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コンバットチョロQ - (2021/09/21 (火) 17:04:54) の1つ前との変更点

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*コンバットチョロQ 【こんばっとちょろきゅー】 |ジャンル|戦車改造遊撃アクション|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/140001791m.jpg,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069S58/)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|タカラ|~| |開発元|BHE(バーンハウスエフェクト)|~| |発売日|1999年2月25日|~| |定価|6,090円|~| |廉価版|THE BEST タカラモノ:2000年12月7日/2,800円&br()PS one Books:2004年6月24日/1,500円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[チョロQゲームリンク>チョロQシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1980年代に爆発的なヒットを飛ばし、未だに根強い人気を誇るおもちゃ「チョロQ」のバリエーションの1つである「コンバットチョロQ」シリーズを題材にゲーム化したもの。 -ここまでなら「おもちゃにゲームをくっつけただけ」の作品の様にも感じるが、この作品はそうではなかった。 **特徴・評価点 -内容的には至ってシンプル。店でパーツを購入し、そのパーツで戦車を強化していき、その戦車でストーリーモードに当たるミッションをクリアしていったりアリーナで敵の戦車と1対1で戦ったりするというもの。 -特筆すべきは登場する戦車の内のノーマルタンクは、殆どが''現実の戦争で使用された戦車''であるということ。 --ただ名前が出ているだけで形が別物…というわけではなく、なんと形はほぼ忠実に再現し、性能や挙動も割と再現度が高い。造形の再現度に関しては、わかる人ならミッション中に登場する雑魚戦車でも見ただけで一発で名前がわかる程。 ---ポリゴンのレベルも当時のゲームの中でも高く、戦車の一つ一つは細部までよく作りこまれている。 ---ちなみにオリジナルの戦車も登場する。主な例としては姿が殆ど見えない「ステルス」タンク等。 ---更には戦車に詳しくない人でも分かるように、登場する全ての戦車に簡潔ながらもわかりやすい解説が用意されている配慮も。中には&br()「重過ぎて機動力もなく背も高く相当に無理してる戦車」&br()「革新的な失敗作で思うように走れなかった」&br()等の解説も。この文章だけでモデルの戦車が把握できる人もいるかもしれない。 --ここまで高い再現度を誇っていながら、なんと''ゲーム中で使用可能。'' ---ゲーム中では「ノーマルタンク」に分類され、ミッション中やアリーナでの戦闘で敵タンクを撃破するだけで、回数無制限で使用可能になる。 ---パーツで改造できないという弱点はあるものの、事実上の現実の戦車が動かせると言うだけでもマニアにはたまらないであろう。無論これでミッションをクリアしたりアリーナで戦う事も可能。&link_anchor(ノーマルタンクの性能差){しかし・・・} --但しミッションに関しては、&bold(){ノーマルタンクは1周目のプレイ時に未クリアのミッションでは使用できない。}2周目(厳密に言えば3周目)からは未クリアのミッションでも使用できる様になる。 -プレイヤーは最初に旋回できるが高威力の武器が積みにくい「旋回砲塔型」と旋回が出来ないが威力が高い「自走砲型」の2種類を選ぶ事が出来る。名前も付けることが可能。 --どちらも一長一短であるためどれを選んだほうが楽なのかは個人差の問題。自由に選ぶべし。 ---ゲーム内では「カスタムタンク」に分類され、もし選択を間違ってしまってもショップで車体を買えば変更することが可能。 -ミッションは数が多くやり応えも満点。 --ミッションの種類はどれも豊富で、単純に進撃していくだけのミッションや戦場と化した市街地からの脱出、''更には月面でのミッションや異次元に行くミッション''まで存在する。 ---このような普通の戦車じゃ絶対にできないシチュエーションが出来るのもハチャメチャさが売りの「チョロQ」だからこそできる事であろう。 --ミッションのシチュエーションにも知っていれば随所にニヤリとできるネタが散りばめられている(「近すぎた橋」など。元ネタは映画「遠すぎた橋」から)。 --ミッションをクリアするとその結果に応じて成績がつけられ、ランクA、B、Cの3種類がある。