』ではゲージマックス時に、これに似たものに変化するようになった。 -ゲーメストの読者コーナー担当が本作品(特にリュー)のファンで、人気の割には(ネタとして)何度も取り上げられている。 -SNKプレイモアの作品『どきどき魔女神判2』では前作であるニンジャコンバットが人気作品という設定があるが、そのアニメ版の作画崩壊した話の内容が「エジプト時代」など本作を匂わせるものとなっている(どき魔女のプロデューサーは元ADK社員)。 -実は本作には後期出荷版が存在しており、「爆烈究極拳が際限無く連発できることで、大量のエフェクト表示がスプライトの表示上限数を超えてしまい他のグラフィックが消えてしまう問題」が発売後に発覚し、SNKから~ クレームが入ってしまった。その為、爆烈究極拳の連打数に制限を加えた「修正版」に相当するものが後期出荷版という形で出回っている。
*ニンジャコマンドー 【にんじゃこまんどー】 |ジャンル|シューティング| |対応機種|アーケード(MVS)| |発売・開発元|アルファ電子| |稼働開始日|1992年| |分類|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''| |~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''| |ポイント|超大味なゲームバランス&br;爆烈究極拳無双&br()歴史を守った?&br()名言ラッシュ| |>|CENTER:''ADKニンジャシリーズ''&br;[[ニンジャコンバット]] / ''ニンジャコマンドー'' / [[ニンジャマスターズ>ニンジャマスターズ 覇王忍法帖]]| **概要 『[[ニンジャコンバット]]』に続くアルファ電子のニンジャシリーズ第二弾。~ ただし物語的な繋がりはなく、ベルトスクロールアクションだった前作と違い、任意縦スクロールシューティングとなっている。~ ライフ残機併用制。また特徴として、シューティングゲームとしては初めて「コマンド必殺技」を導入している。その必殺技が問題なのだが。 **ストーリー マルスコーポレーションがタイムマシーンを使い、歴史を操ろうと企んでいる。ニンジャコマンドーの3人はマルスコーポレーションからタイムマシーンを奪い、歴史を守る命令を受けた。 **キャラクター プレイヤーキャラクターは通常攻撃、緊急回避(高速移動)、忍法(体力消費のボム)、3種類のコマンド技をそれぞれ持つ。また通常攻撃は連射速度によりパワーアップする。コマンド技は一旦連射を止めてから入力しないと出ない。また落ちている巻物を3つ集めると、一定時間動物に変身して無敵になる。 -ジョー・タイガー --ニンジャコマンドーのリーダーらしきアメリカ人でポスター等でも真ん中。3人の中では落ち着いた性格、ゆえに地味。一人だけ通常攻撃が扇状に広がる。コマンド技「雷神の術」と忍法「火炎龍」を持つが、ニンジャコンバットのジョーとの関係は不明((コンバットではジョーが忍法「火炎龍」、ハヤブサが忍法「雷神の術」を持つ。どちらも体力消費ボム。また、コンバットのジョーの服は赤でハヤブサは青に対し、コマンドーのジョーは青。))。 --「雷神の術」は3人の後ろ溜め技の中で一番使いやすい。「竜巻神拳」は自分を中心に竜巻状に広がる火の玉を放ち、全方位を攻撃できる。「ダブル竜巻神拳」はその名の通り右回りと左回りの2重に竜巻神拳を出す奥義。もっとも無理に使わなくても竜巻神拳の連発で事が足りるが。 -レイア・ドラゴン --デモシーンで状況説明役を勤めるイギリス人の少女。デモシーンでは可愛いが、ポートレイトでは濃いメリケン顔。死ぬ時は「びじんはくめいいいい!」と(字幕で)叫ぶ。 --「紅蓮分身」は通常攻撃最大からさらに連射することにより分身を生み出す。ただし分身が本体からあまり離れないため、攻撃範囲はそれほど広がらない。連射装置がないと維持もキツイ。「ファイヤーウォール」は左右に炎の壁を作るが、射程が2キャラ分しかない。ただし分身にも付く。「鳳凰拳」は後ろ溜め技。範囲は広いが攻撃力が低い。 ---当初、紅蓮分身の所為で初心者向けキャラと思われたが、貫通能力が弱くボス戦が長期化する、溜め技を使わない限り攻撃範囲が狭く雑魚戦も苦労すると、ぶっちゃけ最弱キャラ。 -リュー・イーグル --見た目は一番まともな忍者だが、性格は熱血気味。実は『[[ワールドヒーローズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/344.html]]』のフウマの子孫((ワールドヒーローズのほうが後発なため、後付設定である。ちなみにフウマが5代目、リューが32代目。))。後に出た『ADKワールド』でのプロフィールではひたすら「&bold(){みねうち}」が強調されている。ちなみに本名は「荒鷲龍騎(あらわし りゅうき)」。 ---本作品のバカゲー、不安定ゲーという評価の半分以上はコイツのせい。 --「爆烈覇王拳」は溜め時間が長く範囲も狭いと3人の中では最弱。「爆烈虚空拳」は左右に衝撃波を飛ばす。射程は画面いっぱいでファイヤーウォールより強い。「爆烈究極拳」は覇王拳を前方3方向に放つ最強奥義。 --忍法は「ぶらっくほーる」。まぁタイムマシーンが発明された未来のニンジャだからアリなのだろう。 -スパイダー --敵キャラでマルスコーポレーションの社長(?)。でもメインコンピュータより格下扱い。 --ステージクリアごとにタイムマシーンに付いている通信機で捨て台詞を吐いてくれるが、実際に戦うのはステージ1と6だけ。なおステージ1で乗り込んだマシーンは爆発したのだが、どうやって逃げ出したのかは不明(しかも直後にタイムマシーンに工作もしているし)。ステージ6では未来戦車の爆発とともに命運が尽きる。 **ゲームバランス -使用基板がMVSであることが前提の、横長画面の縦スクロールゲームである本作は、敵が横からワラワラ湧いてくる。 --それに対抗してプレイヤーキャラクターもコマンド技を駆使して戦う。ただし任意スクロールなため、後ろ溜め技を多用すると先に進めずタイムアップになる。 ---しかし、レイアでは地形に隠れた敵は鳳凰拳でないと攻撃できない。ファイヤーウォールの射程も短く横からの攻撃に対しても厳しい。 -ボスの耐久力はもちろん高く、ガードもする。ガードされると必殺技と忍法以外は効かない。 --例外が紅蓮分身。まぁ分身しただけで、攻撃は通常攻撃だから仕方がない。敵を倒したときに落とすコインに限れば必殺技扱いの大コインだが。 -ボスの耐久力を0にすると画面いっぱいこれでもかという程に大爆発をし、そのあとボーナスとして空からコインが大量に降ってくる。後述の爆烈究極拳と合わせてこのゲームが超ド派手に爆発するゲームという印象を与えることとなる。 -画面の上端に写っている敵はどれだけ攻撃が当たってもダメージを受けない。しかしその敵からの攻撃はこちらにヒットする。 -役立たずな忍法、回避の難しさ --体力を消費して無敵のボムを放つのだが、使用後の無敵時間がないため、忍法で倒しきれない体力を持った敵の体当たりを避けることは不可能。もちろん、それ以外の雑魚と弾を消し去ることはできるのだが。 ---なお、ダメージを負うと入力途中のコマンドの無効化、および非常に短い無敵と硬直が同時に発生する。これにより体当たりやモーションの長い攻撃は即死になる。一応、死亡後の復帰時ならそれなりの無敵時間がある。 --自機の通常移動は遅く当り判定も厳しいが緊急回避(無敵動作)は存在しない。そのためBボタンで出るバク転(回転移動)が回避の要となる。このバク転は通常移動と比較すれば少しだけ素早くやや距離も稼げるのだが、初動が遅い。こんな自機に対してボスの攻撃は速いか隙間が狭いか回避不可のどれかである。よってボス戦は画面端で詰んだりしないようにパターンを覚えておいてなおかつバク転を満足に利用できるようになってはじめてまともに戦える。 -こちらの通常弾は障害物によって無効化されるが、敵の移動を除く攻撃全てとこちらの技は素通りとなっている。これにより複数の敵を相手にする場合はこちらが不利になる。 -最強の必殺技、爆烈究極拳。 --六芒星を描く難しいコマンドだからという考えからか、三つとも当てれば、そのまま覇王拳の3倍の威力を誇る。 ---ちなみに超必殺技なんて考えがない時代の作品のため、ゲージや残り体力等の使用条件はなく、コマンド入力さえ成功すれば際限なく使える。 ---しかも、コマンド判定がかなり甘く、レバー9/8回転の後、逆方向に5/8回転するだけで出せてしまう。さらにコマンド受付時間中にボタンを連打すると究極拳が連射されるため、ボスを文字通り瞬殺することができる。雑魚もボスも出現した瞬間に燃え尽きる、まさに地獄絵図である。バッバッバクレツキュウキョクケン! ---後述のボスラッシュで一度コマンドに失敗すると、際限なく湧く雑魚敵の所為でコマンドを再入力する余裕が無く死ぬ事もある。 -コマンド技(特に究極拳)を封印すればかなり難しいゲームではある。というかレイアだと何も縛らなくても十分難しい。 **バカゲーな点 アルファ電子作品らしくバカゲーな点は大量にある。~ なおステージ2から4はランダムに決まる。 -ステージ1 --マルスコーポレーションに正面突入。忍者?ニンジャです。スパイダーも待ち構えており、完全にばれている。 --タイムマシーンを奪うも調子が悪くて何処に行くか判らない、というかスパイダーにマシーンを操られている。それでも巧く目的地に着いてしまうが。 -原始時代 --恐竜と原始人が闊歩している。ゆえに原始人はマルスコーポレーションの人造人間と断定されてしまう。もっともボスの恐竜はロボットだったが。 --ただし中ボスは巨大化もする人造人間だったため、間違いではないらしい。 -エジプト時代 --そもそもエジプト時代って何? 「四大文明時代のエジプト」と言いたかったのだろうが。 --ミイラ等を倒すが、エジプトの呪いは本物でマルスコーポレーションとは一切関係なかったらしい。