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ポケモンピクロス - (2016/03/02 (水) 11:56:29) の1つ前との変更点

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-ペン一本あれば問題に挑めるという手軽さに加え、余程の悪問でなければ必ず理詰めで解けるようになっているという万人向けのパズルであるが、それと同時に問題サイズが大きくなればなる程に難化するというハードさも兼ね備えており、パズルとしては有名かつ愛好家が多い部類に入る。 -呼び名はピクチャーロジック、お絵かきロジック、イラストロジック、ノノグラムなど数多あるが、本作を開発したジュピターは「ピクロス」という呼び名を好んで使用している。 **概要 -ピクロスゲームを中心に開発する「株式会社ジュピター」が作った、ポケモンのピクロスゲーム。 -基本無料だが、課金により後述する「ピクロイト」を購入することも可能。 -問題数は全300問以上((これは通常モードの問題数。これに加えアナザーモードがあるので実質600問超。))、「ORAS」までに登場した全てのメガシンカポケモンを収録、というピクロス・ポケモン両方のボリュームを売りにしている。 -前述したようにピクロスには愛好家も多く、加えてポケモンモチーフということでポケモンファン達も密かに期待を寄せていたタイトルであり、基本無料というハードルの低さにより「取りあえずダウンロードしてやってみる」というプレイヤーも多かった。しかしその実態は…。 **システム -基本無料、ピクロイトによるアイテム課金制 --ゲームは無料でダウンロード可能だが、ニンテンドーeショップの残高を利用することで「ピクロイト」と呼ばれるアイテムを購入できる。 ---ピクロイトの購入上限は5000個、金額に換算すると3750円だが、一度に沢山まとめ買いするとその分安く購入できるほか、適宜セールなども行われる。 ---5000個購入した後は、ピクロイトの追加は無限に可能となる。 --一応、課金せずにピクロイトをゲーム内で入手することは可能。ただし、入手方法がかなり限られる(後述)。 -ピクロスのシステム --ピクロスは基本的にタッチペン、十字キーのどちらでも塗ることが可能。 --ピクロスはベストクリアタイムが記録される。 -ポケモンとスキル -本作に収録されているピクロスは全てポケモン関連。そしてピクロスを解いて絵を浮かび上がらせると、その絵に対応したポケモンをゲットすることが出来る。 --ゲットしたポケモンは、その後ピクロスを攻略していくに当たり「スキル」を発動して問題を解くことを助けてくれる。 --スキルはポケモンのタイプによって決まっている。例えば「ほのお」タイプは「クロスボム」、「みず」タイプは「ブルーフォース」といった具合。 --以下に本作で使用可能なスキルの例を挙げる。 --''ライジングボム''(使用可能タイプ:ノーマル) ---問題開始時に縦一列~三列程度、あらかじめピクロスを塗る。 --''ブルーフォース''(使用可能タイプ:みず、こおり) ---ピクロスの現在塗れる箇所を指し示す。 --''スロウタイム''(使用可能タイプ:でんき) ---時間の進みがやや遅くなり、クリアタイムの短縮が容易になる。 --なおスキル自体は同じでも、ポケモン一体一体によって細かい効果は異なっている。「ライジングボム」ならば、ポケモンによって埋める列の本数が異なる。 --ポケモンをセット可能な枠は最初は2枠だが、ピクロイト消費により最大5枠まで拡張可能。 --一度スキルを使用したポケモンは一定時間再使用不能となる。この時間はスキルの強力さに比例するが、ピクロイト消費により即時回復させることも可能((ただし伝説・幻のポケモンはピクロイトによる即時回復が出来ない))。 -ミッション --各問題には3種類の「ミッション」が設定されており、クリアするとピクロイトやミクロス(後述)が入手出来る。 --ミッションは「○分以内」といったクリアタイム系や、「○○タイプのポケモンをセット」といったセット指定系など。 -Pゲージ --「Pゲージ」とは要するに、一般的なソーシャルゲームに於ける「スタミナ」。問題を解く際、1マス塗るごとにPゲージが1ずつ減少していくが、経過時間により回復する。 --現在のPゲージ量を上回るマス数の問題には挑戦出来ない。 --Pゲージは時間経過の他に、ピクロイト消費により回復することが可能。 --またPゲージ上限はピクロイト消費により伸ばすことが可能。最大まで伸ばすと無限になる。 -ミクロス --ゲンシグラードンとゲンシカイオーガの2体は、「ミクロス」と呼ばれる特別なピクロスをクリアしなければゲット出来ない。 --ミクロスとは1枚の絵を8×8=64枚のピクロスに分解したもの。上記のミッションをクリアすることで、1枚ずつ入手できる。 --ミクロスを解く際にはポケモンのセットは不可。ただしPゲージも減らない。 -メガピクロス --本作オリジナルルール。2列にまたがる数字を含む、一風変わったピクロス。 --「2列にまたがっている」ということと「数字」をヒントに解く。 --こうして文章にすると分かり難いルールだが、実際にはメガピクロス解放時にプレイを交えた詳細なチュートリアルが為されるので、すぐに理解できるようになる。 -アナザーモード --ある程度ゲームを進めると解放される、上述のメガピクロスを含むモード。ただし解放には一定数のピクロイトが必要。 --ノーマルモードと出現する図柄は同じだが、全ての問題がメガピクロス化しており、実質別の問題となっている。 --ただしアナザーモードではポケモンのゲットが出来ない。 -ひみつのパスワード --本作にはパスワード入力画面が存在しており、特定の場で発表される8桁の「ひみつのパスワード」を入力することで隠し要素が解放される。 --隠し要素は全てレアポケモンステージ。 #region(以下そのレアポケモン一覧。公式でシルエットが公開されているので見れば分かるが、一応ネタバレなので非表示。) -2015年12月15日~2016年1月31日セブンスポットにて掲載…ジガルデ10%フォルム -2015年12月20日テレビ番組「ポケモンの家あつまる?」にて掲載…サトシゲッコウガ -2015年12月24日発売「週刊ファミ通」にて掲載…ミュウ -2016年1月15日発売「月刊コロコロコミック」にて掲載…ジガルデパーフェクトフォルム #endregion **評価点 -収録ポケモンの豊富さ --流石に現在登場しているポケモンが全て登場という訳にはいかなかったようだが、少なくとも有名どころ・人気どころや伝説・幻のポケモンなどは押さえてある。 ---中には「サトシゲッコウガ」などアニメのみに登場したフォルムや、「ジガルデパーフェクトフォルム」といったゲーム未登場の形態も。 --300種類以上のポケモンと、それに対応するピクロスを作成するには大変な労力がかかったと想像に難くない。 -問題数 --例えば本屋でピクロス専門誌を1冊買っても、せいぜい載っているのは100~200問程度。それを考えると、基本無料で300問以上のピクロスがプレイ可能というのは、非常にボリュームがあると言えるだろう。 -課金上限の設定 --本作への課金は最大で3750円、セールを利用すれば3000円前後に抑えられる。 --この手の基本無料ゲームに於いて、フルプライスに至らない程度のところに課金上限を設定してあるというのは比較的良心的。 -メガピクロス --ピクロスというルールが煮詰まっているパズルゲームに於いて、「メガピクロス」という新しいルール、新しいパズルの形を提示したのは素直に斬新かつ画期的だと言えよう。 **賛否両論点 -避けられないマンネリ化 --本作のボリュームの多さは長所である反面、やはり変わり映えの無いピクロスを数百問もプレイしていると、流石にどこかで飽きがくる。 --ピクロスというパズルは完成されているが故にオリジナリティの付けようが無いのは分かるが、もう少しプレイヤーを飽きさせない工夫は出来なかったものだろうか。 **問題点 -''極悪な課金要素'' --上記システム説明に於ける「ピクロイト消費により~することが可能」という文の多さを見返して貰えれば分かるが、このゲームは何をするにもひたすらピクロイトがかかる。 ---ピクロイトを使用しない、つまり課金しない場合、Pゲージが伸びない、ポケモンのセット枠が少ない…と、かなり制限の多いプレイとなる。 --しかし上記の問題点は要するに「プレイ時間がむやみに伸びる」ということなので、実はまだ問題の度合いとしては軽い方。ピクロイトが最も問題なのは''ピクロイトを使用しないと解放されない要素が多いのに、収入があまりに少ない''ことである。 ---例えば、このゲームは5問~10問程度を1エリアとして、全30エリアにより構成されている。そしてエリア解放には、1エリア毎にピクロイトが必要。しかも後半のエリアになる程にピクロイト要求数は増えていく。 ---全てのエリアを解放するのに必要なピクロイトを合計すると、約3000個。これに加えメガシンカポケモンを解放する為に必要な「メガペンシル」は作成にピクロイト500個必要、アナザーモード解放には300個必要。この辺りまでは完全クリアに''必須''な解放要素だが、これにスタミナ上限解放やポケモンセット数解放などを合わせると更にピクロイトがかかる。 --そしてそれに対するピクロイト入手方法はと言うと、課金以外だと大きく分けて「ミッション報酬」と「メダル報酬((実績のようなもの。メダル条件を1つクリアするにつき3個ピクロイトが貰える。))」、「毎日のトレーニング報酬」の3種類。 ---しかしミッション報酬とメダル報酬で手に入るピクロイトは雀の涙程度((具体的には1問に設定されたミッションを3種類全てクリアでミッション報酬が4~6個。メダル報酬は実績のようなものなので滅多に貰えない上に、メダル1つにつき3個。))なので、必然的にトレーニング報酬が主な収入源となるが…。 ---1日のトレーニング報酬のピクロイト数は、トレーニングのレベルとエリア解放数に依存する。しかしトレーニングレベルは6レベル辺りから''人間のピクロス回答速度では不可能''((一応、クリア不可と判断したらHOMEボタンを押して強制終了するという技術が編み出されており、それを使えばクリア可能。))になってくる上、エリア解放にはそもそも上述したようにピクロイトがかかる。よってトレーニング報酬は最大で1日15個だが、''常人に可能なトレーニング報酬は大体1日につき10個が限度''。 --つまり完全クリアまでには''最低3500個以上''((快適にプレイするのであれば4000個は必要。))のピクロイトが必要なのに、1日に得られるピクロイト数は10個前後なのである。よって''このゲームを無課金でクリアしようとすると、優に1年以上かかる''。クリアにリアル1年を要するゲームなど前代未聞である。 --ここまで極悪仕様であると、もはや''プレイヤーに「これは課金した方が楽だ」と思わせる為の仕様''と言っても過言ではないだろう。 -''ポケモンを使わないと凄まじく高い難易度'' --上記したように、「ゲンシグラードン」及び「ゲンシカイオーガ」の2体は通常のピクロスではなくミクロスを収集することにより出現する。そしてミクロス入手にはミッションのクリアが条件なのだが…。 --問題はミッションの難易度。特にタイム系の難易度が高く、酷いものだと「1分以内でクリア」といったミッションまである。ちなみに最小の10×10のピクロスですら、1分で解くのは至難の業。 ---ちなみにこのような厳しい時間設定がされているにも関わらず、本作の公式サイトには「''時間制限もないため、じっくりと考えて取り組むことができる。もちろん、ちょっとした空き時間にも楽しむことができるよ!''」などという''大嘘''が書かれている。 ---そもそもピクロスは急いでクリアするものでも、タイムを競うものでもない。理詰めで考えていくパズルであり、むしろ''早解きの為に適当に塗るというのは本末転倒''である。そうしたプレイスタイルを強要する本作スタッフが、果たしてピクロスの良さを分かっていたのか疑問である。 --つまりこうした高難易度のミッション目標は、ポケモンのスキルによるアシストを前提として設定されているのである。しかしポケモンを使用すると、次の問題が持ち上がってくる。 -''ポケモンを使うとヌル過ぎる難易度'' --上記のようにミッションの都合上ポケモンをほぼ強制的に使用させられるのだが、困ったことにポケモンのスキルがどれも非常に強力であり、使うと即座にヌルゲー化してしまうのである。 --例えば「クロスボム」「ライジングボム」「スクエアボム」といったボム系は、使用するとあらかじめ指定された範囲を塗ってくれる。 ---ピクロスは高難度になってくると1マス塗るか塗らないかで延々と悩むことも多いゲームであるが、それが醍醐味でもある。「あらかじめ塗ってくれる」というスキルがどれ程強力かつ興ざめなものであるか分かるだろうか。 --他にも、「ブルーフォース」は現時点で塗れるマスを示してくれるスキルだが、ピクロスは論理ゲームなのでCPUがヒントを示すということは即ち''答えを言っているのと同じ''。 --「オートリカバリー」は間違ったマスを塗った際に即座に直してくれるというスキルだが、これを使えば''怪しいところを適当に塗っていくだけで答えが出る''。 --「フリーズタイム」は時計を止めるスキルだが、強いポケモンになると止められる時間がかなり長くなり、''クリアタイム0.00秒''という有り得ないタイムも容易に出せるようになる。 -''ポケモン間の格差が激しい'' --上記スキルの項で同じスキルでもポケモンによって差があることは記したが、それにより発生しているのがポケモン間の格差。 ---弱いポケモンはとことん弱く、強いポケモンはとことん強いゲームバランスとなっており、突き詰めていくと''ほぼ全てのポケモンが伝説・準伝説ポケモンの下位互換''。 ---一応、強いポケモンほどスキル再使用までの時間は長くなるのだが、このゲームはスキル再使用時間が問題にならない程プレイ間隔が間延びするのでシステムとして機能していない。 ---「伝説・幻のポケモンはピクロイトによる即時復帰が不可能」という縛りはあるのだが、そもそもその「伝説・幻のポケモン」が合計30体以上入手できる為、滅多に用途に困らない上に「伝説・幻のポケモンよりほんの少しだけ弱い強ポケモン((メガオニゴーリ、メガプテラ、ゲッコウガなど。))」はピクロイトで復活可能なので結局この縛りもほぼ無意味。 --また、スキル・タイプ間にも格差が見られる。 ---くさタイプのスキル「オートリカバリー」ははがねタイプの「オートリカバリーX」の下位互換、でんきタイプの「スロウタイム」はエスパー・ゴーストタイプの「フリーズタイム」の下位互換である。 ---また、本作はみずタイプがなぜかやたらと多く出演しており、逆にいわタイプなどは凄まじく不遇。 --本作の出演枠にも格差が見られる。 ---例えば本作にはフシギダネとフシギバナとメガフシギバナはいるのにフシギソウがいない、ギアルはいるのにその進化系がいない、ヤドランはいるのにその前後がいない…と、出演ポケモンと出演していないポケモンの差が不明瞭。 ---本作は「メガシンカポケモン全登場」を謳っているので、恐らく「メガシンカするポケモン」が優先されたのだと思われる。しかしメガシンカするポケモンはしないポケモンに比べ元々公式に優遇されているようなものであり、こんなキャラゲーでまでメガシンカしないポケモンを不遇な目に遭わせるのはいささか酷なようにも思える。 -''そもそもポケモンモチーフである必要がない'' --根本的に、本ゲームはそもそもポケモンの要素がほとんど活かされておらず、ポケモンをモチーフにしている必要がない。 --例えばスキル。