ランクAが一番良く、ランクCが一番悪い。 ---プレイの進行には全く関わってこない要素ではあるが、エンディングはこの成績次第で内容が変わるマルチエンディングとなっている。殆どの場合、全てのミッションでランクAを取らないと一番良いエンディングを見る事は出来ない。 --ただしやり応え満点な分難易度も高い。子供には少し辛いだろうか。 ---前半の山場、ボスタンク「マウス」戦はゲーム中でも屈指の高難易度となっている。中にはトラウマになった人も。 -前述したショップでは、様々なパーツを買うことが出来る。 --ただしゲーム開始時点では2つのショップでしかパーツを買うことが出来ない。ミッションを進めていけばそれに合わせて選べるショップの数が増えていき、より強いパーツを買うことができるといった仕組み。 --パーツの価格はどれも高いため購入は計画的に。 -アリーナでは3階級のクラス(ライト、ミドル、ボス)で登場する戦車と1対1で戦える。 --強い戦車ほど勝利時の報奨金が増え、一度勝った相手でも再び戦う事が出来る(報酬金は減る)ため腕試しとしても最適。 --なおボスクラスの戦車は裏ボスの様な扱いの戦車が多く、最初にクリアした時の報奨金も非常に多い。&br()3台同時に登場するものがいたり、「戦車」とは?と、ツッコみたくなるようなボス戦車も登場する。 -ガレージでは戦車の改造や上記のノーマルタンクの解説、更にパーツの解説を読むことが出来る。 --基本的に改造では性能の高いパーツをつければ良いのだが、''車体の許容重量をオーバーすると使う事が出来ない''為、重さも重要となってくる。 --また武器面でも基本的には強力な物をつければ良いが、''強力な物ほど弾数が少なくなる''という弱点がある為、ミッションによってはあえて弱い武器にするという作戦もある。 --その他には、レーダーや地雷を撤去できる装置などの様々な用途の物がある。これらはミッションごとに変えていくことで有利に進むことができるため高い戦略性を実現している。 -また最大4人で対戦をすることも出来る。 --使用するメモリーカードは最低1つだけでもよく、上記のノーマルタンクを使用する事も可能。 --カスタムタンク同士での戦いだとつけるパーツ次第でいかようにも戦略を立てられるため、同じぐらいの腕の相手がいる場合は''非常に白熱した対戦が出来る。'' -そのほかの要素もとても良質。 --中でもBGMの評判が良く、ゲーム全般において戦闘の雰囲気を見事に演出している。また、単体で聞いても聞き応えがある。 --操作性も様々なモードから選べる上にキーコンフィグも使用でき、作中で流れるムービーの質は演出等の面でPSトップクラス。 **問題点 -今作の問題点の一つとして、ロードの長さが挙げられる。 --一回につき5秒ぐらいの読み込みがセーブするときやメニューを変えるだけで起こる。しかもミッションでのロードだと10秒以上。 ---ただしミッションでのロード中はマップが表示されるので、ある程度は気にならなくなっている。 -ミッションの流用 --一度出現したミッションの内容はいずれ別の形でプレイすると言っても良い。 ---出現する敵戦車や天候、時間帯は異なっている他、場合によっては行う事が違う(飛行機の護衛→爆撃機の離陸阻止)場合もあるのだが…… ---一応、上記のようにただの水増しにならない工夫はしっかりされている。 -お金に困る状況になりやすい。 --一度クリアした作戦はクリア後に得られる資金が大幅に減ってしまう。アリーナも一度倒した敵の賞金は減ってしまう。 --そのため金欠になると賞金を稼ぐのに時間がかかってしまう。 -&aname(ノーマルタンクの性能差,option=nolink){ノーマルタンクの性能差} --ノーマルタンクはパーツの改造が不可能な為、性能が強化できず基本的にカスタムタンクよりも性能が低い。それだけならまだ兎も角、元の戦車の性能を再現しようとした為かどうかは分からないが、タンクによっては作戦で殆ど使い物にならない性能のものもある。 ---例えば&bold(){「M3リー」}は機動力以外の性能が低く、装甲が薄い上、弾の装填に時間がかかるので最初のミッションをクリアする事さえ厳しい。その上最初のミッション以外殆どクリア出来ない。 ---更に上記のM3リーよりもクリアが難しい&bold(){「1号バイソン」等のタンク}が存在する。 ---&bold(){そして更に上記のタンクよりも弱い最弱タンクが「スチュアート」(M5スチュアート)。}このスチュアート、&br()&bold(){・機動力が恐ろしいほど低い}&br()&bold(){・攻撃力ワースト1(しかも装填時間が非常に長い)}&br()&bold(){・射程も短め}&br()&bold(){・申し訳程度の防御力}&br()&bold(){と誇張抜きで致命的な欠陥を多数抱えており、}&color(#F54738){最初のミッションで敵戦車のAIのとある特性を把握していない限りあっという間にやられてしまう。