歴史を守った? --一応ボスの巨大なツタンカーメンのマスクはマルスコーポレーション製だったらしい。中ボスのミイラ以外はすべてマルスコーポレーション製だったのか? 道中でスパイダーが(背広のまま)現れ敵をけしかけているし。 -日本戦国時代 --敵は織田信長。リューが信長を風魔の宿敵((史実では、豊臣秀吉が北条家を滅ぼしたことにより主を失い没落、盗賊に身をやつした5代目風魔小太郎が徳川家康に処刑されて滅んだのだが。))として「まおう うつべし!」といきなり歴史改変宣言。 //5代目風魔小太郎と言っても「ワールドヒーローズのフウマ本人」という表現は誤解を招く。あくまであれはADKワールドの風魔の頭領で、史実とは無関係なキャラ。←それを言うと信長が風魔の宿敵なのもADKワールドの一言で説明が付くけどね。 ---信長は登場時には普通サイズで敦盛を踊っていたが、戦闘に入るといきなり巨大化。マルスコーポレイションの仕業か? やはり道中でスパイダーが現れている。 --敵を皆殺しにしたあとにクリアデモで、レイアが「じょせい(腰元)に てをだしたのは やりすぎじゃないの!」と言い出し、リューが「&bold(){しんぱい ごむよう! みねうち でござる!}」と返している。ただし「みねうち」したのは女性だけだそうである。歴史を守った? ---会話の流れ的に「信長を爆死させておいてみねうちでござるとのたまった」と捉えてしまう人も多く、この場面はゲーマーの間で様々なネタにされた。それ以前に爆烈究極拳(炎柱を飛ばす)の何処に「みね」があると言うのか(なおリューは通常攻撃も火の玉である。いや、手裏剣や火矢にだって「みね」があるなんて聞いた事が無いが)。 -三国時代 --此処からは固定ステージ。要は中国の三国志の時代。何故「日本戦国時代」と違い「中国三国時代((イギリスや朝鮮にも三国時代があった。))」にしなかったのかは謎。 --ボスは呂布だが、最初から巨大。倒すと首だけになり竜に変身する。これもマルスコーポレーションの仕業か? -第2次世界大戦 --第2次世界大戦中のドイツらしい。戦車がニンジャに蹴散らされるが、ゲームでこの突っ込みは野暮だろう。 --マルスコーポレーションが未来兵器を持ち込んでいるとの予想に反し、実際にはスパイダーの乗るボスのみが未来戦車だった。他は見た目を誤魔化しているのか? -未来マルスコーポレーション --我々から見れば未来だろうが、プレイヤーキャラクターから見れば現代のはずだが。 --歴史を守った(?)もののマルスコーポレーションを潰さないと同じことの繰り返しだと気付いて未来に戻ってきた。最初から気付け。 --いわゆるボスラッシュ。2-5面のボスと雑魚、つまり呂布も現れるため、総てマルスコーポレーションの人造人間だったというのも嘘ではないらしい。でも、日本戦国時代の信長達は出ない。 --メインコンピュータを破壊してエンディング。夕日をバックに3人(のシルエット)が走るだけだが。 **総評 アルファ電子を代表するバカゲーの一つ。トンチキな台詞はニコニコ動画などで未だネタにされている((特に「スモウパワーにはまいったな」。))。ゲームバランスは酷いが、逆に(ヘタレゲーマーが)爆烈究極拳で爽快感を味わうゲームとしての地位を獲得した。 **余談 -PS2ソフト『ADK魂』にニンジャコンバットなどとともに収録されているのはもちろん、カルト的な人気を誇ったためかバーチャルコンソールでの配信までされている。 -『ワールドヒーローズ2JET』でフウマが爆裂究極拳を覚えたが、本作では「爆烈」ワーヒーでは「爆裂」と微妙に字が違う所為か、技の内容は別物になっている。もっとも本作品の技そのままだと「連射可能でガード不可能の[[隙無し3WAY飛び道具>カイザーナックル]]」となってしまうが。一応企画段階では「連射不可能でガード可能な隙有り3WAY飛び道具」だったらしいが、それでもヤバくて没になったそうだ。ただし『PERFECT』ではゲージマックス時に、これに似たものに変化するようになった。 -ゲーメストの読者コーナー担当が本作品(特にリュー)のファンで、人気の割には(ネタとして)何度も取り上げられている。 -SNKプレイモアの作品『どきどき魔女神判2』では前作であるニンジャコンバットが人気作品という設定があるが、そのアニメ版の作画崩壊した話の内容が「エジプト時代」など本作を匂わせるものとなっている(どき魔女のプロデューサーは元ADK社員)。 -実は本作には後期出荷版が存在しており、「爆烈究極拳が際限無く連発できることで、大量のエフェクト表示がスプライトの表示上限数を超えてしまい他のグラフィックが消えてしまう問題」が発売後に発覚し、SNKから~ クレームが入ってしまった。その為、爆烈究極拳の連打数に制限を加えた「修正版」に相当するものが後期出荷版という形で出回っている。

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