でんきタイプが時計を遅くする「スロウタイム」、くさタイプが塗ったマスの正誤を判定してくれる「オートリカバリー」といったように、タイプとスキルの間に全く関係がない。 --他には、本作のポケモンのスキルはタイプ別に割り振られているが、2つタイプを持つポケモンはそのどちらかに割り振られている。 ---しかし昨今のゲームではむしろ単タイプポケモンの方が稀であり、大体のポケモンは2つタイプを持っている。つまり「2つのタイプのうちどちらかに割り振る」というのがそもそもポケモン的に強引であるし、切り捨てられた方のタイプは重要でないのか、という話にもなる。 ---この問題は例えば「ヌオーをゲットしたので使おうとしたがみずタイプを探しても見つからず、じめん扱いになっていた」など、ソートをややこしくしている側面もある。 ---前述のいわタイプ不遇・みずタイプ優遇はこれが原因。実はいわタイプを持つポケモン自体はそこそこ登場しているのだが、その大半がもう一つのタイプに割り振られているのである。 -''意味不明なUI'' --ピクロスを解く際にはタッチペン操作と十字キー操作の両方から選べるが、ピクロス以外のメイン画面などはタッチペン以外での操作が出来ないという謎仕様。 ---憶測だが、スタッフは恐らくタッチペン操作を前提にこのゲームを作っていると考えられる。十字キー使用とタッチペン使用を比較すると、基本的にタッチペンの方が塗りが早いので、前述の無茶なタイム設定もタッチペン前提だと考えると説明がつく。 --メイン画面のアイコンが何を意味しているのか、分かりづらい。ほぼ同じ外見の「赤い家」と「青い家」のボタンがあり、初見でどちらが何の画面を意味しているのか分かる人は稀だろう((ちなみに赤い家は自宅、青い家はショップ。))。 --ソートが「ゲット順」「名前順」「№順」「サイズ順」「タイプ順」と細かく設定できるのは良いのだが、逆順が不可。つまり後ろの方のポケモンを使いたい場合、数百体いるポケモンのページ送りを一々していく必要があり、地味に面倒。 --スキルがポケモン毎に細かく異なるが、どのポケモンがどんなスキルを持っているか、細かい説明が表示されないので実際使ってみないと分からない。 -''BGMが少ない'' --BGMはたった2曲。ステージ選択画面の曲と、ピクロスプレイ中の曲のみである。 --どちらもオリジナル曲であり、ポケモンの曲の引用やアレンジはされていない。 #co{ -''パスワード発表方法に問題がある'' --ファミ通やコロコロコミックといった通販のある雑誌媒体や、全国展開しているセブンイレブンでの掲載はまあ良いとしても、テレビ番組「ポケモンの家あつまる?」での発表には問題があると言えよう。 --と言うのも、この番組はテレビ東京系列であり、つまり全国的にはそれなりにこの番組が映らない地域があるのだ。そうしたユーザーへのフォローは公式にされておらず、「''テレ東の映らない地域のプレイヤーを切り捨てている''」と言われても仕方がない状態となっている。 --しかも質の悪いことに、本作発売当初はパスワードをこのような形式で発表するということが、ユーザーに一切知らされていなかった。パスワード発表方法が公開されたのは本作配信から1週間程度経過してからである。 ---一応ネットで調べれば、本作のパスワードはすぐに出てくることが救いか。とは言え複数媒体で発表されたパスワードが非公式にネットにアップされていることも、それはそれで問題ではある。 ↑これに関してはフラゲ情報や本家ポケモンの解析にも言えること。任天堂側の問題ではない パスワードは公式サイトに掲載されています http://www.pokemon.co.jp/ex/p-picross/game/151202_02.html } **総評 ポケモンファンとピクロスファン、双方の期待を受けて配信されたタイトルではあったが、結果としてそのどちらの要素も中途半端で納得のいかない内容となってしまった。~ それだけならば並のガッカリゲーなのだが、無料だとプレイ時間が優に一年を超えるという悪質なシステムを始めとして、ひたすら課金を煽り不自由を強要する、基本無料ゲー特有の悪どさが加わったことで一気にゲームとしての質を落としている。~ パスワード関連の対応を見るに、公式のやる気のなさについてもある程度表面化しており、そう考えるとこのゲームの出来は必然だったと言えるのかもしれない。
現在この記事は、[[ポケモン総合スレ2>http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/51440/1442317378/l50]]で黒歴史への判定変更が提案されています。 