} ---敵戦車のAIを理解していてもクリアが非常に厳しく、スチュアートの場合、最初のミッションのクリアに30分近くかかる。&br()(上述のM3リーですら慣れれば200秒を切ることもできる為、これはかなりの性能差)&br()更に今作品前にBHEが開発した「チョロQマリンQボート」の「スワンごう」の様に、「この戦車でミッションをクリアしたから特別にランクA評価」という救済措置すらない。仮にあったとしてもスチュアートの場合貰える報酬金10倍ぐらいにならないと割に合わないが。当然最初のミッション以外はクリア不可。 ---一応上記の車種(特にスチュアート)で最初のミッションのクリアを目指すというやりこみプレイができなくも無いが・・・ **総評 今作は「おもちゃにゲームをくっつけただけ」といった代物ではなく、~ むしろゲーム全般の完成度が高い事から、製作スタッフの戦車愛を感じる程の作品になっている。~ 子供から大人まで戦車を知らなくても単純にアクションとして楽しめるし、戦車や兵器に詳しい軍事マニアなら、随所にちりばめられた小ネタにニヤリとする事もできてより楽しめる。~ **余談 -初回特典はガンメタメッキの74式戦車チョロQであった。 --ゲーム内アイテムではなく実物のチョロQである。 **その後の展開 -今作の評価の高さからか以降は本家のチョロQシリーズとは分離して『新コンバットチョロQ』がPS2で、『コンバットチョロQ アドバンス大作戦』がGBAで発売されている。 --前者はPS2の作品で、カスタムタンクが廃止された代わりに通常のタンクの改造ができる様になり、更にグラフィックの向上やストーリーの導入、収録戦車の数などほぼ全ての面で今作よりパワーアップしている反面、ゲームシステムの変更や難易度の低下、ボリュームが少なめな事が問題視されている。 --難易度に関してはどのタンクを使用してもクリアが出来るようになった、とも捉えられるが。 --後者は「コンバットチョロQ」というタイトルがついているもののジャンルはシミュレーションゲームであり、コンバットチョロQの購買層とは合わないかもしれない。こちらもストーリーが導入されている。&br()BGMやストーリーも良く、Amazonのレビューでは比較的好評であるが、敵の思考時間の長さがネックか。
*コンバットチョロQ 【こんばっとちょろきゅー】 |ジャンル|戦車改造遊撃アクション|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/140001791m.jpg,https://www.amazon.co.jp/dp/B000069S58/)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|タカラ|~| |開発元|BHE(バーンハウスエフェクト)|~| |発売日|1999年2月25日|~| |定価|6,090円|~| |廉価版|THE BEST タカラモノ:2000年12月7日/2,800円&br()PS one Books:2004年6月24日/1,500円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[チョロQゲームリンク>チョロQシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1980年代に爆発的なヒットを飛ばし、未だに根強い人気を誇るおもちゃ「チョロQ」のバリエーションの1つである「コンバットチョロQ」シリーズを題材にゲーム化したもの。 -ここまでなら「おもちゃにゲームをくっつけただけ」の作品の様にも感じるが、この作品はそうではなかった。 **特徴・評価点 -内容的には至ってシンプル。店でパーツを購入し、そのパーツで戦車を強化していき、その戦車でストーリーモードに当たるミッションをクリアしていったりアリーナで敵の戦車と1対1で戦ったりするというもの。 -特筆すべきは登場する戦車の内のノーマルタンクは、殆どが''現実の戦争で使用された戦車''であるということ。 --ただ名前が出ているだけで形が別物…というわけではなく、なんと形はほぼ忠実に再現し、性能や挙動も割と再現度が高い。造形の再現度に関しては、わかる人ならミッション中に登場する雑魚戦車でも見ただけで一発で名前がわかる程。 ---ポリゴンのレベルも当時のゲームの中でも高く、戦車の一つ一つは細部までよく作りこまれている。 ---ちなみにオリジナルの戦車も登場する。主な例としては姿が殆ど見えない「ステルス」タンク等。 ---更には戦車に詳しくない人でも分かるように、登場する全ての戦車に簡潔ながらもわかりやすい解説が用意されている配慮も。中には&br()「重過ぎて機動力もなく背も高く相当に無理してる戦車」&br()「革新的な失敗作で思うように走れなかった」&br()等の解説も。