議論開始日:16/3/2、初回〆日:16/3/9 ---- *ポケモンピクロス 【ぽけもんぴくろす】 |ジャンル|お絵かきパズル|&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/ddd45151b359fd899fff835d2eba1259a50a9f401a98cdeae58adab49162831e.jpg?w=736&h=414,height=160)| |対応機種|ニンテンドー3DS&br;(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売元|ポケモン|~| |販売元|任天堂|~| |開発元|ジュピター|~| |発売日|2015年12月2日|~| |定価|基本無料|~| |レーティング|全年齢対象|~| |備考|課金上限は最大3,750円|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |~|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|ポケモンを使うと簡単すぎる&br;ポケモンを使わないと難しすぎる&br;''無課金で全クリするには優に1年以上かかる''&br;''タッチしてください''|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **「ピクロス」とは? -ピクロスとは、上下左右に並べられた数字を頼りに方眼図のマス目を埋めていくことにより、ドット絵状の絵を浮かび上がらせるパズルゲーム。 -詳細は文章で説明するのが困難である為、本作公式サイトなどを参照して頂きたいが、恐らく「ピクロス」という名は知らずとも、新聞や雑誌などで一度は目にしたことがあるであろうパズルの一種である。 -ペン一本あれば問題に挑めるという手軽さに加え、余程の悪問でなければ必ず理詰めで解けるようになっているという万人向けのパズルであるが、それと同時に問題サイズが大きくなればなる程に難化するというハードさも兼ね備えており、パズルとしては有名かつ愛好家が多い部類に入る。 -呼び名はピクチャーロジック、お絵かきロジック、イラストロジック、ノノグラムなど数多あるが、本作を開発したジュピターは「ピクロス」という呼び名を好んで使用している。 **概要 -ピクロスゲームを中心に開発する「株式会社ジュピター」が作った、ポケモンのピクロスゲーム。 -基本無料だが、課金により後述する「ピクロイト」を購入することも可能。 -問題数は全300問以上((これは通常モードの問題数。これに加えアナザーモードがあるので実質600問超。))、「ORAS」までに登場した全てのメガシンカポケモンを収録、というピクロス・ポケモン両方のボリュームを売りにしている。 -前述したようにピクロスには愛好家も多く、加えてポケモンモチーフということでポケモンファン達も密かに期待を寄せていたタイトルであり、基本無料というハードルの低さにより「取りあえずダウンロードしてやってみる」というプレイヤーも多かった。しかしその実態は…。 **システム -基本無料、ピクロイトによるアイテム課金制 --ゲームは無料でダウンロード可能だが、ニンテンドーeショップの残高を利用することで「ピクロイト」と呼ばれるアイテムを購入できる。 ---ピクロイトの購入上限は5000個、金額に換算すると3750円だが、一度に沢山まとめ買いするとその分安く購入できるほか、適宜セールなども行われる。 ---5000個購入した後は、ピクロイトの追加は無限に可能となる。 --一応、課金せずにピクロイトをゲーム内で入手することは可能。ただし、入手方法がかなり限られる(後述)。 -ピクロスのシステム --ピクロスは基本的にタッチペン、十字キーのどちらでも塗ることが可能。 --ピクロスはベストクリアタイムが記録される。 -ポケモンとスキル -本作に収録されているピクロスは全てポケモン関連。そしてピクロスを解いて絵を浮かび上がらせると、その絵に対応したポケモンをゲットすることが出来る。 --ゲットしたポケモンは、その後ピクロスを攻略していくに当たり「スキル」を発動して問題を解くことを助けてくれる。 --スキルはポケモンのタイプによって決まっている。例えば「ほのお」タイプは「クロスボム」、「みず」タイプは「ブルーフォース」といった具合。 --以下に本作で使用可能なスキルの例を挙げる。 --''ライジングボム''(使用可能タイプ:ノーマル) ---問題開始時に縦一列~三列程度、あらかじめピクロスを塗る。 --''ブルーフォース''(使用可能タイプ:みず、こおり) ---ピクロスの現在塗れる箇所を指し示す。 --''スロウタイム''(使用可能タイプ:でんき) ---時間の進みがやや遅くなり、クリアタイムの短縮が容易になる。 --なおスキル自体は同じでも、ポケモン一体一体によって細かい効果は異なっている。「ライジングボム」ならば、ポケモンによって埋める列の本数が異なる。 --ポケモンをセット可能な枠は最初は2枠だが、ピクロイト消費により最大5枠まで拡張可能。 --一度スキルを使用したポケモンは一定時間再使用不能となる。この時間はスキルの強力さに比例するが、ピクロイト消費により即時回復させることも可能((ただし伝説・幻のポケモンはピクロイトによる即時回復が出来ない))。 -ミッション --各問題には3種類の「ミッション」が設定されており、クリアするとピクロイトやミクロス(後述)が入手出来る。 --ミッションは「○分以内」といったクリアタイム系や、「○○タイプのポケモンをセット」といったセット指定系など。 -Pゲージ --「Pゲージ」とは要するに、一般的なソーシャルゲームに於ける「スタミナ」。問題を解く際、1マス塗るごとにPゲージが1ずつ減少していくが、経過時間により回復する。 --現在のPゲージ量を上回るマス数の問題には挑戦出来ない。 --Pゲージは時間経過の他に、ピクロイト消費により回復することが可能。 --またPゲージ上限はピクロイト消費により伸ばすことが可能。最大まで伸ばすと無限になる。 -ミクロス --ゲンシグラードンとゲンシカイオーガの2体は、「ミクロス」と呼ばれる特別なピクロスをクリアしなければゲット出来ない。 --ミクロスとは1枚の絵を8×8=64枚のピクロスに分解したもの。上記のミッションをクリアすることで、1枚ずつ入手できる。 --ミクロスを解く際にはポケモンのセットは不可。ただしPゲージも減らない。 -メガピクロス --本作オリジナルルール。2列にまたがる数字を含む、一風変わったピクロス。 --「2列にまたがっている」ということと「数字」をヒントに解く。 --こうして文章にすると分かり難いルールだが、実際にはメガピクロス解放時にプレイを交えた詳細なチュートリアルが為されるので、すぐに理解できるようになる。 -アナザーモード --ある程度ゲームを進めると解放される、上述のメガピクロスを含むモード。ただし解放には一定数のピクロイトが必要。 --ノーマルモードと出現する図柄は同じだが、全ての問題がメガピクロス化しており、実質別の問題となっている。 --ただしアナザーモードではポケモンのゲットが出来ない。 -ひみつのパスワード --本作にはパスワード入力画面が存在しており、特定の場で発表される8桁の「ひみつのパスワード」を入力することで隠し要素が解放される。 --隠し要素は全てレアポケモンステージ。 #region(以下そのレアポケモン一覧。公式でシルエットが公開されているので見れば分かるが、一応ネタバレなので非表示。) -2015年12月15日~2016年1月31日セブンスポットにて掲載…ジガルデ10%フォルム -2015年12月20日テレビ番組「ポケモンの家あつまる?」にて掲載…サトシゲッコウガ -2015年12月24日発売「週刊ファミ通」にて掲載…ミュウ -2016年1月15日発売「月刊コロコロコミック」にて掲載…ジガルデパーフェクトフォルム #endregion **評価点 -収録ポケモンの豊富さ --流石に現在登場しているポケモンが全て登場という訳にはいかなかったようだが、少なくとも有名どころ・人気どころや伝説・幻のポケモンなどは押さえてある。 ---中には「サトシゲッコウガ」などアニメのみに登場したフォルムや、「ジガルデパーフェクトフォルム」といったゲーム未登場の形態も。 --300種類以上のポケモンと、それに対応するピクロスを作成するには大変な労力がかかったと想像に難くない。 -問題数 --例えば本屋でピクロス専門誌を1冊買っても、せいぜい載っているのは100~200問程度。それを考えると、基本無料で300問以上のピクロスがプレイ可能というのは、非常にボリュームがあると言えるだろう。 -課金上限の設定 --本作への課金は最大で3750円、セールを利用すれば3000円前後に抑えられる。 --この手の基本無料ゲームに於いて、フルプライスに至らない程度のところに課金上限を設定してあるというのは比較的良心的。 -メガピクロス --ピクロスというルールが煮詰まっているパズルゲームに於いて、「メガピクロス」という新しいルール、新しいパズルの形を提示したのは素直に斬新かつ画期的だと言えよう。 **賛否両論点 -避けられないマンネリ化 --本作のボリュームの多さは長所である反面、やはり変わり映えの無いピクロスを数百問もプレイしていると、流石にどこかで飽きがくる。 --ピクロスというパズルは完成されているが故にオリジナリティの付けようが無いのは分かるが、もう少しプレイヤーを飽きさせない工夫は出来なかったものだろうか。 **問題点 -''極悪な課金要素'' --上記システム説明に於ける「ピクロイト消費により~することが可能」という文の多さを見返して貰えれば分かるが、このゲームは何をするにもひたすらピクロイトがかかる。 ---ピクロイトを使用しない、つまり課金しない場合、Pゲージが伸びない、ポケモンのセット枠が少ない…と、かなり制限の多いプレイとなる。 --しかし上記の問題点は要するに「プレイ時間がむやみに伸びる」ということなので、実はまだ問題の度合いとしては軽い方。ピクロイトが最も問題なのは''ピクロイトを使用しないと解放されない要素が多いのに、収入があまりに少ない''ことである。 ---例えば、このゲームは5問~10問程度を1エリアとして、全30エリアにより構成されている。そしてエリア解放には、1エリア毎にピクロイトが必要。しかも後半のエリアになる程にピクロイト要求数は増えていく。 ---全てのエリアを解放するのに必要なピクロイトを合計すると、約3000個。これに加えメガシンカポケモンを解放する為に必要な「メガペンシル」は作成にピクロイト500個必要、アナザーモード解放には300個必要。この辺りまでは完全クリアに''必須''な解放要素だが、これにスタミナ上限解放やポケモンセット数解放などを合わせると更にピクロイトがかかる。 --そしてそれに対するピクロイト入手方法はと言うと、課金以外だと大きく分けて「ミッション報酬」と「メダル報酬((実績のようなもの。メダル条件を1つクリアするにつき3個ピクロイトが貰える。))」、「毎日のトレーニング報酬」の3種類。 ---しかしミッション報酬とメダル報酬で手に入るピクロイトは雀の涙程度((具体的には1問に設定されたミッションを3種類全てクリアでミッション報酬が4~6個。メダル報酬は実績のようなものなので滅多に貰えない上に、メダル1つにつき3個。))なので、必然的にトレーニング報酬が主な収入源となるが…。 ---1日のトレーニング報酬のピクロイト数は、トレーニングのレベルとエリア解放数に依存する。しかしトレーニングレベルは6レベル辺りから''人間のピクロス回答速度では不可能''((一応、クリア不可と判断したらHOMEボタンを押して強制終了するという技術が編み出されており、それを使えばクリア可能。))になってくる上、エリア解放にはそもそも上述したようにピクロイトがかかる。よってトレーニング報酬は最大で1日15個だが、''常人に可能なトレーニング報酬は大体1日につき10個が限度''。 --つまり完全クリアまでには''最低3500個以上''((快適にプレイするのであれば4000個は必要。))のピクロイトが必要なのに、1日に得られるピクロイト数は10個前後なのである。よって''このゲームを無課金でクリアしようとすると、優に1年以上かかる''。クリアにリアル1年を要するゲームなど前代未聞である。 --ここまで極悪仕様であると、もはや''プレイヤーに「これは課金した方が楽だ」と思わせる為の仕様''と言っても過言ではないだろう。 -''ポケモンを使わないと凄まじく高い難易度'' --上記したように、「ゲンシグラードン」及び「ゲンシカイオーガ」の2体は通常のピクロスではなくミクロスを収集することにより出現する。そしてミクロス入手にはミッションのクリアが条件なのだが…。 --問題はミッションの難易度。特にタイム系の難易度が高く、酷いものだと「1分以内でクリア」といったミッションまである。ちなみに最小の10×10のピクロスですら、1分で解くのは至難の業。 ---ちなみにこのような厳しい時間設定がされているにも関わらず、本作の公式サイトには「''時間制限もないため、じっくりと考えて取り組むことができる。もちろん、ちょっとした空き時間にも楽しむことができるよ!''」などという''大嘘''が書かれている。 ---そもそもピクロスは急いでクリアするものでも、タイムを競うものでもない。理詰めで考えていくパズルであり、むしろ''早解きの為に適当に塗るというのは本末転倒''である。そうしたプレイスタイルを強要する本作スタッフが、果たしてピクロスの良さを分かっていたのか疑問である。 --つまりこうした高難易度のミッション目標は、ポケモンのスキルによるアシストを前提として設定されているのである。しかしポケモンを使用すると、次の問題が持ち上がってくる。 -''ポケモンを使うとヌル過ぎる難易度'' --上記のようにミッションの都合上ポケモンをほぼ強制的に使用させられるのだが、困ったことにポケモンのスキルがどれも非常に強力であり、使うと即座にヌルゲー化してしまうのである。 --例えば「クロスボム」「ライジングボム」「スクエアボム」といったボム系は、使用するとあらかじめ指定された範囲を塗ってくれる。 ---ピクロスは高難度になってくると1マス塗るか塗らないかで延々と悩むことも多いゲームであるが、それが醍醐味でもある。「あらかじめ塗ってくれる」というスキルがどれ程強力かつ興ざめなものであるか分かるだろうか。 --他にも、「ブルーフォース」は現時点で塗れるマスを示してくれるスキルだが、ピクロスは論理ゲームなのでCPUがヒントを示すということは即ち''答えを言っているのと同じ''。 --「オートリカバリー」は間違ったマスを塗った際に即座に直してくれるというスキルだが、これを使えば''怪しいところを適当に塗っていくだけで答えが出る''。 --「フリーズタイム」は時計を止めるスキルだが、強いポケモンになると止められる時間がかなり長くなり、''クリアタイム0.00秒''という有り得ないタイムも容易に出せるようになる。 -''ポケモン間の格差が激しい'' --上記スキルの項で同じスキルでもポケモンによって差があることは記したが、それにより発生しているのがポケモン間の格差。 ---弱いポケモンはとことん弱く、強いポケモンはとことん強いゲームバランスとなっており、突き詰めていくと''ほぼ全てのポケモンが伝説・準伝説ポケモンの下位互換''。 ---一応、強いポケモンほどスキル再使用までの時間は長くなるのだが、このゲームはスキル再使用時間が問題にならない程プレイ間隔が間延びするのでシステムとして機能していない。 ---「伝説・幻のポケモンはピクロイトによる即時復帰が不可能」という縛りはあるのだが、そもそもその「伝説・幻のポケモン」が合計30体以上入手できる為、滅多に用途に困らない上に「伝説・幻のポケモンよりほんの少しだけ弱い強ポケモン((メガオニゴーリ、メガプテラ、ゲッコウガなど。))」はピクロイトで復活可能なので結局この縛りもほぼ無意味。 --また、スキル・タイプ間にも格差が見られる。 ---くさタイプのスキル「オートリカバリー」ははがねタイプの「オートリカバリーX」の下位互換、でんきタイプの「スロウタイム」はエスパー・ゴーストタイプの「フリーズタイム」の下位互換である。 ---また、本作はみずタイプがなぜかやたらと多く出演しており、逆にいわタイプなどは凄まじく不遇。 --本作の出演枠にも格差が見られる。 ---例えば本作にはフシギダネとフシギバナとメガフシギバナはいるのにフシギソウがいない、ギアルはいるのにその進化系がいない、ヤドランはいるのにその前後がいない…と、出演ポケモンと出演していないポケモンの差が不明瞭。 ---本作は「メガシンカポケモン全登場」を謳っているので、恐らく「メガシンカするポケモン」が優先されたのだと思われる。しかしメガシンカするポケモンはしないポケモンに比べ元々公式に優遇されているようなものであり、こんなキャラゲーでまでメガシンカしないポケモンを不遇な目に遭わせるのはいささか酷なようにも思える。 -''そもそもポケモンモチーフである必要がない'' --根本的に、本ゲームはそもそもポケモンの要素がほとんど活かされておらず、ポケモンをモチーフにしている必要がない。 --例えばスキル。でんきタイプが時計を遅くする「スロウタイム」、くさタイプが塗ったマスの正誤を判定してくれる「オートリカバリー」といったように、タイプとスキルの間に全く関係がない。 --他には、本作のポケモンのスキルはタイプ別に割り振られているが、2つタイプを持つポケモンはそのどちらかに割り振られている。 ---しかし昨今のゲームではむしろ単タイプポケモンの方が稀であり、大体のポケモンは2つタイプを持っている。つまり「2つのタイプのうちどちらかに割り振る」というのがそもそもポケモン的に強引であるし、切り捨てられた方のタイプは重要でないのか、という話にもなる。 ---この問題は例えば「ヌオーをゲットしたので使おうとしたがみずタイプを探しても見つからず、じめん扱いになっていた」など、ソートをややこしくしている側面もある。 ---前述のいわタイプ不遇・みずタイプ優遇はこれが原因。実はいわタイプを持つポケモン自体はそこそこ登場しているのだが、その大半がもう一つのタイプに割り振られているのである。 -''意味不明なUI'' --ピクロスを解く際にはタッチペン操作と十字キー操作の両方から選べるが、ピクロス以外のメイン画面などはタッチペン以外での操作が出来ないという謎仕様。 ---憶測だが、スタッフは恐らくタッチペン操作を前提にこのゲームを作っていると考えられる。十字キー使用とタッチペン使用を比較すると、基本的にタッチペンの方が塗りが早いので、前述の無茶なタイム設定もタッチペン前提だと考えると説明がつく。 --メイン画面のアイコンが何を意味しているのか、分かりづらい。ほぼ同じ外見の「赤い家」と「青い家」のボタンがあり、初見でどちらが何の画面を意味しているのか分かる人は稀だろう((ちなみに赤い家は自宅、青い家はショップ。))。 --ソートが「ゲット順」「名前順」「№順」「サイズ順」「タイプ順」と細かく設定できるのは良いのだが、逆順が不可。つまり後ろの方のポケモンを使いたい場合、数百体いるポケモンのページ送りを一々していく必要があり、地味に面倒。 --スキルがポケモン毎に細かく異なるが、どのポケモンがどんなスキルを持っているか、細かい説明が表示されないので実際使ってみないと分からない。 -''BGMが少ない'' --BGMはたった2曲。ステージ選択画面の曲と、ピクロスプレイ中の曲のみである。 --どちらもオリジナル曲であり、ポケモンの曲の引用やアレンジはされていない。 #co{ -''パスワード発表方法に問題がある'' --ファミ通やコロコロコミックといった通販のある雑誌媒体や、全国展開しているセブンイレブンでの掲載はまあ良いとしても、テレビ番組「ポケモンの家あつまる?」での発表には問題があると言えよう。 --と言うのも、この番組はテレビ東京系列であり、つまり全国的にはそれなりにこの番組が映らない地域があるのだ。そうしたユーザーへのフォローは公式にされておらず、「''テレ東の映らない地域のプレイヤーを切り捨てている''」と言われても仕方がない状態となっている。 --しかも質の悪いことに、本作発売当初はパスワードをこのような形式で発表するということが、ユーザーに一切知らされていなかった。パスワード発表方法が公開されたのは本作配信から1週間程度経過してからである。 ---一応ネットで調べれば、本作のパスワードはすぐに出てくることが救いか。とは言え複数媒体で発表されたパスワードが非公式にネットにアップされていることも、それはそれで問題ではある。 ↑これに関してはフラゲ情報や本家ポケモンの解析にも言えること。任天堂側の問題ではない パスワードは公式サイトに掲載されています http://www.pokemon.co.jp/ex/p-picross/game/151202_02.html } **総評 ポケモンファンとピクロスファン、双方の期待を受けて配信されたタイトルではあったが、結果としてそのどちらの要素も中途半端で納得のいかない内容となってしまった。~ それだけならば並のガッカリゲーなのだが、無料だとプレイ時間が優に一年を超えるという悪質なシステムを始めとして、ひたすら課金を煽り不自由を強要する、基本無料ゲー特有の悪どさが加わったことで一気にゲームとしての質を落としている。~ パスワード関連の対応を見るに、公式のやる気のなさについてもある程度表面化しており、そう考えるとこのゲームの出来は必然だったと言えるのかもしれない。

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