この文章だけでモデルの戦車が把握できる人もいるかもしれない。 --ここまで高い再現度を誇っていながら、なんと''ゲーム中で使用可能。'' ---ゲーム中では「ノーマルタンク」に分類され、ミッション中やアリーナでの戦闘で敵タンクを撃破するだけで、回数無制限で使用可能になる。 ---パーツで改造できないという弱点はあるものの、事実上の現実の戦車が動かせると言うだけでもマニアにはたまらないであろう。無論これでミッションをクリアしたりアリーナで戦う事も可能。&link_anchor(ノーマルタンクの性能差){しかし・・・} --但しミッションに関しては、&bold(){ノーマルタンクは1周目のプレイ時に未クリアのミッションでは使用できない。}2周目(厳密に言えば3周目)からは未クリアのミッションでも使用できる様になる。 -プレイヤーは最初に旋回できるが高威力の武器が積みにくい「旋回砲塔型」と旋回が出来ないが威力が高い「自走砲型」の2種類を選ぶ事が出来る。名前も付けることが可能。 --どちらも一長一短であるためどれを選んだほうが楽なのかは個人差の問題。自由に選ぶべし。 ---ゲーム内では「カスタムタンク」に分類され、もし選択を間違ってしまってもショップで車体を買えば変更することが可能。 -ミッションは数が多くやり応えも満点。 --ミッションの種類はどれも豊富で、単純に進撃していくだけのミッションや戦場と化した市街地からの脱出、''更には月面でのミッションや異次元に行くミッション''まで存在する。 ---このような普通の戦車じゃ絶対にできないシチュエーションが出来るのもハチャメチャさが売りの「チョロQ」だからこそできる事であろう。 --ミッションのシチュエーションにも知っていれば随所にニヤリとできるネタが散りばめられている(「近すぎた橋」など。元ネタは映画「遠すぎた橋」から)。 --ミッションをクリアするとその結果に応じて成績がつけられ、ランクA、B、Cの3種類がある。ランクAが一番良く、ランクCが一番悪い。 ---プレイの進行には全く関わってこない要素ではあるが、エンディングはこの成績次第で内容が変わるマルチエンディングとなっている。殆どの場合、全てのミッションでランクAを取らないと一番良いエンディングを見る事は出来ない。 --ただしやり応え満点な分難易度も高い。子供には少し辛いだろうか。 ---前半の山場、ボスタンク「マウス」戦はゲーム中でも屈指の高難易度となっている。中にはトラウマになった人も。 -前述したショップでは、様々なパーツを買うことが出来る。 --ただしゲーム開始時点では2つのショップでしかパーツを買うことが出来ない。ミッションを進めていけばそれに合わせて選べるショップの数が増えていき、より強いパーツを買うことができるといった仕組み。 --パーツの価格はどれも高いため購入は計画的に。 -アリーナでは3階級のクラス(ライト、ミドル、ボス)で登場する戦車と1対1で戦える。 --強い戦車ほど勝利時の報奨金が増え、一度勝った相手でも再び戦う事が出来る(報酬金は減る)ため腕試しとしても最適。 --なおボスクラスの戦車は裏ボスの様な扱いの戦車が多く、最初にクリアした時の報奨金も非常に多い。&br()3台同時に登場するものがいたり、「戦車」とは?と、ツッコみたくなるようなボス戦車も登場する。 -ガレージでは戦車の改造や上記のノーマルタンクの解説、更にパーツの解説を読むことが出来る。 --基本的に改造では性能の高いパーツをつければ良いのだが、''車体の許容重量をオーバーすると使う事が出来ない''為、重さも重要となってくる。 --また武器面でも基本的には強力な物をつければ良いが、''強力な物ほど弾数が少なくなる''という弱点がある為、ミッションによってはあえて弱い武器にするという作戦もある。 --その他には、レーダーや地雷を撤去できる装置などの様々な用途の物がある。これらはミッションごとに変えていくことで有利に進むことができるため高い戦略性を実現している。 -また最大4人で対戦をすることも出来る。 --使用するメモリーカードは最低1つだけでもよく、上記のノーマルタンクを使用する事も可能。 --カスタムタンク同士での戦いだとつけるパーツ次第でいかようにも戦略を立てられるため、同じぐらいの腕の相手がいる場合は''非常に白熱した対戦が出来る。'' -そのほかの要素もとても良質。 --中でもBGMの評判が良く、ゲーム全般において戦闘の雰囲気を見事に演出している。また、単体で聞いても聞き応えがある。 --操作性も様々なモードから選べる上にキーコンフィグも使用でき、作中で流れるムービーの質は演出等の面でPSトップクラス。 **問題点 -今作の問題点の一つとして、ロードの長さが挙げられる。 --一回につき5秒ぐらいの読み込みがセーブするときやメニューを変えるだけで起こる。しかもミッションでのロードだと10秒以上。 ---ただしミッションでのロード中はマップが表示されるので、ある程度は気にならなくなっている。 -ミッションの流用 --一度出現したミッションの内容はいずれ別の形でプレイすると言っても良い。 ---出現する敵戦車や天候、時間帯は異なっている他、場合によっては行う事が違う(飛行機の護衛→爆撃機の離陸阻止)場合もあるのだが…… ---一応、上記のようにただの水増しにならない工夫はしっかりされている。 -お金に困る状況になりやすい。 --一度クリアした作戦はクリア後に得られる資金が大幅に減ってしまう。アリーナも一度倒した敵の賞金は減ってしまう。 --そのため金欠になると賞金を稼ぐのに時間がかかってしまう。 -&aname(ノーマルタンクの性能差,option=nolink){ノーマルタンクの性能差} --ノーマルタンクはパーツの改造が不可能な為、性能が強化できず基本的にカスタムタンクよりも性能が低い。それだけならまだ兎も角、元の戦車の性能を再現しようとした為かどうかは分からないが、タンクによっては作戦で殆ど使い物にならない性能のものもある。 ---例えば&bold(){「M3リー」}は機動力以外の性能が低く、装甲が薄い上、弾の装填に時間がかかるので最初のミッションをクリアする事さえ厳しい。その上最初のミッション以外殆どクリア出来ない。 ---更に上記のM3リーよりもクリアが難しい&bold(){「1号バイソン」等のタンク}が存在する。 ---&bold(){そして更に上記のタンクよりも弱い最弱タンクが「スチュアート」(M5スチュアート)。}このスチュアート、&br()&bold(){・機動力が恐ろしいほど低い}&br()&bold(){・攻撃力ワースト1(しかも装填時間が非常に長い)}&br()&bold(){・射程も短め}&br()&bold(){・申し訳程度の防御力}&br()&bold(){と誇張抜きで致命的な欠陥を多数抱えており、}&color(#F54738){最初のミッションで敵戦車のAIのとある特性を把握していない限りあっという間にやられてしまう。} ---敵戦車のAIを理解していてもクリアが非常に厳しく、スチュアートの場合、最初のミッションのクリアに30分近くかかる。&br()(上述のM3リーですら慣れれば200秒を切ることもできる為、これはかなりの性能差)&br()更に今作品前にBHEが開発した「チョロQマリンQボート」の「スワンごう」の様に、「この戦車でミッションをクリアしたから特別にランクA評価」という救済措置すらない。仮にあったとしてもスチュアートの場合貰える報酬金10倍ぐらいにならないと割に合わないが。当然最初のミッション以外はクリア不可。 ---一応上記の車種(特にスチュアート)で最初のミッションのクリアを目指すというやりこみプレイができなくも無いが・・・ **総評 今作は「おもちゃにゲームをくっつけただけ」といった代物ではなく、~ むしろゲーム全般の完成度が高い事から、製作スタッフの戦車愛を感じる程の作品になっている。~ 子供から大人まで戦車を知らなくても単純にアクションとして楽しめるし、戦車や兵器に詳しい軍事マニアなら、随所にちりばめられた小ネタにニヤリとする事もできてより楽しめる。~ **余談 -初回特典はガンメタメッキの74式戦車チョロQであった。 --ゲーム内アイテムではなく実物のチョロQである。 -ゲームのタイトルにもなっているコンバットチョロQだが、玩具自体は1982年の11月から2年間ほど販売されていた。(その後一部の車種が再販されている) --又、玩具の方のコンバットチョロQも、本作の様なフルトラック(キャタピラのみ)の戦車は中期からラインナップされ始め、それまでは装輪車両・ハーフトラックのみのラインナップとなっていたなど、ゲームに比べ此方も中々マニアックな玩具となっていた。 **その後の展開 -今作の評価の高さからか以降は本家のチョロQシリーズとは分離して『新コンバットチョロQ』がPS2で、『コンバットチョロQ アドバンス大作戦』がGBAで発売されている。 --前者はPS2の作品で、カスタムタンクが廃止された代わりに通常のタンクの改造ができる様になり、更にグラフィックの向上やストーリーの導入、収録戦車の数などほぼ全ての面で今作よりパワーアップしている反面、ゲームシステムの変更や難易度の低下、ボリュームが少なめな事が問題視されている。 --難易度に関してはどのタンクを使用してもクリアが出来るようになった、とも捉えられるが。 --後者は「コンバットチョロQ」というタイトルがついているもののジャンルはシミュレーションゲームであり、コンバットチョロQの購買層とは合わないかもしれない。こちらもストーリーが導入されている。&br()BGMやストーリーも良く、Amazonのレビューでは比較的好評であるが、敵の思考時間の長さがネックか。

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